JPH10152096A - ウォータージェット推進装置 - Google Patents
ウォータージェット推進装置Info
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- JPH10152096A JPH10152096A JP32476996A JP32476996A JPH10152096A JP H10152096 A JPH10152096 A JP H10152096A JP 32476996 A JP32476996 A JP 32476996A JP 32476996 A JP32476996 A JP 32476996A JP H10152096 A JPH10152096 A JP H10152096A
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- JP
- Japan
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- water jet
- flap
- steering cylinder
- jet
- propulsion device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウォータージェット推進装置におけるジェッ
ト流の反転効率の向上化をはかる。 【解決手段】 ウォータージェット噴出ノズル１の後方
に連設した操舵筒２の内部に、後側フラップ５と前側フ
ラップ８とを連動回動可能に設ける一方、両フラップ
５，８で形成される２本の流路に対応するように、ノズ
ル部６の内部に２本の流路13ａ, 13ｂを中央部弯曲板６
Ａを配設することにより形成することで、反転時にジェ
ット流がフラップ５，８から離れなくすることができ、
これによりジェット流の転向効率の向上を可能にした。
ト流の反転効率の向上化をはかる。 【解決手段】 ウォータージェット噴出ノズル１の後方
に連設した操舵筒２の内部に、後側フラップ５と前側フ
ラップ８とを連動回動可能に設ける一方、両フラップ
５，８で形成される２本の流路に対応するように、ノズ
ル部６の内部に２本の流路13ａ, 13ｂを中央部弯曲板６
Ａを配設することにより形成することで、反転時にジェ
ット流がフラップ５，８から離れなくすることができ、
これによりジェット流の転向効率の向上を可能にした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体のウォーター
ジェット推進装置に関し、特に船体の前進，中立保持お
よび後進が行なえるようにした、ウォータージェット推
進装置に関する。
ジェット推進装置に関し、特に船体の前進，中立保持お
よび後進が行なえるようにした、ウォータージェット推
進装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、船体の推進装置として、図２
に示すようなウォータージェット推進装置が知られてい
る。すなわち、図２において符号１はウォータージェッ
ト噴出ノズルを示しており、このウォータージェット噴
出ノズル１の後方に、同噴出ノズル１から噴出したジェ
ット流を導入されるとともに、旋回機構７の操作により
軸７ａを中心に左右に旋回制御される操舵筒２が配設さ
れている。
に示すようなウォータージェット推進装置が知られてい
る。すなわち、図２において符号１はウォータージェッ
ト噴出ノズルを示しており、このウォータージェット噴
出ノズル１の後方に、同噴出ノズル１から噴出したジェ
ット流を導入されるとともに、旋回機構７の操作により
軸７ａを中心に左右に旋回制御される操舵筒２が配設さ
れている。
【０００３】操舵筒２の後端部にジェット流Ａをそのま
ま船体後方に噴出可能な後部開口12が形成され、またジ
ェット流Ａを操舵筒２の底部開口12Ａに連設された後進
推進力発生用のノズル部６に導くためのフラップ５が作
動軸４により回動可能に設けられている。符号11はリン
ク，符号13は転流口，符号３Ｂは軸をそれぞれ示してい
る。
ま船体後方に噴出可能な後部開口12が形成され、またジ
ェット流Ａを操舵筒２の底部開口12Ａに連設された後進
推進力発生用のノズル部６に導くためのフラップ５が作
動軸４により回動可能に設けられている。符号11はリン
ク，符号13は転流口，符号３Ｂは軸をそれぞれ示してい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の船体のウォータージェット推進装置では、フラ
ップ５の近くを流れてきたジェット流はノズル部６に沿
って流れ、転向が十分に行なわれるが、フラップ５より
離れたところを流れてきたジェット流にはすべりが生
じ、転向が十分に行なわれない領域が発生して、ジェッ
ト流の転向が十分に行なわれないという問題点がある。
な従来の船体のウォータージェット推進装置では、フラ
ップ５の近くを流れてきたジェット流はノズル部６に沿
って流れ、転向が十分に行なわれるが、フラップ５より
離れたところを流れてきたジェット流にはすべりが生
じ、転向が十分に行なわれない領域が発生して、ジェッ
ト流の転向が十分に行なわれないという問題点がある。
【０００５】また、ノズル部６の下部に形成された転流
口13の下端部に或る程度の高さＨがあるため、転流口13
の壁部が航走中に海面を引っかけることになり、航走の
抵抗になるという問題点もある。
口13の下端部に或る程度の高さＨがあるため、転流口13
の壁部が航走中に海面を引っかけることになり、航走の
抵抗になるという問題点もある。
【０００６】本発明は、これらの問題点の解決をはかろ
うとするもので、ノズル部を複数の転流板で構成してノ
ズル部の内部に複数の流路を形成する一方、操舵筒の底
部後端および中央部に取り付けた各作動軸を中心として
回動しうる複数のフラップを操舵筒内に設けて上記ノズ
ル部内の複数の流路に対応する複数の流路を操舵筒内に
形成することにより、効率よくジェット流の転向を行な
うとともに、航走抵抗の少ないウォータージェット推進
装置を提供することを目的とする。
うとするもので、ノズル部を複数の転流板で構成してノ
ズル部の内部に複数の流路を形成する一方、操舵筒の底
部後端および中央部に取り付けた各作動軸を中心として
回動しうる複数のフラップを操舵筒内に設けて上記ノズ
ル部内の複数の流路に対応する複数の流路を操舵筒内に
形成することにより、効率よくジェット流の転向を行な
うとともに、航走抵抗の少ないウォータージェット推進
装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウォータージ
ェット噴出ノズルと、同ウォータージェット噴出ノズル
から噴出されるジェット流を導入しうるように同ウォー
タージェット噴出ノズルの後方に配置され、かつ左右に
旋回制御されうる操舵筒と、同操舵筒の底部に形成され
た底部開口から噴出される上記ジェット流を前方へ転向
させうるノズル部とをそなえた船体の推進装置としての
ウォータージェット推進装置において、上記操舵筒の後
端部に上記ウォータージェット噴出ノズルから噴出され
た上記ジェット流をそのまま当該船体後方に噴出可能な
後部開口を形成し、上記ノズル部の内部流路を後側流路
と前側流路とに分割するための中央部弯曲板を設け、上
記ウォータージェット噴出ノズルから噴出された上記ジ
ェット流を上記の後側流路と前側流路とに導くための後
側フラップおよび前側フラップを、上記操舵筒の底部の
後端部付近および中央部付近にそれぞれ回動可能に設け
られた水平状の後部作動軸および中央部作動軸にそれぞ
れ各基端部を取り付けて上記操舵筒の内部に配設して課
題解決の手段としている。
ェット噴出ノズルと、同ウォータージェット噴出ノズル
から噴出されるジェット流を導入しうるように同ウォー
タージェット噴出ノズルの後方に配置され、かつ左右に
旋回制御されうる操舵筒と、同操舵筒の底部に形成され
た底部開口から噴出される上記ジェット流を前方へ転向
させうるノズル部とをそなえた船体の推進装置としての
ウォータージェット推進装置において、上記操舵筒の後
端部に上記ウォータージェット噴出ノズルから噴出され
た上記ジェット流をそのまま当該船体後方に噴出可能な
後部開口を形成し、上記ノズル部の内部流路を後側流路
と前側流路とに分割するための中央部弯曲板を設け、上
記ウォータージェット噴出ノズルから噴出された上記ジ
ェット流を上記の後側流路と前側流路とに導くための後
側フラップおよび前側フラップを、上記操舵筒の底部の
後端部付近および中央部付近にそれぞれ回動可能に設け
られた水平状の後部作動軸および中央部作動軸にそれぞ
れ各基端部を取り付けて上記操舵筒の内部に配設して課
題解決の手段としている。
【０００８】また、上記の後側フラップおよび前側フラ
ップを、同各フラップの水平な倒伏状態で上記操舵筒の
底部開口を閉塞可能な形状に形成するとともに、上記後
側フラップを傾斜した起立状態で上記操舵筒の後部開口
を閉塞可能な形状に形成して課題解決の手段としてい
る。
ップを、同各フラップの水平な倒伏状態で上記操舵筒の
底部開口を閉塞可能な形状に形成するとともに、上記後
側フラップを傾斜した起立状態で上記操舵筒の後部開口
を閉塞可能な形状に形成して課題解決の手段としてい
る。
【０００９】さらに、上記の後側フラップと前側フラッ
プとを同時に回動駆動可能な油圧シリンダを設け、同油
圧シリンダにより上記の後側フラップと前側フラップと
を、上記ノズル部の後側流路と前側流路とを閉塞可能な
水平な倒伏回動位置と、上記後側フラップが上記操舵筒
の後部開口を閉塞可能な傾斜した起立回動位置との間を
回動駆動するように構成して課題解決の手段としてい
る。
プとを同時に回動駆動可能な油圧シリンダを設け、同油
圧シリンダにより上記の後側フラップと前側フラップと
を、上記ノズル部の後側流路と前側流路とを閉塞可能な
水平な倒伏回動位置と、上記後側フラップが上記操舵筒
の後部開口を閉塞可能な傾斜した起立回動位置との間を
回動駆動するように構成して課題解決の手段としてい
る。
【００１０】さらにまた、上記油圧シリンダによる上記
の後側フラップと前側フラップとの回動を同期して行な
わせるために、上記の両作動軸相互間をリンク機構によ
り連結して課題解決の手段としている。
の後側フラップと前側フラップとの回動を同期して行な
わせるために、上記の両作動軸相互間をリンク機構によ
り連結して課題解決の手段としている。
【００１１】本発明のウォータージェット推進装置で
は、ノズル部の内部が中央部弯曲板により後側流路と前
側流路との２つの流路に分割されており、後進時、ウォ
ータージェット噴出ノズルより噴出されたジェット流が
操舵筒の内部で後側フラップと前側フラップとにより２
つの流路に分離され、操舵筒内の各流路からノズル部内
の各流路にそれぞれジェット流が導かれるので、後進時
のジェット流の転向を効率よく行なわせることが可能と
なる。
は、ノズル部の内部が中央部弯曲板により後側流路と前
側流路との２つの流路に分割されており、後進時、ウォ
ータージェット噴出ノズルより噴出されたジェット流が
操舵筒の内部で後側フラップと前側フラップとにより２
つの流路に分離され、操舵筒内の各流路からノズル部内
の各流路にそれぞれジェット流が導かれるので、後進時
のジェット流の転向を効率よく行なわせることが可能と
なる。
【００１２】また、両フラップを水平な倒伏状態にし
て、上記操舵筒の底部開口を閉塞する前進モードと、後
側フラップを傾斜した起立状態にして上記操舵筒の後部
開口を閉塞する後進モードとを切替えることにより、船
体の前・後進用推進力を得ることができる。また操舵筒
の底部開口と後部開口とから噴出するジェット流の量が
ほぼ均等となるように両方フラップの回動角度を制御す
ることにより、船体を中立状態（中立モード）に保持す
ることもできる。そして、上記の各モードの切り替え
は、油圧シリンダを操作することにより両フラップの回
動角度を同時に調整することにより行なわれる。
て、上記操舵筒の底部開口を閉塞する前進モードと、後
側フラップを傾斜した起立状態にして上記操舵筒の後部
開口を閉塞する後進モードとを切替えることにより、船
体の前・後進用推進力を得ることができる。また操舵筒
の底部開口と後部開口とから噴出するジェット流の量が
ほぼ均等となるように両方フラップの回動角度を制御す
ることにより、船体を中立状態（中立モード）に保持す
ることもできる。そして、上記の各モードの切り替え
は、油圧シリンダを操作することにより両フラップの回
動角度を同時に調整することにより行なわれる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としてのウォータージェット推進装置について説明
すると、図１はその縦断面図である。なお、図１中図２
と同じ符号はほぼ同一の部材を示している。
形態としてのウォータージェット推進装置について説明
すると、図１はその縦断面図である。なお、図１中図２
と同じ符号はほぼ同一の部材を示している。
【００１４】図１に示すように、この実施形態のもの
も、ウォータージェット噴出ノズル１の後方に、同噴出
ノズル１から噴出されるジェット流を導入しうる操舵筒
２が配置されている。この操舵筒２は図示しない油圧シ
リンダで駆動される旋回機構７により軸７ａを中心とし
て左右に旋回制御可能に取り付けられていて、これによ
り船体の旋回制御が行なわれるようになっている。
も、ウォータージェット噴出ノズル１の後方に、同噴出
ノズル１から噴出されるジェット流を導入しうる操舵筒
２が配置されている。この操舵筒２は図示しない油圧シ
リンダで駆動される旋回機構７により軸７ａを中心とし
て左右に旋回制御可能に取り付けられていて、これによ
り船体の旋回制御が行なわれるようになっている。
【００１５】操舵筒２の後端部（図１の左端部）は開放
されていて、ジェット流Ａをそのまま船体後方に噴出可
能な後部開口12を形成するとともに、操舵筒２の底部に
底部開口12Ａが形成されている。
されていて、ジェット流Ａをそのまま船体後方に噴出可
能な後部開口12を形成するとともに、操舵筒２の底部に
底部開口12Ａが形成されている。
【００１６】操舵筒２の底部の後端付近および中央部付
近に、それぞれ水平な後部作動軸４および中央部作動軸
９が回転可能に設けられており、各作動軸４，９の取り
付け部に、底部開口12Ａから垂直下向きに噴出されるジ
ェット流を前方へ転流させうるノズル部６を構成する後
部弯曲板６Ａ，中央部弯曲板６Ｂがそれぞれ取り付けら
れていて、ノズル６の内部は後側流路13ａと前側流路13
ｂとに分割されている。なおノズル部６は、後部弯曲板
６Ａ，中央部弯曲板６Ｂのほか、底部開口12Ａの前端部
に形成された弯曲部２Ａをそなえて構成されている。ま
た弯曲板６Ａ，６Ｂおよび弯曲部２Ａはいずれも後部方
向に向けて円弧状に突出する形状に形成されている。
近に、それぞれ水平な後部作動軸４および中央部作動軸
９が回転可能に設けられており、各作動軸４，９の取り
付け部に、底部開口12Ａから垂直下向きに噴出されるジ
ェット流を前方へ転流させうるノズル部６を構成する後
部弯曲板６Ａ，中央部弯曲板６Ｂがそれぞれ取り付けら
れていて、ノズル６の内部は後側流路13ａと前側流路13
ｂとに分割されている。なおノズル部６は、後部弯曲板
６Ａ，中央部弯曲板６Ｂのほか、底部開口12Ａの前端部
に形成された弯曲部２Ａをそなえて構成されている。ま
た弯曲板６Ａ，６Ｂおよび弯曲部２Ａはいずれも後部方
向に向けて円弧状に突出する形状に形成されている。
【００１７】符号３は作動軸４，９を回動させうる油圧
シリンダを示しており、この油圧シリンダ３は基端部を
軸３Ａにより操舵筒２の側面に枢支されている。油圧シ
リンダ３のピストン杆は、後部作動軸４に基端部を取り
付けられたリンク11の先端部に軸３Ｂを介して回転可能
に接続されている。
シリンダを示しており、この油圧シリンダ３は基端部を
軸３Ａにより操舵筒２の側面に枢支されている。油圧シ
リンダ３のピストン杆は、後部作動軸４に基端部を取り
付けられたリンク11の先端部に軸３Ｂを介して回転可能
に接続されている。
【００１８】一方、中央部作動軸９と後部作動軸４とを
連動させるために、中央部作動軸９に一端部を取り付け
られた杆体10ｂと、この杆体10ｂの他端部に回転ピン10
ｃを介して一端部を接続されるとともに軸10Ａを介して
他端部をリンク11のほぼ中央部に枢支された杆体10ａと
からなるリンク機構10が設けられている。
連動させるために、中央部作動軸９に一端部を取り付け
られた杆体10ｂと、この杆体10ｂの他端部に回転ピン10
ｃを介して一端部を接続されるとともに軸10Ａを介して
他端部をリンク11のほぼ中央部に枢支された杆体10ａと
からなるリンク機構10が設けられている。
【００１９】後側フラップ５および前側フラップ８が各
基端部を後部作動軸４および中央部作動軸９にそれぞれ
取り付けられて操舵筒２内に配設されている。各フラッ
プ５，８は、水平な倒伏状態では操舵筒２の底部開口12
Ａを閉塞しうる形状に形成されるとともに、フラップ５
は水平方向からほぼ４５°傾斜した起立状態で操舵筒２
の後部開口12を閉塞しうる形状に形成されている。
基端部を後部作動軸４および中央部作動軸９にそれぞれ
取り付けられて操舵筒２内に配設されている。各フラッ
プ５，８は、水平な倒伏状態では操舵筒２の底部開口12
Ａを閉塞しうる形状に形成されるとともに、フラップ５
は水平方向からほぼ４５°傾斜した起立状態で操舵筒２
の後部開口12を閉塞しうる形状に形成されている。
【００２０】上述の構成において、船体の後進時には、
油圧シリンダ３を操作して、後部作動軸４および中央部
作動軸９を前進時の状態から約４５°反時計方向に回動
制御して、後側フラップ５および前側フラップ８で操舵
筒２内に傾斜面を形成し、かつ後側フラップ５および前
側フラップ８により噴出ノズル１より噴出されるジェッ
ト流を２つの流路に分離して各フラップ５，８でジェッ
ト流を転流板６Ｂ，６Ａに導くとともに、後側フラップ
５により操舵筒２の後部開口12を閉塞することにより、
噴出ノズルからくる噴流の方向をほぼ垂直下方へ転向さ
せることができる（図１の状態）。
油圧シリンダ３を操作して、後部作動軸４および中央部
作動軸９を前進時の状態から約４５°反時計方向に回動
制御して、後側フラップ５および前側フラップ８で操舵
筒２内に傾斜面を形成し、かつ後側フラップ５および前
側フラップ８により噴出ノズル１より噴出されるジェッ
ト流を２つの流路に分離して各フラップ５，８でジェッ
ト流を転流板６Ｂ，６Ａに導くとともに、後側フラップ
５により操舵筒２の後部開口12を閉塞することにより、
噴出ノズルからくる噴流の方向をほぼ垂直下方へ転向さ
せることができる（図１の状態）。
【００２１】その際、後側フラップ５および前側フラッ
プ８によりジェット流を２つの流路に分離したことによ
り、各々の流路でジェット流はフラップ５，８から離れ
ることなくフラップ５，８に沿って流れるため、流れを
円滑に垂直下方に転向させる、すなわちジェット流の転
向を効率よく行なうことができるようになる。
プ８によりジェット流を２つの流路に分離したことによ
り、各々の流路でジェット流はフラップ５，８から離れ
ることなくフラップ５，８に沿って流れるため、流れを
円滑に垂直下方に転向させる、すなわちジェット流の転
向を効率よく行なうことができるようになる。
【００２２】そして、垂直下方に転向されたジェット流
は、後部方向に向けて円弧状に弯曲する形状の転向板６
Ｂ，６Ａにより整流されて前方へ向け噴出し（矢印
Ｂ）、船体の後進が行なわれる。
は、後部方向に向けて円弧状に弯曲する形状の転向板６
Ｂ，６Ａにより整流されて前方へ向け噴出し（矢印
Ｂ）、船体の後進が行なわれる。
【００２３】また、噴出ノズル１からのジェット流を後
方と前方とにほぼ半々ずつ振り分けて船体を前進も後進
もさせない中立状態に保持することもできる。すなわ
ち、後側フラップ５および前側フラップ８を、操舵筒２
の後部開口12を閉塞する起立位置と下部開口12Ａを閉塞
する水平位置との中間に位置するように制御して、後部
開口12と下部開口12Ａとからそれぞれ噴出されるジェッ
ト流の量をほぼ均等にすることにより、船体を上記の中
立状態に保持することができる。
方と前方とにほぼ半々ずつ振り分けて船体を前進も後進
もさせない中立状態に保持することもできる。すなわ
ち、後側フラップ５および前側フラップ８を、操舵筒２
の後部開口12を閉塞する起立位置と下部開口12Ａを閉塞
する水平位置との中間に位置するように制御して、後部
開口12と下部開口12Ａとからそれぞれ噴出されるジェッ
ト流の量をほぼ均等にすることにより、船体を上記の中
立状態に保持することができる。
【００２４】一方、前方への通常の推進時には、後側フ
ラップ５および前側フラップ８は、操舵筒２の底面に水
平に降ろされていて、噴出ノズル１の矢印方向Ａの噴流
はそのまま後部開口12から船体の後部に噴出されること
になる。
ラップ５および前側フラップ８は、操舵筒２の底面に水
平に降ろされていて、噴出ノズル１の矢印方向Ａの噴流
はそのまま後部開口12から船体の後部に噴出されること
になる。
【００２５】このように、旋回機構７の旋回操作と、後
側フラップ５および前側フラップ８の回動の操作とによ
り、前進，中立保持および後進ならびに旋回のあらゆる
操船が可能となるとともに、中立状態を安定よく保持す
ることもできる。
側フラップ５および前側フラップ８の回動の操作とによ
り、前進，中立保持および後進ならびに旋回のあらゆる
操船が可能となるとともに、中立状態を安定よく保持す
ることもできる。
【００２６】また、この実施形態のものでは、後進時の
ジェット流の転向を効率よく行なうことができるため、
従来例のようにノズル部６の転流口13の突出深さを大き
くすることなく、浅い突出深さＨ0（Ｈ0＜Ｈ）で十分な
後進推進力を得ることができ、航走抵抗を小さくできる
利点も得られる。
ジェット流の転向を効率よく行なうことができるため、
従来例のようにノズル部６の転流口13の突出深さを大き
くすることなく、浅い突出深さＨ0（Ｈ0＜Ｈ）で十分な
後進推進力を得ることができ、航走抵抗を小さくできる
利点も得られる。
【００２７】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のウォータ
ージェット推進装置によれば次のような効果ないし利点
が得られる。 (1) 後進時、ウォータージェット噴出ノズルより噴出さ
れたジェット流を操舵筒に配設された後側フラップと前
側フラップとで２つの流路に分離し、これらの各流路か
らノズル部内に形成された２つの流路にジェット流をそ
れぞれ導くようにしたため、後進時のジェット流の転向
を効率よく行なわせることが可能となる。 (2) 両フラップを水平な倒伏状態にして、上記操舵筒の
底部開口を閉塞する前進モードと、後側フラップを傾斜
した起立状態にして上記操舵筒の後部開口を閉塞する後
進モードとを切替えることにより、船体の前・後進用推
進力を得ることができる。また操舵筒の底部開口と後部
開口とから噴出するジェット流の量がほぼ均等となるよ
うに両方フラップの回動角度を制御することにより、船
体を中立状態（中立モード）に保持することもできる。 (3) 上記の各モードの切り替えは、油圧シリンダを操作
することにより両フラップの回動角度を同時に調整する
ことにより行なうことができ、各モードの切り替えを簡
単な操作で行なうことができる。
ージェット推進装置によれば次のような効果ないし利点
が得られる。 (1) 後進時、ウォータージェット噴出ノズルより噴出さ
れたジェット流を操舵筒に配設された後側フラップと前
側フラップとで２つの流路に分離し、これらの各流路か
らノズル部内に形成された２つの流路にジェット流をそ
れぞれ導くようにしたため、後進時のジェット流の転向
を効率よく行なわせることが可能となる。 (2) 両フラップを水平な倒伏状態にして、上記操舵筒の
底部開口を閉塞する前進モードと、後側フラップを傾斜
した起立状態にして上記操舵筒の後部開口を閉塞する後
進モードとを切替えることにより、船体の前・後進用推
進力を得ることができる。また操舵筒の底部開口と後部
開口とから噴出するジェット流の量がほぼ均等となるよ
うに両方フラップの回動角度を制御することにより、船
体を中立状態（中立モード）に保持することもできる。 (3) 上記の各モードの切り替えは、油圧シリンダを操作
することにより両フラップの回動角度を同時に調整する
ことにより行なうことができ、各モードの切り替えを簡
単な操作で行なうことができる。
【図１】本発明の一実施形態としてのウォータージェッ
ト推進装置の縦断面図。
ト推進装置の縦断面図。
【図２】従来のウォータージェット推進装置の縦断面
図。
図。
１ ウォータージェット噴出ノズル ２ 操舵筒 ２Ａ 前部弯曲面 ３ 油圧シリンダ ３Ａ，３Ｂ 軸 ４ 後部作動軸 ５ 後側フラップ ６ ノズル部 ６Ａ 後部弯曲部 ６Ｂ 中央部弯曲部 ７ 旋回機構 ７ａ 軸 ８ 前側フラップ ９ 中央部作動軸 10 リンク機構 11 リンク 12 後部開口 12Ａ 底部開口 13ａ 後側流路 13ｂ 前側流路
Claims (4)
- 【請求項１】 船体の推進装置としてのウォータージェ
ット推進装置において、 ウォータージェット噴出ノズルと、 同ウォータージェット噴出ノズルから噴出されるジェッ
ト流を導入しうるように同ウォータージェット噴出ノズ
ルの後方に配置され、かつ左右に旋回制御されうる操舵
筒と、 同操舵筒の底部に形成された底部開口から噴出される上
記ジェット流を前方へ転向させうるノズル部とをそな
え、 上記操舵筒の後端部に上記ウォータージェット噴出ノズ
ルから噴出された上記ジェット流をそのまま当該船体後
方に噴出可能な後部開口が形成され、 上記ノズル部の内部流路を後側流路と前側流路とに分割
するための中央部弯曲板が設けられ、 上記ウォータージェット噴出ノズルから噴出された上記
ジェット流を上記の後側流路と前側流路とに導くための
後側フラップおよび前側フラップが、上記操舵筒の底部
の後端部付近および中央部付近にそれぞれ回動可能に設
けられた水平状の後部作動軸および中央部作動軸にそれ
ぞれ各基端部を取り付けられて上記操舵筒の内部に配設
されていることを特徴とする、ウォータージェット推進
装置。 - 【請求項２】 上記の後側フラップおよび前側フラップ
が、同各フラップの水平な倒伏状態で上記操舵筒の底部
開口を閉塞可能な形状に形成されるとともに、上記後側
フラップがその傾斜した起立状態で上記操舵筒の後部開
口を閉塞可能な形状に形成されていることを特徴とす
る、請求項１に記載のウォータージェット推進装置。 - 【請求項３】 上記の後側フラップと前側フラップとを
同時に回動駆動可能な油圧シリンダが設けられ、同油圧
シリンダにより上記の後側フラップと前側フラップと
が、上記ノズル部の後側流路と前側流路とを閉塞可能な
水平な倒伏回動位置と、上記後側フラップが上記操舵筒
の後部開口を閉塞可能な傾斜した起立回動位置との間を
回動駆動されるように構成されていることを特徴とす
る、請求項１または２に記載のウォータージェット推進
装置。 - 【請求項４】 上記油圧シリンダによる上記の後側フラ
ップと前側フラップとの回動を同期して行なわせるため
に、上記の両作動軸相互間がリンク機構により連結され
ていることを特徴とする、請求項３に記載のウォーター
ジェット推進装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32476996A JPH10152096A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ウォータージェット推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32476996A JPH10152096A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ウォータージェット推進装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10152096A true JPH10152096A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18169477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32476996A Withdrawn JPH10152096A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ウォータージェット推進装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10152096A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10319909A1 (de) * | 2003-05-03 | 2005-01-13 | Wolfgang Gevert | Steuerung für Wasserstrahlantriebe |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP32476996A patent/JPH10152096A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10319909A1 (de) * | 2003-05-03 | 2005-01-13 | Wolfgang Gevert | Steuerung für Wasserstrahlantriebe |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |