JPH10176647A - 点火コイル - Google Patents
点火コイルInfo
- Publication number
- JPH10176647A JPH10176647A JP8340022A JP34002296A JPH10176647A JP H10176647 A JPH10176647 A JP H10176647A JP 8340022 A JP8340022 A JP 8340022A JP 34002296 A JP34002296 A JP 34002296A JP H10176647 A JPH10176647 A JP H10176647A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- coil
- ignition
- zener diode
- plug
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P3/00—Other installations
- F02P3/02—Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
- F02P3/04—Layout of circuits
- F02P3/0407—Opening or closing the primary coil circuit with electronic switching means
- F02P3/0435—Opening or closing the primary coil circuit with electronic switching means with semiconductor devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オン電圧により点火プラグで火花が発生する
ことをエネルギー損失のない簡単な構成で防止する安価
な点火コイルを提供する。 【解決手段】 ツェナーダイオード13はオン電圧を逆
方向電圧とするように二次コイル12の低圧側と電気的
に接続されている。スイッチングトランジスタ20のベ
ースに印加されるスイッチング信号がオフからオンにな
ると、一次コイル11への通電がオンされ、二次コイル
側にオン電圧が発生して点火プラグ21に印加される。
ツェナーダイオード13は耐電圧が500Vであり、オ
ン電圧を1.18kVよりも小さくして所定の点火時期
以外に点火プラグ21に火花が発生しないようにしてい
る。ツェナーダイオード13は薄片状のベアチップタイ
プに形成されており小さいので、イグナイタ内の基板上
に実装されている。
ことをエネルギー損失のない簡単な構成で防止する安価
な点火コイルを提供する。 【解決手段】 ツェナーダイオード13はオン電圧を逆
方向電圧とするように二次コイル12の低圧側と電気的
に接続されている。スイッチングトランジスタ20のベ
ースに印加されるスイッチング信号がオフからオンにな
ると、一次コイル11への通電がオンされ、二次コイル
側にオン電圧が発生して点火プラグ21に印加される。
ツェナーダイオード13は耐電圧が500Vであり、オ
ン電圧を1.18kVよりも小さくして所定の点火時期
以外に点火プラグ21に火花が発生しないようにしてい
る。ツェナーダイオード13は薄片状のベアチップタイ
プに形成されており小さいので、イグナイタ内の基板上
に実装されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)に用いる点火コイルに
関する。
「内燃機関」をエンジンという)に用いる点火コイルに
関する。
【0002】
【従来の技術】点火コイルと点火プラグとが一対一に接
続しているディストリビュータレスの点火システムにお
いて、一次コイルへの通電がオフからオンになったとき
に二次コイル側に発生し所定の点火電圧と反対方向に点
火プラグに印加されるオン電圧により所定の点火時期以
外に点火プラグで火花が発生することがある。所定の点
火時期以外に点火プラグで火花が発生すると、エンジン
に異常振動等が発生するのでエンジンの正常な運転が妨
げられる。
続しているディストリビュータレスの点火システムにお
いて、一次コイルへの通電がオフからオンになったとき
に二次コイル側に発生し所定の点火電圧と反対方向に点
火プラグに印加されるオン電圧により所定の点火時期以
外に点火プラグで火花が発生することがある。所定の点
火時期以外に点火プラグで火花が発生すると、エンジン
に異常振動等が発生するのでエンジンの正常な運転が妨
げられる。
【0003】点火プラグ21に火花を起こさせる電圧値
よりもオン電圧の値を低下させるために、図4、図5お
よび図6に示す構成が考えられる。スイッチングトラン
ジスタ20は一次コイル11への通電をオン、オフする
トランジスタである。 (1) 図4および図5に示すように、二次コイル12の低
圧側または高圧側にオン電圧を逆方向電圧とし、オン電
圧よりも耐電圧の高い例えば5kV程度の高圧ダイオー
ド40を接続する。これにより、一次コイル11への通
電がオフからオンになったときに発生するオン電圧が点
火プラグ21に印加されないようにしている。一次電流
が遮断されるときに発生する高電圧は、高圧ダイオード
40の順方向であるため、点火プラグ21に印加される
電圧は低下せず、エネルギー損失は生じない。
よりもオン電圧の値を低下させるために、図4、図5お
よび図6に示す構成が考えられる。スイッチングトラン
ジスタ20は一次コイル11への通電をオン、オフする
トランジスタである。 (1) 図4および図5に示すように、二次コイル12の低
圧側または高圧側にオン電圧を逆方向電圧とし、オン電
圧よりも耐電圧の高い例えば5kV程度の高圧ダイオー
ド40を接続する。これにより、一次コイル11への通
電がオフからオンになったときに発生するオン電圧が点
火プラグ21に印加されないようにしている。一次電流
が遮断されるときに発生する高電圧は、高圧ダイオード
40の順方向であるため、点火プラグ21に印加される
電圧は低下せず、エネルギー損失は生じない。
【0004】(2) 図6に示すように、点火プラグ21の
放電ギャップ以外に二次コイル12の高圧側と点火プラ
グ21の端子との間にターミナルギャップ41を設け
る。これにより、点火プラグ21に火花を発生させるた
めに必要な電圧をオン電圧以上にすることができるの
で、オン電圧発生中に点火プラグ21で火花が発生しな
い。
放電ギャップ以外に二次コイル12の高圧側と点火プラ
グ21の端子との間にターミナルギャップ41を設け
る。これにより、点火プラグ21に火花を発生させるた
めに必要な電圧をオン電圧以上にすることができるの
で、オン電圧発生中に点火プラグ21で火花が発生しな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図4および図5の構成で用いる高圧ダイオードは高価
でかつ大きいので、製造コストの低減が困難であるとと
もに高圧ダイオードの搭載の自由度が制約されるという
問題がある。また、前述した図6の構成では、ターミナ
ルギャップを設けるためのターミナル等がさらに必要に
なるので、部品点数が増え製造コストが増加する。さら
に、所定の点火時期においてもターミナルギャップで火
花が発生するので、エネルギー損失を生じるという問題
がある。
た図4および図5の構成で用いる高圧ダイオードは高価
でかつ大きいので、製造コストの低減が困難であるとと
もに高圧ダイオードの搭載の自由度が制約されるという
問題がある。また、前述した図6の構成では、ターミナ
ルギャップを設けるためのターミナル等がさらに必要に
なるので、部品点数が増え製造コストが増加する。さら
に、所定の点火時期においてもターミナルギャップで火
花が発生するので、エネルギー損失を生じるという問題
がある。
【0006】本発明の目的は、オン電圧により点火プラ
グで火花が発生することをエネルギー損失のない簡単な
構成で防止する安価な点火コイルを提供することにあ
る。
グで火花が発生することをエネルギー損失のない簡単な
構成で防止する安価な点火コイルを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1または
2記載の点火コイルによると、二次コイルにツェナーダ
イオードを電気的に接続するという簡単な構成により、
一次コイルへの通電がオフからオンになったときに二次
コイル側に発生し所定の点火電圧と反対方向に点火プラ
グに印加されるオン電圧を1.18kV未満に低下させ
点火プラグに火花が発生しないようにしている。したが
って、所定の点火時期以外に燃焼室で燃焼が発生するこ
とを防止するので、エンジンの正常運転を保持できる。
2記載の点火コイルによると、二次コイルにツェナーダ
イオードを電気的に接続するという簡単な構成により、
一次コイルへの通電がオフからオンになったときに二次
コイル側に発生し所定の点火電圧と反対方向に点火プラ
グに印加されるオン電圧を1.18kV未満に低下させ
点火プラグに火花が発生しないようにしている。したが
って、所定の点火時期以外に燃焼室で燃焼が発生するこ
とを防止するので、エンジンの正常運転を保持できる。
【0008】また、点火プラグにオン電圧が印加されな
いようにするのではなく、火花が発生しない程度のオン
電圧であれば点火プラグに印加されても良い構成にして
いる。したがって、二次コイルに接続するツェナーダイ
オードは耐電圧の小さいものを使用できるので、ツェナ
ーダイオードの体格が小さくなるとともに、コストが低
下する。さらに、ツェナーダイオードはベアチップ(ba
re chip)タイプで形成されるので、体格の大きい高圧ダ
イオードを用いる場合に比べて搭載位置の自由度が向上
する。
いようにするのではなく、火花が発生しない程度のオン
電圧であれば点火プラグに印加されても良い構成にして
いる。したがって、二次コイルに接続するツェナーダイ
オードは耐電圧の小さいものを使用できるので、ツェナ
ーダイオードの体格が小さくなるとともに、コストが低
下する。さらに、ツェナーダイオードはベアチップ(ba
re chip)タイプで形成されるので、体格の大きい高圧ダ
イオードを用いる場合に比べて搭載位置の自由度が向上
する。
【0009】このようにツェナーダイオードは薄片のベ
アチップタイプで形成されるので、本発明の請求項3に
記載した点火コイルのように、イグナイタ内にツェナー
ダイオードを実装可能である。さらに本発明の請求項4
記載の点火コイルのように、イグナイタの基板上にツェ
ナーダイオードを容易に実装できる。
アチップタイプで形成されるので、本発明の請求項3に
記載した点火コイルのように、イグナイタ内にツェナー
ダイオードを実装可能である。さらに本発明の請求項4
記載の点火コイルのように、イグナイタの基板上にツェ
ナーダイオードを容易に実装できる。
【0010】本発明の請求項5記載の点火コイルによる
と、一次コイルに印加する電圧、および一次コイルと二
次コイルとの巻数比の少なくともいずれか一方を調整す
ることにより、オン電圧を1.18kV未満にしてい
る。したがって、オン電圧発生中に点火プラグで火花が
発生することを防止できるので、所定の点火時期以外に
燃焼室で燃焼が発生することを防止し、エンジンの正常
運転を保持できる。
と、一次コイルに印加する電圧、および一次コイルと二
次コイルとの巻数比の少なくともいずれか一方を調整す
ることにより、オン電圧を1.18kV未満にしてい
る。したがって、オン電圧発生中に点火プラグで火花が
発生することを防止できるので、所定の点火時期以外に
燃焼室で燃焼が発生することを防止し、エンジンの正常
運転を保持できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による点火コイルの
回路図を図1に示す。点火コイル1は図示しないシリン
ダブロックに設けたプラグホール内に収容され、点火プ
ラグ21と一対一に直接電気的に接続されるスティック
状の点火コイルである。
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による点火コイルの
回路図を図1に示す。点火コイル1は図示しないシリン
ダブロックに設けたプラグホール内に収容され、点火プ
ラグ21と一対一に直接電気的に接続されるスティック
状の点火コイルである。
【0012】点火コイル1の一次コイル11に電源電圧
VB が印加されており、スイッチングトランジスタ20
が一次コイル11と電気的に接続されている。ツェナー
ダイオード13は薄片状に形成されたベアチップタイプ
であり、図2に示すオン電圧を逆方向電圧とするように
二次コイル12の低圧側と電気的に接続されている。ツ
ェナーダイオード13およびスイッチングトランジスタ
20は、点火コイル1内に搭載された図示しない回路モ
ジュールとしてのイグナイタ内の基板上に実装されてい
る。
VB が印加されており、スイッチングトランジスタ20
が一次コイル11と電気的に接続されている。ツェナー
ダイオード13は薄片状に形成されたベアチップタイプ
であり、図2に示すオン電圧を逆方向電圧とするように
二次コイル12の低圧側と電気的に接続されている。ツ
ェナーダイオード13およびスイッチングトランジスタ
20は、点火コイル1内に搭載された図示しない回路モ
ジュールとしてのイグナイタ内の基板上に実装されてい
る。
【0013】図2に示すように、スイッチングトランジ
スタ20のベースに印加されるスイッチング信号がオフ
からオンになると、一次コイル11への通電がオンさ
れ、一次コイル11に流れる一次電流が通電開始から徐
々に増加する。このとき、一次電流通電開始時の磁束変
化に応じた誘導電圧、つまりオン電圧が二次コイル側に
発生し、点火プラグ21に印加される。耐電圧の低いツ
ェナーダイオード13に代えて5kV程度の高圧ダイオ
ードを二次コイル12に接続すると、図2の点線で示す
ように点火プラグ21に印加されるオン電圧は0であ
る。
スタ20のベースに印加されるスイッチング信号がオフ
からオンになると、一次コイル11への通電がオンさ
れ、一次コイル11に流れる一次電流が通電開始から徐
々に増加する。このとき、一次電流通電開始時の磁束変
化に応じた誘導電圧、つまりオン電圧が二次コイル側に
発生し、点火プラグ21に印加される。耐電圧の低いツ
ェナーダイオード13に代えて5kV程度の高圧ダイオ
ードを二次コイル12に接続すると、図2の点線で示す
ように点火プラグ21に印加されるオン電圧は0であ
る。
【0014】次にスイッチング信号がオンからオフにな
り一次コイル11への通電がオフされると一次電流が遮
断されるので、二次コイル12にオン電圧VONと逆方向
に高圧の誘導電圧が発生する。この高電圧が点火プラグ
21に印加されることにより所定の点火時期に点火プラ
グ21に火花が発生し燃焼室の燃料が燃焼する。二次コ
イル12にツェナーダイオード13を接続していない場
合、係数をk、一次コイルの巻数をN1 、二次コイルの
巻数をN2 、一次コイルに印加される電圧をV1 とする
と、オン電圧VONは次式(1) で表される。ただし、k=
1.4である。
り一次コイル11への通電がオフされると一次電流が遮
断されるので、二次コイル12にオン電圧VONと逆方向
に高圧の誘導電圧が発生する。この高電圧が点火プラグ
21に印加されることにより所定の点火時期に点火プラ
グ21に火花が発生し燃焼室の燃料が燃焼する。二次コ
イル12にツェナーダイオード13を接続していない場
合、係数をk、一次コイルの巻数をN1 、二次コイルの
巻数をN2 、一次コイルに印加される電圧をV1 とする
と、オン電圧VONは次式(1) で表される。ただし、k=
1.4である。
【0015】 VON=k×(N2 /N1 )×V1 ・・・(1) 第1実施例では、(N2 /N1 )=77、V1 =15.
1V(レギュレータによるバッテリ調整電圧の最大値)
に設定しているので、二次コイル12にツェナーダイオ
ード13を接続していないと、約1.63kVのオン電
圧VONが二次コイル側に発生する。
1V(レギュレータによるバッテリ調整電圧の最大値)
に設定しているので、二次コイル12にツェナーダイオ
ード13を接続していないと、約1.63kVのオン電
圧VONが二次コイル側に発生する。
【0016】ここで、パッシェンの法則により点火プラ
グ21に印加される電圧が次式(2)の要求電圧Vr 以上
になると点火プラグ21で火花が発生する。 Vr =a×PCYL ×L+C ・・・(2) ただし、a、Cは定数でa≒1/98.1(kV/kP
a・mm)、C≒(1kV)であり、PCYL は燃焼室の
圧力(kPa)、Lは点火プラグ21の放電ギャップ
(mm)である。つまり、燃焼室の圧力PCYL が低く、
点火プラグ21の放電ギャップLが小さいほど低い電圧
で点火プラグ21に火花が発生する。一般的なエンジン
では、高回転域の下死点付近で約25kPaまでPCYL
が低下する可能性があり、Lの最小値は0.7mm程度
である。式(2) にPCYL =25kPa、L=0.7mm
を代入すると、Vr =(1/98.1)×25×0.7
+1≒1.18kVになる。すなわち、点火プラグ21
に印加される電圧が1.18kV以上になると点火プラ
グ21に火花が発生する可能性がある。逆に、点火プラ
グ21に印加される電圧が1.18kV未満になると点
火プラ21に火花が発生しない。
グ21に印加される電圧が次式(2)の要求電圧Vr 以上
になると点火プラグ21で火花が発生する。 Vr =a×PCYL ×L+C ・・・(2) ただし、a、Cは定数でa≒1/98.1(kV/kP
a・mm)、C≒(1kV)であり、PCYL は燃焼室の
圧力(kPa)、Lは点火プラグ21の放電ギャップ
(mm)である。つまり、燃焼室の圧力PCYL が低く、
点火プラグ21の放電ギャップLが小さいほど低い電圧
で点火プラグ21に火花が発生する。一般的なエンジン
では、高回転域の下死点付近で約25kPaまでPCYL
が低下する可能性があり、Lの最小値は0.7mm程度
である。式(2) にPCYL =25kPa、L=0.7mm
を代入すると、Vr =(1/98.1)×25×0.7
+1≒1.18kVになる。すなわち、点火プラグ21
に印加される電圧が1.18kV以上になると点火プラ
グ21に火花が発生する可能性がある。逆に、点火プラ
グ21に印加される電圧が1.18kV未満になると点
火プラ21に火花が発生しない。
【0017】ここで、前述した式(1) から求めた1.6
3kVを1.18kV未満にするために、耐電圧が45
0Vよりも大きいツェナーダイオードをオン電圧を逆方
向電圧とするように二次コイル12に接続すればよい。
第1実施例では、耐電圧500Vのツェナーダイオード
を用いている。したがって、オン電圧VONはVON=1.
63−0.5=1.13kVとなり1.18kVよりも
小さくなるので、オン電圧発生中に点火プラグ21に火
花は発生しない。
3kVを1.18kV未満にするために、耐電圧が45
0Vよりも大きいツェナーダイオードをオン電圧を逆方
向電圧とするように二次コイル12に接続すればよい。
第1実施例では、耐電圧500Vのツェナーダイオード
を用いている。したがって、オン電圧VONはVON=1.
63−0.5=1.13kVとなり1.18kVよりも
小さくなるので、オン電圧発生中に点火プラグ21に火
花は発生しない。
【0018】第1実施例では、二次コイル12の低圧側
にツェナーダイオード13を接続したが、二次コイル1
2の高圧側にツェナーダイオード13を接続してもよ
い。また第1実施例では、一次コイル11および二次コ
イル12からなるコイル部、ならびにツェナーダイオー
ド13を実装するイグナイタを点火コイル1の同じケー
シング内に収容したが、コイル部とイグナイタとを別々
に配置する構成にしてもよい。この場合、イグナイタは
コイル部と一対一に接続されるのではなく、一つのイグ
ナイタと複数のコイル部とが接続される。また、コイル
部の一次コイルに印加される電源電圧はイグナイタから
配線されて印加される。
にツェナーダイオード13を接続したが、二次コイル1
2の高圧側にツェナーダイオード13を接続してもよ
い。また第1実施例では、一次コイル11および二次コ
イル12からなるコイル部、ならびにツェナーダイオー
ド13を実装するイグナイタを点火コイル1の同じケー
シング内に収容したが、コイル部とイグナイタとを別々
に配置する構成にしてもよい。この場合、イグナイタは
コイル部と一対一に接続されるのではなく、一つのイグ
ナイタと複数のコイル部とが接続される。また、コイル
部の一次コイルに印加される電源電圧はイグナイタから
配線されて印加される。
【0019】また、イグナイタ内ではなくコイル部に近
接してツェナーダイオードを二次コイルと接続してもよ
い。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図3に示す。第1
実施例で示した式(1) から分かるように、一次コイルに
印加される電圧V 1 および巻数比(N2 /N1 )の少な
くともいずれか一方を低下させればオン電圧VONは低下
する。第2実施例では、二次コイルにツェナーダイオー
ドを接続せず、電源と一次コイルとの間に定電圧回路3
0を介在させている。この定電圧回路30は、一次コイ
ルに印加する電圧V1 を電源電圧VB の値よりも低下さ
せるものである。
接してツェナーダイオードを二次コイルと接続してもよ
い。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図3に示す。第1
実施例で示した式(1) から分かるように、一次コイルに
印加される電圧V 1 および巻数比(N2 /N1 )の少な
くともいずれか一方を低下させればオン電圧VONは低下
する。第2実施例では、二次コイルにツェナーダイオー
ドを接続せず、電源と一次コイルとの間に定電圧回路3
0を介在させている。この定電圧回路30は、一次コイ
ルに印加する電圧V1 を電源電圧VB の値よりも低下さ
せるものである。
【0020】ツェナーダイオード31は耐電圧が14.
5Vであり、トランジスタ32のベース、エミッタ間の
電圧降下は0.5Vである。電源電圧VB の値により、
一次コイルに印加される電圧V1 は次のように調整され
る。 (1) 電源電圧VB の値が14.5V以下のとき、V1 は
X点の電圧からトランジスタ32の電圧降下分0.5V
を引いた値になり、V1 ≦14Vになる。
5Vであり、トランジスタ32のベース、エミッタ間の
電圧降下は0.5Vである。電源電圧VB の値により、
一次コイルに印加される電圧V1 は次のように調整され
る。 (1) 電源電圧VB の値が14.5V以下のとき、V1 は
X点の電圧からトランジスタ32の電圧降下分0.5V
を引いた値になり、V1 ≦14Vになる。
【0021】(2) 電源電圧VB の値が14.5Vよりも
大きくなり抵抗33からツェナーダイオード31に電流
が流れると、X点の電圧はツェナーダイオード31の耐
電圧である14.5Vに保持される。したがって、V1
は14.5Vからトランジスタ32の電圧降下分0.5
Vを引いたV1 =14.0Vの定電圧になる。したがっ
て、電源と一次コイルとの間に定電圧回路30を介在さ
せることにより、一次コイルに印加される電圧は最大で
も14.0Vになる。第2実施例では、(N2 /N1 )
=60に設定しているので、V1 =14.0V、(N2
/N1)=60を代入すると、VON=1.4×60×1
4.0=1.176kVである。よって、VON<1.1
8kVになるので、オン電圧発生中に点火プラグに火花
は発生しない。
大きくなり抵抗33からツェナーダイオード31に電流
が流れると、X点の電圧はツェナーダイオード31の耐
電圧である14.5Vに保持される。したがって、V1
は14.5Vからトランジスタ32の電圧降下分0.5
Vを引いたV1 =14.0Vの定電圧になる。したがっ
て、電源と一次コイルとの間に定電圧回路30を介在さ
せることにより、一次コイルに印加される電圧は最大で
も14.0Vになる。第2実施例では、(N2 /N1 )
=60に設定しているので、V1 =14.0V、(N2
/N1)=60を代入すると、VON=1.4×60×1
4.0=1.176kVである。よって、VON<1.1
8kVになるので、オン電圧発生中に点火プラグに火花
は発生しない。
【0022】以上説明した本発明の実施の形態を示す上
記複数の実施例では、プラグホール内に収容され点火プ
ラグと直接電気的に接続するスティック状の点火コイル
について説明したが、プラグホール外に配設され点火プ
ラグとワイヤハーネスで接続される点火コイルであって
もよい。
記複数の実施例では、プラグホール内に収容され点火プ
ラグと直接電気的に接続するスティック状の点火コイル
について説明したが、プラグホール外に配設され点火プ
ラグとワイヤハーネスで接続される点火コイルであって
もよい。
【図1】本発明の第1実施例による点火コイルを示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図2】第1実施例において二次コイルに発生する誘導
電圧を示す特性図である。
電圧を示す特性図である。
【図3】本発明の第2実施例による定電圧回路を示す回
路構成図である。
路構成図である。
【図4】従来例1の点火コイルを示す回路構成図であ
る。
る。
【図5】従来例2の点火コイルを示す回路構成図であ
る。
る。
【図6】従来例3の点火コイルを示す回路構成図であ
る。
る。
1 点火コイル 11 一次コイル 12 二次コイル 13 ツェナーダイオード 21 点火プラグ 30 定電圧回路
Claims (5)
- 【請求項1】 点火プラグと一対一に接続され、二次コ
イル側に発生する高電圧を前記点火プラグに印加する点
火コイルであって、 前記二次コイルにツェナーダイオードを電気的に接続す
ることにより、前記点火プラグに印加されるオン電圧を
0kVよりも大きく1.18kV未満にすることを特徴
とする点火コイル。 - 【請求項2】 前記ツェナーダイオードの耐電圧を1.
5kV以下とすることを特徴とする請求項1記載の点火
コイル。 - 【請求項3】 前記ツェナーダイオードをイグナイタ内
に収容することを特徴とする請求項1または2記載の点
火コイル。 - 【請求項4】 前記ツェナーダイオードを前記イグナイ
タの基板上に実装することを特徴とする請求項3記載の
点火コイル。 - 【請求項5】 点火プラグと一対一に接続され、二次コ
イル側に発生する高電圧を前記点火プラグに印加する点
火コイルであって、 一次コイルに印加する電圧、および前記一次コイルと二
次コイルとの巻数比の少なくともいずれか一方を調整す
ることにより、前記点火プラグに印加されるオン電圧を
1.18kV未満にすることを特徴とする点火コイル。
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---|---|---|---|
JP8340022A JPH10176647A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 点火コイル |
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JP8340022A JPH10176647A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 点火コイル |
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-
1999
- 1999-10-13 US US09/417,104 patent/US6095125A/en not_active Expired - Lifetime
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