JPH10163167A - エッチング装置及びエッチングの終点検出方法 - Google Patents

エッチング装置及びエッチングの終点検出方法

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JPH10163167A
JPH10163167A JP32509496A JP32509496A JPH10163167A JP H10163167 A JPH10163167 A JP H10163167A JP 32509496 A JP32509496 A JP 32509496A JP 32509496 A JP32509496 A JP 32509496A JP H10163167 A JPH10163167 A JP H10163167A
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etching
end point
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time differential
detecting
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JP32509496A
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Yuji Hasebe
裕治 長谷部
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Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチングする被膜の特定物質を特に限定す
ることなく、エッチング終点検出を正確なタイミングで
行うことができるエッチング装置及びエッチングの終点
検出方法を提供する。 【解決手段】 エッチング処理の開始からエッチング槽
内のエッチング液3に含まれるチタン原子の濃度を原子
濃度検出器により検出し(ステップS2)、制御装置
は、その原子濃度の1次時間微分値に基づいてエッチン
グの終点を検出し(ステップS3及びS4)、ロボット
アームに制御信号を与えてケースをエッチング槽から引
上げさせた(ステップS5)後、そのケースを洗浄槽の
洗浄液中に浸漬させて洗浄工程を行う(ステップS
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に被膜が形成
されている対象物をエッチング槽中のエッチング液に浸
漬することにより、前記被膜を構成している特定物質を
選択的にエッチングするエッチング装置及びエッチング
の終点検出方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばMOSFETな
どの半導体装置の製造プロセスにおいて、ソース,ドレ
イン及びゲート電極の表面を金属シリサイド化するサリ
サイド構造をなすことにより、寄生抵抗を低減してMO
SFETの動作速度を向上させる技術がある。例えば、
金属シリサイドとして一般に良く用いられるチタンシリ
サイドを形成した場合は、ゲート側壁酸化膜やLOCO
S酸化膜表面上などに存在する未反応の不要なチタン
を、エッチング液としてアンモニア,過酸化水素水の溶
液を用いた選択ウエットエッチングによって除去する必
要がある。
【0003】この場合に問題となるのは、エッチングを
どの時点で終了させるか、という点である。即ち、エッ
チング時間が不足すると、MOSFET上に不要なチタ
ンが残留してしまい(アンダーエッチング)、ゲートと
ソース及びドレイン間との絶縁不良をもたらし、これを
防止するためにエッチング時間を余分に設定すると、M
OSFETとして必要な層(チタンシリサイド層)にま
でエッチングが及んでしまう場合があり(オーバーエッ
チング)、その上に電極が形成された場合に接触抵抗の
増大を招いてしまう。従って、エッチングの終点検出を
いかに適切に行い得るかが、デバイス特性の良否及びそ
の再現性(歩留まり)を決定するのである。
【0004】この様なエッチングの終点検出を的確に行
うことを目的とした従来技術として、例えば、特開平7
−201807号公報に開示されているものがある。こ
れは、エッチング液中に浸漬されエッチング処理中であ
るSi半導体基板と酸化膜(SiO)との界面に、基
本波及び1次高調波成分のみからなる赤外線ビームをプ
ローブ光として照射し、前記基板と酸化膜との界面で反
射された赤外線ビームに含まれる2次高調波成分を検出
して、その変化によりエッチングの終点検出を行うもの
である。
【0005】この従来技術を、上記のようにチタンをエ
ッチングする場合に適用することを想定すると、以下の
ような問題がある。先ず、赤外線ビームに代わるプロー
ブ光として、チタンを透過し、且つチタンシリサイドと
の界面において反射する適当なプローブ光を選択するの
が難しい。
【0006】また、エッチングする対象が、プローブ光
の径と同等若しくはそれ以下の微細なパターンを形成し
ている場合には、プローブ光によって終点検出に適する
情報を得るのが困難である。更に、チタンのエッチング
中には、エッチング液中に気泡が多量に発生するため、
プローブ光の散乱が生じて検出動作に支障を来す。以上
のことから、適用可能性は乏しいと考えられる。
【0007】この様に、エッチング対象となる材料の表
面の状態から直接エッチング終点検出を行うものでは、
上述のようにエッチング対象や検出動作の制約が多くな
るため、正確な検出を行えない場合がある。
【0008】更に、従来技術としては、特開平6−26
0479号公報に開示されているものがある。これは、
イオン検出手段によってエッチング液中のイオン濃度を
測定し、そのイオン濃度が飽和したことによってエッチ
ングの終点を検出するものである。
【0009】しかしながら、実際には、エッチング液中
に存在する例えば金属等の被エッチング部材の全てがイ
オン化されるわけではない。従って、イオン濃度に基づ
いてエッチングの終点を検出すると、イオン化されてい
ない被エッチング部材の割合に応じた誤差が含まれてし
まう。加えて、イオン濃度が飽和するエッチングの終点
付近では濃度の変化量が小さくなり、最適なタイミング
で終点検出を行うことが難しいという問題がある。
【0010】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、エッチングする被膜の特定物質を特に限定
することなく、エッチング終点検出を正確なタイミング
で行うことができるエッチング装置及びエッチングの終
点検出方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のエッチング装置または請求項7記載
のエッチングの終点検出方法によれば、エッチングの進
行に伴って、エッチング液中に、対象物表面に形成され
ている被膜を構成している特定物質(例えばチタン)の
原子濃度が次第に増加する。この原子濃度を原子濃度検
出手段により検出し、終点検出手段は、原子濃度の1次
時間微分値に基づいてエッチングの終点を検出する。
【0012】例えば、エッチングすべき被膜の特定物質
が略エッチングされると、エッチング液中に溶け込んだ
特定物質の原子濃度も変化が少なくなるので、その1次
時間微分値も低いレベルとなる。従って、特定物質の原
子濃度の1次時間微分値が所定レベル以下となったこと
を以て、特定物質の種類を特に限定することなくエッチ
ングの終点を正確なタイミングで検出することができ
る。
【0013】請求項2記載のエッチング装置または請求
項8記載のエッチングの終点検出方法によれば、エッチ
ングを行うことによって、エッチング液中でイオン化さ
れる特定物質(例えばチタン)の濃度が次第に増加し
て、エッチング液の抵抗率が低下する。この抵抗率を抵
抗率検出手段により検出し、終点検出手段は、抵抗率の
1次時間微分値を得て、その1次時間微分値に基づいて
エッチングの終点を検出する。従って、請求項1または
7と同様の効果が得られる。
【0014】請求項3記載のエッチング装置または請求
項9記載のエッチングの終点検出方法によれば、エッチ
ングを行うことによって、エッチング液中に含まれる特
定物質(例えばチタン)の濃度が次第に増加して、エッ
チング液の光吸収度が次第に低下する。この光吸収度を
光吸収度検出手段により検出し、終点検出手段は、光吸
収度の1次時間微分値を得て、その1次時間微分値に基
づいてエッチングの終点を検出する。従って、請求項1
または7と同様の効果が得られる。
【0015】請求項4記載のエッチング装置または請求
項10記載のエッチングの終点検出方法によれば、エッ
チング液中に含まれる特定物質(例えばチタン)の原子
濃度を原子濃度検出手段により検出し、終点検出手段
は、原子濃度の2次時間微分値に基づいてエッチングの
終点を検出する。従って、エッチングの終点をより正確
に検出することができる。
【0016】請求項5記載のエッチング装置または請求
項11記載のエッチングの終点検出方法によれば、エッ
チング液の抵抗率を抵抗率検出手段により検出し、終点
検出手段は、抵抗率の2次時間微分値を得て、その2次
時間微分値に基づいてエッチングの終点を検出する。従
って、請求項4または10と同様の効果が得られる。
【0017】請求項6記載のエッチング装置または請求
項12記載のエッチングの終点検出方法によれば、エッ
チング液の光吸収度を光吸収度検出手段により検出し、
終点検出手段は、光吸収度の2次時間微分値を得て、そ
の2次時間微分値に基づいてエッチングの終点を検出す
る。従って、請求項4または10と同様の効果が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1乃至図5を参照して説明する。図2は、エッチン
グ装置の構成を示す機能ブロック図である。エッチング
槽1は、オーバーフロー槽2の内部に配設されている。
エッチング槽1の内部には、アンモニアと過酸化水素水
とからなるエッチング液3が満たされている。
【0019】オーバーフロー槽2の外底部には、エッチ
ング槽1からオーバーフローしたエッチング液3を排出
するためのパイプ4の一端が接続されており、そのパイ
プ4の他端は、原子濃度測定器(原子濃度検出手段)5
に接続されている。パイプ4の途中には、開閉用のバル
ブ6が設けられている。また、原子濃度測定器5には、
エッチング槽1内のエッチング液3を直接採取すること
もできるように、パイプ7(途中にバルブ7aが設けら
れている)が接続されている。
【0020】原子濃度測定器5は、例えばICP(Indu
ctively Coupled Plasma)発光分析装置などで構成され
ている。ICP発光分析装置は、アルゴンなどの不活性
気体の気流中に誘導コイルにより高周波電流を流してプ
ラズマ化させ、試料としてのエッチング液3を、ニュー
マティックネブライザにより吸引噴霧してプラズマ中に
導入することにより発光させる。そして、試料中に含ま
れている特定物質により生じた特定波長の発光量を分光
器(モノクロメータ)で検出することによって、エッチ
ング液3中に含まれる特定物質の原子濃度を得ることが
できるものである。尚、この場合の原子濃度は、絶対値
またはある検出時点を基準とした相対値の何れでも良
い。
【0021】原子濃度測定器5の検出信号は、例えばパ
ーソナルコンピュータなどで構成される制御装置(終点
検出手段)8に与えられるようになっている。制御装置
8は、与えられた原子濃度の検出信号を後述のようにデ
ータ処理して、その結果をディスプレイにグラフィック
表示させたり、その結果に基づきロボットアーム9に制
御信号を出力して駆動させるようになっている。
【0022】原子濃度測定器5には、エッチング液3循
環用のパイプ10に対して、2系統の排出用パイプ11
及び12が接続されている。パイプ11は、パイプ10
に直接接続されており、パイプ12は、フィルタ13を
介してパイプ10に接続されている。パイプ11及び1
2には、夫々バルブ11a及び12aが設けられてお
り、何れか一方を開状態にして、排出液をフィルタ13
に通すか通さないかを選択するようになっている。パイ
プ10の途中には、循環ポンプ14が設けられており、
パイプ10の他端は、エッチング槽1内に導入されてい
る。
【0023】ロボットアーム9は、エッチングの対象物
が複数個セットされている図示しないケースを、エッチ
ング槽1内と洗浄槽15との間で移動させるために設け
られている。洗浄槽15は、エッチング槽1と同様にオ
ーバーフロー槽16の内部に設置されており、超純水な
どの洗浄液17で満たされている。洗浄液17中には、
循環用のパイプ18の一端が導入され、そのパイプ18
は、途中にバルブ18aを介して他端が原子濃度測定器
19に接続されている。
【0024】この原子濃度測定器19は、エッチングが
終了した対象物を洗浄することによって洗浄液17の汚
染がどの程度進んだかを検出して、洗浄液17の交換時
期を決定するために用いられるものである。原子濃度測
定器19には、排出用のパイプ20の一端が接続されて
おり、そのパイプ20は、フィルタ21及び循環用ポン
プ22を介して他端が洗浄槽15内に導入されている。
【0025】また、オーバーフロー槽16の外底部に
は、オーバーフロー槽2と同様に、洗浄槽15からオー
バーフローした洗浄液17を排出するためのパイプ23
の一端が接続されており、そのパイプ23の他端は、原
子濃度測定器19に接続されている。パイプ23の途中
には、開閉用のバルブ24が設けられている。
【0026】図3は、エッチングの対象物たるMOSF
ET25の構造の一部を摸式的に示す断面図であり、
(a)はエッチング前,(b)はエッチング後の状態を
示している。半導体基板26内に拡散形成されているウ
エル27内部には、ソース領域28及びドレイン領域2
9がやはり拡散によって形成されている。ウエル27表
面のソース領域28とドレイン領域29との間に位置す
る部位には、ゲート酸化膜30を介してポリシリコンか
らなるゲート電極31が形成されている。ゲート電極3
1の両側方には、側壁酸化膜(サイドウォール)32が
形成されている。
【0027】上記基本的構成のMOSFET25のソー
ス領域28及びドレイン領域29並びにゲート電極31
表面の酸化膜を除去した後に、スパッタ法などによりチ
タン膜34を全面に成膜し、例えばアルゴンガス雰囲気
中で625度,60秒の短時間熱処理を行う。
【0028】すると、ソース領域28及びドレイン領域
29並びにゲート電極31表面上のみに、チタンシリサ
イド膜33が形成される。この状態を示しているのが図
3(a)である。このMOSFET25の表面に被膜と
して存在している未反応のチタン膜34のみをエッチン
グにより選択的に除去して、図3(b)に示すMOSF
ET25aの状態にする。即ち、チタン膜34を構成し
ているチタンが特定物質に対応するものである。
【0029】次に、第1実施例の作用について、図1,
図4及び図5をも参照して説明する。図1は、制御装置
8の制御内容を示すフローチャートである。制御装置8
の図示しないキーボードが操作されエッチング開始用の
コマンドが入力されると、先ず、「エッチング開始」の
処理ステップS1に移行して、制御装置8は、ロボット
アーム9を駆動させて多数のMOSFET25が形成さ
れたウエハを収容したケースを、エッチング槽1内のエ
ッチング液3に浸漬させてエッチング処理を開始させ
る。そして、「原子濃度読込み」の処理ステップS2に
移行する。
【0030】尚、エッチング液3は、エッチング槽1の
容積以上の量が供給されており、循環ポンプ14が駆動
されることによって、エッチング槽1をオーバーフロー
したエッチング液3は、オーバーフロー槽2→パイプ4
→原子濃度測定器5→パイプ11→パイプ10(循環ポ
ンプ14)→エッチング槽1→…の経路で循環するよう
になっている。
【0031】エッチング処理が開始されると、MOSF
ET25の表面に形成されているチタン膜34のエッチ
ング液3に晒された部分が選択的にエッチングされて、
チタン原子がエッチング液3中に溶出する。処理ステッ
プS2において、制御装置8は、原子濃度測定器5によ
り検出されるエッチング液3中のチタン原子濃度を適当
な時間間隔を以てA/D変換して読込むと、次の「1次
時間微分値演算」の処理ステップS3に移行する。処理
ステップS3において、制御装置8は、ステップS2に
おいて読込んだチタン原子濃度の1次時間微分値を演算
する。そして、「濃度飽和?」の判断ステップS4に移
行する。
【0032】ここで、図4は、エッチング処理が開始さ
れた時点からの時間経過を横軸に、エッチング液3中の
チタン原子濃度の変化の一例を縦軸にとって示すもので
ある。エッチング処理の初期段階では、チタン原子濃度
は略時間に比例して増加するが、エッチング処理がある
程度進むと、選択的にエッチングすべき部分が殆どエッ
チングされるので、濃度の増加は次第に飽和傾向を示す
ようになる。
【0033】また、図5は、チタン原子濃度が図4に示
すように変化した場合に、その1次時間微分値として得
られる値を縦軸にとって示すものである。即ち、エッチ
ング処理の開始直後からチタン原子濃度の1次時間微分
値は正の値を示し、チタン原子濃度が略時間に比例して
増加する状態ではそのまま略フラットなレベルを維持し
て変化しない。そして、チタン原子濃度の増加が飽和傾
向を示すようになるとその1次時間微分値は次第に低下
し、チタン膜34が略エッチングされてチタン原子濃度
が略飽和した状態に近付くと、その1次時間微分値はゼ
ロに近付く。
【0034】判断ステップS4において、制御装置8
は、上記原理に従ってチタン原子濃度の1次時間微分値
がゼロにある程度近付いたか否かによってチタン原子濃
度が飽和したか否か、即ち、エッチングの終了時点に達
したか否かを判断する。濃度が飽和しておらず「NO」
と判断した場合はステップS2,S3へと移行して、チ
タン原子濃度の読込みと1次時間微分値の演算とを繰返
す。
【0035】そして、エッチング液3に晒されたチタン
膜34がエッチングされてチタン原子濃度が略飽和した
状態に近付き、判断ステップS4において、制御装置8
が1次時間微分値が略ゼロになったと判断すると(図4
及び図5の矢印で示す時点)、「エッチング終了」の処
理ステップS5に移行する。
【0036】ここで、図4及び図5の矢印で示す時点付
近における両曲線の傾きを比較すると、このエッチング
処理の特性から、1次時間微分値を示す曲線の傾きの方
が大きくなっている。即ち、チタン原子濃度が略飽和し
た状態となる付近では、その1次時間微分値は、チタン
原子濃度よりも大きく変化する。従って、例えば1次時
間微分値に対して“0”近傍にしきい値を設定してエッ
チングの終点を検出すると、終点として適切な時点をよ
り確実に検出することができる。
【0037】処理ステップS5において、制御装置8
は、ロボットアーム9に制御信号を与えてMOSFET
25がセットされているケースをエッチング槽1から引
上げることにより、エッチング処理を終了させる。その
後、「洗浄工程」の処理ステップS6に移行して、ロボ
ットアーム9によりエッチング槽1から引上げたケース
を洗浄槽15内の洗浄液17に浸漬させて、フィルタ2
1を介して不純物を除去しながら循環させている洗浄液
17によって所定時間洗浄を行わせる。
【0038】そして、洗浄工程が終了すると、ケースを
洗浄液17から引上げて処理を終了する。この時点で、
エッチング処理前に図3(a)に示す状態であったMO
SFET25は、図3(b)に示すように不要なチタン
膜34が除去されたMOSFET25aとなる。
【0039】以上のように本実施例によれば、エッチン
グ処理の開始からエッチング槽1内のエッチング液3に
含まれるチタン原子の濃度を原子濃度検出器5により検
出し、制御装置8は、その原子濃度の1次時間微分値に
基づいてエッチングの終点を検出して、終点を検出する
と、ケースをエッチング槽1内のエッチング液3から引
上げてエッチング処理を終了させ、洗浄工程に移行させ
るようにした。
【0040】従って、チタン原子の濃度を直接的に検出
し且つその1次時間微分値を以て、エッチングの終点と
して適切な時期を従来よりも確実に検出することができ
る。しかも、被膜を構成する材料(特定物質)を特に限
定することなく、通常のウエットエッチングの対象とな
るものであれば適用が可能である。
【0041】加えて、本実施例のように、エッチングの
対象物が、ゲート電極31などが極めて微細なパターン
を以て形成されているMOSFET25のようなもので
あって、エッチングの終点判断時期が厳しいものについ
ては特に有効である。
【0042】図6及び図7は本発明の第2実施例を示す
ものであり、第1実施例と異なる部分についてのみ説明
する。第2実施例の構成は第1実施例と同様であり、制
御装置8における処理が異なっている。図5に示す制御
装置8のフローチャートにおいては、第1実施例のステ
ップS3が、「2次時間微分値演算」の処理ステップS
3aに置き換わっている。
【0043】この処理ステップS3aにおいて、制御装
置8は、チタン原子濃度の2次時間微分値を演算して得
るようになっている。そして、次の「濃度飽和?」の判
断ステップS4aにおいては、2次時間微分値に基づい
てチタン原子濃度が飽和したか否かを判断するようにな
っている。
【0044】図7は、チタン原子濃度が図4に示すよう
に変化した場合に、その2次時間微分値として得られる
値を縦軸にとって示すものである。即ち、エッチング処
理の開始からしばらくの間は、図5に示すように、チタ
ン原子濃度の1次時間微分値はフラットな正の値を維持
するので、その間において2次時間微分値はゼロとな
る。そして、チタン原子濃度が飽和傾向を示し出してそ
の1次時間微分値が低下し始めると、2次時間微分値は
低下して負の値を示す。1次時間微分値が直線的に低下
している間はフラットな最小値(負の値)を維持する。
【0045】而して、1次時間微分値の低下率が小さく
なると2次時間微分値は上昇し、チタン膜34がエッチ
ングされてチタン原子濃度が略飽和した状態に近付く
と、その2次時間微分値はゼロに近付く。
【0046】判断ステップS4aにおいて、制御装置8
は、上記原理に従ってチタン原子濃度の2次時間微分値
が最小値を示した後にゼロにある程度近付いたか否かに
よってチタン原子濃度が飽和したか否か、即ち、エッチ
ングの終了時点に達したか否かを判断する。濃度が飽和
しておらず「NO」と判断した場合はステップS2,S
3aへと移行して、チタン原子濃度の読込みと2次時間
微分値の演算とを繰返す。
【0047】そして、チタン膜34がエッチングされて
チタン原子濃度が略飽和状態に近付き、判断ステップS
4aにおいて、制御装置8がチタン原子濃度の2次時間
微分値が略ゼロになったと判断すると(図4及び図7の
矢印で示す時点)、「エッチング終了」の処理ステップ
S5に移行する。以降の処理は、第1実施例と同様であ
る。
【0048】ここで、図5及び図7の矢印で示す時点付
近における両曲線の傾きを比較すると、2次時間微分値
を示す曲線の傾きは、1次時間微分値を示す曲線の傾き
よりも大きいことから、“0”近傍での値の変化がより
大なる2次時間微分値に基づいてエッチングの終点を検
出すると、終点として適切な時期をより一層確実に検出
することができる。
【0049】以上のように第2実施例によれば、エッチ
ング槽1内のエッチング液3に含まれるチタン原子の濃
度を原子濃度検出器5により検出し、制御装置8は、そ
の原子濃度の2次時間微分値に基づいてエッチングの終
点を検出するようにした。従って、エッチングの終点と
して適切な時点をより一層確実に検出することができ
る。
【0050】図8乃至図11は本発明の第3実施例を示
すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。図8はエッチング装置の電気的構成を示す機能ブロ
ック図であり、図2に示す第1実施例の構成から原子濃
度測定器5が除かれ、その代わりに抵抗率測定器(抵抗
率検出手段)35が設けられている。
【0051】抵抗率測定器35は、例えば、エッチング
液3中に所定間隔を有する2つの電極を配置し、その間
に所定電圧を印加した場合に流れる電流値を測定して抵
抗値を得ると、電極間距離及び電極面積などを勘案する
ことによりエッチング液3の抵抗率を求める構成であ
る。尚、この場合の抵抗率は、絶対値またはある検出時
点を基準とした相対値の何れでも良い。その他の構成は
第1実施例と同様である。また、エッチングの対象物
も、第1実施例と同様のMOSFET25である。
【0052】次に、第3実施例の作用について図9乃至
図11をも参照して説明する。図9は、制御装置8の制
御内容を示すフローチャートである。図1に示す第1実
施例のフローチャートのステップS2に代えて、「抵抗
率読込み」の処理ステップS7が配置されている。ま
た、ステップS3及びS4に代えて、「一次時間微分値
演算」の処理ステップS8及び「抵抗率飽和?」の判断
ステップS9が配置されている。その他は第1実施例と
同様である。
【0053】エッチング処理が開始され、ステップS1
においてMOSFET25がセットされているケースが
エッチング液3中に浸漬されると、制御装置8は、処理
ステップS7において抵抗率測定器35が出力するエッ
チング液3の抵抗率を適当な時間間隔を以てA/D変換
して読込むと処理ステップS8に移行する。処理ステッ
プS8において、制御装置8は、ステップS7において
読込んだエッチング液3の1次時間微分値を演算する。
そして、判断ステップS9に移行する。
【0054】ここで、図10は、エッチング処理が開始
された時点からの時間経過を横軸に、エッチング液3の
抵抗率の変化の一例を縦軸にとって示すものである。時
間の経過に伴ってエッチング液3中のチタン原子濃度が
増加して金属イオンが増加することによりエッチング液
3の電気伝導率が上昇し、その逆数である抵抗率は次第
に低下する。
【0055】また、図11は、抵抗率が図10に示すよ
うに変化した場合に、その1次時間微分値として得られ
る値を縦軸にとって示すものである。即ち、エッチング
処理の開始直後から抵抗率は略直線的に低下するので、
その1次時間微分値は略フラットな負の値となる。そし
て、チタン原子濃度の増加が飽和傾向を示すにつれてエ
ッチング液3の抵抗率の低下率も小さくなり、それに伴
って1次時間微分値は次第に上昇してゼロに近付く。
【0056】判断ステップS9において、制御装置8
は、上記原理に従ってエッチング液3の抵抗率の1次時
間微分値がゼロにある程度近付いたか否かによって抵抗
率が飽和したか否か、即ち、エッチングの終了時点に達
したか否かを判断する。濃度が飽和しておらず「NO」
と判断した場合はステップS7,S8へと移行して、抵
抗率の読込みと1次時間微分値の演算とを繰返す。
【0057】そして、チタン膜34がエッチングされて
チタン原子濃度が略飽和した状態に近付き、それに伴っ
てエッチング液3の抵抗率がゼロに近付いて、判断ステ
ップS9において制御装置8が抵抗率の1次時間微分値
が略ゼロになったと判断すると(図10及び図11の矢
印で示す時点)、「エッチング終了」の処理ステップS
5に移行する。以降の処理は、第1実施例と同様であ
る。
【0058】以上のように第3実施例によれば、エッチ
ング処理の開始からエッチング槽1内のエッチング液3
の抵抗率を抵抗率測定器35により検出し、制御装置8
は、その抵抗率の1次時間微分値に基づいてエッチング
の終点を検出するようにした。従って、第1実施例と同
様の効果が得られる。
【0059】図12及び図13は本発明の第4実施例を
示すものであり、第3実施例と異なる部分についてのみ
説明する。第4実施例の構成は第3実施例と同様であ
り、制御装置8における処理が異なっている。図12に
示す制御装置8のフローチャートにおいては、第3実施
例のステップS8が、「2次時間微分値演算」の処理ス
テップS8aに置き換わっている。
【0060】この処理ステップS8aにおいて、制御装
置8は、エッチング液3の抵抗率の2次時間微分値を演
算して得るようになっている。そして、次の「抵抗率飽
和?」の判断ステップS9aにおいては、2次時間微分
値に基づいてエッチング液3の抵抗率が飽和したか否か
を判断するようになっている。
【0061】図13は、エッチング液3の抵抗率が図1
0に示すように変化した場合に、その2次時間微分値と
して得られる値を縦軸にとって示すものである。即ち、
エッチング処理の開始からしばらくの間は、エッチング
液3の抵抗率の2次時間微分値は、図11に示す1次時
間微分値がフラットな負の値を維持するので、その間に
おいて2次時間微分値はゼロとなる。そして、エッチン
グ液3の抵抗率の低下が次第に飽和傾向を示し出してそ
の1次時間微分値が上昇し始めると、2次時間微分値も
上昇し、1次時間微分値が直線的に上昇している間は、
2次時間微分値はフラットな最大値を維持する。
【0062】而して、1次時間微分値の上昇の傾きが小
さくなると2次時間微分値は低下して、チタン膜34が
エッチングされてエッチング液3の抵抗率の低下が略飽
和した状態に近付くと、その2次時間微分値はゼロに近
付く。
【0063】ここで、図11及び図13の矢印で示す時
点付近における両曲線の傾きを比較すると、2次時間微
分値を示す曲線の傾きは、1次時間微分値を示す曲線の
傾きよりも大きいことから、2次時間微分値に基づいて
エッチングの終点を検出すると、終点として適切な時期
をより一層確実に検出することができる。
【0064】以上のように第4実施例によれば、エッチ
ング槽1内のエッチング液3の抵抗率を抵抗率検出器3
5により検出し、制御装置8は、その抵抗率の2次時間
微分値に基づいてエッチングの終点を検出するようにし
た。従って、エッチングの終点として適切な時期をより
確実に検出することができ、第2実施例と同様の効果が
得られる。
【0065】図14乃至図17は本発明の第5実施例を
示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。図14はエッチング装置の電気的構成を示す機能
ブロック図であり、図2に示す第1実施例の構成から原
子濃度測定器5が除かれ、その代わりに光吸収度測定器
(光吸収度検出手段)36が設けられている。
【0066】光吸収度測定器36は、例えば、吸光光度
法を用いた測定器であり、投光素子(重水素または水素
を用いた放電管等)によって投光した光を、エッチング
液3を透過させて受光素子(真空光電管,光電子増倍
管,フォトダイオード等)により受光して、光吸収度
(吸光度)を検出する構成である。尚、この場合の光吸
収度は、絶対値またはある検出時点を基準とした相対値
の何れでも良い。その他の構成は第1実施例と同様であ
り、エッチングの対象物も第1実施例と同様のMOSF
ET25である。
【0067】次に、第5実施例の作用について図15乃
至図17をも参照して説明する。図15は、制御装置8
の制御内容を示すフローチャートである。図1に示す第
1実施例のフローチャートのステップS2に代えて、
「光吸収度読込み」の処理ステップS10が配置されて
いる。また、ステップS3及びS4に代えて、「一次時
間微分値演算」の処理ステップS11及び「光吸収度飽
和?」の判断ステップS12が配置されている。その他
は第1実施例と同様である。
【0068】エッチング処理が開始され、ステップS1
においてMOSFET25がセットされているケースが
エッチング液3中に浸漬されると、制御装置8は、処理
ステップS7において光吸収度測定器36が出力するエ
ッチング液3の光吸収度を適当な時間間隔を以てA/D
変換して読込むと処理ステップS11に移行する。処理
ステップS11において、制御装置8は、ステップS1
0において読込んだ光吸収度の1次時間微分値を演算す
る。そして、判断ステップS12に移行する。
【0069】ここで、図16は、エッチング処理が開始
された時点からの時間経過を横軸に、エッチング液3の
光吸収度の変化の一例を縦軸にとって示すものである。
時間の経過に伴ってエッチング液3中のチタン原子濃度
が増加することにより、投光素子から投光された光はエ
ッチング液3により吸収されるようになり、光吸収度は
チタン原子濃度に略比例して上昇する。
【0070】また、図17は、光吸収度が図16に示す
ように変化した場合に、その1次時間微分値として得ら
れる値を縦軸にとって示すものである。この場合、光吸
収度の曲線は、第1実施例におけるチタン原子濃度と略
同様の上昇曲線を描いているので(一例として)、その
一次時間微分値の曲線についても、図5と略同様とな
る。即ち、エッチング処理の開始直後から光吸収度は略
直線的に上昇するので、その1次時間微分値は略フラッ
トな値となる。そして、チタン原子濃度の増加が飽和傾
向を示すにつれてエッチング液3の光吸収度の上昇も飽
和状態となり、それに伴って1次時間微分値は次第に低
下してゼロに近付く。
【0071】判断ステップS12において、制御装置8
は、上記原理に従ってエッチング液3の光吸収度の1次
時間微分値がゼロにある程度近付いたか否かによって光
吸収度が飽和したか否か、即ち、エッチングの終了時点
に達したか否かを判断する。濃度が飽和しておらず「N
O」と判断した場合はステップS10,S11へと移行
して、光吸収度の読込みと1次時間微分値の演算とを繰
返す。
【0072】そして、チタン膜34がエッチングされて
チタン原子濃度が略飽和した状態に近付き、それに伴っ
てエッチング液3の光吸収度がゼロに近付いて、判断ス
テップS12において、制御装置8が光吸収度の1次時
間微分値が略ゼロになったと判断すると(図16及び図
17の矢印で示す時点)、「エッチング終了」の処理ス
テップS5に移行する。以降の処理は、第1実施例と同
様である。
【0073】以上のように第5実施例によれば、エッチ
ング処理の開始からエッチング槽1内のエッチング液3
の光吸収度を光吸収度測定器36により検出し、制御装
置8は、その光吸収度の1次時間微分値に基づいてエッ
チングの終点を検出するようにした。従って、第1実施
例と同様の効果が得られる。
【0074】図18及び図19は本発明の第6実施例を
示すものであり、第5実施例と異なる部分についてのみ
説明する。第6実施例の構成は第5実施例と同様であ
り、制御装置8における処理が異なっている。図18に
示す制御装置8のフローチャートにおいては、第5実施
例のステップS11が、「2次時間微分値演算」の処理
ステップS11aに置き換わっている。
【0075】この処理ステップS11aにおいて、制御
装置8は、エッチング液3の光吸収度の2次時間微分値
を演算して得るようになっている。そして、次の「光吸
収度飽和?」の判断ステップS12aにおいては、2次
時間微分値に基づいてエッチング液3の光吸収度が飽和
したか否かを判断するようになっている。
【0076】図19は、光吸収度が図16に示すように
変化した場合に、その2次時間微分値として得られる値
を縦軸にとって示すものである。即ち、その変化の態様
は第2実施例におけるチタン原子濃度の2次時間微分値
と同様であり、エッチング処理の開始からしばらくの間
は、図17に示すように、チタン原子濃度の1次時間微
分値はフラットな正の値を維持するので、その間におい
て2次時間微分値はゼロとなる。そして、光吸収度が飽
和傾向を示し出してその1次時間微分値が低下し始める
と、2次時間微分値は低下して負の値を示し、以降、1
次時間微分値の変化に伴って、フラットな最小値(負の
値)を維持した後上昇に転じ、チタン膜34がエッチン
グされて光吸収度が略飽和した状態に近付くと、その2
次時間微分値はゼロに近付く。
【0077】判断ステップS12aにおいて、制御装置
8は、光吸収度の2次時間微分値が最小値を示した後に
ゼロにある程度近付いたか否かによって光吸収度が飽和
したか否か、即ち、エッチングの終了時点に達したか否
かを判断する。濃度が飽和しておらず「NO」と判断し
た場合はステップS10,S11aへと移行して、光吸
収度の読込みと2次時間微分値の演算とを繰返す。
【0078】そして、チタン膜34がエッチングされて
光吸収度が略飽和した状態に近付き、判断ステップS1
2aにおいて2次時間微分値が略ゼロになったと判断す
ると(図16及び図19の矢印で示す時点)、「エッチ
ング終了」の処理ステップS5に移行する。以降の処理
は、第1実施例と同様である。
【0079】以上のように第6実施例によれば、エッチ
ング槽1内のエッチング液3の光吸収度を光吸収度測定
器36により検出し、制御装置8は、その光吸収度の2
次時間微分値に基づいてエッチングの終点を検出するよ
うにした。従って、第2実施例と同様の効果が得られ
る。
【0080】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1及び第2実施例における原子濃
度検出手段は、ICP質量分析や、原子吸光分析を用い
たものでも良い。第3及び第4実施例において、抵抗率
の逆数であり、実質抵抗率と等価である電気伝導率を検
出することにより、エッチングの終点を検出しても良
い。エッチングの対象物は、MOSFET25に限るこ
となく、通常ウエットエッチングの対象となるものであ
れば何でも良い。また被膜を構成する特定物質もチタン
に限ることはない。エッチング槽1から直接採取したエ
ッチング液3について各種の検出を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における制御装置の制御内
容を示すフローチャート
【図2】エッチング装置の構成を示すブロック図
【図3】エッチング対象物たるMOSFETの断面を摸
式的に示す図で、(a)はエッチング前の状態、(b)
はエッチング後の状態を示す。
【図4】エッチング処理開始からの時間経過に伴うチタ
ン原子濃度の変化の一例を示す図
【図5】エッチング処理開始からの時間経過に伴うチタ
ン原子濃度変化の1次時間微分値を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図7】エッチング処理開始からの時間経過に伴うチタ
ン原子濃度変化の2次時間微分値を示す図
【図8】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図9】図1相当図
【図10】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の抵抗率の変化の一例を示す図
【図11】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の抵抗率変化の1次時間微分値を示す図
【図12】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図13】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の抵抗率変化の2次時間微分値を示す図
【図14】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図15】図1相当図
【図16】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の光吸収度の変化の一例を示す図
【図17】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の光吸収度変化の1次時間微分値を示す図
【図18】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図19】エッチング処理開始からの時間経過に伴うエ
ッチング液の光吸収度変化の2次時間微分値を示す図
【符号の説明】
1はエッチング槽、3はエッチング液、5は原子濃度測
定器(原子濃度検出手段)、8は制御装置(終点検出手
段)、25はMOSFET(対象物)、34はチタン膜
(被膜)、35は抵抗率測定器(抵抗率検出手段)、3
6は光吸収度測定器(光吸収度検出手段)を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液中に含まれる前記特定物質の原子濃度
    を検出する原子濃度検出手段と、 この原子濃度検出手段が検出する前記原子濃度の1次時
    間微分値を得て、その1次時間微分値に基づいて前記エ
    ッチングの終点を検出する終点検出手段とを具備したこ
    とを特徴とするエッチング装置。
  2. 【請求項2】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液の抵抗率を検出する抵抗率検出手段
    と、 この抵抗率検出手段が検出する前記抵抗率の1次時間微
    分値を得て、その1次時間微分値に基づいて前記エッチ
    ングの終点を検出する終点検出手段とを具備したことを
    特徴とするエッチング装置。
  3. 【請求項3】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液の光吸収度を検出する光吸収度検出手
    段と、 この光吸収度検出手段が検出する前記光吸収度の1次時
    間微分値を得て、その1次時間微分値に基づいて前記エ
    ッチングの終点を検出する終点検出手段とを具備したこ
    とを特徴とするエッチング装置。
  4. 【請求項4】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液中に含まれる前記特定物質の原子濃度
    を検出する原子濃度検出手段と、 この原子濃度検出手段が検出する前記原子濃度の2次時
    間微分値を得て、その2次時間微分値に基づいて前記エ
    ッチングの終点を検出する終点検出手段とを具備したこ
    とを特徴とするエッチング装置。
  5. 【請求項5】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液の抵抗率を検出する抵抗率検出手段
    と、 この抵抗率検出手段が検出する前記抵抗率の2次時間微
    分値を得て、その2次時間微分値に基づいて前記エッチ
    ングの終点を検出する終点検出手段とを具備したことを
    特徴とするエッチング装置。
  6. 【請求項6】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    るものにおいて、 前記エッチング液の光吸収度を検出する光吸収度検出手
    段と、 この光吸収度検出手段が検出する前記光吸収度の2次時
    間微分値を得て、その2次時間微分値に基づいて前記エ
    ッチングの終点を検出する終点検出手段とを具備したこ
    とを特徴とするエッチング装置。
  7. 【請求項7】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    る方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液中に含まれる前
    記特定物質の原子濃度を原子濃度検出手段によって検出
    し、終点検出手段により前記原子濃度の1次時間微分値
    を得ると共に、その1次時間微分値に基づいて前記エッ
    チングの終点を検出することを特徴とするエッチングの
    終点検出方法。
  8. 【請求項8】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    る方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液の抵抗率を抵抗
    率検出手段によって検出し、終点検出手段により前記抵
    抗率の1次時間微分値を得ると共に、その1次時間微分
    値に基づいて前記エッチングの終点を検出することを特
    徴とするエッチングの終点検出方法。
  9. 【請求項9】 表面に被膜が形成されている対象物をエ
    ッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、前
    記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチングす
    る方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液の光吸収度を光
    吸収度検出手段によって検出し、終点検出手段により前
    記光吸収度の1次時間微分値を得ると共に、その1次時
    間微分値に基づいて前記エッチングの終点を検出するこ
    とを特徴とするエッチングの終点検出方法。
  10. 【請求項10】 表面に被膜が形成されている対象物を
    エッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、
    前記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチング
    する方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液中に含まれる前
    記特定物質の原子濃度を原子濃度検出手段によって検出
    し、終点検出手段により前記原子濃度の2次時間微分値
    を得ると共に、その2次時間微分値に基づいて前記エッ
    チングの終点を検出することを特徴とするエッチングの
    終点検出方法。
  11. 【請求項11】 表面に被膜が形成されている対象物を
    エッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、
    前記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチング
    する方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液の抵抗率を抵抗
    率検出手段によって検出し、終点検出手段により前記抵
    抗率の2次時間微分値を得ると共に、その2次時間微分
    値に基づいて前記エッチングの終点を検出することを特
    徴とするエッチングの終点検出方法。
  12. 【請求項12】 表面に被膜が形成されている対象物を
    エッチング槽中のエッチング液に浸漬することにより、
    前記被膜を構成している特定物質を選択的にエッチング
    する方法において、 エッチングの開始から前記エッチング液の光吸収度を光
    吸収度検出手段によって検出し、終点検出手段により前
    記光吸収度の2次時間微分値を得ると共に、その2次時
    間微分値に基づいて前記エッチングの終点を検出するこ
    とを特徴とするエッチングの終点検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105403524A (zh) * 2015-11-06 2016-03-16 上海海秦环保科技有限公司 一种在线低能耗野外原位营养盐检测仪及检测方法
JP2021003376A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 国立大学法人千葉大学 測定装置

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