JPH101512A - 低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法 - Google Patents

低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造方法

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JPH101512A
JPH101512A JP9063791A JP6379197A JPH101512A JP H101512 A JPH101512 A JP H101512A JP 9063791 A JP9063791 A JP 9063791A JP 6379197 A JP6379197 A JP 6379197A JP H101512 A JPH101512 A JP H101512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性重合において連鎖移動剤として亜燐酸を
効果的に使用する、低分子量のホスホネート末端ポリマ
ーの新規な製造方法の提供 【解決手段】 不飽和カルボン酸モノマー、不飽和非カ
ルボン酸モノマー、不飽和酸非含有モノマーの1以上か
ら選択されるモノマーを、(a)水、(b)1以上の水
溶性開始剤、および(c)亜燐酸またはその塩の存在下
で重合させる低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造
方法であって、前記不飽和カルボン酸モノマーが不飽和
モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノ
マーを含み、75から100重量%の不飽和モノカルボ
ン酸モノマーを、水と25から100重量%の亜燐酸ま
たはその塩を含む重合反応器に計り入れ、存在する不飽
和カルボン酸モノマーの酸基の少なくとも30%当量を
中和するのに十分な量のアルカリ中和剤が重合中に存在
し、重合終了時における、固体反応体と水の合計重量に
対する固体反応体の重量比率であるイン−プロセス固形
分が少なくとも40%となるようにする前記の方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、低分子量のホスホネート末端ポ
リマー(phosphonate−terminate
d polymer)の製造方法に関する。より詳細に
は、本発明は水性重合における連鎖移動剤としての亜燐
酸の効果的な使用に関する。
【0002】低分子量ポリカルボン酸ポリマーおよびそ
れらの塩は分散剤、スケール防止剤、洗浄剤添加剤、金
属イオン封鎖剤などとして有用である。一般に5000
0以下の分子量が効果的な性能のために必要であり、し
ばしば10000以下の非常に低分子量のものが最も効
果的である。重合反応においては、低分子量、とりわけ
非常に小さな分子量のポリマーを製造するために連鎖移
動剤を使用することが一般的である。亜燐酸及び次亜燐
酸ならびにそれらの塩(一般的には亜燐酸ナトリウムお
よび次亜燐酸ナトリウムである)が、連鎖移動剤として
は特に好適であり、主に選択される。なぜなら、それら
はいくつかの用途において優れた特性を示すホスホネー
トおよびホスフィネート(phosphinate)官
能基をそれぞれ水溶性ポリマー分子中に導入するからで
ある。本明細書において、「亜燐酸」の語は、それ以外
のものを指すことが明瞭な場合を除き、亜燐酸およびそ
れらの誘導体、たとえばアルカリ塩、アルカリ土類金属
塩(亜燐酸金属塩)のようなそれらの塩を包含する。
【0003】亜燐酸を連鎖移動剤として使用する公知の
方法における最も共通する問題は効率が悪いということ
である。多くの量がポリマーに導入されず、未反応のま
ま残留し、または燐酸または対応する塩のような他の化
学種に転化してしまう。結論として、多量の亜燐酸が低
分子量のポリマーを得るために必要とされる。亜燐酸は
比較的高価であるので、亜燐酸が効果的に使用されない
場合にはその使用は耐えがたいほどに高価なものとな
る。
【0004】効率の悪さから生ずる第2の欠点は、未反
応の亜燐酸塩又は燐酸エステルのような酸化副生成物、
塩の残基のようなものが反応生成物中に多量に存在する
ことである。これらの塩は性能に寄与しないので、反応
生成物の活性を希釈してしまう。濃縮されたクレースラ
リーを調製する場合のようないくつかの場合において
は、これらの塩は分散工程の障害となる。
【0005】低分子量のポリカルボン酸ポリマーは、あ
る種のオレフィン性モノマーと亜燐酸または亜燐酸誘導
体とをフリーラジカル開始剤の存在下に反応させる公知
の方法により製造することができる。所望のホスホネー
ト末端ポリマーの収率は低いが、ポリマーは多量の亜燐
酸残基と燐酸塩不純物を含む。たとえば複数のエステル
のような亜燐酸の複数の誘導体が連鎖移動剤として使用
された場合には、ポリマーを回収するためには別々に加
水分解とストリッピング工程を行う必要がある。たとえ
ば、ヨーロッパ特許出願EP360746Aは、ホスホ
ネート末端基を有するコポリマーの製造方法であって、
オレフィン性反応体と亜燐酸又はその誘導体、たとえば
ジアルキル亜燐酸エステルまたはアルキル金属塩、とを
フリーラジカル開始剤の存在下に反応させる方法を開示
する。この方法においてジアルキル亜燐酸エステルを出
発物質として使用することは、非水性システムの使用お
よび引き続く加水分解並びに精製を必要とするものであ
る。
【0006】次亜燐酸を使用するホスホネート末端コポ
リマーの調製方法が、米国特許第5376731号に開
示されている。この方法は、オレフィン性反応体とモノ
アルキルホスフィネートを反応させて、ジアルキルホス
フィネート中間体を形成し、ついで酸化してホスホネー
ト末端ポリマーにするものである。次亜燐酸は最初にカ
ルボニル化合物と反応し、モノアルキルホスフィネート
を形成する。この方法はいくつかの分離工程を含み、中
間体の単離などを必要とする。この方法はさらにホスフ
ィネート末端ポリマーとホスホネート末端ポリマー製
品、未反応次亜燐酸塩および塩素化物副生成物の混合物
が製造されるという欠点も有する。
【0007】米国特許第5386038号は、多量のフ
リーラジカル開始剤の存在下において亜燐酸ナトリウム
を使用する、マレイン酸とアクリル酸とのホスホネート
末端オリゴマーの製造を開示する。米国特許第4046
707号は、ホスホネート末端基とホスフィネート末端
基を含むコポリマーの製造方法であって、オレフィン性
反応体と亜燐酸または次亜燐酸およびそれらの誘導体、
たとえばジアルキル亜燐酸エステル、アルキル次亜燐酸
エステル、ホスフィン酸およびアルキル金属塩のような
ものをフリーラジカル開始剤の存在下に反応させる方
法、すなわち亜燐酸を低分子量ポリアクリル酸を調製す
るために使用することを開示する。英国特許99673
7号は亜燐酸またはその塩の、繊維を製造するために有
用な高分子量ポリマーを製造するために使用することを
開示する。この方法において、反応混合物のpHは重合
に先立ち4から5に調節される。米国特許第46211
27号はカルボキシ含有ポリマーの調製方法であって、
次亜燐酸塩や亜燐酸塩をはじめとする無機亜燐酸化合物
を得られるポリマー溶液の色を改良するために使用する
ことを開示する。本発明はホスホネート末端ポリマーを
製造するための従来技術における課題を解決することを
目的とする。
【0008】本発明の第1の態様は、不飽和カルボン酸
モノマー(unsaturatedcarboxyli
c acid monomer)、不飽和非カルボン酸
モノマー(unsaturated non−carb
oxylic monomer)、不飽和酸非含有モノ
マー(unsaturated acid−free
monomer)の1以上から選択されるモノマーを、
(a)水、(b)1以上の水溶性開始剤、および(c)
亜燐酸またはその塩の存在下で重合させる低分子量ホス
ホネート末端ポリマーの製造方法であって、前記不飽和
カルボン酸モノマーが不飽和モノカルボン酸モノマーお
よび不飽和ジカルボン酸モノマーを含み、75から10
0重量%の不飽和モノカルボン酸モノマーを、水と25
から100重量%の亜燐酸またはその塩を含む重合反応
器に計り入れ、存在する不飽和カルボン酸モノマーの酸
基の少なくとも30%当量を中和するのに十分な量のア
ルカリ中和剤が重合中に存在し、重合終了時における、
固体反応体と水の合計重量に対する固体反応体の重量比
率であるイン−プロセス固形分(in−process
solids level)が少なくとも40%とな
るようにする前記の方法を提供する。
【0009】本発明の第2の態様は、イン−プロセス固
形分が50から70重量%であり、アルカリ中和剤が不
飽和カルボン酸モノマーの酸基の50から100%当量
を中和するのに十分な量で存在する上記の方法を提供す
る。
【0010】本発明の方法では、たとえば低分子量のホ
モポリマー、コポリマー、およびターポリマーのよう
な、1以上のモノマーの重合に際して連鎖移動剤として
亜燐酸を使用する。好ましくは、1以上のモノマーの少
なくとも20重量%は不飽和酸モノマーまたはそれらの
水溶性塩である。不飽和酸モノマーの水溶性塩として
は、たとえばそれらのナトリウムまたはカリウムのよう
なアルカリ金属塩、アンモニウム塩、および置換アンモ
ニウム塩があげられる。不飽和酸モノマーは、不飽和モ
ノカルボン酸モノマーのようなモノアシッドでも不飽和
ジカルボン酸モノマーのようなジアシッドでも、ポリア
シッドでもよい。
【0011】本明細書において「不飽和カルボン酸モノ
マー」とは、不飽和モノカルボン酸モノマー、不飽和ジ
カルボン酸モノマー、および任意の3以上のカルボン酸
基を含む不飽和モノマー、すなわちポリアシッド、並び
にそれらの水溶性塩をいう。本明細書において「不飽和
モノカルボン酸モノマー」とは、1つのカルボン酸基を
有する不飽和カルボン酸モノマー、およびそれらの水溶
性塩をいう。好適な不飽和モノカルボン酸モノマーとし
ては、たとえばアクリル酸、オリゴマー性アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、およびビニル酢酸があげら
れる。本明細書において「不飽和ジカルボン酸モノマ
ー」とは、1分子当たり4から10個、好ましくは4か
ら6個の炭素原子を含む不飽和ジカルボン酸モノマーお
よびシスジカルボン酸の無水物、並びにそれらの水溶性
塩をいう。本発明方法において好適な不飽和ジカルボン
酸モノマーとしては、たとえばマレイン酸、無水マレイ
ン酸、フマル酸、α−メチレングルタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、メサコン酸、シクロヘキセンジカル
ボン酸、シス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸
無水物(シス−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
ン酸無水物としても知られる)、3,6−エポキシ−
1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノ
ルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ
[2.2.2]−5−オクテン−2,3−ジカルボン酸
無水物、3−メチル−1,2,6−テトラヒドロフタル
酸無水物、および2−メチル−1,3,6−テトラヒド
ロフタル酸無水物があげられる。好ましい不飽和ジカル
ボン酸モノマーは、マレイン酸および無水マレイン酸で
ある。
【0012】好適な非カルボン酸モノマーとしては、た
とえば、アリルスルホン酸、アリルホスホン酸、アリル
オキシベンゼンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸(このモノマーはAMPSと
も称されるが、これはこのモノマーのLubrizol
社の登録商標である)、2−ヒドロキシ−3−(2−プ
ロペニルオキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2
−プロペン−1−スルホン酸、イソプロペニルホスホン
酸、ビニルホスホン酸、ホスホエチルメタクリレート、
スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、並びにそれら
のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩があげられる。
好ましい不飽和非カルボン酸モノマーは、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸である。
【0013】さらに、本発明方法においては、共重合可
能な1以上の不飽和酸非含有モノマーを使用することが
できる。好適な不飽和酸非含有モノマーとしては、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、およびイソブチルメタクリレー
トのようなアクリル酸またはメタクリル酸の(C1
4)アルキルエステル;ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、およびヒドロキシプロピルメタクリ
レートのようなアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロ
キシアルキルエステルがあげられる。他の不飽和酸非含
有モノマーとしては、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、およびN,N−ジメチルアクリルアミ
ドのようなアクリルアミドおよびアルキル置換アクリル
アミドがあげられる。不飽和酸非含有モノマーのさらな
る例としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アリルアルコール、2−ビニルピリジン、4−ビニ
ルピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルム
アミド、N−ビニルイミダゾール、酢酸ビニル、加水分
解酢酸ビニルおよびスチレンがあげられる。好ましく
は、モノマーはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸およびそれらの水溶性塩の1種以上
から選択される。
【0014】本発明の方法は、1以上の不飽和モノカル
ボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノマーから
選択されるモノマーを20から100重量%、並びに1
以上の不飽和酸非含有モノマーから選択されるモノマー
を80から0重量%含むモノマーから水溶性ポリマーを
調製するために特に有用である。本発明の方法は、1以
上の不飽和モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカル
ボン酸モノマーから選択されるモノマーを25から90
重量%、並びに1以上の不飽和非カルボン酸モノマーか
ら選択されるモノマーを75から10重量%含むモノマ
ーからポリマーを調製するためにも有用である。所望で
あれば、多エチレン性不飽和化合物(polyethy
lenically unsaturated com
pounds)を重合工程に加えることも可能である。
多エチレン性不飽和化合物は架橋剤として作用し、より
分子量の大きなポリマーを形成する。
【0015】本発明方法において使用される連鎖移動剤
または鎖長調節剤は亜燐酸または亜燐酸ナトリウムや亜
燐酸アンモニウムのような亜燐酸塩である。亜燐酸はモ
ノマー総重量の1から25重量%、好ましくは2から2
0重量%、より好ましくは5から20重量%、最も好ま
しくは5重量%よりも多く約15重量%までの量であ
る。
【0016】不飽和酸モノマーの重合において亜燐酸を
使用する目的は2つある。ひとつは実質的にすべてがホ
スホネート末端であるポリマー、すなわちホスフィネー
ト基を含まないポリマーを提供することである。そのよ
うなポリマーと、ホスフィノ(phosphino)末
端またはホスホノ(phosphono)/ホスフィポ
リマーの、分散剤および水処理用途におけるスケール防
止剤としての特性については後述される。第2の目的は
ホスホノ基の連鎖移動能力を使用して、調整された態様
小さな分子量、たとえば10,000以下、好ましくは
5,000以下の重量平均分子量のポリマーを与えるた
めである。
【0017】ホスホノ/ホスフィノ末端基を有するポリ
マーを製造するために使用されていた従来方法において
は、連鎖移動剤として次亜燐酸およびその誘導体を主と
して使用していた。次亜燐酸の連鎖移動剤としての効率
は亜燐酸の連鎖移動剤としての効率よりも非常に大きい
いので、連鎖移動剤としては次亜燐酸および次亜燐酸塩
が広く使用されていた。しかし、次亜燐酸の使用は、得
られるポリマーに主としてホスフィノ基またはホスフィ
ノ基とホスホノ基との混在をもたらす。実質的にすべて
がホスホノ基であるポリマーはこの方法では得ることが
できなかったのである。次亜燐酸の連鎖移動剤としての
効率を改良し、ホスフィネート含有ポリマーを得るため
の方法が米国特許第5,077,361号および5,2
94,686号に開示されている。これらはそれぞれ5
0−90%、および64−98%の次亜燐酸の連鎖移動
剤効率を示している。上記の文献では次亜燐酸を使用し
てホスホラスを導入するための連鎖移動剤効率は50−
98%とあるのに対し、米国特許4,046,707号
は亜燐酸を使用した、見かけ上はホスホネート末端ポリ
アクリル酸を提供する方法を開示するが、ホスホラスの
導入の効率はわずかに約20−25%にすぎない(カラ
ム6−7、実施例HおよびI)。すなわち、種々の合成
経路によるホスホネート末端ポリマーの調製方法が開示
されているが、より効率のよい連鎖移動剤である次亜燐
酸を使用しても所望のホスホネート末端ポリマーは得ら
れず、これらのポリマーを調製するに際して亜燐酸の低
い効率を解決する必要がある。
【0018】連鎖移動剤として亜燐酸を使用した場合、
イン−プロセス固形分は連鎖移動剤効率に大きな影響を
与える。「イン−プロセス固形分」とは、重合終了時の
反応容器内における、固形反応体およびポリマーのよう
な固体物質に完全に転化する反応体の重量の、反応混合
物の総重量、すなわち固体反応体と水の合計重量に対す
る比率をいう。重合終了時とは、すべてのモノマーおよ
び開始剤の供給が終わり、希釈水が後重合のために加え
られる前の時点をいう。好ましくは、重合は40から7
0重量%、より好ましくは50から70重量%、最も好
ましくは55から65重量%のイン−プロセス固形分で
行われる。約70重量%よりも多いイン−プロセス固形
分ではポリマー溶液の粘度が攪拌が困難なまでに上昇す
る。ポリマー溶液が十分に攪拌されない場合には、ゲル
の形成または他の不純物の形成が観察される。イン−プ
ロセス固形分を少なくとも約50重量%で重合を行うこ
とにより亜燐酸連鎖移動剤である亜燐酸ナトリウムの、
連鎖移動工程に関与してポリマー分子中にホスホネート
末端基として導入される相対量が増加する。
【0019】イン−プロセス固形分がポリマーの分子量
に与える影響の例は表1に示される。重合条件はイン−
プロセス固形分を変化させた以外は実施例4のものと同
じである。すなわち、過硫酸塩開始剤1%、Fe促進剤
6ppm、モノマーの10%の亜燐酸、イン−プロセス
中和(in−process neutralizat
ion)は95%であった。イン−プロセス固形分量の
増大が分子量を効果的に小さくすることは、ポリマーに
ホスホラスがより多く導入されていることを直接的に示
すものである。
【0020】
【表1】 表1 実施例No. 重量平均分子量 イン−プロセス固形分(%) 4 16100 40 5 9410 50 4A 5540 56 4B 4040 60
【0021】亜燐酸を連鎖移動剤として使用した場合に
は、モノマー混合物に含まれるすべての不飽和カルボン
酸モノマーは、部分的に中和された形態で使用されるこ
とが好ましい。不飽和カルボン酸モノマーの塩が使用さ
れる場合には、重合の前にまたは重合中に中和すること
ができる。不飽和カルボン酸モノマーが重合中に中和さ
れる場合には、中和溶液は他の供給物と別の流れとして
一緒に供給してもよく、また1以上の他の供給物ととも
に供給することもできる。アルカリ性中和剤は任意の無
機塩基または有機塩基であることができる。1以上の不
飽和カルボン酸モノマーを部分的に中和するための好ま
しい塩基としては、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミ
ン、ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、お
よびトリメチルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキ
シドがあげられる。
【0022】われわれは、連鎖移動剤として亜燐酸を使
用した場合には、イン−プロセス中和の程度が、連鎖移
動剤効率およびポリマー鎖へのホスホラスの導入の程度
に大きな影響を及ぼすことを見いだした。任意のカルボ
ン酸含有モノマーをイン−プロセス中和することにより
改良された効率を得ることができる。本明細書において
「イン−プロセス中和」とは、使用した不飽和カルボン
酸モノマーからのカルボン酸基の、当量基準での、重合
中における中和の相対的な程度をいう。使用する場合に
は、イン−プロセス中和剤は反応混合物のカルボン酸ま
たはカルボン酸無水物モノマー含有量に基づいて、共供
給物の30から100%当量、好ましくは40%当量よ
り多く、より好ましくは50%当量より多く、最も好ま
しくは75%当量より多いアルカリ性中和剤を、不飽和
カルボン酸モノマー、任意の不飽和非カルボン酸モノマ
ー、または不飽和酸非含有モノマー、亜燐酸連鎖移動
剤、水溶性開始剤、および水とともに反応器に供給する
ことができる。
【0023】イン−プロセス中和の程度のポリマー分子
量への効果、および連鎖移動剤の利用の効果は表2に示
される。重合条件はイン−プロセス中和の程度を変化さ
せた以外は実施例1のものと同じである。すなわち、9
2℃、過硫酸塩開始剤1%、Fe促進剤6ppm、モノ
マーの10%の亜燐酸、イン−プロセス固形分は56%
であった。ポリマーへのホスホラスの導入は、31P N
MRより測定され、重量平均分子量に逆比例する。
【0024】
【表2】 表2 実施例 重量平均 導入された燐 イン−プロセス No. 分子量 モル% 中和(%) 1A 11000 14 30 1 11300 15 50 2 7440 23 75 4A 5540 32 95 3 4890 35 100
【0025】本発明のポリマーを製造するプロセスは水
性プロセスであり、実質的に有機溶剤を含まないもので
あることができる。水は反応容器中に最初に導入するこ
とができ、また別な流れとして、反応混合物の1以上の
他の成分の溶剤として、またそれらの方法の組み合わせ
として供給することができる。好ましくは水の総量は最
終のポリマー固形分が約50から約70重量%となるよ
うな量で選択される。
【0026】任意の公知の水溶性開始剤が本発明の方法
において好適な開始剤として使用される。好適な開始剤
の1つは、過酸化水素、ある種のアルキルハイドロパー
オキサイド、ジアルキルパーオキサイド、過硫酸塩、パ
ーエステル、パーカーボネート、ケトンパーオキサイ
ド、およびアゾ開始剤のような熱開始剤である。好適な
フリーラジカル開始剤の具体例としては、過酸化水素、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、t−アミルハイドロパーオキサイ
ド、およびメチルエチルケトンパーオキサイドがあげら
れる。水溶性フリーラジカル開始剤は、好ましくはモノ
マー総重量の0.5から20重量%、より好ましくは1
から15重量%、最も好ましくは2から10重量%で使
用される。
【0027】水溶性のレドックス対(過酸化物と還元
剤)も使用することができる。好適な還元剤としては、
たとえば重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、イソ
アスコルビン酸、ソジウムホルムアルデヒド−スルホキ
シレート、およびヒドロキシルアミンがあげられ、たと
えば上記の熱フリーラジカル開始剤のような好適な酸化
剤とともに使用される。還元剤は典型的にはモノマー総
重量の0.05から10重量%、好ましくは0.5から
5重量%の量で使用される。
【0028】1以上の水溶性金属塩を重合を促進し、重
合中の分子量を調節するために使用することができる。
銅、鉄、コバルト、マンガンの塩のような水溶性金属塩
を、金属イオンとしてモノマー総重量の1から200p
pm、より典型的には1から10ppmの量で使用する
ことができる。好ましくは、金属促進剤は使用しない。
使用する場合には、好ましい金属塩は銅塩および鉄塩で
あり、水性溶液中で銅イオンまたは鉄イオンを生成する
すべての無機および有機化合物が包含される。好適な塩
としては、硫酸鉛、硝酸塩、塩化物、酢酸塩およびグル
コン酸塩があげられる。
【0029】本発明の方法はコフィード(cofee
d)法またはヒール(heel)法により行うことがで
きる。ヒール法の組み合わせが好ましい。さらに、本発
明方法は連続法でもバッチ法でも行うことができる。ヒ
ール法は重合容器内に1以上の反応物のすべてを供給
し、残りの反応体を一定時間で容器に計量または供給す
る方法である。コフィード法は、すべての反応体を一定
時間で容器に計量または供給する方法である。ヒール法
とコフィード法の組み合わせ法は、重合容器内に1以上
の反応物の一部を供給し、1以上の反応体の残りを一定
時間で容器に計量または供給する方法である。連続法に
おいては、反応体の一部が加えられた後、たとえばほぼ
30分後から反応容器内容物の一部を連続的に回収す
る。残余の反応体の添加は排出速度と同じ速度で続けら
れる。
【0030】好ましくは、本発明の方法はヒール法とコ
フィード法の組み合わせ法により行われ、連鎖移動剤の
一部が重合容器中に存在し、連鎖移動剤の残余および他
の反応体は反応容器に計量投入される。好ましくは、亜
燐酸のような連鎖移動剤の総量の50から100%が容
器内に存在し、連鎖移動剤の残余および他の反応体は反
応容器に計量投入される。たとえば金属塩促進剤のよう
な任意成分も重合工程において使用される他の成分も同
様に、反応容器内に存在してもよく、反応容器に計量投
入されてもよく、またその組み合わせでもよい。好まし
くは、75から100%、より好ましくは実質的にすべ
ての不飽和酸モノマーまたはそれらの塩、および1以上
の水溶性開始剤が反応容器に供給される。反応容器に供
給される成分は別々の流れで供給されてもよいし、1以
上の他の流れと組み合わされてもよい。開始剤および1
以上のモノマーは別々の流れで供給されることが好まし
い。
【0031】流れは好ましくは一定速度で反応容器に供
給される。供給は一般に所定時間にわたって行われ、好
ましくは5分から5時間、より好ましくは30分から4
時間、最も好ましくは1時間から3時間で行われる。所
望であれば、供給流れをずらして1以上の流れを他の流
れよりも先に開始したり終了させたりすることもでき
る。連鎖移動剤流れは1以上のモノマー流れと同時にま
たはそれよりも先に開始することができる。好ましく
は、連鎖移動剤流れは1以上のモノマー流れが完了する
と同時に、またはそれよりも先に完了する。
【0032】重合反応の温度は開始剤の選択と目的分子
量により変化する。一般には、重合温度はシステムの沸
点以下であり、たとえば60から約150℃である。高
温で行う場合には加圧下で重合を行うこともできる。好
ましくは重合温度は約80から120℃であり、最も好
ましくは85から110℃である。
【0033】ポリマー性ホスホラスが多く、無機亜燐酸
化合物の量が少ないものが、塗料配合物用の分散剤、洗
濯用洗剤および食器洗い機用洗浄剤の添加剤、鉱物分散
剤、カオリンクレースラリー用分散剤、水処理および油
製造用のスケール防止剤、分散剤、および腐食防止剤な
どの用途をはじめとする多くの最終用途においてより有
用である。重合工程における亜燐酸は酸化副反応により
生ずる燐酸および燐酸塩の混合物となる。NMR分析に
よれば、以下の成分を含むことが示された。
【0034】
【化1】
【0035】製造されたポリマー中に存在するこれらの
種の比率は、使用された方法により変化する。実施例に
示されるように、イン−プロセス固形分が少なくとも5
0%で行われた重合方法では、亜燐酸は連鎖移動剤とし
てより効果的に作用する。すなわち、このような方法で
はよりコストの高い方法によることなく、ポリマーに導
入されない無機化合物の量が減少し、ポリマーに導入さ
れる種が多くなる。本発明の方法により調製されたポリ
マーは、末端が実質的にホスホネート末端基であるポリ
マーである。
【0036】ポリマー製品の分子量の調節と狭い分散性
も連鎖移動剤の効率的な使用を示す。本発明の方法は末
端基としてポリマーに導入されたホスホネート部分を含
む低分子量の水溶性ポリマーを与える。低分子量とは、
重量平均分子量20,000未満、好ましくは10,0
00未満、最も好ましくは5,000未満をいう。さら
に、本発明の方法は狭い分散性を有するポリマーを与え
る。分散性は重量平均分子量と数平均分子量との比率で
ある。分子量は4,500の重量平均分子量を有するポ
リアクリル酸を標準試料とした水性ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)により測定されたもの
をいう。
【0037】本発明の方法により調製された、ホスホネ
ート末端基を有するポリマーの特に興味ある用途として
は、水処理および油製造用のスケール防止剤用途、特に
硫酸バリウムの沈殿防止剤がある。表3は、硫酸バリウ
ムの防止効果について、次亜燐酸を使用した従来技術に
より製造された比較用のポリマー添加剤(A)と、本発
明の方法により調製されたポリマー(B)の結果を示
す。試験方法は実施例12に記載されている。本発明の
方法により調製されたポリマーは、同じ投与量で使用さ
れた場合に従来技術の方法により調製されたポリマーよ
りも硫酸金属塩スケールの形成を防止するためにはより
効果的である。これはより大きな防止%で示される。
【0038】
【表3】
【0039】注1:FMC社からBellasol S
40として販売されている市販サンプル、ジアルキルホ
スフィネートポリマーとモノアルキルホスフィネートポ
リマーの混合物 注2:本発明の方法により調製されたポリマー
【0040】以下の実施例において本発明のいくつかの
態様が示される。すべての比率、部、%は、特記のない
限り重量基準である。使用されたすべての試薬は特記の
ない限り良好な市販グレードのものである。実施例およ
び表中で使用される略号は以下の通りである。 AA=アクリル酸 MAL=マレイン酸 MAA=メタクリル酸 AMPS=2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸 IPN=イン−プロセス中和(%) IPS=イン−プロセス固形分(%) Init=開始剤 PHA=亜燐酸(モノマーに基づく%) EDTA=エチレンジアミン4酢酸 表4は以下の実施例における実験変数をまとめたもので
ある。
【0041】
【表4】
【0042】実施例1 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水70.20g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2
を3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分
に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナト
リウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液8
3.30g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定
速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を
上記温度で30分保持した。ポリマー溶液はpH5.
0、固形分50.9%、残留アクリル酸951ppm、
重量平均分子量11,300、数平均分子量7,040
であった。31P NMRはアルキルホスホネートとして
15モル%の亜燐酸が存在することを示した。 実施例1A ポリアクリル酸 イン−プロセス中和を30%とし、実施例1と同じ操作
を行った。
【0043】実施例2 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水50.00g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.65g、0.15重量%FeSO4・7
2Oを3.00gを加えた。92℃に保持された上記
の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫
酸ナトリウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶
液124.90g、氷アクリル酸150.00gを別々
に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混
合物を上記温度で30分保持し、次いで46.70gの
脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。ポリマー溶液は
pH5.8、固形分51.5%、残留アクリル酸863
ppm、重量平均分子量7,440、数平均分子量5,
430であった。31P NMRはアルキルホスホネート
として23モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0044】実施例3 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水29.70g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.60g、0.15%FeSO4・7H2
を3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分
に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナト
リウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液16
6.50g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定
速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を
上記温度で30分保持し、次いで50.00gの脱イオ
ン水で希釈し、室温に冷却した。ポリマー溶液はpH
7.8、固形分50.5%、残留アクリル酸863pp
m、重量平均分子量4,890、数平均分子量4,00
0であった。31P NMRはアルキルホスホネートとし
て35モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0045】実施例4 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水186.00g、亜燐酸(Ald
rich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム5
0%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2
Oを3.00g加えた。92℃に保持された上記の成分
に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナト
リウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液15
8.2g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定速
度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上
記温度で30分保持し、室温に冷却した。ポリマー溶液
はpH6.5、固形分41.1%、残留アクリル酸2.
06%、重量平均分子量16,100、数平均分子量
9,660であった。
【0046】実施例4A ポリアクリル酸 イン−プロセス固形分を56%とした以外は実施例4と
同じ操作を行った。 実施例4B ポリアクリル酸 イン−プロセス固形分を60%とした以外は実施例4と
同じ操作を行った。
【0047】実施例5 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水76.21g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2
を3.00gを加えた。92℃に保持された上記の成分
に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナト
リウム1.50g、50%水酸化ナトリウム水溶液15
8.20g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定
速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を
上記温度で30分保持し、室温に冷却した。ポリマー溶
液はpH6.7、固形分52.3%、残留アクリル酸3
415ppm、重量平均分子量9,410、数平均分子
量6,450であった。
【0048】実施例6 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水35.00g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.63g、0.15%FeSO4・7H2
を3.00gを加えた。98℃に保持された上記の成分
に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸ナト
リウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水溶液15
8.20g、氷アクリル酸150.00gを別々に一定
速度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を
上記温度で30分保持し、次いで50.00gの脱イオ
ン水で希釈し、室温に冷却した。ポリマー溶液はpH
6.3、固形分50.9%、残留アクリル酸646pp
m、重量平均分子量4,050、数平均分子量3,43
0であった。31P NMRはアルキルホスホネートとし
て41モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0049】実施例7 ポリアクリル酸 メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水38.00g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50
%水溶液14.65gを加えた。98℃に保持された上
記の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過
硫酸ナトリウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水
溶液158.00g、氷アクリル酸150.00gを別
々に一定速度で120分で加えた。上記の添加後、反応
混合物を上記温度で30分保持し、次いで150.00
gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却した。ポリマー溶
液はpH5.7、固形分41.2%、残留アクリル酸は
検出できなかった、重量平均分子量2,860、数平均
分子量2,460であった。31PNMRはアルキルホス
ホネートとして72モル%の亜燐酸が存在することを示
した。
【0050】実施例8 ポリ(70AA/30MAA) メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水41.5g、亜燐酸(Aldri
ch 99%)15.00g、水酸化ナトリウム50%
水溶液14.65gを加えた。98℃に保持された上記
の成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫
酸ナトリウム3.00g、50%水酸化ナトリウム水溶
液150.50g、氷アクリル酸105.00gと氷メ
タクリル酸45.00gの混合物を別々に一定速度で1
20分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上記温度
で30分保持し、次いで150.00gの脱イオン水で
希釈し、室温に冷却した。ポリマー溶液はpH6.3、
固形分40.8%、残留アクリル酸は検出できなかっ
た、重量平均分子量4,340、数平均分子量3,42
0であった。31PNMRはアルキルホスホネートとして
48モル%の亜燐酸が存在することを示した。
【0051】実施例9 ポリ(65AA/25MAL/
10AMPS) メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水105.00g、亜燐酸(Ald
rich 99%)16.00g、マレイン酸50.0
0g、0.15%FeSO4・7H2Oを5.00g、水
酸化ナトリウム50%水溶液76.00gを加えた。9
2℃に保持された上記の成分に、攪拌下、20.00g
の脱イオン水中の過硫酸ナトリウム4.00g、氷アク
リル酸130.00gと2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸のナトリウム塩の50%溶液の4
4.25gの混合物を別々に一定速度で120分で加え
た。上記の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持
し、次いで40.00gの脱イオン水で希釈し、室温に
冷却した。ポリマー溶液はpH3.6、固形分50.2
%、残留アクリル酸および残留マレイン酸は検出できな
かった、重量平均分子量10,700、数平均分子量
6,500であった。
【0052】実施例10 ポリ(65AA/25MAL
/10AMPS) メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水75.00g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)16.00g、マレイン酸50.00
g、0.15%FeSO4・7H2Oを5.00g、水酸
化ナトリウム50%水溶液76.00gを加えた。92
℃に保持された上記の成分に、攪拌下、20.00gの
脱イオン水中の過硫酸ナトリウム4.00g、水酸化ナ
トリウムの50%水溶液130g、氷アクリル酸13
0.00gと2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸のナトリウム塩の50%水溶液の44.25
gの混合物を別々に一定速度で120分で加えた。上記
の添加後、反応混合物を上記温度で30分保持し、次い
で45.00gの脱イオン水で希釈し、室温に冷却し
た。ポリマー溶液はpH7.0、固形分49.4%、残
留アクリル酸は検出できなかった、残留マレイン酸80
ppm、重量平均分子量4,340、数平均分子量3,
400であった。
【0053】実施例11 ポリAMPS メカニカルスターラー、還流コンデンサー、熱電対、お
よびモノマー、腐食性溶液、開始剤溶液を徐々に加える
ための隔膜投入口を備えた500ミリリットルの4口フ
ラスコに、脱イオン水20.00g、亜燐酸(Aldr
ich 99%)7.50g、水酸化ナトリウム50%
水溶液7.30gを加えた。98℃に保持された上記の
成分に、攪拌下、10.00gの脱イオン水中の過硫酸
ナトリウム3.00g、2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸のナトリウム塩の53.36%水
溶液(pH=8.5)の281.30gを別々に一定速
度で120分で加えた。上記の添加後、反応混合物を上
記温度で20分保持し、次いで室温に冷却した。ポリマ
ー溶液はpH2.6、固形分50.3%、プロトンNM
Rで測定した結果、残留モノマーは検出できなかった、
重量平均分子量3,290、数平均分子量2,900で
あった。
【0054】実施例12 硫酸バリウム防止の試験方法 本発明の方法により調製されたポリマーについて、硫酸
バリウムスケールの形成を防止する能力を評価した。硫
酸バリウムの防止を測定するための試験方法は以下の工
程から成る:(1)試験されるポリマーを含む試験溶液
の調製、(2)試験溶液のインキュベーション、(3)
試験溶液中で沈殿しなかったバリウムの量の測定。2つ
の試験溶液を比較する場合、より大きな硫酸バリウム防
止%を示す試験溶液は、硫酸金属塩のスケール形成をよ
り効果的に防止するスケール防止剤を含むこととなる。
試験溶液は、バリウム含有溶液、硫酸塩含有溶液、緩衝
溶液、および試験されるポリマーを含む防止剤溶液から
調製される。防止剤溶液中のポリマー濃度は遊離酸形態
(H)にあるポリマーのグラム数として示される。バリ
ウム−および硫酸塩含有溶液を等量で混合したときの組
成を表5に示す。バリウム含有溶液は382ミリグラム
/リットルの塩化バリウムを含むが硫酸ナトリウムは含
まない。一方、硫酸塩含有溶液は4,378ミリグラム
/リットルの硫酸ナトリウムを含むが、塩化バリウムは
含まない。
【0055】
【表5】硫酸バリウム含有溶液の組成 成分 濃度(ミリグラム/リットル) KCl 795 NaCl 49060 CaCl2 4480 MgCl2 3665 BaCl2 192 SrCl2 526 Na2SO4 2190 NaHCO3 425 脱イオン水 残部
【0056】緩衝溶液と防止剤溶液の組成は以下の通り
である。 成分 濃度 CH3COONa・3H2O 13.6g/100g溶液 CH3COOH 0.535g/100g溶液 脱イオン水 残部 防止剤溶液 成分 濃度 試験されるスケール防止剤 1g/リットル 脱イオン水 残部
【0057】バリウム含有溶液と硫酸塩含有溶液は0.
45ミクロンのフィルターで濾過され、希塩酸によりp
H=6.0に調節した。防止剤溶液は希塩酸または希水
酸化ナトリウムによりpH=6.0に調節した。試験さ
れるポリマーを含む試験溶液(以下において「試験防止
剤溶液」と呼ばれる)は、1ミリリットルの緩衝溶液、
50ミリリットルの硫酸塩含有溶液、所望量(具体的な
使用量に対応させ、試験溶液の総重量の24または32
ppm)の防止剤溶液と50ミリリットルのバリウム含
有溶液を混合して調製される。
【0058】対照として、「防止剤を含まない試験溶
液」、硫酸塩試験溶液およびバリウム試験溶液が調製さ
れた。「防止剤を含まない試験溶液」は、1ミリリット
ルの緩衝溶液、50ミリリットルの硫酸塩含有溶液、5
0ミリリットルのバリウム含有溶液、および試験防止剤
溶液に加えられた防止剤溶液と同量の脱イオン水を混合
して調製された。たとえば、総量で2.5ミリリットル
の防止剤溶液が試験防止剤溶液に加えられた場合には、
2.5ミリリットルの脱イオン水が「防止剤を含まない
試験溶液」に加えられた。硫酸塩試験溶液は1ミリリッ
トルの緩衝溶液、100ミリリットルの硫酸塩含有溶
液、および試験防止剤溶液に加えられた防止剤溶液と同
量の脱イオン水を混合して調製された。バリウム試験溶
液は 1ミリリットルの緩衝溶液、100ミリリットル
のバリウム含有溶液、および試験防止剤溶液に加えられ
た防止剤溶液と同量の脱イオン水を混合して調製され
た。
【0059】試験防止剤溶液、防止剤を含まない試験溶
液、硫酸塩試験溶液、およびバリウム試験溶液を、85
℃で水浴中に置き、24時間ゆるやかに振とうした。2
4時間のインキュベーション後、試験溶液は同時に水浴
から取り出され、それぞれの試験溶液について希釈試験
溶液がバリウム含有量を分析するために調製された。希
釈試験溶液は100ミリリットルのフラスコに以下の成
分を記載した順番で加えることにより調製した。 (1)5ミリリットルのEDTA溶液 (2)30ミリリットルの脱イオン水 (3)インキュベートされた試験溶液の表面部分から採
取した試料5−10g (4)脱イオン水、総量を100ミリリットルとするた
めの残量 EDTA溶液は1000gの溶液当たり100gのK2
EDTA・2H2Oと残部の水から成っていた。EDT
A溶液のpHはKOHペレットにより10.5に調節さ
れた。希釈試験溶液についてApplied Rese
arch Laboratories Fisons社
製のSpectra Span 7 DCPスペクトロ
メーターで、直流プラズマを使用してバリウムを測定し
た。非希釈試験溶液中のバリウム濃度をバリウムの測定
値から計算した。硫酸バリウムの防止%は以下の式によ
り求められた。
【0060】硫酸バリウム防止%=100×[Ba防止
剤−Ba防止剤なし]/[0.5×[Baバリウム−B
a硫酸塩]−Ba防止剤なし]
【0061】式中、 「Ba防止剤」は試験防止剤溶液中のバリウム濃度 「Ba防止剤なし」は、防止剤を含まない試験溶液中の
バリウム濃度 「Baバリウム」はバリウム試験溶液中のバリウム濃度 「Ba硫酸塩」は硫酸塩試験溶液中のバリウム濃度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バリー・ヴァインステイン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19025、 ドレシャー、ブルーバード・レーン 419

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和カルボン酸モノマー、不飽和非カ
    ルボン酸モノマー、不飽和酸非含有モノマーの1以上か
    ら選択されるモノマーを、(a)水、(b)1以上の水
    溶性開始剤、および(c)亜燐酸またはその塩の存在下
    で重合させる低分子量ホスホネート末端ポリマーの製造
    方法であって、前記不飽和カルボン酸モノマーが不飽和
    モノカルボン酸モノマーおよび不飽和ジカルボン酸モノ
    マーを含み、75から100重量%の不飽和モノカルボ
    ン酸モノマーを、水と25から100重量%の亜燐酸ま
    たはその塩を含む重合反応器に計り入れ、存在する不飽
    和カルボン酸モノマーの酸基の少なくとも30%当量を
    中和するのに十分な量のアルカリ中和剤が重合中に存在
    し、重合終了時における、固体反応体と水の合計重量に
    対する固体反応体の重量比率であるイン−プロセス固形
    分が少なくとも40%となるようにする前記の方法。
  2. 【請求項2】 イン−プロセス固形分が50から70重
    量%である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ中和剤が不飽和カルボン酸モノ
    マーの酸基の50から100%当量を中和するのに十分
    な量で存在する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 亜燐酸がモノマー総重量の1から25重
    量%の量で存在する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 亜燐酸がモノマー総重量の5重量%より
    も多く約15重量%までの量で存在する請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 1以上の水溶性開始剤がモノマー総重量
    の0.5重量%から20重量%までの量で存在する請求
    項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 不飽和カルボン酸モノマーまたはその塩
    が、水と50から100重量%の亜燐酸またはその塩を
    含む重合反応器に計り入れられる請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 不飽和モノカルボン酸モノマーが5分な
    いし5時間で重合反応器に計り入れられる請求項1記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 モノマーが、1以上の不飽和モノおよび
    ジカルボン酸モノマーから選択されたモノマーを20か
    ら100重量%、並びに1以上の不飽和酸非含有モノマ
    ーから選択されたモノマーを80から0重量%含む、請
    求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 モノマーが、1以上の不飽和モノおよ
    びジカルボン酸モノマーから選択されたモノマーを25
    から90重量%、並びに1以上の不飽和非カルボン酸モ
    ノマーから選択されたモノマーを75から10重量%含
    む、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 低分子量ホスホネート末端ポリマーが
    10000未満の重量平均分子量を有する請求項1記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 低分子量ポリマーが実質的にホスホネ
    ート末端基である末端基を有する請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 アルカリ性中和剤が、水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、トリエタノ
    ールアミン、ジメチルアミノエタノール、エタノールア
    ミン、およびトリメチルヒドロキシエチルアンモニウム
    ヒドロキシドの1以上から選択される、請求項1記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 モノマーがアクリル酸、メタクリル
    酸、マレイン酸、無水マレイン酸、2−アクリルアミド
    −2−メチルプロパンスルホン酸およびそれらの水溶性
    塩の1以上から選択される、請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 不飽和カルボン酸モノマーが、アクリ
    ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、マレイ
    ン酸、無水マレイン酸、1,2,3,6−テトラヒドロ
    フタル酸無水物、3,6−エポキシ−1,2,3,6−
    テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−2,
    3−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]−5
    −オクテン−2,3−ジカルボン酸無水物、3−メチル
    −1,2,6−テトラヒドロフタル酸無水物、2−メチ
    ル−1,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、イタコ
    ン酸、メサコン酸、フマル酸、シトラコン酸、並びにそ
    れらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩の1以上か
    ら選択される、請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 不飽和非カルボン酸モノマーが、2−
    アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリ
    ルスルホン酸、アリルホスホン酸、アリルオキシベンゼ
    ンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(2−プロペニル
    オキシ)プロパンスルホン酸、2−メチル−2−プロペ
    ン−1−スルホン酸、イソプロペニルホスホン酸、ホス
    ホエチルメタクリレート、ビニルホスホン酸、スチレン
    −スルホン酸、ビニルスルホン酸、並びにそれらのアル
    カリ金属塩およびアンモニウム塩の1以上から選択され
    る、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 不飽和酸非含有モノマーが、アクリル
    アミド、メタクリルアミド、N−tert−ブチルアク
    リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメ
    チルアクリルアミド、メチルアクリレート、エチルアク
    リレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレー
    ト、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
    ト、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピ
    ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ア
    クリロニトリル、メタクリロニトリル、アリルアルコー
    ル、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビ
    ニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニル
    イミダゾール、酢酸ビニルおよびスチレンの1以上から
    選択される、請求項1記載の方法。
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