JPH10176911A - ホイールアラインメント測定装置及びホイールアラインメント測定方法 - Google Patents

ホイールアラインメント測定装置及びホイールアラインメント測定方法

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JPH10176911A
JPH10176911A JP33847596A JP33847596A JPH10176911A JP H10176911 A JPH10176911 A JP H10176911A JP 33847596 A JP33847596 A JP 33847596A JP 33847596 A JP33847596 A JP 33847596A JP H10176911 A JPH10176911 A JP H10176911A
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distance
measuring
measurement surface
camber angle
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Hiroshi Uno
博 宇野
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成あるいは制御手順を簡略化し、キャ
ンバ角θcamの測定精度を維持しつつ、高速測定を可能
とする。 【解決手段】 レーザ変位計6-1〜6-4を駆動する駆動
機構を設けることなく、常に4個のレーザ変位計6-1〜
6-4のうち、少なくとも3個のレーザ変位計に対応する
測距用光が測定プレート4の測定面4S上に照射される
ようにレーザ変位計6-1〜6-4を配置し、測距用光が測
定面4S上に照射されている少なくとも3個のレーザ変
位計の出力信号に基づいて測定面4Sまでの距離及び測
定面4Sの傾きを算出するので、装置構成を複雑化する
ことなく測定プレートの変位に追従してホイールアライ
ンメント性格に測定できるとともに、平面視、平行四辺
形の頂点に配置されたレーザ変位計の鉛直方向の距離を
大きくすることができ、キャンバ角の精度を向上するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールアライン
メント測定装置及びホイールアラインメント測定方法に
係り、特に車両基本特性計測装置において車両駆動時の
タイヤホイールの変位及び角度を3次元的に計測するホ
イールアラインメント測定に用いられるホイールアライ
ンメント測定装置及びホイールアラインメント測定方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンション特性及びステアリ
ング特性等の車両基本特性を試験室内で測定するための
試験装置として車両基本特性測定装置が知られている。
車両基本特性測定装置においては、試験車両を所定位置
に固定し、タイヤホイールに回転、左右、上下、前後等
の力を印加して、その際に発生する反力を考慮して得ら
れた計測データを処理することにより様々な車両基本特
性を測定することが可能である。
【0003】この車両基本特性測定装置の一部を構成す
るものとして、基準位置からタイヤホイール側面までの
距離に基づいて、スピン角、キャンバ角、トー角等のホ
イールアラインメントを測定するホイールアラインメン
ト測定装置がある。従来のホイールアラインメント測定
装置は、タイヤホイールを支持するとともにアクチュエ
ータにより駆動されるプラットホーム上に固定されると
ともに、タイヤホイールに連結されてタイヤホイールの
動きを機械的に検出するものが一般的であった。この種
の機械的ホイールアラインメント測定装置は、可動部分
の摩擦による計測精度の低下及び構成部品の慣性質量等
に起因する制約により高速度計測を行うことはできない
という不具合があった。
【0004】この不具合を解決すべく従来より、レーザ
ービームセンサ、超音波センサ等の非接触の距離センサ
を用いた非接触型ホイールアラインメント測定装置が提
案されている。より具体的には、従来の光学式ホイール
アラインメント測定装置は、複数の光センサ(例えば、
レーザ変位計)を備えた測定ユニットをタイヤホイール
の側方のプラットホーム上に設置し、測定ユニットを車
両の前後方向に移動させて所定の基準位置からタイヤホ
イール側面に取り付けられた測定用プレート4P(図1
7参照)までの距離を光学的に測定し、得られた測定デ
ータに基づいてキャンバ角、トー角を求めるように構成
されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のホイールア
ラインメント測定装置におけるレーザ変位計と測定プレ
ートの測定面との位置関係を図26に示す。図26に示
すように、従来のレーザ変位計を用いた光学式ホイール
アラインメント測定装置においては、キャンバ角及びト
ー角を測定するために、3つのレーザ変位計を用いてい
た。
【0006】この場合において、キャンバ角の計測は、
レーザ変位計Y1 による測定プレートまでの距離及びレ
ーザ変位計Y3 による測定プレートまでの距離の変位差
と、レーザ変位計Y1 のレーザビーム射出位置及びレー
ザ変位計Y3 のレーザビーム射出位置の間の距離LZ’
から計算することとなる。
【0007】より詳細には、レーザ変位計Y1 による測
定プレートまでの距離をL1、レーザ変位計Y3 による
測定プレートまでの距離をL3 とすると、キャンバ角θ
camは、次式により算出することができる。 θcam=tan-1(|L1 −L3 |)/LZ’ また、トー角の計測は、レーザ変位計Y2 による測定
プレートまでの距離及びレーザ変位計Y1 (又はレーザ
変位計Y3 )による測定プレートまでの距離の変位差
と、レーザ変位計Y1 (又はレーザ変位計Y3 )のレー
ザビーム射出位置を含む平面上でレーザビーム射出位置
を含みZ方向に平行な直線及びレーザ変位計Y3 のレー
ザビーム射出位置の間の距離LXから計算することとな
る。
【0008】より詳細には、レーザ変位計Y2 による
測定プレートまでの距離をL2 、レーザ変位計Y1 によ
る測定プレートまでの距離をL1 とすると、キャンバ
角θcamは、次式により算出することができる。 θcam=tan-1(|L2 −L1 |)/LX この場合において、Z方向への測定プレートの移動量が
大きい測定条件下でもキャンバ角及びトー角を算出する
ためには、レーザ変位計Y1 とレーザ変位計Y3 の間の
設置距離LZを大きくとれなくなってしまう。
【0009】これは、測定プレートがZ方向で最大上限
位置に至った場合及び測定プレートがZ方向で最大下限
位置に至った場合の双方において、キャンバ角及びトー
角測定を行うためには、全てのレーザ変位計Y1 〜Y3
の射出したレーザビームが測定プレート上に照射されて
いる必要があるからである。
【0010】すなわち、図27に示すように、全てのレ
ーザ変位計Y1 〜Y3 のレーザビーム照射位置は、実線
(最大上限位置に相当)及び破線(最大下限位置に相当
する)で囲まれる領域内に存在する必要があるためであ
る。この結果、キャンバ角θcamの測定精度を確保する
ことができないという問題点が生じる。
【0011】逆に、キャンバ角θcamの測定精度を上げ
ようとすると、レーザ変位計Y1 のレーザビーム射出位
置及びレーザ変位計Y3 のレーザビーム射出位置の間の
距離LZを大きくする必要があり、この結果、最大上限
位置と最大下限位置との差である測定可能範囲が大きく
とれないという新たな問題点が生じる。
【0012】そこで、本発明の目的は、装置構成あるい
は制御手順を簡略化し、キャンバ角θcamの測定精度を
維持しつつ、高速測定が可能なホイールアラインメント
測定装置及びホイールアラインメント測定方法を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、被検査車両の車輪の回転軸
の中心に原点位置が一致するように取り付けられた測定
プレートを用い、前記測定プレート表面の測定面までの
距離及び前記測定面の傾きを測定するホイールアライン
メント測定装置において、前記測定面上に測距用光を出
射し、前記測定面により反射された前記測距用光を受光
して測距信号を出力するとともに、前記測距用光の出射
部が同一の仮想平面上に所定距離だけ離間して配置され
たN個(N:4以上の整数)の測距用光射出受光手段を
有し、予め設定した測定条件下において、前記N個の測
距用光射出手段のうち、少なくとも3個以上の前記測距
用光射出手段に対応する前記測距用光が前記測定面上に
照射されるように前記出射部を前記仮想平面上に配置し
て構成する。
【0014】請求項1記載の発明によれば、N個の測距
用光射出受光手段は、予め設定した測定条件下におい
て、前記N個の測距用光射出手段のうち、少なくとも3
個以上の前記測距用光射出手段に対応する前記測距用光
が前記測定面上に照射されるように前記出射部を前記仮
想平面上に配置され、各測距用光射出手段は、前記測定
面上に測距用光を出射し、前記測定面により反射された
前記測距用光を受光して測距信号を出力する。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記仮想平面を前記被検査車両の鉛直方向
にほぼ平行な直線を含むように配置し、前記直線が仮想
平行四辺形の一方の対角線を含むように前記仮想平行四
辺形を前記仮想平面上に配置し、かつ、前記仮想平行四
辺形の各頂点に4個の前記測距用光射出受光手段の前記
出射部を配置するとともに、前記測定面を前記直線に沿
って第1の方向に最大移動させた場合に相当する前記測
定面である第1測定面及び前記第1の方向とは逆方向の
第2の方向に前記測定面を最大移動させた場合に相当す
る前記測定面である第2測定面の共通領域内に前記直線
に含まれない他方の対角線上の二つの前記出射部から射
出された前記測距用光が照射されるように、前記仮想平
行四辺形を想定するように構成する。
【0016】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、第1測定面及び第2測定面の
共通領域内に前記直線に含まれない他方の対角線上の二
つの前記出射部から射出された測距用光が照射されるの
で、4個の測距用光射出手段のうち、直線に含まれる一
方の対角線上の測距用光射出手段及び他方の対角線上の
2個の測距用光射出手段の少なくとも3個の測距用光射
出手段に対応する測距用光が測定面上に照射される。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記直線に含まれる対角線上の2個の前記
出射部のうち、前記測定面上に前記測距用光が照射され
ているいずれか一方の前記出射部に相当する前記測距用
光射出受光手段の前記測距信号を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記測距信号及び前記直
線に含まれない他方の対角線上の二つの前記出射部に相
当する前記測距用光射出受光手段の前記測距信号に基づ
いて、前記測定面のキャンバ角を算出するキャンバ角算
出手段と、を備えて構成する。
【0018】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、選択手段は、前記直線に含ま
れる対角線上の2個の前記出射部のうち、前記測定面上
に前記測距用光が照射されているいずれか一方の前記出
射部に相当する前記測距用光射出受光手段の前記測距信
号を選択する。
【0019】キャンバ角算出手段は、前記選択手段によ
り選択された前記測距信号及び前記直線に含まれない他
方の対角線上の二つの前記出射部に相当する前記測距用
光射出受光手段の前記測距信号に基づいて、前記測定面
のキャンバ角を算出する。請求項4記載の発明は、請求
項3記載の発明において、前記選択手段は、二本の前記
対角線の交点が前記測定面の原点位置に対して前記第1
の方向あるいは前記第2の方向のいずれに存在するかを
判別することにより前記測距用光射出受光手段を選択す
る判別手段を備えて構成する。
【0020】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の作用に加えて、前記選択手段の判別手段は、
二本の前記対角線の交点が前記測定面の原点位置に対し
て前記第1の方向あるいは前記第2の方向のいずれに存
在するかを判別することにより前記測距用光射出受光手
段を選択する。
【0021】請求項5記載の発明は、被検査車両の車輪
の回転軸の中心に原点位置が一致するように取り付けら
れた測定プレートを用い、前記測定プレート表面の測定
面のキャンバ角を測定するホイールアラインメント測定
方法において、前記測定面上のに所定距離だけ離間して
N本(N:4以上の整数)の測距用光のうち、少なくと
も3本以上の前記測距用光が前記測定面上に照射される
ようにするとともに、前記測定面により反射された前記
測距用光を受光する測距用光射出受光工程と、前記受光
した測距用光に基づいて前記測定面のキャンバ角を算出
するキャンバ角算出工程と、を備えて構成する。
【0022】請求項5記載の発明によれば、測距用光射
出受光工程は、測定面上に所定距離だけ離間してN本の
測距用光のうち、少なくとも3本以上の前記測距用光が
前記測定面上に照射されるようにするとともに、前記測
定面により反射された前記測距用光を受光する。
【0023】キャンバ角算出工程は、受光した測距用光
に基づいて前記測定面のキャンバ角を算出する。請求項
6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記仮
想平面を前記被検査車両の鉛直方向にほぼ平行な直線を
含むように配置し、前記直線が仮想平行四辺形の一方の
対角線を含むように前記仮想平行四辺形を前記仮想平面
上に配置し、かつ、前記仮想平行四辺形の各頂点から前
記測距用光を射出し、前記測定面により反射された前記
測距用光を受光し前記測距用光射出受光工程と、前記測
定面を前記直線に沿って第1の方向に前記仮想平行四辺
形の前記直線に含まれる対角線を最大移動させた場合に
相当する前記測定面である第1測定面及び前記第1の方
向とは逆方向の第2の方向に前記測定面を最大移動させ
た場合に相当する前記測定面である第2測定面の共通領
域内に前記直線に含まれない他方の対角線上の二つの頂
点から射出された前記測距用光及び前記直線に含まれる
対角線上のいずれか一方の頂点から前記測定面上に射出
された前記測距用光を受光し、前記キャンバ角を算出す
る前記キャンバ角算出工程を備えて構成する。
【0024】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の作用に加えて、前記測距用光射出受光工程
は、仮想平行四辺形の各頂点から前記測距用光を射出
し、測定面により反射された測距用光を受光する。前記
キャンバ角算出工程は、第1測定面及び第2測定面の共
通領域内に前記直線に含まれない他方の対角線上の二つ
の頂点から射出され、受光された前記測距用光及び前記
直線に含まれる対角線上のいずれか一方の頂点から測定
面上に射出され、受光された前記測距用光に基づいて前
記キャンバ角を算出する。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記キャンバ角算出工程は、前記直線に含
まれる前記頂点から射出される2本の前記測距用光のう
ち、前記測定面上に照射されているいずれか一方の前記
測距用光を選択する選択工程と、前記選択工程により選
択された前記測距用光及び前記直線に含まれない他方の
頂点上のから射出される2本の前記測距用光に基づい
て、前記測定面のキャンバ角を演算するキャンバ角演算
工程と、を備えて構成する。
【0026】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の作用に加えて、前記キャンバ角算出工程の選
択工程は、前記直線に含まれる前記頂点から射出される
2本の前記測距用光のうち、前記測定面上に照射されて
いるいずれか一方の前記測距用光を選択する。
【0027】キャンバ角演算工程は、前記選択工程によ
り選択された前記測距用光及び前記直線に含まれない他
方の頂点上から射出される2本の前記測距用光に基づい
て、前記測定面のキャンバ角を演算する。請求項8記載
の発明は、請求項7記載の発明において、前記選択工程
は、二本の前記対角線の交点が前記測定面の原点位置に
対して前記第1の方向あるいは前記第2の方向のいずれ
に存在するかを判別することにより前記測距用光を選択
する判別工程を備えて構成する。
【0028】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、前記選択工程の判別工程は、
二本の前記対角線の交点が前記測定面の原点位置に対し
て前記第1の方向あるいは前記第2の方向のいずれに存
在するかを判別することにより前記測距用光を選択す
る。
【0029】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。ホイールアラインメント測定装置の概要構成 図1にホイールアラインメント測定装置の概要構成ブロ
ック図を示す。
【0030】ホイールアラインメント測定装置1は、大
別すると、測定車両2のタイヤホイール3に取り付けら
れる測定プレート4と、カラー撮像が可能な2台のCC
Dカメラを有する撮像ユニット5により測定プレート4
の試験面4Sの撮像を行うとともに、4個のレーザ変位
計6-1〜6-4により測定プレートの試験面4Sまでの距
離を測定する測定ユニット7と、測定ユニット7の出力
信号に基づいてアラインメント演算を行うとともに、測
定ユニット7の制御を行うデータ処理制御ユニット8
と、を備えて構成されている。測定プレートの構成 図2に測定プレートを示す。図2(a)は、測定プレー
トの正面図、図2(b)は、測定プレートの側面図であ
る。
【0031】測定プレート4の試験面4Sは、図2に示
すように、平面形状を有し、黒色に着色されたベース部
BBと、赤色に着色された試験面4Sの原点Oを中心と
する基準マークとしての第1円マークMC1 と、互いに
平行な複数の第1仮想線(図2(a)中、2本の第1仮
想線VL11、VL12のみ図示している。)及び第1仮想
線VL11、VL12と交差するとともに互いに平行な第2
仮想線(図2(a)中、2本の第2仮想線VL21、VL
22のみ図示している。)を想定し、第1仮想線VL11、
VL12と第2仮想線VL21、VL22との交点位置を中心
座標とする青色に着色された複数の第2円マークMC2
と、第1仮想線VL11、VL12あるいは第2仮想線VL
21、VL22のいずれか一方に平行(図2(a)中では、
第2仮想線VL21、VL22に平行に図示している。)、
かつ、その離間距離Δdが一定な白色により描かれた複
数の補正用線CLと、レーザ変位計6-1〜6-3の測定光
が照射される光学的に一様な(すなわち、反射率も一様
な)測距用領域MLAを備えて構成されている。
【0032】上述した円マークMC1 、MC2 及び補正
用線CLは計測スケールとして用いるため、所望の精度
を達成可能に所定の精度で描画されている必要がある。
図3に測定プレート4の試験面4Sの詳細説明図を示
す。第1円マークMC1 の中心と第1円マークMC1 に
最も近い第2円マークMC2 の中心とのX方向距離及び
第2円マークMC2 の中心と当該2円マークMC2に最
も近い第2円マークMC2 の中心とのX方向距離は、距
離Lxだけ離間して配置されている。
【0033】第1円マークMC1 の中心と第1円マーク
MC1 に最も近い第2円マークMC2 の中心とのZ方向
距離及び第2円マークMC2 の中心と当該2円マークM
C2に最も近い第2円マークMC2 の中心とのZ方向距
離は、距離Lzだけ離間して配置されている。
【0034】この場合において、距離Lxと距離Lzと
は、必ずしも等しい必要はないが、演算処理の簡略化の
ためには、 Lx=Lz に設定するのが好ましい。
【0035】また、ある補正用線CLと当該補正用線C
Lに最も近接する補正用線CLとは距離Δdだけ離間し
て配置されている。この場合において、画像処理の簡略
化を図るためには、補正用線CLが第1円マークMC1
及び第2円マークMC2 と重なり合わないように、 Δd=Lz に設定し、補正用線CLと第2円マークMC2 の中心と
の距離は、 Δd/2=Lz/2 に設定するのが好ましい。
【0036】さらに、第1円マークMC1 の直径RMC
1 と、第2円マークMC2 の直径RMC2 とは、第1円
マークMC1 が粗(ラフ)測定に用いられ、第2円マー
クMC2 が精密(ファイン)測定に用いられることか
ら、 RMC1 ≒2×RMC2 程度とするのが測定精度、画像処理の容易さ等の観点よ
り好ましく、第2円マークMC2 の寸法としては、1
[cm]程度が好ましい。
【0037】これらの寸法公差としては、最終目的精度
が数100[μm]程度の場合、±数10[μm]以内
とするのが好ましい。以上の説明においては、第1円マ
ークMC1 は赤色、第2円マークMC2 は青色に着色し
ていたが、光の三原色である赤色、緑色、青色のうち互
いに異なるいずれか一色を用いていれば後述の処理が同
様に可能である。
【0038】なお、この場合において、データ処理エラ
ーの発生を防止するため、第1円マークMC1 の色とし
ては、測定車両2の撮像画面中に含まれる色以外の色に
設定するのが好ましい。より具体的には、例えば、測定
車両2が赤色に塗装されている場合には、第1円マーク
を緑色とする。
【0039】同様に、ベース部BBは黒色、補正用線C
Lは白色としていたが、逆の場合にも後述の画像処理が
可能である。本実施形態においては、第1仮想線VL1
1、VL12と、第2仮想線VL21、VL22とは、互いに
直交するようにしていたが、これに限られるものではな
く、演算処理は複雑になるが、所定角度で交差するよう
に所定間隔で配置するように想定すれば同様の効果が得
られる。測定ユニットの構成 図4に測定ユニットの部分透視斜視図を、図5に測定ユ
ニットの側面図を、図6に測定ユニットの正面図を示
す。
【0040】測定ユニット7は、4個のレーザ変位計6
-1〜6-4を保持する「ロ」字形状の保持プレート10
と、保持プレート10の開口10Aを介して保持プレー
ト10の後方から測定プレート4を撮像すべく、保持プ
レート10の背面側に設けられた撮像ユニット5と、を
備えて構成されている。プロセッサ本体の構成 図7にデータ処理制御ユニット8の概要構成ブロック図
を示す。
【0041】データ処理制御ユニット8は、後述するカ
ラーCCDカメラ5Aの出力する第1撮像データDGG
1 あるいはカラーCCDカメラ5Bの出力する第2撮像
データDGG2 のいずれかに基づいて画像表示を行うデ
ィスプレイ25と、撮像ユニット5から出力される第1
撮像データDGG1 及び第2撮像データDGG2 に基づ
いて色分解処理を行い、赤色に対応する赤色撮像データ
DR、緑色に対応する緑色撮像データDG及び青色に対
応する青色撮像データDBを出力する色分解処理回路2
7と、4個のレーザ変位計6-1〜6-4 の出力信号DL
D1 〜DLD4並びに赤色撮像データDR、緑色撮像デ
ータDG及び青色撮像データDBに基づいて、撮像ユニ
ット5の二つの撮像画面のうち、高解像度の撮像画面中
の所定位置(例えば、撮像画面の中心位置)の測定プレ
ート4の試験面4S上におけるX座標データX、試験面
4SのY座標データY及び高解像度の撮像画面中の所定
位置の測定プレート4の試験面4S上におけるZ座標デ
ータZ並びに試験面4SのX軸に対する傾きθx、試験
面4SのY軸に対する傾きθy及び試験面4SのZ軸に
対する傾きθz(これらの傾きは、スピンアングルデー
タDSPの演算の基準となる)を出力するとともに、位
置制御データDPCを出力する演算処理部28と、を備え
て構成されている。
【0042】この場合において、赤色撮像データDRに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1赤色撮像デ
ータDR1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
赤色撮像データDR2 が含まれ、緑色撮像データDGに
は、第1撮像データDGG1に対応する第1緑色撮像デ
ータDG1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
緑色撮像データDG2 が含まれ、青色撮像データDBに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1青色撮像デ
ータDB1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
青色撮像データDB2 が含まれているものとする。撮像ユニットの構成 図8に撮像ユニットの概要構成図を示す。
【0043】撮像ユニット5は、その光軸が後述のカラ
ーCCDカメラ5Bの光軸と所定角度θCCDをなすとと
もに、測定プレート4の試験面4S上で視野ARA(図
11参照)を有し、第1撮像データDGG1 を出力する
低解像度側のカラーCCDカメラ5Aと、初期状態にお
いて測定プレート4の試験面4Sに垂直な光軸を有し、
測定プレート4の試験面4S上で視野ARB(図11参
照)を有し、第2撮像データDGG2 を出力する高解像
度側のカラーCCDカメラ5Bと、を備えて構成されて
いる。
【0044】この場合において、所定角度θCCDは、試
験面4SのY軸方向の初期基準位置4SREFに対応する
試験面4SのY軸正方向最大変位位置4SFR−Y軸負方
向最大変位位置4SRR間において、試験面4S上のカラ
ーCCDカメラ5Aの光軸位置とカラーCCDカメラ5
Bの光軸位置とのZ軸方向の差ΔEが予め設定した最大
許容許容誤差範囲内に収まるように設定する。
【0045】また、カラーCCDカメラ5Bの視野AR
Bは、図9(a)の斜視図及び図9(b)の正面図に示
すように、カラーCCDカメラ5Aの視野ARAに含ま
れており、カラーCCDカメラ5Aの視野ARAは、測
定プレート4の試験面4Sのほぼ全域をカバーするよう
に設定されている。
【0046】従って、例えば、カラーCCDカメラ5
A、5Bとして同一画素数のものを用いた場合には、カ
ラーCCDカメラ5Aは広い領域を撮像するので実質的
に低解像度となり、低精度でのみ位置検出を行え、カラ
ーCCDカメラ5Bは、微小領域を撮像するので実質的
に高解像度となり、高精度で位置検出を行えるのであ
る。
【0047】この場合において、実際の測定プレートま
での距離は両カラーCCDカメラで異なるので、より精
密な測定を行う場合には、距離補正を行う必要がある。
なお、本実施形態においては、2台のカラーCCDカメ
ラ5A、5Bの光軸を一致させていない多光軸方式とし
ているが、図10に示すように、カラーCCDカメラ5
A’、5B’の光軸を一致させた単光軸方式とすること
も可能である。
【0048】より詳細には、カラーCCDカメラ5A’
及びカラーCCDカメラ5B’の光軸を一致させるべく
カラーCCDカメラ5A’及びカラーCCDカメラ5
B’の光路中に配置されたハーフミラー5Cと、を備え
て構成する。この場合においても、カラーCCDカメラ
5B’の視野ARBは、図11(a)の斜視図及び図1
1(b)の正面図に示すように、カラーCCDカメラ5
A’の視野ARAに含まれており、カラーCCDカメラ
5A’の視野ARBは、測定プレート4の試験面4Sの
ほぼ全域をカバーするように設定されている。
【0049】これらの結果、精密測定を行う場合でも、
距離補正を行う必要が無くなる。多光軸方式あるいは単
光軸方式の何れの場合においても、2台のカラーCCD
カメラ5A’、5B’両者の絶対的な位置関係が把握さ
れており、かつ、測定中にはその位置関係が変化するこ
となく保持されるのであれば構わない。レーザ変位計の配置 図12にレーザ変位計の配置図を示す。図12(a)
は、レーザ変位計の配置斜視図、図12(b)はレーザ
変位計の初期状態における配置側面図、図12(c)
は、レーザ変位計の測定状態における配置側面図であ
る。
【0050】レーザ変位計6-1〜6-4は、図12(a)
及び図12(b)に示すように、初期状態において、第
1円マークMC1 の中心点で対角線が交差する仮想平行
四辺形の各頂点に測定用のレーザ光の照射点P1〜P4
が位置するように配置されている。
【0051】この場合において、照射点P1〜P4は、図
13に示すように、測定プレート4が最もZ軸正方向に
ある場合に相当する測定面4SUPと測定プレート4が基
準位置(初期状態)にある場合に相当する測定面4SRE
Fとの共通領域(実線と一点鎖線で囲まれる領域)ARU
P内に照射点P1〜P3 が収まるようにレーザ変位計6-1
〜6-3を配置するとともに、測定プレート4が最もZ軸
負方向にある場合に相当する測定面4SDNと測定面4S
REFとの共通領域(実線と鎖線で囲まれる領域)ARDN
内に照射点P2 〜P4 が収まるようにレーザ変位計6-2
〜6-4を配置している。
【0052】さらに、図14(a)に示すように、照射
点P1〜P4は、仮想平行四辺形P1P2P3 P4の頂点上
に配置されており、対角線P1P4と対角線P2P3 との
交点Xを想定し、交点Xと照射点P1の距離LZ及び交
点Xと照射点P4の距離LZは、求めるキャンバ角θcam
の精度を向上させるべくできる限り長くなるように設定
し、初期状態において交点Xは第1円マークMC1 の中
心Oと等しくなるようにする。
【0053】そして、演算処理部28は、交点Xが第1
円マークMC1 の中心Oに対してZ軸の正方向あるいは
負方向のいずれにあるか(図14(b)参照)を判別
し、交点Xが中心Oに対してZ軸の正方向にある場合に
は、照射点P1〜P3 に対応するレーザ変位計6-1〜6-
3の出力信号DLD1 〜DLD3を用いてキャンバ角θca
mを算出し、交点Xが第1円マークMC1 の中心Oに対
してZ軸の負方向にある場合には、照射点P2〜P4に対
応するレーザ変位計6-2〜6-4の出力信号DLD2〜D
LD4を用いてキャンバ角θcamを算出する。交点Xが第
1円マークMC1の中心Oに対してZ軸の正方向あるい
は負方向のいずれにあるかを判別するには、出力信号D
LD1 あるいは出力信号DLD4に対応する測定面4S
までの距離が測定許容範囲を超えているか(すなわち、
いずれか一方のレーザ光が測定面4Sに照射されていな
い)を判別し、若しくは、カメラ5Bの画像処理結果に
基づいてカメラ5Bの光軸が測定面4S上でどの位置に
あるかを判別すればよい。
【0054】また交点Xが第1円マークMC1 の中心O
に対してZ軸の負方向にある場合には、照射点P2〜P4
に対応するレーザ変位計6-2〜6-4の出力信号DLD2
〜DLD4を用いてキャンバ角θcamを算出し、交点Xが
第1円マークMC1 の中心Oに対してZ軸の負方向にあ
る場合には、照射点P2〜P4に対応するレーザ変位計6
-2〜6-4の出力信号DLD2〜DLD4を用いてキャンバ
角θcamを算出する。
【0055】なお、レーザ変位計の個数は4個に限られ
るものではなく、測定プレート4が測定領域内にある場
合には、常に3ヶ所以上にレーザ光が照射される状態を
確保できるように、4個以上であればよい。測定動作 次に測定動作について、図15乃至図24を参照して説
明する。
【0056】この場合において、撮像ユニット5を構成
する カラーCCDカメラ5Aの撮像画面には、常に第
1円マークMC1 が含まれるように設定されているもの
とし、予め測定車両2のタイヤホール3には、試験面4
Sの原点Oがタイヤホイール3の回転中心軸と一致する
ように測定プレート4が装着されているものとする。
【0057】図15に測定動作処理フローチャートを示
す。まず最初に操作者は、図示しないアクチュエータに
より測定車両2のタイヤホイール3を各タイヤホイール
毎に独立して上方向あるいは下方向に駆動する。そして
空車荷重値にアクチュエータを停止し、停止時の状態を
保持する(ステップS1)。
【0058】次に手動操作により保持プレート10及び
撮像ユニット5をZ軸方向に駆動して、保持プレート1
0及び撮像ユニット5を測定プレート4の試験面4Sに
対向させ、撮像ユニット5を構成するカラーCCDカメ
ラ5A及びカラーCCDカメラ5Bの光軸を試験面4S
の原点Oに一致させる(ステップS2)。
【0059】これにより、レーザ変位計6-1〜6-4の測
定用のレーザ光の照射点P1〜P4に対応する交点X(図
14(a)参照)が原点Oと一致するように設定される
こととなる。この状態において、測定プレート4、カラ
ーCCDカメラ5Aの視野ARA及びカラーCCDカメ
ラ5Bの視野ARBの関係は、図9(a)又は図11
(a)の状態となっている。
【0060】この状態において、撮像ユニット5は、測
定プレート4の試験面4Sの撮像を行い(ステップS
3)、第1撮像データDGG1 及び第2撮像データDG
G2 をプロセッサ本体8Aの色分解処理回路27に出力
する(ステップS4)。これにより色分解処理回路27
は、コントローラ25の制御下で撮像ユニット5から出
力される第1撮像データDGG1 及び第2撮像データD
GG2 の色分解処理をそれぞれ別個に行い、赤色に対応
する赤色撮像データDR、緑色に対応する緑色撮像デー
タDG及び青色に対応する青色撮像データDBを演算処
理部28に出力する(ステップS5)。
【0061】ここで、具体的な演算処理を図16乃至図
24を参照して説明する。図16に示すように、カラー
CCDカメラ5Aのレンズの焦点距離をf=f5A[m
m]とし、カラーCCDカメラ5Aの画素数を例えば、
Nx×Nz[dots](Nx、Nzは、自然数。例え
ば、Nx=400、Nz=400)とし、視野ARAが
L5A×L5A[mm]の領域をカバーできるように、試験
面4Sに対して焦点距離f5Aに対応する距離Lf5Aだけ
離間してカラーCCDカメラ5Aを配置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5A/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0062】次にZ軸の中心座標を求めるべく、図17
に示すように、第1赤色撮像データDR1 に基づいて、
X軸正方向にスキャンしつつ、カラーCCDカメラ5A
の中心座標CCAから第1所定方向(例えば、Z軸正方
向;図17中、上方向)に、例えば、DNドット間隔
(上述の例の場合、DN・L5A/NN[mm]間隔相
当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検出を
行う(ステップS6)。この場合において、DNの設定
は、第1円マークMC1 の直径RMC1 との関係で、 DN・L5A/NN≦RMC1 という条件を満たす必要がある。
【0063】ステップS6のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、図18(a)に示すよう
に、1ドット間隔(上述の例の場合、L5A/NN[m
m]間隔相当)でX軸正方向にスキャンしつつ、ファイ
ンサーチを行い、第1円マークMC1 を検出できなくな
るまで検出を継続し、第1円マークMC1 が検出できな
くなったら、最後に第1円マークMC1 を検出したとき
のZ軸方向の画素番号(NNドット中、N1 ドット目
(N1 =1〜NN))を記憶する。
【0064】そして、図18(b)に示すように、第1
所定方向とは逆方向(例えば、Z軸負方向;図17中、
下方向)にファインサーチを行う(ステップS7)。ス
テップS7の処理において、再び第1円メークMC1 が
検出できなくなったら、最後に第1円マークMC1 を検
出したときのZ軸方向の画素番号(NNドット中、N2
ドット目(N2 =1〜NN))に基づき、次式によりZ
軸中心座標Z0を求める(ステップS8)。
【0065】Z0=(N1 +N2 )/2 ここで、Z軸中心座標Z0は、第1円マークMC1 の中
心座標のZ座標にほぼ等しく、求められたZ軸中心位置
Z0の精度は±L5A/NN[mm]となる。続いて、同
様にX軸の中心座標X0を求めるべく、第1赤色撮像デ
ータDR1に基づいて、Z軸正方向にスキャンしつつ、
カラーCCDカメラ5Aの中心座標CCAから第3所定
方向(例えば、X軸正方向;図16中、右方向)に、例
えば、DNドット間隔( DN・L5A/NN[mm]間
隔相当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検
出を行う(ステップS9)。
【0066】ステップS9のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、1ドット間隔(L5A/N
N[mm]間隔相当)単位でファインサーチを行い、第
1円マークMC1 を検出できなくなるまで検出を継続
し、第1円マークMC1 が検出できなくなったら、最後
に第1円マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素
番号(NNドット中、M1 ドット目(M1 =1〜N
N))を記憶し、第3所定方向とは逆方向(例えば、X
軸負方向;図17中、左方向)にファインサーチを行う
(ステップS10)。
【0067】ステップS10の処理において、再び第1
円マークMC1 が検出できなくなったら、最後に第1円
マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素番号(N
Nドット中、M2 ドット目(M2 =1〜NN))に基づ
いて、次式によりX軸中心座標X0を求める(ステップ
S11)。
【0068】X0=(M1 +M2 )/2 この結果、求められたX軸中心座標X0の精度は±L5A
/NN[mm]となる。一方、図19に示すように、カ
ラーCCDカメラ5Bのレンズの焦点距離をf=f5B
[mm]とし、カラーCCDカメラ5Bの画素数を第1
カラーCCDカメラと同じくNx×Nz[dots]と
し、視野ARBをL5B×L5B[mm]の領域をカバー
できるように試験面4Sに対して焦点距離f5Bに対応す
る距離Lf5Bだけ離間してカラーCCDカメラ5Bを配
置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5B/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0069】次に、図20に示すように、カラーCCD
カメラ5Bの出力した第2赤色撮像データDR2 、第2
緑色撮像データDG2 及び第2青色撮像データDB2 を
加算することにより得られる白色画像に基づいて補正用
線CLをサンプリングし、複数の位置データから最小自
乗法(L.S.M:Least Squares Method)により補
正ラインCLの傾きθを求める(ステップS12)。
【0070】続いて、カラーCCDカメラ5Aの撮像画
像に基づいて、ステップS8、S11の処理で求めた第
1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)とカラーCC
Dカメラ5Bの視野ARBの中心座標CCBとの間の距離
LLを求める(ステップS13)。
【0071】これにより視野ARBの中心座標を囲む補
正用線CLを特定することができ、視野ARBの概略位
置を把握することができる。さらにこの第1円マークM
C1 の中心座標(X0、Z0)及び距離LLの算出と並行
して、演算処理回路28は、レーザ変位計6-1〜6-4の
出力信号DLD1 〜DLD4 に基づいて、測定プレート
4の試験面4S上の第1円マークMC1 までの距離を算
出する。
【0072】次に視野ARBの中心座標の算出について
図21及び図22を参照して説明する。まず、カラーC
CDカメラ5Aの撮像画面中で、視野ARAの中心座標
CCAと第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)と
の距離daを算出する(ステップS14)。
【0073】da=√(xa2+ya2) 次に視野ARAの中心座標を通る補正用線CLと平行な
線を仮定し、この線と視野ARAの中心座標と第1円マ
ークMC1 の中心座標とを結ぶ線のなす角度θaを算出
する(ステップS15)。
【0074】θa=tan-1(ya/xa)−θ0 これらにより、ステップS14、15で求めた距離da
及び角度θaに基づいて、距離Xa及び距離Yaを算出す
る(ステップS16)。 Xa=da×cos(θa) Ya=da×sin(θa) 次に距離Xa及び距離Yaに基づいて、視野ARAの中心
座標に最も近い位置にある第2円マークMC2nは、第1
円マークMC1 から見てX方向に第nx番目(nxは自然
数)の第2円マークであり、Z方向に第ny番目(nyは
自然数)の第2円マークであるかを求める(ステップS
17)。なお、図21において、第2円マークMC2nに
ついては、nx=4、ny=3となる。
【0075】nx=int(Xa/Lx) ny=int(Ya/Lz) ここで、int(R)は、Rを越えない最大の整数を表
すものとし、Lxは、X軸方向の第2円マークMC2 の
離間距離(図3参照)、LzはZ軸方向の第2円マーク
MC2 の離間距離(図3参照)である。
【0076】これにより視野ARAの中心座標に最も近
い位置にある第2円マークMC2nの中心座標(X0、Z
0)から第1円マークMC1 の中心座標までの距離Xb、
Ybを算出する(ステップS18)。この距離Xb、Yb
は、第1円マークMC1 及び第2円マークMC2 の描画
精度に相当する高精度の値を有している。
【0077】Xb=nx×Lx Yb=ny×Lz 続いて、視野ARAの中心座標に最も近い位置にある第
2円マークMC2nの中心座標から視野ARAの中心座標
までの距離dd(低精度)及び視野ARAのX軸とのなす
角度θi(低精度)を算出する(ステップS19)。こ
こで、低精度とは、カラーCCDカメラ5Aの撮像デー
タに基づく測定可能精度(上述の例の場合±1[mm]
精度)でという意味である。
【0078】 dd=√{(Xa−Xb)2 +(Ya−Yb)2 } θi=tan-1{(Ya−Yb)/(Xa−Xb)}+θ0 次に求めた距離dd及び角度θiに基づいて、視野ARA
の中心座標と視野ARAの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との低精度距離Xi及
びYiを算出する(ステップS20)。
【0079】Xi=dd×cos(θi) Yi=dd×sin(θi) さらに、低精度距離Xi、Yiに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARbの中心座標に対する第2円マ
ークMC2nの中心座標をドットアドレスIX、IY(ド
ット数によるアドレス表示)に変換する(ステップS2
1)。
【0080】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 IX=NN/2+Xi×Sn/Lx IY=NN/2−Yi×Sn/Lz ここで、Snは、1[mm]当たりのドット数である。
【0081】次に距離Xb、Ybに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARB上で、視野ARBの中心座標と
第2円マークMC2nの中心座標との距離Db(高精度)
及び視野ARAのX軸とのなす角度θb(高精度)を算出
する(ステップS22)。ここで、高精度とは、カラー
CCDカメラ5Bの撮像データに基づく測定可能精度
(上述の例の場合、±L5B/NN[mm]精度)でとい
う意味である。
【0082】Db=√(Xb2 +Yb2 ) θb=tan-1(nYb/Xb)+θ0 次に算出した距離Db及び角度θbに基づいて、視野AR
Bの中心座標と視野ARBの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との高精度距離Xc及
びYcを算出する(ステップS23)。
【0083】Xc=Db×cos(θb) Yc=Db×sin(θb) 続いて、高精度距離Xc、Yc及びドットアドレスIX、
IYに基づいて、カラーCCDカメラ5Bの視野ARb
の中心座標に対する第2円マークMC2nの中心座標をド
ットアドレスX、Y(ドット数によるアドレス表示)に
変換する(ステップS24)。
【0084】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 X=Xc+(NN/2+IX)×Lx/Sn Y=Yc+(NN/2−IY)×Lz/Sn さらに求めたドットアドレスX、Yを測定プレート4の
試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に座標変
換し、試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に
おけるドットアドレスx、yを算出する(ステップS2
5)。この場合において、次式が成立するので、 X=x/cos(θx) Y=y/cos(θy) これらの式からドットアドレスx、yは、 x=X×cos(θx) y=Y×cos(θy) となる。
【0085】次に演算処理部28は、撮像画面の水平方
向(あるいは垂直方向)と目盛線との傾きを算出するこ
とによりキャスタ角を求める(ステップS26)。この
場合において、レーザ変位計6-1〜6-4の測定用レーザ
光の照射点P1〜P4のうち、少なくとも3個の照射点
は、常に測定用プレート4の測定面4S上に存在するこ
ととなり、得られるレーザ変位計6-1〜6-4 の出力信
号DLD1〜DLD4 は安定しており、正確な距離情報
が得られることとなる。
【0086】従って、出力信号DLD1 〜DLD4に 基
づいて、各レーザ変位計6-1〜6-4に対応する測定プレ
ート4の試験面4S上の測定用レーザ照射点P1〜P4ま
での幾何学的な距離の違いに基づいて正確なキャンバ角
θcamを算出する(ステップS27)。キャンバ角の算出 ここで、キャンバ角θcamの算出について図23及び図
24を参照して説明する。
【0087】レーザ変位計6-1〜6-4のレーザ出射部P
6-1〜P6-4(この符号P6-1〜P6-4は、当該出射部
の位置を表すものとしても用いるものとする)は、測定
車両の鉛直方向に平行な直線VLを含む仮想平面VPL
上に配置されており、かつ、直線VL及び仮想平行四辺
形PBの一方の対角線P6-1P6-4が重なり合うように
配置した仮想平面VPL上の仮想平行四辺形PBの各頂
点に出射部P6-1、P6-2、P6-3、P6-4がそれぞれ
配置されている。
【0088】図23は、測定プレート4がZ軸正方向に
ある場合を表しており、この場合、レーザ変位計6-1〜
6-3の出力信号DLD1 〜DLD3 に基づいて処理を行
う。より具体的には、出力信号DLD1 に相当する照射
点P1までの距離がLP1、出力信号DLD2 に相当する
照射点P2 までの距離がLP2 、出力信号DLD3に相
当する照射点P3 までの距離がLP3 であるとすると、
照射点P2 及び照射点P3 の中点P23から仮想平行四辺
形PBの対角線の交点PPまでの距離LP23は、 LP23=(LP2 +LP3 )/2 となる。
【0089】この場合において、キャンバ角θcamは、
図24に示すように以下の関係を有する。 tan(θcam)=LPX/LZ 従って、求めるキャンバ角θcamは、 θcam=tan-1(LPX/LZ) となる。ここで、 LPX=|LP1−LP23| であるので、 θcam=tan-1(|LP1−LP23|/LZ) =tan-1(|LP1−((LP2 +LP3 )/2)|/LZ) =tan-1(|(2LP1−LP2 −LP3 )/2|・LZ) これらの結果、演算処理部28は、求めたドットアドレ
スxをX座標データDXとして出力し、求めたドットア
ドレスyをZ座標データDZとして出力し、求めたキャ
ンバ角を傾きデータDSPとして出力し、求めたキャン
バ角をキャンバ角データDCBとして出力することとな
る。
【0090】以上の説明のように本実施形態によれば、
レーザ変位計を固定した状態で、正確にキャンバ角θca
mを算出することが可能となり、レーザ変位計を駆動す
るためのX−Yステージ等を設ける必要がないので、装
置構成を簡略化でき、装置製造コストを低減することが
可能となる。
【0091】また、2台のカラーCCDカメラ5A、5
Bの撮像画面に基づいて、カラーCCDカメラ5Bの撮
像画面内の所定位置(上記説明では、中心位置)の測定
プレート4の試験面4S上の第1円マークMC1 の中心
座標に対応する位置及びスピンアングルを迅速、かつ、
正確に算出することができ、測定の再現性が向上する。
【0092】従って、ホイールアラインメント測定を迅
速、かつ、正確に行うことができるともに、その再現
性、信頼性を向上させることができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、N個の測
距用光射出受光手段は、予め設定した測定条件下におい
て、少なくとも3個以上の測距用光射出手段に対応する
測距用光が測定面上に照射され、測定面により反射され
た測距用光を受光して測距信号を出力するので、測距用
光射出受光手段を固定としても測定を行うことができ、
測距用光射出受光手段を駆動するための駆動機構を設け
る必要がなく、装置構成を簡略化して、制御を簡素化で
き、装置製造コストも低減することができる。
【0094】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、4個の測距用光射出手段のう
ち、直線に含まれる一方の対角線上の測距用光射出手段
及び他方の対角線上の2個の測距用光射出手段の少なく
とも3個の測距用光射出手段に対応する測距用光が測定
面上に照射されることとなり、これら3個の測距用光射
出手段の測距用光を用いて、簡易な構成で、常に正確な
ホイールアラインメント測定を行うことが可能となる。
【0095】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて、選択手段は、直線に含まれる
対角線上の2個の出射部のうち、測定面上に測距用光が
照射されているいずれか一方の出射部に相当する測距用
光射出受光手段の測距信号を選択し、キャンバ角算出手
段は、選択手段により選択された測距信号及び直線に含
まれない他方の対角線上の二つの出射部に相当する測距
用光射出受光手段の測距信号に基づいて、測定面のキャ
ンバ角を算出するので、測距用光射出受光手段を駆動す
る駆動機構を設けることなく、測定プレートの変位に追
従してキャンバ角を正確に算出することができるととも
に、直線に含まれる一方の測距用光射出受光手段と直線
に含まれない他方の測距用光射出手段との直線方向の距
離を大きくすることができ、キャンバ角の精度を向上す
ることができる。
【0096】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、選択手段の判別手段は、二本
の対角線の交点が測定面の原点位置に対して第1の方向
あるいは第2の方向のいずれに存在するかを判別するこ
とにより測距用光射出受光手段を選択するので、迅速に
キャンバ角の算出に用いる測距用光射出受光手段を選択
することができ、高速、かつ、正確にキャンバ角算出を
行える。
【0097】請求項5記載の発明によれば、測距用光射
出受光工程は、測定面上に所定距離だけ離間してN本の
測距用光のうち、少なくとも3本以上の測距用光が測定
面上に照射されるようにするとともに、測定面により反
射された測距用光を受光し、キャンバ角算出工程は、受
光した測距用光に基づいて測定面のキャンバ角を算出す
るので、測定面の変位に追従させるための駆動制御を行
う必要もなく、制御手順を簡略化でき、制御システム開
発のためのコストを低減することができる。
【0098】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明の作用に加えて、測距用光射出受光工程は、仮
想平行四辺形の各頂点から測距用光を射出し、測定面に
より反射された測距用光を受光し、キャンバ角算出工程
は、第1測定面及び第2測定面の共通領域内に直線に含
まれる直線に含まれない他方の対角線上の二つの頂点か
ら射出され、受光された測距用光及び対角線上のいずれ
か一方の頂点から測定面上に射出され、受光された測距
用光に基づいてキャンバ角を算出するので、測定面の変
位に追従して正確なキャンバ角を算出することができ
る。
【0099】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の作用に加えて、キャンバ角算出工程の選択工
程は、直線に含まれる頂点から射出される2本の測距用
光のうち、測定面上に照射されているいずれか一方の測
距用光を選択し、キャンバ角演算工程は、選択工程によ
り選択された測距用光及び直線に含まれない他方の頂点
上から射出される2本の測距用光に基づいて、測定面の
キャンバ角を演算するので、測定プレートの変位に追従
してキャンバ角を正確に算出することができるととも
に、直線に含まれる一方の頂点から射出される測距用光
に対する直線に含まれない他方の二つの頂点から射出さ
れる測距用光の直線方向の距離を大きくすることがで
き、キャンバ角の精度を向上することができる。
【0100】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、選択工程の判別工程は、二本
の対角線の交点が測定面の原点位置に対して第1の方向
あるいは第2の方向のいずれに存在するかを判別するこ
とにより測距用光を選択するので、高速に選択を行うこ
とができ、高速、かつ、正確にキャンバ角を算出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイールアラインメント測定装置の概要構成ブ
ロック図である。
【図2】測定プレートの説明図である。
【図3】測定プレートの詳細構成説明図である。
【図4】測定ユニットの部分透視斜視図である。
【図5】測定ユニットの側面図である。
【図6】測定ユニットの正面図である。
【図7】データ処理制御ユニットの概要構成ブロック図
である。
【図8】撮像ユニットの概要構成ブロック図である。
【図9】図8の撮像ユニットにおけるカラーCCDカメ
ラの視野の説明図である。
【図10】他の撮像ユニットの概要構成ブロック図であ
る。
【図11】図10の撮像ユニットにおけるカラーCCD
カメラの視野の説明図である。
【図12】レーザ変位計の配置説明図(その1)であ
る。
【図13】レーザ変位計の配置説明図(その2)であ
る。
【図14】レーザ変位計の配置説明図(その3)であ
る。
【図15】測定動作処理フローチャートである。
【図16】カラーCCDカメラ5Aの撮像領域の説明図
である。
【図17】第1円マークのスキャン説明図(その1)で
ある。
【図18】第1円マークのスキャン説明図(その2)で
ある。
【図19】カラーCCDカメラ5Bの撮像領域の説明図
である。
【図20】ホイールアラインメント測定の説明図(その
1)である。
【図21】ホイールアラインメント測定の説明図(その
2)である。
【図22】ホイールアラインメント測定の説明図(その
3)である。
【図23】キャンバ角算出の説明図(その1)である。
【図24】キャンバ角算出の説明図(その2)である。
【図25】ホイールアラインメント測定の概要説明図で
ある。
【図26】従来のホイールアラインメント測定装置の動
作説明図である。
【図27】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 ホイールアラインメント測定装置 2 測定車両 3 タイヤホイール 4 測定プレート 4S 試験面 5 撮像ユニット 5A、5B カラーCCDカメラ 5C ハーフミラー 6-1〜6-4 レーザ変位計 7 測定ユニット 8 データ処理制御ユニット 9 加力ヘッド 10 保持プレート 10A 開口 25 ディスプレイ 26 X,Zステッピングモータ制御部 27 色分解処理回路 28 演算処理部 ARA、ARB 視野 BB ベース部 CL 補正用線 DR 赤色撮像データ DR1 第1赤色撮像データ DR2 第2赤色撮像データ DG 緑色撮像データ DG1 第1緑色撮像データ DG2 第2緑色撮像データ DGG1 第1撮像データ DGG2 第2撮像データ DB 青色撮像データ DB1 第1青色撮像データ DB2 第2青色撮像データ DLD1 〜DLD4 出力信号 MC1 第1円マーク MC2 第2円マーク O 原点 P1〜P4 照射点 P6-1〜P6-4 レーザ出射部 VL11、VL12 第1仮想線 VL21、VL22 第2仮想線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査車両の車輪の回転軸の中心に原点
    位置が一致するように取り付けられた測定プレートを用
    い、前記測定プレート表面の測定面までの距離及び前記
    測定面の傾きを測定するホイールアラインメント測定装
    置において、 前記測定面上に測距用光を出射し、前記測定面により反
    射された前記測距用光を受光して測距信号を出力すると
    ともに、前記測距用光の出射部が同一の仮想平面上に所
    定距離だけ離間して配置されたN個(N:4以上の整
    数)の測距用光射出受光手段を有し、 予め設定した測定条件下において、前記N個の測距用光
    射出手段のうち、少なくとも3個以上の前記測距用光射
    出手段に対応する前記測距用光が前記測定面上に照射さ
    れるように前記出射部を前記仮想平面上に配置したこと
    を特徴とするホイールアラインメント測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホイールアラインメント
    測定装置において、 前記仮想平面を前記被検査車両の鉛直方向にほぼ平行な
    直線を含むように配置し、 前記直線が仮想平行四辺形の一方の対角線を含むように
    前記仮想平行四辺形を前記仮想平面上に配置し、かつ、
    前記仮想平行四辺形の各頂点に4個の前記測距用光射出
    受光手段の前記出射部を配置するとともに、 前記測定面を前記直線に沿って第1の方向に最大移動さ
    せた場合に相当する前記測定面である第1測定面及び前
    記第1の方向とは逆方向の第2の方向に前記測定面を最
    大移動させた場合に相当する前記測定面である第2測定
    面の共通領域内に前記直線に含まれない他方の対角線上
    の二つの前記出射部から射出された前記測距用光が照射
    されるように、前記仮想平行四辺形を想定することを特
    徴とするホイールアラインメント測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のホイールアラインメント
    測定装置において、 前記直線に含まれる対角線上の2個の前記出射部のう
    ち、前記測定面上に前記測距用光が照射されているいず
    れか一方の前記出射部に相当する前記測距用光射出受光
    手段の前記測距信号を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記測距信号及び前記直
    線に含まれない他方の対角線上の二つの前記出射部に相
    当する前記測距用光射出受光手段の前記測距信号に基づ
    いて、前記測定面のキャンバ角を算出するキャンバ角算
    出手段と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のホイールアラインメント
    測定装置において、 前記選択手段は、二本の前記対角線の交点が前記測定面
    の原点位置に対して前記第1の方向あるいは前記第2の
    方向のいずれに存在するかを判別することにより前記測
    距用光射出受光手段を選択する判別手段を備えたことを
    特徴とするホイールアラインメント測定装置。
  5. 【請求項5】 被検査車両の車輪の回転軸の中心に原点
    位置が一致するように取り付けられた測定プレートを用
    い、前記測定プレート表面の測定面までの距離及び前記
    測定面の傾きを測定するホイールアラインメント測定方
    法において、 前記測定面上のに所定距離だけ離間してN本(N:4以
    上の整数)の測距用光のうち、少なくとも3本以上の前
    記測距用光が前記測定面上に照射されるようにするとと
    もに、前記測定面により反射された前記測距用光を受光
    する測距用光射出受光工程と、 前記受光した測距用光に基づいて前記測定面のキャンバ
    角を算出するキャンバ角算出工程と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のホイールアラインメント
    測定方法において、 前記仮想平面を前記被検査車両の鉛直方向にほぼ平行な
    直線を含むように配置し、 前記測距用光射出受光工程は、前記直線が仮想平行四辺
    形の一方の対角線を含むように前記仮想平行四辺形を前
    記仮想平面上に配置し、かつ、前記仮想平行四辺形の各
    頂点から前記測距用光を射出して前記測定面により反射
    された前記測距用光を受光し、 前記キャンバ角算出工程は、前記測定面を前記直線に沿
    って第1の方向に最大移動させた場合に相当する前記測
    定面である第1測定面及び前記第1の方向とは逆方向の
    第2の方向に前記測定面を最大移動させた場合に相当す
    る前記測定面である第2測定面の共通領域内に前記直線
    に含まれない他方の対角線上の二つの頂点から射出され
    た前記測距用光及び前記直線に含まれる対角線上のいず
    れか一方の頂点から前記測定面上に射出された前記測距
    用光を受光し、前記キャンバ角を算出することを特徴と
    するホイールアラインメント測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のホイールアラインメント
    測定方法において、 前記キャンバ角算出工程は、前記直線に含まれる前記頂
    点から射出される2本の前記測距用光のうち、前記測定
    面上に照射されているいずれか一方の前記測距用光を選
    択する選択工程と、 前記選択工程により選択された前記測距用光及び前記直
    線に含まれない他方の頂点上から射出される2本の前記
    測距用光に基づいて、前記測定面のキャンバ角を演算す
    るキャンバ角演算工程と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のホイールアラインメント
    測定方法において、 前記選択工程は、二本の前記対角線の交点が前記測定面
    の原点位置に対して前記第1の方向あるいは前記第2の
    方向のいずれに存在するかを判別することにより前記測
    距用光を選択する判別工程を備えたことを特徴とするホ
    イールアラインメント測定方法。
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US09/194,761 US6412183B1 (en) 1996-06-14 1997-06-13 Wheel alignment measuring instrument and wheel alignment measuring
PCT/JP1997/002043 WO1997047943A1 (fr) 1996-06-14 1997-06-13 Dispositif pour controler l'alignement des roues et controle de l'alignement des roues

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