JPH10166037A - 可変断面押出成形装置 - Google Patents

可変断面押出成形装置

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JPH10166037A
JPH10166037A JP35234096A JP35234096A JPH10166037A JP H10166037 A JPH10166037 A JP H10166037A JP 35234096 A JP35234096 A JP 35234096A JP 35234096 A JP35234096 A JP 35234096A JP H10166037 A JPH10166037 A JP H10166037A
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Masatsugu Kato
雅嗣 加藤
Tadayoshi Sato
忠義 佐藤
Kazuyuki Takeda
和之 竹田
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Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い可変断面押出成形を安定的に行う
ことができる可変断面押出装置を提供する。 【解決手段】 成形材が収納されるコンテナ2と、この
コンテナの一端部側に配設されてコンテナ内の成形材1
を他端部側に押圧する加圧機3と、コンテナの他端部に
配設されて押出される成形材を押出孔4を介して製品形
状に成形するダイスアッセンブリ5と、このダイスアッ
センブリを基盤上に支承するダイスタック6と、押出孔
の形状を変化させる駆動手段8とを備えてなり、ダイス
アッセンブリ5は、固定ダイス孔が穿設された固定ダイ
ス11と、この固定ダイスに移動自在に設けられて移動
ダイス孔が穿設された移動ダイス12とを有し、移動ダ
イス12に駆動手段8の駆動部24先端が連結され、か
つ固定ダイスとダイスタックとには、それぞれ駆動部が
挿通可能な開口部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出方向に断面形
状が変化する成形体を押出成形するための可変断面押出
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、熱交換器用のフィンチュ
ーブ等の各種管材や、軽量化の要請が強い車両に用いら
れる各種の構造部材として、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金の押出成形によって成形されたものが多々使
用されている。この押出成形は、コンテナの先端部に上
記構成部材等の断面形状を有する押出孔が穿設されたダ
イスを固定し、コンテナ内に加熱した素材(ビレット)
を挿入するとともに、このビレットを加圧機(ステム)
によって上記ダイス側に押圧して上記押出孔から押し出
すことにより、上記構成部材を成形するものである。こ
のような押出加工によれば、ダイスの押出孔が一定の断
面形状を有しているために、得られた上記構成部材等
も、長手方向に向けて一定の断面形状に成形される。
【0003】しかしながら、上記構成部材のうち、例え
ば一般乗用車やトラック等の各種車輌の構造部材におい
ては、上記押出用ダイスでこれを成形した場合には、例
えば得られたサイドフレームが長手方向に向けて一定の
断面形状、換言すれば一定の断面二次モーメントを有す
るために、長手方向において必要以上の寸法および強度
を有する部材が成形されてしまい、成形材料が無駄にな
って不経済であるとともに、当該構成部材の設置スペー
スのコンパクト化および軽量化を妨げるという問題点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような問
題点を解決する従来の押出用ダイスとして、特開平5−
31527号公報に見られるような、押出用ダイスをコ
ンテナに固定される固定ダイスと、この固定ダイスに対
して移動自在に設けられた移動ダイスとから構成し、移
動ダイスを適宜移動させることにより、固定ダイスの固
定ダイス孔と移動ダイスの移動ダイス孔との連通部分に
よって構成される押出孔の形状を変化させて、成形され
る構成部材の断面形状を長手方向に向けて変化させる可
変断面押出用ダイスが提案されている。このような可変
断面押出用ダイスによれば、発生する応力分布に応じた
形状の押出成形が可能となり、例えば中央部や両端部等
のどの部分においても応力が一定となるような長手方向
に合理的な断面形状を有する構成部材等を成形すること
ができるという利点がある。
【0005】ところが、上記従来の可変断面押出用ダイ
スを押出成形装置に組込もうとする場合には、固定ダイ
スと移動ダイスとを相対移動させようとすると、加圧機
による押出方向に対して両者から押出される成形体の押
出基準心を保持することが難しく、よって安定的な押出
成形が困難であるとともに装置が複雑化し、また少なく
とも一方を移動させる場合においても、押出成形装置に
は大きなスラスト方向の荷重が作用するために、加圧機
と固定ダイスの相対位置を確実に保持しつつ、さらに固
定ダイスに対して移動ダイスを精度良く、かつ円滑に摺
動させることが構造上極めて困難であり、結局高い精度
で押出成形することが極めて難しいといった種々の実際
上の問題点があった。本発明は、このような可変断面押
出成形を現実的に行う際に生じる課題を有効に解決すべ
くなされたもので、精度の高い可変断面押出成形を安定
的に行うことができる可変断面押出成形装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る可変断面押出成形装置は、成形材が収納されるコ
ンテナと、このコンテナの一端部側に配設されてコンテ
ナ内の成形材を他端部側に押圧する加圧機と、上記コン
テナの他端部に配設されて当該コンテナから押出される
成形材を押出孔を介して製品形状に成形するダイスアッ
センブリと、このダイスアッセンブリを基盤上に支承す
るダイスタックと、上記押出孔の形状を変化させる駆動
手段とを備えてなり、上記ダイスアッセンブリは、ダイ
スタックに固定されて固定ダイス孔が穿設された固定ダ
イスと、この固定ダイスに移動自在に設けられて移動ダ
イス孔が穿設された移動ダイスとを有し、固定ダイス孔
と移動ダイス孔との連通部分によって形状が可変の上記
押出孔が構成されるとともに、移動ダイスに上記駆動手
段の駆動部先端が連結され、かつダイスアッセンブリと
ダイスタックとには、それぞれ上記移動ダイスまたは駆
動部が挿通可能な開口部が形成されていることを特徴と
するものである。
【0007】ここで、請求項2に記載の発明は、上記ダ
イスアッセンブリは、管状のダイリング内に、上記成形
材の押出方向に向けて順次固定ダイスと、この固定ダイ
スを支持するバックプレートとが収納されており、かつ
ダイリングの外周部には、固定ダイスの開口部と連通し
て移動ダイスまたは駆動部が挿通可能な開口部が穿設さ
れていることを特徴とするものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の加圧機、コンテナおよびダイスアッ
センブリを支持するダイスタックが水平方向に順次配設
されており、上記固定ダイスおよびダイスタックの側壁
に開口部が形成されるとともに、上記ダイスタックの側
壁に駆動手段が固定されていることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載のダイスタックは、上方に開口して上記ダイスア
ッセンブリを挿脱するための凹部が形成され、かつこの
凹部の内壁部に、上記成形材の押出方向と交差する方向
に溝部が形成され、この溝部内に上記ダイスアッセンブ
リの外周部が嵌合されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項1ないし4のいずれかに記載の発明
にあっては、固定ダイスと移動ダイスを有するダイスア
ッセンブリをダイスタックを介して基盤上に支承すると
ともに、ダイスアッセンブリとダイスタックとに形成し
た開口部に、それぞれ互いに連結された上記移動ダイス
または駆動部を挿通して当該移動ダイスを駆動するよう
にしているので、上記固定ダイスの位置を基準とし、か
つこの固定ダイスに対して移動ダイスを移動させること
ができるために、精度の高い可変断面押出成形を安定的
に行うことができるとともに、押出される成形体が固定
ダイス孔を基準として延出するために、そのガイドが容
易になる。
【0011】ところで、この種の押出装置においては、
押出成形時に、上記ダイスアッセンブリに加圧機からの
押圧力によって押出方向に大きな荷重が作用する。この
ため、上記ダイスアッセンブリを固定ダイスおよび移動
ダイスのみから構成した場合には、上記荷重に起因する
剪断力に抗するために固定ダイスの厚さ寸法を大きくす
る必要がある。一方、固定ダイスの固定ダイス孔の加工
には数十〜数百ミクロン単位の高い精度が要求されるた
めに、当該固定ダイスの厚さ寸法が大きくなると、加工
に手間を要して製造単価の高騰化を招く。
【0012】この点、請求項2に記載の発明によれば、
上記ダイスアッセンブリを、管状のダイリング内に、固
定ダイスを支持するバックプレートと固定ダイスとを収
納した構成としているので、上記固定ダイスの厚さ寸法
をより薄く設定することができてその製造が容易になる
とともに、ダイリングおよびバックプレートについて
は、異なる形状に対応した種々の固定ダイスに対して、
共通部材として使用することができて経済的である。ち
なみに、上記固定ダイスの上流側にリードインプレート
を配設し、固定ダイスを上記バックプレートとリードイ
ンプレートとによって挟む構造にすれば、リードインプ
レートによって固定ダイスに作用する押圧力を減少させ
ることができるとともに、さらに固定ダイスの厚さ寸法
を薄くすることができ、よって上記効果を一層高めるこ
とができるために好適である。なお、この場合に移動ダ
イスを外部から駆動するためには、上記ダイリングの外
周部にも上記固定ダイスの開口部と連通して移動ダイス
または駆動部が挿通可能な開口部を穿設すればよい。
【0013】また、いわゆる横型と呼ばれる上記加圧
機、コンテナおよびダイスアッセンブリを支持するダイ
スタックが水平方向に順次配設された押出成形装置に適
用する場合には、通常押出成形装置の上方に、コンテナ
から押出された成形材の端部を切断するための切断機
(シャー)が配設されており、かつ下方の床面(基盤)
との間に駆動手段を設置するための大きな空間を確保し
ようとすると、加圧機およびダイスタック等の相対変位
を無くすためにこれらを設置するための基台が極端に大
型化して不適当である。これに対して、請求項3に記載
の発明においては、上記固定ダイスおよびダイスタック
の側壁に上記開口部を形成し、しかも上記ダイスタック
の側壁に駆動手段を固定しているので、加圧機およびダ
イスタック等を直接床面上に設置することができて、相
対変位を小さくする合理的な配置を行うことができる。
加えて、駆動手段が、固定ダイスを支承するダイスタッ
クに直接固定されているために、押出中に固定ダイスと
の間に相対変位を生じることがなく、よって固定ダイス
に対する移動ダイスの摺動を精度良く、かつ円滑に行う
ことが可能となる。
【0014】この際に、請求項4に記載の発明にあって
は、上記ダイスタックの上部の開口から、ダイスアッセ
ンブリを容易に挿脱することができるとともに、互いの
嵌合によって、ダイスタックによるダイスアッセンブリ
のスラスト方向の支持を確実に行うことができるため
に、押出精度を一層向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明に係る可変
断面押出成形装置の一実施形態を示すものである。図2
に示すように、この可変断面押出成形装置は、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金のビレット(成形材)1が
収納されるコンテナ2と、このコンテナ2の一端部側に
配設されてコンテナ2内のビレット1を他端部側に押圧
するステム(加圧機)3と、コンテナ2の他端部に配設
されてこのコンテナ2から押出される成形材を押出孔4
を介して製品形状に成形するダイスアッセンブリ5と、
このダイスアッセンブリ5を基盤上に支承するダイスタ
ック6と、このダイスタック6の後段に配設されたエン
ドプレテン7とが水平方向に配設され、さらに押出孔4
の形状を変化させる駆動装置(駆動手段)8が設けられ
ることによって概略構成されたものである。ここで、ス
テム3、ダイスタック6およびエンドプレテン7は、そ
れぞれ床面(基盤)上に固定されており、さらにステム
3とエンドプレテン7とは、互いの4隅に介装されたタ
イロッド(図示を略す。)によって連結されている。
【0016】また、ダイスタック6は、図1および図2
に示すように、方形板状の部材で、その中央部には上方
に開口するU字状の凹部9が形成されている。そして、
この凹部9内に、ダイスアッセンブリ5が挿脱自在に収
納されている。このダイスアッセンブリ5は、一部フラ
ンジが形成されないH型部材を押出加工するためのもの
で、円管状のダイリング10内に、成形材1の押出方向
に向けて順次固定ダイス11と、この固定ダイス11内
に摺動自在に設けられた移動ダイス12と、固定ダイス
11を支持するバックプレート13と、固定ダイス11
の上流側に設けられてバックプレート13とともに固定
ダイスを挟むリードインプレート16とが収納されたも
のである。ここで、ダイスタック6の凹部9の内壁部に
は、成形材の押出方向と交差する方向に溝部9aが形成
され、この溝部9a内にダイリング10の外周に形成さ
れた凸部10aが嵌合されている。
【0017】また、固定ダイス11は、熱間工具鋼によ
って形成された略外観円形板状の部材で、図3および図
4に示すように、コンテナ2側に位置する上面15の中
央部には、コンテナ2から押出される成形材1の流路と
なる凹部17が形成されるとともに、この凹部17の底
部に固定ダイス孔18が穿設されている。
【0018】この固定ダイス孔18は、成形するH型部
材の一方のフランジの最大厚さ寸法と同一の幅寸法を有
するフランジ部形成孔19と、このフランジ部形成孔1
9の中央部と直交する方向に延びるウエブ形成孔20
と、このウエブ形成孔20の他端部に形成されたフラン
ジ部連通孔21とから形成されたものである。フランジ
部連通孔21は、フランジ部形成孔19と同一の長さ寸
法を有し、かつ該フランジ部形成孔19よりも大きな幅
寸法を有するように形成されている。また、この固定ダ
イス11の側面中央部には、ウエブ形成孔20と平行に
延びて側面間を貫通し、かつ固定ダイス孔18と連通す
る開口部22が穿設されており、この開口部22の側面
中央部には、移動ダイス12の側面を密に摺動自在に案
内するための案内壁23が形成されている。そして、こ
の固定ダイス11の開口部22内に、移動ダイス12が
摺動自在に設けられている。
【0019】この移動ダイス12は、図5に示すよう
に、開口部22内に挿入される頭部25と、この頭部2
5を開口部22内において摺動させるための駆動装置8
の駆動軸(駆動部)24の先端部24aが連結されるク
ランプ部26とから一体に構成されたものである。上記
頭部25は、熱間工具鋼等によって形成された外観略方
形板状の部材で、その中央部には、固定ダイス孔18と
同一寸法に形成されたフランジ部形成孔27と、このフ
ランジ部形成孔27の中央部と直交するウエブ形成孔2
8と、このウエブ形成孔の他端部に形成されたフランジ
部連通孔29からなる移動ダイス孔30が穿設されてい
る。なお、上記ウエブ形成孔28は、この移動ダイス1
2の側壁31と平行になるように形成されている。そし
て、移動ダイス12は、そのフランジ部形成孔27を固
定ダイス孔18のフランジ部連通孔21側に位置させ、
かつ互いのウエブ形成孔20、28を連通させて、固定
ダイス11の開口部22内の案内壁23に沿って摺動自
在に挿入されている。
【0020】一方、図2に示すように、ダイスタック6
の側面には、上記駆動装置8が固定されている。この駆
動装置8は、スクリュージャッキとサーボモータとを内
蔵した可変装置32と、この可変装置32によって進退
する駆動軸24とから構成されたもので、四隅に介装さ
れたサポート33…を介して、ダイスタック6の側面に
固定されている。ここで、ダイスタック6およびダイリ
ング10の側壁には、それぞれ開口部34、35が形成
されており、この開口部34、35に、駆動装置8の駆
動軸24が挿通されている。
【0021】次に、図1〜図8に基づいて、以上の構成
からなる可変断面押出成形装置を用いたアルミニウムま
たはアルミニウム合金製のH型部材の押出加工方法につ
いて説明する。先ず、ステム3を後退させた状態で、コ
ンテナ2内に加熱したアルミニウムビレット1を挿入し
た後に、ステム3を前進させて当該ビレット1をダイス
アッセンブリ5内の固定ダイス11側に向けて押出す。
すると、図6に示すように、固定ダイス孔18と移動ダ
イス孔30との連通部分によって構成されるダイス孔4
(図中ハッチングで示す部分)から成形材1が押出さ
れ、ダイス孔4の形状を断面形状とするH型部材が押出
成形される。そして、これと並行して、適宜駆動装置8
の可変装置32を制御することにより、駆動軸24を介
して移動ダイス12を固定ダイス11の開口部22内に
おいて摺動させると、成形される部材のフランジ間のウ
エブの長さ寸法Lを漸次増減させることができる。
【0022】次いで、移動ダイス12をさらに移動させ
て、図7に示す位置に設定すると、ウエブの両端部に、
フランジ部形成孔19、27とフランジ部連通孔20、
29との連通部分に相当する厚さ寸法Wのフランジを有
するH型部材が成形される。この際に、上述した状態を
保持しつつ移動ダイス12を移動させることにより、長
手方向に向けてフランジの厚さ寸法Wを適宜変化させる
ことができる。また、固定ダイス孔18と移動ダイス孔
30との互いのウエブ形成孔20、28を連通させ、か
つ一方のフランジ部形成孔19、27と他方のフランジ
部連通孔21、29とを連通させない位置において成形
材1を押出すと、成形材1は、ウエブ形成孔20、28
の連通した押出孔4のみを通過して押出されるため、こ
の結果、押出孔4の長さ寸法に対応したフラットバー状
のウエブのみを有する平板状の構成部材が成形される。
以上のように、駆動装置8によって移動ダイス12を固
定ダイス11に対して適宜位置に移動させることによ
り、長手方向に向けて多様な可変断面形状を有する構成
部材を容易に成形加工することができる。
【0023】そして、この際に固定ダイス11には、ス
テム3によってコンテナ2内のビレット1を押出すこと
によって生じるスラスト力が作用するが、当該スラスト
力は、先ず固定ダイス11の上流側に配設されたリード
インプレート16に作用するために、直接固定ダイス1
1に作用する上記スラスト力が緩和される。また、上記
可変断面押出成形装置によって、他の形状の可変断面部
材を押出成形する場合には、先ずダイリング10に設け
た吊り具によってダイスアッセンブリ5全体を吊り上げ
てダイスタック6の凹部9から上方に抜出し、次いで当
該部材の対応した固定ダイスおよび移動ダイスを組込ん
だダイスアッセンブリをダイスタック6の凹部9内に収
納すればよい。
【0024】以上のように、上記構成からなる可変断面
押出成形装置にあっては、固定ダイス11と移動ダイス
12を有するダイスアッセンブリ5をダイスタック6を
介して基盤上に支承し、かつ固定ダイス11とダイスタ
ック6とに形成した開口部34、35に、駆動軸24を
挿通して移動ダイス12を駆動するようにしているの
で、固定ダイス11の位置を基準とし、かつこの固定ダ
イス11に対して移動ダイス12を移動させることがで
きるために、精度の高い可変断面押出成形を安定的に行
うことができるとともに、押出される成形体が固定ダイ
ス孔11を基準として延出するために、そのガイドが容
易になる。
【0025】しかも、ダイスタック6の側壁に駆動装置
8を直接固定しているので、固定ダイス11との相対移
動が無くなるために、移動ダイス12の摺動を円滑に行
うことができる。また、ダイスアッセンブリ5を、管状
のダイリング10内に、バックプレート13と固定ダイ
ス11とリードインプレート16とを収納した構成とし
ているので、固定ダイス11の厚さ寸法をより薄く設定
することができてその製造が容易になり、他方ダイリン
グ10およびバックプレート13、リードインプレート
16については、異なる形状に対応した種々の固定ダイ
スに対して、共通部材として使用することができるため
に経済的である。
【0026】なお、上記実施の形態においては、固定ダ
イス11および移動ダイス12としてH型の構成部材を
押出成形するものを使用した場合についてのみ説明した
が、これに限るものではなく、各種の可変断面の構成部
材を押出成形するための固定ダイスおよび移動ダイスを
組込むことが可能である。また、ダイスアッセンブリ5
についても、ダイリング10内に固定ダイス11等を組
込む構成に限らず、固定ダイス11および移動ダイス1
2のみによって当該ダイスアッセンブリを構成してもよ
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4のい
ずれかに記載の可変断面押出成形装置によれば、固定ダ
イスの位置を基準とし、かつこの固定ダイスに対して移
動ダイスを移動させることができるために、精度の高い
可変断面押出成形を安定的に行うことができるととも
に、押出される成形体が固定ダイス孔を基準として延出
するために、そのガイドが容易になるといった効果が得
られる。また、請求項2に記載の発明によれば、固定ダ
イスの厚さ寸法をより薄く設定することができてその製
造が容易になるとともに、ダイリングおよびバックプレ
ートについては、異なる形状に対応した種々の固定ダイ
スに対して、共通部材として使用することができて経済
的であり、さらに請求項3に記載の発明によれば、強度
上加圧機およびダイスタックの相対変位を小さくする合
理的な配置を行うことができるとともに、固定ダイスに
対する移動ダイスの摺動を円滑に行うことが可能とな
り、また請求項4に記載の発明によれば、ダイスアッセ
ンブリの挿脱が容易になり、かつダイスアッセンブリの
スラスト方向の支持を確実に行うことができて、押出精
度を一層向上させることができるといった効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変断面押出成形装置の一実施形態を
示すもので、図2のI−I線視断面図である。
【図2】全体の概略構成図である。
【図3】図2の固定ダイスを示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV線視断面図である。
【図5】図2の移動ダイスを示す平面図である。
【図6】押出孔によってH型の成形材を押出す状態を示
す模式図である。
【図7】図6の移動ダイスをさらに移動させた状態を示
す模式図である。
【図8】図7の移動ダイスをさらに移動させてI型の成
形材を押出す状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ビレット(成形材) 2 コンテナ 3 ステム(加圧機) 4 押出孔 5 ダイスアッセンブリ 6 ダイスタック 8 駆動装置(駆動手段) 9 凹部 9a 溝部 10 ダイリング 10a凸部 11 固定ダイス 12 移動ダイス 13 バックプレート 16 リードインプレート 18 固定ダイス孔 22 開口部 23 案内壁 24 駆動軸(駆動部) 24a 先端部 30 移動ダイス孔 34、35 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材が収納されるコンテナと、このコ
    ンテナの一端部側に配設されて上記コンテナ内の成形材
    を他端部側に押圧する加圧機と、上記コンテナの他端部
    に配設されて上記コンテナから押出される成形材を押出
    孔を介して製品形状に成形するダイスが組込まれたダイ
    スアッセンブリと、このダイスアッセンブリを基盤上に
    支承するダイスタックと、上記押出孔の形状を変化させ
    る駆動手段とを備えてなり、 上記ダイスアッセンブリは、上記ダイスタックに固定さ
    れ、固定ダイス孔が穿設された固定ダイスと、この固定
    ダイスに移動自在に設けられ、移動ダイス孔が穿設され
    た移動ダイスとを有し、上記固定ダイス孔と移動ダイス
    孔との連通部分によって形状が可変の上記押出孔が構成
    されるとともに、上記移動ダイスに上記駆動手段の駆動
    部先端が連結され、かつ上記ダイスアッセンブリと上記
    ダイスタックとには、それぞれ上記移動ダイスまたは上
    記駆動部が挿通可能な開口部が形成されていることを特
    徴とする可変断面押出成形装置。
  2. 【請求項2】 上記ダイスアッセンブリは、管状のダイ
    リング内に、上記成形材の押出方向に向けて順次上記固
    定ダイスと、この固定ダイスを支持するバックプレート
    とが収納されており、かつ上記ダイリングの外周部に
    は、上記固定ダイスの開口部と連通して上記移動ダイス
    または上記駆動部が挿通可能な開口部が穿設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変断面押出成形装
    置。
  3. 【請求項3】 上記加圧機、コンテナおよび上記ダイス
    アッセンブリを支持するダイスタックは、水平方向に順
    次配設され、上記固定ダイスおよび上記ダイスタックの
    側壁に上記開口部が形成されるとともに、上記ダイスタ
    ックの側壁に上記駆動手段が固定されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の可変断面押出成形装
    置。
  4. 【請求項4】 上記ダイスタックは、上方に開口して上
    記ダイスアッセンブリを挿脱するための凹部が形成さ
    れ、かつ上記凹部の内壁部に、上記成形材の押出方向と
    交差する方向に溝部が形成され、この溝部内に上記ダイ
    スアッセンブリの外周部が嵌合されていることを特徴と
    する請求項3に記載の可変断面押出成形装置。
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