JPH10178349A - オーディオ信号の符号化方法および復号方法 - Google Patents

オーディオ信号の符号化方法および復号方法

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JPH10178349A
JPH10178349A JP34025196A JP34025196A JPH10178349A JP H10178349 A JPH10178349 A JP H10178349A JP 34025196 A JP34025196 A JP 34025196A JP 34025196 A JP34025196 A JP 34025196A JP H10178349 A JPH10178349 A JP H10178349A
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JP
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audio
bit
bits
bit stream
frame
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JP34025196A
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Michiyo Goto
藤 道 代 後
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルオーディオ信号を符号化する際に、
多量の付加情報を同時に符号化することを目的とする。 【解決手段】 MPEG1オーディオレイヤ1フォーマ
ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
ーディオ信号の符号化方法において、ヘッダ11、エラ
ーチェック12、ビット割当てのみからなるオーディオ
データ13、およびアンシラリデータ14のみから構成
されるフレームを少なくとも一つ以上含むようにするこ
とにより、アンシラリデータの中に多量の付加情報を符
号化することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ信号の
符号化方法および復号方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルオーディオ信号の符号化
方法の開発が活発になり、特に高品質のオーディオ符号
化方法として、MPEG1オーディオ符号化(ISO/IEC
11172-3 )が知られている。
【0003】図9はMPEG1オーディオ符号化の符号
器の基本構造を示すブロック図である。オーディオサン
プルが符号器91に入力されると、写像部92は、入力
オーディオサンプルをフィルタ処理し、さらに間引いた
表現を生成する。聴覚心理モデル部93は、量子化およ
び符号化を制御するデータの組を生成する。量子化およ
び符号化部94は、レイヤ1、レイヤ2およびレイヤ3
のいずれかの符号化方法に従った処理を行う。フレーム
組立部95は、量子化および符号化部94の出力データ
とアンシラリデータから実際のビットストリームを組み
立てて、その他の情報(例:エラーチェック)を必要に
応じて付加する。
【0004】図10はMPEG1オーディオ符号化の復
号器の基本構造を示すブロック図である。ビットストリ
ームが復号器101に入力されると、フレーム分解部1
02は、情報の様々な部分を復元するために、ビットス
トリームを分離する。復元部103は、一連の写像サン
プルの量子化形を復元する。逆写像部104は、これら
の写像サンプルをPCM オーディオサンプルに戻す。
【0005】符号器で生成されて出力されたり、復号器
に入力されて再生されるオーディオビットストリーム
は、連続するフレームから構成され、ISO/IEC 11172-3
に記述されている様式で記述すると、以下のようにな
る。
【0006】フレームはヘッダ、エラーチェック、オー
ディオデータおよびアンシラリデータから構成される。
同様に、ISO/IEC 11172-3 に記述されている様式でフレ
ームを記述すると、以下のようになる。
【0007】ヘッダは同期語や符号化の方法に関する情
報を含む。エラーチェックは誤り検査のためのビットで
ある。オーディオデータはレイヤ1、レイヤ2およびレ
イヤ3の何れかの方法によって符号化されたオーディオ
データである。アンシラリデータはオーディオデータ以
外の付加情報を記述するアンシラリビットから成る。但
し、レイヤ3の場合、アンシラリビットはオーディオデ
ータの中に含まれる。
【0008】ヘッダ、エラーチェック、およびアンシラ
リデータをISO/IEC 11172-3 に記述されている様式でフ
レームを記述すると、以下のようになる。 ヘッダ: header() { syncword 12ビット ID 1ビット layer 2ビット protection_bit 1ビット bitrate _index 4ビット sampling_frequency 2ビット padding _bit 1ビット private _bit 1ビット mode 2ビット mode_extension 2ビット copyright 1ビット original/copy 1ビット emphasis 2ビット } エラーチェック: error _check() { if(protection _bit==) crc _check 16ビット } アンシラリデータ: ancillary _data(){ if((layer==1) || (layer==2)) for(b=0; b<no _of_ancillary _bits; b++) ancillary _bit 1ビット }
【0009】レイヤ1、レイヤ2およびレイヤ3のビッ
トストリームを模式図で示すと、図11、図12および
図13のようになる。
【0010】図11はMPEG1オーディオ符号化レイ
ヤ1のビットストリームフォーマットを示す。ビットス
トリームは1つ以上の連続するフレームから構成され
る。図11は1フレームのフォーマットである。フレー
ムはヘッダ111、エラーチェック112、オーディオ
データ113であるビット割当て、スケールファクタお
よびサンプル、並びにアンシラリデータ114から成
る。
【0011】図12はMPEG1オーディオ符号化レイ
ヤ2のビットストリームフォーマットを示す。同様に、
ビットストリームは1つ以上の連続するフレームから構
成される。図12は1フレームのフォーマットである。
フレームはヘッダ121、エラーチェック122、オー
ディオデータ123であるビット割当て、スケールファ
クタ選択情報、スケールファクタおよびサンプル、並び
にアンシラリデータ124から成る。
【0012】図13はMPEG1オーディオ符号化レイ
ヤ3のビットストリームフォーマットを示す。同様に、
ビットストリームは1つ以上の連続するフレームから構
成される。図13は1フレームのフォーマットである。
フレームはヘッダ131、エラーチェック132、並び
にオーディオデータ133として記述されるプライベー
トビット、スケールファクタ選択情報、量子化ステップ
幅情報等の付加情報、およびスケールファクタ、ハフマ
ン符号化データ、アンシラリビット等の主情報から成
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、文字情報などのオーディオデータ以外の情報
をビットストリーム中に含めようとすると、アンシラリ
データ(レイヤ3の場合はオーディオデータ)の中のア
ンシラリビットとして符号化するので、ビットストリー
ム内の同一のフレーム中に、オーディオデータとオーデ
ィオデータ以外の情報が共存することになる。従って、
オーディオデータに許容されるビットレートが低くな
り、許容されるすべてのビットレートをオーディオデー
タに使用する場合に比べて音質が悪くなる、という問題
が生じる。
【0014】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、オーディオデータの品質を維持しなが
ら、併せてオーディオデータ以外に十分な量の情報を符
号化することのできるオーディオ信号の符号化方法およ
び復号方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、オーディオデータから成るフレームおよび
オーディオデータ以外の情報から成るフレームによっ
て、ビットストリームが構成されるような符号化方法を
提供するものである。本発明によれば、高品質のオーデ
ィオデータと共に十分な量のオーディオデータ以外の情
報、例えば符号化されるオーディオデータに関する文字
情報などを符号化することができる。
【0016】また、本発明は、上記目的を達成するため
に、オーディオデータから成るフレームおよびオーディ
オデータ以外の情報から成るフレームによって、ビット
ストリームが構成されるような復号方法を提供するもの
である。本発明によれば、高品質のオーディオデータと
共に十分な量のオーディオデータ以外の情報、例えば復
号されるオーディオデータに関する文字情報などを復号
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のオーデ
ィオ信号の符号化方法は、MPEG1オーディオレイヤ
1フォーマットに従ったオーディオビットストリームを
生成するオーディオ信号の符号化方法において、ビット
ストリーム中にヘッダ、エラーチェック、ビット割当て
およびアンシラリデータのみから構成されるフレームが
少なくとも一つ以上含まれるようにしたものであり、M
PEG1オーディオレイヤ1の符号化方法において、オ
ーディオデータの品質を損なうことなく、十分な容量の
オーディオデータ以外の情報を符号化することができる
という作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ2フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを生成するオーディオ信号の符号化方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、エラーチェック、
ビット割当ておよびアンシラリデータのみから構成され
るフレームが少なくとも一つ以上含まれるようにしたも
のであり、MPEG1オーディオレイヤ2の符号化方法
において、オーディオデータの品質を損なうことなく、
十分な容量のオーディオデータ以外の情報を符号化する
ことができるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ3フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを生成するオーディオ信号の符号化方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、エラーチェック、
プライベートビットおよびアンシラリビットのみから構
成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれるように
したものであり、MPEG1オーディオレイヤ3の符号
化方法において、オーディオデータの品質を損なうこと
なく、十分な容量のオーディオデータ以外の情報を符号
化することができるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ1フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを生成するオーディオ信号の符号化方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、ビット割当ておよ
びアンシラリデータのみから構成されるフレームが少な
くとも一つ以上含まれるようにしたものであり、MPE
G1オーディオレイヤ1の符号化方法において、オーデ
ィオデータの品質を損なうことなく、十分な容量のオー
ディオデータ以外の情報を符号化することができるとい
う作用を有する。
【0021】請求項5に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ2フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを生成するオーディオ信号の符号化方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、ビット割当ておよ
びアンシラリデータのみから構成されるフレームが少な
くとも一つ以上含まれるようにしたものであり、MPE
G1オーディオレイヤ2の符号化方法において、オーデ
ィオデータの品質を損なうことなく、十分な容量のオー
ディオデータ以外の情報を符号化することができるとい
う作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ3フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを生成するオーディオ信号の符号化方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、プライベートビッ
トおよびアンシラリビットのみから構成されるフレーム
が少なくとも一つ以上含まれるようにしたものであり、
MPEG1オーディオレイヤ3の符号化方法において、
オーディオデータの品質を損なうことなく、十分な容量
のオーディオデータ以外の情報を符号化することができ
るという作用を有する。
【0023】請求項7に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ1フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを再生するオーディオ信号の復号方法におい
て、ビットストリーム中にヘッダ、エラーチェック、ビ
ット割当ておよびアンシラリデータのみから構成される
フレームが少なくとも一つ以上含まれるようにしたもの
であり、MPEG1オーディオレイヤ1の復号方法にお
いて、オーディオデータの品質を損なうことなく、十分
な容量のオーディオデータ以外の情報を復号することが
できるという作用を有する。
【0024】請求項8に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ2フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを再生するオーディオ信号の復号方法におい
て、ビットストリーム中にヘッダ、エラーチェック、ビ
ット割当ておよびアンシラリデータのみから構成される
フレームが少なくとも一つ以上含まれるようにしたもの
であり、MPEG1オーディオレイヤ1の復号方法にお
いて、オーディオデータの品質を損なうことなく、十分
な容量のオーディオデータ以外の情報を復号することが
できるという作用を有する。
【0025】請求項9に記載の発明は、MPEG1オー
ディオレイヤ3フォーマットに従ったオーディオビット
ストリームを再生するオーディオ信号の復号方法におい
て、ビットストリーム中にヘッダ、エラーチェック、プ
ライベートビットおよびアンシラリビットのみから構成
されるフレームが少なくとも一つ以上含まれるようにし
たものであり、MPEG1オーディオレイヤ3の復号方
法において、オーディオデータの品質を損なうことな
く、十分な容量のオーディオデータ以外の情報を復号す
ることができるという作用を有する。
【0026】請求項10に記載の発明は、MPEG1オ
ーディオレイヤ1フォーマットに従ったオーディオビッ
トストリームを再生するオーディオ信号の復号方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、ビット割当ておよ
びアンシラリデータのみから構成されるフレームが少な
くとも一つ以上含まれるようにしたものであり、MPE
G1オーディオレイヤ1の復号方法において、オーディ
オデータの品質を損なうことなく、十分な容量のオーデ
ィオデータ以外の情報を復号することができるという作
用を有する。
【0027】請求項11に記載の発明は、MPEG1オ
ーディオレイヤ2フォーマットに従ったオーディオビッ
トストリームを再生するオーディオ信号の復号方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、ビット割当ておよ
びアンシラリデータのみから構成されるフレームが少な
くとも一つ以上含まれるようにしたものであり、MPE
G1オーディオレイヤ2の復号方法において、オーディ
オデータの品質を損なうことなく、十分な容量のオーデ
ィオデータ以外の情報を復号することができるという作
用を有する。
【0028】請求項12に記載の発明は、MPEG1オ
ーディオレイヤ3フォーマットに従ったオーディオビッ
トストリームを再生するオーディオ信号の復号方法にお
いて、ビットストリーム中にヘッダ、プライベートビッ
トおよびアンシラリビットのみから構成されるフレーム
が少なくとも一つ以上含まれるようにしたものであり、
MPEG1オーディオレイヤ3の復号方法において、オ
ーディオデータの品質を損なうことなく、十分な容量の
オーディオデータ以外の情報を復号することができると
いう作用を有する。
【0029】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。まず符号化方法について
説明し、次に復号方法について説明する。 (実施の形態1)図1はMPEG1オーディオ符号化レ
イヤ1のビットストリームフォーマットを示す。ビット
ストリームは1つ以上の連続するフレームから構成され
る。図1には1フレームのフォーマットのみを記述す
る。フレームはヘッダ11、エラーチェック12、オー
ディオデータ13、およびアンシラリデータ14から成
る。オーディオデータ13はビット割当てのみから成
る。これは次のような場合に可能である。
【0030】レイヤ1のステレオチャネルの場合につい
て説明する。図2にビット割当て情報の内容を示す。ス
テレオチャネルのビット割当て情報は、L、Rの各チャ
ネルの帯域分割された32サブバンドに対して指定する
ことが必要である。ビット割当て情報は各バンドに4ビ
ット割当てられる。この値を0に設定することにより、
各サブバンドを量子化するビット数が0になり、サンプ
ルは量子化されない。この場合、スケールファクタ情報
も量子化されないことになる。ビット割当てに使用され
るビット数が4ビット×32サブバンド×2チャネル=
256ビットである。
【0031】例えば、入力されたオーディオサンプルの
標本化周波数が48kHz であり、ビットレート256kb
it/sで符号化するとする。レイヤ1の1フレームは38
4サンプルの情報を含むので、ビットストリームの1フ
レームに許容されるビット数は2048ビットである。
ヘッダに使用されるビット数は32ビット、エラーチェ
ックに使用されるビットは16ビットなので、アンシラ
リデータに使用可能なビット数は、2048−(32+
16+256)=1754ビットとなる。アンシラリデ
ータに漢字を16ビット/文字で書き込むとすると、1
09文字書き込むことが可能となる。
【0032】符号器の動作を図9を用いて説明する。符
号器91の写像部92にレベル0、すなわち無音状態の
オーディオ信号を入力する。聴覚心理モデル部93によ
って、量子化および符号化を制御するデータの組が生成
される。入力されたオーディオサンプルは無音状態なの
で、各サブバンドに対するビット割当て情報は0に決定
される。従って、量子化および符号化部94ではオーデ
ィオサンプルの量子化および符号化は行われない。その
結果、ヘッダ、エラーチェック、およびビット割当ての
みがフレーム組立部95に送られる。一方、漢字などの
アンシラリデータがフレーム組立部95に送られる。フ
レーム組立部95によってフレームが生成され、符号化
ビットストリームとして出力される。続いて、有音状態
のオーディオ信号が写像部92に入力されると、オーデ
ィオデータを含むフレームとして符号化される。また、
図1のビットストリームフォーマットで記述されるフレ
ームが、ビットストリーム中の任意の位置にあってもよ
い。すなわち、オーディオ信号を符号化したフレームと
混在していてもよい。
【0033】(実施の形態2)図3はMPEG1オーデ
ィオ符号化レイヤ2のビットストリームフォーマットを
示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレーム
から構成される。図3には1フレームのフォーマットの
みを記述する。フレームはヘッダ31、エラーチェック
32、オーディオデータ33、およびアンシラリデータ
34から成る。オーディオデータ33はビット割当ての
みから成る。これは次のような場合に可能である。
【0034】レイヤ2のステレオチャネルの場合につい
て説明する。図4にビット割当て情報の内容を示す。ス
テレオチャネルのビット割当て情報は、L、Rの各チャ
ネルの帯域分割されたサブバンドに対して指定すること
が必要である。ビット割当て情報に使用されるビット数
は、あらかじめ入力オーディオサンプルの標本化周波数
およびビットレート毎に定められている。図4は標本化
周波数48kHz 、ビットレート256kbit/sの場合を示
す。各サブバンドのビット割当て情報を0に設定するこ
とにより、各サブバンドを量子化するビット数が0にな
り、サンプルは量子化されない。この場合、スケールフ
ァクタ情報およびスケールファクタ選択情報も量子化さ
れないことになる。ビット割当てに使用されるビット数
は、標本化周波数48kHz 、ビットレート256kbit/s
の場合、(4ビット×11サブバンド+3ビット×12
サブバンド+2ビット×4サブバンド)×2チャネル=
176ビットである。
【0035】レイヤ2では、1フレームは1152サン
プルの情報を含むので、標本化周波数48kHz 、ビット
レート256kbit/sの場合、ビットストリームの1フレ
ームに許容されるビット数は6144ビットである。ヘ
ッダに使用されるビット数は32ビット、エラーチェッ
クに使用されるビットは16ビットなので、アンシラリ
データに使用可能なビット数は、6144−(32+1
6+176)=5920ビットとなる。アンシラリデー
タに漢字を16ビット/文字で書き込むことにすると、
370文字書き込むことが可能となる。
【0036】符号器の動作は、実施の形態1のレイヤ1
の場合と同様である。
【0037】(実施の形態3)図5はMPEG1オーデ
ィオ符号化レイヤ3のビットストリームフォーマットを
示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレーム
から構成される。図5には1フレームのフォーマットの
みを記述する。フレームはヘッダ51、エラーチェック
52、およびオーディオデータ53から成る。オーディ
オデータ53は主情報開始コード、プライベートビッ
ト、およびアンシラリビットのみから成る。
【0038】レイヤ3のステレオチャネルの場合につい
て説明する。レイヤ3では、標本化周波数48kHz 、ビ
ットレート256kbit/sの場合、ビットストリームの1
フレームに許容されるビット数は、レイヤ2と同様に6
144ビットである。ヘッダに使用されるビット数は3
2ビット、エラーチェックに使用されるビットは16ビ
ットなので、オーディオデータに使用可能なビット数
は、6144−(32+16)=6096ビットとな
る。オーディオデータの中で主情報開始コードに9ビッ
ト、プライベートビットに3ビット(シングルチャネル
モードのときは5ビット)割当てられるので、アンシラ
リビットには、6096−(9+3)=6084ビット
割当てられる。アンシラリビットに漢字を16ビット/
文字で書き込むことにすると、380文字書き込むこと
が可能となる。
【0039】符号器の動作を図9を用いて説明する。符
号器91の写像部92にレベル0、すなわち無音状態の
オーディオ信号を入力する。聴覚心理モデル部93によ
って、量子化および符号化を制御するデータの組が生成
される。入力されたオーディオサンプルは無音状態なの
で、量子化および符号化部94ではオーディオサンプル
の量子化および符号化は行われない。その結果、ヘッ
ダ、エラーチェック、主情報開始コード、およびプライ
ベートビットのみがフレーム組立部95に送られる。一
方、漢字などのアンシラリビットもフレーム組立部95
に送られる。フレーム組立部95によってフレームが生
成され、符号化ビットストリームとして出力される。続
いて、有音状態のオーディオ信号が写像部92に入力さ
れると、オーディオデータを含むフレームとして符号化
される。。また、図5のビットストリームフォーマット
で記述されるフレームが、ビットストリーム中の任意の
位置にあってもよい。すなわち、オーディオ信号を符号
化したフレームと混在していてもよい。
【0040】(実施の形態4)図6はMPEG1オーデ
ィオ符号化レイヤ1のビットストリームフォーマットを
示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレーム
から構成される。図6には1フレームのフォーマットの
みを記述する。フレームはヘッダ61、オーディオデー
タ62、およびアンシラリデータ63から成る。オーデ
ィオデータ62はビット割当て情報のみから成る。レイ
ヤ1のステレオチャネルの場合、(実施の形態1)と同
様に、ビット割当てに使用されるビット数は4ビット×
32サブバンド×2チャネル=256ビットである。
【0041】例えば、ビットレート256kbit/sで符号
化するとすると、入力されたオーディオサンプルの標本
化周波数が48kHz である場合、ビットストリームの1
フレームに許容されるビット数は2048ビットであ
る。ヘッダに使用されるビット数は32ビットなので、
アンシラリデータに使用可能なビット数は、2048−
(32+256)=1760ビットとなる。アンシラリ
データに漢字を16ビット/文字で書き込むことにする
と、110文字書き込むことが可能となる。
【0042】符号器の動作を図9を用いて説明する。符
号器91の写像部92にレベル0、すなわち無音状態の
オーディオ信号を入力する。聴覚心理モデル部93によ
って、量子化および符号化を制御するデータの組が生成
される。入力されたオーディオサンプルは無音状態なの
で、各サブバンドに対するビット割当て情報は0に決定
される。従って、量子化および符号化部94ではオーデ
ィオサンプルの量子化および符号化は行われない。その
結果、ヘッダ、およびビット割当てのみがフレーム組立
部95に送られる。一方、漢字などのアンシラリデータ
がフレーム組立部95に送られる。フレーム組立部95
によってフレームが生成され、符号化ビットストリーム
として出力される。 続いて、有音状態のオーディオ信
号が写像部92に入力されると、オーディオ信号を含む
フレームとして符号化される。または、図6のビットス
トリームフォーマットで記述されるフレームが、ビット
ストリーム中の任意の位置にあってもよい。すなわち、
オーディオ信号を符号化したフレームと混在していても
よい。
【0043】(実施の形態5)図7はMPEG1オーデ
ィオ符号化レイヤ2のビットストリームフォーマットを
示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレーム
から構成される。図7には1フレームのフォーマットの
みを記述する。フレームはヘッダ71、オーディオデー
タ72、およびアンシラリデータ73から成る。オーデ
ィオデータ72はビット割当てのみから成る。レイヤ2
のステレオチャネルの場合、実施の形態2と同様に、ビ
ット割当てに使用されるビット数は176ビットであ
る。
【0044】例えば、ビットレート256kbit/sで符号
化すると、入力されたオーディオサンプルの標本化周波
数が48kHz である場合、ビットストリームの1フレー
ムに許容されるビット数は6144ビットである。ヘッ
ダに使用されるビット数は32ビットなので、アンシラ
リデータに使用可能なビット数は、2048−32=2
016ビットとなる。アンシラリデータに漢字を16ビ
ット/文字で書き込むことにすると、126文字書き込
むことが可能となる。
【0045】符号器の動作は、実施の形態4のレイヤ1
の場合と同様である。
【0046】(実施の形態6)図8はMPEG1 オー
ディオ符号化レイヤ3のビットストリームフォーマット
を示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレー
ムから構成される。図8には1フレームのフォーマット
のみを記述する。フレームはヘッダ81およびオーディ
オデータ82から成る。オーディオデータ82は、主情
報開始コード、プライベートビット、およびアンシラリ
ビットのみから成る。
【0047】レイヤ3のステレオチャネルの場合につい
て説明する。レイヤ3では、標本化周波数48kHz 、ビ
ットレート256kbit/sの場合、ビットストリームの1
フレームに許容されるビット数は6144ビットであ
る。ヘッダに使用されるビット数は32ビットなので、
オーディオデータに使用可能なビット数は、6144−
32=6112ビットとなる。オーディオデータの中で
主情報開始コードに9ビット、プライベートビットに3
ビット(シングルチャネルモードのときは5ビット)割
当てられるので、アンシラリビットには、6112−
(9+3)=6100ビット割当てられる。アンシラリ
ビットに漢字を16ビット/文字で書き込むことにする
と、381文字書き込むことが可能となる。
【0048】符号器の動作を図9を用いて説明する。符
号器91の写像部92にレベル0、すなわち無音状態の
オーディオ信号を入力する。聴覚心理モデル部93によ
って、量子化および符号化を制御するデータの組が生成
される。入力されたオーディオサンプルは無音状態なの
で、量子化および符号化部94ではオーディオサンプル
の量子化および符号化は行われない。その結果、ヘッ
ダ、主情報開始コード、およびプライベートビットのみ
がフレーム組立部95に送られる。一方、漢字などのア
ンシラリビットもフレーム組立部95に送られる。フレ
ーム組立部95によってフレームが生成され、符号化ビ
ットストリームとして出力される。続いて、有音状態の
オーディオ信号が写像部92に入力されると、オーディ
オを含むフレームとして符号化される。また、図8のビ
ットストリームフォーマットで記述されるフレームが、
ビットストリーム中の任意の位置にあってもよい。すな
わち、オーディオ信号を符号化したフレームと混在して
いてもよい。
【0049】(実施の形態7)次に、本発明の復号方法
について説明する。当然のことながら、以下に示す復号
方法は、上記した各符号化方法に対応するものである。
すなわち、実施の形態7は実施の形態1に対応し、実施
の形態8は2に、実施の形態9は3に、実施の形態10
は4に、実施の形態11は5に、実施の形態12は6に
対応するものである。
【0050】図1はMPEG1オーディオ符号化レイヤ
1のビットストリームフォーマットを示す。ビットスト
リームは1つ以上の連続するフレームから構成される。
図1には1フレームのフォーマットのみを記述する。フ
レームはヘッダ11、エラーチェック12、オーディオ
データ13、およびアンシラリデータ14から成る。オ
ーディオデータ13はビット割当てのみから成る。これ
は次のような場合に可能である。
【0051】レイヤ1のステレオチャネルの場合につい
て説明する。図2にビット割当て情報の内容を示す。ス
テレオチャネルのビット割当て情報は、L、Rの各チャ
ネルの帯域分割された32サブバンドに対して指定する
ことが必要である。ビット割当て情報は各バンドに4ビ
ット割当てられる。この値は0に設定することにより、
各サブバンドを量子化するビット数が0になり、サンプ
ルは量子化されない。この場合、スケールファクタ情報
も量子化されないことになる。ビット割当てに使用され
るビット数が4ビット×32サブバンド×2チャネル=
256ビットである。
【0052】例えば、入力されたオーディオサンプルの
標本化周波数が48kHz であり、ビットレート256kb
it/sで符号化されているとする。レイヤ1の1フレーム
は384サンプルの情報を含むので、ビットストリーム
の1フレームに許容されるビット数は2048ビットで
ある。ヘッダに使用されるビット数は32ビット、エラ
ーチェックに使用されるビットは16ビットなので、ア
ンシラリデータに使用可能なビット数は、2048−
(32+16+256)=1754ビットとなる。アン
シラリデータに漢字が16ビット/文字で書き込まれて
いるとすると、109文字書き込まれていることにな
る。
【0053】復号器の動作を図10を用いて説明する。
復号器101のフレーム分解部102にビットストリー
ムが入力されると、フレーム分解部102はエラーチェ
ックを行ったのち、オーディオデータとアンシラリデー
タを分離し、オーディオデータを復元部103へ、アン
シラリデータを外部へ出力する。オーディオデータは復
元部103に送られ、逆量子化され、さらに逆写像部1
04で逆フィルタをかけられ、PCMオーディオサンプ
ルとして出力される。外部に出力されたアンシラリデー
タは外部機器によって、適当な情報に変換される。例え
ば文字情報であったとすると、ディスプレイに表示され
たりすることが可能である。図1のビットストリームフ
ォーマットで記述されるフレームに続いて、オーディオ
信号が符号化されたフレームが存在すれば、文字がディ
スプレイに表示されるとほぼ同時にオーディオ信号が復
号されて出力されることが可能になる。また、図1のビ
ットストリームフォーマットで記述されるフレームは、
ビットストリーム中の任意の位置に存在することが可能
である。
【0054】(実施の形態8)図3はMPEG1 オー
ディオ符号化レイヤ2のビットストリームフォーマット
を示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレー
ムから構成される。図3には1フレームのフォーマット
のみを記述する。フレームはヘッダ31、エラーチェッ
ク32、オーディオデータ33、およびアンシラリデー
タ34から成る。オーディオデータ33はビット割当て
のみから成る。これは次のような場合に可能である。
【0055】レイヤ2のステレオチャネルの場合につい
て説明する。図4にビット割当て情報の内容を示す。ス
テレオチャネルのビット割当て情報は、L、Rの各チャ
ネルの帯域分割されたサブバンドに対して指定すること
が必要である。ビット割当て情報に使用されるビット数
は、あらかじめ入力オーディオサンプルの標本化周波数
およびビットレート毎に定められている。図4は標本化
周波数48kHz 、ビットレート256kbit/sの場合を示
す。各サブバンドのビット割当て情報を0に設定するこ
とにより、各サブバンドを量子化するビット数が0にな
り、サンプルは量子化されない。この場合、スケールフ
ァクタ情報およびスケールファクタ選択情報も量子化さ
れないことになる。ビット割当てに使用されるビット数
は、標本化周波数48kHz 、ビットレート256kbit/s
の場合、(4ビット×11サブバンド+3ビット×12
サブバンド+2ビット×4サブバンド)×2チャネル=
176ビットである。
【0056】レイヤ2では、1フレームは1152サン
プルの情報を含むので、標本化周波数48kHz 、ビット
レート256kbit/sの場合、ビットストリームの1フレ
ームに許容されるビット数は6144ビットである。ヘ
ッダに使用されるビット数は32ビット、エラーチェッ
クに使用されるビットは16ビットなので、アンシラリ
データに使用可能なビット数は、6144−(32+1
6+176)=5920ビットとなる。アンシラリデー
タに漢字が16ビット/文字で書き込まれているとする
と、370文字書き込まれていることになる。
【0057】復号器の動作は、実施の形態7のレイヤ1
の場合と同様である。
【0058】(実施の形態9)図5はMPEG1オーデ
ィオ符号化レイヤ3のビットストリームフォーマットを
示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレーム
から構成される。図5には1フレームのフォーマットの
みを記述する。フレームはヘッダ51、エラーチェック
52、およびオーディオデータ53から成る。オーディ
オデータ53は主情報開始コード、プライベートビッ
ト、およびアンシラリビットのみから成る。
【0059】レイヤ3のステレオチャネルの場合につい
て説明する。レイヤ3では、標本化周波数48kHz 、ビ
ットレート256kbit/sの場合、ビットストリームの1
フレームに許容されるビット数は、レイヤ2と同様に6
144ビットである。ヘッダに使用されるビット数は3
2ビット、エラーチェックに使用されるビットは16ビ
ットなので、オーディオデータに使用可能なビット数
は、6144−(32+16)=6096ビットとな
る。オーディオデータの中で主情報開始コードに9ビッ
ト、プライベートビットに3ビット(シングルチャネル
モードのときは5ビット)割当てられるので、アンシラ
リビットには、6096−(9+3)=6084ビット
割当てられる。アンシラリビットに漢字を書き込むこと
にすると、漢字1文字あたり16ビット必要なので、3
80文字書き込まれていることになる。
【0060】復号器の動作を図10を用いて説明する。
復号器101のフレーム分解部102にビットストリー
ムが入力されと、フレーム分解部102はエラーチェッ
クを行ったのち、オーディオデータのアンシラリビット
を分離し、外部へ出力する。アンシラリビット以外のオ
ーディオデータは復元部103に送られ、逆量子化さ
れ、さらに逆写像部104で逆フィルタをかけられ、P
CMオーディオサンプルとして出力される。外部に出力
されたアンシラリビットは外部機器によって、適当な情
報に変換される。例えば文字情報であったとすると、デ
ィスプレイに表示されたりすることが可能である。図5
のビットストリームフォーマットで記述されるフレーム
に続いて、オーディオ信号が符号化されたフレームが存
在すれば、文字がディスプレイに表示されるとほぼ同時
にオーディオ信号が復号されて出力されることが可能に
なる。また、図5のビットストリームフォーマットで記
述されるフレームは、ビットストリーム中の任意の位置
に存在することが可能である。
【0061】(実施の形態10)図6はMPEG1オー
ディオ符号化レイヤ1のビットストリームフォーマット
を示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレー
ムから構成される。図6には1フレームのフォーマット
のみを記述する。フレームはヘッダ61、オーディオデ
ータ62、およびアンシラリデータ63から成る。オー
ディオデータ62はビット割当て情報のみから成る。レ
イヤ1のステレオチャネルの場合、(実施の形態7)と
同様に、ビット割当てに使用されるビット数は4ビット
×32サブバンド×2チャネル=256ビットである。
【0062】例えば、ビットレート256kbit/sで符号
化されているとすると、入力されたオーディオサンプル
の標本化周波数が48kHz である場合、ビットストリー
ムの1フレームに許容されるビット数は2048ビット
である。ヘッダに使用されるビット数は32ビットなの
で、アンシラリデータに使用可能なビット数は、204
8−(32+256)=1760ビットとなる。アンシ
ラリデータに漢字が16ビット/文字で書き込まれてい
るとすると、110文字書き込まれていることになる。
【0063】復号器の動作を図10を用いて説明する。
復号器101のフレーム分解部102にビットストリー
ムが入力されと、フレーム分解部102はオーディオデ
ータとアンシラリデータを分離し、オーディオデータを
復元部103へ、アンシラリデータを外部へ出力する。
オーディオデータは復元部103に送られ、逆量子化さ
れ、さらに逆写像部104で逆フィルタをかけられ、P
CMオーディオサンプルとして出力される。外部に出力
されたアンシラリデータは外部機器によって、適当な情
報に変換される。例えば文字情報であったとすると、デ
ィスプレイに表示されたりすることが可能である。図6
のビットストリームフォーマットで記述されるフレーム
に続いて、オーディオ信号が符号化されたフレームが存
在すれば、文字がディスプレイに表示されるとほぼ同時
にオーディオ信号が復号されて出力されることが可能に
なる。また、図6のビットストリームフォーマットで記
述されるフレームは、ビットストリーム中の任意の位置
に存在することが可能である。
【0064】(実施の形態11)図7はMPEG1オー
ディオ符号化レイヤ2のビットストリームフォーマット
を示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレー
ムから構成される。図7には1フレームのフォーマット
のみを記述する。フレームはヘッダ71、オーディオデ
ータ72、およびアンシラリデータ73から成る。オー
ディオデータ72はビット割当てのみから成る。レイヤ
2のステレオチャネルの場合、(実施の形態2)と同様
に、ビット割当てに使用されるビット数は176ビット
である。
【0065】例えば、ビットレート256kbit/sで符号
化すると、入力されたオーディオサンプルの標本化周波
数が48kHz である場合、ビットストリームの1フレー
ムに許容されるビット数は6144ビットである。ヘッ
ダに使用されるビット数は32ビットなので、アンシラ
リデータに使用可能なビット数は、2048−32=2
016ビットとなる。アンシラリデータに漢字が16ビ
ット/文字で書き込まれているとすると、126文字書
き込まれていることになる。
【0066】復号器の動作は、実施の形態10のレイヤ
1の場合と同様である。
【0067】(実施の形態12)図8はMPEG1オー
ディオ符号化レイヤ3のビットストリームフォーマット
を示す。ビットストリームは1つ以上の連続するフレー
ムから構成される。図8には1フレームのフォーマット
のみを記述する。フレームはヘッダ81およびオーディ
オデータ82から成る。オーディオデータ82は、主情
報開始コード、プライベートビット、およびアンシラリ
ビットのみから成る。
【0068】レイヤ3のステレオチャネルの場合につい
て説明する。レイヤ3では、標本化周波数48kHz 、ビ
ットレート256kbit/sの場合、ビットストリームの1
フレームに許容されるビット数は6144ビットであ
る。ヘッダに使用されるビット数は32ビットなので、
オーディオデータに使用可能なビット数は、6144−
32=6112ビットとなる。オーディオデータの中で
主情報開始コードに9ビット、プライベートビットに3
ビット (シングルチャネルモードのときは5ビット)
割当てられるので、アンシラリビットには、6112−
(9+3)=6100ビット割当てられる。アンシラリ
ビットに漢字が16ビット/文字で書き込まれていると
すると、381文字書き込まれていることになる。
【0069】復号器の動作を図10を用いて説明する。
復号器101のフレーム分解部102にビットストリー
ムが入力されと、フレーム分解部102はオーディオデ
ータのアンシラリビットを分離し、外部へ出力する。ア
ンシラリビット以外のオーディオデータは復元部103
に送られ、逆量子化され、さらに逆写像部104で逆フ
ィルタをかけられ、PCMオーディオサンプルとして出
力される。外部に出力されたアンシラリビットは外部機
器によって、適当な情報に変換される。例えば文字情報
であったとすると、ディスプレイに表示されたりするこ
とが可能である。図8のビットストリームフォーマット
で記述されるフレームに続いて、オーディオ信号が符号
化されたフレームが存在すれば、文字がディスプレイに
表示されるとほぼ同時にオーディオ信号が復号されて出
力されることが可能になる。また、図8のビットストリ
ームフォーマットで記述されるフレームは、ビットスト
リーム中の任意の位置に存在することが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビットス
トリーム中にヘッダ、エラーチェック、ビット割当てお
よびアンシラリデータのみから構成されるフレームが少
なくとも一つ以上含まれるオーディオ信号の符号化方法
によって、十分な量のアンシラリデータを記録または伝
送することが可能となる。例えば、ビットストリームの
最初の数フレームが本発明のフレームから構成されてい
て、続くフレームにオーディオ信号が符号化されるよう
な場合を考える。オーディオデータにオーディオ信号や
音声情報を符号化し、アンシラリデータにはオーディオ
信号や音声情報に関する情報を文字化した内容を符号化
して記録、伝送することにより、復号する際にオーディ
オデータに書き込まれたオーディオ信号や音声情報を復
号するより以前に、アンシラリデータに書き込まれた文
字情報を復号することが可能となる。このことにより、
十分な量の文字情報をオーディオ信号や音声情報とほぼ
同時に同時にディスプレイなどに出力することができ
る。もちろん、アンシラリデータに書き込まれる情報は
文字以外の情報でもよい。
【0071】また、ビットストリーム中にヘッダ、ビッ
ト割当ておよびアンシラリデータのみから構成されるフ
レームが少なくとも一つ以上含まれることを特徴とする
オーディオ信号の符号化方法によって、十分な量のアン
シラリデータを記録または伝送することが可能となる。
この場合は特にエラーチェックが符号化されない分、余
分にアンシラリデータを符号化することができる。
【0072】さらに、ビットストリーム中にヘッダ、エ
ラーチェック、ビット割当ておよびアンシラリデータの
みから構成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれ
るするオーディオ信号の復号方法によって、十分な量の
アンシラリデータを再生することが可能となる。例え
ば、ビットストリームの最初の数フレームが本発明のフ
レームから構成されていて、続くフレームにオーディオ
信号が符号化されているような場合を考える。この場
合、復号する際にオーディオデータに書き込まれたオー
ディオ信号や音声情報を復号するより以前に、アンシラ
リデータに書き込まれたオーディオ信号や音声情報に関
する文字情報などを復号することが可能となる。このこ
とにより、十分な量の文字情報をオーディオ信号や音声
情報とほぼ同時にディスプレイなどに出力することがで
きる。もちろん、アンシラリデータに書き込まれる情報
は文字以外の情報でもよい。
【0073】さらにまた、ビットストリーム中にヘッ
ダ、ビット割当ておよびアンシラリデータのみから構成
されるフレームが少なくとも一つ以上含まれるオーディ
オ信号の復号方法によって、十分な量のアンシラリデー
タを再生することが可能となる。この場合は特にエラー
チェックが符号化されていない分、さらに余分のアンシ
ラリデータを復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるレイヤ1のビット
ストリームフォーマット図
【図2】本発明の実施の形態おけるレイヤ1のビット割
当て情報を示す模式図
【図3】本発明の実施の形態おけるレイヤ2のビットス
トリームフォーマット図
【図4】本発明の実施の形態おけるレイヤ2のビット割
当て情報を示す模式図
【図5】本発明の実施の形態おけるレイヤ3のビットス
トリームフォーマット図
【図6】本発明の実施の形態おけるレイヤ1のビットス
トリームフォーマット図
【図7】本発明の実施の形態おけるレイヤ2のビットス
トリームフォーマット図
【図8】本発明の実施の形態おけるレイヤ3のビットス
トリームフォーマット図
【図9】符号器の基本構造を示すブロック図
【図10】復号器の基本構造を示すブロック図
【図11】従来のレイヤ1のビットストリームフォーマ
ット図
【図12】従来のレイヤ2のビットストリームフォーマ
ット図
【図13】従来のレイヤ3のビットストリームフォーマ
ット図
【符号の説明】
11、31、51、61、71、81、111、12
1、131 ヘッダ 12、32、52、112、122、132 エラーチ
ェック 13、33、62、72 オーディオデータ(ビット割
当て) 14、34、63、73、114、124 アンシラリ
データ 53、82 オーディオデータ(主情報開始コード、プ
ライベートビット、アンシラリビット) 91 符号器 92 写像部 93 聴覚心理部 94 量子化および符号化部 95 フレーム組立部 101 復号器 102 フレーム分解部 103 復元部 104 逆写像部 113 オーディオデータ(ビット割当て、スケールフ
ァクタ、サンプル) 123 オーディオデータ(ビット割当て、スケールフ
ァクタ選択情報、スケールファクタ、サンプル) 133 オーディオデータ(プライベートビット、スケ
ールファクタ選択情報、量子化ステップ幅情報、スケー
ルファクタ、ハフマン符号化データ、アンシラリビッ
ト、その他のデータ)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MPEG1オーディオレイヤ1フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、エラーチェック、ビット割当ておよびアン
    シラリデータのみから構成されるフレームが少なくとも
    一つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信号の符
    号化方法。
  2. 【請求項2】 MPEG1オーディオレイヤ2フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、エラーチェック、ビット割当ておよびアン
    シラリデータのみから構成されるフレームが少なくとも
    一つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信号の符
    号化方法。
  3. 【請求項3】 MPEG1オーディオレイヤ3フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、エラーチェック、プライベートビットおよ
    びアンシラリビットのみから構成されるフレームが少な
    くとも一つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信
    号の符号化方法。
  4. 【請求項4】 MPEG1オーディオレイヤ1フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、ビット割当ておよびアンシラリデータのみ
    から構成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれる
    ことを特徴とするオーディオ信号の符号化方法。
  5. 【請求項5】 MPEG1オーディオレイヤ2フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、ビット割当ておよびアンシラリデータのみ
    から構成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれる
    ことを特徴とするオーディオ信号の符号化方法。
  6. 【請求項6】 MPEG1オーディオレイヤ3フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを生成するオ
    ーディオ信号の符号化方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、プライベートビットおよびアンシラリビッ
    トのみから構成されるフレームが少なくとも一つ以上含
    まれることを特徴とするオーディオ信号の符号化方法。
  7. 【請求項7】 MPEG1オーディオレイヤ1フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを再生するオ
    ーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム中
    にヘッダ、エラーチェック、ビット割当ておよびアンシ
    ラリデータのみから構成されるフレームが少なくとも一
    つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信号の復号
    方法。
  8. 【請求項8】 MPEG1オーディオレイヤ2フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを再生するオ
    ーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム中
    にヘッダ、エラーチェック、ビット割当ておよびアンシ
    ラリデータのみから構成されるフレームが少なくとも一
    つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信号の復号
    方法。
  9. 【請求項9】 MPEG1オーディオレイヤ3フォーマ
    ットに従ったオーディオビットストリームを再生するオ
    ーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム中
    にヘッダ、エラーチェック、プライベートビットおよび
    アンシラリビットのみから構成されるフレームが少なく
    とも一つ以上含まれることを特徴とするオーディオ信号
    の復号方法。
  10. 【請求項10】 MPEG1オーディオレイヤ1フォー
    マットに従ったオーディオビットストリームを再生する
    オーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、ビット割当ておよびアンシラリデータのみ
    から構成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれる
    ことを特徴とするオーディオ信号の復号方法。
  11. 【請求項11】 MPEG1オーディオレイヤ2フォー
    マットに従ったオーディオビットストリームを再生する
    オーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、ビット割当ておよびアンシラリデータのみ
    から構成されるフレームが少なくとも一つ以上含まれる
    ことを特徴とするオーディオ信号の復号方法。
  12. 【請求項12】 MPEG1オーディオレイヤ3フォー
    マットに従ったオーディオビットストリームを再生する
    オーディオ信号の復号方法において、ビットストリーム
    中にヘッダ、プライベートビットおよびアンシラリビッ
    トのみから構成されるフレームが少なくとも一つ以上含
    まれることを特徴とするオーディオ信号の復号方法。
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