JPH10168994A - ドロップます - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜部に汚物や、トイレットペーパーが滞留
したり、引っ掛かったりすることなく円滑に流れ落ちる
ドロップますを提供する。 【解決手段】 上方に点検筒用受口１１、側壁に流入口
１２、及び下方に流出口１３とが設けられてなるドロッ
プます１０において、流入口１２の奥端から流出口１３
に至る傾斜部１４が水平方向に対して４５°以上の角度
を有し、上記傾斜部１４の端部が曲面で形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、宅地内な公道下等
のドロップますに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、住宅等の宅地内の排水設備に設け
られるドロップますは、例えば、実開平６−７１５７９
号に記載されている例が挙げられる。このドロップます
は、宅地内排水管と下水本管とを段差接合するための小
口径塩化ビニル樹脂製のドロップますで、上向きに点検
筒用受口、横向きに宅地内排水管用受口、下向きに下水
本管に接続する取付管用受口とが一体的に形成された構
造を有し、上記取付管用受口にスリーブを設け、上記取
付管側管を回動可能に接続げきるようにしたものであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開平６−７１５７９号に記載されているような従来のド
ロップますの排水管用受口の奥端の管底部と取付管用受
口の側壁との接続部間に形成された傾斜部の水平方向に
対する角度は３０°未満であり、この傾斜部の傾斜がゆ
るいため、汚物がこの上に滞留するといった問題があっ
た。又、その他のドロップますにおいても、傾斜部の上
端の排水管用受口側の角が尖っている場合には、汚物が
滞留する他、トイレットペーパーが引っ掛かるといった
問題があった。

【０００４】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、上記傾斜部に汚物や、トイレッ
トペーパーが滞留したり、引っ掛かったりすることなく
円滑に流れ落ちるドロップますを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のドロップますに
おいては、上方に点検筒用受口、側壁に流入口、及び下
方に流出口とが設けられてなるドロップますにおいて、
流入口の奥端から流出口に至る傾斜部が水平方向に対し
て４５°以上の角度を有し、上記傾斜部の端部が曲面で
形成されていることを特徴とする。

【０００６】上記本発明のドロップますは、硬質塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成
樹脂が好適に用いられ、射出成形、ブロー成形、プレス
成形等の成形方法により、一体に成形することができ
る。

【０００７】上記傾斜部の端部に形成される曲面の曲率
半径は、汚物やトイレットペーパーを円滑に通過させる
上で、２０ｍｍ以上とするのが好適である。

【０００８】

【作用】本発明のドロップますにおいては、流入口の奥
端から流出口に至る傾斜部が水平方向に対して４５°以
上の角度を有し、上記傾斜部の端部が曲面で形成されて
いるので、汚物やトイレットぺーパーが滞留したり、引
っ掛かったりするようなことなく円滑に流れ落ちる。
又、傾斜部の流入口側の端部が曲面で接続され、必要に
応じて傾斜部の流出口側の端部も曲面で接続された構造
となっているので、この端部に汚物やトイレットぺーパ
ーが引っ掛かるようなことなく、円滑に流れ落ちる。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のドロップますの
一例を示す断面図であり、図２は、図１のＡ部の詳細断
面図である。図１において、本実施例のドロップます１
０は、上方に設けられた点検筒用受口１１、側壁にほぼ
水平横方向に設けられた流入口１２、及び下方に下水本
管に接続する流出口１３とが設けられて構成されてい
る。

【００１０】上記ドロップます１０の点検筒用受口１１
と、流入口１２の接続側の円周方向に設けられた嵌合溝
には、防水シール材（図示しない）が嵌合され、接続管
との止水が行われるようになっている。

【００１１】このドロップます１０は、硬質塩化ビニル
樹脂を用いて射出成形により一体に成形加工されてい
る。

【００１２】本実施例のドロップます１０の流入口１２
の奥端の管底部１２ｂと流出口１３の側壁１３ａとの接
続部間には、所謂傾斜部１４が形成され、排水とともに
混入された汚物や、トイレットペーパーが円滑に流れ落
ちるように配慮された構造となっている。

【００１３】上記傾斜部１４は、図２に示すような構造
となっている。即ち、この傾斜部１４の内側の傾斜面１
４ａは、水平方向に対する傾斜角度θは、４５°以上と
なっている。

【００１４】又、この傾斜部１４の排水の流入側である
流入口１２側の端部１４ｂは滑らかな曲面で形成され、
更に、この傾斜部１４の排水の流出側である流出口１３
側の端部１４ｃも滑らかな曲面で形成されている。

【００１５】従って、従来のドロップますのように傾斜
部の傾斜がゆるやかではなく、本発明のドロップます１
０の傾斜部１４は急勾配の傾斜面１４ａとなっているの
で、汚物やトイレットぺーパーが滞留したり、引っ掛か
ったりするようなことなく円滑に流れ落ちる。又、従来
のドロップますと異なり、傾斜部１４の上記端部１４
ｂ、１４ｃ共に尖らずに滑らかな曲面となっているの
で、この端部１４ｂ、１４ｃに汚物やトイレットぺーパ
ーが引っ掛かるようなことなく、円滑に流れ落ちる。

【００１６】図３は、本発明のドロップますの変形例を
示す要部の断面図である。図３において、本実施例のド
ロップます２０は、上方向に向かって設けられた点検筒
用受口２１、側壁にほぼ水平横方向に設けられた流入口
２２、及び下方の下水本管に接続する流出口２３とが設
けられて構成されている。

【００１７】本実施例においては、上記点検筒用受口２
１の軸心に対して、流出口２３の軸心が流入口２２の反
対側にずれて形成されている。従って、流入してくる排
水の方向転換（ほぼ９０°）の曲率半径が、より大きく
とれ、その結果排水の流速がより大きくなるので、混入
された汚物やトイレットペーパーを傾斜部に滞留させた
り、引っ掛けたりさせることがより効果的に防止され
る。

【００１８】図４は、本発明のドロップますの他の変形
例を示す要部の断面図である。図４において、本実施例
のドロップます３０は、上方に設けられた点検筒用受口
３１、側壁にほぼ水平横方向に設けられた流入口３２、
及び下方向に向けて下水本管に接続する流出口３３とが
設けられて構成されている。

【００１９】本実施例においては、上記流入口３２の入
口側と奥方の傾斜部３４側との間の下半部を軸心をずら
せて偏心させ、底部に段差がないように形成されてい
る。従って、流入してくる排水が干渉されることなく円
滑に流れるので、混入された汚物やトイレットペーパー
の流入速度が減速されにくく、傾斜部３４を勢いよく曲
折させながら汚物やトイレットペーパーをより効果的に
落下させることができる。

【００２０】本発明のドロップますにおいては、上記の
ように数例の実施例を説明したが、これに限定されるも
のではなく、例えば、傾斜部全体を曲面（曲率半径は１
００ｍｍ程度）で形成することも可能であり、上記実施
例と同等の作用・効果を期待することができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明のドロップますにおいては、流入
口の奥端の管底部と流出口の側壁との接続部間に形成さ
れた傾斜部が、水平方向に対して４５°以上の傾斜角度
を有しているので、汚物やトイレットぺーパーが滞留し
たり、引っ掛かったりするようなことなく円滑に流れ落
ちる。又、傾斜部の流入口側の端部が曲面で接続され、
必要に応じて傾斜部の流出口側端部も曲面で接続された
構造となっているので、この端部に汚物やトイレットぺ
ーパーが引っ掛かるようなことなく、円滑に落流させる
ことができる。従って、ドロップますとして好適に用い
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のドロップますの一例を示す断面図。

【図２】図１のＡ部の詳細断面図。

【図３】本発明のドロップますの変形例を示す要部の断
面図。

【図４】本発明のドロップますの他の変形例を示す要部
の断面図。

【符号の説明】

１０、２０、３０ ドロップます １１、２１、３１ 点検筒用受口 １１ａ、１２ａ 嵌合溝 １２、２２、３２ 流入口 １２ｂ 管底部 １３、２３、３３ 流出口 １３ａ 側壁 １４、２４、３４ 傾斜部 １４ａ 傾斜面 １４ｂ、１４ｃ 角 θ 傾斜角度

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方に点検筒用受口、側壁に流入口、及
   び下方に流出口とが設けられてなるドロップますにおい
   て、流入口の奥端から流出口に至る傾斜部が水平方向に
   対して４５°以上の角度を有し、上記傾斜部の端部が曲
   面で形成されていることを特徴とするドロップます。