JPH10156856A - 合成樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

合成樹脂成形品の成形方法

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JPH10156856A
JPH10156856A JP33473296A JP33473296A JPH10156856A JP H10156856 A JPH10156856 A JP H10156856A JP 33473296 A JP33473296 A JP 33473296A JP 33473296 A JP33473296 A JP 33473296A JP H10156856 A JPH10156856 A JP H10156856A
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molding
water
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pressure
cavity
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Shigeichi Uematsu
重市 植松
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BEISHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】高価な設備を必要としないため,製品のコスト
ダウンが計れ,しかも,成形サイクルの短縮も可能な合
成樹脂成形品の成形方法を提供する。 【解決手段】(1)金型1のキャビティ2へ溶融原料a
を注入,もしくは装入した後,溶融原料aの内側へ適量
の水bを注入封鎖し,この水bを溶融原料aの熱により
水蒸気化させてこれに伴う急激な圧力上昇を成形圧に利
用して成形を行い,成形後,成形品の中から水蒸気を放
出して成形品の内部の圧力を下げてから離型する。
(2)溶融原料aへ注入封鎖する適量の水bに発泡剤c
を加え,この発泡剤cを溶融原料aの熱による水の水蒸
気化に伴い発泡させて,この発泡で水蒸気化による圧力
上昇を補足させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂成形品の
成形方法。詳しくは溶融原料の中で水を水蒸気化させ
て、その発生圧力を成形に利用する成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品の成形において、金型の
キャビティへ溶融原料を注入して成形母体を形成し、こ
の成形母体の中心部へ中空針によって加圧気体を送り込
み、成形母体を内側から加圧してキャビティに合致する
まで膨張させた後、内部の気体を排出して中空状の製品
を得る方法は、本発明者の発明になる特許第10755
88号公報により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、キャビティへ注入された溶融原料(成形母体)を
加圧気体によりキャビティへ圧接させるから、成形に必
要な高い圧力の得られる圧縮機を備えてこれにより気体
の圧入を行わなければならない。このため設備費が高く
ついて製品をコストアップさせるだけでなく、成形には
数秒以上の時間がかゝり、且つ、この間の温度低下を補
償するため原料温度を高く設定しておく必要もあるから
成形サイクルが延引して生産能率を低下させる問題点が
ある。
【0004】本発明は前記問題点を解決するため、溶融
原料の中で水を水蒸気化させて急激な圧力上昇を起こさ
せ、この圧力上昇を成形圧に利用して原料の成形を行わ
せることにより、高価な設備を必要としないため製品の
コストダウンが計れて、しかも、成形は瞬時に完了する
から原料温度を高く設定する必要がなく、又、水の水蒸
気化で原料の熱を奪って成形品を冷却するから、成形サ
イクルの短縮も可能であって生産能力の増進に大きく貢
献する合成樹脂成形品の成形方法を提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の方法を採用することを特徴とする。 (1)金型のキャビティへ溶融原料を注入充填するか、
中空の溶融原料を装入して膨張させることにより成形品
を得る合成樹脂成形品の成形方法において、キャビティ
へ溶融原料を注入、もしくは装入した後、前記溶融原料
の内側へ適量の水を注入封鎖し、この水を溶融原料の熱
により水蒸気化させてこれに伴う急激な圧力上昇を成形
圧に利用して原料の成形を行い、成形を終ると成形品の
中から水蒸気を放出して内部の圧力を下げてから離型す
る。 (2)溶融原料の内側へ注入封鎖する適量の水に発泡剤
を加え、この発泡剤を溶融原料の熱による水の水蒸気化
に伴い発泡させて、この発泡で水の水蒸気化による圧力
上昇を補足させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係
る合成樹脂成形品の成形方法の実施の形態を説明する。
【0007】この発明の実施対象となる成形方法の一つ
は、金型のキャビティへ射出機構からポリプロピレン、
ABS樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネイト、塩化ビ
ニール、その他の合成樹脂原料を溶融可塑化したものを
注入充填して製品を得る射出成形である。そして、この
射出成形においては、図1〜図3に示すように金型1の
キャビティ2へ射出機構3からスプルー4、ランナー
5、ゲート6を経て溶融原料aを注入してキャビティ2
の一部分に空間7が存在している状態でゲート5の開閉
弁8を図2のように閉じ溶融原料aの射出側への逆流を
阻止する。そして、金型1に進退自在に支持させた水の
注入針9を図1のように繰り出し、その先端をキャビテ
ィ2へ注入した溶解原料aの内部へ挿し入れて、給水管
10の開閉弁11を開き製品重量100gに対して0.
22〜0.53ccの水bをそのままの状態か、霧状に
して注入する。この注入を行う針9は、図においては1
本だけ用いる状態を示しているが、注入針9の数はキャ
ビティ2の面積に応じて複数本に増して所定の間隔で配
設し、これら針9により溶融原料a内へ複数個所から水
bを注入して大容積の溶融原料内の全般において水蒸気
化が平均して起るようにするものであるがこの実施形態
についての図面を省略する。このようにして水bの注入
を終わると開閉弁11を閉じて注入針9を溶融原料から
抜き針孔を閉じる。すると、注入された水bは180〜
240℃の高温の溶融原料aから気化熱を得て瞬間的に
水蒸気化するもので、水蒸気の体積は温度t=210
℃、圧力=p、質量=w、水の分子量=18とすると、
【0008】
【数1】
【0009】数1により求められた体積を例えば5ml
の容器内に閉じ込めて置くと考えると、
【0010】
【数2】
【0011】従って、容器内に閉じ込められる体積を変
化させる場合の圧力を数2により算出して作表した結果
は表1の通りである。
【0012】
【表1】
【0013】但し、前記した圧力の数値は水蒸気を容器
に密閉するものとして考えた場合の理論値であり、実際
には水蒸気を流動性の合成樹脂内に封じ込められるため
条件が異なり、圧力は前記値よりも低下すると考えられ
るから、圧力の低下は水蒸気量を増加することにより補
う。そして、この圧力を原料合成樹脂の通常の成形圧5
0〜100kg/cm2 内において原料に適合した値に
設定して置けば、キャビティ2内へ注入された溶融原料
aは適切な圧力により内側から外側へ加圧されて、図2
のようにキャビティ2の隅々まで行き渡ってキャビティ
2を満すと共に、原料aの各部をキャビティ2の壁へ平
均した力で圧接して型転写性をよくし、又、水は水蒸気
化するために溶融原料から熱を奪って成形品は冷却しそ
の硬化を促進する働きをする。従って、キャビティ2に
対する形状、肌合い等の忠実度が高くて、全体的に均質
な精度と品質に優れた射出成形品が能率よく成形され
て、しかも、前記のように成形された製品は、その内部
に水蒸気によって図2に示すような空洞12が形成され
た中空状になるから、この中空部分の材料が節約される
だけでなく、中空部は製品の軽量化、断熱性、遮音性、
緩衝性等の向上に貢献する。
【0014】この発明においては、前記のようにキャビ
ティ2内に製品が形成された後も内部の空洞12に高圧
の水蒸気を残留させて置くと、製品を離型するため金型
1を開くと製品が内部の水蒸気圧により膨らんで変形す
るものを生ずることがあるので、給水管10から放気管
13を分岐させてこの分岐管13に開閉弁14を設けて
置き、製品の成形終了をタイマーに設定した時間で検知
させるか、圧力検知手段に設定した成形圧で検知させ
て、成形の終了に伴い注入針9を溶融原料内へ挿し入れ
て開閉弁14を開き、空洞12内の水蒸気を放出させれ
ば脱型時の型開きによる製品の変形を生じない射出成形
ができる。
【0015】又、前述のように水蒸気の圧力を利用して
溶融原料の成形を行わせ、成形後に水蒸気を放出させれ
ば、原料に発泡剤を混入してこれの発泡によって製品を
多孔化する発泡合成樹脂成形品の場合は、成形中は水蒸
気圧により原料の発泡が抑制されて未発泡のスキン層に
よる外形形成が専ら行われ、この形成が終了すれば空洞
7から水蒸気を排出して空洞12の圧力を下げると、こ
れに伴い溶融原料aの発泡が促進されるため原料は発泡
により内部へ膨張して空洞12の容積が減少した製品を
形成するものであり、更に原料の発泡度を高く設定して
置けば空洞12を発泡層により満たす製品を形成するこ
ともできる。
【0016】尚、前述のように成形を行った水蒸気を成
形後に放出する放気管13の開閉弁14は、キャビティ
2の適所に感圧センサ15を配設して置き、このセンサ
15が溶融原料の到達により加圧されるとき成形の終了
を感知させ、開閉弁14を開かせて水蒸気を放出させる
もの等をも利用できるもので、この開閉弁14は水蒸気
の圧力により溶融原料aの成形が行われると、これを自
動的に検知して空洞12内に残存する圧力水蒸気を放出
し得るものであればどのようなものでも利用できる。な
お、水蒸気の排出に水の注入針9を用いると、排出に時
間がかかり過ぎる場合は注入針9とは別に開閉弁を備え
る放気管(図面省略)を設け、この放気管により速やか
な水蒸気の排出を行うようにする。
【0017】前記射出成形において、図4〜図6に示す
ような浅いキャビティ2の金型1によって薄物製品を成
形するときは、浅いキャビティ2をランナー5とスプル
ー4を経て公知の開閉式ノズル(図面省略)を備える射
出機構3と連通させる。そして、この金型1では射出機
構3のノズルを開いてスプルー4とランナー5を経てキ
ャビティ2へ溶融原料aを注入し、キャビティ2の一部
分に空間7が存在している状態で原料の射出を止めると
ノズルが閉じて射出機への原料の逆流を阻止する。この
とき金型1に進退自在に支持させた水の注入針9をスプ
ルー4内の溶融原料に挿し込んで給水管10に設けた開
閉弁11を開き、製品重量100gに対して0.22〜
0.53ccの水bをそのままか、霧状にして注入した
後、開閉弁11を閉じて注入針9を溶融原料aから抜い
て針孔を閉じる。すると水bは180〜240℃の溶融
原料aから熱を奪って原料内で瞬間的に水蒸気化し、体
積膨張に伴い図5のようにランナー5内の溶融原料中を
通ってキャビティ2内の溶融原料中へ流入し、キャビテ
ィ2内の溶融原料a中において成形に必要な50〜10
0kg/cm2 の圧力を発生し、溶融原料aを内側から
外側へ加圧してキャビティ2の隅々まで行き渡らせてキ
ャビティ2を満すと共に、各部をキャビティ2の壁へ平
均に圧接して型転写性を良くし、又、水は水蒸気化する
ために溶融原料から熱を奪って成形品は冷却しその硬化
を促進する働きをする。従って、薄物製品でもキャビテ
ィ2の形状、肌合いに対する忠実度が高くて、各部が均
質な精度と品質に優れたものが能率よく成形されて、そ
の内部には水蒸気により図5に示す通り端部近くにまで
及ぶ空洞7がほぼ平均して形成され、材料の節約、製品
の軽量化、断熱性、遮音性、緩衝性等に寄与する。
【0018】この実施形態においても水蒸気の圧力によ
る原料の成形が終了すれば、金型1のキャビティ2に対
応する部分に進退自在に支持させた放気針16を空洞1
2へ通ずるように成形品へ挿し入れて、タイマー、圧力
検知手段、感圧センサ等により放気管13の開閉弁14
を開かせて水蒸気を放出し、空洞12内に残存しないよ
うにして製品を脱型することにより型開きしても水蒸気
圧によって製品が変形しないようにすることは前記と同
様である。従って、原料が発泡合成樹脂の場合は、この
空洞12からの圧力水蒸気の放出により成形品の内部の
圧力が低下して発泡を促進するため発泡層により空洞1
2が減少した製品、あるいは発泡層により空洞12が満
たされた製品を成形することができる。
【0019】尚、前記のようにスプルー4内の溶融原料
aへ水bを注入してランナー5内の溶融原料を経てキャ
ビティ2内の溶融原料a中へ水蒸気を流入させる場合
は、成形品からランナー5を切除すると水蒸気の通過し
た孔が露出するから、この孔の存在が許されない製品の
場合は、ランナー5の終端(キャビティ2側)に押圧片
17を移動自在に設け、この押圧片17を成形中はラン
ナー5の外側に位置させ、成形完了に伴い図6に示すよ
うにランナー5内へ移動させてこの部分の原料を押し潰
させれば前記した水蒸気の通過孔が塞がれて成形品に露
出しないようになる。
【0020】この発明の対象となる他の成形方法は、ポ
リプロピレン、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリカーボ
ネイト、塩化ビニール、その他の合成樹脂原料を溶融し
て可塑化したものを射出、あるいは押出して形成したパ
リソンか、又は押出した複数枚のフィルムを重ねた内空
の溶融原料を金型のキャビテイへ装入して、パリソン又
はフィルムの間の内空へ加圧気体を送り込んでキャビテ
ィ壁へ圧接することにより製品を得るブロー成形であ
る。このブロー成形は、図7、図8に示すように金型1
のキャビテイ2内へ図7のようにパリソンaを装入す
る。そして、金型1に支持させた水の注入針9をパリソ
ンaへ挿し入れ、これに接続した給水管10の開閉弁1
1を開いてパリソンa内へキャビティの容積1cm3
対して0.27〜0.36ccの水bをそのままか、霧
状にして注入し開閉弁6を閉じる。すると注入された水
bは高温のパリソンaから気化熱を奪って瞬間的に水蒸
気化し、パリソンa内にその成形に必要な5〜7kg/
cm2 の圧力を発生して、パリソンaを図8に示すよう
にキャビテイ2の壁へ圧接し、パリソンaがキャビテイ
2の隅々まで行き渡ると共に、パリソンaの各部をキャ
ビティ2の壁へ平均した力で圧接して型転写性を良くす
る。従って、キャビティ2に対する形状、肌合いの忠実
度が高くて、各部均質な精度と品質に優れたブロー成形
品が能率よく形成される。そこで、開閉弁11をタイマ
ー、圧力検知手段、センサ等により開かせて成形品内の
水蒸気を放出し、製品の内部から水蒸気圧を除いて型を
開き製品の脱型を行えば、ブロー成形においても原料の
熱による水の水蒸気化を利用して製品を成形し、その脱
型時に製品の変形を起こさないようにすることができ
る。
【0021】本発明に係る方法は、前記した射出成形、
ブロー成形において溶融原料a中へ注入封鎖する水b
に、溶融原料aによって加熱されると気化して体積を膨
張する発泡剤cを加えると、水bの水蒸気化による体積
膨張に発泡剤cの気化による体積膨張が加わって急激な
圧力上昇を促進することになる。従って、急激な圧力上
昇を成形圧に利用する成形の効果が助長されることにな
るから、水に発泡剤cを加えることが好ましいものであ
り、発泡剤cとしては重炭酸ソーダ、炭酸アンモニウ
ム、その他、これらと同効質剤を利用することができ
る。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の効果 (1)キャビティ内へ注入もしくは装入した溶融原料内
へ水を注入封鎖し、この水を溶融原料の熱で水蒸気化さ
せて原料内に急激な圧力上昇を発生させ、この圧力上昇
を成形圧に利用して原料の成形を行い、成形を終ると水
蒸気を排出して成形品から内部圧力を除いて離型するか
ら、成形品内にその端部にまで及ぶ空洞がほぼ平均して
形成された中空成形品を高い精度と品質で簡単に成形す
ることができる。 (2)通常の型に溶融原料中へ水を注入する手段と成形
品から水蒸気を排出する手段とを付設するだけの簡単な
構造であるため、装置が安価に設置されて製品のコスト
ダウンに有効である。 (3)水の水蒸気化による成形は瞬時に行われて原料の
温度を高くする必要がなく、又、溶融原料の熱を水が水
蒸気化のために奪って成形品の冷却を促進するから成形
サイクルの大巾な短縮が可能である。 (4)水の水蒸気化による圧力上昇を成形圧に利用する
から、射出機構は溶融原料をキャビティへ注入するだけ
で足り、射出機構の駆動力が節減される。 請求項2の効果 溶融原料へ注入封鎖する水に加えた発泡剤は、水の水蒸
気化に伴い気化して水蒸気化による原料内の急激な圧力
上昇を補足するから、この圧力上昇を成形圧に利用して
行う成形効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法を射出成形利用する実施形態
においてキャビティへ溶融原料を注入してその中へ水を
注入封鎖した状態を示す説明図である。
【図2】同上実施形態において溶融原料内に注入封鎖し
た水が水蒸気化して体積膨張により生ずる圧力で中空状
の成形品を形成した状態を示す説明図である。
【図3】同上実施形態において成形品の成形に伴い内部
の空洞から圧力水蒸気を放出して空洞を減圧する状態を
示す説明図である。
【図4】薄物製品を射出成形する実施形態において、キ
ャビティに連設するスプルー内の溶融原料へ水を注入封
鎖した状態を示す説明図である。
【図5】同上実施形態において溶融原料内に注入封鎖し
た水が水蒸気化して体積膨張により生ずる圧力で中空状
の成形品を形成した状態を示す説明図である。
【図6】同上実施形態において成形品の成形に伴い内部
の空洞から圧力水蒸気を放出して空洞を減圧する状態を
示す説明図である。
【図7】本発明に係る方法をブロー成形に利用する実施
形態において、キャビティ内へパリソンを装入してその
内部に水を注入した状態を示す説明図である。
【図8】同上実施形態においてパリソン内に注入封鎖し
た水が水蒸気化して体積膨張により生ずる圧力で中空状
の成形品を形成した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 金型 2 キャビティ a 溶融原料 b 水 c 発泡剤 9 水の注入針 10 給水管 11 給水管の開閉弁 13 放気管 14 放気管の開閉弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティへ溶融原料を注入充填
    するか、中空の溶融原料を装入してこれを膨張させるこ
    とにより成形品を得る合成樹脂成形品の成形方法におい
    て、 キャビティへ溶融原料を注入、もしくは装入した後、前
    記溶融原料の内側へ適量の水を注入封鎖し、 この水を溶融原料の熱により水蒸気化させてこれに伴う
    急激な圧力上昇を成形圧に利用して溶融原料の成形を行
    い、 成形を終ると成形品の中から水蒸気を放出して内部の圧
    力を下げてから離型することを特徴とする合成樹脂成形
    品の成形方法。
  2. 【請求項2】溶融原料の内側へ注入封鎖する適量の水に
    発泡剤を加え、 この発泡剤を溶融原料の熱による水の水蒸気化に伴い発
    泡させて、この発泡で水の水蒸気化による圧力上昇を補
    足させることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂成形
    品の成形方法。
JP33473296A 1996-11-29 1996-11-29 合成樹脂成形品の成形方法 Pending JPH10156856A (ja)

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