JPH101600A - 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH101600A
JPH101600A JP15653696A JP15653696A JPH101600A JP H101600 A JPH101600 A JP H101600A JP 15653696 A JP15653696 A JP 15653696A JP 15653696 A JP15653696 A JP 15653696A JP H101600 A JPH101600 A JP H101600A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリカーボネート樹脂、酸化チタン及びハロゲ
ン非含有リン系難燃剤からなる組成物を得ること、及び
それを使用した優れた光線反射特性、高度の難燃性を有
する反射板を得ること。 【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70
重量%及び(B)酸化チタン粉末0.1〜30重量%、
(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対して
(C)ハロゲン非含有リン酸エステル化合物をリン元素
として0.05〜1.00重量部配合した難燃性ポリカーボ
ネート樹脂組成物及び該組成物を使用した光線反射板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性ポリカーボ
ネート樹脂組成物、及び該組成物を用いて成形された光
線反射板に関する。さらに詳細には、高度な難燃性を有
するポリカーボネート樹脂組成物、及び該組成物を使用
した照明装置用、液晶バックライト用等光線反射板に関
する。
【0002】
【従来の技術】各種光源からの光線は、各種分野におい
て直接光線としてよりも、反射板を使用した間接光線と
して利用される場合が多い。この理由は視神経に対する
柔らかい光線の供給が可能であること、光線の強度、輝
度の適度な調節、広面積にわたる一様な明るさの付与、
熱線の吸収が可能である等にあるものと考えられる。近
年のオフィスオートメーション機器、液晶バックライト
使用の電気・電子機器、誘導灯(非常灯)とか広告灯等
の照明装置、自動車のメーターパネル、照光式プッシュ
スィッチとか光電スイッチ等の各種スイッチ、その他の
分野においては上記性能を有する反射板が効果的に使用
されている。
【0003】しかし、該反射板に要求される性能は厳し
く、従来のものでは必ずしも満足されていないのが現状
であるが、合成樹脂製反射板としては、機械的強度(特
に耐衝撃強度)、電気的特性、顔料配合品の反射率等の
点でポリカーボネート樹脂が最も好適の樹脂として使用
されてきている。更に、他の合成樹脂に比較して酸素指
数が高く、高い自己消火性を有する点も上記ポリカーボ
ネート樹脂が好ましく使用されている理由の一つと考え
られる。ポリカーボネート樹脂は上記のように高い自己
消火性があるものの、難燃性は必ずしも十分ではないた
め従来は部分的に臭素化されたポリカーボネート樹脂も
提供され、一部実用化されているが、該臭素原子含有ポ
リカーボネート樹脂を使用した成形品の廃棄時の環境汚
染問題もあり得ることが予想されるため、臭素を含有せ
ず、しかも高度の難燃性を有するポリカーボネート樹脂
が求められて来ており、反射板特性との両立したポリカ
ーボネート樹脂の出現が望まれている。
【0004】反射機能を付与すための代表的顔料として
は酸化チタンがあり、ポリカーボネート樹脂に酸化チタ
ンを配合する技術としては特公昭63−26140号公
報に開示されているが、成形性(成形品の外観)が悪
く、いわゆるシルバーの発生が見られ、表面特性の優れ
た成形品は得られていない。一方、ポリカーボネート樹
脂の難燃化のためにリン系難燃剤の配合は、成形性に困
難性があるためか、従来有効な配合技術については何ら
開示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は合成
樹脂としてポリカーボネート樹脂を使用し、酸化チタン
及びハロゲンを含まないリン系難燃剤を添加した有用な
組成物を得ること、及びそれを使用して成形され、優れ
た光線反射特性及び高度の難燃性を有する反射板を得る
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究をした結果、ポリカーボネート樹
脂に酸化チタン、及びハロゲン非含有ホスフェイト系化
合物を、その化合物中のリン含有量を特定して、それぞ
れ特定量配合することにより上記課題を解決することを
見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明の要旨は次の通りである。 (第1)(A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70重量
%及び(B)酸化チタン粉末0.1〜30重量%からな
り、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に対
して(C)ハロゲン非含有リン酸エステル化合物をリン
元素として0.05〜1.00重量部配合してなる難燃性ポ
リカーボネート樹脂組成物。 (第2)(A)成分と(B)成分の合計量100重量部
に対して(D)アルコキシ基含有オルガノポリシロキサ
ン0.01〜2重量部を配合してなる上記第1記載の難燃
性ポリカーボネート樹脂組成物。 (第3)アルコキシ基含有オルガノポリシロキサンが、
二価炭化水素基を介してケイ素原子に結合したオルガノ
キシシリル基を含有するオルガノポリシロキサンである
上記第2記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 (第4)(A)成分と(B)成分の合計量100重量部
に対して(E)フィブリル形成能を有するポリテトラフ
ルオロエチレン0.01〜1重量部を配合してなる上記第
1、2又は3記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物。 (第5)上記第1、2、3又は4記載の難燃性ポリカー
ボネート樹脂組成物を用いて成形されてなる光線反射
板。 (第6)上記第1、2、3又は4記載の難燃性ポリカー
ボネート樹脂組成物を用いて成形されてなる液晶バック
ライト用反射板。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容について詳細
に説明する。本発明に係る(A)成分のポリカーボネー
ト樹脂(以下、PCと言うことがある)としては種々の
ものが挙げられるが、下記一般式(I) で表された構造の
繰り返し単位を有する重合体が好ましい。
【0009】
【化1】
【0010】〔式中、X1 及びX2 は同一であっても、
異なっていてもよく、それぞれC1 〜C8 のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、アミル基、i−アミル基、ヘキシル
基等)である。a及びbは、それぞれX1 及びX2 の置
換数を表し、それぞれ0〜4の整数である。なお、a及
び/又はbが2〜4の整数である場合、複数のX1 及び
/又はX2 は同一であっても、異なっていてもよい。Y
は単結合、C1 〜C8 のアルキレン基(例えばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンテリ
レン基、ヘキシレン基等)、C2 〜C8 のアルキリデン
基(エチリデン基、i−プロピリデン基等)、C5 〜C
15のシクロアルキレン基(例えばシクロペンチレン基、
シクロヘキシレン基等)、C5 〜C15のシクロアルキリ
デン基(例えばシクロペンチリデン基、シクロヘキシリ
デン基等)、−S−、−SO2 −、−O−または−CO
−結合、又は式(II-1)
【0011】
【化2】
【0012】若しくは式(II-2)
【0013】
【化3】
【0014】で表される結合を示す。〕上記重合体は、
通常一般式(III)
【0015】
【化4】
【0016】(式中、X1 、X2 、a、bおよびYは、
前記定義と同じである。)で表される二価フェノール
と、ホスゲン、炭酸エステル化合物等のカーボネート前
駆体とを反応させることによって容易に製造することが
できる。すなわち、例えば塩化メチレン等の溶媒中にお
いて、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、二価フ
ェノールとホスゲン等のカーボネート前駆体との反応に
より、或いは溶媒の存在下又は不存在下、二価フェノー
ルと炭酸エステル化合物等のカーボネート前駆体とのエ
ステル交換反応などによって製造することができる。
【0017】前記一般式(III)で表される二価フェノー
ルとしては様々なものが挙げられるが、特に2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称、ビスフ
ェノールA〕が好ましい。ビスフェノールA以外の二価
フェノールとしては、ビスフェノールA以外のビス(4
−ヒドロキシフェニル)アルカン、1,1−(4−ヒド
キシフェニル)メタン、1,1−(4−ヒドキシフェニ
ル)エタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
キシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が挙げられる。
この他、二価フェノールとしては、ハイドロキノン等が
挙げられる。これらの二価フェノールは、それぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0018】炭酸エステルとしては、ジフェニルカーボ
ネート等のジアリ−ルカーボネート、ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボネー
トが挙げられる。
【0019】なお、本発明に係る(A)成分のPCの重
合においては、分子量調節剤を用いることができる。分
子量調節剤としては、通常、カーボネートの重合に用い
られるものでよく、各種のものを用いることができる。
具体的には、例えば一価フェノールであるフェノール、
p−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール、p
−tert−オクチルフェノール、p−クミルフェノー
ル、ノニルフェノール等が挙げられる。
【0020】本発明に係る(A)成分のPCは、前記の
二価フェノールの1種を用いたホモポリマーであっても
よく、また2種以上を用いたコポリマーであってもよ
い。更に、多官能性芳香族化合物を上記2価フェノール
と併用して得られる熱可塑性ランダム分岐ポリカーボネ
ート樹脂であってもよい。また、数平均重合度5以上か
らなるオルガノシロキサンブロックからなるポリカーボ
ネート−ポリオルガノシロキサン共重合体であってもよ
い。更には、各種のPCの2種以上の混合物であっても
よい。
【0021】本発明において用いられる(A)成分のP
Cの粘度平均分子量は機械的強度、特にアイゾット衝撃
強度および成形性の点から、13,000〜30,00
0のものが好ましいが、上記特性は15,000〜2
5,000のものが特に好適である。このような特性を
有するポリカーボネート樹脂は、例えばタフロンFN3
000A、FN2500A、FN2200A、FN19
00A、FN1500A(商品名。出光石油化学株式会
社製)のような芳香族ポリカーボネート樹脂として市販
されている。
【0022】本発明においては、本質的に低反射性(高
透明性)を有する上記(A)成分のPCに高反射性を付
与する方法として特定の微粉末添加による低透明化、高
白度化の手段が採られ、具体的には(A)成分のPC
に、(B)成分として酸化チタンが添加される。ポリカ
ーボネート樹脂に酸化チタンを白色顔料として添加した
組成物は、既に特公昭63−26140号公報、特開平
6−200140号公報、米国特許第5391600号
明細書等に開示されているが、該組成物を用いた反射板
等の具体的用途については言及されていない。
【0023】本発明に係る(B)成分は、従来同様
(A)成分のPCに添加されるものの、更に添加、併用
される後述の(C)成分の難燃剤フォスフェート化合物
の難燃効果を一層向上させる相乗効果を発揮することが
初めて見出され、成分(B)及び(C)の併用は当該分
野では用途の拡大に非常に有意義であることを認識する
に至った。(B)成分としての酸化チタンは上述のよう
に(A)成分のPCに低透明性、高反射性を付与する目
的から微粉末の形態で使用されるが、各種粒度の微粉末
の酸化チタンは、塩素法または硫酸法のいづれの方法に
よっても製造することができる。本発明において使用さ
れる酸化チタンは、ルチル型およびアナターゼ型のいず
れでもよいが、熱安定性、耐候性等の点でルチル型が好
ましい。またその微粉末粒子の形状は特に限定されるも
のではなく、鱗片上、球状、不定形等適宜選択使用でき
る。なお、(B)成分の酸化チタンの粒径は特に限定さ
れるものではないが、前記効果を発揮する上で平均粒子
径が0.1〜0.5μm程度が好ましい。なお、最終的に下
記表面処理をしたものでは0.1〜0.5μm程度のものが
好ましい。
【0024】なお、(B)成分として使用される酸化チ
タンは、アルミニウム及び/又は珪素の含水酸化物の
他、アミン化合物、ポリオール化合物等で表面処理した
ものも使用できる。この処理をすることによりPC組成
物中での均一分散性及びその分散状態の安定性が向上す
る他、更に後述の(C)成分の難燃剤との親和性も向上
して均一な組成物製造上好ましい。ここに言うアルミニ
ウム、珪素の含水酸化物、アミン化合物及びポリオール
化合物としては、それぞれアルミナ含水物、シリカ含水
物、トリエタノールアミン及びトリメチロールエタンを
例示することができる。上記表面処理における処理方法
自体は特に限定されるものではなく、任意の方法が適宜
採られる。この処理により酸化チタン表面に付与される
表面処理剤の量は特に限定されるものではないが、酸化
チタンの光反射性、ポリカーボネート樹脂組成物の成形
性を考慮すれば酸化チタンに対し1〜15重量%程度が
適当である。
【0025】本発明における(B)成分の酸化チタンの
配合量は、前記(A)成分のPCとの合計100重量%
中0.1〜30重量%であり、従って後者のPC成分は7
0〜99.9重量%である。該酸化チタンは好ましくは1
〜25重量%である。酸化チタンが0.1重量%未満では
透過光量が増加し高反射率が得られず、また(C)成分
として添加される難燃剤のハロゲン非含有フォスフェー
ト化合物の難燃効果を一層向上させる、いわゆる相乗効
果を発揮することができない。逆に30重量%を超える
と、(A)成分のPCを主成分とした組成物の熱成型時
の熱安定性、即ち成形品の外観を害することが多く、避
けるべきである。なお、前記0.1〜30重量%の範囲内
において1重量%未満の場合または25重量%を超えた
場合は、前述のような高反射率の値とか成形性時の熱安
定性は実用上問題はないものの、これら特性の低下傾向
がうかがえる場合がある。
【0026】本発明に係る(C)成分のハロゲン非含有
リン酸エステル化合物であるホスフェート化合物は、ポ
リカーボネート樹脂組成物の難燃化のために添加される
ものであるが、結果的には図らずも、前記(B)成分の
表面処理された酸化チタンを添加したPC組成物の熱成
形性の安定化向上に貢献するという相乗効果を発揮す
る。添加量は、前記(A)成分と(B)成分の合計量1
00重量部に対して該ホスフェート化合物中のリン元素
として0.05〜1.00重量部であるが、より好ましくは
0.1〜0.5重量部である。リン元素として0.05重量部
未満の場合は前記難燃化の効果及び酸化チタンに対する
相乗効果も発揮しない。また逆に、1.00重量部を超え
ると上記各種効果の一層の向上は見られないばかりか、
ポリカーボネート樹脂組成物の成形品の耐熱性の低下傾
向が発生し好ましくない。なお、0.05〜1.00重量部
の範囲内であっても、0.1重量部未満では、前記添加効
果の程度がそれほど高くない。また0.5重量部を超える
と前記効果の上昇割合の低下がやや見られ始める。
【0027】本発明に用いられる(C)成分のハロゲン
非含有リン酸エステルは、臭素等のハロゲン原子を含ま
ない、難燃剤としてのリン酸エステルであるが、該リン
酸エステルを使用することにより、成形品の廃棄等に基
づく環境破壊の可能性に対する保護を図ろうとするもの
である。該リン酸エステルとしてはモノマー或いはオリ
ゴマーの形で使用されるが、PC組成物の熱成形時にお
ける金型付着、汚染性を低くする目的上、オリゴマーが
好ましい。上記(C)成分のハロゲン非含有リン酸エス
テルは、一般式(IV)
【0028】
【化5】
【0029】(式中、R1 2 3 及びR4 はそれぞれ
互いに独立して選ばれる、置換基を有していてもよいア
リール基、アルカリール基であり、Xはアリーレン基で
あり、m1,2,3 およびm4 はそれぞれ独立して0ま
たは1であり、nは0〜5の整数であり、2種以上のリ
ン酸エステルを混合して用いる場合には、nはそれらの
リン酸エステルの各nの平均値で表される。)で表され
る単一のリン酸エステルのモノマー若しくはオリゴマ
ー、または複数のリン酸エステルのモノマー若しくはオ
リゴマーの混合物を含むものである。
【0030】本発明に係るPC組成物は、以上の成分
(A),(B)及び(C)からなるが、上記組成物の熱
成形性の安定化、特に成形品表面の平滑性向上を阻害し
易い成分(B)の酸化チタンの特性改善のため、成分
(D)としてアルコキシ基含有オルガノポリシロキサン
(以下、オルガノポリシロキサンという)を添加しても
よい。
【0031】(D)成分のオルガノポリシロキサンとし
ては、種々のものがあり、具体的には、アルコキシ基が
直接又は二価炭化水素基を介してケイ素原子に結合のオ
ルガノキシシリル基を含有し、直鎖状、環状、網状及び
一部分岐を有する直鎖状のオルガノポリシロキサンが挙
げられる。特に直鎖状オルガノポリシロキサンが好まし
い。このようなアルコキシ基が直接又は二価炭化水素基
をを介してケイ素原子に結合のオルガノキシシリル基を
含有するオルガノポリシロキサンとしては、例えば一般
式(V)
【0032】
【化6】
【0033】〔式中、R1 は一価炭化水素基を示し、A
は一価炭化水素基、アルコキシ基(−OR4)又は一般式
(VI) −R2 SiR3 X (OR4)(3-X) ・・・(VI) (式中、R2 は二価炭化水素基を示し、R3 及びR4
一価炭化水素基を示す。又、Xは0〜2の整数であ
る。)で示されるオルガノキシシリル基含有一価炭化水
素基を示す。但し、一分子中のAのうち、少なくとも1
個はアルコキシ基又はオルガノキシシリル基含有一価炭
化水素基である。また、mは1〜300の整数であり、
nは0〜300の整数であり、かつm+nは0〜300
の整数である。〕で表される直鎖状オルガノポリシロキ
サンを挙げることができる。
【0034】ここで、一般式(V)において、R1 で示さ
れる一価炭化水素基としては、具体的には、メチル基,
エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシ
ル基等のアルキル基、ビニル基,アリル基,ブテニル
基,ペンテニル基,ヘキセニル基等のアルケニル基、フ
ェニル基,トリル基,キシリル基等のアリール基、ベン
ジル基,フェネチル基等のアラルキル基が例示される。
そして、Aで示される一価炭化水素基の具体例は、上記
1 の場合と同じである。
【0035】一方、一般式(VI)において、R2 で示され
る二価炭化水素基としては、具体的には、メチレン基,
エチレン基,プロピレン基,ブチレン基等のアルキレン
基が例示される。また、R3 及びR4 で示される一価炭
化水素基は、上記と同じであり、オルガノキシシリル基
含有一価炭化水素基としては、具体的には、トリメトキ
シシリルエチレン基,トリエトキシシリルエチレン基,
ジメトキシフェノキシシリルフロピレン基,トリメトキ
シシリルプロピレン基,トリメトキシシリルブチレン
基,メチルジメトキシシリルプロピレン基,ジメチルメ
トキシシリルプロピレン基等が例示される。
【0036】上記成分(D)の添加量は特に限定される
ものではないが、成分(A)及び(B)の合計100重
量部あたり、0.01〜2重量部が好ましい。0.01重量
部未満では上記本来の添加目的に沿った効果は得られな
い。又、2重量%を超えると成形品の耐衝撃強度その他
の機械的特性を低下する傾向があり好ましくない。
【0037】本発明に係るPC組成物は、以上の成分
(A),(B)及び(C)からなり、適宜前記成分
(D)が添加できることは上述の通りであるが、更に必
要に応じ、特に高い難燃性が要求される場合に、該
(D)成分とは別個にまたは併せて、成分(E)として
フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン
をドリッピング防止材として加えることができる。ここ
にフィブリル形成能とは、混練や射出成形において可塑
化の剪断応力を受けた際にフィブリル化(繊維化)する
性能を言い、高い難燃性を得る上で効果的である。添加
量は特に限定されないが、成分(A)および(B)成分
の合計100重量部に対し、0.01〜1重量部が好まし
い。1重量部を超えて添加しても、その本来期待される
効果以上に優れた効果は表れない。
【0038】上記のようなフィブリル形成能を有するポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)は、例えばテト
ラフルオロエチレンを水性溶媒中でナトリウム、カリウ
ムまたはアンモニウム−オキシジスルフィドの存在下
に、1〜100psiの圧力下、温度0〜200℃、好
ましくは20〜100℃で重合させることにより得られ
る。このようにして得られたフィブリル形成能を有する
PTFEの種類には特に限定されるものではないが、例
えばASTM規格においてタイプ3に分類されるものが
好適である。具体的商品としてはテフロン6−J(商品
名。三井・デュポンフロロケミカル社製)、ポリフロン
TFE D−1,ポリフロンTFE F−104(商品
名。ダイキン工業社製)等が挙げられる。該タイプ3に
分類されるもの以外では、例えばアルゴフロンF5(商
品名。モンテフルオス社製)、ポリフロンMPA FA
−100およびポリフロンTFE F201(商品名。
ダイキン工業社製)等が挙げられる。
【0039】本発明に係る樹脂組成物は、前述の成分
(A),(B)及び(C)成分を配合して、更に必要に
応じて成分(D)及び/又は(E)を添加し、混練する
ことにより得られる。添加配合及び混練方法としては、
通常の樹脂組成物に適用される方法がそのまま適用で
き、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリ
ーミキサー、ドラムタンブラー、単軸または2以上の多
軸スクリュー押出機、コニーダ等を用いる方法が好適で
ある。なお、混練温度は特に限定されないが、通常24
0〜340℃の範囲から好適に選ばれる。
【0040】本発明に係るPC組成物を使用して平面板
又は曲面板を成形して、光線反射板、特に照明装置用光
線反射板、液晶バックライト用光線反射板が得られる。
このようにして得られた光線反射板は、材料にブロムを
含有していないため、耐候性に優れ、長期間利用しても
反射率の低下が少ない、良好な特性を示す等、従来にな
い優れた特性を備えたものである。
【0041】
【実施例】次に実施例でもって本発明を説明する。各実
施例、比較例の組成内容、結果等は第1表に示した。
又、実施例及び比較例において使用された原材料、評価
用試料の作成方法及び反射率等各種特性の測定、評価方
法については下記の通りである。 (1) 原材料 (A)ポリカーボネート樹脂:タフロンFN1900A
(商品名。出光石油化学社製。ビスフェノールA型のホ
モポリマーからなるポリカーボネート樹脂。粘度平均分
子量は19,500)・・・・・・・・A1900と略
記。 (B)酸化チタン:タイペークCR60(商品名。石原産
業社製)・・・・・・・・酸化チタン(a) と略記。 タイペークCR63(商品名。石原産業社製)・・・・
・・・・酸化チタン(b) と略記。 (C)ハロゲン非含有リン酸エステル:フェニルレゾルシ
ンホスフェイトPFR(商品名。旭電化社製。リン含有
量10.8重量%)・・・・・・・ホスフェイト(a) と略
記。 トリフェニルホスフェイトTPP(商品名。大八化学社
製。リン含有量9.8重量%)・・・・・・・・・・ホス
フェイト(b) と略記。 (D)オルガノポリシロキサン:メトキシ変性シリコーン
BY16(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製。)
・・・・・・・・・・・・シリコーンと略記。 (E)フィブリル形成性ポリテトラフルオルエチレン:フ
ィブリル形成性PTFE FA−100(ダイキン工業
社製。)・・・・・・・・・・・・PTFEと略記。 (F)臭素含有リン酸エステル TBAオリゴマー BC−52(グレートレークス社
製)・・・・・・・・・・・・TBA−Gと略記。
【0042】(2) 難燃性PC組成物の性能評価のための
試料作成用ペレットの製法。 各実施例、比較例ごとの所定量を計量し、50mmφ単
軸押出機を使用してシリンダー温度280℃、スクリュ
ー回転数100rpmで溶融混練し、押出してペレット
化した。得られたペレットは120℃で5時間乾燥し、
射出成形用に供した。
【0043】(3) 評価対象項目: (a) 反射率:3.2×2.5×0.1cmの角板を280℃で
成形し、試料とした。LCM分光光度計MS2020プ
ラス〔マクベス(Mccbeth)社製〕によるY値で評価し
た。 (b) 難燃性UL94:厚み3mm及び1.5mmの各試料
について、UL94に準じて垂直燃焼試験を実施した。 (c) 酸素指数(LOI):JIS−K−7205に準拠
して測定した。 (d) 滞留熱安定性測定:成形機(東芝社製。IS−25
E)を使用し、設定温度300℃,滞留時間20分にて
評価した。結果の表示方法は次の通り。 S・・シルバー有り。 Y・・黄色変化あり。 ○・・
変化なし。 (e) 耐光性:キセノンアーク(ATLAS ELECTRIC社製。C
i65,6.5kw)を使用し、ブラックパネル63℃と
し、雨なし、600時間の条件で△Eの値により評価し
た。 (f) 荷重たわみ温度 ASTM D648に準拠した。荷重は1.8MPaとし
た。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実施例及び比較例での評価結果について考
察する。 (1) 実施例1から、高い難燃性V−0が可能であり、比
較例4とからホスフェイト化合物の添加量が少なくでき
ることがわかり、耐熱性の低下も実用上問題のない程度
である。 (2) 実施例2から、更に高い難燃性(薄肉)にするため
にはPTFEの添加が効果的であることが分かる。 (3) 実施例3〜4から、高い難燃性とY値が得られるこ
とが分かる。 (4) 実施例5から、ホスフェイト化合物と酸化チタンの
併用による相乗効果が見られ、比較例2とから酸素指数
が増大することが分かる。 (5) 比較例1から、PCと酸化チタンのみでは滞留熱安
定性が低く、シルバーが発生することが分かる。 (6) 比較例2から、PCとホスフェイト化合物のみでは
酸素指数の増大も少なく、V−0にはならない。 (7) 比較例3から、酸化チタンを規定量以上にすると滞
留熱安定性が低く、シルバーが発生することが観察され
る。 (8) 比較例4から、ホスフェイト中のリン含有量が規定
値以上になると、荷重たわみ温度が低下し、実用上問題
になりうる。 (9) 比較例5から、難燃剤としてブロム含有TBAオリ
ゴマーを使用すると、滞留熱安定性が低く、耐光性も低
下することが分かる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、ポリカ
ーボネート樹脂と酸化チタンとを所定割合で用い、この
両者の合計に対してハロゲン非含有ホスフェート系の難
燃剤を所定量添加して得られるポリカーボネート組成物
は、酸化チタン添加から予想されるよりもかなり高い熱
成形安定性が得られ、またハロゲン非含有ホスフェート
系の難燃剤添加から予想されるよりもかなり高い難燃性
が発現することが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 69/00 83:06 27:18)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリカーボネート樹脂99.9〜70
    重量%及び(B)酸化チタン粉末0.1〜30重量%から
    なり、(A)成分と(B)成分の合計量100重量部に
    対して(C)ハロゲン非含有リン酸エステル化合物をリ
    ン元素として0.05〜1.00重量部配合してなる難燃性
    ポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A)成分と(B)成分の合計量100重
    量部に対して(D)アルコキシ基含有オルガノポリシロ
    キサン0.01〜2重量部を配合してなる請求項1記載の
    難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】アルコキシ基含有オルガノポリシロキサン
    が、二価炭化水素基を介してケイ素原子に結合したオル
    ガノキシシリル基を含有するオルガノポリシロキサンで
    ある請求項2記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】(A)成分と(B)成分の合計量100重
    量部に対して(E)フィブリル形成能を有するポリテト
    ラフルオロエチレン0.01〜1重量部を配合してなる請
    求項1、2又は3記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の難燃性ポリ
    カーボネート樹脂組成物を用いて成形されてなる光線反
    射板。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3又は4記載の難燃性ポリ
    カーボネート樹脂組成物を用いて成形されてなる液晶バ
    ックライト用反射板。
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