JPH10180753A - 液晶性樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents

液晶性樹脂ペレットの製造方法

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JPH10180753A
JPH10180753A JP34490396A JP34490396A JPH10180753A JP H10180753 A JPH10180753 A JP H10180753A JP 34490396 A JP34490396 A JP 34490396A JP 34490396 A JP34490396 A JP 34490396A JP H10180753 A JPH10180753 A JP H10180753A
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liquid crystalline
crystalline resin
trough
producing
structural units
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JP34490396A
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English (en)
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Toshio Kurematsu
俊夫 榑松
Yasunori Ichikawa
保則 市川
Tadahiro Sueyoshi
忠弘 末良
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】供給性、定量性に優れた形状をもつ液晶性樹脂
ペレットを高収率で得ることを課題とする。 【解決手段】液晶性樹脂を溶融状態でノズルから冷却水
が流されたトラフ内に紐状物として吐出し、紐状物を冷
却固化し、冷却水の存在下に切断するペレットの製造方
法であって、該トラフ角度が水平軸に対して0度より大
きく、30度以下であり、かつ吐出部付近のトラフ高さ
が、カッター付近のトラフ高さに比べ高くなるようにト
ラフを設置することを特徴とする液晶性樹脂ペレットの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、液晶性樹脂のペレット
製造方法に関する。更に詳しくは供給性、定量性に優れ
た形状をもつ液晶性樹脂ペレットを高収率で得るための
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年プラスチックの高性能化に対する要
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマー
が数多く開発されているが、中でも分子鎖の平行な配列
を特徴とする光学異方性の液晶性樹脂が優れた流動性と
機械物性を有する点で注目されている。
【0003】一方、熱可塑性樹脂のペレットの製造方法
としては、吐出出口に設けられた口金を通した溶融ポリ
マーを紐状に押出し、水浴をくぐらせて冷却し、固化後
ペレット状に切断する方法(コールドカット法)が最も
一般的に用いられている。また、上記方法におけるペレ
ットの収率をさらに向上させるためにトラフ内に溶融ポ
リマーを紐状に流し、冷却水の存在下で切断する方法な
どがある。
【0004】しかしながら、液晶性樹脂は他の熱可塑性
樹脂に比べ溶融粘度が低く、固化した液晶性樹脂の紐状
物は堅く、強靱な繊維質を有しているため単に上記の方
法を用いただけでは紐状物の断面が一定しなかったり、
湾曲したり、あるいは切断時にペレットの割れが生じ、
破片・粉末の混入などのによりペレットの形状が不揃い
になり、ペレット化収率が悪くなり、しかも得られたペ
レットは押出機あるいは成形機の原料投入口でのつま
り、供給量のバラツキなどの成形トラブルが発生しやす
くなることがわかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解決し、供給性、定量性に優れた形状をもつ液晶性樹
脂ペレットを高収率で得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(1)溶融状態の液晶性樹脂を吐出装置を介して冷却水
が流されたトラフ内に紐状物として吐出し、紐状物を冷
却固化し、冷却水の存在下に切断するペレットの製造方
法であって、該トラフ角度が水平軸に対して0度より大
きく、30度以下であり、かつ吐出部付近のトラフ高さ
が、カッター付近のトラフ高さに比べ高くなるようにト
ラフを設置することを特徴とする液晶性樹脂ペレットの
製造方法、(2)液晶性樹脂がp−ヒドロキシ安息香酸
残基を必須成分として含有する上記(1)の液晶性樹脂
ペレットの製造方法、(3)液晶性樹脂がエチレンジオ
キシ単位を必須成分として含有する上記(1)、(2)
いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法、
(4)液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(II)、(III) お
よび(IV)からなる上記(1)〜(3)いずれか1項記載
の液晶性樹脂ペレットの製造方法、
【化4】 (ただし式中のR1
【化5】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2
【化6】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。
【0007】(5)液晶性樹脂が上記構造単位(I) 、(I
I)、(III) および(IV)からなり、構造単位(I) および(I
I)の合計が構造単位(I) 、(II)および(III) の合計に対
して30〜95モル%、構造単位(III) が構造単位(I)
、(II)および(III) の合計に対して70〜5モル%で
あり、構造単位(I) と(II)のモル比[(I)/(II)]が75
/25〜95/5であり、構造単位(IV)は構造単位(II)
および(III) の合計と実質的に等モルである上記(1)
〜(4)いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造
方法、(6)トラフの長さが1〜3mである上記(1)
〜(5)いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造
方法、(7)冷却水温度が10〜90℃であることを特
徴とする上記(1)〜(6)いずれか1項記載の液晶性
樹脂ペレットの製造方法、および(8)液晶性樹脂の融
点+10℃の溶融粘度が2〜50Pa・sであることを特徴
とする上記(1)〜(7)いずれか1項記載の液晶性樹
脂ペレットの製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の液晶性樹脂とは、溶融時
に異方性を形成し得る樹脂であり、液晶ポリエステル、
液晶ポリエステルアミド、液晶ポリエステルカーボネー
ト、液晶ポリエステルエラストマーなどが挙げられ、な
かでも液晶ポリエステル、液晶ポリエステルアミドなど
が好ましく用いられる。
【0009】上記液晶性ポリエステルとしては、芳香族
オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジ
カルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれ
た構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエステ
ルを挙げることができ、液晶性ポリエステルアミドとし
ては、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳
香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選
ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成するポリエ
ステルアミドを挙げることができる。
【0010】本発明に好ましく使用できる液晶性樹脂は
芳香族オキシカルボニル単位としてp−ヒドロキシ安息
香酸からなる構造単位を含む液晶性樹脂であり、また、
エチレンジオキシ単位を必須成分とする液晶性樹脂も好
ましく使用できる。さらに好ましくは下記構造単位(I)
、(III) 、(IV)あるいは(I) 、(II)、(III) 、(IV)の
構造単位からなるポリエステルであり、最も好ましいの
は(I) 、(II)、(III) 、(IV)の構造単位からなるポリエ
ステルである。
【0011】
【化7】 (ただし式中のR1
【化8】 から選ばれた一種以上の基を示し、R2
【化9】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。) なお、構造単位(IV)と構造単位(II)および(III) の合計
とは実質的に等モルであることが好ましい。
【0012】上記構造単位(I) はp−ヒドロキシ安息香
酸から生成した構造単位であり、構造単位(II)は4,4
´−ジヒドロキシビフェニル、3,3´,5,5´−テ
トラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイ
ドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイ
ドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒドロ
キシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位
を、構造単位(III)はエチレングリコールから生成した
構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル
酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4´−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸および
4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれ
た芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示
す。これらのうちR1
【化10】 であり、R2
【化11】 であるものが特に好ましい。
【0013】本発明に好ましく使用できる液晶性ポリエ
ステルは、上記構造単位(I) 、(III) 、(IV)または(I)
、(II)、(III) 、(IV)からなる共重合体であり、上記
構造単位(I) 、(II)、(III) および(IV)の共重合量は任
意である。しかし、流動性の点から次の共重合量である
ことが好ましい。
【0014】すなわち、上記構造単位(I) 、(III) 、(I
V)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は構造
単位(I) および(III) の合計に対して30〜85モル%
が好ましく、40〜80モル%がより好ましい。また、
構造単位(IV)は構造単位(III) と実質的に等モルである
ことが好ましい。
【0015】一方、上記構造単位(I) 、(II)、(III) 、
(IV)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) およ
び(II)の合計は構造単位(I) 、(II)および(III) の合計
に対して30〜90モル%が好ましく、40〜85モル
%がより好ましい。また、構造単位(III) は構造単位
(I) 、(II)および(III) の合計に対して70〜10モル
%が好ましく、60〜15モル%がより好ましい。ま
た、構造単位(I) と(II)のモル比[(I) /(II)]は好ま
しくは75/25〜95/5であり、より好ましくは7
8/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造
単位(II)および(III) の合計と実質的に等モルであるこ
とが好ましい。
【0016】また液晶性ポリエステルアミドとしては、
上記構造単位(I) 〜(IV)以外にp−アミノフェノ−ルか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
【0017】上記好ましく用いることができる液晶性ポ
リエステル、液晶性ポリエステルアミドは、上記構造単
位(I) 〜(IV)を構成する成分以外に3,3´−ジフェニ
ルジカルボン酸、2,2´−ジフェニルジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン
酸、クロルハイドロキノン、3,4’−ジヒドロキシビ
フェニル、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、4,4´−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4´−ジヒドロキシベンゾフェノン等の芳香族ジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の
脂肪族、脂環式ジオールおよびm−ヒドロキシ安息香
酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒドロ
キシカルボン酸およびp−アミノフェノール、p−アミ
ノ安息香酸などを液晶性を損なわない程度の範囲でさら
に共重合せしめることができる。
【0018】本発明の液晶性樹脂ペレットにおける液晶
性樹脂の重合方法は特に制限はなく、例えば液晶性ポリ
エステルおよび/または液晶性ポリエステルアミドの製
造方法は、公知のポリエステルあるいはポリエステルア
ミドの重縮合法に準じて製造できる。
【0019】例えば、上記好ましく用いられる液晶性ポ
リエステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙
げられる。
【0020】(1)p−アセトキシ安息香酸、4,4´
−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸およびポリエチレンテレ
フタレ―トなどのポリエステルのポリマー、オリゴマー
またはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートな
ど芳香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)
エステルから脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0021】(2)p−ヒドロキシ安息香酸、4,4´
−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物、無水酢酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレ―トなど
のポリエステルのポリマー、オリゴマーまたはビス(β
−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカル
ボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを脱
酢酸重縮合反応によって製造する方法。
【0022】(3)(1)または(2)の製造方法にお
いて出発原料の一部に特開平3−59024号公報のよ
うに1,2−ビス(4−ヒドロキシベンゾイル)エタン
を用いる方法。
【0023】重縮合反応に使用する触媒としては、液晶
性樹脂の重縮合触媒として公知のものを使用することが
できる。
【0024】かかる重縮合反応は、通常、重合反応容器
内で行なわれ、重合終了後の液晶性樹脂は溶融状態のう
ちにノズル(あるいは口金)などの吐出装置を介して反
応容器外へ紐状に吐出される。
【0025】本発明においては、吐出装置から吐出され
た紐状物は、冷却水が流されたトラフ内に紐状物として
吐出し、液晶性樹脂を冷却固化し、冷却水の存在下に切
断し、ペレットとする際に、トラフ角度が水平軸に対し
て0度より大きく、30度以下であり、かつ吐出部付近
のトラフ高さが、カッター付近のトラフ高さに比べ高く
なるようにトラフを設置する。
【0026】ここでいうトラフ角度とはトラフが水平軸
に対して傾斜している角度のことを言い、トラフが単一
平面からなる場合にはその平面のなす角度、2つ以上の
平面からなる場合には平均の角度のことをいう。本発明
ではトラフ角度は0度より大きく、30度以下であるこ
とが必須であるが、2度以上20度以下であることが好
ましく、5度以上15度以下であることがより好まし
い。トラフ角度が30度を超えると紐状物が湾曲、蛇行
したり、紐状物の径にムラがでるため良好なペレットが
得られない。また、トラフの長さは1〜3mが好まし
く、1.5〜2.5mがより好ましい。冷却水の温度は
10〜90℃が好ましく、20〜60℃がより好まし
い。また、吐出口の径は1〜10mmが好ましく2〜7mm
がより好ましい。
【0027】また、紐状物の引き取り速度は50〜40
0m/分が好ましく、75〜300m/分がより好ましい。
【0028】また、カッティングは水中で行なわれるこ
とが好ましい。
【0029】図1は、本発明において重合後の液晶性樹
脂をペレット化する場合に、好ましく用いられるペレッ
トの製造方法を説明する工程図の一例である。
【0030】反応容器(要部のみ部分的に図示したもの
である)1内で液晶性樹脂を重合した後、まだ溶融状態
にある液晶性樹脂は反応容器口金部2から紐状物3とし
て吐出される。紐状物3は冷却水5が流されたトラフ7
中に吐出され、トラフ7中に流された冷却水の中を、冷
却されながらとおって、紐状物引き取りロール8、紐状
物切断固定刃9、紐状物切断回転刃10からなるカッタ
ーに搬送され、紐状物引き取りロール8に引き取られた
後、紐状物切断固定刃9および紐状物切断回転刃10に
より水中でカッティングされ、ペレット11が得られ
る。カッティングされたペレット11は、トラフ内から
カッター部分を経てペレット受け槽12に流入する冷却
水によりペレット受け槽12に搬送される。しかる後、
水切工程(図示せず)に供される。なお、必ずしも必要
ではないが、搬送される紐状物の冷却を十分に行なうた
めに、トラフの上方に、紐状物冷却スプレーを設けるこ
とも可能である。
【0031】水切されたペレットは通常の方法で乾燥す
ることにより、組成物の製造あるいは成形などさらに次
の工程に供されるが、水切されたペレットを風送等の手
段により乾燥させながら搬送して次の工程に供すること
も可能である。
【0032】本発明の液晶性樹脂ペレットの溶融粘度は
1〜2000Pa・sであるこが好ましく、2〜1000Pa
・sであることがより好ましいが、溶融粘度が2〜50Pa
・sの時がより効果的である。
【0033】なお、ここで溶融粘度は融点(Tm)+1
0℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下
でノズル径0.5mm φ、ノズル長10mmのノズルを用い高化
式フローテスターによって測定した値である。また、融
点(Tm)とは示差熱量測定において、重合を完了した
ポリマを室温から40℃/分の昇温条件で測定した際に
観測される吸熱ピーク温度(Tm1 )の観測後、Tm1
+20℃の温度で5分間保持した後、20℃/分の降温
条件で室温まで一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温
条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度(Tm2
)のピークを指す。
【0034】本発明で製造する液晶性樹脂ペレットに
は、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チ
タン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、石膏繊
維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミ
ック繊維、ボロンウィスカー繊維、アスベスト繊維、グ
ラファイト、マイカ、タルク、湿式または乾式シリカ、
コロイド状シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガ
ラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、クレー、ワラ
ステナイト、酸化チタン、二硫化モリブデン、リン酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア等の繊
維状、粉状、粒状あるいは板状の無機フィラーなどの強
化剤、酸化防止剤、熱安定剤、難燃剤、紫外線吸収剤、
滑剤、離型剤、染料、および顔料などの通常の添加剤や
他の熱可塑性樹脂を添加せしめることにより、所定の特
性を付与することができる。
【0035】これらを添加する方法は液晶性樹脂ペレッ
トと他の成分を溶融混練することが好ましく、溶融混練
には公知の方法を用いることができる。たとえば、バン
バリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしく
は二軸押出機などを用い、200〜400℃の温度で溶
融混練して組成物とすることができる。
【0036】また、本発明で製造する液晶性樹脂ペレッ
トは供給性、定量性に優れるため、効率的かつ安定的に
射出成形などの成形に供することにより成形品を製造す
ることが、あるいは他の成分と二軸押出機などの溶融混
練機に供する際にも安定的かつ効率的に組成物を製造す
ることができ、これらから得られる成形品は、各種ギヤ
ー、各種ケース、センサー、LEDランプ、コネクタ
ー、ソケット、抵抗器、リレーケーススイッチコイルボ
ビン、コンデンサー、バリコンケース、光ピックアッ
プ、発振子、各種端子板、変成器、プラグ、プリント配
線板、チューナー、スピーカー、マイクロフォン、ヘッ
ドフォン、小型モーター、磁気ヘッドベース、パワーモ
ジュール、ハウジング、半導体、液晶ディスプレー部
品、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、HDD部品、
モーターブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、コン
ピューター関連部品などに代表される電気・電子部品;
VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライヤ
ー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーディ
オ・レーザーディスク・コンパクトディスクなどの音声
機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タイ
プライター部品、ワードプロセッサー部品などに代表さ
れる家庭、事務電気製品部品、オフィスコンピューター
関連部品、電話機関連部品、ファクシミリ関連部品、複
写機関連部品、洗浄用治具、オイルレス軸受、船尾軸
受、水中軸受、などの各種軸受、モーター部品、ライタ
ー、タイプライターなどに代表される機械関連部品、顕
微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機
器、精密機械関連部品、オルタネーターターミナル、オ
ルタネーターコネクター、ICレギュレーター、ライト
ディヤー用ポテンショメーターベース、排気ガスバルブ
などの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイ
プ、エアーインテークノズルスノーケル、インテークマ
ニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、
キャブレターメインボディー、キャブレタースペーサ
ー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温センサ
ー、ブレーキパットウェアーセンサー、スロットルポジ
ションセンサー、クランクシャフトポジションセンサ
ー、エアーフローメーター、ブレーキバット磨耗センサ
ー、エアコン用サーモスタットベース、暖房温風フロー
コントロールバルブ、ラジエーターモーター用ブラッシ
ュホルダー、ウォーターポンプインペラー、タービンべ
イン、ワイパーモーター関係部品、デュストリビュタ
ー、スタータースィッチ、スターターリレー、トランス
ミッション用ワイヤーハーネス、ウィンドウオッシャー
ノズル、エアコンパネルスィッチ基板、燃料関係電磁気
弁用コイル、ヒューズ用コネクター、ホーンターミナ
ル、電装部品絶縁板、ステップモーターローター、ラン
プソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、
ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エンジンオイル
フィルター、点火装置ケースなどの自動車・車両関連部
品、その他各種用途に有用である。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳述す
る。
【0038】実施例1 攪拌翼、留出管を備えた0.1m3 の反応容器にp−ヒ
ドロキシ安息香酸22.1kg、4,4´−ジヒドロキ
シビフェニル2.8kg、テレフタル酸2.5kg、固
有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレ−
ト4.8kg及び無水酢酸21.7kgを仕込み、窒素
ガス雰囲気下で攪拌しながら150℃で2時間反応させ
た後、250℃まで2.5時間で昇温し、1時間保持後
さらに320℃まで1.5時間で昇温した。その後1.
5時間で1.0mmHgに減圧し、更に1時間反応を続け重
縮合を完了した。次に反応容器内を2.0kg/cm 2 に加
圧し、直径4mmの円形吐出口を5ケ持つ口金を経由して
320℃のポリマーを引き取り速度100m/minで
吐出部付近のトラフ高さが、カッター付近のトラフ高さ
に比べ高く、トラフ角度が10度、トラフ長2mのトラ
フに紐状に吐出し、50℃の冷却水を流し、冷却水の存
在下でカッターにより長径4mm、短径2mm、長さ3mmの
サイズにペレタイズした。この液晶ポリエステル樹脂の
融点は315℃であり、溶融粘度は325℃で25Pa・s
であった。この時の紐状物の走行性、ペレットのかさ密
度、ペレット化収率、ペレット形状の結果を表1に示
す。なお、それぞれの測定方法を下記する。
【0039】(1)紐状物の走行性 トラフ内の紐状物の状態を目視により観測した。
【0040】(2)ペレットのかさ密度 JIS K 6911に基づき測定を行った。
【0041】(3)ペレット化収率 吐出口から吐出されたポリマー量に対する、規格外サイ
ズのペレットを除いたペレットの収量の割合(%)を求
めた。
【0042】(4)ペレット形状 ペレットを目視し、ペレットのヒゲ、連球ペレットの有
無の観測をおこなった。
【0043】実施例2〜6、比較例1、2 実施例1と同様に液晶ポリエステル樹脂を重合し、表1
に示す条件でペレタイズを行った。その結果を表1に示
す。
【0044】
【表1】 表1からも明らかなように本発明の製造方法で得られた
液晶性樹脂ペレットは比較例で示した方法で得られたペ
レットに比べて、収率が高く、形状がそろっている。
【0045】
【発明の効果】本発明の製造方法により供給性、定量性
に優れた形状をもつ液晶性樹脂ペレットを高収率で得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においてペレットの製造方法を説明する
工程図の一例である。
【符号の説明】
1 反応容器(部分) 2 反応容器口金部 3 紐状物 4 冷却水供給ライン 5 冷却水 6 紐状物冷却スプレー 7 トラフ 8 紐状物引き取りロール 9 紐状物切断固定刃 10 紐状物切断回転刃 11 ペレット 12 ペレット受け槽

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融状態の液晶性樹脂を吐出装置を介して
    冷却水が流されたトラフ内に紐状物として吐出し、紐状
    物を冷却固化し、冷却水の存在下に切断するペレットの
    製造方法であって、該トラフ角度が水平軸に対して0度
    より大きく、30度以下であり、かつ吐出部付近のトラ
    フ高さが、カッター付近のトラフ高さに比べ高くなるよ
    うにトラフを設置することを特徴とする液晶性樹脂ペレ
    ットの製造方法。
  2. 【請求項2】液晶性樹脂がp−ヒドロキシ安息香酸残基
    を必須成分として含有する請求項1記載の液晶性樹脂ペ
    レットの製造方法。
  3. 【請求項3】液晶性樹脂がエチレンジオキシ単位を必須
    成分として含有する請求項1、2いずれか1項記載の液
    晶性樹脂ペレットの製造方法。
  4. 【請求項4】液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(II)、(I
    II) および(IV)からなる請求項1〜3いずれか1項記載
    の液晶性樹脂ペレットの製造方法。 【化1】 (ただし式中のR1 は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2 は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
    原子または塩素原子を示す。
  5. 【請求項5】液晶性樹脂が上記構造単位(I) 、(II)、(I
    II) および(IV)からなり、構造単位(I) および(II)の合
    計が構造単位(I) 、(II)および(III) の合計に対して3
    0〜95モル%、構造単位(III) が構造単位(I) 、(II)
    および(III) の合計に対して70〜5モル%であり、構
    造単位(I) と(II)のモル比[(I)/(II)]が75/25〜
    95/5であり、構造単位(IV)は構造単位(II)および(I
    II) の合計と実質的に等モルである請求項1〜4いずれ
    か1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法。
  6. 【請求項6】トラフの長さが1〜3mである請求項1〜
    5いずれか1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法。
  7. 【請求項7】冷却水温度が10〜90℃であることを特
    徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の液晶性樹脂ペ
    レットの製造方法。
  8. 【請求項8】液晶性樹脂の融点+10℃の溶融粘度が2
    〜50Pa・sであることを特徴とする請求項1〜7いずれ
    か1項記載の液晶性樹脂ペレットの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002292627A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリアリーレンスルフィドの造粒方法

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