JPH10156349A - 空気及び水の殺菌・脱臭・浄化方法並びにその装置 - Google Patents

空気及び水の殺菌・脱臭・浄化方法並びにその装置

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JPH10156349A
JPH10156349A JP8322624A JP32262496A JPH10156349A JP H10156349 A JPH10156349 A JP H10156349A JP 8322624 A JP8322624 A JP 8322624A JP 32262496 A JP32262496 A JP 32262496A JP H10156349 A JPH10156349 A JP H10156349A
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water
air
housing
wavelength
composition
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JP8322624A
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English (en)
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Tadashi Mochiki
正 持麾
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MAKISE YOSHIYUKI
Original Assignee
MAKISE YOSHIYUKI
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気及び水の殺菌・脱臭・浄化方法並びにそ
の装置を提供する。 【解決手段】 トルマリン粉末及び N 型半導体金属酸
化物の粉末を含有する組成物と処理されるべき空気又は
水とを接触状態に維持しながら上記の組成物及び空気又
は水に波長 180 - 420nm の紫外線を照射する。 【効果】 殺菌力が強力なので、空気に適用すれば、所
謂院内感染等の予防や無菌空間の形成が可能であり、又
水に適用すれば井戸水の殺菌や雨水、河川水、湖沼水等
の飲料水化等を行うことが可能となり、水資源の有効利
用をもたらし、空気及び水の何れに適用する場合にも脱
臭効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は環境保全のために空
気及び水を殺菌・脱臭・浄化する方法並びにその装置に
係る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気の殺菌・浄化方法としてはオ
ゾンを吹き込んで、その酸化力を利用する方法と、紫外
線ランプによる照射法とがある。一方、水の殺菌方法に
は、オゾンを水中に導入する方法と、紫外線を水に照射
する通水式紫外線殺菌法とがあり、最近では、これらオ
ゾンと紫外線を併用した方法も知られている (例えば特
開平 7 - 204670 号公報及び特開平 7 - 313130号公報
参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オゾンは常温で分解し
て酸化性の殺菌力を発揮するが、室内空気のオゾン殺菌
においてオゾンが充分に分解されない内にヒトが室内に
入ると人体に有害であり、殊に高濃度オゾンの場合には
残留オゾンとして大気中に放出されるのを回避し得ず、
又取り扱いが困難である点に課題がある。紫外線ランプ
を用いて空気の殺菌を行なう場合には、波長 254nm (厳
密には 253.7nm) の紫外線を発生するランプが主として
使用されるが、紫外線は物質に対する透過力が殆どな
く、従って直接当たらない陰の部分については紫外線に
よる殺菌が不可能であり、紫外線の照射により同時に発
生するオゾンに頼らざるを得ず、紫外線透過性の高いガ
ラス管を用いる程発生するオゾン量は多くなり、高濃度
オゾンは既述のように人体に有害である点に課題があ
る。
【0004】一方、水の殺菌にオゾンを用いる場合に、
水中においてはオゾンの分解速度が比較的低く、従って
オゾンが水中に残存する可能性があり、このオゾン含有
水を飲用等に用いれば人体や生物に悪影響を及ぼす虞れ
がある。尚、通水式紫外線殺菌方法は、上記と同様の波
長の紫外線を流過する水中に照射することにより水中に
浮遊する細菌等を死滅させようとするものであるが、水
中における透過力が余り高くないので、処理能力に課題
がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、トルマリ
ンと N 型半導体金属の酸化物の物性に着目した。即
ち、トルマリン (tourmarine) は透明なものが宝石とし
て加工され、オパールと並んで 10 月の誕生石とされて
いるが、不透明なショール・トルマリン(Schorl tourma
rine)、リチア・トルマリン (Lithia tourmarine) 及び
ドラバイト・トルマリン (Dravite tourmarine) には宝
石的な価値はなく、又トルマリンは「電気石」と称され
ているようにピエゾ電気 (圧電気) 及びピロ電気 (焦電
気) 特性を示すので工業用として利用されているが、ト
ルマリンは極性結晶体であり、原石であろうと粉末化さ
れようとも常時分極して電子を放出し、0.06mA程度の微
弱電流が流れており、発生する静電圧は結晶体粉末にお
いて小さければ小さい程高まり、固体物理の静電圧の計
算によれば結晶体の長さの二乗に反比例し、0.3μm の
ショール・トルマリン結晶の場合には 1,000,000 ボル
トに達するものとされているからであり、一方、N 型半
導体金属の酸化物、例えば酸化チタンは紫外線を照射す
る場合に光触媒作用を示し、励起して電子を放出する性
質を有しているからである。本発明者はトルマリンに紫
外線を照射すれば分極作用が高まり、電子の放出が促進
され、一方空気や水中の酸素は電子受容体であるのでト
ルマリンからの電子を受容して活性酸素イオン (アニオ
ン) を生成し、又酸化チタンに紫外線を照射した場合に
放出される電子も同様に活性酸素イオンを生成し、この
活性酸素イオンは水又は空気中の水分と反応してヒドロ
キシラジカルを生成し、このヒドロキシラジカルが空気
及び水に対して強力な殺菌作用を呈するもの、即ち紫外
線の照射によりトルマリンの分極作用を高め且つ酸化チ
タンを光励起させれば両者が相乗効果を発揮して空気及
び水の殺菌・浄化作用が著しく向上するものと仮定して
して鋭意検討を重ねたのである。その結果、これらが事
実であることが確認され、これによって上記の課題が解
決され、又この際に空気や水の脱臭がもたらされること
が判明し、斯くて本発明を完成するに至った。
【0006】従って、本発明による空気の殺菌・脱臭・
浄化方法は、トルマリン粉末と N型半導体金属の酸化物
粉末との混合物を含有する組成物により空気の流路を形
成し、該流路に空気を流過させつつ上記の組成物に波長
180 - 420nm の紫外線を照射することを特徴としてい
る。
【0007】本発明による空気の殺菌・脱臭・浄化装置
は、ダクト状のケーシングと、該ケーシングの内壁に形
成され且つトルマリン粉末と N 型半導体金属の酸化物
粉末との混合物を含有する組成物から形成された被覆層
又は該組成物を成形し、次いでセラミック化して形成さ
れた筒体と、上記のケーシング内に配置されており波長
180 - 420nm の紫外線を照射する紫外線ランプと、上
記ケーシングの空気流入部又は流出部に配置されたフア
ンとを具備していることを特徴としている。
【0008】一方、本発明による水の殺菌・脱臭・浄化
方法は、水の流入口及び吐出口を有するハウジングの内
壁にトルマリン粉末と N 型半導体金属の酸化物粉末と
の混合物を含有している被覆層を形成するか、該混合物
を成形し、次いでセラミック化して担持させ、上記のハ
ウジング内部に通水すると共に、波長 180 - 420nmの紫
外線を照射することを特徴としている。
【0009】本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置
は、水の流入口及び流出口を有するハウジングと、該ハ
ウジングの内壁に担持されており、トルマリン粉末と N
型半導体金属の酸化物粉末との混合物を含有している
組成物により形成された被覆層又は上記の組成物を成形
し、次いでセラミック化して形成された筒体と、上記ハ
ウジングの内部に配置されていて波長 180 - 420nm の
紫外線を照射する紫外線ランプとを具備していることを
特徴としている。
【0010】水の殺菌・脱臭・浄化の場合には、酸素又
は空気を微細気泡としてハウジングの底部から内部に吹
き込むのが有利である。何故ならば、酸素及び空気中の
酸素はトルマリンの分極作用及び酸化チタンの光励起作
用により放出される電子と反応して活性酸素イオンとな
り、これが水と反応して酸化力の強いヒドロキシルラジ
カルを形成するからである。尚、紫外線の照射によりト
ルマリンの分極作用が促進され、その結果、微弱ながら
水の電気分解が下記のように生じ、これはヒドロキシラ
ジカルの追加的生成に寄与するものと推定される。 H2O → H+ + OH-
【0011】本発明において、N 型半導体金属の酸化物
としては、既述のように、酸化チタンであることができ
る。この酸化チタンとしてはアナターゼ型のものもルチ
ル型のものも使用し得るが、照射に使用する紫外線は酸
化チタンのバンドギャップ(アナターゼ型 : 3.2eV、ル
チル型 : 3.0eV) 以上のエネルギーを有するものであっ
て、波長としてはアナターゼ型の場合には 387nm 以
下、ルチル型の場合には 413nm 以下である。尚、本発
明において紫外線の波長が 180 - 420nm として規定さ
れているのは、波長 180 - 200nm の紫外線が酸素及び
空気をオゾン化する作用を有し、200- 300nm の紫外線
がオゾンを活性酸素原子 (イオン) と活性酸素分子に変
化させ、又形成された活性酸素原子からスーパーオキシ
ドを形成する作用を有し、又300 - 420nm の紫外線が活
性酸素分子及びスーパーオキシドを基底状態の、即ち常
態的な酸素分子に変化させ、その際に強力な遷移エネル
ギーを放出し、このエネルギーは高い殺菌作用を示すか
らである。従って、殊に空気の殺菌・脱臭・浄化に際し
ては異なる波長の紫外線を発生する紫外線ランプを併用
するのが好ましい。
【0012】
【実施例等】次に図面を参照しつつ、本発明による装置
について更に詳細に且つ具体的に説明し、又試験例によ
り本発明方法の効果について述べる。実施例 1 図 1 には本発明による空気の殺菌・脱臭・浄化装置の
一例が示されている。この装置 10 は空気の流入口 121
及び流出口 123 を有するダクト状のケーシング 12 を
備えており、該ケーシング 12 の内壁にはトルマリン粉
末と酸化チタン粉末との混合物及び接着剤からなる被覆
層 14 が形成されている。ケーシング12 の空気流入口
側には送気フアン 16 が配置され、又限られた長手方向
長さを有するケーシングにおいて空気の流路を長くする
ために、ケーシングの内部には複数の隔壁 125 が形成
されていて内部空間を第 1 室 122、第 2 室 124 及び
第3 室 126 に区画しており、これら隔壁の表面にも上
記と同様の被覆層が形成されており、又上記の各室 12
2、124 及び 126 内にはそれぞれ紫外線ランプ18、20
及び 22 が配置され、これらの内で紫外線ランプ 18 は
波長 180 -200nm の紫外線を、紫外線ランプ 20 は波長
200 - 300nm の紫外線を、又紫外線ランプ 22 は波長
300 - 420nm の紫外線を照射するようになされている。
尚、送気フアン 16 に代えて吸気フアン (図示せず) を
用いることもでき、この場合には当該フアンは空気流出
口側に配置されるが、各紫外線ランプの配置態様は送気
フアンを用いる場合と同一である。
【0013】従って、ハウジング 12 に流入した空気は
矢印にて示されるように上下方向で蛇行しながら各室内
を流れて流出口 123 に導かれることになり、この過程
において下記のように処理される。即ち、第 1 室 122
内に流入した空気は波長 180- 200nm の紫外線による照
射を受けて、その 1 部がオゾン化されて該オゾンは空
気中に場合により浮遊している微生物を死滅させ、又紫
外線はハウジング 12の内壁に施された被覆層 14 に照
射され、被覆層 14 を形成しているトルマリン粒子の分
極作用が高まって電子の放出が促進され且つ酸化チタン
が光励起して電子が放出され、これらの放出された電子
は被処理空気中の酸素に捕捉されて活性酸素イオンを形
成し、該イオンは空気中の水分乃至湿分と反応して強力
な殺菌作用を示すヒドロキシルラジカルを形成するので
ある。一方、第 2 室 124 に設置されている紫外線ラン
プ 20 は波長 200 - 300nm の紫外線を第 1 室 122 か
らのオゾン含有空気に照射してオゾンを活性酸素原子
(イオン) と活性酸素分子とに変化させ、又活性酸素原
子をスーパーオキシドに変化させ且つ照射された紫外線
は、第 1 室 122 におけると同様に、ハウジング 12 の
内壁に施された被覆層14 に照射されて上記と同様の機
能を発現する。更に、第 3 室 126 に設置されている紫
外線ランプ 22 は波長 300 - 420nm の紫外線を第 2 室
124 からの空気に照射して該空気に含まれている活性
酸素分子及びスーパーオキシドを基底状態の酸素分子に
変化させるが、この際に強力な遷移エネルギーが発生
し、この遷移エネルギーが瞬発的な殺菌作用を呈し且つ
照射された紫外線は、第 1 室 122におけると同様に、
ハウジング 12 の内壁に施された被覆層 14 に照射され
て上記と同様の機能を発現する。
【0014】実施例 2 図 2 には本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置に関
する第 1 実施形が示されている。この装置 30 は被処
理水の流入口 321 及び流出口 323 を有するハウジング
32 と、該ハウジング 32 の内壁に接して配置されてお
り且つ対応する水の流入口 341 及び流出口 343 を有し
ている筒体 34 と、水中に浸漬するように配設された紫
外線ランプ 36 とを備えている。筒体 34 はトルマリン
粉末と、酸化チタン粉末と、釉薬とを使用し、成形した
上で約 850℃ にて焼成することによりセラミック化し
たものであり、一方紫外線ランプ 36 は波長 300 - 420
nm の紫外線を照射する能力を有するものである。この
装置 30 を用いて水処理を行う場合に、先ず紫外線ラン
プ 36 を点灯し、次いで流入口 321 及び 341 を経て筒
体 34 の内部に被処理水を導く。被処理水は矢印にて示
されているよう筒体 34 内を次第に上昇し、上部の流出
口 343 及び 323 を経て外部に導かれるが、この過程に
おいて浄化処理が行われる。即ち、紫外線ランプ 36 か
らの紫外線は筒体 34 の内壁に照射され、筒体を構成し
ているトルマリン粒子に作用して分極作用を高めて電子
の放出を促進し且つ酸化チタンを光励起させて電子の放
出をもたらし、これらの電子は被処理水中の溶存酸素に
捕捉されて活性酸素イオンを形成し、該活性酸素イオン
は被処理水と反応してヒドロキシラジカルを形成し、こ
のヒドロキシラジカルの活性により水の殺菌・脱臭・浄
化がもたらされる。尚、トルマリンの分極作用が紫外線
の照射により強化され、水の電解が生じ、これによって
もヒドロキシラジカルが追加形成されるものと推定され
る。
【0015】実施例 3 図 3 には本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置に関
する第 2 実施形が示されている。この装置 40 は筒体
44 に、ほぼ半円形の隔壁 445 が複数個付設されている
点を除き、構造的には図 2 に示されている第 1 実施形
と同一であり、隔壁の付設により被処理水が矢印にて示
されているように下方から上方に蛇行しながら流れ、従
って流路が長くなるので、より均斉に処理される点を除
き機能においてもほぼ同様である。
【0016】実施例 4 図 4 には本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置に関
する第 3 実施形が示されている。この装置 50 はハウ
ジング 52 の底部に微細気泡発生部材 58 が配設されて
おり、この微細気泡発生部材 58 がハウジング 50 の外
部に配置され且つモーター601 にて駆動されるエアーポ
ンプ 60 と配管 62 を介して接続され、斯くて筒体54
内の被処理水に微細気泡が導入される点を除き、構造的
には図 2 に示されている第 1 実施形と同様である。
尚、微細気泡中の空気に含まれている酸素は被処理水中
の溶存酸素と共に、紫外線ランプ 56 による紫外線の照
射により筒体52 から放出される電子を捕捉して活性酸
素イオンに変化し、該活性酸素イオンは水と反応して強
力な殺菌作用を有するヒドロキシラジカルを形成するの
で殺菌・脱臭・浄化効率の向上に寄与する。
【0017】試験例 1 (空気の殺菌処理) 図 1 に示されている通りの装置を用いて細菌の殺菌処
理試験を実施した。使用した装置の仕様は下記の通りで
あり、細菌としては食中毒菌であるブドウ球菌 (Staphy
lococcus aureus) を採択し、約 105 cell/ml を空気流
入口側から噴霧器で装置内に導入し、空気流出口側にお
いてサンプラーにて捕捉し、菌数を調べた。 ケーシング内壁の被覆層 :トルマリン粉末 (325 メッシ
ュ) とアナターゼ型酸化チタン粉末との等量混合物に接
着剤を添加して練合し、ケーシングの内壁に塗布し、乾
燥させて形成 (厚み : 約 0.3mm)、 送気ファン : 能力 ; 約 1000 リットル/min、装置通過風量 ; 17 リ
ットル/sec、 紫外線ランプ :30W/100V (波長 184nm) x 1、80W/100V
(波長 254nm) x 1 及び 80W/100V(波長 375nm) x 1。 上記の試験を 3 回繰り返した結果は下記の表 1 に示さ
れている通りであり、菌の平均除去率は 99.95% に達し
ており、本装置によれば空気中の菌を殆ど瞬時に殺菌
(分解) してしまうことが明らかになった。
【0018】
【表1】
【0019】試験例 2 (空気の脱臭処理) 試験例 1 において使用した装置を下記の条件の部屋に
配置し且つ魚のアラ及び玉葱を切り刻んだものをバケツ
の中に投入し、該バケツを密閉状態の上記の室内に配置
して 3 日間放置することにより原臭 (メルカプタンを
主成分とする悪臭) を作成し、この原臭をサンプリング
袋に採取して官能試験 (パネラー : 7名) を実施した。
その後に、上記の装置を稼働させると共に、室内の空気
を経時的に採取して、同様に官能試験を実施した。 部屋の体積 : 7 x 5 x 2.5m = 87.5m3、 室温 : 常温 (22℃)、 湿度 : 65%。 結果は下記の表 2 に示されている通りであり、原臭は
臭気強度 3 (強い悪臭)に集中したが、装置の稼働から
6 時間経過後にはパネラーのほぼ全員が微臭である旨表
明した。
【0020】
【表2】
【0021】試験例 2 (水の殺菌及び脱臭処理) 図 2 に示されている通りの装置を用いて水の殺菌及び
脱臭試験を実施した。この装置の仕様は下記の通りであ
り、被処理水 (原水) としては隅田川 (東京都墨田区
内) から採取した河川水を用いて、原水及び理済み水の
臭気に関する官能試験 (パネラー : 7 名) を実施し、
又これらの被検水中における一般細菌及び大腸菌の菌数
を調べた。 ハウジング内に配置された筒体 :トルマリン粉末 (325
メッシュ) 35 容量部と、アナターゼ型酸化チタン粉末3
5 容量部と、釉薬 30 容量部とを混合し、水を添加して
練合し、成形して円筒体となし、乾燥させ、850℃ の温
度で焼成して形成 (厚み ; 5mm、内径 ;40mm、長さ ; 3
50mm)、 処理水量 :3 リットル/min、 紫外線ランプ :15W/100V (波長 375nm) x 1。 結果は下記の表 3 及び 4 に示されている通りであり、
臭気に関して原水は臭気強度 2 に該当する明白な悪臭
(ドブ臭) を有することをパネラーのほぼ全員が表明し
たが、処理済み水に関する回答は「無臭」に集中し、一
方原水には一般細菌及び大腸菌が存在しているが、処理
済み水からは何れも検出されず、従って本装置は汚染水
の脱臭及び殺菌に極めて有効であることが明らかになっ
た。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【発明の効果】本発明はトルマリン及び酸化チタンが紫
外線の照射を受けた場合に示す作用の相乗効果を利用し
て空気や水の殺菌・脱臭・浄化を行なうものであり、空
気の場合には大量に且つ瞬時に処理することが可能であ
り、現在問題視されている院内感染の予防や、ビル内、
交通機関及び居住空間等の無菌、脱臭化が達成され、更
には、食品加工や厨房、医療機関の無菌空間が要求され
る場所への空気供給装置として効果を発揮することが期
待できる。水の殺菌処理においては、活性酸素イオンと
水との反応により、ヒドロキシラジカルの生成が促進さ
れるために殺菌・脱臭・浄化が効果的になされ、現在問
題視されている病原性大腸菌 (O-157) 等の殺菌が可能
であり、具体的には井戸水の殺菌、雨水の飲料水化、災
害有事の際の河川・湖沼水の飲料水化、水産加工水の殺
菌、食品加工水の殺菌、養殖魚介類用水槽の浄化、水泳
プール用水の殺菌浄化、水耕栽培の循環水の殺菌浄化
等、水資源の節水、環境保全を図ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気の殺菌・脱臭・浄化装置の 1
実施形を示す縦断面図である。
【図2】本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置の第 1
実施形を示す縦断面図である。
【図3】本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置の第 2
実施形を示す縦断面図である。
【図4】本発明による水の殺菌・脱臭・浄化装置の第 3
実施形を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 : 空気の殺菌・脱臭・浄化装置 12 : ケーシング 14 : 被覆層 16 : 送気フアン 18、20、22 : 紫外線ランプ 30、40、50 : 水の殺菌・脱臭・浄化装置 32、52 : ハウジング 34、44、54 : 筒体 36、56 : 紫外線ランプ 58 : 微細気泡発生部材 60 : エアーポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 510 C02F 1/50 510A 520 520A 531 531C 540 540C 550 550B 560 560C 560F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルマリン粉末と N 型半導体金属の酸
    化物粉末との混合物を含有する組成物により空気の流路
    を形成し、該流路に空気を流過させつつ上記の組成物に
    波長 180 - 420nm の紫外線を照射することを特徴とす
    る、空気の殺菌・脱臭・浄化方法。
  2. 【請求項2】 N 型半導体金属の酸化物が酸化チタンで
    あることを特徴とする、請求項 1 に記載の空気の殺菌
    ・脱臭・浄化方法。
  3. 【請求項3】 ダクト状のケーシングと、該ケーシング
    の内壁に形成され且つトルマリン粉末と N 型半導体金
    属の酸化物粉末との混合物を含有する組成物から形成さ
    れた被覆層又は該組成物を成形し、次いでセラミック化
    して形成された筒体と、上記のケーシング内に配置され
    ており波長 180 - 420nm の紫外線を照射する紫外線ラ
    ンプと、上記ケーシングの空気流入部又は流出部に配置
    されたフアンとを具備していることを特徴とする、空気
    の殺菌・脱臭・浄化装置。
  4. 【請求項4】 水の流入口及び吐出口を有するハウジン
    グの内壁にトルマリン粉末と N 型半導体金属の酸化物
    粉末との混合物を含有している組成物から形成された被
    覆層又は該組成物を成形し、次いでセラミック化して形
    成された筒体を担持させ、上記ハウジング内部に通水す
    ると共に波長 180 - 420nm の紫外線を照射することを
    特徴とする、水の殺菌・脱臭・浄化方法。
  5. 【請求項5】 N 型半導体金属の酸化物が酸化チタンで
    あることを特徴とする、請求項 4 に記載の水の殺菌・
    脱臭・浄化方法。
  6. 【請求項6】 水の流入口及び流出口を有するハウジン
    グと、該ハウジングの内壁に担持されており、トルマリ
    ン粉末と N 型半導体金属の酸化物粉末との混合物を含
    有している組成物により形成された被覆層又は上記の組
    成物にて成形され、次いでセラミック化して形成された
    筒体と、上記ハウジングの内部に配置されていて波長 1
    80 - 420nm の紫外線を照射する紫外線ランプとを具備
    していることを特徴とする、水の殺菌・脱臭・浄化装
    置。
  7. 【請求項7】 水の流入口及び流出口を有するハウジン
    グと、該ハウジングの内壁に担持されており、トルマリ
    ン粉末と N 型半導体金属の酸化物粉末との混合物を含
    有している組成物により形成された被覆層又は上記の組
    成物にて成形され、次いでセラミック化されて形成され
    た筒体と、上記ハウジングの内部に配置されていて波長
    180 - 420nm の紫外線を照射する紫外線ランプと、上
    記ハウジングの底部に配置された酸素又は空気の微細気
    泡発生部材とを具備していることを特徴とする、水の殺
    菌・脱臭・浄化装置。
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