JPH10179771A - 赤外線治療装置 - Google Patents

赤外線治療装置

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JPH10179771A
JPH10179771A JP34927596A JP34927596A JPH10179771A JP H10179771 A JPH10179771 A JP H10179771A JP 34927596 A JP34927596 A JP 34927596A JP 34927596 A JP34927596 A JP 34927596A JP H10179771 A JPH10179771 A JP H10179771A
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JP
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infrared
infrared ray
irradiation
area
infrared rays
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JP34927596A
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Toshihiko Hazama
俊彦 間
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S N D KK
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S N D KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患部に合致した被照射面積が得られ、十分な
治療効果が得られる赤外線治療装置を提供すること。 【解決手段】 赤外線治療装置1における筒状部20
は、ハウジング11の内部に固定された内管21と、こ
の内管21に対して前後方向に摺動可能に取り付けられ
た外管22を備えている。内管21の内部には赤外線発
生部13が固定されている。赤外線発生部13から出射
された赤外線は、筒状部20を通って、外管22の開口
24から患部に向けて出射される。外管22を内管21
に対してスライドさせれば、赤外線照射板15と照射口
24との距離Laを変化させることができ、これに伴っ
て、照射口24から出射される赤外線の放射角度を変化
させることができる。このため、あらゆる大きさの患部
に適した被照射面積を得ることができ、様々な患部に対
して高い治療効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線、特に遠赤
外線を患部に照射することにより治療効果が得られる赤
外線治療装置に関するものである。さらに詳しくは、赤
外線の被照射面積を変更可能な赤外線治療装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、従来の赤外線治療装
置70は、遠赤外線を中心とした赤外線を肩81等の患
部に向けて照射可能な赤外線照射部71を有し、この赤
外線照射部71が床面に設置されるベース72と、この
ベース72に対して垂直に設けられた支柱73によって
適当な高さに支持された構成となっている。赤外線照射
部71は、セラミックス系の赤外線放射体が含有された
耐熱性塗料が塗布された赤外線照射板(赤外線発生部)
74を備えており、赤外線照射板74から遠赤外線を中
心とした赤外線が照射されるようになっている。このた
め、ユーザは、赤外線照射部71の照射方向に患部(肩
81等)を向けて、赤外線を患部に照射することにより
治療効果が得られる。治療を行うときには、赤外線照射
部71と患部の間を所定の距離だけ離して、ほぼ一定の
強度の赤外線を患部に照射して赤外線治療を行うことが
好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した従来の赤外線治療装置70は、患部の大きさに応
じた赤外線の被照射面積(赤外線を受ける側の面積)を
得ることが困難である。従来の赤外線治療装置70で
は、背中や腰といった比較的面積の広い患部に対して赤
外線を照射して治療効果が得られるように高出力で照射
面積の大きな赤外線照射板74が用いられている。この
ため、赤外線照射部71の照射面積が大きいので、膝、
肘、足首等の比較的面積の狭い患部に対しては被照射面
積が大きすぎ、患部以外の余計な部位にまで赤外線が照
射されたり、身体以外の場所に赤外線が照射されてしま
う。従って、赤外線によって温めたくない箇所まで温め
てしまうという弊害が生じる。また、被照射面積が大き
すぎるので、高い治療効果が得られるツボに対して赤外
線を集中できず効果的な赤外線治療が行えない。
【0004】一方、面積の狭い患部に合致した小さな被
照射面積の得られる小さな照射面積の赤外線照射部71
を用いてもよいが、単純に赤外線照射部71を小さくし
たのでは、背中や腰などの面積の広い患部に対しては十
分な被照射面積が得られないので、面積の広い患部に対
して全体的に万遍なく赤外線を照射できない。このた
め、照射面積の小さな赤外線照射部71では面積の広い
患部を治療すると患部全体を効果的に治療できなくな
る。
【0005】以上の点に鑑みて、本発明においては、患
部の大きさに応じた被照射面積が簡易に得られ、その患
部に対して効果的な赤外線治療を行うことのできる赤外
線治療装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
患部に向かって赤外線を照射する照射口と赤外線の発生
源との距離を相対的に変化させることにより、照射口か
ら照射される赤外線の放射角度を変えて赤外線の被照射
面積を調整するようにしている。すなわち、本発明で
は、赤外線を発生可能な赤外線発生部と、この赤外線発
生部から赤外線を患部に向かって導くための導出部とを
有する赤外線治療装置において、導出部は、患部に向か
って赤外線を照射する照射口と、赤外線発生部から赤外
線を照射口に導くための筒状部とを備えており、照射口
と赤外線発生部との距離を相対的に変更可能であること
を特徴としている。
【0007】本発明の赤外線治療装置では、赤外線発生
部と照射口との距離(導出距離)を長くすれば、照射口
から照射される赤外線の放射角度が小さくなり、赤外線
の広がりが少なくなる。従って、導出距離を長くした場
合には、放出された赤外線にさらされている患部の被照
射面積は狭くなる。一方、導出距離を短くすれば、照射
口から照射される赤外線の放射角度が大きくなり、赤外
線が広がる。従って、導出距離を短くした場合には、放
出された赤外線にさらされる患部の被照射面積は広くな
る。このため、背中や腰などの比較的広い面積の患部に
は赤外線発生部と照射口との距離を短くして赤外線を照
射することにより、大きな患部に対して全体的に万遍な
く、一定の強度の赤外線を照射することができる。これ
により、大きな患部に対してより効果的な赤外線治療を
行うことができ、高い治療効果が期待できる。また、
膝、肘、足首などの比較的狭い面積の患部には赤外線発
生部と照射口との距離を長くして赤外線を照射すること
により、小さな患部に対して小さなスポットで赤外線を
照射することができる。これにより、小さな患部に対し
て赤外線を集中でき、患部以外の部位にまで赤外線が照
射されたり、身体以外の場所に赤外線が照射されてしま
うことがなく、赤外線よって温めたくない箇所を温めな
くて済む。しかも、ツボに対して赤外線を集中すること
により、いっそう効果的な赤外線治療が行え、高い治療
効果を得ることができる。
【0008】本発明の赤外線治療装置では、赤外線発生
部と照射口との距離を相対的に変えれば、その距離の変
化に応じて照射口から患部に向かって照射される赤外線
の放射角度が無段階に変更される。このため、広い面積
の患部および狭い面積の患部に適した2つの被照射面積
を択一的に選択できるだけではなく、ユーザの好みに応
じたあらゆる大きさの被照射面積を得ることが可能であ
る。従って、一台で大きさが様々に異なる患部に適した
被照射面積を得ることができるので、効果的な赤外線治
療を行うことができる。従って、安価で様々な患部の治
療が可能な便利な赤外線治療装置を提供できる。
【0009】筒状部の長さを変更することにより、赤外
線発生部と照射口との距離を相対的に変更できる。例え
ば、第1および第2の単筒部を設け、第1の単筒部を第
2の単筒部に対して摺動可能に取り付ければよい。この
第2の単筒部を摺動させるだけで筒状部の全体の長さを
伸び縮みさせることができるので、簡単に被照射面積を
変更できる簡易な構成の赤外線治療装置を実現できる。
【0010】また、赤外線発生部を筒状部の軸方向に移
動可能に取り付けておくことによっても赤外線発生部と
照射口との距離を相対的に変更できる。この場合には、
赤外線発生部を筒状部の軸方向に対して移動させるだけ
で赤外線発生部と照射口との距離を変更できる。なお、
赤外線発生部を移動させる場合や、上記の第1または第
2の単筒部を摺動させる場合には、モータ等の駆動源を
用いて機械的に駆動させれば良い。また、赤外線発生部
や第1の単筒部に操作ハンドルを連結しておき、このハ
ンドルを操作して手動で駆動させても勿論良い。
【0011】本発明の赤外線治療装置においては、筒状
部の外周側にほぼ筒型に枠組みされた保護ネットを取り
付けておくことが好ましい。このような保護ネットを取
り付けておくことにより筒状部が保護ネットにカバーさ
れるので、直に筒状部に触れて火傷をする心配がない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明を適
用した赤外線治療装置を説明する。
【0013】[実施の形態1]図1に本発明を適用した
赤外線治療装置の全体の外観を示してあり、図2に赤外
線照射部の構成を断面を用いて示してある。図1に示す
ように、本例の赤外線治療装置1は、床面に設置される
ベース2と、このベース2に対して直立した支柱5と、
この支柱5の上部に設けられ、患部に向かって赤外線を
照射可能な赤外線照射部10とを有しており、赤外線照
射部10が支柱5によってベース2に対して適当な高さ
に支持されている。赤外線照射部10を支持する支柱5
は、上側の部分がフレキシブルアーム5aになってい
る。このため、このフレキシブルアーム5aを調整、す
なわち、曲げたり、捩じったりすることにより赤外線照
射部10の照射方向および高さを自由に調整できるよう
になっている。
【0014】赤外線照射部10は、患部が位置する前方
の側が開口となって、後方に向かって凸の形状になった
ハウジング11と、このハウジング11の内部から開口
を通って前方に突出した筒状部20と、この筒状部20
の内部に取り付けられた赤外線を発生可能な赤外線発生
部13と、筒状部20を覆うようハウジング11の開口
に取り付けられた保護ネット30とを備えている。本例
の赤外線治療装置1において、筒状部20は伸縮自在で
あり、筒状部20の長さを変えることにより、赤外線照
射部10から患部に向かって照射される赤外線の被照射
面積が変更できるようになっている。
【0015】図2に示すように、ハウジング11の内部
の後方側には、前方に向かって凹の形状となった支持板
17が取り付けられており、この前面に赤外線発生部1
3が設けられている。赤外線発生部13は、支持板17
の前面に固定された断熱材16と、この断熱材16の前
面に取り付けられた赤外線照射板15を備えており、断
熱材16によって赤外線照射板15からハウジング11
や筒状部20に伝達する熱量を低減できるようになって
いる。また、支持板17の後面にも、断熱材19が取り
付けられており、断熱材19によっても赤外線照射板1
5からハウジング11に伝達する熱量が低減されるよう
になっている。支持板17の後面に設けられた断熱材1
9の後方側にはサーモスタット18が設けられており、
このサーモスタット18による検出結果により、赤外線
照射板15に供給される電力が停止するなどの制御が行
われるようになっている。例えば、サーモスタット18
によってハウジング11が高温になるのが防止される。
【0016】赤外線発生部13の赤外線照射板15は、
加熱されることにより遠赤外線を中心とした赤外線を放
射可能な赤外線放射体が含有された耐熱性塗料が塗布さ
れた発熱体であり、その断面は前方に向かって開いた逆
く字形状をしている。このため、赤外線照射板15から
は前方に向かって赤外線が照射され、ディスク状の発熱
体に比べて照射面積が広いので、多量の赤外線を照射可
能である。なお、本発明の赤外線照射板15としては、
ディスク状の発熱体や表面に凹凸のある発熱体などを使
用しても勿論良い。
【0017】本例の筒状部20は、ハウジング11の内
部に固定され、ハウジング11の開口から前方に伸びる
内管(第2の単筒部)21と、この内管21に対して軸
方向に摺動可能に取り付けられた外管(第1の単筒部)
22とを備えており、外管22を前後にスライドするこ
とにより、筒状部20の軸長を伸縮できるようになって
いる。内管21は、後方が支持板17の前面に固定され
ており、その中に断熱材16および赤外線の発生源であ
る赤外線照射板15が収納されている。このため、赤外
線発生部13から放出された赤外線は、内管21および
外管22によって構成される筒状部20によって前方に
導かれ、外管22の前方側の開口24(照射口)から患
部に向けて出射される。ここで、内管21および外管2
2の内周面21b、22bは赤外線発生部13から出射
された赤外線を効率よく反射するための反射面になって
いる。このため、赤外線発生部13から出射された赤外
線をほとんどロスすることなく患部に対して照射口24
から照射することができるようになっている。
【0018】外管22は内管21に対しどの位置(長
さ)にもで動かすことができ、筒状部20の長さを自由
に調整することができる。筒状部20の長さを調整する
際に外管22が内管21から外れないように内管21の
前方の縁と外管22の後方の縁に円環状の突起21aお
よび22aが設けられており、これらがかみあってスト
ッパーの機能を果たしている。
【0019】保護ネット30は、環状のリング31を前
後方向に一定の間隔をおいて複数重ね合わさることによ
って形成されており、全体として筒状に枠組みされてい
る。この保護ネット30は、ハウジング11の開口部分
から内管21および外管22の外側をカバーするように
前方に向かって取り付けられている。保護ネット30の
長さは、外管22を最もスライドさせた時、すなわち、
筒状部20の長さが最も長くなった時においても、内管
21と外管22を完全にカバーできる程度にされてい
る。従って、筒状部20が伸び縮みしても、筒状部20
に直に手を触れることができないようになっており、筒
状部20に触れて火傷をしないようになっている。
【0020】図3に筒状部20の長さを変えた場合に照
射口24から出射される赤外線の様子を模式的に示して
ある。また、図4に本例の赤外線治療装置1を用いて患
部としての面積の小さな膝を治療している様子を示して
あり、図5に本例の赤外線治療装置1を用いて患部とし
ての面積の大きな背中を治療している様子を示してあ
る。
【0021】図3(A)に示すように、本例の赤外線治
療装置1では、外管22を内管21に対して前方側にス
ライドさせて赤外線発生部13と照射口24との距離L
aを長くすると、赤外線発生部13から照射口24を介
して所定の距離だけ離れた患部を視たときの視野角は小
さくなる。このため、照射口24から患部に向かって照
射される赤外線の放射角度も小さくなって、赤外線の広
がる割合も少なくなる。従って、図3(A)に示すよう
に、赤外線が広がりが小さなほぼ平行に近い赤外線が出
射されると考えられる。このため、照射口24から出射
された赤外線にさらされる患部の被照射面積を狭くでき
る。従って、図4に示すように、膝83、膝、足首等の
比較的面積の狭い患部に対しては、外管22を前方側に
スライドさせて赤外線を照射すれば、膝82等に合致し
た被照射面積を得ることができ、膝82等の小さな患部
に対して赤外線を集中して照射することが可能となる。
この結果、患部以外の部位にまで赤外線が照射されるこ
とはなく、また、身体以外の場所に赤外線が照射されて
しまうことがない。従って、赤外線のよる温熱効果の影
響を受けたくない場所に赤外線が照射されてしまうとい
った弊害を解消できる。また、赤外線をツボに集中する
ことも可能となり、より効果的な赤外線治療が行え、小
さな患部に対して高い治療効果が得られる。
【0022】一方、図3(B)に示すように、本例の赤
外線治療装置1では、外管22を内管21に対して後方
側にスライドさせて赤外線発生部13と照射口24との
距離Laを短くすると、赤外線発生部13から照射口2
4を介して所定の距離だけ離れた患部を視たときの視野
角は大きくなる。このため、患部に向かって照射される
赤外線の放射角度は大きくなり、赤外線の広がる割合も
多くなるので、照射口24から出射された赤外線にさら
される患部の被照射面積を広くできる。従って、図5に
示すように、背中82や腰等の面積の広い患部に対して
は、外管22を後方側にスライドさせて赤外線を照射す
れば、背中82等に合致した被照射面積を得ることがで
きる。これにより、背中83等の大きな患部全体に一定
の強度の赤外線を万遍なく照射することが可能となり、
面積の広い患部に対してより効果的な赤外線治療が行
え、大きな患部に対して高い治療効果が得られる。な
お、赤外線発生部13から照射口24までの距離Laを
短くしても、筒状部20の外周を覆っている保護ネット
30は枠組みされたものなので、この保護ネット30に
よって照射口24から出射される赤外線が阻害されるこ
とはなく、患部に対して赤外線を好適に照射できる。
【0023】また、本例の赤外線治療装置1では、外管
22を自由にスライドできるので、赤外線発生部13と
照射口24との距離Laを無段階に変更できるようにな
っている。このため、外管22のスライド量を調整する
ことにより、前述したように照射口24から出射される
赤外線の広がる割合を調整できるので、面積の広い患部
から面積の狭い患部まであらゆる大きさの患部に適した
被照射面積を得ることが可能である。従って、一台であ
らゆる大きさの患部に適した被照射面積を得て効果的な
赤外線治療が行え、安価で様々な患部の治療が可能な便
利な赤外線治療装置を提供できる。
【0024】さらに、本例の赤外線治療装置1では、赤
外線発生部13から患部までの距離は、赤外線の被照射
面積を変更しても常に一定に保たれるので、被照射面積
を変更する度にユーザが動いて赤外線発生部13と患部
との距離を調整しなくてもよいという利点がある。
【0025】[実施の形態2]図6に実施の形態1とは
異なる例の赤外線治療装置の赤外線照射部の構成を断面
を用いて示してある。この図に示す赤外線照射部を備え
た赤外線治療装置は、図1を参照に説明した赤外線治療
装置1と同様の構成であるため、実施の形態2に係る赤
外線治療装置の外観の図示は省略する。但し、本例の赤
外線照射器10aは、赤外線発生部13が筒状部の軸方
向に移動可能に取り付けられているので、筒状部は伸縮
しない構成となっている。また、その他の部分は実施の
形態1と同様であるため以下では、赤外線照射部の近傍
の構成を中心に説明し、図2に示した実施の形態1に係
る赤外線治療装置の赤外線照射部と共通する部分につい
ては、同符号を付して説明を省略する。
【0026】図6に示すように、本例の赤外線照射部1
0aでは、ハウジング11の開口から前方に筒状部20
aが突出しており、この筒状部20aは単管から構成さ
れている。この筒状部20aの内部には、赤外線発生部
13、すなわち、断熱材16および赤外線照射板15が
共に、筒状部20aの軸方向に対してスライド可能に取
り付けられている。従って、図6から判るように、赤外
線発生部13をハウジング11の内部の方向にスライド
させると、赤外線照射板15と照射口24との距離が長
くなるので、実施の形態1と同様に、照射口24から出
射される赤外線の放射角度が小さくなって赤外線の広が
りが小さくなる。この結果、赤外線発生部13を内部に
移動させることにより、被照射面積を狭くして赤外線を
小さな患部に対して集中できる。また、図7から判るよ
うに、赤外線発生部13を照射口24の方向にスライド
させると、赤外線照射板15と照射口24との距離が短
くなるので、実施の形態1と同様に、照射口24から出
射される赤外線の放射角度が大きくなって赤外線の広が
りが大きくなる。この結果、赤外線発生部13を照射口
24の方向に移動させることにより、被照射面積を広げ
て赤外線を大きな患部全体に対して均一に照射すること
ができる。また、本例でも、赤外線発生部13をスライ
ドさせれば、そのスライド量に応じて照射口24から出
射される赤外線の放射角度を変えられるので、種々の患
部に応じた被照射面積を得ることができる。このよう
に、筒状部20aに対して赤外線発生部13を移動可能
に取り付けることによっても様々な患部に応じた被照射
面積を得ることができるので、一台で様々に異なる大き
さの患部に適した被照射面積を得て効果的な赤外線治療
が行え、安価で種々の患部の治療が可能な便利な赤外線
治療装置を提供できる。
【0027】なお、上記の実施の形態1および2におい
て、外管22や赤外線発生部13を移動させる機構は、
図示していないが外管22や赤外線発生部15に連結し
たハンドル等を設けておき、手動によって赤外線発生部
13と照射口24との距離Laを相対的に変化すること
ができる。また、外管22と赤外線発生部13を駆動す
るために駆動モータを設けておき、操作パネルなどを操
作することにより自動的に赤外線発生部13と照射口2
4との距離Laを変化できるように構成することも可能
である。この場合には、リモコンなどによって離れた位
置から操作できるようにすれば、治療中に被照射面積を
変更したいケース等においては大変便利である。
【0028】図8に赤外線発生部13と照射口24との
距離Laを変化させるための機構の一例を示してある。
図8に示す赤外線照射部10bでは、前後方向に長い筒
型のハウジング11の開口付近に平板状の赤外線発生部
13が設けられており、この赤外線発生部13は、支持
材46により支持された反射板42の前面に固定されて
いる。本例の赤外線発生部13は、反射板42の前面に
固定された断熱材16と、この断熱材16の前面に固定
された平板状の赤外線照射板15を備えており、赤外線
照射板15から放出された赤外線が反射板42によって
患部に対して照射されるようになっている。ハウジング
11は外管22を兼ねており、その内部に内管21がス
ライドできるようになっている。本例の赤外線照射部1
0bでは、ハウジング11の内部に前後方向に伸びるリ
ードスクリュー45が設けられ、内管21に対して内部
で固定された反射板41にリードスクリュー45に噛み
合う従動カム部46が設けられている。従って、リード
スクリュー45がその軸線回りに回転すると、従動カム
部46および反射板41を介して内管21がリードスク
リュー45の軸線方向に直線移動する。内管21は、図
8において破線で示す位置までスライドできるようにな
っている。この結果、ハウジング11の開口付近に設け
られている赤外線発生部13から照射口24までの距離
Laが変化する。
【0029】また、筒状部20の長さを伸縮するため
に、外管22をハウジング11の内部に固定しておき、
内管21を外管22に対して摺動可能に取り付けた構成
であっても良い。また、ジャバラ等を用いることも可能
である。さらに、赤外線発生部13の断熱材16の量や
位置、さらにハウジング11の形状等の本例のものに限
定されるものではない。これらは赤外線照射板15の出
力等の応じて様々仕様に設計される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、患部
に向かって赤外線を照射する照射口と赤外線の発生源、
すなわち、赤外線発生部との距離を相対的に伸縮させる
ことにより、赤外線の被照射面積を無段階で調整できる
ようにしている。従って、赤外線照射板と照射口との距
離を調整することにより、肘、膝、足首といった比較的
面積の狭い患部に適した被照射面積から背中や腰といっ
た比較的面積の広い患部に適した被照射面積まであらゆ
る患部に合致した被照射面積を得ることができる。これ
により、一台で大きさが様々に異なる患部に適した被照
射面積を得て効果的な赤外線治療が行え、安価で様々な
患部に対して高い治療効果が得られる便利な赤外線治療
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した赤外線治療装置の外観を示す
分解斜視図である。
【図2】図1に示す赤外線治療装置の赤外線照射部を示
す断面図である。
【図3】図3(A)は、図1に示す赤外線治療装置にお
いて、赤外線発生部と照射口との距離を長くした場合に
照射される赤外線を模式的に示す説明図、図3(B)
は、図1に示す赤外線治療装置において、赤外線発生部
と照射口との距離を短くした場合に照射される赤外線を
模式的に示す説明図である。
【図4】図1に示す赤外線治療装置を用いて膝を治療し
ている様子を示す説明図である。
【図5】図1に示す赤外線治療装置を用いて背中を治療
している様子を示す説明図である。
【図6】図1とは異なる赤外線治療装置の赤外線照射部
を示す断面図である。
【図7】図6に示す赤外線照射部を備えた赤外線治療装
置において、赤外線発生部と照射口との距離を短くした
場合に照射される赤外線の様子を模式的に示す説明図で
ある。
【図8】赤外線発生部と照射口との距離を変化させるた
めの機構を示す断面図である。
【図9】従来の赤外線治療装置の外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 赤外線治療装置 10、10a、10b 赤外線照射部 11 ハウジング 13 赤外線発生部 15 赤外線照射板 16、19 断熱材 20、20a 筒状部 21 内管(単筒部) 22 外管(単筒部) 24 照射口 30 保護ネット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線を発生可能な赤外線発生部と、こ
    の赤外線発生部から赤外線を患部に向かって導くための
    導出部とを有する赤外線治療装置において、 前記導出部は、前記患部に向かって前記赤外線を照射す
    る照射口と、 前記赤外線発生部から赤外線を前記照射口に導くための
    筒状部とを備えており、前記照射口と前記赤外線発生部
    との距離を相対的に変更可能であることを特徴とする赤
    外線治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記筒状部が伸縮可
    能であることを特徴とする赤外線治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記筒状部は、第1
    および第2の単筒部を備えており、少なくとも前記第1
    の単筒部が前記第2の単筒部に対して摺動可能であるこ
    とを特徴とする赤外線治療装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記赤外線発生部は
    前記筒状部の軸方向に移動可能に取り付けられているこ
    とを特徴とする赤外線治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記筒状部の外周側
    に、ほぼ筒型に枠組みされた保護ネットが取り付けられ
    ていることを特徴とする赤外線治療装置。
JP34927596A 1996-12-27 1996-12-27 赤外線治療装置 Pending JPH10179771A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336364A (ja) * 2001-05-14 2002-11-26 Keiyu Kobayashi 遠赤外線照射装置

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JP2002336364A (ja) * 2001-05-14 2002-11-26 Keiyu Kobayashi 遠赤外線照射装置

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