JPH10165339A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続端部の導通部分に塵埃が溜まり難い電気
掃除機の開示 【解決手段】 挿入筒部９を有する延長管７の接続端部
７Ａには、配線１２の受電側端末を配設する受電側の隔
壁部２２が設けられ、挿入口１０を有する延長管６の接
続端部６Ａには、配線１２の給電側端末を配設する給電
側の隔壁部１１が設けられ、延長管７側の隔壁部２２の
縦壁部部２２Ａに、配線１２の端末と接続されて給電側
の隔壁部１１側に突出する一対の導通ピン１４、１４が
突設され、延長管６側の隔壁部１１には、一対の導通ピ
ン１４、１４を挿入する一対のピン挿入口１５、１５が
形成されている。このピン挿入口１５、１５の奥部に設
けられた導通室２１には、一対の導通ピン１４、１４と
接触導通可能な一対の導通接点１３、１３が配設され、
延長管６の隔壁部１１の底部に、挿入口１０と連通する
連通口２３が開口されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，電気掃除機の延長
管或いはホースなどの互いに接続される接続端部同士の
構造に関し、更に詳しくは、吸込口体に給電を行う電気
掃除機において前記接続端部同士における導通不良等を
改良した電気掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に家庭用の電気掃除機にあっては、
図３〜図６に示すように、集塵容器、集塵用モータ、吸
い込み用ファン等を備えた掃除機本体１に、蛇腹状のホ
ース２が着脱可能に接続され、このホース２の他方の先
端部に手元操作スイッチ類を備えた手元操作部３が設け
られている。この手元操作部３は掃除機本体１の集塵容
器と通ずる集塵用通路を有すると共に、掃除機本体１の
集塵用モータ等の回転制御を行うスイッチ類が設けら
れ、これらのスイッチ類の操作により、集塵時の吸引負
圧や吸込口体４の回転ブラシ５の制御などを行うように
なっている。操作部３の集塵用通路には、プラスチック
製の延長管６が差し込まれて接続されている。延長管６
の先端部には、さらに延長管７が接続されるようになっ
ており、先端部側の延長管７に床面の塵埃を集塵する吸
込口体５が接続されるようになっている。

【０００３】図５は、この延長管６、７同士の接続用端
部の構造を示したものであり、延長管６の接続用端部８
には、延長管７の挿入筒部９を挿入する挿入口１０が形
成され、この挿入口１０の上部に隔壁部１１が形成され
ている。隔壁部１１内には、給電用の電線１２に接続さ
れる導通接点１３、１３が固定されており、導通接点１
３、１３は容易に変位しないように固定されている。延
長管６の隔壁部１１Ａには、延長管７の導通ピン１４を
挿通する略同径のピン挿入口１５が一対開口され、導通
ピン１４をピン挿入口１５に挿入したときに、導通ピン
１４と導通接点１３とが導通可能になっている。

【０００４】延長管７の挿入筒部９には係合用凹部１６
が形成され、この係合用凹部１６に係合する係合ボタン
１７が延長管６の隔壁部１１内に配設されている。隔壁
１１の底部には係合ボタン１７の係合突起１７Ａが上下
動するための開口部１８が開口されている。係合ボタン
１７の係合突起１７Ａの反対側部位は、隔壁部１１に配
設した圧縮コイルスプリング１９により上に付勢され、
係合突起１７Ａが開口部１８を介して係合用凹部１６の
壁面に係合するようになっている。隔壁部１１の上部は
カバー２０により覆われ、カバー２０の縁部は延長管６
の外周面と嵌合して内部の配線１２が密封されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで，電気掃除機
の家庭内の使用方法は、吸込口体４を外して延長管６、
７のみで集塵する場合があるなど様々である。特に部屋
の隅部や角部の掃除においては延長管６、７のみで集塵
することも良く行われる。

【０００６】しかしながら、従来の延長管６、７では、
カバー２０により隔壁部１１内部が封鎖され、隔壁部１
１にピン挿入口１５が一対開口され、しかも、係合ボタ
ン１７の開口部１８が延長管６、７内部の連通風路Ａと
連通しているので、吸込口体４を接続しないで延長管
６．７のみで集塵していると、開口部１８からの負圧が
作用して差込口１５から塵埃が隔壁部１１内の導通室２
１内に入り込んで導通接点１３などに引っかかって溜ま
り、導通ピン１４と導通接点１３との接触不良や発熱な
どが懸念される。

【０００７】尚、延長管６、７の吸込口体４側すなわち
給電側の端部に導通ピン１４を設けると共に、掃除機本
体１側の端部にピン挿入口１５を設ければ、吸込口体４
を外して延長管６、７から集塵しても、ピン挿入口１５
からの入り込みは防止できるが、この場合は、導通ピン
１４が露出するために、短絡のおそれがある。

【０００８】本発明の電気掃除機用の延長管は、係る問
題に着目してなされたものであり、延長管のみの使用を
続けても、塵埃が延長管の電源接続部にたまらない電気
掃除機用の延長管を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，本発明の請求項１にかかる電気掃除機は，電気掃除
機本体から、少なくとも１以上の延長管を介して集塵用
の吸込口体が連通接続可能とされると共に、これらの１
以上の延長管並びに吸込口体には、前記電気掃除機本体
の電源部と通電可能な配線がなされ、前記各延長管同
士、又は、前記延長管と吸込口体同士は、互いに着脱可
能な接続端部同士により接続され、この接続端部のうち
吸込口体側、又は、吸込口体に近い側の延長管の接続端
部は、受電側の接続端部とされると共に、挿入筒部が設
けられ、この挿入筒部の外周面に着脱用の係合凹部が形
成され、前記接続端部のうち、電気掃除機本体に近い方
に接続される延長管は給電側の接続端部とされると共
に、前記挿入筒部の挿入口が形成され、給電側の接続端
部の挿入口の周壁部に、開口部から進退して前記係合凹
部に係合する係合部材が配設され、前記受電側の接続端
部には、受電側配線の端末に接続される一対の導通ピン
の基部を保持する隔壁部が突設され、この一対の導通ピ
ンの先端部は受電側の隔壁部から給電側の接続端部側に
突出しており、前記給電側の接続端部には、給電側配線
の端末に接続されて前記一対の導通ピンと接触する導通
接点を保持する隔壁部が突設されると共に、この給電側
の隔壁部には、前記一対の導通ピンを挿入する一対のピ
ン挿入口が形成されている電気掃除機であって、前記給
電側の隔壁部の底部に、受電側の接続端部の挿入筒部用
の挿入口と連通する連通口が開口されていることを特徴
とする。

【００１０】また、本発明の請求項２の電気掃除機は、
請求項１の電気掃除機において、前記連通口は前記ピン
挿入口より大面積とされていることを特徴とする。

【００１１】さらに、本発明の請求項３の電気掃除機
は、請求項１、２の何れかの電気掃除機において、前記
一対の接点間の略中央部位に、前記連通口を設けたこと
を特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に，本発明の好ましい実施形態
の電気掃除機を図面に基づいて説明する。

【００１３】この実施の形態においては、電気掃除機本
体１、ホース２、手元操作部３、吸込口体４、延長管
６、７の接続端部以外の構成は、従来と変わりがないの
で、同じ符号を用いて説明する。

【００１４】この電気掃除機は、内蔵した電気掃除機本
体１の吸込口にホースが接続され、このホース２の手元
操作部３の先端に延長管６、７が２本接続されている。
延長管７の先端にはモータにより駆動される回転ブラシ
を有する吸込口体４が接続されるようになっており、延
長管７と吸込口体４とは係合ボタン１７により着脱自在
に接続されている。延長管６、７同士と、延長管６と手
元操作部３との係脱も係合ボタン１７により行われる。

【００１５】この発明の対象となる接続端部同士には、
延長管６、７同士、延長管６と手元操作部３、延長管７
と吸込口体４との各接続部端部同士に適用できる。ホー
ス２の手元操作部３と延長管６、各延長管６、７同士、
さらに延長管７と吸込口体４との接続端部同士におい
て、吸込口体４側に配設される側が受電側とされ、掃除
機本体１側に配設される部位が給電側とされる。

【００１６】この実施の形態では延長管６、７同士の接
続端部について説明する。

【００１７】電気掃除機本体１から、ホース２及び少な
くとも１以上の延長管６、７を介して集塵用の吸込口体
４が連通接続可能とされると共に、これらのホース２、
手元操作部３、延長管６、７、吸込口体４は、電気掃除
機本体１の電源部と通電可能な配線１２がなされてい
る。

【００１８】延長管６の掃除機本体１側の接続端部（図
示せず）、並びに、延長管７の掃除機本体１側である接
続端部７Ａは、受電側の接続端部とされており、各々挿
入筒部９が設けられている。また、延長管６、７におい
て、吸込口体４側の接続端部６Ａ（延長管７の吸込口体
４側は図示せず））は受電側の接続端部とされ、接続端
部６Ａには、挿入筒部９が嵌合される挿入口１０が形成
されている。挿入筒部９の外周面には着脱用の係合凹部
１６が形成されている。

【００１９】また、接続端部６Ａ、７Ａ同士において給
電側となる接続端部６Ａの挿入口１０の周壁部には、開
口部１８が設けられている。この着脱用の開口部１８に
は挿入筒部９の係合凹部１６に係合する係合部材として
の係合ボタン１７が配設されている。

【００２０】挿入筒部９を有する延長管７の接続端部７
Ａには、配線１２の受電側端末を配設する受電側の隔壁
部２２（図５参照）が設けられている。挿入口１０を有
する延長管６の接続端部６Ａには、配線１２の給電側端
末を配設する給電側の隔壁部１１が設けられている。受
電側である延長管７側の隔壁部２２の縦壁部部２２Ａに
は、配線１２の端末と接続されて給電側の隔壁部１１側
に突出する一対の導通ピン１４、１４が突設されてい
る。

【００２１】給電側の延長管６側の隔壁部１１には、一
対の導通ピン１４、１４を挿入する一対のピン挿入口１
５、１５が形成されている。このピン挿入口１５、１５
の奥部に設けられた導通室２１には、一対の導通ピン１
４、１４と接触導通可能な一対の導通接点１３、１３が
配設されている。給電側の延長管６の隔壁部１１の底部
に、受電側の接続端部７Ａの挿入筒部６用の挿入口１０
と連通する連通口２３が開口されている。

【００２２】この連通口２３は、導通室２１の一対の導
通接点１３、１３の中間位置にある底部に開口されてい
る。この実施の形態では、一対の導通接点１３、１３の
対面側に導通ピン１４、１４を挟持すると共に係合ボタ
ン１７の上下動を案内するためのリブ２４が突設されて
おり、このリブ２４、２４の上端部のピン挿入口１５、
１５に近い方の部位に切欠２５が形成されている。

【００２３】この切欠２５がピン挿入口１５、１５に近
いところに形成され、しかも、リブ２４、２４の間に連
通口２３が開口しているので、ピン挿入口１５、１５か
ら塵埃が進入しても連通口２３からすぐさま連通風路Ａ
に送られて排除される。連通口２３はピン挿入口１５よ
り大面積とされ、ピン挿入口１５の流速が早くなってい
る。なお、導通ピン１４と接触する導通接点１３の接触
面１３Ａの反対側の位置に連通口２３を設けても良い。

【００２４】この実施の形態の電気掃除機によれば，例
えば、延長管６、７から吸込口体４を外して延長管６、
７のみで掃除する場合、延長管６、７の連通風路Ａと通
ずる挿入口１０からの負圧により、ピン挿入口１５、１
５から給電側の隔壁部１１の導通室２１内に塵埃が入り
込んでも、隔壁部１１に設けた連通口２３からこの塵埃
を吸い込んで連通風路Ａに流してしまうので、隔壁部１
１の内部に塵埃が貯留することを防止でき、導通不良や
塵埃の発熱などを防止できる。さらに、連通口２３の面
積がピン挿入口１５、１５の面積より大であるので、ピ
ン挿入口１５、１５を通過する空気の流速が早いので、
塵埃がピン挿入口１５、１５に引っかかり難い。一対の
導通接点１３、１３間の略中央部位に連通口２３を設け
るので、一対の接点のいずれかに塵埃が偏在することが
防止され、片方の導通接点１３のみが導通不良になるこ
とが防止される。

【００２５】

【発明の効果】本発明の請求項１の電気掃除機によれ
ば，例えば、延長管から吸込口体を外して延長管のみで
掃除する場合、延長管の通風路と通ずる着脱用開口部か
らの負圧により、導通ピンを差し込むピン挿入口から給
電側の隔壁部内に塵埃が入り込んでも、隔壁部に設けた
連通口からこの塵埃を吸い込んで隔壁部内に貯留するこ
とを防止できる。これによって、導通不良を防止でき
る。

【００２６】本発明の請求項２の電気掃除機によれば，
連通口の面積がピン挿入口の面積より大であるので、ピ
ン挿入口を通過する空気の流速が早いため、ピン挿入口
に塵埃が引っかかり難い。

【００２７】本発明の請求項３の電気掃除機によれば，
一対の接点間の略中央部位に連通口を設けるので、一対
の導通接点のいずれかに塵埃が偏在することが防止さ
れ、片方の接点のみが導通不良になることが防止され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の電気掃除機の給電側の延
長管の接続用端部の断面図

【図２】図１の給電側の延長管の接続用端部の平面的な
断面図

【図３】従来の電気掃除機の斜視図

【図４】図３の電気掃除機の延長管同士を抜いた状態の
部分斜視図

【図５】従来の電気掃除機の延長管同士の接続部同士の
構造を示す断面図

【図６】従来の電気掃除機の導通接点及び導通ピンの接
触状態を平面的に示した部分図

【符号の説明】

６ 給電側の延長管 ７ 受電側の延長管 ９ 挿入筒部 １０ 挿入口 １１ 隔壁部 １２ 配線 １３ 導通接点 １４ 導通ピン １５ ピン挿入口 １６ 係合凹部 １７ 係合ボタン １８ 開口部 ２１ 導通室 ２２ 隔壁部 ２３ 連通口 ２４ リブ ２５ 切欠

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電気掃除機本体から、少なくとも１以上の
   延長管を介して集塵用の吸込口体が連通接続可能とされ
   ると共に、これらの１以上の延長管並びに吸込口体に
   は、前記電気掃除機本体の電源部と通電可能な配線がな
   され、 前記各延長管同士、又は、前記延長管と吸込口体同士の
   少なくとも一方は、互いに着脱可能な接続端部同士によ
   り接続され、 この接続端部のうち吸込口体側、又は、吸込口体に近い
   側の延長管の接続端部は、受電側の接続端部とされると
   共に、挿入筒部が設けられ、この挿入筒部の外周面に着
   脱用の係合凹部が形成され、 前記接続端部のうち、電気掃除機本体に近い方に接続さ
   れる延長管は給電側の接続端部とされると共に、前記挿
   入筒部の挿入口が形成され、給電側の接続端部の挿入口
   の周壁部に、開口部から進退して前記係合凹部に係合す
   る係合部材が配設され、 前記受電側の接続端部には、受電側配線の端末に接続さ
   れる一対の導通ピンの基部を保持する隔壁部が突設さ
   れ、この一対の導通ピンの先端部は受電側の隔壁部から
   給電側の接続端部側に突出しており、 前記給電側の接続端部には、給電側配線の端末に接続さ
   れて前記一対の導通ピンと接触する導通接点を保持する
   隔壁部が突設されると共に、この給電側の隔壁部には、
   前記一対の導通ピンを挿入する一対のピン挿入口が形成
   されている電気掃除機であって、 前記給電側の隔壁部の底部に、受電側の接続端部の挿入
   筒部用の挿入口と連通する連通口が開口されていること
   を特徴とする電気掃除機。
2. 【請求項２】請求項１の電気掃除機において、前記連通
   口は前記ピン挿入口より大面積とされていることを特徴
   とする電気掃除機。
3. 【請求項３】請求項１、２の何れかの電気掃除機におい
   て、 前記一対の接点間の略中央部位に、前記連通口を設けた
   ことを特徴とする電気掃除機。