JPH10174661A - 卵割り器 - Google Patents

卵割り器

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JPH10174661A
JPH10174661A JP35348396A JP35348396A JPH10174661A JP H10174661 A JPH10174661 A JP H10174661A JP 35348396 A JP35348396 A JP 35348396A JP 35348396 A JP35348396 A JP 35348396A JP H10174661 A JPH10174661 A JP H10174661A
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egg
split
shell
blade
receiving portion
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JP35348396A
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Akitake Uda
明健 右田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成、及び簡単な構造で低コストによ
り片手のみの操作で卵割りを行なうとともに確実かつ安
定して卵割りを行なえる卵割り器を提供する。 【構成】 本体部12に支持され、卵Zを下部から受け
る卵受部14と、この卵受部14に卵Zを受けさせた状
態から卵の殻を割る殻割り部16と、を有し、この殻割
り部16は、卵の割目形成部23と、この割目から卵殻
を開動させる殻開機構25と、を備えてなる。片手でも
簡単に卵が割れて、例えば空いた方の手で調味料を卵に
振りかけたりガスコンロの火力を調節したりといったそ
の他の作業を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生卵を簡易な構成
で、かつ、片手のみの操作で割ることができる卵割り器
に関する。
【0002】
【従来の技術】卵は、白身と黄身を含み楕円形の外殻に
被われており、食生活上ほぼ日常的に用いられる食材で
あり、毎日食卓に提供されるものである。従来、この卵
を用いた料理に際しては、通常は両指先で卵を支持しな
がら例えばテ−ブルの角等に叩打させて割れめを形成
し、両手の親指で殻を開きながら反転させてボ−ル等の
容器に中身を投入するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の卵の調理時においては、短時間で手際よく作業を行な
わないと食材の旨味をいかせなかったり、同時進行的に
その他の提供される食材の調理を行なわなければならな
いような要請が高く、また、このような卵割り作業に際
してはさらに味つけの工程等も必要とされるから卵を割
ると同時に味つけを行なう方がより好ましい場合が多
い。この点から、従来卵を割った後に調味料等の容器を
とりなおして調味を行なったり他の味つけとの作業工程
に比較的時間がかかり、好ましい仕上げを期待すること
が困難であった。また、卵割り作業については流し台や
テ−ブルの角部分に卵を叩打する際の叩打力のばらつき
が個人によって生じるから確実に安定して卵の黄身に傷
をつけない状態でボ−ル内に落下させることが困難であ
るという問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、簡単な構成、及び簡単な
構造で低コストにより片手のみの操作で卵割りを行なう
とともに確実かつ安定して卵割りを行なえる卵割り器を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明では、本体部12に支持され、
卵Zを下部から受ける卵受部14と、この卵受部14に
卵Zを受けさせた状態から卵の殻を割る殻割り部16
と、を有し、この殻割り部16は、卵の割目形成部23
と、この割目から卵殻を開動させる殻開機構25と、を
備えてなる卵割り器10として構成される。
【0006】請求項2に係る発明では、請求項2記載の
卵割り器10において、前記割目形成部23は上押え部
26と、上方に向けた刃先38を備えた下割り刃部28
と、を含むこととしてもよい。
【0007】請求項3に係る発明では、請求項1または
2記載の卵割り器10において、前記本体部12は、枢
着部18を介して一端側に前記卵受部14と殻割り部1
6と、を有するとともに、他端側に第1、第2握持杆2
0、22を備えた挟持体24として構成され、該第1、
第2握持杆20、22の握持操作により前記上押え部2
6または下割り刃部28を開閉駆動させてなることとし
てもよい。
【0008】請求項4に係る発明では、請求項1ないし
3のいずれかに記載の卵割り器10において、前記卵受
部14は、環状に取りつけられた弾性部材であることと
してもよい。
【0009】請求項5に係る発明では、請求項2ないし
4のいずれかに記載の卵割り器10において、前記下割
り刃部28は前記卵受部14の略中心を通るように設け
られてなることとしてもよい。
【0010】請求項6に係る発明では、請求項2ないし
5のいずれかに記載の卵割り器10において、前記下割
り刃部28は側面略三日月状に凹設されてなることとし
てもよい。
【0011】請求項7に係る発明では、請求項1ないし
6のいずれかに記載の卵割り器10において、前記殻開
機構25は、前記下割り刃部28を、相互に横方向に開
閉自在に設けられた第1第2の合せ割り刃板42、44
として形成されてなることとしてもよい。
【0012】請求項8に係る発明では、請求項4ないし
7のいずれかに記載の卵割り器10において、前記第
1、第2の合せ割り刃板42、44のいずれかは可動割
り刃板として他の割り刃板に基部側を横開閉自在に枢支
され、これらの第1、第2合せ割り刃板42、44のそ
れぞれには平面視半截環状体が取りつけられ、同第1、
第2合せ割り刃板42、44を閉止させて重ね合わせた
状態で前記環状の卵受部14が形成されるように構成さ
れてなることとしてもよい。
【0013】請求項9に係る発明では、請求項8記載の
卵割り器において、可動割り刃板には同可動割り刃板の
横方向開閉用操作レバー48が取りつけられてなること
としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、本体部に支持され、卵
を下部から受ける卵受部と、この卵受部に卵を受けさせ
た状態から卵の殻を割る殻割り部と、を有し、この殻割
り部は、卵の割目形成部と、この割目から卵殻を開動さ
せる殻開機構と、を備えてなる卵割り器である。本体部
は、ハサミのような挟持体や、モ−タ−などの動力や手
動操作で上下に伸縮することによって割目形成部や殻開
機構を操作するような機構から形成してもよい。割目形
成部は、卵の上面、下面、側面等の任意の箇所に割目を
形成するものとしてもよい。殻開機構は、モ−タ−など
の動力や、空気圧を利用して殻開を行なうような機構に
してもよい。
【0015】また、前記割目形成部は上押え部と、上方
に向けた刃先を備えた下割り刃部と、を含むこととして
もよい。上押え部は、被覆部材や滑り止めを施してもよ
い。
【0016】また、前記本体部は、枢着部を介して一端
側に前記卵受部と殻割り部と、を有するとともに、他端
側に第1、第2握持杆を備えた挟持体として構成され、
該第1、第2握持杆の握持操作により前記上押え部また
は下割り刃部を開閉駆動させてなることとしてもよい。
枢着部は、段階的に上押え部と下割り刃部の開状態が変
更し得るような段切替機構が設けられてもよい。第1、
第2握持杆は、使用者が握持しやすいような形状に形成
してもよく、また、滑り止め用の部材を取り付けてもよ
い。
【0017】また、前記卵受部は、環状に取りつけられ
た弾性部材であることとしてもよい。卵の表面に弾性部
材が変形しつつ卵受部が密着状に当接支持するから安定
した卵の載置状態を達成し得る。
【0018】また、前記下割り刃部は前記卵受部の略中
心を通るように設けられてなることとしてもよい。卵殻
を略均等に2分し、かつ2分された卵殻のそれぞれに均
等に殻開力を加えることとなり、黄身の状態を確保しつ
つ確実に中身を取り出す。
【0019】また、前記下割り刃部は側面略三日月状に
凹設されてなることとしてもよい。割り刃部は、側面に
補助脚体を設けて、例えば卵受部に卵を載置した状態で
台等の平坦面に卵割り器をおいても同卵割り器が転倒し
ないようにしてもよい。
【0020】また、前記殻開機構は、前記下割り刃部
を、相互に横方向に開閉自在に設けられた第1第2の合
せ割り刃板として形成されてなることとしてもよい。簡
単な構造により卵の殻に割目を入れてそのまま横方向に
開くといった操作を実現する。
【0021】また、前記第1、第2の合せ割り刃板のい
ずれかは可動割り刃板として他の割り刃板に基部側を横
開閉自在に枢支され、これらの第1、第2合せ割り刃板
のそれぞれには平面視半截環状体が取りつけられ、同第
1、第2合せ割り刃板を閉止させて重ね合わせた状態で
前記環状の卵受部が形成されるように構成されてなるこ
ととしてもよい。可動割り刃板には、モ−タ−や、操作
杆等を設けて開動し得るようにしてもよい。
【0022】また、可動割り刃板には同可動割り刃板の
横方向開閉用操作レバーが取りつけられてなることとし
てもよい。操作レバーは、使用者が操作を行ないやすい
ように任意に曲成してもよい。
【0023】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な
実施例を説明する。図1ないし図5には、本発明の実施
例に係る卵割り器10の好適な実施例が示されている。
【0024】図1において卵割り器10は、本体部12
と卵受部14と、この卵受部14に図5に示す卵Zを受
けた状態から同卵Zの殻を割る殻割り部16とを備えて
いる。本体部12は、卵受部14を支持するとともに殻
割り部16をも支持する。この実施例においては本体部
12は、枢着部18を介して一端側に前記した卵受部1
4と殻割り部16を有している。そして、これらの卵受
部14と殻割り部16の他端側に第1、第2握持杆2
0、22を備えた挟持体24として構成されている。
【0025】すなわち、この挟持体24は、全体として
ハサミあるいはプライヤ−状に形成されており、枢着部
18を中心にして第1、第2握持杆20、22を片側に
形成するとともに他端側にこれらの第1、第2握持杆2
0、22に協働して上下に開閉する卵受部14及び殻割
り部16を備えているものである。
【0026】そして第1、第2握持杆20、22の端部
に設けられた殻割り部16は、卵の割目形成部23と、
この割目から卵殻を開動させる殻開機構25とを備えて
いる。
【0027】本実施例において割目形成部23は、上押
え部26と上方に向けた刃先38を備えた下割り刃部2
8を備えている。上押え部26は、第2握持杆22の先
端側に設けられ、かつこの第2握持杆22と一体的に形
成されている。実施例において、この上押え部26は、
平面視楕円状かつ側面視円弧状の環体からなる。
【0028】この上押え部26には、同上押さえ部26
の平面視楕円状かつ側面視円弧状の環体を取り巻くよう
に被覆部材が取り付けられている。本実施例において、
この被覆部材は、弾性を有した合成樹脂である。本実施
例にかかわらず上押え部26は、平板体を卵殻に面状に
密着して当接し得るように曲成したものでもよい。要は
卵受部に載置された卵を上方より押さえつけ得るもので
あればよい。また、上押え部に使用する被覆部材につい
ても任意に選択してもよく、弾性を有したゴム部材や、
ビニル部材など緩衝効果を有する任意の部材を用いれば
よい。
【0029】上記した様に第1、第2握持杆20、22
が、上下に開閉動し得る様に交差状に取り付けられてい
る。図1、2に示す様に第2握持杆22と上押え部26
の略中央よりやや上押え部26側の端部寄り位置には、
連結軸31が取り付けられている。この連結軸31は、
前記中間位置の側壁面から第1握持杆20方向(横方
向)へ向けて略円柱状に突設されている。一方、第1握
持杆20と卵受部14との略中央よりやや卵受部14側
の端部寄り位置には、孔34が設けられている。この孔
34は、第2握持杆22の連結軸31が挿嵌し得るよう
な側面視略円形に形成されており、この連結軸31と孔
34が回転自在に枢着して枢着部18を形成している。
【0030】そして、この第2握持杆22の前記端部側
には、殻割り部16が設けられている。これによって、
第1、第2握持杆20、22を上下動握持操作を行なう
ことによって卵受部14と殻割り部16が上下動し、卵
割り操作を行なう。すなわち、調理者は、第1、第2握
持杆の握持操作により上押え部または下割り刃部を開閉
駆動させることとなる。本実施例において、第1、第2
握持杆は、強度の高いステンレス鋼から形成されている
が、実施例にかかわらずセラミックスや強度の高い合成
樹脂等で形成してもよい。
【0031】下握り部を構成する第2握持杆22と、上
握り部を構成する第1握持杆20の枢着部18寄りの内
側にはこれら両第1、第2握持杆20、22を常時拡開
方向に付勢する付勢バネ36が設けられている。
【0032】図1に示すように卵受部14は、環状に形
成された弾性部材により形成されている。本実施例にお
いて卵受部14は、後述する第1、第2合せ割り刃板を
閉止させて重ね合わせた状態で環状になる様に形成され
ている。この卵受部14は、生卵を安定的に載着状態に
保持するものであり、楕円ボ−ル状に中空半楕円球体に
形成してもよい。
【0033】また、弾性部材に限ることなく通常のフレ
−ム等による楕円形状その他の形状に形成したものでも
よい。生卵の殻の特性から弾性を備えた緩衝部材その他
のビニル、合成樹脂、合成ゴム部材等を内張りや外張り
させて生卵を受ける際の緩衝を行なわせるのがより効果
的である。
【0034】図1、4において前記した第1握持杆20
の先端側、すなわち卵を受ける側は、略上弦となるよう
に三日月状に凹設された下割り刃部28として形成され
ている。すなわちこの下割り刃部28は、略三日月状で
板状の刃体から形成されている。したがって、例えば調
理者が卵を割る時に卵殻の曲面に対して環状の卵受部と
共に安定して卵を受け、確実に下割り刃部を当接させて
安定載置状態を保持することとなる。
【0035】そして、この下割り刃部28を直径とする
ようにこの下割り刃部28に前記した弾性部材からなる
卵受部14が環状に設けられている。すなわち、本実施
例において卵受部14は、コイルバネを略楕円ル−プ状
に形成してこの下割り刃部28に取り付けられて形成さ
れている。このコイルバネの内部には、保型用の保持筒
40が内側に装着されている。
【0036】したがってこの下割り刃部28は卵受部1
4の略中心を直径として通るように配置されており、こ
れによって図5に示すように卵Zをこの卵受部14に載
着した場合には、卵Zの下部外周部分は、該環状の弾性
体からなる卵受部14により安定的にかつ弾力的に保持
される。この卵は、卵受部の弾性力により例えば卵の後
述する下割り刃部の刃先の微妙な当り具合を調整しつつ
支持されるので、必要時以外に殻割り部が殻に接触して
卵が割れてしまうことを防止することとなる。
【0037】また、その下部直径部分については前記し
た下割り刃部28に支持され、これによって図5に示す
卵Zの下面側を支持した状態で不用意に卵が割れるよう
なことが無く安定支持される。また、卵受部に載置され
た卵は、同卵の略中央部分に割目が入れられることとな
り、略均等に卵殻を2分し、黄身の形状を保ったまま中
身を取り出すこととなる。また、調理者は、下割り刃部
によって卵の下面側に割目を入れて割るから、卵を反転
させたり、割目の位置を変更したりすることなく卵を割
った状態のままで中身を取り出すこととなる。
【0038】本実施例においてさらに特徴的なことは、
前記下割り刃部28は、図1ないし4に示す様に相互に
横方向に開閉自在に設けられた第1、第2合せ割り刃板
42、44を備えた殻開機構25として形成されてい
る。すなわち殻開機構25は、下割り刃部28を第1、
第2合せ割り刃板42、44とした構成であることによ
り割り刃としての構成と片開きを行なう機構を兼用して
構成されている。
【0039】したがって、部材としての無駄がなく動き
が簡略化でき、製造コストも低廉に抑えることができ
る。また、調理者は、この殻開機構によって直接卵に触
れることなく卵を割ることができるので、卵の中身で手
が汚れることに気を配る必要がない。また、下割り刃部
は、下面保持機能もあり環状の卵受部とともに安定して
上面に卵を受けることとなる。
【0040】図1、2において下割り刃部28の基部、
枢着部18の近傍である基部45には蝶番部材46が設
けられておりこの蝶番部材46には、第2合せ割り刃板
44が横方向開閉自在に設けられている。すなわちこの
第2合せ割り刃板44は、可動割り刃板として機能する
とともに他の第1割り刃板42は、いわゆる固定割り刃
板として機能している。
【0041】したがって、調理者は、卵に割目を入れる
時点では環状の卵受部によって確実に卵を受け、殻をこ
じ開ける時には第1、第2合せ割り刃板の横開閉に合わ
せて環状体の卵受部も横開閉するので卵の殻の開閉を妨
げることなく確実に殻を割ることとなる。本実施例にか
かわらず下割り刃部28は、第2合せ割り刃を固定割り
刃とし、第1合せ割り刃を可動割り刃としてもよく、要
は、第1、第2の合せ割り刃のいずれかは可動割り刃と
して他の割り刃に基部側を横開閉自在に枢支されていれ
ばよい。
【0042】これらの第1、第2割り刃板42、44の
それぞれには平面視半截環状体が取り付けられている。
これらの第1、第2合せ割り刃42、44のそれぞれに
は図3、4に示すように卵受部14の第1合せ割り刃4
2側の片側部を形成するように平面視半截環状体として
固定して形成され、同時に卵受部14の他の第2合せ割
り刃44側の片側部は開動可能に形成されている。
【0043】図1ないし3に示すように開動可能である
第2合せ割り刃44の基部には第1、第2握持杆20、
22側となる斜め方向に先端部を向けて操作レバ−48
が突設形成されている。さらに、この半截環状体に取り
付けられた操作レバ−48、と本体部12としての枢着
部18の間には常時拡開方向に付勢する付勢バネ50が
介装されている。これによって、操作レバ−48を常時
拡開付勢することにより前記下半截環状体を合せ割り刃
板42、44として形成されるように付勢している。
【0044】この操作レバ−48の端部は、例えば第
1、第2握持杆20、22を握持した状態で親指の先を
軽く押動することにより半截環状体が図4に示す様に横
開閉自在に開閉することとなる。この様に簡単な構造に
より卵の殻に割目を入れてそのまま横方向に開くといっ
た操作を実現し、指だけの操作で容易に殻開き操作が行
なえる。したがって、本体部は、例えばモ−タ−等のそ
の他の動力を必要とせず簡単な構造で製造することがで
き、それによって製造費を低廉に抑えることができる。
また、構造が簡略化されていることにより卵割り器自体
の強度も高く維持が容易である。
【0045】図1、4に示すように下割り刃部28は、
上方にのこぎり刃状に形成された刃先38を備えてい
る。本実施例において刃先38は、第1、第2合せ割り
刃体と一体的に形成されており、強度の高いステンレス
鋼が用いられている。したがって、少ない力で確実に卵
殻に割目をつけ、後の殻開き操作をスム−スに行なわせ
るといった効果を奏することとなる。この刃先は、本実
施例にかかわらずセラミックスや高度の高い合成樹脂等
によって第1、第2合せ割り刃体とは別体として形成し
てもよい。また、刃先は、のこぎり刃以外の略円弧状に
凹設した歯体や、凸設した歯体等の任意の形状に形成し
てもよい。
【0046】次に本発明の実施例にかかる卵割り器10
の作用についての説明を行なう。図1に示す状態で(図
5に示す)卵Zを卵受部14に載せて安定状態に保持す
る。この時卵Zの下面側外周部分に環状に沿って環状体
の卵受部14が当接し、これによって弾性的に下部側か
ら支持される。したがって、この卵受部14は、卵のサ
イズや形状に左右されることなく確実に卵を受けて下面
から支持することができる。この状態で調理者は、図5
に示すように第1、第2握持杆20、22をやや握持す
ると卵受部14の弾性力に抗して卵Z上面を上押え部2
6によって押え込んで行く。
【0047】図5において調理者は、第1、第2握持杆
20、22を握り込み弾性保持した状態でさらに卵の上
から上押え部26を押し下げる。そして、下割り刃部2
8の刃先38に卵Zの下面側が当接する。
【0048】それから調理者はさらに握り込むと卵の下
面側略中央部分に割目が形成される。次に操作レバ−4
8の先端を親指で押すと図3、4に示すように第2合せ
割り刃部44が、第1合せ割り刃板42から離れて行く
ように開動して卵の下面側中央の割目をさらに殻開する
ことになる。したがって卵は白身とともに黄身が落下し
て黄身を損なわない状態で容器等に収容されるようにな
る。その際、すべて片手のみの動作でこのようなことが
可能であるから例えば、右利きの調理者は、使用してい
ない左手によって調味工程等を同時に行なうことができ
る。しかも作業は、迅速に行なえるから他の調理や洗い
物等の作業を連続的に行なうことができる。
【0049】本発明は上記した実施例構成にのみ限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本
質を逸脱しないかぎりにおいて任意の改変を加えても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る卵
割り器によれば、本体部に支持され、卵を下部から受け
る卵受部と、この卵受部に卵を受けさせた状態から卵の
殻を割る殻割り部と、を有し、この殻割り部は、卵の割
目形成部と、この割目から卵殻を開動させる殻開機構
と、を備えてなることにより、片手でも簡単に卵が割れ
て、例えば空いた方の手で調味料を卵に振りかけたりガ
スコンロの火力を調節したりといったその他の作業を行
なうことができる。また、殻開機構によって直接卵に触
れることなく殻を割ることができるので、卵の中身で手
が汚れることに気を配る必要がない。
【0051】請求項2によれば、前記割目形成部は上押
え部と、上方に向けた刃先を備えた下割り刃部と、を含
むので、極めて少ない力で卵の殻の下方に確実に割目を
つけることができる。また、この割目によって卵の下面
側から割ることができるから、例えば卵の割目の位置を
移動させたりする必要がなく能率よく卵を割ることが可
能である。
【0052】請求項3によれば、前記本体部は、枢着部
を介して一端側に前記卵受部と殻割り部と、を有すると
ともに、他端側に第1、第2握持杆を備えた挟持体とし
て構成され、該第1、第2握持杆の握持操作により前記
上押え部または下割り刃部を開閉駆動させてなることに
より、例えばモ−タ−などのその他の動力を必要とせず
手によって第1、第2握持杆を握持するような簡単な構
造として本体部を製造することができ、構造が簡単なこ
とにより製造も行ないやすく製造費を低廉に抑えること
ができる。また、構造が簡単なので壊れにくく維持が簡
単である。
【0053】請求項4によれば、前記卵受部は、環状に
取りつけられた弾性部材であるから、環状の卵受部がど
のようなサイズの卵にも対応して受けることができる。
また、卵受部が弾性部材である点より、例えば卵の殻割
り部への微妙な当り具合を調整することで、必要時以外
に殻割り部が殻に接触して卵が割れてしまうことを防止
することができる。また、弾性部材が環状に形成されて
おり卵を上面に載置した時に弾性部材が弾性変形して卵
殻の表面に密着状に当接し、安定して卵を受けることが
できる。
【0054】請求項5によれば、前記下割り刃部は前記
卵受部の略中心を通るように設けられてなることによ
り、卵受部で受けた卵の略中央部分に割目を入れること
となり略均等に卵の殻を2分し、黄身の形状を保ったま
ま中身を取り出すことができる。
【0055】請求項6によれば、前記下割り刃部は側面
略三日月状に凹設されてなるので、例えば卵を割る時に
同卵の殻の曲面に対して環状の卵受部とともに安定して
卵を受け、確実に割り刃部を当接させて卵の安定載置状
態を保持することができる。
【0056】請求項7によれば、前記殻開機構は、前記
下割り刃部を、相互に横方向に開閉自在に設けられた第
1第2の合せ割り刃板として形成されてなることによ
り、簡単な構造により卵の殻に割目を入れてそのまま横
方向に開くといった操作を実現することができる。
【0057】請求項8によれば、前記第1、第2の合せ
割り刃板のいずれかは可動割り刃板として他の割り刃板
に基部側を横開閉自在に枢支され、これらの第1、第2
合せ割り刃板のそれぞれには平面視半截環状体が取りつ
けられ、同第1、第2合せ割り刃板を閉止させて重ね合
わせた状態で前記環状の卵受部が形成されるように構成
されてなることにより、卵に割目を入れる時点では環状
の卵受部によって確実に受け、殻をこじ開ける時には第
1、第2合せ割り刃板の横開閉に合わせて環状体の卵受
部も横開閉するので、卵の殻の開閉を妨げることなく確
実に殻を割ることができる。
【0058】請求項9によれば、可動割り刃板には同可
動割り刃板の横方向開閉用操作レバーが取りつけられて
なることにより、可動割り刃板の動きの複雑さの割りに
構造が簡単で、製造も容易で大量にしかも低コストに製
造することができる。また、横方向開閉用操作レバーの
操作も簡単で、例えば指等によって簡単に可動割り刃板
の横方向開閉操作を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る卵割り器の概略斜視図で
ある。
【図2】同卵割り器の平面図である。
【図3】同卵割り器の開殻部の拡開状態の一部切欠平面
図である。
【図4】同卵割り器の合せ板の拡開状態の正面図であ
る。
【図5】同卵割り器の使用状態説明図である。
【符号の説明】
10 卵割り器 12 本体部 14 卵受部 18 枢着部 20 第1握持杆 22 第2握持杆 23 割目形成部 24 挟持体 25 殻開機構 26 上押え部 28 下割り刃部 38 刃先 42 第1合せ割り刃板 44 第2合せ割り刃板 48 操作レバ− Z 卵

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部に支持され、卵を下部から受ける
    卵受部と、 この卵受部に卵を受けさせた状態から卵の殻を割る殻割
    り部と、を有し、 この殻割り部は、卵の割目形成部と、この割目から卵殻
    を開動させる殻開機構と、を備えてなる卵割り器。
  2. 【請求項2】 前記割目形成部は上押え部と、上方に向
    けた刃先を備えた下割り刃部と、を含む請求項1記載の
    卵割り器。
  3. 【請求項3】 前記本体部は、枢着部を介して一端側に
    前記卵受部と殻割り部と、を有するとともに、他端側に
    第1、第2握持杆を備えた挟持体として構成され、 該第1、第2握持杆の握持操作により前記上押え部また
    は下割り刃部を開閉駆動させてなる請求項1または2記
    載の卵割り器。
  4. 【請求項4】 前記卵受部は、環状に取りつけられた弾
    性部材である請求項1ないし3のいずれかに記載の卵割
    り器。
  5. 【請求項5】 前記下割り刃部は前記卵受部の略中心を
    通るように設けられてなる請求項2ないし4のいずれか
    に記載の卵割り器。
  6. 【請求項6】 前記下割り刃部は側面略三日月状に凹設
    されてなる請求項2ないし5のいずれかに記載の卵割り
    器。
  7. 【請求項7】 前記殻開機構は、前記下割り刃部を、相
    互に横方向に開閉自在に設けられた第1第2の合せ割り
    刃板とした構成からなる請求項1ないし6のいずれかに
    記載の卵割り器。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2の合せ割り刃板のいずれ
    かは可動割り刃板として他の割り刃板に基部側を横開閉
    自在に枢支され、 これらの第1、第2合せ割り刃板のそれぞれには平面視
    半截環状体が取りつけられ、同第1、第2合せ割り刃板
    を閉止させて重ね合わせた状態で前記環状の卵受部が形
    成されるように構成されてなる請求項4ないし7のいず
    れかに記載の卵割り器。
  9. 【請求項9】 可動割り刃板には同可動割り刃板の横方
    向開閉用操作レバーが取りつけられてなる請求項8記載
    の卵割り器。
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