JPH10153954A - 暗号装置 - Google Patents

暗号装置

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JPH10153954A
JPH10153954A JP31219996A JP31219996A JPH10153954A JP H10153954 A JPH10153954 A JP H10153954A JP 31219996 A JP31219996 A JP 31219996A JP 31219996 A JP31219996 A JP 31219996A JP H10153954 A JPH10153954 A JP H10153954A
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JP31219996A
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Koichi Matsukawa
公一 松川
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗号強度の強い暗号装置を提供する。 【解決手段】 所定数のビットからなるブロック状の平
文又は暗号文を、共通鍵から生成された所定の複数の中
間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部に
それぞれ投入して暗号化又は復号化する共通鍵ブロック
暗号方式の暗号装置において、前記暗号化処理部又は前
記復号化処理部で用いられる暗号化関数又は復号化関数
を所定の情報に基づいて選択する選択手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は暗号装置に係り、特
に、共通鍵ブロック暗号方式において、高強度化を達成
することのできる暗号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子商取引・電子マネー等の商業
・金融分野、非接触定期券システムのような各種サービ
ス分野、インターネットにおける電子メール等の情報分
野などの通信においては、通信内容の秘匿や通信相手の
認証等に暗号が用いられている。
【0003】暗号方式としては、種々の方式が存在して
いるが、送信者と受信者とが共通鍵を共有し、その共通
鍵を用いて平文を暗号化し、さらに、その共通鍵を用い
て復号化して平文を復元するDES暗号や、FEAL暗
号に代表される共通鍵ブロック暗号方式が存在してい
る。
【0004】図8は、上記共通鍵ブロック暗号方式を実
施するための典型的な暗号装置の概略構成図である。な
お、この図において[ ]は、復号化工程を示している
が、最初に暗号化から説明する。
【0005】通信すべき所定の平文を所定のビット数
(例えば64ビット)にブロック化して形成された平文
ブロック1は、初期転置部2において所定の定められた
規則に従って、ビット位置が置換えられて新たな配置の
平文ブロックに生成される。
【0006】初期転置部2で生成された平文ブロック
は、左右に2分されて、すなわち、平文ブロックのビッ
ト数の半分のビット(上述の例では32ビット)に分割
されて右変換過程文R0 と左変換過程文L0 とに分けら
れ、これら過程文R0 ,L0 は、撹拌処理部3に入力さ
れるように構成されている。
【0007】撹拌処理部3は、複数段(例えば16段)
の撹拌処理部から構成され、すなわち、第1段撹拌処理
部31 から第n段撹拌処理部3n で構成されていて、各
段撹拌処理部31 〜3n には、暗号化関数部41 〜4n
及び排他的論理和部51 〜5n がそれぞれ設けられてい
る。
【0008】各暗号化関数部41 〜4n は、図9に示さ
れる中間鍵生成部10から得られる定位置中間鍵(本発
明の中間鍵に該当している)K1 〜Kn を用いてそれぞ
れ撹拌処理される。
【0009】この中間鍵生成部10は、所定のビット
(例えば56ビット)からなる共通鍵Kを鍵スケジュー
リング部10aで所定の処理を行って、所定のビット数
(例えば48ビット)からなる定位置中間鍵K1 〜Kn
を生成するように構成されている。
【0010】各暗号化関数部41 〜4n のうち、任意の
段の暗号化関数部(以下、これを第i段暗号化関数部4
iとする。)を図10を用いて説明する。
【0011】第i段撹拌処理部3iの右変換過程文Ri-
1 は、線形変換部4Aで所定のビット数(例えば48ビ
ット)となるように線形処理された後、排他的論理和部
4Bにおいて、中間鍵生成部10から得られた第i段撹
拌処理部3i用の定位置中間鍵Ki との間で排他的論理
和処理が行われる。
【0012】この排他的論理和処理が行われた後、一定
数のビットのユニットに分割され(上述の例では、48
ビットが6ビットずつの8個)、各々のユニットは対応
する非線形処理ボックス4C1 〜4Cm にそれぞれ入力
されて別の一定数のビット(例えば4ビットずつの8
個)に非線形処理される。そして、各非線形処理ボック
ス4C1 〜4Cm で非線形処理されたデータは、線形変
換部44で線形処理されて暗号化関数出力文Bi が生成
される。
【0013】生成された暗号化関数出力文Bi は、第i
段撹拌処理部3i の排他的論理和部5i で左変換過程文
Li との間で排他的論理和がとられる。
【0014】上述の第i段撹拌処理部3i の処理と同様
の処理が第1段撹拌処理部31 から第n段撹拌処理部3
n まで行われ、最終段の第n段撹拌処理部3n からの右
変換過程文Rn と左変換過程文Ln は、上記初期転置部
2と逆の転置処理を行う逆初期転置部6で転置処理され
てブロック化された暗号文ブロック7が生成される。
【0015】受信者が受信した暗号文ブロック7は、上
述の暗号化と逆の手法で、すなわち、図8の[ ]で示
される工程と定位置中間鍵Kn 〜K1 を用いて平文ブロ
ックに復元される。したがって、図8の暗号化関数部4
1 〜4n は、復号化の際、復号化関数部41 〜4n とな
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の共通鍵ブロック暗号方式の暗号装置は、暗号処理速
度が速い等の長所を有しているが、近年の計算機性能の
飛躍的向上及び暗号解読技術の進歩により、暗号強度が
相対的に低下してきているという問題点がある。
【0017】このような問題点を解決するために、撹拌
処理部の段数を増加させたり、共通鍵のビット数を増加
させたり、あるいは、ブロック間の連鎖をとるという解
決手段も考えられるが、これらはいずれも処理時間の増
大を招来するという新たな問題を提起してしまう。
【0018】また、上記従来の共通鍵ブロック方式の暗
号装置においては、各段の暗号化関数部で用いられる暗
号化関数が各段によって同一であるので、選択平文攻撃
等により解読されやすいという危険性を含んでいる。
【0019】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、処理時間の増
大を招来することなく暗号強度を高めることのできる暗
号装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る暗号装置
は、上記目的を達成するために、所定数のビットからな
るブロック状の平文又は暗号文を、共通鍵から生成され
た所定の複数の中間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又
は復号化処理部にそれぞれ投入して暗号化又は復号化す
る、共通鍵ブロック暗号方式の暗号装置において、前記
暗号化処理部又は前記復号化処理部で用いられる暗号化
関数又は復合化関数を所定の情報に基づいて選択する選
択手段を設けたことを特徴としている。前記選択手段
は、前記共通鍵の情報に基づくものであることを特徴と
している。前記選択手段は、前記生成された中間鍵の情
報に基づくものであることを特徴としている。前記選択
手段は、前記暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過
程文の情報に基づくものであることを特徴としている。
前記選択手段は、前記共通鍵の情報及び前記生成された
中間鍵の情報に基づくものであることを特徴としてい
る。前記選択手段は、前記共通鍵の情報及び前記暗号化
処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づく
ものであることを特徴としている。前記選択手段は、前
記生成された中間鍵の情報及び前記暗号化処理部又は復
号化処理部の右変換過程文の情報に基づくものであるこ
とを特徴としている。前記選択手段は、前記共通鍵の情
報、前記生成された中間鍵の情報及び前記暗号化処理部
又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくもので
あることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る暗号
装置の概略構成図である。
【0022】なお、上記従来の図8〜図10と同一構成
要素には同一符号を用い、これら構成要素については説
明が重複するため新規な部分のみについて異なる符号を
付して説明する。また、図中の()内の数はビット数の
一例であり、さらに、撹拌処理部3の段数nは16段と
して説明する。
【0023】図1中、20は選択部であって、暗号化関
数選択部20a、暗号化関数選択情報演算部20b及び
暗号化関数記憶部20cから構成されている。暗号化関
数選択部20aは、暗号化関数選択情報演算部20bが
共通鍵Kの情報を基に所定の演算処理を行った結果に基
づいて、暗号化関数記憶部20cに予め記憶されている
構造の異なる複数の暗号化関数の中から所定の暗号化関
数を選択できるように構成されている。
【0024】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)と共通鍵Kとのビット毎の排他的論理和をとり、
それをトータルの段数n(16段)で割った剰余Yに1
を加算したものiが算出される。つまり、 i=1+Y=1+(X XOR K) mod n となる。
【0025】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K=0000000000003A(16進表現)と
し、1段目のX=00000000000001(上位
拡張,16進表現)のときを計算するとi=12とな
り、2段目のX=00000000000002(上位
拡張,16進表現)のときを計算するとi=9となり、
第1段撹拌処理部31 には、暗号化関数f12を選択して
投入し、第2段撹拌処理部32 には、暗号化関数f9 を
選択して投入することとなる。3段以降も同様に計算し
て選択し投入することとなる。
【0026】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、共通鍵Kの情報に基づいて投入されるので、
暗号強度を高めることができる。
【0027】図2は、暗号化関数選択情報演算部20b
が定位置中間鍵(本発明の生成された中間鍵に該当)K
1 〜Kn の情報に基づいて暗号化関数選択部20aを操
作するようにしている。
【0028】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)と定位置中間鍵KX(X番目の定位置中間鍵をあ
らわし、49ビット以上はオール0とする)とのビット
毎の排他的論理和をとり、それをトータルの段数nで割
った剰余Yに1を加算したものiが算出される。つま
り、 i=1+Y=(X xor KX) mod n となる。
【0029】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K1 =00000000000016(上位拡張,16
進表現)、K2 =0000000000001B(上位
拡張,16進表現)とし、1段目のX=0000000
0000001(上位拡張,16進表現)のときを計算
するとi=8となり、2段目のX=000000000
00002(上位拡張,16進表現)のときを計算する
とi=10となり、第1段撹拌処理部31 には、暗号化
関数f8 を選択して投入し、第2段撹拌処理部32 には
暗号化関数f10を選択して投入することとなる。3段以
降も同様に計算して選択し投入することとなる。
【0030】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、定位置中間鍵K1 〜Kn の情報に基づいて投
入されるので、暗号強度を高めることができる。
【0031】図3は、暗号化関数選択情報演算部20b
が撹拌処理部3の右変換過程文R0〜Rn-1 の情報に基
づいて暗号化関数選択部20aを操作するようにしてい
る。
【0032】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)に対し、右変換過程文RX(X段目の暗号化関数
部に入力されるもの)の下位から4ビットまではそのま
まで5ビット以上をオール0とした数値rXに1を加算
したもののiが算出される。つまり、 i=rX+1 となる。
【0033】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
R1 =000001F6(16進表現)、R2 =000
001C2(16進表現)とする。1段目のときを計算
するとi=7となり、2段目のときを計算するとi=3
となり、第1段撹拌処理部31 には暗号化関数f7 を選
択して投入し、第2段撹拌処理部32 には暗号化関数f
3 を選択して投入することとなる。3段以降も同様に計
算して選択し投入することとなる。
【0034】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報に基づいて
投入されるので、暗号強度を高めることができる。
【0035】図4は、暗号化関数選択情報演算部20b
が共通鍵K及び定位置中間鍵K1 〜Kn の情報に基づい
て暗号化関数20aを操作するようにしている。
【0036】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応情報X(任意のX段目をあらわ
す)に対し、共通鍵Kと定位置中間鍵KX(X番目の定
位置中間鍵をあらわし、49ビット以上はオール0とす
る)とのビット毎の排他的論理和をとり、それをトータ
ルの段数nで割った剰余Yに1を加算したものiが算出
される。つまり、 i=1+Y=1+(K xor KX) mod n となる。
【0037】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部へ投入する。具体的な数値例では、いま、K=
0000000000003A(16進表現)、K1 =
00000000000016(上位拡張,16進表
現)、K2 =0000000000001B(上位拡
張,16進表現)とすると、1段目のときを計算すると
i=13となり、2段目のときを計算するとi=2とな
り、第1段撹拌処理部31 には、暗号化関数f13を選択
して投入し、第2段撹拌処理部32 には、暗号化関数f
2 を選択して投入することとなる。3段以降も同様に計
算して選択し投入することとなる。
【0038】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、共通鍵K及び定位置中間鍵K1 〜Kn の情報
に基づいて投入されるので、暗号強度を高めることがで
きる。
【0039】図5は、暗号化関数選択情報演算部20b
が共通鍵K及び右変換過程文R0 〜Rn-1 の情報に基づ
いて暗号化関数選択部20aを操作するようにしてい
る。
【0040】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)に対し、共通鍵Kと、右変換過程文RX(X段目
の暗号化関数部に入力されるもの)の33ビット以上を
オール0にして56ビットまで拡張したものRRXとの
ビット毎の排他的論理和をとり、それをトータルの段数
nで割った剰余Yに1を加算したものiが算出される。
つまり、 i=1+Y=1+(K xor RRX) mod n となる。
【0041】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K=0000000000003A(16進表現)、R
R1 =000000000001F6(上位拡張,16
進表現)、RR2 =000000000001C2(上
位拡張,16進表現)とすると、1段目のときを計算す
るとi=13となり、2段目の時を計算するとi=9と
なり、第1段撹拌処理部31 には、暗号化関数f13を選
択して投入し、第2段撹拌処理部32 には、暗号化関数
f9 を選択して投入することとなる。3段以降も同様に
計算して選択し投入することとなる。
【0042】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、共通鍵K及び右変換過程文R0 〜Rn-1 の情
報に基づいて投入されるので、暗号強度を高めることが
できる。
【0043】図6は、暗号化関数選択情報演算部20b
が定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文R0 〜Rn-
1 の情報に基づいて暗号化関数選択部20aを操作する
ようにしている。
【0044】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)に対し、定位置中間鍵KX(X番目の定位置中間
鍵をあらわし、49ビット以上はオール0とする)と、
右変換過程文RX(X段目の暗号化関数部に入力される
もの)の33ビット以上をオール0にして56ビットま
で拡張したものRRXとのビット毎の排他的論理和をと
り、それをトータルの段数nで割った剰余Yに1を加算
したものiが算出される。つまり、 i=1+Y=1+(KX xor RRX) mod n となる。
【0045】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K1 =00000000000016(上位拡張,16
進表現)、K2 =0000000000001B(上位
拡張,16進表現)、RR1 =00000000000
1F6(上位拡張,16進表現)、RR2 =00000
0000001C2(上位拡張,16進表現)とする
と、1段目のときを計算するとi=1となり、2段目の
ときを計算するとi=10となり、第1段撹拌処理部3
1 には、暗号化関数f1 を選択して投入し、第2段撹拌
処理部32 には、暗号化関数f10を選択して投入するこ
ととなる。3段以降も同様に計算して選択し投入するこ
ととなる。
【0046】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文R
0 〜Rn-1 の情報に基づいて投入されるので、暗号強度
を高めることができる。
【0047】図7は、暗号化関数選択情報演算部20b
が共通鍵K、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変換過程文
R0 〜Rn-1 の情報に基づいて暗号化関数選択部20a
を操作するようにしている。
【0048】選択部20の動作の一例を説明すると、ま
ず、暗号化関数選択情報演算部20b内でトレースして
いる撹拌処理部3の対応段情報X(任意のX段目をあら
わす)に対し、共通鍵Kと、定位置中間鍵KX(X番目
の定位置中間鍵をあらわし、49ビット以上はオール0
とする)と、右変換過程文RX(X段目の暗号化関数部
に入力されるもの)の33ビット以上をオール0にして
56ビットまで拡張したものRRXとのビット毎の排他
的論理和をとり、それをトータルの段数nで割った剰余
Yに1を加算したものiが算出される。つまり、 i=1+Y=1+(K xor KX xor RRX) mod
n となる。
【0049】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K=0000000000003A(16進表現)、K
1 =00000000000016(上位拡張,16進
表現)、K2 =0000000000001B(上位拡
張,16進表現)、RR1 =000000000001
F6(上位拡張,16進表現)、RR2 =000000
000001C2(上位拡張,16進表現)とすると、
1段目のときを計算するとi=11となり、2段目のと
きを計算するとi=4となり、第1段撹拌処理部31 に
は暗号化関数f11を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には暗号化関数f4 を選択して投入することとな
る。3段以降も同様に計算して選択し投入することとな
る。
【0050】上述のように、各暗号化関数部41 〜4n
に投入される暗号化関数は固定化された形で投入される
ことなく、共通鍵K、定位置中間鍵K1 〜Kn 及び右変
換過程文R0 〜Rn-1 の情報に基づいて投入されるの
で、暗号強度を高めることができる。
【0051】復号化に関しては、上記図1〜図7のすべ
ての例において、従来と同様に鍵の投入順序を逆にして
行われるので、鍵スケジューリング部10aでの定位置
中間鍵K1 〜Kn の生成順序をK1 、K2 、…、Kn の
順ではなく、逆のKn 、…、K2 、K1 の順で生成され
る。つまり、1番目の定位置にはKn が、2番目の定位
置にはKn-1 が、n番目の定位置にはK1 がきて新たな
K1 ,K2 ,…,Knとなる。また、上記図1及び図2
の実施の形態のみ、iの算出において、Xの代わりにn
−X+1が代入される。そして、上記全ての実施の形態
において、復号化で用いられる各段の復号化関数は、暗
号化時と同じ順に選択されて投入される。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る暗号装置は、暗号化処理部
又は復号化処理部で用いられる暗号化関数又は復号化関
数を所定の情報に基づいて選択する選択手段を設けたの
で、暗号強度を強めることができる。選択手段を共通鍵
の情報に基づくものとしたときは、暗号強度を強めるこ
とができる。選択手段を生成された中間鍵の情報に基づ
くものとしたときは、暗号強度を強めることができる。
選択手段を暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過程
文の情報に基づくものとしたときは、暗号強度を強める
ことができる。選択手段を共通鍵の情報及び生成された
中間鍵の情報に基づくものとしたときは、暗号強度を強
めることができる。選択手段を共通鍵の情報及び暗号化
処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づく
ものとしたときは、暗号強度を強めることができる。選
択手段を生成された中間鍵の情報及び暗号化処理部又は
復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくものとした
ときは、暗号強度を強めることができる。選択手段を共
通鍵の情報、生成された中間鍵の情報及び暗号化処理部
又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくものと
したときは、暗号強度を強めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る暗号装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る暗号装置の概略
構成図である。
【図8】従来の暗号装置の概略構成図である。
【図9】中間鍵生成部の詳細図である。
【図10】暗号化関数部の詳細図である。
【符号の説明】
1 平文(暗号文)ブロック 2 初期転置部 3 本発明の暗号化処理部及び復号化処理部に当たる撹
拌処理部 41 〜4n 暗号化関数部(復号化のときは復号化関数
部に当たる) 4A,4D 線形変換部 4B 排他的論理和部 4C1 〜4Cm 非線形処理ボックス 51 〜5n 排他的論理和部 6 逆初期転置部 7 暗号分(平文)ブロック 10 中間鍵生成部 10a 鍵スケジューリング部 20 選択部 20a 暗号化関数選択部 20b 暗号化関数選択情報演算部 20c 暗号化関数記憶部 R0 〜Rn 右変換過程文 L0 〜Ln 左変換過程文 K 共通鍵 K1 〜Kn 定位置中間鍵(中間鍵)
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】生成された暗号化関数出力文Bi は、第i
段撹拌処理部3i の排他的論理和部5i で左変換過程文
Li-1 との間で排他的論理和がとられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
0 =000001F6(16進表現)、R1 =000
001C2(16進表現)とする。1段目のときを計算
するとi=7となり、2段目のときを計算するとi=3
となり、第1段撹拌処理部31 には暗号化関数f7 を選
択して投入し、第2段撹拌処理部32 には暗号化関数f
3 を選択して投入することとなる。3段以降も同様に計
算して選択し投入することとなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K=0000000000003A(16進表現)、R
0 =000000000001F6(上位拡張,16
進表現)、RR1 =000000000001C2(上
位拡張,16進表現)とすると、1段目のときを計算す
るとi=13となり、2段目の時を計算するとi=9と
なり、第1段撹拌処理部31 には、暗号化関数f13を選
択して投入し、第2段撹拌処理部32 には、暗号化関数
f9 を選択して投入することとなる。3段以降も同様に
計算して選択し投入することとなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K1 =00000000000016(上位拡張,16
進表現)、K2 =0000000000001B(上位
拡張,16進表現)、RR0 =00000000000
1F6(上位拡張,16進表現)、RR1 =00000
0000001C2(上位拡張,16進表現)とする
と、1段目のときを計算するとi=1となり、2段目の
ときを計算するとi=10となり、第1段撹拌処理部3
1 には、暗号化関数f1 を選択して投入し、第2段撹拌
処理部32 には、暗号化関数f10を選択して投入するこ
ととなる。3段以降も同様に計算して選択し投入するこ
ととなる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】次に、このXとiを暗号化関数選択部20
aに渡し、この暗号化関数選択部20aでは、暗号化関
数記憶部20cから暗号化関数fi を選択して第X段撹
拌処理部3Xへ投入する。具体的な数値例では、いま、
K=0000000000003A(16進表現)、K
1 =00000000000016(上位拡張,16進
表現)、K2 =0000000000001B(上位拡
張,16進表現)、RR0 =000000000001
F6(上位拡張,16進表現)、RR1 =000000
000001C2(上位拡張,16進表現)とすると、
1段目のときを計算するとi=11となり、2段目のと
きを計算するとi=4となり、第1段撹拌処理部31 に
は暗号化関数f11を選択して投入し、第2段撹拌処理部
32 には暗号化関数f4 を選択して投入することとな
る。3段以降も同様に計算して選択し投入することとな
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数のビットからなるブロック状の平
    文又は暗号文を、共通鍵から生成された所定の複数の中
    間鍵を所定の複数段の暗号化処理部又は復号化処理部に
    それぞれ投入して暗号化又は復号化する、共通鍵ブロッ
    ク暗号方式の暗号装置において、 前記暗号化処理部又は前記復号化処理部で用いられる暗
    号化関数又は復合化関数を所定の情報に基づいて選択す
    る選択手段を設けたことを特徴とする暗号装置。
  2. 【請求項2】 選択手段は、共通鍵の情報に基づくもの
    であることを特徴とする請求項1記載の暗号装置。
  3. 【請求項3】 選択手段は、生成された中間鍵の情報に
    基づくものであることを特徴とする請求項1記載の暗号
    装置。
  4. 【請求項4】 選択手段は、暗号化処理部又は復号化処
    理部の右変換過程文の情報に基づくものであることを特
    徴とする請求項1記載の暗号装置。
  5. 【請求項5】 選択手段は、共通鍵の情報及び生成され
    た中間鍵の情報に基づくものであることを特徴とする請
    求項1記載の暗号装置。
  6. 【請求項6】 選択手段は、共通鍵の情報及び暗号化処
    理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報に基づくも
    のであることを特徴とする請求項1記載の暗号装置。
  7. 【請求項7】 選択手段は、生成された中間鍵の情報及
    び暗号化処理部又は復号化処理部の右変換過程文の情報
    に基づくものであることを特徴とする請求項1記載の暗
    号装置。
  8. 【請求項8】 選択手段は、共通鍵の情報、生成された
    中間鍵の情報及び暗号化処理部又は復号化処理部の右変
    換過程文の情報に基づくものであることを特徴とする請
    求項1記載の暗号装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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