JPH10148147A - 車両駆動力制御装置 - Google Patents

車両駆動力制御装置

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JPH10148147A
JPH10148147A JP8308281A JP30828196A JPH10148147A JP H10148147 A JPH10148147 A JP H10148147A JP 8308281 A JP8308281 A JP 8308281A JP 30828196 A JP30828196 A JP 30828196A JP H10148147 A JPH10148147 A JP H10148147A
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vehicle
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accelerator
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伸介 東倉
Yoshinori Iwasaki
美憲 岩崎
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の駆動力を制御する装置において、車両
が走行する地域属性に応じて駆動力特性を変更する場合
に、運転者の意に反して駆動力特性が変更されることを
防止する。 【解決手段】 現在位置検出手段2により自車両の現在
位置を検出し、現在走行中の地域属性を検出する。地域
属性が変更されたときは駆動力特性切換手段4により車
両の駆動力特性が変更されるが、アクセル操作量検出手
段5によりアクセルが操作されていることが検出された
場合は、駆動力特性切換禁止手段6により駆動力特性の
切り換えが禁止される。これにより、アクセル操作に応
じて駆動力特性が変更されるため、運転者の意図に適合
した駆動力にて運転を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動力を制
御する装置に関し、詳しくは走行中の地域属性などに応
じて車両の操作性や運転性を高めるために車両の駆動力
を適切に制御する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行特性を道路状況や
運転者の運転特性に合致させるための各種走行特性調整
手段が車両に設けられている。
【0003】このような走行特性調整手段としては、ス
テアリングの重さを調整するパワーステアリングシステ
ム、アクセルペダルの開度に対するスロットル目標開度
を調整する電子制御スロットル、変速を制御する電子制
御トランスミッション、トラクションを制御するトラク
ションコントロールシステム、前輪転舵角に対する後輪
転舵角の比率を可変とする4WSなどが知られており、
車両運転者は運転席に設けられたこれら各走行特性調整
手段のモードを設定するための操作スイッチを適宜操作
してモードを選択し、走行特性を手動変更して道路状況
などに適合した走行を行うようにしている。
【0004】しかしながら、近年の走行嗜好の多様化や
種々の技術革新に伴い、走行特性調整手段も多様化して
設定すべき走行特性が多くなり、その結果、走行特性を
設定する操作スイッチ数も増加しつつある。このため、
これら全ての操作スイッチを操作することは、運転者に
とって非常に煩雑であり、かつこれらのスイッチを走行
中に操作することは困難であることから、これらの走行
特性調整手段が持つ優れた機能を十分発揮できないでい
るのが実状である。
【0005】そこで、現在車両が走行している道路の状
況をナビゲーション装置から得、この道路状況に応じて
自動的にエンジンの出力を制御する車両の駆動力制御装
置が提案されている(例えば特開平5−180023号
公報)。この装置においては、例えば自車両が、主要道
路以外の住宅地の裏道や細い屈曲路を走行していること
がナビゲーション装置により検出された場合には、その
道路条件に合わせてエンジン出力が小さく制御される。
これにより、車両の加速力が制限されるため、運転者は
主要道路以外の道路条件に応じて適切に車両を運転する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに主要道路以外の裏道や屈曲路などのような道路状況
を走行する場合など、車両が走行する地域属性が変更し
たときに駆動力特性を自動的に調節する構成では、例え
ば、運転者がアクセルペダルを一定とした状態にて走行
中に地域属性が変化すると、車両の駆動力が急激に変化
するため、突然速度が低下するなどして運転に違和感が
生じるおそれがある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、車両の駆動力特性を走行中の地域属性に応じ
て適切に制御することができる車両駆動力制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
の駆動力を制御する車両駆動力制御装置であって、自車
両が走行している地域属性を検出する地域属性検出手段
と、該地域属性検出手段により検出される地域属性に基
づいて、車両の駆動力を切り換える駆動力特性切換手段
と、運転者により操作されるアクセルの操作量を検出す
るアクセル操作量検出手段と、該アクセル操作量検出手
段により前記アクセル操作量が操作されていることが検
出されたときは、前記駆動力特性切換手段による前記駆
動力の切り換えを禁止する切換禁止手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、前記駆動力特性切換手
段は、前記地域属性に応じて、前記アクセルの操作量に
対するスロットルバルブ開度のゲインを変更するゲイン
変更手段からなることを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、前記駆動力特性切換手
段は、前記地域属性に応じて自動変速機の変速パターン
を変更するパターン変更手段からなることを特徴とする
ものである。
【0011】請求項4の発明は、前記駆動力特性切換手
段は、前記地域属性に応じてエンジンの目標空燃比を切
り換える空燃比切換手段からなることを特徴とするもの
である。
【0012】
【作用および発明の効果】請求項1の発明によれば、地
域属性検出手段により自車両が走行している地域属性が
検出され、かつアクセル操作量検出手段によりアクセル
操作量が検出される。駆動力特性切換手段は地域属性検
出手段による検出結果に基づいて車両の駆動力を切り換
えるが、アクセルが操作されていることが検出されたと
きは、地域属性が変更されても駆動力の切り換えを禁止
する。このため、アクセルを一定に保持して定速走行を
行っているときに地域属性が変更されても、アクセル操
作量をゼロとしない限り、車両の駆動力が切り換えられ
ないこととなる。したがって、運転者は地域属性が変更
されたときには、意図的にアクセル操作量をゼロとしな
い限り運転者の意に反して走行中に急激に駆動力が切り
換わって突然車速が変化することがなくなり、これによ
り違和感なく運転を行うことができる。また、逆に地域
属性が変更されたときはアクセル操作量をゼロとするこ
とにより車両の駆動力特性を変更することができるた
め、運転者の意図に適合したタイミングにより駆動力特
性を切り換えて運転を行うことができる。
【0013】請求項2の発明によれば、自車両が走行す
る地域属性に応じてゲイン変更手段によりスロットルバ
ルブ開度のゲインが変更されるため、アクセル操作量が
同一でも地域属性に応じてエンジンの出力トルクを変更
し、その地域属性に応じた運転を行うことができる。し
たがって、地域属性に応じてアクセル開度を適宜設定す
ることにより、運転者はアクセルワークに気を使うこと
なく駆動力の大きさを地域属性に確実に対応させること
ができる。また、アクセルが操作されている場合には、
スロットルバルブ開度のゲインは変更されないため、運
転者の意に反してエンジン出力が変更されることが防止
され、違和感のない運転を行うことができる。
【0014】請求項3の発明によれば、自車両が走行す
る地域属性に応じて自動変速機の変速パターンが変更さ
れるため、アクセル操作量および車速が同一でも地域属
性に応じてギア位置のパターンを変更し、その地域属性
に応じた運転を行うことができる。したがって、登坂路
のようにアクセル操作量と車速とによっては、ギア位置
に応じた駆動力の余裕代が小さくなってしまう場合で
も、予め駆動力が大きくなるように低速側に偏ったギア
位置のパターンとするなど、地域属性に応じて変速パタ
ーンを適宜設定することにより、運転者はシフトの不具
合を感じることなく運転を行うことができる。また、ア
クセルが操作されている場合には、変速パターンは変更
されないため、運転者の意に反して変速が行われること
が防止され、違和感のない運転を行うことができる。
【0015】請求項4の発明によれば、自車両が走行す
る地域属性に応じてエンジンの目標空燃比すなわちエン
ジンの吸入空気量に対する燃料噴射量の割合が変更され
るため、エンジンの負荷や回転数が同一でも地域属性に
応じて燃料消費率特性を変更し、その地域属性に応じた
燃料消費率により運転を行うことができる。したがっ
て、地域属性に応じた目標空燃比を適宜設定することに
より、運転者は燃料消費率に気を使うことなく運転を行
うことができる。また、アクセルが操作されている場合
には、目標空燃比は変更されないため、運転者の意に反
してエンジン出力が変更されることが防止され、違和感
のない運転を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0017】図1は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すよ
うに、本実施の形態に係る車両駆動力制御装置は、自車
両の現在位置を求めるために使用される位置用情報を検
出する位置用情報検出手段1と、位置用情報検出手段1
の検出結果に基づいて自車両の現在位置を演算決定する
ナビゲーション装置などの現在位置検出手段2と、車両
が走行する地域属性に関する地域属性を予め記憶した地
域属性記憶手段3と、地域属性記憶手段3に記憶された
地域属性と現在位置検出手段2による検出結果とに基づ
いて車両の駆動力特性を切り換える駆動力特性切換手段
4と、運転者によるアクセル操作量を検出するアクセル
操作量検出手段5と、アクセル操作量検出手段5により
アクセルが操作されていることが検出されているとき
は、駆動力特性切換手段4による駆動力特性の切り換え
を禁止する駆動力特性切換禁止手段6とを有する。
【0018】すなわち、本実施の形態に係る車両駆動力
制御装置はこのような構成を有し、車両の現在の走行位
置をナビゲーション装置などの現在位置演算手段2によ
って検出し、ナビゲーション装置のCD−ROMなどに
予め記憶される地域属性と、車両の現在の走行位置とを
比較し、現在車両が走行している地域属性に応じて最も
適した駆動力特性に切り換えるものである。この際、運
転者がアクセルを操作していることがアクセル操作量検
出手段5により検出されると、駆動力特性切換禁止手段
6により駆動力特性切換手段4による駆動力特性の切り
換えを禁止するものである。
【0019】以下に本実施の形態の具体的構成について
説明する。
【0020】図2は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置が適用される車両の構成を示す概略図であり、エン
ジン101の出力は、トルクコンバータ内蔵の自動変速
機103を介して駆動輪(図示省略)に伝達される構成
となっている。
【0021】エンジン101の吸気通路にはモータなど
で開閉駆動される電子制御スロットルバルブ102が介
装されており、電子制御スロットルバルブ102の開度
に応じてエンジン101の吸入空気量が調整され、これ
により、エンジン101の出力トルクが制御される。電
子制御スロットルバルブ102は、スロットル・コント
ロール・モジュール(以下TCM)51からの制御信号
によって動作する。
【0022】また、TCM51には、パワートレイン・
コントロール・モジュール(以下PCM)50から電子
制御スロットルバルブ102の開度を示す開度指令信号
が送信され、TCM51はこの開度指令信号をモータ駆
動電圧に変換演算して、実際のスロットルバルブ102
の開度がPCM50からの開度指令信号により得られる
開度となるように電子制御スロットルバルブ102をフ
ィードバック制御する。
【0023】PCM50には、アクセルペダル開度セン
サ105からのアクセルペダル開度、ブレーキ操作スイ
ッチ106からのブレーキ操作信号、自動変速機103
のレンジ選択レバー107からのセレクトレンジ信号な
どが入力され、エンジン101への燃料供給量や、点火
時期を制御したり、自動変速機103のギア位置制御あ
るいは油圧制御を行ったり、ブレーキアクチュエータ1
04の各輪ブレーキ油圧制御を行う。
【0024】一方、車両のフロントガラスの上方には、
車両の前方の状況を映像として撮影するためのカメラ1
11が配設されている。カメラ111により撮影した画
像は画像処理装置53に入力されて前方の道路状況、車
両状況、障害物情報などとして処理され、この処理結果
が外部環境情報処理モジュール52に送信される。
【0025】また、車両の後部には衛星からの信号を受
信するGPSアンテナ113が配設されている。GPS
アンテナ113から得られた情報は、位置情報処理装置
54に入力される。位置情報処理装置54は、予め地理
上の属性などを組み込んだ地図情報を記憶したCD−R
OMなどの記録媒体を格納しており、この地図情報とG
PSアンテナ113からの信号とに基づいて、車両が現
在走行している位置が検出される。そしてこの検出結果
は外部環境情報処理モジュール52に送信される。ま
た、位置情報処理装置54からの信号は運転席に設けら
れたモニタ112にも表示される。
【0026】外部環境情報処理モジュール52は、画像
処理装置53および位置情報処理装置54から入力され
た信号に基づいて、現在の車両の環境を表す信号をPC
M50に送信する。PCM50は、この信号を受けてエ
ンジン101の出力や、自動変速機103の変速などを
制御する。また、逆にPCM50は、エンジン101の
出力トルク情報、自動変速機103のギア位置情報、あ
るいはアクセルペダル開度センサ105およびブレーキ
操作スイッチ106からの信号などを外部環境情報処理
モジュール52に送信する。外部環境情報処理モジュー
ル52は、この信号を受けて、外部環境の判断精度を高
めたり、運転者の心理状態を推測したりすることもあ
る。
【0027】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。
【0028】図3は本実施の形態に係る車両駆動力制御
装置において行われる処理の一例を示すフローチャート
である。
【0029】まず、ステップS1において、外部環境情
報処理モジュール52において、車両が現在走行してい
る地域属性の判定を行う。
【0030】図4は、外部環境情報処理モジュール52
における地域属性判定処理を示すフローチャート、図5
(a),(b)はモニタ112に表示される画像を示す
図である。
【0031】図4に示すように、まず、ステップS11
において、GPSアンテナ113からの衛星受信情報に
基づいて、車両の地図上での位置座標C(x,y)を検
出する。また、図5(a)に示すように、周辺道路上の
どの道路の上に自車両が存在しているかなどの判断も地
図上において行う。
【0032】次のステップS12においては、ステップ
S11において検出された位置座標C(x,y)が、予
め記憶された地域属性(市街地、市街地以外など)のう
ちどの属性に属するかを判定する。例えば、車両が図5
(a)に示す座標C(x,y)の位置に存在する場合に
は、図5(b)に示すように、自車両は地図上の属性で
は、属性A(例えば市街地)に属すると判定される。
【0033】そしてステップS13において、ステップ
S12で判断した自車両の現在位置における属性に関す
る情報をPCM50に送信して処理を終了する。
【0034】図3に戻り、次のステップS2において
は、PCM50において地域属性切換処理を行う。図6
は地域属性切換処理を示すフローチャートである。な
お、本実施の形態における地域属性切換処理は、例えば
10msecに1タスクの割合で実行されるものであ
る。まず、ステップS21において、外部環境情報処理
モジュール52から、ステップS1において求めた、車
両が現在走行している地域属性(KANKYO)が入力
されるとともに、この地域属性がPCM50に設けられ
たメモリR0(図示省略)に記憶される。
【0035】次いで、ステップS22において、ステッ
プS21にて記憶された地域属性情報が前回の処理時に
記憶された地域属性情報と同一であるか否かを判断す
る。ステップS22が否定されたときは地域属性が変更
されたとしてステップS23へ進み、ステップS22が
肯定されたときは地域属性は変更されていないとしてス
テップS25へ進む。
【0036】ステップS23においては、アクセルペダ
ル開度センサ105からの信号に基づいて、アクセル操
作量がゼロか否かを判断する。アクセル操作量がゼロで
ある場合は、地域属性を新たに設定してよいものとして
ステップS25へ進む。逆にアクセル操作量がゼロでな
い場合はステップS24へ進み、前回の処理において記
憶された地域属性を維持してメモりR0に記憶する。ス
テップS25においては、メモリR0に記憶された地域
属性情報をPCM50における駆動力特性変更用のメモ
リKANKYOTに格納して処理を終了する。
【0037】図3に戻り、次のステップS3において
は、メモリKANKYOTに記憶された地域属性情報に
応じた駆動力特性により車両が駆動される。
【0038】このように、本実施の形態においては、ス
テップS22において地域属性が変更されても、ステッ
プS23においてアクセルが操作されているときには、
前回の処理における地域属性が維持され、地域属性は変
更されることなく前回の処理において記憶された地域属
性に応じた駆動力により車両は駆動されることとなる。
したがって、運転者は地域属性が変更されたときには、
意図的にアクセル操作量をゼロとしない限り車両の駆動
力特性は変更されないため、運転者の意に反して走行中
に急激に駆動力が切り換わって突然車速が変化すること
がなくなり、これにより違和感なく運転を行うことがで
きる。また、逆に地域属性が変更されたときはアクセル
操作量をゼロとすることにより車両の駆動力特性を変更
することができるため、運転者の意図に適合したタイミ
ングにより駆動力特性を切り換えて運転を行うことがで
きる。
【0039】以下、ステップS3において行われる駆動
力特性変更の具体例について説明する。
【0040】図7は、駆動力特性変更の第1例において
行われる処理を示すフローチャートであり、上記図6に
示すフローチャートにおいて、地域属性が変更されかつ
アクセルが操作されているときに例えばバックグラウン
ドで実施される。なお、第1例は地域属性に応じてスロ
ットルバルブの開度のゲインを調節するものである。
【0041】すなわち、第1例は、ステップS31にお
いて、上述したメモリKANKYOTに記憶された地域
属性情報に応じて、アクセルペダル開度センサ105の
信号に対するスロットルバルブ開度信号の倍率TVOG
を変更する。例えば、図8に示すように、市街地に対応
する属性Aのときは市街地以外に対応する属性Bより
も、アクセル開度に対するスロットル開度の倍率TVO
Gを設定することにより、市街地走行時におけるエンジ
ン出力トルクの感度を大きくする。これにより、市街地
走行においては高出力によるレスポンスのよい運転を行
うことができ、したがって、横道からの急激な飛び出し
による障害物の回避あるいはエンジンブレーキが必要な
場合が多い市街地であっても、十分な駆動力および制動
力にて快適に運転を行って、車両の緊急回避性能を向上
することができる。
【0042】図9は、駆動力特性変更の第2例において
行われる処理を示すフローチャートであり、上記第1例
と同様に図6に示すフローチャートにおいて、地域属性
が変更されかつアクセルが操作されているときに例えば
バックグラウンドで実施される。なお、第2例は地域属
性に応じて自動変速機103の変速パターンを変更する
ものである。
【0043】すなわち、第2例は、ステップS32にお
いて、上述したメモリKANKYOTに記憶された地域
属性情報に応じて、車両の速度およびアクセルペダル開
度センサ105の信号との関係に基づく自動変速機10
3の変速パターンを変更する。例えば、図10に示すよ
うに、丘陵地域に対応する属性Cのときは市街地に対応
する属性Aのときよりも、同一車速および同一アクセル
開度であっても低速段のギアを選択するように変速パタ
ーンを設定することにより、属性Cのときは属性Aより
も各ギアごとの余裕駆動力が大きくなり、登降坂路の走
行に適した変速パターンとなる。
【0044】図11は、駆動力特性変更の第3例におい
て行われる処理を示すフローチャートであり、上記第1
および第2例と同様に図6に示すフローチャートにおい
て、地域属性が変更されかつアクセルが操作されている
ときに例えばバックグラウンドで実施される。なお、第
3例は地域属性に応じてエンジンの目標空燃比を切り換
えるものである。
【0045】すなわち、第3例においては、ステップS
33において、上述したメモリKANKYOTに記憶さ
れた地域属性情報に応じて、エンジン101における燃
焼時の目標空燃比を変更する。例えば、図12に示すよ
うに、市街地に対応する属性Aよりも市街地以外に対応
する属性Bの方が希薄燃焼する領域が広がるように目標
空燃比を変更することにより、同じ運転状態であっても
市街地以外の走行時には低燃料消費率により走行するこ
とができる。
【0046】以下、上記第1例から第3例の効果につい
て説明する。
【0047】図13〜15は上記第1例から第3例によ
り得られる効果を従来のものと比較して示す時間経過図
である。まず第1例においては図13に示すように、従
来のものは地域属性が変更されるとアクセル操作に関係
なくスロットル開度が変更(例えば大きく)される。こ
のため、アクセル操作量が変更されていないにも関わら
ず、スロットル開度が変更されることにより、運転者の
意に反して車両の加速度Gが大きく変更されて運転時の
違和感が生じる。これに対して第1例においては、アク
セル操作量がゼロとなるまでアクセル開度の変更が禁止
されるため、アクセル操作に応じて車両の加速度が変更
され、これにより運転者の意図に適合した違和感のない
運転を行うことができる。
【0048】また、第2例においては図14に示すよう
に、従来のものは地域属性が変更されるとアクセル操作
に関係なく変速パターンが変更されるため、地域属性が
変更されると同時にギアが変速(例えばシフトダウン)
される。このため、アクセル操作量が変更されていない
にも関わらずギアが変速されることにより運転者の意に
反して車両の加速度Gが変更されて運転時の違和感が生
じる。これに対して第2例においては、アクセル操作量
がゼロとなるまで変速パターンの変更が禁止されるた
め、アクセル操作に応じて車両の加速度が変更され、こ
れにより運転者の意図に適合した違和感のない運転を行
うことができる。
【0049】さらに、第3例においては図15に示すよ
うに、従来のものは地域属性が変更されるとアクセル操
作に関係なく目標空燃比が変更されるため、地域属性が
変更されると同時に駆動力が変更(例えば小さく)され
る。このため、アクセル操作量が変更されていないにも
関わらず駆動力が変更されることにより運転者の意に反
して車両の加速度Gが変更されて運転時の違和感が生じ
る。これに対して第3例においては、アクセル操作量が
ゼロとなるまで目標空燃比の変更が禁止されるため、ア
クセル操作に応じて車両の加速度が変更され、これによ
り運転者の意図に適合した違和感のない運転を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態に係る車両駆動力制御装置が適用
される車両の構成を示すブロック図
【図3】本実施の形態において行われる処理を示すフロ
ーチャート
【図4】地域属性判定処理を示すフローチャート
【図5】モニタに表示される地図の例を示す図
【図6】地域属性切換処理を示すフローチャート
【図7】駆動力特性変更処理を示すフローチャート(そ
の1)
【図8】アクセル開度に対するスロットル開度の関係を
示すグラフ
【図9】駆動力特性変更処理を示すフローチャート(そ
の2)
【図10】車速とアクセルペダル開度との関係における
変速パターンを示すグラフ
【図11】駆動力特性変更処理を示すフローチャート
(その3)
【図12】エンジン回転数とエンジン負荷との関係を示
すグラフ
【図13】第1例の効果を示す時間経過図
【図14】第2例の効果を示す時間経過図
【図15】第3例の効果を示す時間経過図
【符号の説明】
1 位置用情報検出手段 2 現在位置検出手段 3 地域属性記憶手段 4 駆動力特性切換手段 5 アクセル操作量検出手段 6 駆動力特性切換禁止手段 50 PCM 51 TCM 52 外部環境情報処理モジュール 54 位置情報処理装置 101 エンジン 102 電子制御スロットルバルブ 103 自動変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01C 21/00 G01C 21/00 A // G08G 1/0969 G08G 1/0969 F16H 59:66

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動力を制御する車両駆動力制御
    装置であって、 自車両が走行している地域属性を検出する地域属性検出
    手段と、 該地域属性検出手段により検出される地域属性に基づい
    て、車両の駆動力を切り換える駆動力特性切換手段と、 運転者により操作されるアクセルの操作量を検出するア
    クセル操作量検出手段と、 該アクセル操作量検出手段により前記アクセル操作量が
    操作されていることが検出されたときは、前記駆動力特
    性切換手段による前記駆動力の切り換えを禁止する切換
    禁止手段とを備えたことを特徴とする車両駆動力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記駆動力特性切換手段は、前記地域属
    性に応じて、前記アクセルの操作量に対するスロットル
    バルブ開度のゲインを変更するゲイン変更手段からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の車両駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力特性切換手段は、前記地域属
    性に応じて自動変速機の変速パターンを変更するパター
    ン変更手段からなることを特徴とする請求項1記載の車
    両駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動力特性切換手段は、前記地域属
    性に応じてエンジンの目標空燃比を切り換える空燃比切
    換手段からなることを特徴とする請求項1記載の車両駆
    動力制御装置。
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