JPH10179625A - ***物処理装具用接皮部及びその形状補正具 - Google Patents
***物処理装具用接皮部及びその形状補正具Info
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- JPH10179625A JPH10179625A JP35442696A JP35442696A JPH10179625A JP H10179625 A JPH10179625 A JP H10179625A JP 35442696 A JP35442696 A JP 35442696A JP 35442696 A JP35442696 A JP 35442696A JP H10179625 A JPH10179625 A JP H10179625A
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- stoma
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スト−マ保有者が、スト−マの周囲の皮膚表
面に陥没部を有している場合がある。ここに***物処理
装具を取付けると、その接皮部と陥没部の間に隙間がで
き、ここに***物が漏れ出して皮膚障害等を生じる。 【解決手段】 スト−マ１の周囲に存在する陥没部３の
表面形状に応当するような突起外面５と、皮膚表面２と
ほぼ同じ高さの上面６を有する形状補正具４を設ける。
この形状補正具４を上記陥没部３に嵌めて、その上から
接皮部２０を皮膚表面に貼着する。接皮部２０はスト−
マ１周囲の皮膚表面２に密着するので、***物が漏れ出
してくることもなく、皮膚に障害も生じない。
面に陥没部を有している場合がある。ここに***物処理
装具を取付けると、その接皮部と陥没部の間に隙間がで
き、ここに***物が漏れ出して皮膚障害等を生じる。 【解決手段】 スト−マ１の周囲に存在する陥没部３の
表面形状に応当するような突起外面５と、皮膚表面２と
ほぼ同じ高さの上面６を有する形状補正具４を設ける。
この形状補正具４を上記陥没部３に嵌めて、その上から
接皮部２０を皮膚表面に貼着する。接皮部２０はスト−
マ１周囲の皮膚表面２に密着するので、***物が漏れ出
してくることもなく、皮膚に障害も生じない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工肛門、人工膀
胱、気管支婁、胃婁、腸婁等の保有者や尿失禁者の体内
から***孔（以下スト−マと称する）を通じて***され
る便、尿、体液等の***物を、体表面に***物処理装具
を取り付けて処理する際の接皮部及びその形状補正具に
関する。
胱、気管支婁、胃婁、腸婁等の保有者や尿失禁者の体内
から***孔（以下スト−マと称する）を通じて***され
る便、尿、体液等の***物を、体表面に***物処理装具
を取り付けて処理する際の接皮部及びその形状補正具に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、スト−マ保有者が使用する***物
処理装具は、柔軟性のある板状の接皮部をスト−マの周
囲の皮膚表面に貼着し、この接皮部に収納バックを取り
付けてスト−マから***される***物を収納するように
している。スト−マの周囲の皮膚表面が平坦な場合に
は、これで充分であるが、スト−マ保有者は、手術の方
法、手術後の体形の変化によりスト−マ周囲の皮膚が部
分的に陥没したり、スト−マの部位によりスト−マ周囲
の皮膚が平坦でない場合も多い。
処理装具は、柔軟性のある板状の接皮部をスト−マの周
囲の皮膚表面に貼着し、この接皮部に収納バックを取り
付けてスト−マから***される***物を収納するように
している。スト−マの周囲の皮膚表面が平坦な場合に
は、これで充分であるが、スト−マ保有者は、手術の方
法、手術後の体形の変化によりスト−マ周囲の皮膚が部
分的に陥没したり、スト−マの部位によりスト−マ周囲
の皮膚が平坦でない場合も多い。
【０００３】こうした場合、これまでは、円形のやや凸
状をした（コンベックス型と称されている）接皮部の凸
状部をスト−マ周囲の皮膚に当てるようにして貼着し、
この凸状部により皮膚を均等に圧迫することによって、
装具の接皮部を皮膚表面に密着させ、洩れを防止しよう
としている。しかしながら、このコンベックス型の装具
では余り強く圧迫することができないので、どうしても
陥没部が装具の接皮部と密着しない部分が生じ、この陥
没部分に***物が入り込んで皮膚炎を起こしたり、その
部分から***物の漏れが生じることがあって、充分とは
いえなかった。
状をした（コンベックス型と称されている）接皮部の凸
状部をスト−マ周囲の皮膚に当てるようにして貼着し、
この凸状部により皮膚を均等に圧迫することによって、
装具の接皮部を皮膚表面に密着させ、洩れを防止しよう
としている。しかしながら、このコンベックス型の装具
では余り強く圧迫することができないので、どうしても
陥没部が装具の接皮部と密着しない部分が生じ、この陥
没部分に***物が入り込んで皮膚炎を起こしたり、その
部分から***物の漏れが生じることがあって、充分とは
いえなかった。
【０００４】また、ペ−スト類やパテ類を上記陥没部に
充填したり、粘着性シ−トを陥没部の大きさに合うよう
に切ったものを何枚も重ね合わせて陥没部に充填し、表
面を平坦状にしてその上に装具を取り付けることも行わ
れ効果を上げている。しかしながら、ペ−スト類は配合
されている溶媒が揮発し難いので、使用可能になるまで
時間がかかるし、溶媒により皮膚炎を起す虞も残ってい
る。また、パテ類は溶媒による不都合は無いものの、粘
度が高くて陥没部に均等に充填することが難かしいなど
の問題がある。さらに、上記粘着性シ−トを貼り重ねて
使用する場合は、複雑な形状の陥没部に適合させること
が難しい等の点が残っている。又これらはいずれも粘着
性が有り、長時間に亘って使用すると流動変形を起こし
て均等な圧迫や固定ができなくなったり、さらに使用後
にこれをきれいに除去することが難かしいということが
見られる。
充填したり、粘着性シ−トを陥没部の大きさに合うよう
に切ったものを何枚も重ね合わせて陥没部に充填し、表
面を平坦状にしてその上に装具を取り付けることも行わ
れ効果を上げている。しかしながら、ペ−スト類は配合
されている溶媒が揮発し難いので、使用可能になるまで
時間がかかるし、溶媒により皮膚炎を起す虞も残ってい
る。また、パテ類は溶媒による不都合は無いものの、粘
度が高くて陥没部に均等に充填することが難かしいなど
の問題がある。さらに、上記粘着性シ−トを貼り重ねて
使用する場合は、複雑な形状の陥没部に適合させること
が難しい等の点が残っている。又これらはいずれも粘着
性が有り、長時間に亘って使用すると流動変形を起こし
て均等な圧迫や固定ができなくなったり、さらに使用後
にこれをきれいに除去することが難かしいということが
見られる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スト−マ周
囲の皮膚に陥没部がある場合にも、***物の洩れを確実
に防止し、皮膚炎の発生も防いで長期間に亘って安心し
て使用でき、且つ操作性のよい接皮部及びその形状補正
具を提供しようとするものである。
囲の皮膚に陥没部がある場合にも、***物の洩れを確実
に防止し、皮膚炎の発生も防いで長期間に亘って安心し
て使用でき、且つ操作性のよい接皮部及びその形状補正
具を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、体内からの排
泄物を***するスト−マ等の周囲に存在する陥没部を形
状補正具によって埋めて表面を平坦にし、その上から排
泄物処理装具の接皮部に密着固定するようにして、上記
の課題を解決するようにするものである。
泄物を***するスト−マ等の周囲に存在する陥没部を形
状補正具によって埋めて表面を平坦にし、その上から排
泄物処理装具の接皮部に密着固定するようにして、上記
の課題を解決するようにするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】上記スト−マ１の周囲の皮膚２に
存在する陥没部３に適用される形状補正具４は、陥没部
３の表面形状に応当するような突起外面５を有し、その
上面６はストーマ周囲の皮膚表面２と同じような高さに
なっていて、***物処理装具の接皮部に接して接皮部と
陥没部３の表面との間のスペ−スを埋めることができる
ようにしている。この場合、上記形状補正具の形状をや
や大きめにしておくと陥没部との密着性が更に良くなり
好ましいこともある。
存在する陥没部３に適用される形状補正具４は、陥没部
３の表面形状に応当するような突起外面５を有し、その
上面６はストーマ周囲の皮膚表面２と同じような高さに
なっていて、***物処理装具の接皮部に接して接皮部と
陥没部３の表面との間のスペ−スを埋めることができる
ようにしている。この場合、上記形状補正具の形状をや
や大きめにしておくと陥没部との密着性が更に良くなり
好ましいこともある。
【０００８】この形状補正具４は、適度の弾性を有する
もの又は非弾性のもので保形性を有するものが好まし
く、プラスチック、金属、ゴム、セラミック、石膏、上
記したものの発泡体など適宜の材料を用いることができ
る。上記プラスチックで形成する場合は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリスチレン、シリコ
−ン樹脂等を用いることができる。特に有利なプラスチ
ックとしては、５０〜１２０℃で加工できるポリカプロ
ラクタン、ポリヘキサメチレンアジペ−ト等のリニア−
ポリエステル類、トランス型ポリイソプレン、ガタパ−
チャ−等の単体又はブレンド素材などがある。また、発
泡体を用いる場合は、全体の重量が軽くなって有利な場
合があり、独立発泡体のまたは独立発泡体の含量が多い
ものにすると***物を吸収することが少なくて好ましい
ことが多い。
もの又は非弾性のもので保形性を有するものが好まし
く、プラスチック、金属、ゴム、セラミック、石膏、上
記したものの発泡体など適宜の材料を用いることができ
る。上記プラスチックで形成する場合は、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリスチレン、シリコ
−ン樹脂等を用いることができる。特に有利なプラスチ
ックとしては、５０〜１２０℃で加工できるポリカプロ
ラクタン、ポリヘキサメチレンアジペ−ト等のリニア−
ポリエステル類、トランス型ポリイソプレン、ガタパ−
チャ−等の単体又はブレンド素材などがある。また、発
泡体を用いる場合は、全体の重量が軽くなって有利な場
合があり、独立発泡体のまたは独立発泡体の含量が多い
ものにすると***物を吸収することが少なくて好ましい
ことが多い。
【０００９】この形状補正具は、例えば、アルギン酸系
歯科印象材、シリコ−ン系印象材等の印象材で陥没部３
の型を取り、この型によって石膏等で雌型を作製する。
この雌型に７０℃のお湯にて軟化させたポリヘキサメチ
レンアジペ−トを主成分とする熱可塑性樹脂を押し込
め、これを室温に戻すと成形ができて、形状補正具を得
ることがができる。この熱可塑性樹脂を使用するもので
は、比較的低温で加工、成形ができ、且つ必要に応じて
熱を加えれば容易に形が修正できる。そして、この形状
補正具は水洗いして、繰り返し使用できて都合がよい。
歯科印象材、シリコ−ン系印象材等の印象材で陥没部３
の型を取り、この型によって石膏等で雌型を作製する。
この雌型に７０℃のお湯にて軟化させたポリヘキサメチ
レンアジペ−トを主成分とする熱可塑性樹脂を押し込
め、これを室温に戻すと成形ができて、形状補正具を得
ることがができる。この熱可塑性樹脂を使用するもので
は、比較的低温で加工、成形ができ、且つ必要に応じて
熱を加えれば容易に形が修正できる。そして、この形状
補正具は水洗いして、繰り返し使用できて都合がよい。
【００１０】こうした形状補正具４を陥没部３に装着す
ると、その突起外面５が陥没部３の表面に接し、その上
面６によって周囲の皮膚表面と同じような高さの平坦な
状態になるので、その上から接皮部２０の開口部２１を
ストーマ１に当てるようにしてその粘着剤層２２を貼付
ければ、隙間なく貼付けることができて、ストーマ１か
らの***物が漏れだして陥没部３に入り込むようなこと
もなく、上記接皮部２０の支持材２３に取り付けられて
いる１ピースタイプの***物処理装具２４の収納バック
２５に***物を収納、処理することが確実にできる（図
３）。また、上記接皮部に収納バックを嵌合形式または
粘着形式によって取り付けるようにした２ピースタイプ
の***物処理装具における接皮部も同様にして使用する
ことができる。
ると、その突起外面５が陥没部３の表面に接し、その上
面６によって周囲の皮膚表面と同じような高さの平坦な
状態になるので、その上から接皮部２０の開口部２１を
ストーマ１に当てるようにしてその粘着剤層２２を貼付
ければ、隙間なく貼付けることができて、ストーマ１か
らの***物が漏れだして陥没部３に入り込むようなこと
もなく、上記接皮部２０の支持材２３に取り付けられて
いる１ピースタイプの***物処理装具２４の収納バック
２５に***物を収納、処理することが確実にできる（図
３）。また、上記接皮部に収納バックを嵌合形式または
粘着形式によって取り付けるようにした２ピースタイプ
の***物処理装具における接皮部も同様にして使用する
ことができる。
【００１１】図４に示すものは、形状補正具４の本体４
１の形状を陥没部３の形状よりやや小さめに形成し、陥
没部３の皮膚表面との間に生じたスペ−スを満たすよう
に粘着剤層７を設けて突起外面５を形成するようにした
もので、この粘着剤層７は陥没部によく貼り付いてシ−
ル効果、安定性を更に向上させることができる。
１の形状を陥没部３の形状よりやや小さめに形成し、陥
没部３の皮膚表面との間に生じたスペ−スを満たすよう
に粘着剤層７を設けて突起外面５を形成するようにした
もので、この粘着剤層７は陥没部によく貼り付いてシ−
ル効果、安定性を更に向上させることができる。
【００１２】この粘着剤層７は、アクリル系粘着剤、ゴ
ム系粘着剤、ポリシロキサン系粘着剤、ポリウレタン系
粘着剤等で形成することができる。また、疎水性ポリマ
ー単独で、または疎水性ポリマーと親水性ポリマーを組
み合わせた皮膚保護剤で形成することができる。この疎
水性ポリマーには、ポリイソブチレン、スチレン・イソ
プレン・スチレン共重合体を主成分とするものその他が
ある。また、親水性ポリマーには、カラヤガム、ペクチ
ン、ＣＭＣ、グアーガム、ゼラチン、アルギン酸、ロー
カストビーンガム、ジェランガム、キサンタンガムその
他のものがある。また、上記接皮部に粘着剤層を設けた
ものでは、その粘着剤に上記したものを使用することが
できる。
ム系粘着剤、ポリシロキサン系粘着剤、ポリウレタン系
粘着剤等で形成することができる。また、疎水性ポリマ
ー単独で、または疎水性ポリマーと親水性ポリマーを組
み合わせた皮膚保護剤で形成することができる。この疎
水性ポリマーには、ポリイソブチレン、スチレン・イソ
プレン・スチレン共重合体を主成分とするものその他が
ある。また、親水性ポリマーには、カラヤガム、ペクチ
ン、ＣＭＣ、グアーガム、ゼラチン、アルギン酸、ロー
カストビーンガム、ジェランガム、キサンタンガムその
他のものがある。また、上記接皮部に粘着剤層を設けた
ものでは、その粘着剤に上記したものを使用することが
できる。
【００１３】図５に示すものは、上記の図４における粘
着剤層７の替わりに、柔軟性を有する素材、弾力性を有
する素材、密着性を有する素材、膨潤性を有する素材等
の柔軟性素材で上記形状補正具の突起外面５を柔軟性部
８に形成したもので、陥没部３に粘着するものではない
が、陥没部への密着性が良く、当たりが柔らかくて感触
がよく、好ましいものの一例である。これらの柔軟性素
材としては、ポリシロキサン、ポリウレタン、ポリアク
リル酸アルキルエ−テル等のゲルや、発泡体等を使用す
ると好ましいことが多い。
着剤層７の替わりに、柔軟性を有する素材、弾力性を有
する素材、密着性を有する素材、膨潤性を有する素材等
の柔軟性素材で上記形状補正具の突起外面５を柔軟性部
８に形成したもので、陥没部３に粘着するものではない
が、陥没部への密着性が良く、当たりが柔らかくて感触
がよく、好ましいものの一例である。これらの柔軟性素
材としては、ポリシロキサン、ポリウレタン、ポリアク
リル酸アルキルエ−テル等のゲルや、発泡体等を使用す
ると好ましいことが多い。
【００１４】図６に示すものは、陥没部３の表面形状に
応当する突起外面５を有し、上面６はその周縁部にあっ
て、中央部が空洞９になっているものであり、適当な保
形性を持つように適宜の厚みに形成すれば、全体を軽量
に形成することができるもので、比較的浅くて広い陥没
部の場合に有効であることが多い。
応当する突起外面５を有し、上面６はその周縁部にあっ
て、中央部が空洞９になっているものであり、適当な保
形性を持つように適宜の厚みに形成すれば、全体を軽量
に形成することができるもので、比較的浅くて広い陥没
部の場合に有効であることが多い。
【００１５】図７のものは、突起外面５の基部の周縁５
１から中心に向かって延びる鍔状部６１を設けて上面６
を形成しており、接皮部との接触面積が図６のものより
広くなるようになっている。また、中央部の空洞内には
指で摘むことができる突起４１を設けており、陥没部へ
の装着、取外しに便利である。
１から中心に向かって延びる鍔状部６１を設けて上面６
を形成しており、接皮部との接触面積が図６のものより
広くなるようになっている。また、中央部の空洞内には
指で摘むことができる突起４１を設けており、陥没部へ
の装着、取外しに便利である。
【００１６】この形状補正具は接皮部に予め適宜の方法
で固定して用いることができ、図８、９に示すもので
は、接皮部２０の粘着剤層２２にその上面５を貼付けて
一体的にしている。この場合、図４に示すのと同様な突
起外面５が粘着剤層２７となっているものを使用しする
と好ましい。特に好ましくは、接皮部２０の粘着剤層２
２と補正具４の粘着剤層２７に同種の皮膚保護剤等を使
用したり、更に、それらの粘着剤層の厚さも同程度のも
のとすれば、陥没部３及び皮膚表面２に対する接着性が
全体的に均一となり、その取付け状態を一層確実にする
ことができるし、これを剥がす時の陥没部３及び皮膚表
面２に対する物理的な刺激が部分的に大きくなるような
ことがなく、かぶれを生ずることが一層少なくなる。
で固定して用いることができ、図８、９に示すもので
は、接皮部２０の粘着剤層２２にその上面５を貼付けて
一体的にしている。この場合、図４に示すのと同様な突
起外面５が粘着剤層２７となっているものを使用しする
と好ましい。特に好ましくは、接皮部２０の粘着剤層２
２と補正具４の粘着剤層２７に同種の皮膚保護剤等を使
用したり、更に、それらの粘着剤層の厚さも同程度のも
のとすれば、陥没部３及び皮膚表面２に対する接着性が
全体的に均一となり、その取付け状態を一層確実にする
ことができるし、これを剥がす時の陥没部３及び皮膚表
面２に対する物理的な刺激が部分的に大きくなるような
ことがなく、かぶれを生ずることが一層少なくなる。
【００１７】上記図８、９に示すものでは、接皮部２０
の支持材２３側に設けた嵌合部２８に、収納バッグ３１
を備えた嵌合片３２を嵌め合わせるようにした２ピース
タイプの***物処理装具になっているが、上記接皮部２
０の支持材２３にたいする収納バッグ３１の取付けを嵌
合方式ではなく、粘着剤によって行うものも同様に使用
することができる。
の支持材２３側に設けた嵌合部２８に、収納バッグ３１
を備えた嵌合片３２を嵌め合わせるようにした２ピース
タイプの***物処理装具になっているが、上記接皮部２
０の支持材２３にたいする収納バッグ３１の取付けを嵌
合方式ではなく、粘着剤によって行うものも同様に使用
することができる。
【００１８】
【実施例１】 〔症状〕ストーマを造設した患者でオストミー***物処
理装具を使用しているが、体をかがめた状態にするとス
ト−マ下部及びスト−マ右側に陥没ができる。このた
め、上記装具の接皮部の皮膚保護剤と陥没部の皮膚の間
へ便が潜り込み、皮膚かぶれ（発赤）が見られる。コン
ベックス装具(Hollister社製の２ピースタイプの装具）
を使用しているが、２〜３日で陥没部に便が漏れてしま
う。 〔形状補正具の製作〕 （材料） 印象材 ：アルギン酸系歯科印象材（リプロファイ
ン：（株）山一歯研製） 皮膚保護剤 ：ＫＰＢ系（カラヤガム・ペクチン・ポリ
イソブチレン）皮膚保護剤 樹脂 ：熱可塑性樹脂（サ−モスプリント：アル
ケア（株）製） 剥離フィルム：ポリエチレンフィルム＋シリコンコ−ト
（80LD-0010EV 乳白・藤森工業（株）製）
理装具を使用しているが、体をかがめた状態にするとス
ト−マ下部及びスト−マ右側に陥没ができる。このた
め、上記装具の接皮部の皮膚保護剤と陥没部の皮膚の間
へ便が潜り込み、皮膚かぶれ（発赤）が見られる。コン
ベックス装具(Hollister社製の２ピースタイプの装具）
を使用しているが、２〜３日で陥没部に便が漏れてしま
う。 〔形状補正具の製作〕 （材料） 印象材 ：アルギン酸系歯科印象材（リプロファイ
ン：（株）山一歯研製） 皮膚保護剤 ：ＫＰＢ系（カラヤガム・ペクチン・ポリ
イソブチレン）皮膚保護剤 樹脂 ：熱可塑性樹脂（サ−モスプリント：アル
ケア（株）製） 剥離フィルム：ポリエチレンフィルム＋シリコンコ−ト
（80LD-0010EV 乳白・藤森工業（株）製）
【００１９】（製法） １．印象材で陥没部から取った型を用いて、石膏でスト
−マ周囲と同じ型を作る。 ２．石膏型から、石膏型と同じ形状のアルミニウム製の
プレス型を作製する。 ３．プレス型の上に剥離フィルム、皮膚保護剤のシ−ト
または混練り、加熱して軟化させた樹脂を順次載せ、上
からプレスする。 ４．３で作った形状補正具を使用している装具の接皮部
に装着する。
−マ周囲と同じ型を作る。 ２．石膏型から、石膏型と同じ形状のアルミニウム製の
プレス型を作製する。 ３．プレス型の上に剥離フィルム、皮膚保護剤のシ−ト
または混練り、加熱して軟化させた樹脂を順次載せ、上
からプレスする。 ４．３で作った形状補正具を使用している装具の接皮部
に装着する。
【００２０】〔比較例１〕形状補正具がない以外は、実
施例１と同様にしたものである。 〔評価方法〕上記症例のストーマ保有者に、同一条件で
実施例１と比較例１の装具を使用してもらい、使用期間
（連続使用期間）、***物の漏れ、臭いの漏れ、皮膚炎
の有無、装着感について評価した。
施例１と同様にしたものである。 〔評価方法〕上記症例のストーマ保有者に、同一条件で
実施例１と比較例１の装具を使用してもらい、使用期間
（連続使用期間）、***物の漏れ、臭いの漏れ、皮膚炎
の有無、装着感について評価した。
【００２１】
【００２２】
【実施例２】 〔症状〕ストーマを造設した患者でオストミー***物処
理装具を使用しているが、体をかがめた状態にするとス
ト−マの右側に陥没ができる。このため、上記装具の接
皮部の皮膚保護剤と陥没部の皮膚の間へ便が潜り込み、
皮膚かぶれ（発赤）が見られる。コンベックス装具(Hol
lister社製の１ピースタイプの装具）を使用している
が、２〜３日で陥没部に便が漏れてしまう。 〔形状補正具の製作〕実施例１の材料と製法に基づいて
製作し、コンベックス装具の接皮部に装着した。 〔比較例２〕形状補正具がない以外は実施例２と同様に
した。 〔評価方法〕実施例１と比較例１の場合と同様にして評
価した。
理装具を使用しているが、体をかがめた状態にするとス
ト−マの右側に陥没ができる。このため、上記装具の接
皮部の皮膚保護剤と陥没部の皮膚の間へ便が潜り込み、
皮膚かぶれ（発赤）が見られる。コンベックス装具(Hol
lister社製の１ピースタイプの装具）を使用している
が、２〜３日で陥没部に便が漏れてしまう。 〔形状補正具の製作〕実施例１の材料と製法に基づいて
製作し、コンベックス装具の接皮部に装着した。 〔比較例２〕形状補正具がない以外は実施例２と同様に
した。 〔評価方法〕実施例１と比較例１の場合と同様にして評
価した。
【００２３】
【００２４】〔考察〕実施例１，２のものでは、形状補
正具が皮膚の陥没部にぴったりと嵌り合うので皮膚との
間に隙間ができず、***物の漏れがなくなり、これによ
ってにおいの漏れもなく、漏れにより生じていた皮膚炎
などの皮膚障害がなくっている。また、漏れが生じない
ために接皮部を貼付しての使用時間が比較例に比べて長
くなっており、***物処理装具の交換の手間、費用を減
らすことができる。形状補正具によって陥没部に対する
充分な圧迫力が得られ、皮膚と接皮部の皮膚保護剤の接
触状態も全体に均一になっていることが判る。
正具が皮膚の陥没部にぴったりと嵌り合うので皮膚との
間に隙間ができず、***物の漏れがなくなり、これによ
ってにおいの漏れもなく、漏れにより生じていた皮膚炎
などの皮膚障害がなくっている。また、漏れが生じない
ために接皮部を貼付しての使用時間が比較例に比べて長
くなっており、***物処理装具の交換の手間、費用を減
らすことができる。形状補正具によって陥没部に対する
充分な圧迫力が得られ、皮膚と接皮部の皮膚保護剤の接
触状態も全体に均一になっていることが判る。
【図１】本発明の実施例を示し、ストーマ周囲の状態を
表す説明図である。
表す説明図である。
【図２】図１の拡大断面図である。
【図３】図２に示す形状補正具を使用して、***物処理
装具の取り付けるときの説明図である。
装具の取り付けるときの説明図である。
【図４】本発明の変形例を示す図２と同様の拡大断面図
である。
である。
【図５】本発明の他の変形例を示す図２と同様の拡大断
面図である。
面図である。
【図６】本発明の更に他の変形例を示す図２と同様の拡
大断面図である。
大断面図である。
【図７】本発明の他例を示す図２と同様の拡大断面図で
ある。
ある。
【図８】本発明の他の例を示す断面図である。
【図９】図８に示す形状補正具を備えた接皮部を使用し
て、スト−マに***物処理装具を取り付けるときの説明
図である。
て、スト−マに***物処理装具を取り付けるときの説明
図である。
１ ストーマ ２ 皮膚表面 ３ 陥没部 ４ 形状補正具 ５ 形状補正具の突起外面 ６ 形状補正具の
上面 ７ 形状補正具の粘着剤層 ８ 形状補正具の
柔軟性部 ９ 形状補正具の空洞 ２０ 接皮部 ２１ 接皮部の開口部 ２２ 接皮部の粘
着剤層 ２３ 接皮部の支持材 ２４ ***物処理
装具 ２５ 収納バッグ ２７ 形状補正具
の粘着剤層 ２８ 接皮部の嵌合部 ３１ 収納バッグ ３２ 収納バッグの嵌合片
上面 ７ 形状補正具の粘着剤層 ８ 形状補正具の
柔軟性部 ９ 形状補正具の空洞 ２０ 接皮部 ２１ 接皮部の開口部 ２２ 接皮部の粘
着剤層 ２３ 接皮部の支持材 ２４ ***物処理
装具 ２５ 収納バッグ ２７ 形状補正具
の粘着剤層 ２８ 接皮部の嵌合部 ３１ 収納バッグ ３２ 収納バッグの嵌合片
Claims (8)
- 【請求項１】 体内からの***物を***するスト−マの
周囲の皮膚表面に密着固定する接皮部と、該接皮部と結
合して***物を収納する収納バックを有する***物処理
用装具の上記接皮部と併用する形状補正具であって、該
形状補正具は上記接皮部に当接する上面とスト−マの周
囲に存在する陥没部の表面形状に応当する突起外面を備
える***物処理装具用接皮部の形状補正具。 - 【請求項２】 上記形状補正具の本体の外径サイズを陥
没部の大きさよりやや小さめに形成し、その突起外面を
粘着剤層に形成して陥没部の大きさに適合するようにし
た請求項１記載の***物処理装具用接皮部の形状補正
具。 - 【請求項３】 上記形状補正具の本体の外径サイズを陥
没部の大きさよりやや小さめに形成し、その突起外面を
柔軟性部に形成して陥没部の大きさに適合するようにし
た請求項１記載の***物処理装具用接皮部の形状補正
具。 - 【請求項４】 上記形状補正具の中心部分を空洞又は軽
量素材とした請求項１〜３のいづれかに記載の***物処
理装具用接皮部の形状補正具。 - 【請求項５】 上記形状補正具の上面が突起外面の周縁
部から中心に向かって張り出す鍔を有し、その表面が平
らで、全体の形状を保つ厚みの中空状構造に形成した請
求項１〜３のいづれかに記載の***物処理装具用接皮部
の形状補正具。 - 【請求項６】 上記形状補正具の全体またはその本体を
熱可塑性素材で形成した請求項１〜５のいづれかに記載
の***物処理装具用接皮部の形状補正具。 - 【請求項７】 上記突起外面の粘着剤層がエラストマ−
成分とハイドロコロイド成分を含む吸水性を有する皮膚
保護剤で形成されている請求項２記載の***物処理装具
用接皮部の形状補正具。 - 【請求項８】 体内からの***物を***するスト−マの
周囲の皮膚表面に密着固定する接皮部と、該接皮部と結
合して***物を収納する収納バックを有する***物処理
用装具の上記接皮部と併用する形状補正具を有し、該形
状補正具は上記接皮部に当接する上面とスト−マの周囲
に存在する陥入部の表面形状に応当する突起外面を備
え、この形状補正具の上面を上記接皮部に取り付けた排
泄物処理装具用接皮部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35442696A JPH10179625A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ***物処理装具用接皮部及びその形状補正具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35442696A JPH10179625A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ***物処理装具用接皮部及びその形状補正具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10179625A true JPH10179625A (ja) | 1998-07-07 |
Family
ID=18437485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35442696A Pending JPH10179625A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | ***物処理装具用接皮部及びその形状補正具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10179625A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004174266A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Bristol Myers Squibb Co | 小孔排出物に耐性のある、オストミーパウチ用取付接着剤 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP35442696A patent/JPH10179625A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004174266A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Bristol Myers Squibb Co | 小孔排出物に耐性のある、オストミーパウチ用取付接着剤 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060227 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060627 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |