JPH10149728A - 電気ケーブル - Google Patents
電気ケーブルInfo
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- JPH10149728A JPH10149728A JP30804496A JP30804496A JPH10149728A JP H10149728 A JPH10149728 A JP H10149728A JP 30804496 A JP30804496 A JP 30804496A JP 30804496 A JP30804496 A JP 30804496A JP H10149728 A JPH10149728 A JP H10149728A
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- Japan
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- unit cables
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- cables
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 漏話の発生を効果的に抑制しながら製造効率
を高める。 【解決手段】 複数の単位ケーブル１２ａ〜１２ｆと、
これら単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの間に介設されるス
ペーサー１４とを設け、これら単位ケーブル１２ａ〜１
２ｆとスペーサー１４を外皮１８によって一体に被覆し
て通信ケーブル１０を構成した。スペーサー１４は、断
面円形の紐状とし、低誘電率を有する樹脂材料から構成
した。そして、スペーサー１４の表面には周方向に一定
の間隔で設けられてスペーサー１４の長手方向に螺旋状
に延びる６つのスロット１６を形成し、これら各スロッ
ト１６に単位ケーブル１２ａ〜１２ｆを収容した。
を高める。 【解決手段】 複数の単位ケーブル１２ａ〜１２ｆと、
これら単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの間に介設されるス
ペーサー１４とを設け、これら単位ケーブル１２ａ〜１
２ｆとスペーサー１４を外皮１８によって一体に被覆し
て通信ケーブル１０を構成した。スペーサー１４は、断
面円形の紐状とし、低誘電率を有する樹脂材料から構成
した。そして、スペーサー１４の表面には周方向に一定
の間隔で設けられてスペーサー１４の長手方向に螺旋状
に延びる６つのスロット１６を形成し、これら各スロッ
ト１６に単位ケーブル１２ａ〜１２ｆを収容した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルや計
装用の制御ケーブル等に適した電気ケーブルに関するも
のである。
装用の制御ケーブル等に適した電気ケーブルに関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えば、図４に示すように一
対の電線から構成される複数の回線５３を外皮５４で一
体に被覆して単位ケーブルを構成し、さらに数本の単位
ケーブル５１ａ〜５１ｆ（図示の例では６本）を外皮５
２で一体に被覆することによって１本の通信ケーブルを
構成することが行われている。
対の電線から構成される複数の回線５３を外皮５４で一
体に被覆して単位ケーブルを構成し、さらに数本の単位
ケーブル５１ａ〜５１ｆ（図示の例では６本）を外皮５
２で一体に被覆することによって１本の通信ケーブルを
構成することが行われている。
【０００３】このように多数の回線を有する通信ケーブ
ル５０では、誘電電圧による電線間の有害な結合（漏
話）を防止する必要があり、各単位ケーブル５１ａ〜５
１ｆにおいて回線５３の基本となる２本の心線をそれぞ
れ撚り合せることにより各回線での漏話の発生を抑える
ことが行われている。
ル５０では、誘電電圧による電線間の有害な結合（漏
話）を防止する必要があり、各単位ケーブル５１ａ〜５
１ｆにおいて回線５３の基本となる２本の心線をそれぞ
れ撚り合せることにより各回線での漏話の発生を抑える
ことが行われている。
【０００４】また、撚り合わされた電線対が複数束ねら
れる場合には各電線対の撚りピッチを異なるピッチに設
定すると電線対間での漏話の発生を抑制できることが知
られており、上記通信ケーブル５０では、各単位ケーブ
ル５１ａ〜５１ｆにおける各回線５３の心線の撚りピッ
チを異なるピッチに設定することにより回線５３間での
漏話を抑えるようにし、さらに単位ケーブル５１ａ〜５
１ｆにおける回線５３同士を一体に撚り合わせるととも
に、この撚りピッチを各単位ケーブル５１ａ〜５１ｆ間
で異なるピッチに設定することによって単位ケーブル５
１ａ〜５１ｆ間での漏話を抑制するようにしている。
れる場合には各電線対の撚りピッチを異なるピッチに設
定すると電線対間での漏話の発生を抑制できることが知
られており、上記通信ケーブル５０では、各単位ケーブ
ル５１ａ〜５１ｆにおける各回線５３の心線の撚りピッ
チを異なるピッチに設定することにより回線５３間での
漏話を抑えるようにし、さらに単位ケーブル５１ａ〜５
１ｆにおける回線５３同士を一体に撚り合わせるととも
に、この撚りピッチを各単位ケーブル５１ａ〜５１ｆ間
で異なるピッチに設定することによって単位ケーブル５
１ａ〜５１ｆ間での漏話を抑制するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
通信ケーブルでは、漏話を効果的に抑えることができる
ものの、回線同士の撚りピッチを各単位ケーブル間で異
なる値に設定する必要があるため製造効率が悪く、ま
た、部品管理上も面倒である。
通信ケーブルでは、漏話を効果的に抑えることができる
ものの、回線同士の撚りピッチを各単位ケーブル間で異
なる値に設定する必要があるため製造効率が悪く、ま
た、部品管理上も面倒である。
【０００６】また、近年では、極めて多くの回線を１本
の通信ケーブルに含める傾向にあり、そのため各単位ケ
ーブルにおける回線同士を異なる撚りピッチで生産する
のが難しいばかりか、回線同士の撚りピッチが近似して
漏話を充分に抑制できないという事態を招く虞れもあ
る。
の通信ケーブルに含める傾向にあり、そのため各単位ケ
ーブルにおける回線同士を異なる撚りピッチで生産する
のが難しいばかりか、回線同士の撚りピッチが近似して
漏話を充分に抑制できないという事態を招く虞れもあ
る。
【０００７】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、漏話を効果的に抑制しながら製造効率
を高めることができる通信ケーブルを提供することを目
的としている。
れたものであり、漏話を効果的に抑制しながら製造効率
を高めることができる通信ケーブルを提供することを目
的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電気ケーブルは、一乃至複数の電線からな
る複数の単位ケーブルと、各単位ケーブルの間に介設さ
れる低誘電率を有するスペーサーとを有し、このスペー
サーに各々独立して上記単位ケーブルの方向に延びる複
数の溝部が設けられ、各溝部に上記単位ケーブルがそれ
ぞれ収容されているものである。
に、本発明の電気ケーブルは、一乃至複数の電線からな
る複数の単位ケーブルと、各単位ケーブルの間に介設さ
れる低誘電率を有するスペーサーとを有し、このスペー
サーに各々独立して上記単位ケーブルの方向に延びる複
数の溝部が設けられ、各溝部に上記単位ケーブルがそれ
ぞれ収容されているものである。
【０００９】この電気ケーブルによれば、単位ケーブル
同士が低誘電率を有するスペーサーによって隔てられて
いるため単位ケーブル間での誘電電圧の発生が抑えられ
る。そのため必ずしも各単位ケーブル間において電線の
撚りピッチを異なるピッチに設定する必要がなくなり各
単位ケーブルの構造を共通化することが可能となる。
同士が低誘電率を有するスペーサーによって隔てられて
いるため単位ケーブル間での誘電電圧の発生が抑えられ
る。そのため必ずしも各単位ケーブル間において電線の
撚りピッチを異なるピッチに設定する必要がなくなり各
単位ケーブルの構造を共通化することが可能となる。
【００１０】また、請求項１記載の電気ケーブルにおい
て、上記各単位ケーブルは、送信用及び受信用の一対の
心線が撚り合わされてなる回線を複数有し、各回線同士
が一体に撚り合わされているものであって、各単位ケー
ブルにおける各回線の心線同士の撚りピッチが異なるピ
ッチに設定されるとともに、回線同士の撚りピッチが単
位ケーブル間で同一のピッチに設定されているものであ
る。
て、上記各単位ケーブルは、送信用及び受信用の一対の
心線が撚り合わされてなる回線を複数有し、各回線同士
が一体に撚り合わされているものであって、各単位ケー
ブルにおける各回線の心線同士の撚りピッチが異なるピ
ッチに設定されるとともに、回線同士の撚りピッチが単
位ケーブル間で同一のピッチに設定されているものであ
る。
【００１１】この電気ケーブルによれば、数多くの回線
を１本のケーブルに含めながらも、各回線間の漏話を効
果的に抑えることができ、しかも構造的に有利な通信ケ
ーブルを構成することができる。
を１本のケーブルに含めながらも、各回線間の漏話を効
果的に抑えることができ、しかも構造的に有利な通信ケ
ーブルを構成することができる。
【００１２】さらに、請求項１又は２記載の電気ケーブ
ルにおいて、上記スペーサーが断面円形に形成されて周
方向に所定間隔で上記溝部が設けられるとともに、各溝
部が上記単位ケーブルの方向に螺旋状に形成されている
ものである。
ルにおいて、上記スペーサーが断面円形に形成されて周
方向に所定間隔で上記溝部が設けられるとともに、各溝
部が上記単位ケーブルの方向に螺旋状に形成されている
ものである。
【００１３】この電気ケーブルによれば、スペーサーに
対して各単位ケーブルが定着し易くなる。
対して各単位ケーブルが定着し易くなる。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【００１５】図１は本発明に係る電気ケーブルの一例と
しての通信ケーブルの断面を示している。この図に示す
ように、通信ケーブル１０は、複数の単位ケーブル１２
ａ〜１２ｆと、これら単位ケーブル１２ａ〜１２の間に
介設されるスペーサー１４とを有しており、これら単位
ケーブル１２ａ〜１２ｆとスペーサー１４とが外皮１８
によって一体に被覆されている。
しての通信ケーブルの断面を示している。この図に示す
ように、通信ケーブル１０は、複数の単位ケーブル１２
ａ〜１２ｆと、これら単位ケーブル１２ａ〜１２の間に
介設されるスペーサー１４とを有しており、これら単位
ケーブル１２ａ〜１２ｆとスペーサー１４とが外皮１８
によって一体に被覆されている。
【００１６】上記各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆは、図
２に示すように送信用及び受信用の２本ひと組みの電線
からなる複数の回線２０ａ〜２０ｄから構成されてい
る。各回線２０ａ〜２０ｄを構成する心線同士は、それ
ぞれ一定のピッチで撚り合わされており、また、各回線
２０ａ〜２０ｄ間では、この撚りピッチが異なるピッチ
とされている。つまり、各回線２０ａ〜２０ｄを構成す
る心線が対撚りされることにより送信用及び受信用の各
心線間での誘電電圧の発生が抑制され、これにより各回
線２０ａ〜２０ｄでの漏話が抑えられ、さらに、上記対
撚りのピッチが各回線２０ａ〜２０ｄ間で異なるピッチ
とされることにより回線２０ａ〜２０ｄ間での漏話が抑
制されるようになっている。
２に示すように送信用及び受信用の２本ひと組みの電線
からなる複数の回線２０ａ〜２０ｄから構成されてい
る。各回線２０ａ〜２０ｄを構成する心線同士は、それ
ぞれ一定のピッチで撚り合わされており、また、各回線
２０ａ〜２０ｄ間では、この撚りピッチが異なるピッチ
とされている。つまり、各回線２０ａ〜２０ｄを構成す
る心線が対撚りされることにより送信用及び受信用の各
心線間での誘電電圧の発生が抑制され、これにより各回
線２０ａ〜２０ｄでの漏話が抑えられ、さらに、上記対
撚りのピッチが各回線２０ａ〜２０ｄ間で異なるピッチ
とされることにより回線２０ａ〜２０ｄ間での漏話が抑
制されるようになっている。
【００１７】そして、各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆに
おいて、各回線２０ａ〜２０ｄが一体に撚り合わされて
いる。
おいて、各回線２０ａ〜２０ｄが一体に撚り合わされて
いる。
【００１８】一方、上記スペーサー１４は、図１に示す
ように、断面略円形の可撓性のある紐状の部材で、低誘
電率を有する樹脂材料、例えばポリエチレン、あるいは
ポリプロピレン（誘電率ε＝２．２〜２．４）、好まし
くは発砲ポリエチレン、発砲ポリプロピレンから構成さ
れている。
ように、断面略円形の可撓性のある紐状の部材で、低誘
電率を有する樹脂材料、例えばポリエチレン、あるいは
ポリプロピレン（誘電率ε＝２．２〜２．４）、好まし
くは発砲ポリエチレン、発砲ポリプロピレンから構成さ
れている。
【００１９】スペーサー１４の表面には周方向に一定の
間隔で設けられて、図３（ａ）に示すようにスペーサー
１４の長手方向に螺旋状に延びる６つのスロット１６が
形成されている。そして、図１に示すように、これら各
スロット１６にそれぞれ上記単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆが収容されている。
間隔で設けられて、図３（ａ）に示すようにスペーサー
１４の長手方向に螺旋状に延びる６つのスロット１６が
形成されている。そして、図１に示すように、これら各
スロット１６にそれぞれ上記単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆが収容されている。
【００２０】以上のように構成された通信ケーブル１０
では、上述のように各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆがス
ロット１６内に収容されて、単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆ同士が低誘電率を有するスペーサー１４を隔てて配設
されるため、各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆにおいて
は、近接する単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの磁界の影響
を受け難くなっている。そのため、各単位ケーブル１２
ａ〜１２ｆを構成する回線２０ａ〜２０ｄの撚りピッチ
を同一のピッチに設定しても単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆ間での漏話を効果的に抑制することができる。
では、上述のように各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆがス
ロット１６内に収容されて、単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆ同士が低誘電率を有するスペーサー１４を隔てて配設
されるため、各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆにおいて
は、近接する単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの磁界の影響
を受け難くなっている。そのため、各単位ケーブル１２
ａ〜１２ｆを構成する回線２０ａ〜２０ｄの撚りピッチ
を同一のピッチに設定しても単位ケーブル１２ａ〜１２
ｆ間での漏話を効果的に抑制することができる。
【００２１】つまり、上記通信ケーブル１０によれば、
各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの構成を共通化して製造
効率を向上させることができ、しかも各単位ケーブル１
２ａ〜１２ｆでの漏話を効果的に抑制することができる
という効果がある。
各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆの構成を共通化して製造
効率を向上させることができ、しかも各単位ケーブル１
２ａ〜１２ｆでの漏話を効果的に抑制することができる
という効果がある。
【００２２】また、上記通信ケーブル１０によれば、例
えば、通信ケーブル１０が踏み付けられる等しても、各
単位ケーブル１２ａ〜１２ｆがスロット１６内に収容さ
れているため、各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆに作用す
る圧力を軽減することができ、これにより各単位ケーブ
ル１２ａ〜１２ｆの断線等を効果的に防止することがで
きるとういう利点もある。
えば、通信ケーブル１０が踏み付けられる等しても、各
単位ケーブル１２ａ〜１２ｆがスロット１６内に収容さ
れているため、各単位ケーブル１２ａ〜１２ｆに作用す
る圧力を軽減することができ、これにより各単位ケーブ
ル１２ａ〜１２ｆの断線等を効果的に防止することがで
きるとういう利点もある。
【００２３】なお、上記通信ケーブル１０は本発明に係
る電気ケーブルであってその具体的な構成は本発明の要
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
る電気ケーブルであってその具体的な構成は本発明の要
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【００２４】例えば、上記通信ケーブル１０ではスペー
サー１４をポリエチレン、あるいはポリプロピレンから
構成するようにしているが、低誘電率を有する材料であ
ればこれら以外の材料からスペーサー１４を構成するよ
うにしてもい。この場合、スロット１６内に収容する電
線の種類（用途）によっても異なるが、誘電率εが３．
０以下の材料を用いてスペーサー１４を構成するのが望
ましい。
サー１４をポリエチレン、あるいはポリプロピレンから
構成するようにしているが、低誘電率を有する材料であ
ればこれら以外の材料からスペーサー１４を構成するよ
うにしてもい。この場合、スロット１６内に収容する電
線の種類（用途）によっても異なるが、誘電率εが３．
０以下の材料を用いてスペーサー１４を構成するのが望
ましい。
【００２５】ところで、ポリエチレン、あるいはポリプ
ロピレンは上述のように低誘電率を有する点で好ましい
ものの、柔軟性が比較的低い。従って、高い柔軟性が要
求される場合には、例えば、可塑剤の配合により軟質品
を得やすい塩化ビニル樹脂等によってスペーサー１４を
構成するようにしてもよい。例えば、塩化ビニル樹脂に
炭酸カルシウム、ステアリン酸鉛を配合した塩化ビニル
樹脂混合物からスペーサー１４を構成するようにすれ
ば、誘電率が比較的低く（ε＝３．０程度）、しかも柔
軟性に優れたスペーサー１４を得ることができる。
ロピレンは上述のように低誘電率を有する点で好ましい
ものの、柔軟性が比較的低い。従って、高い柔軟性が要
求される場合には、例えば、可塑剤の配合により軟質品
を得やすい塩化ビニル樹脂等によってスペーサー１４を
構成するようにしてもよい。例えば、塩化ビニル樹脂に
炭酸カルシウム、ステアリン酸鉛を配合した塩化ビニル
樹脂混合物からスペーサー１４を構成するようにすれ
ば、誘電率が比較的低く（ε＝３．０程度）、しかも柔
軟性に優れたスペーサー１４を得ることができる。
【００２６】また、上記通信ケーブル１０では、スペー
サー１４においてスロット１６が螺旋状に形成されてい
るが、例えば、図３（ｂ）に示すように長手方向に互い
平行に真直に延びるスロット１６を形成するようにして
もよい。このようなスペーサー１４によれば図３（ａ）
に示すスペーサー１４に比べると製造が容易であるとい
う利点がある。但し、図３（ａ）に示すスペーサー１４
を用いた通信ケーブル１０では、各単位ケーブル１２ａ
〜１２ｆがスペーサー１４に巻着されるため定着性がよ
く生産過程等で取り扱い易いという利点がある。
サー１４においてスロット１６が螺旋状に形成されてい
るが、例えば、図３（ｂ）に示すように長手方向に互い
平行に真直に延びるスロット１６を形成するようにして
もよい。このようなスペーサー１４によれば図３（ａ）
に示すスペーサー１４に比べると製造が容易であるとい
う利点がある。但し、図３（ａ）に示すスペーサー１４
を用いた通信ケーブル１０では、各単位ケーブル１２ａ
〜１２ｆがスペーサー１４に巻着されるため定着性がよ
く生産過程等で取り扱い易いという利点がある。
【００２７】なお、図１に示す通信ケーブル１０は各単
位ケーブル１２ａ〜１２ｆが円形に束ねられた構造であ
るが、例えば、フラットケーブルの構造においても本願
発明を適用することができる。この場合には上記スペー
サーを平坦な板状に形成し、これに互いに平行なスロッ
トを形成して単位ケーブルを収容するようにすればよ
い。このような構造のフラットケーブルによれば、上記
通信ケーブル１０と同様に、単位ケーブルでの漏話の発
生を効果的に防止することができる。
位ケーブル１２ａ〜１２ｆが円形に束ねられた構造であ
るが、例えば、フラットケーブルの構造においても本願
発明を適用することができる。この場合には上記スペー
サーを平坦な板状に形成し、これに互いに平行なスロッ
トを形成して単位ケーブルを収容するようにすればよ
い。このような構造のフラットケーブルによれば、上記
通信ケーブル１０と同様に、単位ケーブルでの漏話の発
生を効果的に防止することができる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気ケー
ブルは、複数の単位ケーブルと、低誘電率を有するスペ
ーサーとを設け、このスペーサーに各々独立して上記単
位ケーブルの方向に延びる複数の溝部を形成してこれら
の溝部に単位ケーブルをそれぞれ収容し、これにより各
単位ケーブルが相互に磁界の影響を受け難くなるように
したので、各単位ケーブルの構造を共通化して生産効率
を向上させることができるとともに、各単位ケーブル間
での漏話を効果的に抑制することができる。
ブルは、複数の単位ケーブルと、低誘電率を有するスペ
ーサーとを設け、このスペーサーに各々独立して上記単
位ケーブルの方向に延びる複数の溝部を形成してこれら
の溝部に単位ケーブルをそれぞれ収容し、これにより各
単位ケーブルが相互に磁界の影響を受け難くなるように
したので、各単位ケーブルの構造を共通化して生産効率
を向上させることができるとともに、各単位ケーブル間
での漏話を効果的に抑制することができる。
【００２９】特に、各単位ケーブルが、送信用及び受信
用の一対の心線が撚り合わされてなる回線を複数有し、
各回線同士が一体に撚り合わされているものである場合
には、各単位ケーブルにおける各回線の心線同士の撚り
ピッチを異なるピッチに設定するとともに、回線同士の
撚りピッチを単位ケーブル間で同一のピッチに設定する
ようにすれば、各回線間の漏話を効果的に抑えることが
でき、しかも構造的に有利な通信ケーブルを構成するこ
とができる。
用の一対の心線が撚り合わされてなる回線を複数有し、
各回線同士が一体に撚り合わされているものである場合
には、各単位ケーブルにおける各回線の心線同士の撚り
ピッチを異なるピッチに設定するとともに、回線同士の
撚りピッチを単位ケーブル間で同一のピッチに設定する
ようにすれば、各回線間の漏話を効果的に抑えることが
でき、しかも構造的に有利な通信ケーブルを構成するこ
とができる。
【００３０】また、このような電気ケーブルにおいて、
スペーサーを断面円形に形成して周方向に所定間隔で上
記溝部を設けるとともに、各溝部を単位ケーブルの方向
に螺旋状に形成するようにすればスペーサーに対する各
単位ケーブルの定着性が向上し生産過程等で取り扱い易
くなる。
スペーサーを断面円形に形成して周方向に所定間隔で上
記溝部を設けるとともに、各溝部を単位ケーブルの方向
に螺旋状に形成するようにすればスペーサーに対する各
単位ケーブルの定着性が向上し生産過程等で取り扱い易
くなる。
【図１】本発明に係る通信ケーブル（電気ケーブル）の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図２】上記通信ケーブルに含まれる単位ケーブルを示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図３】（ａ）は上記通信ケーブルに適用されるスペー
サーを示す斜視図で、（ｂ）はスペーサーの変形例を示
す斜視図である。
サーを示す斜視図で、（ｂ）はスペーサーの変形例を示
す斜視図である。
【図４】従来の通信ケーブルの一例を示す断面図であ
る。
る。
１０ 通信ケーブル １２ａ〜１２ｆ 単位ケーブル １４ スペーサー １６ スロット １８ 外皮 ２０ａ〜２０ｄ 回線
Claims (3)
- 【請求項１】 一乃至複数の電線からなる複数の単位ケ
ーブルと、各単位ケーブルの間に介設される低誘電率を
有するスペーサーとを有し、このスペーサーに各々独立
して上記単位ケーブルの方向に延びる複数の溝部が設け
られ、各溝部に上記単位ケーブルがそれぞれ収容されて
いることを特徴とする電気ケーブル。 - 【請求項２】 上記各単位ケーブルは、送信用及び受信
用の一対の心線が撚り合わされてなる回線を複数有し、
各回線同士が一体に撚り合わされているものであって、
各単位ケーブルにおける各回線の心線同士の撚りピッチ
が異なるピッチに設定されるとともに、回線同士の撚り
ピッチが単位ケーブル間で同一のピッチに設定されてい
ることを特徴とする請求項１記載の電気ケーブル。 - 【請求項３】 上記スペーサーが断面円形に形成され、
周方向に所定間隔で上記溝部が設けられるとともに、各
溝部が上記単位ケーブルの方向に螺旋状に形成されてい
ることを特徴とする請求項１又は２記載の電気ケーブ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30804496A JPH10149728A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 電気ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30804496A JPH10149728A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 電気ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10149728A true JPH10149728A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17976213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30804496A Withdrawn JPH10149728A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 電気ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10149728A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007511048A (ja) * | 2003-10-31 | 2007-04-26 | エーディーシー インコーポレイティド | 様々な撚り長さのメカニズムを利用してエイリアン・クロストークを最小にするためのケーブル |
| US8005549B2 (en) | 2007-09-13 | 2011-08-23 | Medtronic, Inc. | Medical electrical lead |
| US9142335B2 (en) | 2003-10-31 | 2015-09-22 | Tyco Electronics Services Gmbh | Cable with offset filler |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP30804496A patent/JPH10149728A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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