JPH10169666A - ドライブシャフト - Google Patents
ドライブシャフトInfo
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- JPH10169666A JPH10169666A JP8324306A JP32430696A JPH10169666A JP H10169666 A JPH10169666 A JP H10169666A JP 8324306 A JP8324306 A JP 8324306A JP 32430696 A JP32430696 A JP 32430696A JP H10169666 A JPH10169666 A JP H10169666A
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- JP
- Japan
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- shaft
- cup
- shaped member
- intermediate shaft
- reinforced plastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/22—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
- F16D3/223—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ドライブシャフトの軽量化を図ることにある。
【解決手段】繊維強化プラスチックを巻回させてパイプ
状に成形した中間シャフト１の一方の軸端部に、鋼板を
絞り加工により成形したカップ状部材７ａを内嵌し、そ
のカップ状部材７ａの外周に繊維強化プラスチックを巻
き付けて外層部７ｂを形成すると共にその外層部７ｂで
前記カップ状部材７ａを中間シャフト１の一方の軸端部
に接合し、カップ状部材７ａと外層部７ｂとで外輪７が
構成された摺動型等速ジョイント２を中間シャフト１の
一方の軸端部に具備する。このようにドライブシャフト
における等速ジョイント２の一部を鋼板と繊維強化プラ
スチックとでハイブリッド化して構成し、中間シャフト
１も繊維強化プラスチックで構成する。
状に成形した中間シャフト１の一方の軸端部に、鋼板を
絞り加工により成形したカップ状部材７ａを内嵌し、そ
のカップ状部材７ａの外周に繊維強化プラスチックを巻
き付けて外層部７ｂを形成すると共にその外層部７ｂで
前記カップ状部材７ａを中間シャフト１の一方の軸端部
に接合し、カップ状部材７ａと外層部７ｂとで外輪７が
構成された摺動型等速ジョイント２を中間シャフト１の
一方の軸端部に具備する。このようにドライブシャフト
における等速ジョイント２の一部を鋼板と繊維強化プラ
スチックとでハイブリッド化して構成し、中間シャフト
１も繊維強化プラスチックで構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はドライブシャフトに
関し、詳しくは、自動車の動力伝達軸として使用され、
軸端部に等速ジョイントを具備したドライブシャフトに
関する。
関し、詳しくは、自動車の動力伝達軸として使用され、
軸端部に等速ジョイントを具備したドライブシャフトに
関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の動力伝達軸、具体的には、前輪
駆動車の前車軸、後輪駆動車の後車軸、全輪駆動車の全
車軸として使用されるドライブシャフトは、サスペンシ
ョンの動きに追従しながら駆動力を伝達する必要があ
る。そのため、ドライブシャフトの一方の軸端部は等速
ジョイントを介して終減速装置と連結され、その他方の
軸端部は等速ジョイントを介して車軸と連結される。
駆動車の前車軸、後輪駆動車の後車軸、全輪駆動車の全
車軸として使用されるドライブシャフトは、サスペンシ
ョンの動きに追従しながら駆動力を伝達する必要があ
る。そのため、ドライブシャフトの一方の軸端部は等速
ジョイントを介して終減速装置と連結され、その他方の
軸端部は等速ジョイントを介して車軸と連結される。
【０００３】このドライブシャフトを構成する等速ジョ
イント及びその等速ジョイント間の中間軸には、鋼製の
ものを使用するのが一般的であった。
イント及びその等速ジョイント間の中間軸には、鋼製の
ものを使用するのが一般的であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、自動
車の低燃費化が要求され、エンジン性能や燃料自体の特
性の改善が図られているが、この低燃費化を図る上で重
要な課題となっているのが自動車の車体重量の軽量化で
ある。
車の低燃費化が要求され、エンジン性能や燃料自体の特
性の改善が図られているが、この低燃費化を図る上で重
要な課題となっているのが自動車の車体重量の軽量化で
ある。
【０００５】そこで、本発明は前述した低燃費化の要望
に応えるべく提案されたもので、その目的とするところ
は、ドライブシャフトの軽量化を図ることにある。
に応えるべく提案されたもので、その目的とするところ
は、ドライブシャフトの軽量化を図ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、繊維強化プラスチック
を巻回させてパイプ状に成形した中間シャフトの一方の
軸端部に、鋼板を絞り加工により成形したカップ状部材
を内嵌し、そのカップ状部材の外周に繊維強化プラスチ
ックを巻き付けて外層部を形成すると共にその外層部で
前記カップ状部材を中間シャフトの一方の軸端部に接合
し、カップ状部材と外層部とで外輪が構成された摺動型
等速ジョイントを中間シャフトの一方の軸端部に具備し
たことを特徴とする。
の技術的手段として、本発明は、繊維強化プラスチック
を巻回させてパイプ状に成形した中間シャフトの一方の
軸端部に、鋼板を絞り加工により成形したカップ状部材
を内嵌し、そのカップ状部材の外周に繊維強化プラスチ
ックを巻き付けて外層部を形成すると共にその外層部で
前記カップ状部材を中間シャフトの一方の軸端部に接合
し、カップ状部材と外層部とで外輪が構成された摺動型
等速ジョイントを中間シャフトの一方の軸端部に具備し
たことを特徴とする。
【０００７】また、本発明は、前記中間シャフトの他方
の軸端部にスタブシャフトの軸端部を内嵌し、中間シャ
フトの軸端部とスタブシャフトの軸端部とに跨がって繊
維強化プラスチックを巻き付けて外層部を形成して両シ
ャフトを接合することが可能である。
の軸端部にスタブシャフトの軸端部を内嵌し、中間シャ
フトの軸端部とスタブシャフトの軸端部とに跨がって繊
維強化プラスチックを巻き付けて外層部を形成して両シ
ャフトを接合することが可能である。
【０００８】更に、本発明は、前記中間シャフトの他方
の軸端部に、鋼板を絞り加工により成形したカップ状部
材を内嵌し、そのカップ状部材の外周に繊維強化プラス
チックを巻き付けて外層部を形成すると共にその外層部
で前記カップ状部材を中間シャフトの他方の軸端部に接
合し、カップ状部材と外層部とで外輪が構成された固定
型等速ジョイントを中間シャフトの他方の軸端部に具備
したことを特徴とする。
の軸端部に、鋼板を絞り加工により成形したカップ状部
材を内嵌し、そのカップ状部材の外周に繊維強化プラス
チックを巻き付けて外層部を形成すると共にその外層部
で前記カップ状部材を中間シャフトの他方の軸端部に接
合し、カップ状部材と外層部とで外輪が構成された固定
型等速ジョイントを中間シャフトの他方の軸端部に具備
したことを特徴とする。
【０００９】このようにドライブシャフトにおける等速
ジョイントの一部を鋼板と繊維強化プラスチックとでハ
イブリッド化して構成し、中間シャフトも繊維強化プラ
スチックで構成することはドライブシャフトの軽量化を
図る点で好ましい。
ジョイントの一部を鋼板と繊維強化プラスチックとでハ
イブリッド化して構成し、中間シャフトも繊維強化プラ
スチックで構成することはドライブシャフトの軽量化を
図る点で好ましい。
【００１０】また、本発明では、前記中間シャフトの軸
方向に対する繊維強化プラスチックの繊維配交角を±１
５°〜±７５°とすれば、中間シャフトにおける振動特
性や強度バランスを改善する点で好ましい。尚、回転ト
ルクを効率よく伝達するためには、軸方向に対する繊維
配交角を±４５°が適している。
方向に対する繊維強化プラスチックの繊維配交角を±１
５°〜±７５°とすれば、中間シャフトにおける振動特
性や強度バランスを改善する点で好ましい。尚、回転ト
ルクを効率よく伝達するためには、軸方向に対する繊維
配交角を±４５°が適している。
【００１１】更に、本発明では、前記外層部は、中間シ
ャフトの軸方向に対する繊維強化プラスチックの繊維配
交角を±４５°とした第１層と、９０°及び０°の繊維
配交角を有する０°／９０°の第２層との積層構造とす
れば、繊維配交角が±４５°の第１層により回転トルク
が効率よく伝達され、第２層の９０°の繊維配交角によ
りトルク負荷時にカップ状部材の径方向への変形が抑制
され、また、第２層の０°の繊維配交角によりカップ状
部材の軸方向へのクラックの進行が阻止される点で好ま
しい。
ャフトの軸方向に対する繊維強化プラスチックの繊維配
交角を±４５°とした第１層と、９０°及び０°の繊維
配交角を有する０°／９０°の第２層との積層構造とす
れば、繊維配交角が±４５°の第１層により回転トルク
が効率よく伝達され、第２層の９０°の繊維配交角によ
りトルク負荷時にカップ状部材の径方向への変形が抑制
され、また、第２層の０°の繊維配交角によりカップ状
部材の軸方向へのクラックの進行が阻止される点で好ま
しい。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明のドライブシャフトの実施
形態を図１乃至図３に示して説明する。
形態を図１乃至図３に示して説明する。
【００１３】図１に示す実施形態のドライブシャフト
は、繊維強化プラスチック（以下、ＦＲＰと称す）を巻
回させてパイプ状に成形した中間シャフト１の一方の軸
端部に摺動型等速ジョイント２を、かつ、その他方の軸
端部に固定型等速ジョイント３をそれぞれ設けた構造を
有する。中間シャフト１の一方の軸端部は、前述した摺
動型等速ジョイント２を介して終減速装置（図示せず）
と連結され、その他方の軸端部は固定型等速ジョイント
３を介して車軸（図示せず）と連結される。
は、繊維強化プラスチック（以下、ＦＲＰと称す）を巻
回させてパイプ状に成形した中間シャフト１の一方の軸
端部に摺動型等速ジョイント２を、かつ、その他方の軸
端部に固定型等速ジョイント３をそれぞれ設けた構造を
有する。中間シャフト１の一方の軸端部は、前述した摺
動型等速ジョイント２を介して終減速装置（図示せず）
と連結され、その他方の軸端部は固定型等速ジョイント
３を介して車軸（図示せず）と連結される。
【００１４】前述した中間シャフト１は、ＦＲＰをパイ
プローリング法やフィラメントワィンディング法により
薄肉太径のパイプ状に成形したものである。この中間シ
ャフト１におけるＦＲＰの繊維配交角は、回転トルクを
効率よく伝達することを目的とした場合、軸方向に対し
て±４５°が適しているが、振動特性や強度バランスを
考慮した場合、±１５°〜±７５°が好適で、この範囲
で肉厚が均等となるように設定すればよい。
プローリング法やフィラメントワィンディング法により
薄肉太径のパイプ状に成形したものである。この中間シ
ャフト１におけるＦＲＰの繊維配交角は、回転トルクを
効率よく伝達することを目的とした場合、軸方向に対し
て±４５°が適しているが、振動特性や強度バランスを
考慮した場合、±１５°〜±７５°が好適で、この範囲
で肉厚が均等となるように設定すればよい。
【００１５】尚、この中間シャフト１では、薄肉太径と
なるために静捩り強度よりも座屈強度が支配的になるの
で、その座屈強度を十分に確保する手段として、中間シ
ャフト１の中央部分又は全体（図では中央部分）に、Ｆ
ＲＰの繊維配交角を９０°とした補強層４を形成するこ
とが望ましい。
なるために静捩り強度よりも座屈強度が支配的になるの
で、その座屈強度を十分に確保する手段として、中間シ
ャフト１の中央部分又は全体（図では中央部分）に、Ｆ
ＲＰの繊維配交角を９０°とした補強層４を形成するこ
とが望ましい。
【００１６】中間シャフト１の一方の軸端部に設けられ
た摺動型等速ジョイント２は、終減速装置との連結軸５
に固定され軸線と平行な複数のトラックを有する内輪６
と、中間シャフト１に接合され内輪６のトラックと同数
の軸線と平行なトラックを有する外輪７と、内輪６のト
ラックと外輪７のトラック間に介在して回転トルクを伝
達するボール８と、内輪６の外径面と外輪７の内径面間
に介在してボール８を保持するケージ９とで構成され
る。尚、連結軸５と外輪７間には、可撓性のブーツ１０
を締め付けバンド等で装着することにより、内部への砂
塵等の異物侵入を防止するようにしている。
た摺動型等速ジョイント２は、終減速装置との連結軸５
に固定され軸線と平行な複数のトラックを有する内輪６
と、中間シャフト１に接合され内輪６のトラックと同数
の軸線と平行なトラックを有する外輪７と、内輪６のト
ラックと外輪７のトラック間に介在して回転トルクを伝
達するボール８と、内輪６の外径面と外輪７の内径面間
に介在してボール８を保持するケージ９とで構成され
る。尚、連結軸５と外輪７間には、可撓性のブーツ１０
を締め付けバンド等で装着することにより、内部への砂
塵等の異物侵入を防止するようにしている。
【００１７】特に、前述した外輪７は、鋼板を絞り加工
により成形したカップ状部材７ａと、そのカップ状部材
７ａの外周にＦＲＰを巻き付けることにより形成された
外層部７ｂとで構成される。この外輪７の中間シャフト
１の一方の軸端部への取り付け構造は以下の通りであ
る。即ち、中間シャフト１の一方の軸端部にカップ状部
材７ａを内嵌し、そのカップ状部材７ａの外周に位置す
る外層部７ｂを、ＦＲＰを巻き付けて更に中間シャフト
１の軸端部へ延在させることにより接合する。
により成形したカップ状部材７ａと、そのカップ状部材
７ａの外周にＦＲＰを巻き付けることにより形成された
外層部７ｂとで構成される。この外輪７の中間シャフト
１の一方の軸端部への取り付け構造は以下の通りであ
る。即ち、中間シャフト１の一方の軸端部にカップ状部
材７ａを内嵌し、そのカップ状部材７ａの外周に位置す
る外層部７ｂを、ＦＲＰを巻き付けて更に中間シャフト
１の軸端部へ延在させることにより接合する。
【００１８】次に、中間シャフト１の他方の軸端部に設
けられた固定型等速ジョイント３は、車軸との連結軸１
１に固定され軸線に対して凸曲面状の複数のトラックを
有する内輪１２と、中間シャフト１に接合され内輪１２
のトラックと同数の軸線に対して凹曲面状のトラックを
有する外輪１３と、前述した摺動型等速ジョイント２と
同様、回転トルクを伝達するボール１４と、そのボール
１４を保持するケージ１５とで構成され、連結軸１１と
外輪１３間には、可撓性のブーツ１６を装着した構造を
有する。
けられた固定型等速ジョイント３は、車軸との連結軸１
１に固定され軸線に対して凸曲面状の複数のトラックを
有する内輪１２と、中間シャフト１に接合され内輪１２
のトラックと同数の軸線に対して凹曲面状のトラックを
有する外輪１３と、前述した摺動型等速ジョイント２と
同様、回転トルクを伝達するボール１４と、そのボール
１４を保持するケージ１５とで構成され、連結軸１１と
外輪１３間には、可撓性のブーツ１６を装着した構造を
有する。
【００１９】この等速ジョイント３の外輪１３も、鋼板
を絞り加工により成形したカップ状部材１３ａと、その
カップ状部材１３ａの外周にＦＲＰを巻き付けることに
より形成された外層部１３ｂとで構成される。この外輪
１３の中間シャフト１の他方の軸端部への取り付け構造
は、中間シャフト１の他方の軸端部に外層部１３ｂを内
嵌し、中間シャフト１の軸端部から外層部１３ｂへ跨が
るようにＦＲＰを巻き付けて接合層１７を形成すること
により外輪１３を中間シャフト１の軸端部に接合する。
を絞り加工により成形したカップ状部材１３ａと、その
カップ状部材１３ａの外周にＦＲＰを巻き付けることに
より形成された外層部１３ｂとで構成される。この外輪
１３の中間シャフト１の他方の軸端部への取り付け構造
は、中間シャフト１の他方の軸端部に外層部１３ｂを内
嵌し、中間シャフト１の軸端部から外層部１３ｂへ跨が
るようにＦＲＰを巻き付けて接合層１７を形成すること
により外輪１３を中間シャフト１の軸端部に接合する。
【００２０】ここで、摺動型及び固定型の両等速ジョイ
ント２，３と中間シャフト１の軸端部とは、ＦＲＰ同士
の接合となり、その接合部分では、両者の接合表面にサ
ンドブラスト処理やロレット加工等の機械的方法により
面荒らしを行うか、あるいは、中間シャフト１の成形工
程において接合部に突起付成形型を設置し成形硬化させ
ることにより、予め凹凸形状に形成させ、その接合表面
間に接着剤を挾み込んで行なうことにより、より強固で
抜け止めを兼ねた接合状態を得る。
ント２，３と中間シャフト１の軸端部とは、ＦＲＰ同士
の接合となり、その接合部分では、両者の接合表面にサ
ンドブラスト処理やロレット加工等の機械的方法により
面荒らしを行うか、あるいは、中間シャフト１の成形工
程において接合部に突起付成形型を設置し成形硬化させ
ることにより、予め凹凸形状に形成させ、その接合表面
間に接着剤を挾み込んで行なうことにより、より強固で
抜け止めを兼ねた接合状態を得る。
【００２１】また、両等速ジョイント２，３の外輪７，
１３を構成して鋼板からなるカップ状部材７ａ，１３ａ
を被覆する外層部７ｂ，１３ｂ及び接合層１７は、中間
シャフト１の軸方向に対するＦＲＰの繊維配交角を±４
５°とした第１層と、ＦＲＰの繊維配交角を９０°及び
０°とした０°／９０°の第２層との積層構造とするこ
とが好ましい。
１３を構成して鋼板からなるカップ状部材７ａ，１３ａ
を被覆する外層部７ｂ，１３ｂ及び接合層１７は、中間
シャフト１の軸方向に対するＦＲＰの繊維配交角を±４
５°とした第１層と、ＦＲＰの繊維配交角を９０°及び
０°とした０°／９０°の第２層との積層構造とするこ
とが好ましい。
【００２２】このように外層部７ｂ，１３ｂ及び接合層
１７を第１層及び第２層からなる積層構造とすれば、繊
維配交角が±４５°の第１層により回転トルクが効率よ
く伝達され、第２層の９０°の繊維配交角によりトルク
負荷時にカップ状部材７ａ，１３ａの径方向への変形が
抑制され、また、第２層の０°の繊維配交角によりカッ
プ状部材７ａ，１３ａの軸方向へのクラックの進行が阻
止される。
１７を第１層及び第２層からなる積層構造とすれば、繊
維配交角が±４５°の第１層により回転トルクが効率よ
く伝達され、第２層の９０°の繊維配交角によりトルク
負荷時にカップ状部材７ａ，１３ａの径方向への変形が
抑制され、また、第２層の０°の繊維配交角によりカッ
プ状部材７ａ，１３ａの軸方向へのクラックの進行が阻
止される。
【００２３】本発明を前輪駆動車用ドライブシャフトに
適用した場合、車軸（ホイール）に連結される固定型等
速ジョイント３を効率よく作動させるためには、そのジ
ョイント中心を転舵中心に近付ける必要がある。そこ
で、ブーツ形状を軸方向にコンパクトにすることにより
ジョイント中心を転舵中心に近付けることを実現した図
２のドライブシャフトがある。尚、図２では、図１のド
ライブシャフトと同一又は相当部分には同一参照符号を
付して重複説明は省略する。
適用した場合、車軸（ホイール）に連結される固定型等
速ジョイント３を効率よく作動させるためには、そのジ
ョイント中心を転舵中心に近付ける必要がある。そこ
で、ブーツ形状を軸方向にコンパクトにすることにより
ジョイント中心を転舵中心に近付けることを実現した図
２のドライブシャフトがある。尚、図２では、図１のド
ライブシャフトと同一又は相当部分には同一参照符号を
付して重複説明は省略する。
【００２４】このドライブシャフトが図１に示す実施形
態のドライブシャフトと異なる点は、固定型等速ジョイ
ント３のブーツ形状にある。即ち、球面シールタイプの
ブーツ１８を装着し、固定型等速ジョイント３の外輪１
３の外径部を球面シール１８の一部として構成する。
態のドライブシャフトと異なる点は、固定型等速ジョイ
ント３のブーツ形状にある。即ち、球面シールタイプの
ブーツ１８を装着し、固定型等速ジョイント３の外輪１
３の外径部を球面シール１８の一部として構成する。
【００２５】また、本発明の他の実施形態として、図３
に示すようなドライブシャフトがある。尚、図１のドラ
イブシャフトと同一又は相当部分には同一参照符号を付
して重複説明は省略する。
に示すようなドライブシャフトがある。尚、図１のドラ
イブシャフトと同一又は相当部分には同一参照符号を付
して重複説明は省略する。
【００２６】このドライブシャフトが図１に示す実施形
態のドライブシャフトと異なる点は、固定型等速ジョイ
ント３の内輪１２が固定されてブーツ１６を介して延び
るスタブシャフト１９の拡径した中空状の軸端部を中間
シャフト１の一方の軸端部に内嵌し、それら両軸端部に
跨がってＦＲＰを巻き付けることにより外層部２０を形
成して両者を接合した構造を有する。この固定型等速ジ
ョイント３では、外輪１３から延びる連結軸１１に車軸
が連結される。尚、摺動型等速ジョイント２について
も、中間シャフト１の軸端部にインローリング２１を嵌
着し、そのインローリング２１にカップ状部材７ａを内
嵌した構造としている。
態のドライブシャフトと異なる点は、固定型等速ジョイ
ント３の内輪１２が固定されてブーツ１６を介して延び
るスタブシャフト１９の拡径した中空状の軸端部を中間
シャフト１の一方の軸端部に内嵌し、それら両軸端部に
跨がってＦＲＰを巻き付けることにより外層部２０を形
成して両者を接合した構造を有する。この固定型等速ジ
ョイント３では、外輪１３から延びる連結軸１１に車軸
が連結される。尚、摺動型等速ジョイント２について
も、中間シャフト１の軸端部にインローリング２１を嵌
着し、そのインローリング２１にカップ状部材７ａを内
嵌した構造としている。
【００２７】ここで、中間シャフト１と接合層２０の接
合はＦＲＰ同士であり、接合される表面にサンドブラス
ト処理やロレット加工等の機械的方法により面荒らしを
行うか、あるいは、中間シャフト１の成形工程において
接合部に突起付成形型を設置し成形硬化させることによ
り、予め凹凸形状を形成させ、その接合面間に接着剤を
はさみ込んで行なう。また、スタブシャフト１９と接合
層２０の接合はＦＲＰと鋼であるため、接合される鋼の
表面に接合するＦＲＰの繊維配交角と同じ溝角度のロー
レット溝を付与し、接着剤をはさみ込んで行なう。この
場合、ローレット溝の深さは接合層１３，２２のＦＲＰ
積層の１層分の肉厚以上とする。これらにより、より強
固で抜け止めを兼ねた接合状態を得る。
合はＦＲＰ同士であり、接合される表面にサンドブラス
ト処理やロレット加工等の機械的方法により面荒らしを
行うか、あるいは、中間シャフト１の成形工程において
接合部に突起付成形型を設置し成形硬化させることによ
り、予め凹凸形状を形成させ、その接合面間に接着剤を
はさみ込んで行なう。また、スタブシャフト１９と接合
層２０の接合はＦＲＰと鋼であるため、接合される鋼の
表面に接合するＦＲＰの繊維配交角と同じ溝角度のロー
レット溝を付与し、接着剤をはさみ込んで行なう。この
場合、ローレット溝の深さは接合層１３，２２のＦＲＰ
積層の１層分の肉厚以上とする。これらにより、より強
固で抜け止めを兼ねた接合状態を得る。
【００２８】前述した各実施形態における外層部７ｂ，
１３ｂの形成部位については、必ずしもカップ状部材７
ａ，１３ａの全体を被覆する必要はなく、ボール８，１
４及びケージ９，１５が摺動する範囲のみとすることも
可能であり、その場合、良好な放熱性が得られて好適で
ある。
１３ｂの形成部位については、必ずしもカップ状部材７
ａ，１３ａの全体を被覆する必要はなく、ボール８，１
４及びケージ９，１５が摺動する範囲のみとすることも
可能であり、その場合、良好な放熱性が得られて好適で
ある。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、ドライブシャフトにお
ける等速ジョイントの一部を鋼板と繊維強化プラスチッ
クとでハイブリッド化して構成し、中間シャフトも繊維
強化プラスチックで構成したことにより、ドライブシャ
フトの軽量化を実現でき、自動車の車体重量の軽量化が
図れて低燃費化の要望に十分対応することが可能とな
り、その実用的価値は大である。
ける等速ジョイントの一部を鋼板と繊維強化プラスチッ
クとでハイブリッド化して構成し、中間シャフトも繊維
強化プラスチックで構成したことにより、ドライブシャ
フトの軽量化を実現でき、自動車の車体重量の軽量化が
図れて低燃費化の要望に十分対応することが可能とな
り、その実用的価値は大である。
【図１】本発明に係るドライブシャフトの実施形態を示
す断面図
す断面図
【図２】図１に示すドライブシャフトを応用した実施形
態を示す断面図
態を示す断面図
【図３】本発明に係るドライブシャフトの他の実施形態
を示す断面図
を示す断面図
１ 中間シャフト ２ 摺動型等速ジョイント ７ 外輪 ７ａ カップ状部材 ７ｂ 外層部 １９ スタブシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藏 久昭 静岡県磐田市鳥之瀬184番地 (72)発明者 大堀 尚宏 東京都品川区西大井４−21−10−121 (72)発明者 田中 良典 埼玉県入間郡西鶴ヶ岡１−４−６ (72)発明者 杉山 哲也 埼玉県入間郡西鶴ヶ岡１−４−６
Claims (5)
- 【請求項１】繊維強化プラスチックを巻回させてパイプ
状に成形した中間シャフトの一方の軸端部に、鋼板を絞
り加工により成形したカップ状部材を内嵌し、そのカッ
プ状部材の外周に繊維強化プラスチックを巻き付けて外
層部を形成すると共にその外層部で前記カップ状部材を
中間シャフトの一方の軸端部に接合し、カップ状部材と
外層部とで外輪が構成された摺動型等速ジョイントを中
間シャフトの一方の軸端部に具備したことを特徴とする
ドライブシャフト。 - 【請求項２】前記中間シャフトの他方の軸端部にスタブ
シャフトの軸端部を内嵌し、中間シャフトの軸端部とス
タブシャフトの軸端部とに跨がって繊維強化プラスチッ
クを巻き付けて外層部を形成して両シャフトを接合した
ことを特徴とする請求項１記載のドライブシャフト。 - 【請求項３】前記中間シャフトの他方の軸端部に、鋼板
を絞り加工により成形したカップ状部材を内嵌し、その
カップ状部材の外周に繊維強化プラスチックを巻き付け
て外層部を形成すると共にその外層部で前記カップ状部
材を中間シャフトの他方の軸端部に接合し、カップ状部
材と外層部とで外輪が構成された固定型等速ジョイント
を中間シャフトの他方の軸端部に具備したことを特徴と
する請求項１記載のドライブシャフト。 - 【請求項４】前記中間シャフトの軸方向に対する繊維強
化プラスチックの繊維配交角を±１５°〜±７５°とし
たことを特徴とする請求項１乃至３記載のドライブシャ
フト。 - 【請求項５】前記外層部は、中間シャフトの軸方向に対
する繊維強化プラスチックの繊維配交角を±４５°とし
た第１層と、９０°及び０°の繊維配交角を有する０°
／９０°の第２層との積層構造を具備したことを特徴と
する請求項１乃至４記載のドライブシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8324306A JPH10169666A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ドライブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8324306A JPH10169666A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ドライブシャフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10169666A true JPH10169666A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18164340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8324306A Withdrawn JPH10169666A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ドライブシャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10169666A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008261371A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Ntn Corp | シール構造 |
| US7582021B2 (en) | 2002-08-14 | 2009-09-01 | Shaft-Form-Engineering Gmbh | Longitudinal shaft |
| WO2010061707A1 (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-03 | Ntn株式会社 | 等速自在継手用外側継手部材 |
| JP2011185281A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Ntn Corp | 等速自在継手用外側継手部材および等速自在継手 |
| WO2016068465A1 (ko) * | 2014-10-31 | 2016-05-06 | 현대위아 주식회사 | 등속 조인트 연결용 샤프트 및 그 샤프트를 갖는 차량용 등속 조인트 조립체 |
| WO2021115817A1 (de) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | Gkn Driveline International Gmbh | Antriebswellenanordnung für ein kraftfahrzeug |
-
1996
- 1996-12-04 JP JP8324306A patent/JPH10169666A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7582021B2 (en) | 2002-08-14 | 2009-09-01 | Shaft-Form-Engineering Gmbh | Longitudinal shaft |
| US8057313B2 (en) | 2002-08-14 | 2011-11-15 | Shaft-Form-Engineering Gmbh | Longitudinal shaft |
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| WO2021115817A1 (de) * | 2019-12-13 | 2021-06-17 | Gkn Driveline International Gmbh | Antriebswellenanordnung für ein kraftfahrzeug |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |