JPH10148102A - タービンノズルおよびその硼化物被覆方法 - Google Patents

タービンノズルおよびその硼化物被覆方法

Info

Publication number
JPH10148102A
JPH10148102A JP8306546A JP30654696A JPH10148102A JP H10148102 A JPH10148102 A JP H10148102A JP 8306546 A JP8306546 A JP 8306546A JP 30654696 A JP30654696 A JP 30654696A JP H10148102 A JPH10148102 A JP H10148102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boride
nozzle
thickness
turbine nozzle
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8306546A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Ikeda
一昭 池田
Toshihiro Fujiwara
敏洋 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8306546A priority Critical patent/JPH10148102A/ja
Publication of JPH10148102A publication Critical patent/JPH10148102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズル翼材の表面にアルミナを溶射するとも
に、硼化物処理を施して複合拡散層を形成せしめ、蒸気
中に含まれる異物による耐エロージョン性の向上を図っ
たタービンノズルおよびその硼化物被覆方法を提供す
る。 【解決手段】本発明に係るタービンノズルは、母材10
に対し60μm〜100μmの厚みに硼化物層11を形
成した。また、本発明に係るタービンノズルの硼化物被
覆方法は、母材10にAl2 3 の膜厚を0.05mm〜
0.20mmに溶射した後、90%無水硼砂と10%炭化
硼素の混合浴液に浸漬させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形状粒子等の異
物の衝撃力に対し、耐エロージョン性の向上を図ったタ
ービンノズルおよびその硼化物被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の火力発電プラントでは、高出力化
に伴って蒸気タービンを駆動する蒸気の条件も高圧・高
温化する傾向にある。このため、蒸気タービンの構成部
品の一つであるタービン翼、特に最も高圧・高温の蒸気
に晒されているタービンノズルの材料も従来のクロム・
モリブデン・バナジウム鋼等の鍛造材に代って、耐エロ
ージョン性に優れた高クロム鋼、例えば12クロム鋼の
鍛造材が使用されるようになってきた。
【0003】また、蒸気の高圧・高温化に対応してボイ
ラ等の蒸気発生器側のチューブ等の材料も従来のSTP
G24等に代って耐酸化性に優れたオーステナイト系ス
テンレス鋼が使用されるようになってきた。
【0004】ところで、蒸気タービンプラントの蒸気タ
ービンや補機類から蒸気発生器のドラムやチューブに供
給される給水には、多くの不純物、例えば溶存酸素等が
含まれており、脱酸素等のためにヒドラジン等の化学薬
品が投入されている。この場合、給水の水質管理が不充
分になっていると、シリカ等の溶解固形物が蒸気発生器
に凝縮して蒸気ドラムやチューブの腐食とスケール生成
を助長し、これら固形状の異物がキャリーオーバし、タ
ービンノズルを侵食させることが往々にしてあった。
【0005】従来、異物により侵食を最も受け易いター
ビン構成部品は、タービンノズルであるが、タービンノ
ズルの中でも高圧タービンの初段落に設置されたタービ
ンノズルと中圧タービンの初段落に設置されたタービン
ノズルが顕著である。
【0006】例えば、高圧タービンの初段落に設置され
たタービンノズルの侵食のメカニズムは、図2に示すよ
うに、蒸気中に含まれる異物Pが、タービン軸の周方向
に沿って環状列に設置されるノズル翼1a,1bを通過
する際、一方のノズル翼1aの前縁2aの腹側3に沿っ
て流れる蒸気と隣りのノズル翼1bの前縁2bの背側4
に沿って流れる蒸気とが互いに干渉し合い、干渉後、蒸
気の慣性力により後縁5の腹側3に衝突するものと考え
られている。また、中圧タービンの初段落に設置される
タービンノズルの侵食のメカニズムは、図3に示すよう
に、蒸気中に含まれる異物Pが、ノズル翼1a,1b,
1cを通過後、動翼6a,6bの前縁7の背側8に衝突
し、その際、動翼6a,6bの遠心力により吹き飛ばさ
れて他のノズル翼1cの後縁5の背側4に衝突するもの
と考えられている。
【0007】このように、蒸気中に含まれる異物による
侵食に対し、蒸気タービンプラントや蒸気発生器では、
給水や缶水の水質管理をきめ細かく行っているが、永い
間の運転中に発生するシリカや酸化スケール等の固形状
粒子である異物を抑制することが難しい。このため耐エ
ロージョン対策として、従来のタービンノズルでは、ノ
ズル翼の母材に硼化物処理を施した、例えば特公昭61
−6242号公報や、動翼の母材に硼化物処理を施し
た、例えば特開昭49−127004号公報が既に提案
されており、これらの技術によりエロージョンに伴う翼
列効率の低下を防止していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】翼母材に硼化物処理を
施す場合、特公昭61−6242号公報、特開昭49−
127004号のものは、いずれも溶融電解法が用いら
れ、加熱した溶解液、例えば硼砂(Na2 4 7 )単
独または硼砂混合(90%Na2 4 7 +10%B4
C)に翼母材を浴中し、翼母材表面に硼化物としてのF
2 B等の拡散層を形成させているが、その拡散層自体
の厚みが浅くしか形成できないために、永い間に亘って
翼を運転させていると、異物により侵食を受け易く、必
ずしも充分な成果をあげるに至っていなかった。Fe2
Bの拡散層が厚く形成できないのは、翼母材自身が高ク
ロム鋼であるが故に気孔率が比較的少なく、硼素元素
(B)が拡散浸透しにくい状態にあるものと考えられて
いる。
【0009】また、この種の硼化処理方法では、翼母材
にFe2 BのほかにFeBの拡散層が形成され易くなっ
ているが、FeBそのものは硬度が高い割合には、剥離
がし易く、後段落に設置された翼への悪影響のおそれが
ある。
【0010】火力発電プラントにおいて、蒸気がますま
す高圧化・高温化して行く今日、シリカ等の異物は高圧
化・高温化に比例して蒸気中への溶解度が増し、蒸気タ
ービンへのキャリーオーバがし易くなる性質を備えてい
るだけに、永い間に亘って運転を続けても耐エロージョ
ン性に優れた技術の実現が求められている。
【0011】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、翼母材の表面にアルミナを溶射すると
もに、硼化物処理を施して複合拡散層を形成せしめ、蒸
気中に含まれる異物による耐エロージョン性の向上を図
ったタービンノズルおよびその硼化物被覆方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載したように、ノズル翼材に
硼化物層を被覆したタービンノズルにおいて、硼化物層
は上記ノズル翼材に対し、60μm〜100μmの厚み
に被覆形成したものである。
【0013】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項2に記載したように、ノズル翼材は、マルテ
ンサイト系12クロム鋼であることを特徴とするもので
ある。
【0014】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項3に記載したように、硼化物層は、表面層を
Al2 3 およびAl2 Bの組成で形成するとともに、
中間層をFe2 BおよびFeBの組成で形成したもので
ある。
【0015】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項4に記載したように、Fe2 BおよびFeB
で組成した中間層は、Fe2 BとFeBとの比率を9.
5:0.5に形成したものである。
【0016】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項5に記載したように、ノズル翼材にAl2
3 を溶射した後、90%無水硼砂と10%炭化硼素との
混合浴液に浸漬させて硼化物層を形成するタービンノズ
ルの硼化物被覆方法において、上記ノズル翼材に溶射す
るAl2 3 の膜厚を0.05mm〜0.20mmに形成す
るものである。
【0017】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項6に記載したように、ノズル翼材に溶射する
Al2 3 の粒径は、50μm〜70μmであることを
特徴とするものである。
【0018】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項7に記載したように、ノズル翼材に溶射する
Al2 3 の気孔率は、5〜15%であることを特徴と
するものである。
【0019】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項8に記載したように、ノズル翼材にAl2
3 を溶射する溶射速度は、溶射距離190mm〜210mm
に対し、600m/sで行うものである。
【0020】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項9に記載したように、90%無水硼砂と10
%炭化硼素との混合浴液に、Al2 3 溶射後のノズル
翼材を浴中させる浸漬時間を30分〜60分とし、混合
浴液温度1090℃の条件下で、ノズル翼材に硼化物層
を被覆させるものである。
【0021】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、請求項10に記載したように、ノズル翼材にAl2
3 を溶射した後、90%無水硼砂と10%炭化硼素と
の混合浴液に浸漬して硼化物層を形成するタービンノズ
ルの硼化物被覆方法において、上記ノズル翼材に硼化物
層を被覆させた後、焼戻しを行うものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタービンノズ
ルおよびその硼化物被覆方法について図面を参照して説
明する。
【0023】図1は、本発明に係るタービンノズル材の
断面構造を模式的に示す図である。
【0024】タービンノズル材は、高クロム鋼、具体的
にはマルテンサイト系12クロム鋼の母材10に、アル
ミナ(Al2 3 )を大気圧プラズマ溶射法により溶射
し、さらに混合浴液(90%Na2 4 7 +10%B
4 C)に浸漬させ、硼化物層11を被覆したものであ
る。この硼化物層11は、母材10に対し、Al2 3
およびAl2 Bからなる表面層12と、Fe2 BとFe
Bからなる中間層13とにより形成される。また、母材
10には(Fe,Cr)2 Bの鋸歯状晶14が晶出され
ている。
【0025】タービンノズルの母材10にアルミナを大
気プラズマ溶射する場合、アルミナの粉末粒径50μm
〜70μm、溶射距離190mm〜210mmとし、溶射速
度60m/sec の条件の下、0.05〜0.20mmの皮
膜厚さに形成した。皮膜厚さを0.05〜0.20mmに
限定したのは以下の理由による。
【0026】タービンノズルの母材10にアルミナを溶
射する場合、0.05mm以下にすると、皮膜厚さが薄す
ぎて上述の混合浴液に浸漬させても硼素の拡散が局所的
であり、耐エロージョン性の向上が認められない。ま
た、0.20mm以上にすると皮膜が厚くなりすぎて、母
材10への硼素の拡散に長時間(約2時間以上)を要
し、中間層13の被覆厚さ(約70μm以上)にならな
い。
【0027】さらに、浴中、硼素の拡散は、母材10の
アルミナ皮膜の気孔率にも影響し、気孔率が5%以下の
場合、中間層13のうちFe2 Bの形成が阻止される。
逆に気孔率が15%以上になると、タービンノズルの母
材10全体の強度が不足する。
【0028】一方、アルミナを溶射したタービンノズル
の母材10を上述の混合浴液に浸漬させると、中間層1
3は、FeBとFe2 Bとの2層に必然的に形成される
が、FeBはもともと脆化層である。このため、タービ
ンノズルの母材10に被覆する硼化物層11の膜厚を6
0〜100μmにするとに、硼化物層11のうち、Fe
BとFe2 Bとの膜厚比を、FeB0.5:Fe2
9.5になるようにしている。
【0029】このような膜厚比率配分は、上述混合浴液
温を1090℃、浴中保持時間を30min.〜60min.に
することにより達成される。混合浴液温を1090℃と
したのは、母材10の焼き入れ工程を同時に兼ねるため
である。また、浴中保持時間を30min.〜60min.に限
定したのは、30min.以下にすると母材10の焼き入れ
が不充分になるとともに、硼化物層11の膜厚が50μ
m以下ときわめて薄く形成され、また60min.以上にす
ると硼化物層11の膜厚が100μm以上になるが、F
eBが20μm以上に形成され、脆化層としてのFeB
が増加し、好ましくないからである。なお、タービンノ
ズルは、その母材10に硼化物層11を形成させた後、
所定の強度の確保と焼き割れ防止を図るため、焼戻し工
程が行われる。
【0030】[実施例]次に、本発明に係るタービンノ
ズルの実施例を表を参照して説明する。
【0031】本実施例では、タービンノズルの翼材とし
てマルテンサイト系12クロム鋼を使用し、このマルテ
ンサイト系12クロム鋼に0.05mm〜0.20mm粒径
のアルミナ(Al2 3 )を大気圧プラズマ溶射し、さ
らに塩浴法により形成した硼化物層の厚さ、硬さ、硼化
物層の組成形態を調べた。
【0032】(実施例1)
【表1】
【0033】表1中、従来法の欄の上段は、12クロム
鋼をそのまま100%無水硼砂(Na2 4 7 )の浴
中に浸漬させ、硬化物層厚さ45μm、硬さHv156
0を得るともに、硼化物層の組成形態として母材10の
表面層12がFeBとFe2Bとにそれぞれ拡散形成さ
れていることを示したものである。また、従来法の欄の
下段は、100%無水硼砂に10%炭化硼素(B4 C)
を加えた混合浴液に、12クロム鋼をそのまま浸漬し、
硼化物層厚さ80μm、硬さHv1550を得るととも
に、硼化物層の組成形態としてFeB,Fe2 B,(F
e,Cr)2 B層が形成されていることを示したもので
ある。
【0034】一方、本発明1の欄の上段は、マルテンサ
イト系12クロム鋼にアルミナ(Al2 3 )を大気圧
プラズマ溶射し、溶射距離を190mmに保って溶射速度
600m/sの条件で、アルミナの気孔率を7%にして
溶射膜を76μmに形成したことを示したものである。
この結果、硬さHvは1891になり、また母材10に
対する表面層12がAl2 3 ,Al2 Bに形成され
た。なお、本発明2の欄のアルミナ(Al2 3 )を大
気圧プラズマ溶射の際の溶射距離は200mm、本発明3
の欄のそれは210mmでそれぞれ行い、溶射速度はとも
に600m/sで行った。
【0035】また、本発明2の欄の下段は、上述硼化ア
ルミを形成するマルテンサイト系12クロム鋼を、無水
硼砂と炭化硼素との混合浴液(90%Na2 4 7
10%B4 C)に30min.〜60min.浸漬させたとこ
ろ、硼化物層厚さ72μm、硬さHv1632、硼化物
層の組成形態として表面層12がAl2 3 ,Al
2 B、また中間層13がFeB,Fe2 Bにそれぞれ拡
散形成された。なお、中間層13には、鋸歯状晶14と
して(Fe,Cr)2 Bが晶出された。
【0036】このように、表1からも理解できるよう
に、タービンノズルは、その母材にアルミナ(A
2 3 )を溶射した後、上述混合浴液に浸漬させて硼化
物層を形成したので、従来よりも硬度を向上させること
ができた。
【0037】(実施例2)
【表2】
【0038】実施例2では、マルテンサイト系12クロ
ム鋼に硼化物層を施した場合の機械的性質を評価した。
【0039】硼化物層11を施したマルテンサイト系1
2クロム層は、表2に示すように、従来法によるものと
対比させても引張り強さ、0.02%耐力、伸び、絞
り、衝撃値にあまり変化がみられず、またマルテンサイ
ト系12クロム鋼としての母材規格値を満すことがわか
った。
【0040】(実施例3)
【表3】
【0041】実施例3では、マルテンサイト系12クロ
ム鋼に硼化物層を施した場合の耐エロージョン特性を評
価したものである。試験条件として試験温度550℃、
流速435m/sで行った。
【0042】この結果、表3に示すように、本発明の試
験片は従来のものよりも耐エロージョン特性がより一層
優れていることが確認された。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るター
ビンノズルは、その母材に50μm〜70μm粉末粒径
のアルミナを大気圧プラズマ溶射し、0.05〜0.2
0mmのアルミナ皮膜厚さに形成し、さらにアルミナ溶射
の母材を、塩浴法により100%無水硼砂(Na2 4
7 )と10%炭化硼素(B4 C)との混合浴液に浸漬
し、ノズル翼材の硼化物層の厚みを60μm〜100μ
mに被覆形成し、また中間層としてのFeBとFe2
との比率を0.5:9.5で形成したので、従来よりも
より一層耐エロージョン特性を向上させることができ、
その結果、タービンノズルの運転時間を格段に延長させ
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービンノズルのノズル翼材の断
面を模式的に示す図。
【図2】ノズル翼を通過する異物の軌跡を模式的に示す
図。
【図3】ノズル翼および動翼を通過する異物の軌跡を模
式的に示す図。
【符号の説明】
1a.1b.1c ノズル翼 2a,2b 前縁 3 腹側 4 背側 5 後縁 6a,6b 動翼 7 前縁 8 背側 10 母材 11 硼化物層 12 表面層 13 中間層 14 鋸歯状晶

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル翼材に硼化物層を被覆したタービ
    ンノズルにおいて、硼化物層は上記ノズル翼材に対し、
    60μm〜100μmの厚みに被覆形成したことを特徴
    とするタービンノズル。
  2. 【請求項2】 ノズル翼材は、マルテンサイト系12ク
    ロム鋼であることを特徴とする請求項1記載のタービン
    ノズル。
  3. 【請求項3】 硼化物層は、表面層をAl2 3 および
    Al2 Bの組成で形成するとともに、中間層をFe2
    およびFeBの組成で形成したことを特徴とする請求項
    1記載のタービンノズル。
  4. 【請求項4】 Fe2 BおよびFeBで組成した中間層
    は、Fe2 BとFeBとの比率を9.5:0.5に形成
    したことを特徴とする請求項3記載のタービンノズル。
  5. 【請求項5】 ノズル翼材にAl2 3 を溶射した後、
    90%無水硼砂と10%炭化硼素との混合浴液に浸漬さ
    せて硼化物層を形成するタービンノズルの硼化物被覆方
    法において、上記ノズル翼材に溶射するAl2 3 の膜
    厚を0.05mm〜0.20mmに形成することを特徴とす
    るタービンノズルの硼化物被覆方法。
  6. 【請求項6】 ノズル翼材に溶射するAl2 3 の粒径
    は、50μm〜70μmであることを特徴とする請求項
    5記載のタービンノズルの硼化物被覆方法。
  7. 【請求項7】 ノズル翼材に溶射するAl2 3 の気孔
    率は、5〜15%であることを特徴とする請求項5記載
    のタービンノズルの硼化物被覆方法。
  8. 【請求項8】 ノズル翼材にAl2 3 を溶射する溶射
    速度は、溶射距離190mm〜210mmに対し、600m
    /sで行うことを特徴とする請求項5記載のタービンノ
    ズルの硼化物被覆方法。
  9. 【請求項9】 90%無水硼砂と10%炭化硼素との混
    合浴液に、Al2 3 溶射後のノズル翼材を浴中させる
    浸漬時間を30分〜60分とし、混合浴液温度1090
    ℃の条件下で、ノズル翼材に硼化物層を被覆させること
    を特徴とする請求項5記載のタービンノズルの硼化物被
    覆方法。
  10. 【請求項10】 ノズル翼材にAl2 3 を溶射した
    後、90%無水硼砂と10%炭化硼素との混合浴液に浸
    漬して硼化物層を形成するタービンノズルの硼化物被覆
    方法において、上記ノズル翼材に硼化物層を被覆させた
    後、焼戻しを行うことを特徴とする請求項5記載のター
    ビンノズルの硼化物被覆方法。
JP8306546A 1996-11-18 1996-11-18 タービンノズルおよびその硼化物被覆方法 Pending JPH10148102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8306546A JPH10148102A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 タービンノズルおよびその硼化物被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8306546A JPH10148102A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 タービンノズルおよびその硼化物被覆方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10148102A true JPH10148102A (ja) 1998-06-02

Family

ID=17958348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8306546A Pending JPH10148102A (ja) 1996-11-18 1996-11-18 タービンノズルおよびその硼化物被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10148102A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083361A1 (ja) * 2006-01-18 2007-07-26 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 耐固体粒子エロージョン性表面処理皮膜および回転機械
US20110171028A1 (en) * 2010-01-14 2011-07-14 Andreas Christian Hohle Boron-based Refractory Coating for a Wind Turbine Component
US20130243955A1 (en) * 2012-03-14 2013-09-19 Andritz Iggesund Tools Inc. Process and apparatus to treat metal surfaces

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083361A1 (ja) * 2006-01-18 2007-07-26 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 耐固体粒子エロージョン性表面処理皮膜および回転機械
US7998581B2 (en) 2006-01-18 2011-08-16 Mitsubishi Heavy Industires, Ltd. Solid particle erosion resistant surface treated coating and rotating machine applied therewith
US20110171028A1 (en) * 2010-01-14 2011-07-14 Andreas Christian Hohle Boron-based Refractory Coating for a Wind Turbine Component
US8690539B2 (en) * 2010-01-14 2014-04-08 Siemens Aktiengesellschaft Boron-based refractory coating for a wind turbine component
US20130243955A1 (en) * 2012-03-14 2013-09-19 Andritz Iggesund Tools Inc. Process and apparatus to treat metal surfaces
US8894770B2 (en) * 2012-03-14 2014-11-25 Andritz Iggesund Tools Inc. Process and apparatus to treat metal surfaces
US9068260B2 (en) 2012-03-14 2015-06-30 Andritz Iggesund Tools Inc. Knife for wood processing and methods for plating and surface treating a knife for wood processing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5866271A (en) Method for bonding thermal barrier coatings to superalloy substrates
US9683281B2 (en) Laser assisted oxide removal
US6355116B1 (en) Method for renewing diffusion coatings on superalloy substrates
JP4460252B2 (ja) 液体による浸食を受ける機器を被覆するためのコバルト系合金、及び該コバルト系合金を機器の表面に塗布して処理する方法
US7662489B2 (en) Durable reactive thermal barrier coatings
US6800376B1 (en) Gas turbine engine component having a refurbished coating including a thermally grown oxide
US6471881B1 (en) Thermal barrier coating having improved durability and method of providing the coating
US20060177582A1 (en) Process for applying a protective layer
US20010053410A1 (en) Process for repairing a coated component
KR20000006063A (ko) 단열코팅시스템과,초합금제품과,세라믹피복제품의중량감소방법
Prashar et al. A review on the influence of process parameters and heat treatment on the corrosion performance of Ni-based thermal spray coatings
JP2007138946A (ja) 品物をコーティングする方法およびその製品
US7445434B2 (en) Coating material for thermal barrier coating having excellent corrosion resistance and heat resistance and method of producing the same
US5807613A (en) Method of producing reactive element modified-aluminide diffusion coatings
JP2004270023A (ja) 液体による浸食を受ける機器を処理する方法及び浸食防止被覆膜合金
US6485792B1 (en) Endurance of NiA1 coatings by controlling thermal spray processing variables
JPH10148102A (ja) タービンノズルおよびその硼化物被覆方法
JPH02230902A (ja) 回転する熱機関の羽根の耐腐食性および耐浸食性を向上する方法および保護皮膜
US20050053800A1 (en) Method for post deposition of beta phase nickel aluminide coatings
JPH10306362A (ja) 溶融金属に対する耐食性および耐剥離性が優れた複合溶射皮膜を形成した溶融金属浴用部材
JP2000345314A (ja) 高硬度炭化物サーメット溶射皮膜被覆部材およびその製造方法
JP2826220B2 (ja) 溶融亜鉛浴用部材
JP3076745B2 (ja) 炭化物系溶射皮膜の形成方法およびその炭化物系溶射被覆部材
JP3664450B2 (ja) フロートガラス製造用ロール
JP2007138299A (ja) 品物をコーティングする方法およびその製品