JPH1015967A - 熱硬化型エラストマー連続成形装置 - Google Patents

熱硬化型エラストマー連続成形装置

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Publication number
JPH1015967A
JPH1015967A JP17051396A JP17051396A JPH1015967A JP H1015967 A JPH1015967 A JP H1015967A JP 17051396 A JP17051396 A JP 17051396A JP 17051396 A JP17051396 A JP 17051396A JP H1015967 A JPH1015967 A JP H1015967A
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JP
Japan
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back pressure
molding
pressure roll
endless belt
drum
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Application number
JP17051396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Noda
武 野田
Masakatsu Hayashi
正勝 林
Yoshinori Fujiwara
良則 藤原
Yuuichi Shigechika
裕一 重近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形ドラムに圧接するエンドレスベルトの背
面を加圧する装置を有し、連続的に加圧しかつ加圧力が
大きく、幅方向に加圧むらのない熱硬化型エラストマー
連続成形装置を提供する。 【解決手段】 外周面に成形面を形成し、水平に支持さ
れ回転する成形ドラム1と、材料供給手段4と、成形ド
ラム1の周速に同期して回走するエンドレスベルト2
と、成型品取出し手段とを備えた熱硬化型エラストマー
連続成形装置であって、エンドレスベルト2の成形ドラ
ム1に圧接された部分の背面に、背圧ロール支持体25
と、それを取り巻いて並べられた複数本の背圧ロール2
3と、その背圧ロール23等を一体として支持する背圧
ロールガイド24とを有する背圧ロールユニット20
を、圧接、離間可能に取り付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化型エラスト
マーのシート状又は帯状の成型品を成形する装置であっ
て、搬送コンベヤ、ゴム止水シート、電子写真装置用ブ
レード等の連続成形装置に関する。熱硬化型エラストマ
ーとしてはゴム、ポリウレタン等が使用され、例えば、
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの感光ドラム上に
残留するトナーを除去するために使用されるクリーニン
グブレードを連続成形法により製造する熱硬化型エラス
トマー連続成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱硬化型エラストマー、例えばゴ
ム製搬送コンベヤ(ポリウレタンについて背面加圧装置
は見あたらない)の連続成形に使用されるいわゆる連続
加硫装置において、特に背面加圧が必要な場合には次の
様な装置が使用されている。例えば図4に示すように、
外周面の全周にわたり成形面を形成し、水平に支持され
その水平中心軸を中心に回転する駆動ロール兼用の成形
ドラム1と、この成形ドラム1に接近して取り付けられ
たシート状の成形材料を供給するシート繰出し装置4’
(材料供給手段)と、成形ドラム1の外周面の一部に圧
接され、その背面を背圧装置3”により更に加圧され、
その周速に同期して回走する金属製のエンドレスベルト
2と、成型品8’を取り出す成型品取出し手段(図示せ
ず)とを備えている連続成形装置がある(従来例1とい
う)。エンドレスベルト2は、製品冷却兼用の製品取出
ロール7、テンションロール6、蛇行寄り調整ロール5
に卷回され、図示しない油圧シリンダにより外側に付勢
されているテンションロール6により所定の張力が掛け
られている。背圧装置3’は、成形ドラム1に圧接され
ているエンドレスベルト2の背面に、図示しないフレー
ムに支持された加圧支持具48にバックアップされた油
圧シリンダ47により圧接・離間される連続して並べら
れた多数本の加圧ロール45により加圧されている。加
圧ロール45は、ロールホルダー46により成形ドラム
1の外周面に同時に圧接可能に保持されている。
【0003】他の従来例はロートプレスともいわれる装
置であって、図5に示すように前記連続成形装置の背圧
装置3’が背圧装置3”に置換されている。即ち、その
背圧装置3”は、成形ドラム1に圧接されているエンド
レスベルト2の背面曲面に対応する曲面を有する加圧シ
ュー40と、その加圧シュー40を圧接、離間する加圧
支持具42に取り付けられた油圧シリンダ41を備えて
いる(従来例2という)。その加圧支持具42は、圧接
時には成形ドラム1の周速に同調して矢印xの方向にエ
ンドレスベルト2を加圧しながら移動し、所定の距離を
移動した後に加圧シュー40をエンドレスベルト2より
離間し、移動したのと同じ距離を矢印xの逆方向に移動
する。この操作を繰り返すことにより、エンドレスベル
ト2の背面全体を逐次加圧する。加圧力が大きい特徴が
ある。
【0004】なお、特開平7−334060号公報に
は、外周面の全周にわたり成形用溝を形成し、水平に支
持されその水平中心軸を中心に回転する成形ドラムと、
その成形ドラムに接近して取り付けられた液状の成形材
料を供給する材料供給手段と、前記成形ドラムの外周面
の一部に圧接され、前記成形ドラムの周速に同期して回
走する金属製のエンドレスベルトと、前記成形ドラムの
前記成形面より成型品を取り出す成型品取出し手段とを
備えた熱硬化型エラストマー連続成形装置が記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の装
置においてはつぎの問題が残されている。多数本の加圧
ロールを使用する従来例1によれば、連続的に加圧でき
る特徴を有するが、個々の加圧ロールは両端部で支持さ
れているので、必要とする加圧幅(加圧ロールの長さ)
が広いときは、加圧したときベンデイングを生じて中央
部分の加圧力が弱くなる問題がある。これによって、ポ
リウレタン等熱硬化型エラストマーを成形硬化すると
き、中央部の気泡が抜けきらない。また、ベンデイング
を防止するために加圧ロール径を大きくすると、加圧ロ
ールがエンドレスベルトを圧接する線のピッチが大きく
なり、そのピッチ間はエンドレスベルト2に掛かる加圧
効果のみとなり加圧力が不足する。勿論、エンドレスベ
ルトの張力を増加させることによりいくらか改善させる
が、エンドレスベルトの強度により限界がある。
【0006】加圧シューを使用する従来例2において
は、加圧シューが所定の距離を加圧し離間してリターン
する間に無加圧な状態になり、また、再加圧のタイミン
グのバラツキ等により加圧不足部分を生じて気泡が残る
ことがある。加圧、リターンのサイクルを短縮すること
により改善できるが加圧時間と相反する要件となり限界
がある。
【0007】本発明はかかる点を鑑みてなされたもの
で、連続的に加圧しかつ加圧力が大きく、幅方向に加圧
むらのない熱硬化型エラストマー連続成形装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の熱硬化型エラストマー連続成形装置は、a)外
周面の全周にわたり成形面を形成し、水平に支持されそ
の水平中心軸を中心に回転する成形ドラムと、その成形
ドラムに接近して取り付けられた液状又はシート状の成
形材料を供給する材料供給手段と、前記成形ドラムの外
周面の一部に圧接され、前記成形ドラムの周速に同期し
て回走する金属製のエンドレスベルトと、前記成形ドラ
ムの前記成形面より成形品を取り出す成形品取出し手段
とを備えた連続成形装置であって、b)前記エンドレスベ
ルトの前記成形ドラムに圧接された部分の背面に、背圧
ロール支持体と、その背圧ロール支持体を取り巻いて並
べられた複数本の背圧ロールと、その背圧ロールおよび
背圧ロール支持体を一体として支持する背圧ロールガイ
ドとを有する加圧ロールユニットを圧接、離間可能に取
り付けている(背圧装置という)。
【0009】成形ドラムの外周面の全周にわたって成形
された成形面は、製造する製品(成型品)に対応する形
状に仕上げられている。例えば搬送ベルト、止水シート
を成形するときは平面であり、電子写真装置用ブレード
を成形するときは溝形状(成型用溝という)を形成して
いる。特に後者の場合には材料が液状であるので流れ防
止のため溝形状が必要となる。材料供給手段は、特に液
状材料を使用するときは、材料を流下させるため成形ド
ラムの上部に接近して取り付けられる必要があり、成形
用溝に臨む吐出口を有する注型機を使用する。搬送ベル
ト等を成形する(シート状の成形材料を使用する)とき
は、シートを供給する高さを特定する必要はないが、連
続してロール状に巻き取られた材料シート(未加硫ゴム
シート)を供給するシート繰出し装置等が準備される。
成形ドラムの外周面の一部に接した金属製のエンドレス
ベルトは、成形ドラムと平行に取り付けられたベルト予
熱ロール、蛇行寄り調整ロール、テンションロール、製
品取出ロール等により成形ドラムに押しつけられ前記成
形ドラムの周速に同期して回走する(なお、成形ドラム
への押し付け力はテンションロールを成形ロールより離
間させる方向に付勢することによる)。これによって成
形ドラムとエンドレスベルトとの間に成型用型が形成さ
れ、成形ドラムを加熱しておくことによりその成型用型
に挟持された熱硬化型エラストマーは硬化成形される。
平面な成形面を有する場合でも、無制限な流れを防止す
る手段、例えば流れ防止のリングを設け、または帆布を
使用して成型用型の機能をもたせることができる。成型
品取り出し手段は、成型品が高温であって連続するシー
ト状であるのでこれを冷却し、巻き取り又は連続して所
定長さに裁断する装置を取り付ける。
【0010】加圧ロールユニットは、背圧ロールガイ
ド、背圧ロールおよび背圧ロール支持体を備えている。
背圧ロールは、細長い円柱(棒状)であってエンドレス
ベルトの幅とほぼ同じ長さを有し、両端は細く削られて
軸部を形成している。中央部は後述の背圧ロールガイド
にバックアップされて、エンドレスベルトの背面に直接
当接して背圧を掛ける機能を担う。背圧ロール支持体
は、エンドレスベルトの幅に相当する長さであって断面
が繭形状の棒体であり、片面は平面(取付け面側とい
う)であり、他面が成形ドラムに巻き付けられたエンド
レスベルトの曲面に対応する曲面(ベルト当接面側とい
う)を形成している。この背圧ロール支持体の外周面に
沿って、多数本の背圧ロールが、その長さ方向を揃えて
相互に接触するように並べられ、後述の背圧ロールガイ
ドにより回転自在に支持されている。
【0011】背圧ロールガイドは、中央部が平面であっ
て取付け面を形成し、その両端部を直角に曲げて背圧ロ
ール支持体等の支持部を形成している。取付面は背圧ロ
ールユニットを加圧手段を連結し、支持部は背圧ロール
支持体の両端部と背圧ロールの軸部とをそれらの中心軸
を平行にして支持する。ベルト当接面側においては、背
圧ロールは背圧ロール支持体にバックアップされて背圧
ロールガイドより露出してエンドレスベルトに直接当接
し加圧する。斯くしてエンドレスベルトを回転させると
背圧ロールは、それに追従して回転しながら移動し(自
転しながら公転し)、これによって小さいピッチで連続
して加圧が可能となり、且つ背圧ロール支持体により圧
接部が全面にバックアップされて中央部がベンドするこ
とがなく、加圧不足による気泡が発生することがない。
【0012】請求項2に記載の熱硬化型エラストマー連
続成形装置は、前記成形ドラムの成形面が断面凹型の成
型用溝を外周面の全周にわたり形成されたものであり、
前記材料供給手段が、前記成型用溝に臨む吐出口と、前
記成形材料の受入れ口と、その成形材料を連続混合する
混合室とを有する定量混合注型機であり、前記成形材料
がウレタンプレポリマーおよび硬化剤であって、前記成
型品が熱硬化型ポリウレタンを使用した電子写真装置に
用いるブレードを成形する成形装置である。
【0013】この成型品である電子写真装置に用いるブ
レードは、細長く帯状に成形されたポリウレタンシート
であって、ホルダー(断面「へ」の字形の細長い金属板)
に接着して使用される。例えば電子写真複写機等の感光
ドラムの外周面にその側端部を当接し、その外周面に付
着した残留トナーを掻き落とすクリーニングブレード等
として使用される。このようなブレードは、ウレタンプ
レポリマーと架橋剤とを反応させた熱硬化型ポリウレタ
ンのシートが好適に使用される。
【0014】前記成型品に好適に使用される成形ドラム
の成形面は、断面凹形の成型用溝を外周面の全周にわた
り形成されているので、この成型用溝とエンドレスベル
トとにより成形型を形成する。上記成形材料を定量混合
注型機により混合しながら、回転しているこの成型用溝
に吐出し、その混合物を成形型に充満させ、所定時間加
熱し重合させる。成型用溝はブレードの幅・厚みに対応
する幅、深さを有するので、帯状に連続した成型物を引
き出し、冷却し、定寸に切断することにより平板状のブ
レードを得る。
【0015】請求項3に記載の熱硬化型エラストマー連
続成形装置は、加圧ロールユニットが加圧装置(例え
ば、油圧シリンダ、エアシリンダ)と角度可変連結具
(フローテイングジョイントともいう)により付圧され
ている。加圧ロールユニットは、ベルト当接面が所定の
曲面をなしてエンドレスベルトの全面に均一に接するよ
う設計されているが、圧接、離間の動作により両者が傾
斜して接触することがあり、角度可変連結具により加圧
装置と連結することにより接触時に多少の傾斜があって
もこれを補正し、正確に全面を当接できる。加圧装置
は、通常の油圧シリンダ等により所定の力で加圧ロール
ユニットを加圧するとともに、段取り換え又は調整時に
はこれを離間することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る熱硬化型エラ
ストマー連続成形装置の実施の形態を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の成形装置の構成を説明する側面
図であり、図2(a)は背圧ロールユニット20の側面図
であり、図2(b)は図2(a)に示す背圧ロールユニット
20のA−A断面図である。図1に示す本発明の熱硬化
型エラストマー連続成形装置は、熱硬化型エラストマー
であって液状の原料を使用する製品、例えば熱硬化型ポ
リウレタンを使用した電子写真装置に用いるブレードの
成形装置であって、駆動ロール兼用の成形ドラム1、エ
ンドレスベルト2、背圧装置3、注型機4、蛇行寄り調
整ロール5、テンションロール6、製品冷却兼用の製品
取出ロール(以下、製品冷却ロールともいう)7および
ベルト予熱ロール11を備えている。
【0017】この実施例の対象となる成型品は、電子写
真装置に用いるブレードであって、図6に示すように、
細長く帯状に成形され、ホルダー37(断面「へ」の字形
の細長い金属板)に接着して使用される。このブレード
36をクリーニングブレード35として使用するとき
は、そのブレード36のホルダー37と接着しない側端
部は鋭利な刃物で直線的に切断され鋭利な稜線を形成し
ている。そのブレード36の側端部の稜線を、図示しな
い電子写真複写機等の感光ドラムの外周面に当接し、回
転するその感光ドラムの外周面に付着した残留トナーを
掻き落とす。
【0018】このようにブレード36は所定寸法の幅、
長さを有する熱硬化型ポリウレタンシートであり、その
ポリウレタンシートは、図示しない別々の反応容器に準
備された末端イソシアネート基を有するウレタンプレポ
リマーと架橋剤とを、定量混合注型機により連続して所
定量比で混合しながら成形型に注型し加熱硬化させて製
造される。
【0019】成形ドラム1は、外周面の全周にわたり図
示しない成形用溝(成形面)を形成し、水平に支持され
その水平中心軸61を中心に矢印xの方向に回転する。
なお、図示しない加熱装置(電熱又は蒸気)により所定
の温度(120〜160℃)に加温可能に設計されてい
る。
【0020】エンドレスベルト2は金属製で成形ドラム
1の一部に圧接され、製品冷却ロール7、テンションロ
ール6、蛇行寄り調整ロール5およびベルト予熱ロール
11に掛け渡されて成形ドラム1の周速に同期して回走
される。成形ドラム1は必要に応じてエンドレスベルト
2の走行を補助し、テンションロール6は図示しない加
圧装置により成形ロール1より離間する方向に付勢され
エンドレスベルト2に張力を与え、成形ロール1にこれ
を押しつける機能を果たす。ベルト予熱ロール11は回
走中に自然に冷却されたエンドレスベルト2を、成形材
料を硬化させるに必要な所定の温度に予熱し、予熱され
たエンドレスベルト2を成形ドラム1に押しつけて成型
用型を形成する。なお、ベルト予熱ロール11と蛇行寄
り調整ロール5との間には、エンドレスベルト2の側端
部の位置を検出してその蛇行を防止する蛇行・寄り量検
知センサ12を備える。
【0021】背圧装置3は、エンドレスベルト2の背面
(成形ロール1と当接する面の反対面)にあって、その
背面に直接接する背圧ロールユニット20と、それを加
圧する加圧手段22およびそれらを連結するフローテイ
ングジョイント21とを備えた一組又は複数組を設けて
いる。注型機4は成形ドラム1の上部にあって、混合室
63とその内部に備えられた高速回転する連続混合羽根
(図示せず)と、図示しない反応容器よりプレポリマー
および架橋剤(ともに液体)を受け入れる受け入口62
並びに、上記成型用溝に臨ませた吐出口9を設けてい
る。
【0022】これらの装置を用いた電子写真装置用ブレ
ードに使用するポリウレタンシートの製造は、注型機4
によりウレタンプレポリマーおよび硬化剤を受け入れ、
連続して高速で混合しながら、吐出口9より混合物を成
形ドラム1の成型用溝に吐出する。この成形ドラム1は
約145℃に加温され周速約2m/分で回転し、これに
同調してエンドレスベルト2が回走されている。成型用
溝に吐出された成形材料(混合物)は、その成型用溝と
エンドレスベルトとの間に形成された成形用型に充填さ
れ、加熱・加圧されて硬化され、成形品8(ポリウレタ
ンシート)として連続して送り出される。なお注型中
は、背面ロールユニット20を有する背圧装置3により
エンドレスベルト2の背面を加圧することにより、混合
物中のガスが均一に押し出され気泡による欠点を生じな
い。図2(a)(側面図)および図2(b)(断面図)に示
すように背圧装置3は、背圧ロールユニット20と、加
圧手段22およびフローテイングジョイント21を有す
る。背圧ロールユニット20は、背圧ロールガイド2
4、背圧ロール23および背圧ロール支持体25を備え
ている。背圧ロール23は、細長い円柱(棒状)であっ
てエンドレスベルト2の幅とほぼ同じ長さを有し、両端
は細く削られて軸部27を形成し、背圧ロール支持体2
5と背圧ロールガイドに挟持されている。圧接部26
(中央部)は後述の背圧ロールガイド24にバックアッ
プされて、エンドレスベルト2の背面に直接当接して背
圧を掛ける機能を担う。
【0023】背圧ロール支持体25は、エンドレスベル
トの幅に相当する長さである断面が繭形状の棒体であっ
て、片面は平面(取付け面側という)であり、他面が成
形ドラム1に巻き付けられたエンドレスベルト2の曲面
に対応する曲面(ベルト当接面側30いう)を形成して
いる。この背面ロール支持体25の外周面に沿って後述
の背面ロールガイドとの間に、中心軸を平行にして多数
本の背圧ロール23が、相互に接触するように並べら
れ、回転自在(自転、公転可能)に支持されている。
【0024】背圧ロールガイド24は、その背圧ロール
支持体25と背圧ロール23とを成形ドラム1の中心軸
61と平行にして支持するとともに、それらを加圧手段
22と連結する機能を有する。背圧ロールガイド24
は、背圧ロール支持体25をベルト当接面30の側をエ
ンドレスベルト2に対面させて支持し、その背圧ロール
支持体25の外周面に充填された各背圧ロール23を、
その軸部27により支持してエンドレスベルト2に当接
している。ベルト当接面30の側においては、背圧ロー
ル23は背圧ロール支持体25にバックアップされて背
圧ロールガイド24より露出してエンドレスベルト2に
直接当接し加圧される。斯くしてエンドレスベルト2を
回転させると背圧ロール23は、それに追従して回転し
ながら移動し(自転しながら公転し)、これによって小
さいピッチで連続して加圧が可能となり、且つ背圧ロー
ル支持体25により圧接部26が全面にバックアップさ
れてベンドすることがなく、加圧不足による気泡が発生
することがない。この背圧ロールユニット20をエンド
レスベルト2の背面に圧接、離間する加圧手段22は、
通常、エアシリンダ、油圧シリンダ等であって図示しな
い支持具に支持されている。その加圧手段22のロッド
57の先端部に角度可変連結具(フローテイングジョイ
ント21)を介して背圧ロールユニット20の取付け面
29に連結している。フローテイングジョイント21
は、図3にその一部断面図を示すように、ロッド57の
先端部にスタッド51を介してボール59が取り付けら
れ、そのボール59の外周面を一対のリング53、5
3’により摺動可能に挟持し、その外側のリング53’
をキャップ54により押しつけて内側のリング53をケ
ース52に押しつけ嵌着している。ケース52は、前記
背圧ロールユニット20の取付け面29に備えられた連
結用突起58に嵌合している。なお、キャップ54の外
側には、ダストカバー55が取り付けられ、ボール59
の摺動部分に異物が侵入することを防止する。これによ
って背圧ロールユニット20のベルト当接面側30(図
2(a)参照)は、エンドレスベルト2の曲面に沿って、
上下左右均一に当接されるので、エンドレスベルト2は
簡単な構造な装置で均一に付圧される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の熱硬化型エラストマー連続成形装置は、従来の
多数本の加圧ロールを使用する従来例に比して、加圧ロ
ールの長さ(L/Dが大)によりベンデイングを生じて
中央部分の加圧力が弱くなる問題があったが、請求項1
記載の本発明の成形装置においては、背圧ロールが背圧
ロール支持体により直接バックアップされることによ
り、背圧ロールがベンドすることがなく、従って、中央
部分が圧力不足となることがなく、気泡の発生もない。
また、加圧ロールの径を大きくする必要が無く、加圧ロ
ールの径が大きくなることにより圧接する線のピッチが
大きくなり加圧効果が減少することがない。更に、加圧
シューを使用する従来例に比しても、所定の間隔で無加
圧に状態になることがなく、再加圧のタイミングのバラ
ツキにより加圧不足部分を生じて気泡が残ることがな
い。
【0026】請求項2記載のように、多くの熱硬化型エ
ラストマーの中でも液状の材料を使用する熱硬化型ポリ
ウレタンを帯状シートに成形するときに特に効果が大き
い。成型用溝が成形ドラムの成形面中央部に設けられる
ことが多く、かつ、電子写真装置用ブレードは厚さ精度
が高いことおよび気泡等の欠陥が無いことが特に要請さ
れるからである。
【0027】請求項3記載の成形装置は、加圧・離間操
作により加圧手段の位置、方向が多少変動しても背圧ロ
ールユニットのベルト当接面側は、エンドレスベルトの
曲面に沿って、上下左右均一に当接される。また、この
機能を果たす装置としては極めて単純で狭いエンドレス
ベルトの背面に簡単に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る熱硬化型エラストマー製
品冷却成形装置の構成を説明する側面図を示す。
【図2】図2(a)は本発明の熱硬化型エラストマー連続
成形装置の背圧ロールユニット20の側面図であり、図
2(b)は図2(a)の背圧ロールユニット20のA−A断
面図を示す。
【図3】本発明に係る熱硬化型エラストマー連続成形装
置のフローテイングジョイントの一部断面図を示す。
【図4】従来の技術である従来例1の側面図を示す。
【図5】従来の技術である従来例2の側面図を示す。
【図6】本発明の熱硬化型エラストマー連続成形装置に
より生産される電子写真装置用ブレードの斜視図を示
す。
【符号の説明】
1: 成形ドラム(駆動ロール兼用) 2: エンドレスベルト 3: 背圧装置 4: 注型機 5: 蛇行寄り調整ロール 6: テンションロール 7: 製品取出ロール(製品冷却兼用) 8: 成型品 9: 吐出口 20: 背圧ロールユニット 21: フローテイングユニット 22: 加圧手段 23: 背圧ロール 24: 背圧ロールガイド 25: 背圧ロール支持体 35: クリーニングブレード 36: ブレード 37: ホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 (72)発明者 重近 裕一 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の全周にわたり成形面を形成し、
    水平に支持されその水平中心軸を中心に回転する成形ド
    ラムと、その成形ドラムに接近して取り付けられ液状又
    はシート状の成形材料を供給する材料供給手段と、前記
    成形ドラムの外周面の一部に圧接され、前記成形ドラム
    の周速に同期して回走する金属製のエンドレスベルト
    と、前記成形面より成型品を取り出す成型品取出し手段
    とを備えた熱硬化型エラストマー連続成形装置であっ
    て、 前記エンドレスベルトの前記成形ドラムに圧接された部
    分の背面に、 背圧ロール支持体と、その背圧ロール支持体を取り巻い
    て並べられた複数本の背圧ロールと、その背圧ロールお
    よび背圧ロール支持体を一体として支持する背圧ロール
    ガイドとを有する背圧ロールユニットを、 圧接、離間可能に取り付けていることを特徴とする熱硬
    化型エラストマー連続成形装置。
  2. 【請求項2】 前記成形ドラムの成形面が断面凹型の成
    型用溝を外周面の全周にわたり形成されたものであり、 前記材料供給手段が、前記成型用溝に臨む吐出口と、前
    記成形材料の受入れ口と、その成形材料を連続混合する
    混合室とを有する定量混合注型機であり、 前記成形材料がウレタンプレポリマーおよび硬化剤であ
    って、前記成型品が熱硬化型ポリウレタンを使用した電
    子写真装置に用いるブレードである請求項1記載の熱硬
    化型エラストマー連続成形装置。
  3. 【請求項3】 前記背圧ロールユニットが角度可変連結
    具を介して加圧手段に連結されている請求項1又は2に
    記載の熱硬化型エラストマー連続成形装置。
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