JPH10171288A - オイル塗布ロール - Google Patents

オイル塗布ロール

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JPH10171288A
JPH10171288A JP35229096A JP35229096A JPH10171288A JP H10171288 A JPH10171288 A JP H10171288A JP 35229096 A JP35229096 A JP 35229096A JP 35229096 A JP35229096 A JP 35229096A JP H10171288 A JPH10171288 A JP H10171288A
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hollow cylindrical
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空円筒体内に充填されたオイルをほぼ全
量、均一に塗布することができ、しかも定着ロール又は
加圧ロールの表面温度によってオイル塗布量が左右され
ない、汎用性に優れたオイル塗布ロールを提供すること 【解決手段】 本発明のオイル塗布ロールは、内部にオ
イルが充填され、このオイルを外部に放出できる放出穴
を周壁に有する中空円筒体と、この中空円筒体の内壁と
接して積層された、加圧によって変形可能、かつ圧力を
解除することにより形状を回復可能なオイル吸収材と、
このオイル吸収材を加圧可能な加圧部材と、この中空円
筒体の外壁に巻着されたオイル規制材とを備えたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、レーザービ
ームプリンタ、ファクシミリなどの電子写真装置に含ま
れている定着ロール及び/又は加圧ロールに、オイルを
塗布できるロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置においては、図1に
示すように、定着ロール1と加圧ロール2との間に、ト
ナー4の転写された紙やフィルムなどの被定着物5を通
すことにより、トナー4を被定着物5に定着させる方法
が採用されている。この方法によると、トナー4の定着
時において定着ロール表面にトナー4が残留し、オフセ
ットを生じるという問題が発生するため、トナー4が定
着ロール表面に残留しにくいように、定着ロール1にオ
イル6を塗布している。
【0003】この定着ロール1にオイル6を塗布する手
段の1つとして、図2に示すような、内部にオイル6を
充填した、このオイル6を外部に放出可能な放出穴7を
周壁に有する中空円筒体8の外壁に、オイル6の流出量
を規制する規制層9、及びオイル6を塗布すると同時に
トナー4を払拭できるクリーニング層10を順に巻着し
たオイル塗布ロール3があった。
【0004】このオイル塗布ロール3は、定着ロール1
又は加圧ロール2との接触箇所における熱によって中空
円筒体内の空気が膨張し、この空気の膨張による内圧の
上昇によってオイル6を押し出している。そのため、中
空円筒体中のオイル量が内部空間体積の30%程度にな
ると、膨張した空気を放出できる放出穴7が多くなり、
中空円筒体内の内圧が十分に上昇しないため、オイル6
を押し出すことができず、オイル6が中空円筒体内に残
留しているにもかかわらず、オイル塗布ロール3を交換
しなければならず、資源上、環境上、或は経済上の問題
があった。
【0005】また、オイル塗布ロール3は定着ロール1
又は加圧ロール2の回転に従動するのが一般的であるた
め、定着ロール1又は加圧ロール2が停止している時に
は、オイル塗布ロール3も停止していることになるが、
オイル塗布ロール3の定着ロール1又は加圧ロール2と
の接触箇所における温度が80〜200℃程度の高温で
あることから、オイル6の粘度が低下して重力により中
空円筒体8の下方からオイル6が流出しやすいため、停
止後にオイル塗布ロール3が定着ロール1又は加圧ロー
ル2に従動すると、中空円筒体8の下方に相当する箇所
からは多量のオイル6を塗布し、中空円筒体8の上方に
相当する箇所からは少量のオイル6を塗布することにな
るため、オイル6を均一に塗布できないという問題もあ
った。
【0006】更には、前述のように、オイル塗布ロール
3は定着ロール1又は加圧ロール2との接触箇所の熱に
よる中空円筒体内の圧力の上昇によってオイル6を押し
出しており、接触箇所における温度が異なるとオイル6
の放出量が変わってくるため、どのような機種に対して
も同量のオイル放出量とするためには、オイルの粘度や
規制層9を調節するなどの必要が生じ、汎用性がないと
いう問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためになされたものであり、中空円筒体内に充
填されたオイルをほぼ全量、均一に塗布することがで
き、しかも定着ロール1又は加圧ロール2の表面温度に
よってオイル塗布量が左右されない、汎用性に優れたオ
イル塗布ロールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のオイル塗布ロー
ルは、内部にオイルが充填され、このオイルを外部に放
出できる放出穴を周壁に有する中空円筒体と、この中空
円筒体の内壁と接して積層された、加圧によって変形可
能、かつ圧力を解除することにより形状を回復可能なオ
イル吸収材と、このオイル吸収材を加圧可能な加圧部材
と、この中空円筒体の外壁に巻着されたオイル規制材と
を備えたものである。
【0009】このように、本発明のオイル塗布ロール
は、オイルを吸収したオイル吸収材を加圧部材によって
加圧することにより、強制的にオイルを中空円筒体内か
らオイルを放出できるため、中空円筒体内に充填したオ
イルのほぼ全量を放出して、定着ロール又は加圧ロール
に塗布することができる。よって、従来よりも長期間使
用することができる。
【0010】また、本発明のオイル塗布ロールは加圧部
材の加圧によって機械的にオイルを放出しており、オイ
ル塗布ロールの定着ロール又は加圧ロールとの接触箇所
における温度によってオイルを放出している訳ではない
ので、常に同量のオイルを放出でき、汎用性に優れてい
る。
【0011】また、本発明のオイル塗布ロールは中空円
筒体の内壁と接してオイル吸収材が積層されており、こ
のオイル吸収材によってオイルが保持されるため、オイ
ル塗布ロールが停止した状態においても、中空円筒体か
らオイルがほとんど流出しない。したがって、オイル塗
布ロールが定着ロール又は加圧ロールに従動した際にの
み、中空円筒体からオイルが放出されるため、均一にオ
イルを塗布することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオイル塗布ロール
について、図3〜図6を参照しながら説明する。
【0013】本発明の中空円筒体18は定着ロール1又
は加圧ロール2に塗布するオイル16を貯蓄するもので
あり、オイル16を徐々に放出できるように、周壁に放
出穴17を有している。この中空円筒体18としては、
例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合
金、ステンレス、一般鋼材や、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、6ナイロン、66
ナイロン、アクリル、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニルなど
の熱可塑性樹脂、フェノール、エポキシなどの熱硬化性
樹脂、或はセルロース系の高分子物や、この高分子物を
粉末や繊維によって強化した高分子複合体や、セラミッ
クなどからなるものを使用できる。これらの中でも、ア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ステンレ
ス、或は一般鋼材は寸法安定性及び強度の点で優れてい
るため、好適に使用できる。
【0014】この中空円筒体18の放出穴17は、作為
的に開孔させたものであっても良いし、セラミックスリ
ーブのように、自然的に開孔した無数の放出穴からなる
ものであっても良い。なお、作為的に開孔する場合に
は、1個あたりの放出穴17の面積が7×10-4〜3×
10-2cm2であるのが好ましく、また、放出穴17は
中空円筒体18の幅方向、円周方向のいずれに対して
も、5〜80mm程度の規則正しい、又は任意のピッチ
で配置するのが好ましい。
【0015】この中空円筒体18の両端はオイル16が
漏出しないように閉鎖されており、使用前の状態で、中
空円筒体18の内部空間体積の90%程度に相当する量
のオイル16が充填されている。このオイル16として
は、例えば、メチルシリコーンオイル、ジメチルシリコ
ーンオイル、エチルシリコーンオイル、フェニルシリコ
ーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、メルカプト
変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイ
ル、3,3,3−トリフロロプロピルシリコーンオイル
などを使用できる。これらの中でも、離型性に優れ、し
かもコスト的に有利なジメチルシリコーンオイルが好適
に使用できる。
【0016】また、オイル16の粘度は特に限定するも
のではないが、温度25℃において、100〜300,
000センチストークスであるのが好ましい。なお、本
発明においては、従来のオイル塗布ロールでは残留しや
すかった、60,000センチストークス以上の高粘度
のオイルであっても使用できるという特長がある。これ
は加圧部材によって強制的にオイルを放出できるためで
ある。
【0017】このような中空円筒体18には、内壁と接
してオイル吸収材12が積層されている。このオイル吸
収材12はオイル16を吸収し、オイル塗布ロール13
が停止している時には中空円筒体18からオイル16を
流出させず、オイル塗布ロール13が回転している時に
のみ後述の加圧部材の加圧によって中空円筒体18から
オイルを放出するため、均一にオイル16を塗布するこ
とができる。なお、このオイル吸収材12は後述の加圧
部材11の加圧によって、オイルの放出を繰り返す必要
があるため、加圧によって変形可能、かつ圧力を解除す
ることにより形状を回復可能である必要がある。
【0018】本発明のオイル吸収材12は上記のような
働きをするために、オイル塗布ロール13の寿命がきた
時点において、加圧部材11によって加圧されていない
箇所におけるオイル吸収材12の厚さが、加圧部材11
の先端部と中空円筒体18の内壁との間隔よりも大きい
ものである。このオイル塗布ロール13の寿命とは、オ
イル16の残存量が中空円筒体18の内部空間体積の2
0%以下であり、かつ、このオイル塗布ロール13を設
置した電子写真装置の使用中に、定着ロール1と加圧ロ
ール2とが設置された定着部において、被定着物5(例
えば、紙)が詰まった時点をいう。
【0019】このようなオイル吸収材12としては、例
えば、発泡体、不織布などがある。より具体的に、前者
の発泡体としては、シリコーン発泡体、ポリエステル発
泡体、エチレン−酢酸ビニル発泡体、アクリルゴム発泡
体、フッ素ゴム発泡体などを使用でき、後者の不織布と
しては、繊維径0.1〜20μm程度からなる、見掛密
度0.1〜0.8g/cm3程度のものを使用できる。
この不織布を構成する繊維としては、オイル塗布ロール
13の定着ロール1又は加圧ロール2との接触による熱
によって劣化しないものであるのが好ましく、より具体
的には連続耐熱温度が150℃以上のポリアミド繊維、
ポリエステル繊維、ビニロン繊維、アクリル繊維、塩化
ビニル繊維、芳香族ポリアミド繊維、炭素繊維、フッ素
繊維;ウレタン繊維などの高弾性繊維;高密度ポリエチ
レン繊維、酸化アクリル繊維、超高分子量ポリエチレン
繊維などの高強度繊維を使用できる。なお、不織布構成
繊維は単一成分からなる必要はなく、2成分以上からな
る、接着性、巻縮発現性などを有する複合繊維も使用で
きる。
【0020】なお、不織布の製造方法としては、例え
ば、乾式法又は湿式法により形成した繊維ウエブを、ニ
ードルパンチや水流などによって絡合する方法、バイン
ダーにより部分的に又は全面的に接着する方法、繊維ウ
エブ構成繊維を部分的に又は全面的に融着する方法など
を使用できるが、これらの中でも圧力解除後の形状回復
性に優れる、バインダーによる接着方法が好適である。
なお、使用できるバインダーとしては、例えば、アクリ
ル系、ポリエステル系、塩化ビニル系、シリコーン系、
エチレン−酢酸ビニル系、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体などを使用
できる。
【0021】本発明のオイル吸収材12の厚さは、必要
とするオイル塗布量によって異なるが、一般的に0.5
〜2mmであるのが好ましい。
【0022】このオイル吸収材12の積層方法は、例え
ば、中空円筒体18の内径よりもやや大きい外径を有す
るオイル吸収材12をはめ込み、オイル吸収材12の形
状回復性を利用しても良いし、中空円筒体18の内径と
ほぼ同じ外径を有するオイル吸収材12を、接着剤を介
して中空円筒体18に接着しても良いし、或はこれらを
併用しても良い。
【0023】なお、作為的に形成した放出穴17を有す
る中空円筒体18を使用する場合には、この中空円筒体
18の放出穴17の存在する箇所のみにオイル吸収材1
2を積層しても良い。
【0024】本発明のオイル塗布ロール13において
は、このオイル吸収材12を加圧可能な加圧部材11を
備えているため、この加圧部材11の加圧によって、中
空円筒体内に充填したオイル16のほぼ全量を定着ロー
ル1又は加圧ロール2に塗布することができ、しかもオ
イル塗布ロール13の定着ロール1又は加圧ロール2と
の接触箇所における温度に左右されることなく、一定量
のオイルを塗布することができる。
【0025】この加圧部材11としては、例えば、図3
及び図4に示すような、中空円筒体18の軸から略放射
状に延びるブレード状物を使用できる。なお、図3及び
図4に示す加圧部材11は、中空円筒体18の軸から略
放射状に延びる1つのブレード状のものであるが、中空
円筒体18の軸から2つ以上延びるブレード状のもので
あっても良い。
【0026】この加圧部材11は、その軸芯の少なくと
も一端(好適には両端)を中空円筒体18の軸芯から突
出させて、固定したものでも良いし、中空円筒体18の
回転速度よりも速く、又は遅く回転できるものであって
も良い。前者の方が構造が簡単で、しかも電力を必要と
しないので、より好適である。
【0027】なお、加圧部材11の軸芯を中空円筒体1
8の軸芯から突出させる場合、軸芯同士の間からオイル
16が漏出しないように、軸芯同士の間に、シリコーン
ゴムなどの弾性体で封鎖するのが好ましい。また、加圧
部材11の軸芯が回転しないように、又は回転しやすい
ように、少なくとも軸芯の端部の横断面を半円形などの
異形断面とするのが好ましい。
【0028】この加圧部材11は中空円筒体18を構成
する材料と同様の材料から構成することができる。
【0029】本発明のオイル塗布ロール13は、この加
圧部材11によってオイル吸収材12を加圧し、オイル
吸収材12を変形させてオイル16を放出させているた
め、加圧部材11とオイル吸収材12との摩擦によって
オイル吸収材12が損傷しにくいように、加圧部材11
におけるオイル吸収材12と当接する箇所を、図5に横
断面拡大図を示すように、先端部を丸めたV字形状にし
たり、図6に横断面拡大図を示すように、先端部にボー
ルや円柱状コロを挿入したり、加圧部材11の少なくと
も先端部をフッ素系樹脂やシリコーン系樹脂などの摩擦
係数の小さい物質で被覆したり、或はこれらを適宜組み
合わせるのが好ましい。
【0030】本発明のオイル塗布ロール13は、加圧部
材11とオイル吸収材12との接触体積を調節すること
により、オイル16の放出量を制御できるため、必要量
のオイル16を塗布できる。
【0031】本発明のオイル塗布ロール13は、中空円
筒体18の外壁にオイル規制材19が、スパイラル状又
は平巻き状に巻着されているため、このオイル規制材1
9によってオイル16の流出を規制したり、塗布した
り、或はトナー4を払拭することができる。
【0032】このオイル規制材19としては、例えば、
ニードルパンチ不織布、水流絡合不織布、ステッチ不織
布などの不織布、織物、編物、紙、微孔膜、セラミック
スリーブなどを使用できる。なお、このオイル規制材1
9は同種又は異種のものを2つ以上巻着しても良い。ま
た、クリーニング性により優れるように、このオイル規
制材19の外周に立毛ブラシを設置しても良い。
【0033】本発明のオイル塗布ロール13は上述のよ
うな構成からなるため、電子写真装置の運転時には、定
着ロール1又は加圧ロール2に従動して回転する。この
時、加圧部材11は回転しないか、オイル塗布ロール1
3よりも速く、又は遅く回転することにより、オイル吸
収材12を変形させ、吸収していたオイル16を中空円
筒体18の放出穴17から放出することができるため、
中空円筒体内に充填したオイル16のほぼ全量を放出穴
17から放出し、定着ロール1及び/又は加圧ロール2
に塗布することができる。なお、加圧部材11による加
圧から解除されたオイル吸収材12は、瞬時にオイル1
6を吸収して形状を回復するため、加圧部材11による
再度の加圧によって再度オイル16を放出することがで
きる。
【0034】また、定着ロール1及び/又は加圧ロール
2の停止時においては、中空円筒体18の内壁と接して
積層したオイル吸収材12がオイル16を吸収するた
め、放出穴17からオイル16がほとんど流出しない。
そのため、オイル塗布ロール13が回転すると、加圧部
材11によって加圧された箇所のみからオイル16が放
出されるので、オイル規制材19におけるオイル16の
分布が均一となり、結果として、オイル16を均一に塗
布することができる。
【0035】なお、本発明のオイル塗布ロール13は定
着ロール1又は加圧ロール2のいずれか一方にのみ接触
させるのではなく、定着ロール1と加圧ロール2の両方
に接触させても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明のオイル塗布ロールは、内部にオ
イルが充填され、このオイルを外部に放出できる放出穴
を周壁に有する中空円筒体と、この中空円筒体の内壁と
接して積層された、加圧によって変形可能、かつ圧力を
解除することにより形状を回復可能なオイル吸収材と、
このオイル吸収材を加圧可能な加圧部材と、この中空円
筒体の外壁に巻着されたオイル規制材とを備えたもので
ある。
【0037】このように、本発明のオイル塗布ロール
は、オイルを吸収したオイル吸収材を加圧部材によって
加圧することにより、強制的にオイルを中空円筒体内か
らオイルを放出できるため、中空円筒体内に充填したオ
イルのほぼ全量を放出して、定着ロール又は加圧ロール
に塗布することができる。よって、従来よりも長期間使
用することができる。
【0038】また、本発明のオイル塗布ロールは加圧部
材の加圧によって機械的にオイルを放出しており、オイ
ル塗布ロールの定着ロール又は加圧ロールとの接触箇所
における温度によってオイルを放出している訳ではない
ので、常に同量のオイルを放出でき、汎用性に優れてい
る。
【0039】また、本発明のオイル塗布ロールは中空円
筒体の内壁と接してオイル吸収材が積層されており、こ
のオイル吸収材によってオイルが保持されるため、オイ
ル塗布ロールが停止した状態においても、中空円筒体か
らオイルがほとんど流出しない。したがって、オイル塗
布ロールが定着ロール又は加圧ロールに従動した際にの
み、中空円筒体からオイルが放出されるため、均一にオ
イルを塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オイル塗布ロールの使用状態を表す断面図
【図2】 従来のオイル塗布ロールの横断面模式図
【図3】 本発明のオイル塗布ロールの縦断面模式図
【図4】 本発明のオイル塗布ロールの横断面模式図
【図5】 加圧部材の端部横断面拡大図
【図6】 別の加圧部材の端部横断面拡大図
【符号の説明】
1 定着ロール 2 加圧ロール 3 オイル塗布ロール 4 トナー 5 被定着物 6 オイル 7 放出穴 8 中空円筒体 9 規制層 10 クリーニング層 11 加圧部材 12 オイル吸収材 13 オイル塗布ロール 16 オイル 17 放出穴 18 中空円筒体 19 規制材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にオイルが充填され、このオイルを
    外部に放出できる放出穴を周壁に有する中空円筒体と、
    この中空円筒体の内壁と接して積層された、加圧によっ
    て変形可能、かつ圧力を解除することにより形状を回復
    可能なオイル吸収材と、このオイル吸収材を加圧可能な
    加圧部材と、この中空円筒体の外壁に巻着されたオイル
    規制材とを備えたことを特徴とするオイル塗布ロール。
  2. 【請求項2】 オイル吸収材がスポンジ又は不織布から
    なることを特徴とする、請求項1に記載のオイル塗布ロ
    ール。
  3. 【請求項3】 加圧部材が、中空円筒体の軸から略放射
    状に延びるブレード状物からなることを特徴とする、請
    求項1又は請求項2に記載のオイル塗布ロール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6869385B2 (en) * 2002-03-29 2005-03-22 Nichias Corporation Oil-coating roller
CN105772315A (zh) * 2014-09-30 2016-07-20 芜湖盛力科技股份有限公司 一种缸体涂油机的涂油方法
JP6126324B1 (ja) * 2015-11-30 2017-05-10 帝人株式会社 複合膜の製造方法

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