JPH10158316A - 共役ジエン系重合体の製造方法 - Google Patents

共役ジエン系重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH10158316A
JPH10158316A JP8337693A JP33769396A JPH10158316A JP H10158316 A JPH10158316 A JP H10158316A JP 8337693 A JP8337693 A JP 8337693A JP 33769396 A JP33769396 A JP 33769396A JP H10158316 A JPH10158316 A JP H10158316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
conjugated diene
catalyst
polymer
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8337693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4067592B2 (ja
Inventor
Takao Sone
卓男 曽根
Akio Takashima
昭夫 高嶋
Katsutoshi Nonaka
克敏 野中
Iwakazu Hattori
岩和 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP33769396A priority Critical patent/JP4067592B2/ja
Priority to DE69707623T priority patent/DE69707623T2/de
Priority to EP97120274A priority patent/EP0846707B1/en
Priority to US08/974,922 priority patent/US6130299A/en
Publication of JPH10158316A publication Critical patent/JPH10158316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4067592B2 publication Critical patent/JP4067592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F36/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の気相重合法に比べ、分子量の調節を容
易に行うことが可能となり、さらに、ゴム補強剤の分散
が改良され、破壊特性および耐摩耗性の良好なゴム組成
物を与えることが可能な共役ジエン系重合体の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 ゴム補強剤に使用される無機充填剤の存
在下に、(a)周期律表の原子番号57〜71にあたる
希土類元素含有化合物、または、これらの化合物とルイ
ス塩基との反応から得られる化合物、(b)AlR1
2 3 に対応する有機アルミニウム化合物、および/ま
たはアルモキサン、ならびに(c)少なくとも1個の塩
素、臭素および/またはヨウ素原子を有する化合物、を
含む触媒を用いて、気体状の共役ジエン系化合物を重合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合溶媒である炭
化水素化合物の環境への排出が低減でき、かつ、重合体
中へのゴム補強剤の分散を改良でき、耐摩耗性、耐久
性、破壊特性などが向上する気相重合に適した共役ジエ
ン系重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高いシス−1,4−単位を有する高シス
ポリブタジエンは、長期間にわたり、工業的規模で製造
され、タイヤおよびその他のゴム製品に使用されてい
る。特に、ポリブタジエンゴムは、良好な耐摩耗性、高
い反発弾性、良好な低温特性、良好な耐屈曲性、低発熱
性の特徴を生かし、タイヤ用途に多く使用されている。
最近、自動車の安全性を損なわずに、低燃費化、軽量化
の観点より、タイヤの軽量化を実現するための破壊特性
および耐摩耗性の向上が強く望まれている。一般に、こ
れらのタイヤの特性は、使用するゴム材料に依存すると
ころが大きい。ポリブタジエンの破壊特性と耐摩耗性を
向上させる手法として、原料ゴムと充填剤の混練り混合
方法を改善することにより、充填剤の分散を改良するこ
とが知られている。しかし、現行のこの手法では、充分
に満足させる結果は得られていない。
【0003】これまで、ポリブタジエンの重合は、種々
の触媒システムを使用し、液相中で行われている。高シ
スポリブタジエンの製造のための1つの有効な触媒シス
テムの例が、ヨーロッパ特許第11184号明細書中に
述べられている。この文献中に述べられている触媒シス
テムは、ブタジエンの溶液重合に使用され、希土類元素
のカルボキシレート、トリアルキルアルミニウムおよび
/または水素化アルキルアルミニウム、およびもう一つ
のルイス酸からなる。共役ジエン系化合物の溶液重合で
は、生成した重合体から未反応モノマーおよび溶媒を除
去する必要があり、低分子量化合物を排ガスおよび排水
を通して環境に流失させないためには、回収処理しなけ
ればならないという欠点がある。
【0004】また、共役ジエン系化合物の重合を溶媒を
使用せず、液体モノマー中で直接行うことも知られてい
る。しかしながら、この方法は、重合反応を制御するこ
とが困難であり、また、多量の重合熱が発生することか
ら危険性を伴うという欠点を持つ。加えて、溶液重合と
同様、生成する重合体中からモノマーを分離する必要が
あり、環境上の問題を含んでいる。近年、ポリエチレン
およびポリプロピレンの製造方法において、気相重合が
特に有効であることが証明され、工業的規模で製造され
ている。気相重合法は、溶媒を使用しないことから、低
分子量化合物による大気および排水汚染を低減できると
いう環境保護上の利点がある。
【0005】共役ジエン系化合物の溶液重合に使用され
る遷移金属または希土類元素を基にしたチーグラー・ナ
ッタ触媒、例えば、ヨーロッパ特許第11184号明細
書中に述べられている触媒は、その活性が気相重合中の
ほんの短い時間しか保持できなため、少量の重合体しか
得ることができない。また、生成した重合体自体の粘着
性のため、容器壁面へ付着し、生産性が低下する問題も
ある。
【0006】上記の問題を解決するため、特開平7−1
65811号公報では、希土類元素を基にした触媒系を
シリカなどの不活性な粒状無機固体に担持した触媒でブ
タジエンを気相重合することが、また、WO 96/0
4322号およびWO 96/04323号では、希土
類または遷移金属を基にした担持触媒系または触媒溶液
および助触媒を、カーボンブラックなどの不活性粒状無
機固体の存在下で、気相重合を行うとことが提案されて
いる。しかしながら、上記のいずれの提案も、触媒あた
りの活性が未だ充分ではなく、例えば溶液重合に使用さ
れる希土類金属を使用した触媒系よりはるかに活性は低
い。また、分子量コントロールも、WO96/0432
3号では、沸点の高い水素化アルミニウム化合物の原液
または溶液を直接、反応器に噴霧することから、満足さ
れるものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、鋭意研
究を重ねた結果、希土類金属化合物を用いた触媒系が、
ゴム補強剤に使用されるカーボンブラック、および、シ
リカなどの無機充填剤の存在下、気体状の共役ジエン系
化合物を重合できることを、また、ゴム補強剤の重合体
中への分散が改良され、かつ、分子量の調節が容易に行
える共役ジエン系重合体の製造方法を見い出し、本発明
に到達したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴム補強剤に
使用される無機充填剤の存在下、次の(a)、(b)お
よび(c)成分を含む触媒を用いて、気体状の共役ジエ
ン系化合物を重合することを特徴とする共役ジエン系重
合体の製造方法を提供するものである。 (a);周期律表の原子番号57〜71にあたる希土類
元素含有化合物、または、これらの化合物とルイス塩基
との反応から得られる化合物 (b);AlR1 2 3 (式中、R1 およびR2 は同
一または異なり、炭素数1〜10の炭素原子を含む炭化
水素基または水素原子、R3 は炭素数1〜10の炭素原
子を含む炭化水素基、ただし、R3 は上記R1 またはR
2 と同一または異なってもよい)に対応する有機アルミ
ニウム化合物、および/またはアルモキサン (c);少なくとも1個の塩素、臭素および/またはヨ
ウ素原子を有する化合物
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(a)成分の
化合物とは、原子番号57〜71にあたる希土類元素か
ら選ばれる元素を少なくとも一種類以上含む化合物であ
る。好ましい元素は、ネオジム、プラセオジウム、セリ
ウム、ランタン、ガドリニウムまたはこれらの混合物で
あり、さらに好ましくは、ネオジムである。本発明の希
土類元素含有化合物は、希土類元素の、カルボン酸塩、
アルコキサイド、β−ジケトン錯体、リン酸塩または亜
リン酸塩であり、この中でも、カルボン酸塩またはリン
酸塩が好ましく、特にカルボン酸塩が好ましい。
【0010】希土類元素のカルボン酸塩としては、一般
式(R4 −CO2 3 Mで表され(式中、Mは周期律表
の原子番号57〜71にあたる希土類元素である)、こ
こで、R4 は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、好ま
しくは飽和または不飽和のアルキル基であり、かつ直鎖
状、分岐状または環状であり、カルボキシル基は1級、
2級または3級の炭素原子に結合している。具体的に
は、オクタン酸、2−エチル−ヘキサン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、安息香酸、ナフテン酸およびバーサ
チック酸〔シェル化学(株)の商品名であって、カルボ
キシル基が3級炭素原子に結合しているカルボン酸〕な
どの塩が挙げられ、2−エチル−ヘキサン酸、バーサチ
ック酸の塩が好ましい。
【0011】希土類元素のアルコキサイドは、一般式
(R5 O)3 Mで表され(式中、Mは周期律表の原子番
号57〜71にあたる希土類元素である)、ここで、R
5 は上記R4 と同様であり、また、R5 Oで表されるア
ルコキシ基の例としては、2−エチル−ヘキシルアルコ
キシ、オレイルアルコキシ、ステアリルアルコキシ、フ
ェノキシ、ベンジルアルコキシ基などが挙げられる。こ
の中でも好ましいのは、2−エチル−ヘキシルアルコキ
シ基、ベンジルアルコキシ基である。
【0012】希土類元素のβ−ジケトン錯体としては、
希土類元素金属の、アセチルアセトン、ベンゾイルアセ
トン、プロピオニトリルアセトン、バレリルアセトン、
エチルアセチルアセトン錯体などが挙げられる。この中
でも好ましいのは、アセチルアセトン錯体、エチルアセ
チルアセトン錯体である。
【0013】希土類元素のリン酸塩または亜リン酸塩と
しては、希土類元素の、リン酸ビス(2−エチルヘキシ
ル)、リン酸ビス(1−メチルヘプチル)、リン酸ビス
(p−ノニルフェニル)、リン酸ビス(ポリエチレング
リコール−p−ノニルフェニル)、リン酸(1−メチル
ヘプチル)(2−エチルヘキシル)、リン酸(2−エチ
ルヘキシル)(p−ノニルフェニル)、2−エチルヘキ
シルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシル、2−エチル
ヘキシルホスホン酸モノ−p−ノニルフェニル、ビス
(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸、ビス(1−メチ
ルヘプチル)ホスフィン酸、ビス(p−ノニルフェニ
ル)ホスフィン酸、(1−メチルヘプチル)(2−エチ
ルヘキシル)ホスフィン酸、(2−エチルヘキシル)
(p−ノニルフェニル)ホスフィン酸などの塩が挙げら
れ、好ましい例としては、リン酸ビス(2−エチルヘキ
シル)、リン酸ビス(1−メチルヘプチル)、2−エチ
ルヘキシルホスホン酸モノ−2−エチルヘキシル、ビス
(2−エチルヘキシル)ホスフィン酸の塩が挙げられ
る。以上例示した中でも、特に好ましいのは、ネオジム
のリン酸塩またはネオジムのカルボン酸塩であり、特に
ネオジムの2−エチル−ヘキサン酸塩、ネオジムのバー
サチック酸塩などのカルボン酸塩が最も好ましい。
【0014】上記の希土類元素含有化合物を重合触媒溶
剤に可溶化させるために用いられるルイス塩基は、希土
類元素の金属化合物1モル当たり0〜30モル好ましく
は1〜10モルの割合で両者の混合物として、またはあ
らかじめ両者を反応させた生成物として用いられる。ル
イス塩基としては、例えばアセチルアセトン、テトラヒ
ドロフラン、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、チオフェン、ジフェニルエーテル、トリエチルアミ
ン、有機リン化合物、1価または2価のアルコールが挙
げられる。
【0015】次に、(b)成分のAlR1 2 3 (式
中、R1 およびR2 は同一または異なり、炭素数1〜1
0の炭素原子を含む炭化水素基または水素原子を、R3
は炭素数1〜10の炭素原子を含む炭化水素基を、ただ
し、R3 は上記R1 またはR2 と同一または異なっても
よい)に対応する有機アルミニウム化合物としては、例
えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ
イソブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、
トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、水素化ジエチルア
ルミニウム、水素化ジ−n−プロピルアルミニウム、水
素化ジ−n−ブチルアルミニウム、水素化ジイソブチル
アルミニウム、エチルアルミニウムジハライド、n−プ
ロピルアルミニウムジハライド、イソブチルアルミニウ
ムジハライドなどが挙げられ、好ましくはトリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、水素化ジエ
チルアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウムで
ある。
【0016】また、(b)成分のアルモキサンは、一般
式(I)または一般式(II) で表される構造を有する化
合物である。
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R6 は、炭化水素基、nは2以上
の整数である。)一般式(I)または一般式(II) で表
されるアルモキサンにおいて、R6 で表される炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基などが挙げられ、好ましくは、メチル基またはエチル
基であり、特に好ましくはメチル基である。また、nは
2以上、好ましくは5以上、さらに好ましくは10〜1
00の整数である。アルモキサンの具体例としては、メ
チルアルモキサン、エチルアルモキサン、n−プロピル
アルモキサン、n−ブチルアルモキサン、イソブチルア
ルモキサンなどを挙げることができる。本発明の(b)
成分である有機アルミニウム化合物、水素化有機アルミ
ニウム化合物、およびアルモキサンは、これを単独であ
るいはこれらの混合物を併用することができる。
【0019】次に、(c)成分の少なくとも1個のハロ
ゲン原子(塩素、臭素および/またはヨウ素原子)を有
する化合物に対応するハロゲン化合物としては、周期律
表中の第II、III 、IV、V、VIまたはVIII 族に属
する元素を含有するハロゲン化化合物であり、好ましく
はアルミニウム元素のハライドもしくは有機金属ハライ
ド、有機ハライド化合物が挙げられる。また、ハライド
としては、塩素あるいは臭素が好ましい。
【0020】これらの化合物としては、エチルマグネシ
ウムクロライド、エチルマグネシウムブロマイド、n−
プロピルマグネシウムクロライド、n−プロピルマグネ
シウムブロマイド、イソプロピルマグネシウムクロライ
ド、イソプロピルマグネシウムブロマイド、n−ブチル
マグネシウムクロライド、n−ブチルマグネシウムブロ
マイド、tert−ブチルマグネシウムクロライド、t
ert−ブチルマグネシウムブロマイド、フェニルマグ
ネシウムクロライド、フェニルマグネシウムブロマイ
ド、メチルアルミニウムジブロマイド、メチルアルミニ
ウムジクロライド、エチルアルミニウムジブロマイド、
エチルアルミニウムジクロライド、ブチルアルミニウム
ジブロマイド、ブチルアルミニウムジクロライド、ジメ
チルアルミニウムブロマイド、ジメチルアルミニウムク
ロライド、ジエチルアルミニウムブロマイド、ジエチル
アルミニウムクロライド、ジブチルアルミニウムブロマ
イド、ジブチルアルミニウムクロライド、メチルアルミ
ニウムセスキブロマイド、メチルアルミニウムセスキク
ロライド、エチルアルミニウムセスキブロマイド、エチ
ルアルミニウムセスキクロライド、ジブチルスズジクロ
ライド、アルミニウムトリブロマイド、三塩化アンチモ
ン、五塩化アンチモン、三塩化リン、五塩化リン、四塩
化スズ、四塩化チタン、六塩化タングステンなどを例示
することができ、特に好ましくは、ジエチルアルミニウ
ムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、
エチルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミニウ
ムブロマイド、エチルアルミニウムセスキブロマイド、
エチルアルミニウムジブロマイドを例示することができ
る。
【0021】上記有機ハロゲン化合物としては、ベンゾ
イルクロライド、キシレンジクロライド、キシレンジブ
ロマイド、プロピオニルクロライド、ベンジルクロライ
ド、ベンジリデンクロライド、tert−ブチルクロラ
イドなどの有機塩素化合物;ベンゾイルブロマイド、プ
ロピオニルブロマイド、ベンジルブロマイド、ベンジリ
デンブロマイド、tert−ブチルブロマイドなどの有
機臭素化合物;メチルクロロホルメートまたはメチルブ
ロモホルメート;クロロジフェニルメタンまたはクロロ
トリフェニルメタンなどが挙げられる。
【0022】本発明で使用する触媒の量は、(a)成分
を、100gの共役ジエン系化合物に対し、0.000
1〜1.0ミリモルの量を用いるのがよい。0.000
1ミリモル未満では、重合活性が低くなり好ましくな
く、一方1.0ミリモルを超えると、触媒濃度が高くな
り脱灰工程が必要になり好ましくない。特に、0.00
05〜0.1ミリモルの量を用いるのが好ましい。ま
た、触媒成分の割合は、モル比で、(a)成分対(b)
成分が1:1〜1:5,000、好ましくは1:5〜
1:1,000、(a)成分対(c)成分が1:0.1
〜1:15、好ましくは1:0.5〜1:5である。こ
れらの触媒量または触媒構成成分比の範囲外では、高活
性な触媒として作用せず、または、触媒残渣除去する工
程が必要になるため好ましくない。
【0023】触媒成分として、上記の(a)、(b)お
よび(c)成分以外に、必要に応じて共役ジエン系化合
物を(a)成分の化合物1モル当たり0〜50モルの割
合で用いてもよい。触媒製造用に用いられる共役ジエン
系化合物は、重合用のモノマーと同じく1,3−ブタジ
エン、イソプレンなども用いることができる。触媒成分
としての共役ジエン系化合物は必須ではないが、これを
併用すると、触媒活性が一段と向上する利点がある。触
媒製造は、例えば、溶媒に溶解した(a)、(b)およ
び(c)成分、さらに必要に応じて共役ジエン系化合物
を反応させることによる。その際、各成分の添加順序は
任意でよい。これらの各成分は、あらかじめ混合、反応
させ、熟成させることが、重合活性の向上、重合開始誘
導期間の短縮の意味から好ましい。ここで、熟成温度
は、0〜100℃、好ましくは20〜80℃である。0
℃未満では、充分に熟成が行われず、一方100℃を超
えると、触媒活性の低下や、分子量分布の広がりが起こ
り好ましくない。熟成時間は、特に制限は無いが、通常
は0.5分以上であれば充分であり、好ましくは2〜1
20分であり、数日間は安定である。触媒調製に使用す
る溶媒としては、脂肪族、脂環式および/または芳香族
溶媒、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサン、ベンゼンおよび/またはトルエンなどが使用で
きる。
【0024】調製した触媒溶液は、ゴム補強剤の存在下
で使用する。その際、活性種を均一に分散させるため、
無機充填剤を撹拌させながら使用すると、重合体中への
補強剤の分散が改良され、物性が改良され好ましい。ま
た、触媒調製に使用した溶媒を除去する必要はないが、
除去した方が生成する重合体の粘着性が改良され好まし
い。
【0025】本発明に使用されるゴム補強剤に使用され
る無機充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどである。好ましく
は、カーボンブラック、シリカである。使用するカーボ
ンブラックは、DBP(ジブチルフタレート)の吸油量
で100〜300cc/100gのカーボンブラックが
好ましく、具体的には、FEF、HAF、ISAF、S
AFなどのカーボンブラックである。シリカとしては、
BET表面積で80〜450m2 /g、およびDBP
(ジブチルフタレート)の吸油量で80〜400cc/
100gのシリカが好ましい。また、シリカとしては、
乾式法シリカまたは湿式法シリカが用いられ、好ましく
は湿式法シリカである。気相重合中のゴム補強剤の使用
量としては、生成する重合体100重量部に対して、8
〜100重量部であり、好ましくは10〜70重量部の
範囲である。8重量部未満では、重合中に生成するポリ
マーが粘着し、補強性が劣り、耐摩耗性、破壊特性が低
下する傾向にあり、一方100重量部以を超えると、ま
とまりが悪くなり、取り扱いが困難となる。
【0026】本発明において使用される共役ジエン系化
合物は、一対の共役二重結合を有するジオレフィンであ
り、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキ
サジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、
3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレンなど
が挙げられる。この中でも、特に好ましく使われるもの
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエンである。さらに、これらの共役ジエン系化合物の
2種類以上を混合して用いてもよく、この場合は共重合
体が得られる。
【0027】本発明では、気体状の共役ジエン系化合物
の重合を行う際、水素を一定流量で流すことが好まし
い。水素は、共役ジエン系化合物との間で、水素/共役
ジエン系化合物(モル比)=1/1,000〜1/1、
好ましくは1/2〜1/200となるよう、常に一定流
量で流す。これらの範囲外では、分子量が高くなりすぎ
たり、また、液状の重合体しか得られない。また、上記
の共役ジエン系化合物および水素以外にも、モノマー濃
度を調節するため、および/または発生する重合熱を放
散させる目的で、他の不活性な気体を共存させても良
い。その際、不活性な気体としては、チッ素が好まし
い。
【0028】本発明の重合条件は、0.5〜50気圧の
圧力下、好ましくは0.8〜20気圧の圧力下で行うの
が好ましい。また、重合温度は、−20〜150℃の温
度で、好ましくは0〜100℃である。目的の重合体
は、モノマーの供給を停止させ、触媒を不活性化させる
か、気体状のアルコールまたは二酸化炭素を接触させ
て、次いでポリマーを既知の老化防止剤で処理すること
によって得られる。また、モノマーの供給を停止したの
ち、特開昭63−178102号公報記載のハロゲン化
有機金属、特開昭63−297403号公報記載のヘテ
ロクムレン化合物、または、ヘテロ3員環化合物、およ
び、特開昭63−305101号公報記載の有機ハロゲ
ン化合物の末端変性剤を添加することもできる。この重
合に使用される反応器は、例えば攪拌機付きの反応器、
回転反応器、流動床反応器、またはこれらの種々の反応
器を組み合わせて実施して良い。
【0029】得られる重合体は、80%以上のシス−
1,4−含量、2%以下のビニル結合含量を有する。こ
れらの範囲外では、破壊強力が劣り、耐摩耗性も改良さ
れない。また、ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)
は、30〜160の範囲である。30未満では、加硫後
の耐摩耗性などが劣ってくる。一方、160を超える
と、混練り時の加工性が劣る。
【0030】本発明により得られる共役ジエン系重合体
は、該重合体を、単独でまたは他の合成ゴムもしくは天
然ゴムとブレンドして配合し、必要ならばプロセス油で
油展し、次いでカーボンブラックなどの充填剤、加硫
剤、加硫促進剤、そのほか通常の配合剤を加えて加硫
し、乗用車、トラック、バス用タイヤ、スタッドレスな
どの冬用タイヤのトレッド、サイドウォールおよび各種
部材、ホース、ベルト、防振ゴム、その他の各種工業用
品などの機械的特性および耐摩耗性が要求されるゴム用
途に使用される。また、天然ゴム以外の乳化重合SB
R、溶液重合SBR、ポリイソプレン、EP(D)M、
ブチルゴム、水添BR、水添SBRにブレンドして使用
することもできる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。なお、実施例中の%およ
び部は、特に断らない限り、重量基準である。また、実
施例中の各種の測定は、下記に従った。ムーニー粘度(ML1+4 、100℃) 余熱1分、測定時間4分、温度100℃で測定した。ミクロ構造 赤外法(モレロ法)によって求めた。重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn) 東ソー(株)製、HLC−8120GPCを用い、検知
器として示差屈折計を用いて次の条件で測定した。 カラム:東ソー(株)製、カラムGMHHXL 移動相:テトラヒドロフラン 温度 :40℃
【0032】バウンド・ラバー(B’d Rub.) ゴムサンプルを計量し細かく切断したのち、100メッ
シュのモネル金属で作成した篭の中に入れ、これを蓋付
き容器中のトルエン100ml中に浸し、40時間室温
で静置した。(篭は、容器壁面に触れないようにハリス
で吊るす。)浸漬後、篭を取り出し、減圧乾燥後、10
5℃で乾燥器で恒量になるまで乾燥し、次式により求め
た。 バウンドラバー(%)=(B/A)×100 A:試料中のポリマー量 B:抽出残分中のポリマー量 なお、ポリマー以外の成分は、トルエンに溶けないと仮
定した。
【0033】電気抵抗値(logΩ) JSR オートディスパージョンテスタ〔日本合成ゴム
(株)製〕を用い、昇温で測定した。引張強さ JIS K6301に従って測定した。反撥弾性 ダンロップ社製、反撥弾性試験機を用い、50℃での値
を測定した。耐摩耗性 ランボーン式摩耗試験機〔島田技研(株)製〕を用い、
スリップ比60%、室温下で測定した。
【0034】実施例1 触媒の調製:(a)オクタン酸ネオジム(0.074
mmol)、アセチルアセトン(0.148mmo
l)、(b)トリイソブチルアルミニウム(1.924
mmol)、(c)水素化ジイソブチルアルミニウム
(0.962mmol)、(d)二塩化エチルアルミニ
ウム(0.148mmol)の各シクロヘキサン溶液を
混合し、ネオジム化合物に対して5倍量の1,3−ブタ
ジエンを加え、20℃で30分間熟成させた。
【0035】重合:充分に乾燥した内容積2Lの撹拌
機付きのセバラブルフラスコに、180℃で4時間熱処
理したISAFカーボンブラックを20g仕込んだの
ち、あらかじめ調製した触媒溶液を撹拌されたカーボン
ブラック上に滴下した。重合は、大気圧下、流通系で行
った。セパラブルフラスコの出口はチッ素ガスでシール
し、フラスコ出口に未反応の1,3−ブタジエンを反応
容器内に循環させるため、ドライアイスメタノールの冷
却管を取り付けた。反応容器の内温を50℃に保ち、カ
ーボンブラックを激しく撹拌させ、水素を反応容器中、
1時間あたり0.6Lの流量で5時間(0.134mo
l)流しながら、1,3−ブタジエン150g(2.7
78mol)を5時間かけて加えた。138gのポリブ
タジエンが得られた。反応容器内の1,3−ブタジエン
を充分に排気したのち、2,4−ジ−tert−ブチル
−p−クレゾール0.6gを加えた。生成したポリブタ
ジエンを真空下、50℃で1日乾燥させた。得られた重
合体の特性を測定した結果を表1に示す。
【0036】実施例2〜3 実施例1において、表1に示した触媒量に変更した以外
は、実施例1と同様の方法で重合体を得た。また、重合
条件および得られた重合体の特性を測定した結果を表1
に示す。 実施例4 実施例1において、水素を使用しない以外は、実施例1
と同様の方法で重合体を得た。また、触媒組成、重合条
件および得られた重合体の特性を測定した結果を表1に
示す。
【0037】実施例5 実施例1において、水素の流量を1時間あたり0.1L
の流量で5時間(0.022mol)流した以外は、実
施例1と同様の方法で重合体を得た。また、触媒組成、
重合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を
表1に示す。 実施例6 実施例1において、水素の流量を1時間あたり1.0L
の流量で5時間(0.223mol)流した以外は、実
施例1と同様の方法で重合体を得た。また、触媒組成、
重合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を
表1に示す。
【0038】実施例7〜10 実施例1において、表1に示したカーボンブラック量に
変更した以外は、実施例1と同様の方法で重合体を得
た。また、重合条件および得られた重合体の特性を測定
した結果を表1に示す。 実施例11〜15 実施例1において、表1に示した各触媒組成量に変更し
た以外は、実施例1と同様の方法で重合体を得た。ま
た、重合条件および得られた重合体の特性を測定した結
果を表1に示す。
【0039】実施例16 触媒の調製:(a)オクタン酸ネオジム(0.074
mmol)、アセチルアセトン(0.148mmo
l)、(b)トリイソブチルアルミニウム(1.924
mmol)、(c)水素化ジイソブチルアルミニウム
(0.962mmol)、(d)二塩化エチルアルミニ
ウム(0.148mmol)の各シクロヘキサン溶液を
混合し、ネオジム化合物に対して5倍量の1,3−ブタ
ジエンを加え、20℃で30分間熟成させた。
【0040】重合:充分に乾燥した内容積2Lの撹拌
機付きのセバラブルフラスコに200℃で4時間熱処理
した富士シリシアル化学(株)製のシリカ(CARiA
CT P−10)を20g仕込んだのち、あらかじめ調
製した触媒溶液を撹拌されたカーボンブラック上に滴下
した。重合は、大気圧下、流通系で行った。セパラブル
フラスコの出口はチッ素ガスでシールし、フラスコ出口
に未反応の1,3−ブタジエンを反応容器内に循環させ
るため、ドライアイスメタノールの冷却管を取り付け
た。反応容器の内温を50℃に保ち、シリカを激しく撹
拌させ、水素を反応容器中、1時間あたり0.6Lの流
量で5時間(0.134mol)流しながら、1,3−
ブタジエン150g(2.778mol)を5時間かけ
て加えた。119gのポリブタジエンが得られた。反応
容器内の1,3−ブタジエンを充分に排気したのち、
2,4−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.6
gを加えた。生成したポリブタジエンを真空下、50℃
で1日乾燥させた。得られた重合体の特性を測定した結
果を表1に示す。
【0041】実施例17 実施例16において、水素を使用しない以外は、実施例
16と同様の方法で重合体を得た。また、触媒組成、重
合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を表
1に示す。 実施例18〜19 実施例1において、表2に示した各触媒組成に変更した
以外は、実施例1と同様の方法で重合体を得た。また、
重合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を
表2に示す。
【0042】実施例20 触媒の調製:(a)オクタン酸ネオジム(0.074
mmol)、アセチルアセトン(0.148mmo
l)、(b)トリイソブチルアルミニウム(0.962
mmol)、(c)メチルアルミノキサン(37mmo
l)、(d)二塩化エチルアルミニウム(0.144m
mol)の各シクロヘキサンまたはトルエン溶液を混合
し、ネオジム化合物に対して5倍量の1,3−ブタジエ
ンを20℃で30分間熟成させた。
【0043】重合:充分に乾燥した内容積2Lの撹拌
機付きのセバラブルフラスコに180℃で4時間熱処理
したISAFカーボンブラックを20g仕込んだのち、
あらかじめ調製した触媒溶液を撹拌されたカーボンブラ
ック上に滴下した。重合は大気圧下、流通系で行った。
セパラブルフラスコの出口はチッ素ガスでシールし、フ
ラスコ出口に未反応の1,3−ブタジエンを反応容器内
に循環させるためドライアイスメタノールの冷却管を取
り付けた。反応容器の内温を50℃に保ち、カーボンブ
ラックを激しく撹拌させ、水素を反応容器中、1時間あ
たり0.6Lの流量で2時間(0.053ol)流しな
がら、1,3−ブタジエン150g(2.778mo
l)を2時間かけて加えた。148gのポリブタジエン
が得られた。反応容器内の1,3−ブタジエンを充分に
排気したのち、2,4−ジ−tert−ブチル−p−ク
レゾール0.6gを加えた。生成したポリブタジエンを
真空下、50℃で1日乾燥させた。得られた重合体の特
性を測定した結果を表2に示す。
【0044】実施例21 実施例20において、水素を使用しない以外は、実施例
20と同様の方法で重合体を得た。また、触媒組成、重
合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を表
2に示す。 実施例22 実施例20において、トリイソブチルアルミニウムを水
素化ジイソブチルアルミニウムに変更した以外は、実施
例20と同様の手法で重合体を得た。また、重合条件お
よび得られた重合体の特性を測定した結果を表2に示
す。 実施例23 実施例20において、カーボンブラックをシリカ(CA
RiACT P−10)に変更した以外は、実施例20
と同様の手法で重合体を得た。また、重合条件および得
られた重合体の特性を測定した結果を表2に示す。
【0045】比較例1 チッ素置換された5Lオートクレーブに、チッ素下シク
ロヘキサン2.5Kg、1,3−ブタジエン500gを
仕込んだ。これらに、あらかじめ触媒成分としてオクタ
ン酸ネオジム(0.0001mmol)、アセチルアセ
トン(0.0002mmol)、トリイソブチルアルミ
ニウム(0.0023mmol)、水素化ジイソブチル
アルミニウム(0.0007mmol)および塩化ジエ
チルアルミニウム(0.00025mmol)をネオジ
ムの5倍量の1,3−ブタジエンと50℃で30分間反
応熟成させた触媒を仕込み、50℃で重合を実施した。
2時間反応後、2,4−ジ−tert−ブチル−p−ク
レゾール0.3gを含むメタノール溶液を添加し、重合
停止後、スチームストリッピングにより脱溶媒し、11
0℃のロールで乾燥して、重合体を得た。この重合体の
ムーニー粘度(ML1+4 、100℃)は40、シス−
1,4−含量は95.6%、ビニル結合量は1.5%で
あった。結果を表2に示す。
【0046】比較例2 触媒の調製:実施例1と同様の方法で調製した。 重合:充分に乾燥した内容積2Lの撹拌機付きのセバ
ラブルフラスコに、あらかじめ調製した触媒溶液を滴下
した。反応容器を減圧下、80℃に加温し溶媒を除去し
た。重合は、大気圧下、流通系で行った。セパラブルフ
ラスコの出口はチッ素ガスでシールし、フラスコ出口に
未反応の1,3−ブタジエンを反応容器内に循環させる
ためドライアイスメタノールの冷却管を取り付けた。反
応容器の内温を50℃に保ち、を激しく撹拌させなが
ら、1,3−ブタジエン53g(0.981mol)を
1時間かけて加えた。ポリブタジエンの柔らかい塊が生
成し、容器壁面および撹拌棒に付着し、撹拌できなくな
った。ポリブタジエンは8gしか得られなかった。1,
3−ブタジエンの供給を止め、2,4−ジ−tert−
ブチル−p−クレゾール0.6gを含んだ200mlの
メタノールを加え触媒を失活させた。生成したポリブタ
ジエンを真空下、50℃で1日乾燥させた。結果を表2
に示す。
【0047】比較例3 比較例2において、表2に示した各触媒組成に変更した
以外は、比較例2と同様の方法で重合体を得た。また、
重合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を
表2に示す。 比較例4 比較例2において、新たに水素を0.6L/時間の流量
で1時間流した以外は、比較例2と同様の方法で重合体
を得た。また、触媒組成、重合条件および得られた重合
体の特性を測定した結果を表2に示す。
【0048】比較例5〜6 比較例2において、表2に示した触媒組成に変更した以
外は、比較例2と同様の手法で重合体を得た。また、重
合条件および得られた重合体の特性を測定した結果を表
2に示す。 比較例7〜8 実施例1において、表1に示したカーボンブラック量に
変更した以外は、実施例1と同様の方法で重合体を得
た。また、重合条件および得られた重合体の特性を測定
した結果を表2に示す。
【0049】比較例9 充分に乾燥した内容積2Lの攪拌機付きセパラブルフラ
スコに、180℃で4時間熱処理したISAFカーボン
ブラックを20g仕込んだのち、(a)オクタン酸ネオ
ジム(0.974mmol)、アセチルアセトン(0.
148mmol)、(b)トリイソブチルアルミニウム
(1.924mmol)、(c)水素化ジイソブチルア
ルミニウム(0.962mmol)、(d)二塩化エチ
ルアルミニウム(0.148mmol)の各シクロヘキ
サン溶液を、順番に攪拌されたカーボンブラック上に滴
下した。重合は、大気圧下、流通系で行った。セパラブ
ルフラスコの出口はチッ素ガスでシールし、フラスコ出
口に未反応の1,3−ブタジエンを反応容器内に循環さ
せるため、ドライアイスメタノールの冷却管を取り付け
た。反応容器の内温を50℃に保ち、カーボンブラック
を激しく攪拌させ、水素を反応容器中、1時間あたり
0.6Lの流量で5時間(0.134mmol)流しな
がら、1,3−ブタジエン150g(2.778mmo
l)を5時間かけて加えた。しかし、ポリブタジエン
は、得られなかった。重合条件および結果を表2に示
す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】*1)使用された触媒系の化合物は、次の
とおりである。 Nd(Oct)3 ;オクタン酸ネオジム Hacac;アセチルアセトン Nd(VCH)3 ;バーサチック酸のネオジム塩 MAO;メチルアルミノキサン
【0053】*2)ポリマー部分のみの収量 *3)数値が大きいほど、粘着性が少ない。ここで、数
値1〜5は、下記のようにして評価した値である。 1;重合反応中、容器および攪拌機の周辺に、ポリマー
の大きな塊が生じ、攪拌機が回転せず、停止した。 2;上記1と後記3の中間の状態を示す。 3;重合反応中、容器および攪拌機周辺へのポリマーの
付着および攪拌機の停止はないが、生成するポリマー粒
径が不揃いである。 4;上記3と後記4の中間の状態を示す。 5;重合反応中、容器および攪拌機周辺にポリマーの付
着がなく、反応終了まで攪拌機は回転している。また、
生成するポリマーの粒径は揃っている。
【0054】*4)バウンドラバー;数値が大きいほ
ど、ポリマーが無機充填剤に結合していることを示す。 *5)ポリマーのGPCおよびミクロ構造の測定値は、
生成したポリマーのテトラヒドロフラン可溶分を測定し
た。 *6)生成したポリマーの粒径は細かく、粉末状でまと
まりが悪かった。 *7)溶液重合法で得られた重合体。 *8)触媒は熟成せず、各成分を順番に加えて重合を試
みた。
【0055】実施例1〜23は、比較例1の製造方法と
明らかに異なることが分かる。また、比較例2〜6に比
べ、触媒をカーボンブラックまたはシリカに接触させる
ことにより、触媒あたりの活性が高くなり、重合体の粘
着性も改良され、比較例で見られた容器壁面および撹拌
棒への重合体の不着も見られないことが分かる。また、
比較例4から分かるように無機充填剤が存在しないと、
水素を反応系に流通させても触媒あたりの活性に影響し
ない。また、比較例7より、添加したカーボンブラック
の量が少ないと粘着性が改良されないことが分かる。
【0056】表1〜2から、全ての実施例において、無
機充填剤との間でバウンドラバーがあることが分かる。
また、実施例1〜3より、触媒量を増やすと、得られる
重合体のバウンドラバーが増加することが分かる。実施
例7〜10より、添加したカーボンブラックの量を増加
させるとバウンドラバーが大きくなることが分かる。実
施例1、4〜6より、水素を流通させない実施例4では
ムーニー粘度が149と高く、反応系に水素を加える
と、例えば、実施例1(水素/1,3−ブタジエン=
0.05(モル比))ではムーニー粘度が64.5であ
り、分子量が抑えられる。また、重合体の分子量は、水
素の流通量が大きいほど、低分子量の重合体が得られ、
水素の量により分子量が容易に調節できることが分か
る。また、水素の流通量が大きいほど、重合体の収量も
多くなり、水素による触媒あたりの活性が高くなること
も分かる。
【0057】実施例1および11、12、18、19を
比較すると、トリアルキルアルミニウム、水素化ジアル
キルアルミニウムおよびそれらの混合物を用いても、触
媒あたりの活性、ミクロ構造、分子量および分子量分布
に差はみられないことが分かる。また、トリイソブチル
アルミニウムよりトリエチルアルミニウムの方が連鎖移
動が起きやすく低分子量体が得られることが分かる。実
施例1および13から、2−エチルヘキサン酸およびバ
ーサチック酸のネオジム塩とも同等の触媒活性を示す。
実施例16および17より、無機充填剤にシリカを使用
しても、比較例2および4に比べ、触媒あたりの活性が
向上し、粘着性も改良される。また、水素により分子量
が調節できることも分かる。
【0058】実施例20〜23より、メチルアルミノオ
キサンとトリイソブチルアルミニウムまたは、水素化ジ
イソブチルアルミニウムとを組み合わせた有機アルミ化
合物系でネオジム化合物を処理すると、実施例1〜11
に比べ触媒あたりの活性がさらに向上され、分子量分布
の狭い重合体が得られることが分かる。また、重合体の
分子量は有機アルミニウム化合物には関係なく、水素に
より調節されることも分かる。
【0059】実施例24〜34、比較例10〜12 表3に示した配合処方でプラストミルを使用して混練り
配合を行った。145℃で30分プレス加硫を行った。
表4〜5に、ゴム組成物の物性結果を示す。
【0060】
【表3】
【0061】*1)ポリマー中のカーボンブラックと合
わせて50部になるように調整した。 *2)N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニ
レンジアミン *3)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフ
ェンアミド
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】*1)表3の配合条件で混練りした後のバ
ウンドラバー *2)数値の大きいほど、カーボンブラックの分散が良
好 *3)日本合成ゴム(株)製、市販BR
【0065】表4〜5から、気相重合法により得られた
重合体は、溶液重合法で重合した比較例5および6に比
べバウンドラバーが大きく、そして、logΩの値も大
きくなり、充填剤の分散度が改良されることが分かる。
さらに、破壊特性および耐摩耗性も改良されることが分
かる。また、実施例29〜30は、実施例24〜28に
比べ、破壊特性および耐摩耗性が良好であり、重合体の
分子量分布が狭い方が良いことが分かる。実施例24お
よび実施例31〜33より、重合体中の充填剤の含量が
増すと、充填剤の分散が改良され、破壊特性、反発弾性
および耐摩耗性の各物性も改良されることが分かる。ま
た、実施例33および34より、重合体中の充填剤の含
量が多いと、充填剤の含量を調節するために充填剤の含
量が少ない重合体をブレンドする必要がある分、取り扱
い難くなる。また、加硫物性の改良効果も実施例24、
31および32に比べ劣る。
【0066】
【発明の効果】本発明の共役ジエン系重合体の製造方法
は、従来の気相重合法に比べ、分子量の調節も容易に行
うことが可能となり、さらに、ゴム補強剤の分散が改良
され、破壊特性および耐摩耗性の良好なゴム組成物を与
えるものである。従って、本発明は、共役ジエン系重合
体の気相重合に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 岩和 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム補強剤に使用される無機充填剤の存
    在下、次の(a)、(b)および(c)成分を含む触媒
    を用いて、気体状の共役ジエン系化合物を重合すること
    を特徴とする共役ジエン系重合体の製造方法。 (a);周期律表の原子番号57〜71にあたる希土類
    元素含有化合物、または、これらの化合物とルイス塩基
    との反応から得られる化合物 (b);AlR1 2 3 (式中、R1 およびR2 は同
    一または異なり、炭素数1〜10の炭素原子を含む炭化
    水素基または水素原子、R3 は炭素数1〜10の炭素原
    子を含む炭化水素基、ただし、R3 は上記R1 またはR
    2 と同一または異なってもよい)に対応する有機アルミ
    ニウム化合物、および/またはアルモキサン (c);少なくとも1個の塩素、臭素および/またはヨ
    ウ素原子を有する化合物
  2. 【請求項2】 触媒が(a)〜(c)成分を混合し、0
    〜100℃、5分以上、熟成させたものである請求項1
    記載の共役ジエン系重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 水素を用いて分子量を調節する請求項1
    記載の共役ジエン系重合体の製造方法。
JP33769396A 1996-12-04 1996-12-04 共役ジエン系重合体の製造方法 Expired - Fee Related JP4067592B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33769396A JP4067592B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 共役ジエン系重合体の製造方法
DE69707623T DE69707623T2 (de) 1996-12-04 1997-11-19 Verfahren zur Herstellung von Polymeren konjugierter Diene
EP97120274A EP0846707B1 (en) 1996-12-04 1997-11-19 Method for preparing conjugated diene polymer
US08/974,922 US6130299A (en) 1996-12-04 1997-11-20 Method for preparing conjugated diene polymer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33769396A JP4067592B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 共役ジエン系重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10158316A true JPH10158316A (ja) 1998-06-16
JP4067592B2 JP4067592B2 (ja) 2008-03-26

Family

ID=18311077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33769396A Expired - Fee Related JP4067592B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 共役ジエン系重合体の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6130299A (ja)
EP (1) EP0846707B1 (ja)
JP (1) JP4067592B2 (ja)
DE (1) DE69707623T2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511806A (ja) * 2001-12-07 2005-04-28 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ブタジエン/イソプレンコポリマーの製造方法および該コポリマー
JP2005530872A (ja) * 2002-05-16 2005-10-13 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ポリブタジエンを製造する為の触媒系及び製造方法
JP2006519180A (ja) * 2003-01-22 2006-08-24 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン イソプレンに富んだ「fcc」c5留分の製造方法及びこの留分に由来するイソプレンの選択的重合
JP2007186696A (ja) * 2005-12-28 2007-07-26 Bridgestone Corp 官能化ポリマー
KR100804601B1 (ko) 2000-12-14 2008-02-20 소시에떼 드 테크놀로지 미쉐린 시스-1,4 결합 함량이 높은 폴리이소프렌의 제조방법
JP2008239996A (ja) * 2000-11-09 2008-10-09 Soc De Technol Michelin 触媒系及びこの系を用いたエラストマーの製造方法
JP2014047237A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Bridgestone Corp 変性カーボンブラックの製造方法及び変性カーボンブラック
JP2014156510A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Bridgestone Corp 変性シリカの製造方法及び変性シリカ
JP2014218567A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社ブリヂストン 重合体組成物、ゴム組成物、架橋ゴム組成物、及びタイヤ
WO2016152355A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 宇部興産株式会社 共役ジエン重合体の製造方法および製造システム
JP2018505918A (ja) * 2014-11-17 2018-03-01 株式会社ブリヂストン 予備成形触媒によるポリイソプレンのバルク重合
JP2021042272A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 横浜ゴム株式会社 スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
US11655315B2 (en) 2017-10-30 2023-05-23 Lg Chem, Ltd. Method for preparing catalyst for polymerizing conjugated diene, catalyst and method for preparing conjugated diene-based polymer using the same

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6441107B1 (en) * 1998-12-18 2002-08-27 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Molecular weight control of gas phase polymerized polybutadiene when using a rare earth catalyst
CN1084337C (zh) * 1999-01-21 2002-05-08 北京燕山石油化工公司研究院 丁二烯气相聚合稀土催化剂的组成及制备方法
JP4790913B2 (ja) 1999-05-19 2011-10-12 株式会社ブリヂストン 低分子量の高シスポリブタジエンおよびそれらを高分子量/低分子量の高シスポリブタジエンブレンド物で用いる使用
DE19951841A1 (de) * 1999-10-28 2001-05-03 Bayer Ag Katalysator auf Basis von Verbindungen der Seltenen Erdmetalle
CN100523021C (zh) 2000-11-13 2009-08-05 米其林技术公司 合成聚异戊二烯及其制备方法
US7022783B2 (en) * 2001-12-31 2006-04-04 The Goodyear Tire & Rubber Company Group III-B metal catalyst system
JP4467258B2 (ja) 2003-06-25 2010-05-26 株式会社ブリヂストン ブタジエン系重合体及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ
US7008899B2 (en) * 2003-08-11 2006-03-07 Bridgestone Corporation Lanthanide-based catalyst composition for producing cis-1,4-polydienes
US7094849B2 (en) 2003-12-15 2006-08-22 Bridgestone Corporation Bulk polymerization process for producing polydienes
FR2886937B1 (fr) * 2005-06-14 2007-08-10 Michelin Soc Tech Procede de preparation d'un elastomere dienique, tel qu'un polybutadiene
FR2892121B1 (fr) * 2005-10-19 2008-01-04 Michelin Soc Tech Procede de preparation en continu d'un systeme catalytique pour polymeriser un diene conjugue, et installation pour sa mise en oeuvre.
BR112012004109B1 (pt) * 2009-08-24 2019-08-13 Bridgestone Corp processo e sistema catalisador para produção de polidieno
US9915069B1 (en) 2009-12-31 2018-03-13 Firestone Building Products Co., LLC Non-black EPDM roof membranes with improved weathering
CN103228755B (zh) * 2010-11-26 2015-01-28 内山工业株式会社 耐磨耗性优异的密封部件和使用该密封部件的密封结构
FR2984890B1 (fr) * 2011-12-22 2014-06-13 Michelin Soc Tech Activation de systemes catalytiques pour la polymerisation stereospecifique des dienes
WO2013157272A1 (ja) * 2012-04-18 2013-10-24 株式会社ブリヂストン 重合触媒組成物の製造方法、重合触媒組成物、重合体組成物の製造方法、及び重合体組成物
US10899718B2 (en) 2016-09-02 2021-01-26 Bridgestone Corporation Polymers functionalized with N-protected hydantoin compounds
RU2660414C1 (ru) * 2017-05-29 2018-07-06 Федеральное государственное унитарное предприятие "Ордена Ленина и ордена Трудового Красного Знамени научно-исследовательский институт синтетического каучука имени академика С.В. Лебедева" (ФГУП "НИИСК") Способ получения катализатора полимеризации изопрена
US11584808B2 (en) 2019-12-30 2023-02-21 Bridgestone Corporation Polymerization catalyst composition and method of employing same
CN114230696B (zh) * 2021-12-14 2023-04-04 青岛科技大学 一种均相稀土催化剂及其制备方法和应用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4334045A1 (de) * 1993-10-06 1995-04-13 Bayer Ag Katalysator, dessen Herstellung und Verwendung zur Gasphasenpolymerisation von konjugierten Dienen
DE19505355A1 (de) * 1995-02-17 1996-08-22 Bayer Ag Neue Trägerkatalysatoren, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung zur Polymerisation konjugierter Diene in der Gasphase
DE19512120A1 (de) * 1995-04-04 1996-10-10 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Dien-Kautschuken in der Gasphase
US5731381A (en) * 1996-11-01 1998-03-24 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Termination of gas phase polymerizations of conjugated dienes, vinyl-substituted aromatic compounds and mixtures thereof

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239996A (ja) * 2000-11-09 2008-10-09 Soc De Technol Michelin 触媒系及びこの系を用いたエラストマーの製造方法
KR100804601B1 (ko) 2000-12-14 2008-02-20 소시에떼 드 테크놀로지 미쉐린 시스-1,4 결합 함량이 높은 폴리이소프렌의 제조방법
JP2005511806A (ja) * 2001-12-07 2005-04-28 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ブタジエン/イソプレンコポリマーの製造方法および該コポリマー
KR100904627B1 (ko) * 2001-12-07 2009-06-25 소시에떼 드 테크놀로지 미쉐린 부타디엔/이소프렌 공중합체의 제조방법 및 이로부터생성된 공중합체
JP4741185B2 (ja) * 2001-12-07 2011-08-03 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ブタジエン/イソプレンコポリマーの製造方法および該コポリマー
JP2005530872A (ja) * 2002-05-16 2005-10-13 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ポリブタジエンを製造する為の触媒系及び製造方法
JP2006519180A (ja) * 2003-01-22 2006-08-24 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン イソプレンに富んだ「fcc」c5留分の製造方法及びこの留分に由来するイソプレンの選択的重合
JP2007186696A (ja) * 2005-12-28 2007-07-26 Bridgestone Corp 官能化ポリマー
JP2014047237A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Bridgestone Corp 変性カーボンブラックの製造方法及び変性カーボンブラック
JP2014156510A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Bridgestone Corp 変性シリカの製造方法及び変性シリカ
JP2014218567A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 株式会社ブリヂストン 重合体組成物、ゴム組成物、架橋ゴム組成物、及びタイヤ
JP2018505918A (ja) * 2014-11-17 2018-03-01 株式会社ブリヂストン 予備成形触媒によるポリイソプレンのバルク重合
WO2016152355A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 宇部興産株式会社 共役ジエン重合体の製造方法および製造システム
JP6015998B1 (ja) * 2015-03-26 2016-10-26 宇部興産株式会社 共役ジエン重合体の製造方法および製造システム
US11655315B2 (en) 2017-10-30 2023-05-23 Lg Chem, Ltd. Method for preparing catalyst for polymerizing conjugated diene, catalyst and method for preparing conjugated diene-based polymer using the same
JP2021042272A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 横浜ゴム株式会社 スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
DE69707623D1 (de) 2001-11-29
EP0846707A1 (en) 1998-06-10
DE69707623T2 (de) 2002-07-11
JP4067592B2 (ja) 2008-03-26
US6130299A (en) 2000-10-10
EP0846707B1 (en) 2001-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4067592B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
KR101786364B1 (ko) 높은 시스-1,4-결합 함량 및 높은 관능성을 갖는 관능화된 시스-1,4-폴리디엔의 제조 방법
JP3724125B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
JP4489194B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
RU2494114C2 (ru) Полимеры, функционализированные гетероциклическими нитрильными соединениями
JP5976751B2 (ja) アミノ基を含有するハロシラン類で官能基化された重合体
JP4467258B2 (ja) ブタジエン系重合体及びその製造方法、並びにそれを用いたゴム組成物及びタイヤ
KR101628356B1 (ko) 폴리디엔을 제조하기 위한 벌크 중합 방법
JP5604786B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法
JP5507078B2 (ja) タイヤサイドウォール用ゴム組成物及びタイヤ
RU2564348C2 (ru) Полимеры, функционализованные полиоксимными соединениями, и способы их получения
CN102666596B (zh) 环状和无环二烯共聚物的制备方法及橡胶组合物
JP5217377B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法
JP7473582B2 (ja) コールドフロー耐性の向上したシス-1,4-ポリジエン
JP2001139603A (ja) 共役ジエン系重合体およびゴム組成物
JP4110344B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
JP4367589B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法およびゴム組成物
JP5997939B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
CN103339157B (zh) 使用基于镍的催化剂***的共轭二烯本体聚合
JP2001192504A (ja) 共役ジエン系ゴム組成物の製造方法
JP4807712B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体、その製造方法およびゴム組成物
JP5513338B2 (ja) ブタジエン系重合体及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ
JP3928246B2 (ja) 共役ジエン系重合体の製造方法
JP2017082139A (ja) 触媒調製方法、触媒及び(変性)共役ジエン系重合体の製造方法
JP6105830B2 (ja) ポリブタジエンの製造方法、並びに、分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060123

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060209

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees