JPH10172390A - 車両用エアコンディショナーの操作装置 - Google Patents

車両用エアコンディショナーの操作装置

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JPH10172390A
JPH10172390A JP33372696A JP33372696A JPH10172390A JP H10172390 A JPH10172390 A JP H10172390A JP 33372696 A JP33372696 A JP 33372696A JP 33372696 A JP33372696 A JP 33372696A JP H10172390 A JPH10172390 A JP H10172390A
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switch
display
adjustment
mode
knob
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JP33372696A
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Yuichi Ito
友一 伊藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のフロントパネル等におけるスイッチ部
の占有面積を減らす。 【解決手段】 ダイヤル式スイッチ11のノブ25を回
転軸方向について直線変位させることで複数のモードを
選択的に切替え、当該モードにおいてノブ25を回転変
位させることで各モードにおける調整量を指示する。1
個のダイヤル式スイッチ11で複数種類の調整をモード
切替により実行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両内の温度、
湿度、送風および換気のための調整を司る車両用エアコ
ンディショナーの操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、車両用エアコンディショ
ナーの操作装置としては、大きく分けて、「レバー式ス
イッチ」、「ダイヤル式スイッチ」および「プッシュ式
スイッチ」に三分される。
【0003】それぞれのスイッチは、セダン車、ワゴン
車、ワンボックス車またはレクリエーショナルビークル
(RV)等の車両タイプ、車格(グレード)、および操
作すべき機能の種類等によって、車両としてのコスト性
およびデザイン性にマッチするように使い分けられてい
る。
【0004】この車両用エアコンディショナーの操作装
置の基本構成としては、図8に示すものが代表的であ
る。この例では、フロントパネル内に、温度調整スイッ
チ1、吹出位置調整スイッチ2、風量調整スイッチ3、
内外気切替スイッチ4、エアコンディショナースイッチ
5、およびリアデフォッガスイッチ6が設置されてお
り、これらのうち、温度調整スイッチ1、吹出位置調整
スイッチ2、および風量調整スイッチ3については、上
記したダイヤル式スイッチを適用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自動
車は、高度なエレクトロニクス化に伴って高機能化が進
展しており、そのための調整制御用のスイッチも増加し
つつある。特に、上述した車両用エアコンディショナー
操作装置の周囲には、高機能オーディオ機器、ナビゲー
ションシステム機器、オートマティックトランスミッシ
ョン(A/T)コントロール表示パネル、およびサスペ
ンションコントロールスイッチ等が密集しており、必然
的にスイッチの配置スペースは狭くならざるを得ない。
そして、スイッチの密集・小型化により、デザイン状の
制約があり、その結果、操作性の良いスイッチ機構の実
現に限界があり、また意匠性をも阻害するおそれがあ
る。
【0006】そこで、この発明の課題は、占有面積を低
減することで、全体としての操作性を向上し得る車両用
エアコンディショナーの操作装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、車両内の温度、送風および換
気のための調整を司る車両用エアコンディショナーの操
作装置であって、1個のダイヤル式スイッチと、少なく
とも前記ダイヤル式スイッチの操作状況を表示する表示
部と、少なくとも前記ダイヤル式スイッチからの信号に
基づいて所定の各種空調用駆動回路を制御するとともに
前記表示部の表示制御を行う制御手段とを備えている。
【0008】そして、前記ダイヤル式スイッチは、回転
軸を中心に回転可能とされたノブと、前記ノブを回転軸
方向について直線変位させることで複数のモードを選択
的に切替える軸方向変位スイッチ部と、前記ノブを回転
変位させることで前記軸方向変位スイッチ部で切替えら
れたモードにおける調整量を指示するための回転変位ス
イッチ部とを備えるものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記表示部が、
前記複数のモードのそれぞれについての調整状態を表示
する第1の表示手段と、前記複数のモードのうちいずれ
のモードが選択的に切替えられたかを示す第2の表示手
段とを有せしめられたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
<構成>図1はこの発明の一の実施形態の車両用エアコ
ンディショナーの操作装置を示す正面図、図2は車両用
エアコンディショナーの制御ブロック図である。この操
作装置は、図1および図2の如く、1個のダイヤル式ス
イッチ11と、4個の触れ感応スイッチ12〜15と、
これら各種スイッチ11〜15の操作状況を表示する第
1および第2の表示部16,17と、各種スイッチ11
〜15からの信号に基づいて各種の空調用駆動回路(ド
ライバ)21,22,23を制御するとともに第1およ
び第2の表示部16,17の表示制御を行う制御手段1
8とを備えるものであって、特にダイヤル式スイッチ1
1について、「プル」「ノーマル」および「プッシュ」
の3モード切替が可能な構成とし、これらのモード切替
によりそれぞれ「温度調整モード」「吹出位置調整モー
ド」および「風量調整モード」として使い分けることが
できるようにしたものである。
【0011】すなわち、ダイヤル式スイッチ11は、図
3の如く、回転軸としてのロッド31に固着されたノブ
25と、このノブ25およびロッド31を回転軸方向に
ついて直線変位させることでモード切替する軸方向変位
スイッチ部26と、ノブ25およびロッド31を回転変
位させることでそれぞれのモードにおける調整量を指示
するための回転変位スイッチ部27とから構成される。
【0012】ノブ25は略傘状に形成され、車両本体の
フロントパネル28の一部に浮沈み可能とされ(図4
(a)〜(c)参照)、且つ後述の第2の表示部17に
被さるよう配置されている。そして、第2の表示部17
の点灯表示が外部から視認できるよう、ノブ25の側部
は透光性樹脂により形成されている。ただし、第2の表
示部17の各色彩ランプ56〜58が直接に透過視認で
きるようにすると美観を損うため、ノブ25の正面板2
5aを遮光体で形成し、側部のみ色別発光するようにし
ている。
【0013】軸方向変位スイッチ部26は、ロッド31
の先端部に等間隔で軸方向に並置された3個の溝状接点
31a,31b,31cと、この溝状接点31a,31
b,31cに離接可能に摺動自在に配置されるフック状
の板ばね接点32a,32b,32cと、ロッド31の
中間部に形成された溝33aに回転自在に勘合された鍔
板33の両面に当接してノブ25を軸方向中の中間位置
である「ノーマル」位置に均衡させる一対の巻きばね3
4a,34bとを備える。
【0014】ここで、3個の溝状接点31a,31b,
31cは内部で互いに接続されており、また各溝状接点
31a,31b,31c同士の間およびこれらの軸方向
両側では、ロッド31の表面に絶縁性樹脂35(図3中
の梨地部分)が塗布されている。これにより、ダイヤル
式スイッチ11の「プル」「ノーマル」および「プッシ
ュ」の3位置と溝状接点31a,31b,31cおよび
板ばね接点32a,32b,32cの接続関係は図5
(a)〜(c)および図6のようになる。すなわち、ダ
イヤル式スイッチ11が「プル」位置にある場合、図5
(a)および図6(「プル」)のように、第1の板ばね
接点32aが第2の溝状接点31bに接続され、第2の
板ばね接点32bが第3の溝状接点31cに接続される
ことで、第1および第2の板ばね接点32a,32bが
ロッド31の内部を通じて互いに短絡される。また、ダ
イヤル式スイッチ11が「ノーマル」位置にある場合、
図5(b)および図6(「ノーマル」)のように、第1
の板ばね接点32aが第1の溝状接点31aに接続さ
れ、第2の板ばね接点32bが第2の溝状接点31bに
接続され、第3の板ばね接点32cが第3の溝状接点3
1cに接続されることで、第1、第2および第3の板ば
ね接点32a〜32cがロッド31の内部を通じて互い
に短絡される。さらに、ダイヤル式スイッチ11が「プ
ッシュ」位置にある場合、図5(c)および図6(「プ
ッシュ」)のように、第2の板ばね接点32bが第1の
溝状接点31aに接続され、第3の板ばね接点32cが
第2の溝状接点31bに接続されることで、第2および
第3の板ばね接点32b,32cがロッド31の内部を
通じて互いに短絡される。
【0015】なお、この軸方向変位スイッチ部26で検
出したダイヤル式スイッチ11の回転軸方向での位置に
ついての情報(以下「軸方向位置情報」と称す)は、図
2の如く、アナログ信号としてスイッチモード識別回路
41に入力された後、デジタル変換されて制御手段18
に伝達される。具体的には、後述するように、ダイヤル
式スイッチ11が「プル」位置にあるときは、エアミッ
クスサーボドライバ21およびエアミックスサーボモー
タ61を通じて冷・暖気と内・外気との混合比を調整す
ることで温度調整するための「温度調整モード」に設定
される。また、ダイヤル式スイッチ11が「ノーマル」
位置にあるときは、後述の吹出口切替サーボドライバ2
2および吹出口切替サーボモータ62を通じて図示しな
いダクト内のダンパーを切替えることで空気の吹出位置
を切替える「吹出位置調整モード」に設定される。さら
に、ダイヤル式スイッチ11が「プッシュ」位置にある
ときは、ブロアモータドライバ23およびブロアモータ
63を通じて風量を調節する「風量調整モード」に設定
される。
【0016】回転変位スイッチ部27は、例えば図7の
ようなロータリエンコーダが使用されており、発光ダイ
オード(LED)等の光源36からの光が、ロッド31
に固定された円板37のスリット38を通過して、フォ
トトランジスタ等の受光素子39に達するため、この受
光素子39での受光量の変化を検出することで円板37
の回転角度を検出するものである。この回転変位スイッ
チ部27で検出した円板37の回転位置についての情報
(以下「回転位置情報」と称す)は、図2の如く、アナ
ログ信号としてエンコーダ信号処理回路42に入力され
た後、デジタル変換されて制御手段18に伝達され、軸
方向変位スイッチ部26で設定されたそれぞれのモード
における調節が行われる。
【0017】4個の触れ感応スイッチ12〜15は、そ
れぞれ、リヤウィンドの曇りをプリント熱線(図示せ
ず)で取除くためのリヤデフォッガスイッチ12、外気
導入と内気循環とを切替える内外気切替スイッチ13、
冷媒を高圧ガス状にするコンプレッサーを作動させるた
めのエアコントロールスイッチ14、サーミスタや日射
センサ等を作動させて車内温度を一定に保つよう全自動
温度制御を行うためのAUTOスイッチ15である。
【0018】第1の表示部16(第1の表示手段)は、
図1のようにフロントパネル28の左半面を占める液晶
表示板45と、この液晶表示板45に制御手段18から
指示された通りの画像を表示するよう駆動する液晶画像
制御ドライバ46と、液晶表示板45をフロントパネル
28の内部側から照明する液晶用バックライト47とか
らなるものである。ここで、第1の表示部16の表示項
目としては、室温表示51、上述のAUTOスイッチ1
5により全自動温度制御が指示されている旨を点灯表示
するAUTO表示52、上述の「吹出位置調整モード」
における回転変位スイッチ部27の調整指示に基づいて
空気の吹出位置を画像表示する吹出位置表示53、「風
量調整モード」の調整指示に基づいて後述のブロアモー
タ63が作動しているかどうかを表示するブロアモータ
オン表示54、および同じく風量を示す風量表示55が
ある。なお、液晶用バックライト47は、例えば白色灯
が使用され、電源が投入されている間は照明切替処理回
路59によって常時点灯駆動されるものである。
【0019】第2の表示部17(第2の表示手段)は、
ダイヤル式スイッチ11が「温度調整モード」「吹出位
置調整モード」および「風量調整モード」のいずれのモ
ードになっているかを、図1ノブ25の正面板25aの
背後から色別に点灯して識別表示を行うモード識別機能
を有せしめられたもので、具体的には、例えば「温度調
整モード」であることを第1の色彩(例えば赤色)で点
灯表示する第1の色彩ランプ56と、「吹出位置調整モ
ード」であることを第2の色彩(例えば黄色)で点灯表
示する第2の色彩ランプ57と、「風量調整モード」で
あることを第3の色彩(例えば緑色)で点灯表示する第
3の色彩ランプ58とからなる。なお、これらの色彩ラ
ンプ56〜58および前述の液晶用バックライト47
は、制御手段18により所定の駆動制御が行われる際に
同時に照明切替処理回路59によって点消灯切換が行わ
れる。
【0020】制御手段18は、ROMおよびRAM等が
接続された一般的なCPUであって、図2の如く、所定
のソフトウェアプログラムによって動作するものであ
り、スイッチモード識別回路41から伝送されたダイヤ
ル式スイッチ11の軸方向位置情報に基づいて「温度調
整モード」「吹出位置調整モード」および「風量調整モ
ード」のいずれのモードが選択指示されたかを判定する
モード判定機能と、判定されたモードに対応して照明切
替処理回路59に第2の表示部17(色彩ランプ56〜
58)についての切替指示を与えるランプ切替指示機能
と、エンコーダ信号処理回路42からの円板37の回転
位置情報や内外気切替スイッチ13、エアコントロール
スイッチ14およびAUTOスイッチ15のオンオフ指
示に基づいて各モードにおいて必要な調整項目および調
整量を認識する調整量認識機能と、調整量認識機能での
認識結果に基づいて各モータ61〜63の駆動を行うよ
う各ドライバ21〜23に駆動指示信号を与える駆動指
示機能と、駆動指示機能での駆動指示に対応して第1の
表示部16の液晶表示板45の画像表示を変更するよう
液晶画像制御ドライバ46に指示する画像切替制御機能
と、リヤデフォッガスイッチ12のオンオフ指示に基づ
いて図示しないリヤデフォッガ回路を駆動制御するリヤ
デフォッガ制御機能とを備える。
【0021】そして、特にモード判定機能においては、
ダイヤル式スイッチ11が「プル」位置にある場合に
「温度調整モード」を、ダイヤル式スイッチ11が「ノ
ーマル」位置にある場合に「吹出位置調整モード」を、
ダイヤル式スイッチ11が「プッシュ」位置にある場合
に「風量調整モード」を選択的に設定するものである。
【0022】なお、図1中の符号17aは第2の表示部
17での色別表示が如何なる意味を有しているのかを操
作者に情報提供するようフロントパネル28の表面に印
刷された識別表示を示すものであって、温度調整モード
であることを示す「TEMP」の文字が第1の色彩(赤
色)で、吹出位置調整モードであることを示す「MOD
E」の文字が第2の色彩(黄色)で、風量調整モードで
あることを示す「BLOWER」の文字が第3の色彩
(緑色)でそれぞれ印刷表示され、かつ、夜間でも表示
が見える様、照明47により背面より照光される、透光
性の文字である。
【0023】<動作>上記構成の操作装置におけるダイ
ヤル式スイッチ11の動作を説明する。ここで、自然状
態においては、ダイヤル式スイッチ11は、巻きばね3
4a,34bが鍔板33を両面から付勢することによ
り、図3、図4(b)および図5(b)のように「ノー
マル」位置で均衡状態を維持されている。
【0024】(温度調整動作)まず、温度調整動作につ
いて説明する。操作者が図4(a)のようにノブ25を
引いてダイヤル式スイッチ11を「プル」位置に変位す
ると、ロッド31は図5(a)のように図中矢示方向に
変位するので、軸方向変位スイッチ部26の第1の板ば
ね接点32a(1)が第2の溝状接点31bに接続さ
れ、第2の板ばね接点32b(C)が第3の溝状接点3
1cに接続される。ここで、第3の板ばね接点32cだ
けはロッド31の先端部表面の絶縁性樹脂35によって
絶縁される。その結果、図6中の「プル」欄のように、
第1および第2の板ばね接点32a(1),32b
(C)のみがロッド31の内部導体(図示せず)を通じ
て互いに短絡される。
【0025】そして、図2に示したスイッチモード識別
回路41は、第1および第2の板ばね接点32a
(1),32b(C)のみが短絡されている旨を識別
し、制御手段18に伝達する。
【0026】これを受けて、制御手段18は、モード判
定機能によりダイヤル式スイッチ11が「プル」位置に
ある旨を判断し、「温度調整モード」が指示された旨を
判定する。そして、ランプ切替指示機能により、判定さ
れたモードに対応して照明切替処理回路59に第2の表
示部17(色彩ランプ56〜58)についての切替指示
を与える。その結果、ノブ25の正面板25aの背後に
配設された第2の表示部17のうち第1の色彩ランプ5
6のみが赤色点灯し、ノブ25の正面板25aを除く側
部が赤色に変化する。
【0027】ここで、操作者が、赤色に変化したノブ2
5を所望の角度だけ回転すると、図3および図7に示し
たダイヤル式スイッチ11の回転変位スイッチ部27
(ロータリエンコーダ)の円板37がロッド31の回転
に伴って回転するため、受光素子39からの信号が図2
中のエンコーダ信号処理回路42に伝達され、ダイヤル
式スイッチ11の回転量が制御手段18に伝達される。
【0028】そして、制御手段18では、調整量認識機
能によってダイヤル式スイッチ11の回転量に応じた調
整量を認識し、駆動指示機能によって駆動指示信号をエ
アミックスサーボドライバ21に出力し、エアミックス
サーボモータ61が駆動して、冷・暖気と内・外気との
混合比が調整され、車両内の温度調整が行われる。
【0029】これと同時に、制御手段18は、画像切替
制御機能によって第1の表示部16の液晶表示板45の
画像表示のうち特に室温表示51を指定されたように変
更する。以後、操作者は、この室温表示51の変化を見
ながらノブ25を回転調整し、車両内の温度調整を行
う。
【0030】(吹出位置調整動作)次に、吹出位置調整
動作について説明する。操作者が図4(b)のようにノ
ブ25を自然状態に放置してダイヤル式スイッチ11が
「ノーマル」位置の状態になると、ロッド31は図5
(b)中の状態になるので、軸方向変位スイッチ部26
の第1の板ばね接点32a(1)が第1の溝状接点31
aに接続され、第2の板ばね接点32b(C)が第2の
溝状接点31bに接続され、第3の板ばね接点32c
(2)が第3の溝状接点31cに接続されることで、す
べての板ばね接点32a〜32cがロッド31の内部を
通じて互いに短絡される(図6中の「ノーマル」欄)。
【0031】そして、図2に示したスイッチモード識別
回路41は、すべての板ばね接点32a〜32cが短絡
されている旨を識別し、制御手段18に伝達する。
【0032】これを受けて、制御手段18はダイヤル式
スイッチ11が「ノーマル」位置にある旨を判断し「吹
出位置調整モード」が指示された旨を判定する。そし
て、照明切替処理回路59へ切替指示を与え、ノブ25
の正面板25aの背後の第2の表示部17のうち第2の
色彩ランプ57のみが黄色点灯し、ノブ25の正面板2
5aを除く側部が黄色に変化する。
【0033】引続き、操作者がノブ25を回転すると、
図3および図7に示したダイヤル式スイッチ11の回転
変位スイッチ部27(ロータリエンコーダ)が回転量を
制御手段18に伝達し、制御手段18では、図2の如
く、回転量に応じた駆動指示信号を吹出口切替サーボド
ライバ22に出力し、吹出口切替サーボモータ62が駆
動して、図示しないダクト内のダンパーを切替えること
で空気の吹出位置を切替える。
【0034】これと同時に、制御手段18は、第1の表
示部16の液晶表示板45の画像表示のうち特に吹出位
置表示53を指定されたように変更する。
【0035】(風量調整動作)続いて、風量調整動作に
ついて説明する。操作者が図4(c)のようにノブ25
を押してダイヤル式スイッチ11を「プッシュ」位置に
変位すると、ロッド31は図5(c)のように図中矢示
方向に変位するので、第2の板ばね接点32b(C)が
第1の溝状接点31aに接続され、第3の板ばね接点3
2c(2)が第2の溝状接点31bに接続される。ここ
で、第1の板ばね接点32a(1)だけはロッド31の
表面の絶縁性樹脂35によって絶縁される。その結果、
図6中の「プッシュ」欄のように、第2および第3のの
板ばね接点32b(C),32c(2)のみがロッド3
1の内部導体(図示せず)を通じて互いに短絡される。
このことを図2に示したスイッチモード識別回路41が
識別し、制御手段18に伝達する。
【0036】これを受けて、制御手段18は「風量調整
モード」が指示された旨を判定し、照明切替処理回路5
9に切替指示を与えて、ノブ25の正面板25aの背後
の第2の表示部17のうち第3の色彩ランプ58のみが
緑色点灯し、ノブ25の正面板25aを除く側部が緑色
に変化する。
【0037】ここで、操作者が、ノブ25を回転し、図
3および図7に示したダイヤル式スイッチ11の回転変
位スイッチ部27(ロータリエンコーダ)からの信号に
基づいて、図2の如く、エンコーダ信号処理回路42は
ダイヤル式スイッチ11の回転量を制御手段18に伝達
する。そして、制御手段18では、ダイヤル式スイッチ
11の回転量に応じた駆動指示信号をブロアモータドラ
イバ23に出力し、ブロアモータ63が駆動して風量を
調節する。
【0038】これと同時に、制御手段18は、画像切替
制御機能によって第1の表示部16の液晶表示板45の
画像表示のうちブロアモータオン表示54をオン状態に
ついてブロアモータ63が作動している旨を表示すると
ともに、風量表示55で風量を表示する。
【0039】また、リヤウィンドの曇りを取除きたい場
合はリヤデフォッガスイッチ12を、外気導入と内気循
環とを切替えたい場合は内外気切替スイッチ13を、コ
ンプレッサーを作動させたい場合にはエアコントロール
スイッチ14を、サーミスタや日射センサ等を作動させ
て車内温度を一定に保ちたい場合はAUTOスイッチ1
5をそれぞれ押せば、制御手段18により適切な制御が
なされる。
【0040】以上のように、ダイヤル式スイッチ11が
「プル」位置にある場合に「温度調整モード」を、ダイ
ヤル式スイッチ11が「ノーマル」位置にある場合に
「吹出位置調整モード」を、ダイヤル式スイッチ11が
「プッシュ」位置にある場合に「風量調整モード」を選
択的に設定し、それぞれのモードにおいてダイヤル式ス
イッチ11を回転させて調整を行うようにしているの
で、図8に示した従来例のように選択的に設定されるモ
ードのすべてにそれぞれダイヤル式スイッチを設ける必
要がなくなる。したがって、温度調整、吹出位置調整お
よび風量調整の3種類の調整のためのスイッチについて
占有面積を低減することで、操作装置全体としての操作
性を向上することができる。
【0041】<変形例> (1) 上記実施形態では、ダイヤル式スイッチ11の
軸方向位置の切替を「プル」「ノーマル」および「プッ
シュ」の3位置切替としていたが、2位置切替または4
位置以上の多数切替としてもよい。
【0042】(2) 上記実施形態において、回転変位
スイッチ部27としてロータリエンコーダを使用してい
たが、例えば抵抗体を利用した回転型ポテンショメータ
等、回転角度を電気信号に変換できるものであればどの
ようなものを使用してもよい。
【0043】(3) 上記実施形態において、第2の表
示部17として、ダイヤル式スイッチ11のノブ25の
正面板25aの背後から色別のランプ56〜58で照明
することで、モードの設定を操作者に知らせるようにし
ていたが、例えば、第1の表示部16と同じ液晶領域に
おいて、第2の表示部17が、モード指定されている項
目に対応するの表示51〜55を点滅させたり、当該項
目だけ色彩を変えたりしても良い。
【0044】(4) 上記実施形態では、巻きばね34
により「ノーマル」位置に均衡させる構造を有している
が、この構造を廃して、操作後の「ノーマル」「プル」
および「プッシュ」の各位置を保持する構造としてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ダイヤ
ル式スイッチのノブを回転軸方向について直線変位させ
ることで複数のモードを選択的に切替え、当該モードに
おいてノブを回転変位させることで調整量を指示するよ
うにしているので、1個のダイヤル式スイッチで複数種
類の調整をモード切替により実行できる。したがって、
複数の調整項目のすべてにそれぞれダイヤル式スイッチ
を設ける場合に比べて、車両のフロントパネル等におけ
るスイッチ部の占有面積を低減でき、操作装置全体とし
ての操作性を向上することができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、ダイヤル
式スイッチの操作時に、軸方向変位スイッチ部でモード
を選択的に切替える際に、第2の表示手段にて当該モー
ドの表示を行っているので、モード切替え動作時の操作
者による視認が容易になり、空調操作の誤操作を防止し
て操作の確実性を担保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施形態の車両用エアコンディ
ショナーの操作装置を示す正面図である。
【図2】この発明の一の実施形態の車両用エアコンディ
ショナーを示すブロック図である。
【図3】この発明の一の実施形態におけるダイヤル式ス
イッチを示す断面図である。
【図4】この発明の一の実施形態におけるダイヤル式ス
イッチの動作を示す一部断面図である。
【図5】この発明の一の実施形態におけるダイヤル式ス
イッチの動作を示す一部断面図である。
【図6】この発明の一の実施形態におけるダイヤル式ス
イッチの軸方向位置に対応する各板ばね接点(32a〜
32c)と各溝状接点(31a〜31c)の接触状態を
示す対応図である。
【図7】この発明の一の実施形態の操作装置における回
転変位スイッチ部を示す斜視図である。
【図8】従来例の車両用エアコンディショナーの操作装
置を示す図である。
【符号の説明】
11 ダイヤル式スイッチ 12 リヤデフォッガスイッチ 13 内外気切替スイッチ 14 エアコントロールスイッチ 15 AUTOスイッチ 16 第1の表示部 17 第2の表示部 18 制御手段 21 エアミックスサーボドライバ 22 吹出口切替サーボドライバ 23 ブロアモータドライバ 25 ノブ 25a 正面板 26 軸方向変位スイッチ部 27 回転変位スイッチ部 28 フロントパネル 31 ロッド 31a,31b,31c 溝状接点 32a,32b,32c 板ばね接点 33 鍔板 33a 溝 34a,34b ばね 35 絶縁性樹脂 41 スイッチモード識別回路 42 エンコーダ信号処理回路 45 液晶表示板 46 液晶画像制御ドライバ 47 液晶用バックライト 51 室温表示 52 AUTO表示 53 吹出位置表示 54 ブロアモータオン表示 55 風量表示 56〜58 色彩ランプ 59 照明切替処理回路 61 エアミックスサーボモータ 62 吹出口切替サーボモータ 63 ブロアモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の温度、湿度、送風および換気の
    ための調整を司る車両用エアコンディショナーの操作装
    置であって、 1個のダイヤル式スイッチと、 少なくとも前記ダイヤル式スイッチの操作状況を表示す
    る表示部と、 少なくとも前記ダイヤル式スイッチからの信号に基づい
    て所定の各種空調用駆動回路を制御するとともに前記表
    示部の表示制御を行う制御手段とを備え、 前記ダイヤル式スイッチは、 回転軸を中心に回転可能とされたノブと、 前記ノブを回転軸方向について直線変位させることで複
    数のモードを選択的に切替える軸方向変位スイッチ部
    と、 前記ノブを回転変位させることで前記軸方向変位スイッ
    チ部で切替えられたモードにおける調整量を指示するた
    めの回転変位スイッチ部とを備えることを特徴とする車
    両用エアコンディショナーの操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用エアコンディシ
    ョナーの操作装置であって、 前記表示部は、前記複数のモードのそれぞれについての
    調整状態を表示する第1の表示手段と、 前記複数のモードのうちいずれのモードが選択的に切替
    えられたかを示す第2の表示手段とを有せしめられたこ
    とを特徴とする車両用エアコンディショナーの操作装
    置。
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