JPH10147796A - 身体用洗浄料 - Google Patents

身体用洗浄料

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JPH10147796A
JPH10147796A JP8324660A JP32466096A JPH10147796A JP H10147796 A JPH10147796 A JP H10147796A JP 8324660 A JP8324660 A JP 8324660A JP 32466096 A JP32466096 A JP 32466096A JP H10147796 A JPH10147796 A JP H10147796A
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JP
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oil
chitosan
hinoki
saponin
soap
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JP8324660A
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English (en)
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Masayuki Makita
正行 牧田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒノキオイル由来の独自の芳香及び著しくきめ
細かい泡を伴う優れた洗浄力を有して、保湿性及び抗菌
性も付与し得る身体用洗浄料を提供することを目的とす
る。 【解決手段】身体用洗浄料は、ヒノキオイル及びサポニ
ン、若しくはヒノキオイル、水溶性キトサン及びサポニ
ンが含まれていることを特徴とする。 【効果】本発明の身体用洗浄料によれば、保湿性、滑ら
かさ、独特のさわやか感及び清浄感等が、著しくきめ細
い泡の著しく柔らかな感触を通じて与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒノキオイル由来の独
自の芳香と著しくきめ細かい泡を伴う優れた洗浄力を有
する身体用洗浄料に関する。
【0002】別の本発明は、ヒノキオイル由来の独自の
芳香、保湿性及び抗菌作用に加えて、きめ細かい泡によ
る優れた洗浄力を有する身体用洗浄料に関する。
【0003】
【従来の技術】化粧石けん及びボデ−シャンプ等は、香
賦与作用、抗酸化作用、抗菌作用、抗黴作用若しくはマ
スキング作用を有する成分の一種若しくは複数が配合さ
れていいるものがある。ヒノキチオ−ル若しくはヒノキ
オイル(ヒノキ油及びヒノキ精油と同義語)が、独特の
芳香を賦香(付香)するために配合されることがある。
ヒノキチオ−ル若しくはヒノキオイルは、香賦与剤の用
途以外の用途では、殆どいってもいい程に、化粧石けん
及びボデ−シャンプ等に配合されることはないのが実情
である。
【0004】ヒノキチオ−ルは、産業界においては、殆
どの場合に工業的合成品が使用されている。ヒノキオイ
ルは、ヒノキ(檜)油若しくはヒノキ(檜)精油と同義
語であって、本来的には、天然ヒノキ樹木から分離した
樹液のことである。
【0005】ただし、ヒノキ油、ヒノキオイル若しくは
ヒノキ精油の名称で産業界において使用されている油
は、二環性モノテルペンその他の化合物の合成物を配合
して組成を天然ヒノキ油に似せた油(すなわち、合成物
からなる若しくは合成物を含むヒノキ油)が多いのが実
情である。
【0006】本明細書においては、天然ヒノキ樹木から
分離の樹液からなる本来のヒノキオイルを「天然ヒノキ
オイル」といい、合成物からなる若しくは合成物を含む
ヒノキオイルを「合成ヒノキオイル」ということがあ
る。
【0007】サポニン類は、植物から抽出分離して得ら
れる植物性配糖体であって、石けん状の水溶液になるこ
とが知られている。サポニン類は、複数の相違する構造
体が包含されるものであることが知られている。ただ
し、サポニン類には、分子複合体を形成するものが含ま
れるので、精製単離が容易でないことが知られている。
そのために、構造決定されているサポニン類は、糖が3
位の水酸基に結合しているものである。
【0008】キチン若しくはキトサンは、保湿性の付与
を強調した頭髪用あるいは身体用の化粧品にが配合され
ることがある(特開昭49−1904号公報、特開昭5
9−106409号公報特開昭62−221615号公
報、特開昭62−223108号公報、特開平6−24
934号公報及び特開平6−279231号公報等参
照)。
【0009】キチンは、エビ、カニ等の甲殻類の殻及び
軟体動物の細胞壁に存在するもので、グルコ−スの第2
位の炭素にアセトアミド基がついた2−アセトアミド−
2−デオキシ−D−グルコ−ス(すなわち、N−アセチ
ルグルコサミン)を構成単位とし、それがβ(1−4)
結合して多糖となっている天然高分子である。
【0010】キチンは、強い水素結合を含む高分子であ
るので、それ自体では水もしくは水溶液に不溶である。
キトサンは、化学構造的には、キチンのアセトアミド基
からアセチル基がとれた2−アミノ−2−デオキシ−D
−グルコ−ス(すなわち、グルコサミン)がβ(1−
4)結合している多糖の天然高分子で、工業的には、キ
チンを濃アルカリにより脱アセチル化処理して得られて
いる。
【0011】工業的に使用のキトサンは、その脱アセチ
ル化度(すなわち、N−アセチルグルコサミンがグルコ
サミンになっている割合)が約60%程度以上で、多く
ても約80%程度未満のものを一般的には指している。
キトサンも、一般的には、それ自体では水もしくは水溶
液に不溶である。
【0012】従って、キチン若しくはキトサンは、水に
可溶の構造に改質したものが化粧品等に配合されている
(特開昭49−1904号公報、特開昭59−1064
09号公報特開昭62−221615号公報、特開昭6
2−223108号公報、特開平6−24934号公報
及び特開平6−279231号公報等参照)。
【0013】キチンの水可溶化については、キチンの6
位がグリコ−ル化したグリコ−ルキチン、キチンをカル
ボキシメチル化したカルボキシメチルキチン及びキチン
を硫酸エステル化したキチンサルフェ−ト及びその他の
水可溶性のキチン誘導体にすること等が提案されている
(特開昭59−106409号公報等参照)。
【0014】キトサンの水可溶化については、分子量切
断によるオリゴマ−化、誘導体化(カルボキシメチルキ
トサン等)、脱アセチル化度の調整、親水基導入(親水
性ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンキトサン
等)、リン酸化及び硫酸化等が提案されている(特開昭
62−221615号公報参照)。
【0015】キトサンの誘導体化による水可溶化は、N
−(3−カルボキシプロパノイル)−6−O−(カルボ
キシメチル)キトサンにすることが提案されている(特
開平6−24934号公報及び特開平6−279231
号公報参照)。
【0016】キトサンは、水可溶化処理をしない場合に
は、有機酸若しくは無機酸の水溶液に加えてキトサンを
可溶性のある塩の状態にして水溶液に溶解させるのが一
般的である。
【0017】N−(3−カルボキシプロパノイル)−6
−O−(カルボキシメチル)キトサン(すなわち、水溶
性キトサン誘導体の一種)は、酸性ムコ多糖類と併用し
て、皮膚保湿性が化粧水若しくは乳液に付与されている
(特開平6−24934号公報参照)。
【0018】又、N−(3−カルボキシプロパノイル)
−6−O−(カルボキシメチル)キトサン(すなわち、
水溶性キトサン誘導体の一種)は、コラ−ゲンとの併用
による皮膚保湿性が化粧水若しくは乳液に付与されてい
る(特開平6−279231号公報参照)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、既に、身
体用洗浄料がヒノキオイル及び水溶性低分子量キトサン
とを含有する場合には種々の優れた効果を生ずることを
見いだして、平成7年特許願第145164号(出願
日:平成7年5月22日)として特許出願している。
【0020】そして、本発明者によるその後の検討にお
いて、ヒノキオイル含有の身体用洗浄料における泡の特
性及びそれと皮膚感との関係及びそれと洗浄力との関係
等について新たな知見が見いだされた。特に、ヒノキオ
イル、キトサン及びサポニンの共存系の身体用洗浄料に
おける様々な有益な知見が見いだされた。
【0021】そして、本発明者による検討以前において
は、ヒノキオイル、サポニン及びキトサンとが身体用洗
浄料において果たす役割及び効能等については、下記
(イ)〜(ハ)等の問題点等があった。 (イ)ヒノキオイル及びサポニンが共存する身体用洗浄
料の身体及び皮膚対する清浄効果については、何らの検
討及び提案もされていないとの問題点があった。従っ
て、オリ−ブ油石けんが配合されている身体用洗浄料に
おいても、それの身体及び皮膚対する清浄効果について
は未知であった。 (ロ)身体用洗浄料における、ヒノキオイル、キトサン
及びサポニンの共存系の可能性については未知であっ
た。
【0022】従って、それら成分が共存する身体用洗浄
料の効果についても未知であった。 (ハ)キトサン若しくはキトサン誘導体の構成単位それ
自体と化粧品の保湿効果との直接的関係については未知
であった。
【0023】従って、キトサンの保湿効果に及ぼすサポ
ニンの影響、及びサポニンの石けん性に及ぼすキトサン
の影響等についても未知であった。又、キトサンの分子
量の大きさとサポニンの影響等についても未知であっ
た。ここにおいて、第一の本発明は、ヒノキオイル及び
サポニンを含有し、それによって、独自の芳香性、抗菌
性及び抗黴性、著しくきめ細かい泡を伴う優れた洗浄力
を有する身体用洗浄料を提供すること、を目的とする。
【0024】又、第二の本発明は、独自の芳香性、抗菌
性及び抗黴性、優れた保湿性及び著しくきめ細かい泡を
伴う優れた洗浄力を有する身体用洗浄料を提供するこ
と、を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に記載の本発明)による身体用洗浄料は、ヒノキオイル
及びサポニンとを含有すること、を特徴とするするもの
でる。
【0026】第二の本発明(請求項2に記載の本発明)
による身体用洗浄料は、ヒノキオイル、水溶性キトサン
及びサポニンを含有すること、を特徴とする
【0027】
【発明の実施の形態】
第一の本発明〕第一の本発明による身体用洗浄料は、
前述の発明特定要素(発明の構成)からなるものであ
る。以下において、第一の本発明の特定要素を具体的に
説明する。 〈ヒノキオイル〉本発明の身体用洗浄料においては、ヒ
ノキオイルが必須の成分として配合されている。
【0028】本発明の「ヒノキオイル」の用語は、天然
ヒノキオイル、合成ヒノキオイル若しくは両者を包含す
る語義で用いている。本発明の身体用洗浄料において
は、合成ヒノキオイルの使用も可能であるが、本発明の
効果を最大に享受するのは、天然ヒノキオイルを使用し
た場合である。天然ヒノキオイルは、代表的には、比重
が水よりも小さい液状物(常温)である。天然ヒノキオ
イルは、酸性のPHを有していて、天然成分が何百種類
含まれているものである。
【0029】天然ヒノキオイルの揮発性物質(フィトン
チッドと称されることがある)の芳香は、人が嗅ぐと生
理的に及び感覚的に快適的な状態になり、しかもその揮
発性物質には病原菌等の有害な微生物を殺す能力がある
ことが知られている。
【0030】天然ヒノキオイルの揮発性物質は、その主
成分がテルペン(テルペン類化合物とも称されることも
ある)で、炭素数5n個の天然物炭化水素及び関連した
含酸素化合物群を含むものである。テルペンは、炭素数
はC 10が基本で、それ以外のものでは、炭素数C15、炭
素数C20、炭素数C25及び炭素数C30のものが多いとさ
れている。
【0031】天然ヒノキオイルに含有の揮発性物質は、
アルファ−ピネン及びベ−タピネンとアルファ−テルビ
オ−ル等を含む数十種類の二環性モノテルペンであると
されていて、それらが独特の芳香の原因物質となってい
るされている。
【0032】そして、天然ヒノキオイルを身体用洗浄料
に含有させた場合においても、天然ヒノキオイルの揮発
性物質に由来の効果が認められることが本発明で見いだ
されている。
【0033】天然のヒノキ樹木からの天然ヒノキオイル
の採取方法は任意である。例えば、水蒸気蒸留法、抽出
法、吸収法、浸出法あるいは圧搾法等により採取した天
然ヒノキオイルを用いるとよく、水蒸気蒸留法による天
然ヒノキオイルの使用が適していることが本発明で見い
だされている。
【0034】ヒノキオイルは、身体用洗浄料100重量
部中に、0.05〜5.00重量部の割合で配合される
のが好ましい。この重量部の割合は、第二の本発明にお
いても同様である。
【0035】0.05重量部未満では、身体用洗浄料
の、芳香性、抗菌作用及び抗黴作用等が不十分となる場
合があるからであり、5.00重量部を越える量を配合
しなくても、本発明の効果を享受できるからである。
【0036】本発明者による検討によれば、ヒノキオイ
ル(特に天然ヒノキオイル)が有している抗菌作用及び
抗黴作用とキトサンの抗菌作用等と相乗的に作用する可
能性があることが、本発明の身体用洗浄料の使用による
得られる皮膚のすこやか感、皮膚のきめが整えられて、
皮膚の清潔感が得られることが見いだされている。 〈サポニン〉本発明の身体用洗浄料においては、サポニ
ンが必須の成分として配合されている。
【0037】サポニンは、前述したように、未知の構造
の植物性配糖体を含む複数の植物性配糖体(一般的に
は、サポニン類と称される)及び他の成分との混在物と
して植物から得られている。
【0038】そして、サポニンは、ヒノキオイルと共存
して配合可能であって、しかも、ヒノキオイル及びキト
サンとも共存して配合可能であって、身体用洗浄料のヒ
ノキオイル若しくはキトサン由来の効果又はそれらの由
来の相乗的効果にマイナスの影響を与えないことが本発
明において見いだされている。
【0039】しかも、少量のサポニンによって、身体用
洗浄料の石けん成分(特に、オリ−ブ油石けん)が、著
しくきめ細かい泡を伴う優れた洗浄力を発揮することが
本発明において見いだされている。
【0040】本発明においては、サポニンとして、合成
若しくは単離のサポニンを用いてもよく、植物から分離
(代表的には、抽出)のサポニン類を用いてもよく若し
くはサポニン類と植物の他の成分との混在物を用いても
よい。いずれの場合も、本発明による効果の享受が可能
である。
【0041】サポニン類としては、例えば、果実のムク
ロジ(むくろじ科)から採取したサポニン類を使用する
ことが可能である。
【0042】サポニンの配合量は、身体用洗浄料100
重量部において、0.01〜5.0重量部(好ましく
は、0.05〜1.5重量部)の量的割合して配合する
のが好ましい。0.01重量部未満では、泡のきめ細さ
が減少して、皮膚に対する感触も低下するからである。
又、5.00重量部までが好ましいとしたのは、それを
越える量を配合しなくても本発明の効果の享受が可能と
なるからである。 〔第二の本発明〕第二の本発明による身体用洗浄料は、
第一の本発明の特定要素にキトサンを加えたものであ
る。以下において、第二の本発明の身体用洗浄料を具体
的に説明する。 〈キトサン〉キトサンは、脱アセチル化度(すなわち、
N−アセチルグルコサミンがグルコサミンになっている
割合)が約40%程度以上で100%未満であって、水
若しくは身体用洗浄料の水溶液に溶解する程度の低分子
量のものであれば使用可能である。
【0043】従って、本発明の「キトサン」の用語は、
脱アセチル化度についてみれば、約40%程度以上で1
00%未満の脱アセチル化度のキトサンの意味で使用し
ている。
【0044】キトサンは、低分子量化により水可溶化し
たものである場合においては、保湿性及び独自の芳香賦
与性に優れ、抗菌作用等を通じて使用後に肌にしっとり
感を有する優れた洗浄性を与える身体用洗浄料が得られ
ることが本発明で見いだされている。
【0045】そして、誘導体化により水可溶化にしたキ
トサンを使用しても、そのような効果が得るのが困難で
あることが本発明で見いだされている。
【0046】キトサンの脱アセチル化度は、高い方が本
発明の効果を得るのに適していることが本発明で見いだ
されている。
【0047】キトサンは、脱アセチル化度が約40%程
度以上(特に60%程度以上)であって、水可溶化とな
る程度の低分子量である場合には、ヒノキオイルとの併
用によって本発明の効果の享受が容易になることが本発
明で見いだされている。
【0048】ただし、キトサンは、低分子量化し過ぎる
と(例えば、重量平均分子量が約600程度未満である
と)、本発明による効果の享受が困難になる。
【0049】キトサンは、その上限が水若しくは身体用
洗浄料の水性成分に溶解可能であれば、大きな分子量
(例えば、重量平均分子量が約40,000程度未満)
のものを用いることが可能である。
【0050】キトサンとしては、の重量平均分子量が、
例えば、800〜28,000程度であれば、キトサン
の溶解が容易であって、かつ、本発明による効果を容易
に享受できる範囲である。特に、キトサンは、その脱ア
セチル化度が約40%程度以上(特に60%程度以上)
で100%未満(特に95%未満、工業的には特に90
%未満)であり、重量平均分子量が600〜40,00
0であれば、身体用洗浄料のPHが酸性であっても、ア
ルカリ性であっても身体用洗浄料に溶解可能であること
が本発明で見いだされている。
【0051】しかも、キトサンがそのような脱アセチル
化度であって重量平均分子量である場合は、ヒノキオイ
ル及びサポニンと併用することによって、種々の組成の
身体用洗浄料について本発明の特有の効果を生じさせ得
ることが本発明者により見いだされている。キトサン
は、重量平均分子量が約600〜約40,000程度で
あって、脱アセチル化度が例えば約80〜約85%程度
であるものは、淡黄色の粉体であって、その5重量%水
溶液が5〜10cps程度の粘度を有している。その少
量を溶解した水溶液のpHは6〜8程度である。ただ
し、キトサンの脱アセチル化度が約80%程度では、ア
ミノ基含有量が8〜9%程度になっている。なお、本明
細書のキトサンの重量平均分子量の数値は、正確性にお
いて優れる高速液体クロマトグラフィ−法(一般的に
は、HPLC法と称されている)によって測定された数
値である。
【0052】HPLC法は、キトサンの酸溶解液をGP
Cカラムに流してRI(屈折率)で検出して、得られる
モ−ドから分子量を測定する方法である。
【0053】キトサンは、約0.01重量部〜約1.0
重量部/身体用洗浄料100重量部、好ましくは約0.
05〜約0.50重量部/身体用洗浄料100重量部、
の量を身体用洗浄料に配合することによって、本発明の
効果を容易に生させることが可能となる。 〈身体用洗浄料〉身体用洗浄料は、身体を洗浄するのに
用いるものである。身体の洗浄は、直接的若しくは間接
的な洗浄のいずれに用いるものであってもよい。身体用
洗浄料は、身体のいずれの箇所の使用するものであって
もよい。
【0054】本発明の身体用洗浄料には、洗浄を直接の
目的とする化粧石けんあるいは合成洗浄料にみならず、
洗浄を間接的に伴うボディロ−ションようなものまでが
包含される。
【0055】洗浄を直接の目的とする化粧石けんあるい
は合成洗浄料は、それぞれ単独の形態が望ましいが、そ
れらの複合型あるいは混合型であってもよく、形態にお
いても任意であって、例えば、液相若しくは固相のいず
れであっもよく、液相をとる場合は、均一溶液状、固体
混合の不均一溶液状、エマルジョン状、ゾル状若しくは
クリ−ム状のいずれの形態を採ることも可能である。
【0056】身体用洗浄料の代表例には、例えば、化粧
石けん、皮膚洗浄料若しくはボディロ−ションがある。
皮膚洗浄料としては、洗顔用洗浄料あるいはボディシャ
ンプ−(ボディソ−プと同義)が代表的である。ボディ
ロ−ションとしては、手あるいは身体用のものが代表的
である。
【0057】本発明の身体用洗浄料は、一般的には、ヒ
ノキオイル及びキトサンとを含有すること以外は、公知
の各種の身体用洗浄料を用いることが可能である。化粧
石けん及び合成洗浄料には、脂肪酸塩あるいは界面活性
剤のいずれもが使用可能である。
【0058】脂肪酸塩は、化粧石けんに使用することが
できる脂肪酸塩(例えば、C11〜C10程度の炭素数の飽
和脂肪酸あるいは不飽和脂肪酸のソ−ダ塩)であれば、
いずれの原料油も使用可能である。
【0059】原料油を例示すると、オリ−ブ油、ヤシ
油、綿実油、大豆油、アマニ油、ヒマシ油、落花生油及
び米ぬか油等の植物油、及び牛脂及び豚脂等の動物脂、
魚油等の動物油等の天然油がある。
【0060】天然油としては、オリ−ブ油の使用が適し
ていて、オリ−ブ油のオレイン酸等が皮膚になじみやす
いという独特の性質が、ヒノキオイル及びキトサンと相
乗的に働いて、洗浄の後においても肌に独特の柔らかさ
と潤いのある保湿性が付加された清浄効果が得られ、身
体用洗浄料の商品価値も向上することも本発明で見いだ
されている。
【0061】しかも、本発明においては、オリ−ブ油石
けんが、サポニン若しくはサポニン類と共存する場合に
は、洗浄において生成する泡が著しくきめ細かくなっ
て、しかも、その微細な泡が皮膚に著しく滑らかで柔ら
かい皮膚感を与えることが本発明で見いだされている。
【0062】オリ−ブ油石けんは、オリ−ブ油石けん単
独でも使用可能であるが、オリ−ブ油石けんと若しくは
オリ−ブ油との混合物であってもよい。
【0063】本発明の身体用洗浄料において界面活性剤
を使用するこも可能である。界面活性剤としては、陰イ
オン系、陽イオン系、非イオン系及び両性のものが使用
可能である。陰イオン界面活性剤には、例えば、一級高
級アルコ−ル硫酸エステル、二級高級アルコ−ル硫酸エ
ステル、高級アルコ−ルポリオキシエチレン付加物硫酸
エステル、アルキルアリル硫酸エステル及びオレフィン
硫酸塩等を用いることができる。
【0064】陽イオン界面活性剤には、例えば、アルキ
ルアミン酢酸塩及びアルキルジエタノ−ルアミン酢酸塩
等の第一級〜第三級アミン系、アルキル・ジメチルベン
ジルアンモニウム・クロライド等の第四級アミン系及び
ピリジニウム系のものがある。非イオン界面活性剤に
は、例えば、多アルコ−ル脂肪酸エステル系及び酸化エ
チレン重合付加系のものがある。両性界面活性剤には、
例えば、ペタイン型及びアミノ酸型のものがある。
【0065】これら以外にも、身体用洗浄料に配合可能
なものであれば、いずれも使用可能である。本発明に合
目的であって、本発明の効果を特に害さない限りにおい
ては、本発明の身体用洗浄料に対する改変あるいは部分
的な変更及び付加は任意であって、いずれも本発明の範
囲内である。
【0066】次に、本発明による身体用洗浄料を実施例
に基づいて具体的に説明するが、実施例は例示であって
本発明を拘束するものではない。
【0067】
【実施例】
〈実施例1〉番号〜の試験洗浄料を調製した。試験洗浄料 石けん成分 80.4(重量部) (パ−ム油Na石けん(10%)、ヤシ油Na石けん (15%)、オリ−ブ油Na石けん(75%)からなる) グリセリン 4.5 天然ヒノキオイル 2.0 サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.1精製水 13 合計100重量部試験洗浄料 石けん成分 80(重量部) (パ−ム油Na石けん(10%)、ヤシ油Na石けん (15%)、オリ−ブ油Na石けん(75%)からなる) グリセリン 4.5 天然ヒノキオイル 2.0 低分子量キトサン 0.4 (重量平均分子量約2,500 脱アセチル化度60%以上) サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.1精製水 13 合計100重量部試験洗浄料 オリ−ブ油Na石けん 70.4(重量部) 硬化牛脂脂肪酸アミル−DL−グルタミン酸ジNa 25 グリセリン 3.0 天然ヒノキオイル 1.5サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.5 合計100重量部試験洗浄料 オリ−ブ油Na石けん 70(重量部) 硬化牛脂脂肪酸アミル−DL−グルタミン酸ジNa 25 グリセリン 3.0 天然ヒノキオイル 1.5 低分子量キトサン(試験洗浄料と同一) 0.4サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.5 合計100重量部試験洗浄料 N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリ 20(重量部) エタノ−ルアミン(30%水溶液) N−ラウロイルメチルタウリンNa(3モル) 10 (30%水溶液) ラウリン酸トリエタノ−ルアミン 10 ミリスチン酸トリエタノ−ルアミン 10 ラウリン酸ジエタノ−ルアミド 5 プロピレングリコ−ル 5.4 天然ヒノキオイル 1.5 サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.1精製水 38 合計100重量部試験洗浄料 N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリ 20(重量部) エタノ−ルアミン(30%水溶液) N−ラウロイルメチルタウリンNa(3モル) 10 (30%水溶液) ラウリン酸トリエタノ−ルアミン 10 ミリスチン酸トリエタノ−ルアミン 10 ラウリン酸ジエタノ−ルアミド 5 プロピレングリコ−ル 5 天然ヒノキオイル 1.4 低分子量キトサン(試験洗浄料と同一) 0.4 サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.1精製水 38 合計100重量部試験洗浄料 N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリ 20(重量部) エタノ−ルアミン(30%水溶液) ラウリルポリオキシエチレン(3モル)硫酸Na 10 N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキ 5 シメチル−N−ヒドロキシエチルエチレン ジアミンNa(40%水溶液) ヤシ油脂肪酸ジエタノ−ルアミド 5 オリ−ブ油カリ石けん 20 グリセリン 8 天然ヒノキオイル 1.5 サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.5精製水 30 合計100重量部試験洗浄料 N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリ 45(重量部) エタノ−ルアミン(30%水溶液) ポリオキシエチレン(3モル)ラウリル 25 エ−テル硫酸Na(27%水溶液) ヤシ油脂肪酸ジエタノ−ルアミドル 5 グリセリン 5 精製オリ−ブ油 0.5 天然ヒノキオイル 1.2 低分子量キトサン(試験洗浄料と同一) 0.4 サポニン(ムクロジ由来のサポニン類として) 0.1精製水 18 合計100重量部 〈実施例2〉年齢的属性が30〜50才である女性10
名から構成の被験者のグル−プを5つ選定した。各グル
−プには、(a)〜(e)の名称を付しておいた。
【0068】固体石けんは通常の使用状態と同じ状態で
使用して貰った。液状洗浄料は5ミリリットル/(1回
毎)使用して貰った。(a)〜(e)のグル−プの被験
者には、実施例1の試験洗浄料〜を同じ回数使用し
てもらった。そして、各グル−プの被験者には、肌の保
湿性、肌の滑らかさ、肌のきめ細かさ及び清浄感等の試
験洗浄料が肌に与える効果、及び試験洗浄料の泡の状態
と泡が肌に与える感覚について解答して貰った。グル−
プの7割以上の被験者が同じ解答をした場合に、その解
答をグル−プの解答とした。表1は、その結果をまとめ
たもので、表中のグル−プの名称は、そのグル−プの解
答を示している。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】第一の本発明によれば、独自の芳香を有
して、保湿性、滑らかさ、独特のさわやか感及び清浄感
を肌に与える身体用洗浄料にすることができる。しか
も、それらの効果を与える泡を著しくきめ細かくして、
しかも、泡が肌に与える感触を著しく柔らかで心地良い
ものにすることができる。
【0071】又、第二の本発明によれば、抗菌性、抗黴
性及び殺菌性を有する身体用洗浄料にすることできる。
しかも、独自の芳香を有して、保湿性、滑らかさ、独特
のさわやか感、清浄感を肌に与えことができる。しかも
それらの効果を与える泡を著しくきめ細かくして、しか
も、泡が肌に与える感触を著しく柔らかで心地良いもの
にすることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒノキオイル及びサポニンを含有するこ
    と、を特徴とする身体用洗浄料。
  2. 【請求項2】ヒノキオイル、水溶性キトサン及びサポニ
    ンを含有すること、を特徴とする身体用洗浄料。
  3. 【請求項3】石けん成分が、オリ−ブ油石けん若しくは
    オリ−ブ油石けんを含むものからなること、を特徴とす
    る請求項1若しくは請求項2に記載の身体用洗浄料。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000059007A (ko) * 2000-07-08 2000-10-05 오성근 식품용 등급의 원료만으로 구성된 액체 세정제의 조성물
KR20010084730A (ko) * 2000-02-28 2001-09-06 장태순 고분자 수용성 키토산(분자량 1만∼150만단위)이 함유된미용비누
US6399113B1 (en) * 1999-09-01 2002-06-04 Hajime Torimoto Lawn pesticides and processes
WO2003028695A1 (de) * 2001-09-25 2003-04-10 Beiersdorf Ag Verwendung von tensiden mit einem quotienten aus hämolysewert und denaturierungsindex von grösser oder gleich 1 zum erzielen oder erhöhen der selektivität von reinigungszubereitungen
WO2004032895A1 (de) * 2002-09-26 2004-04-22 Beiersdorf Ag Verwendung von tensiden mit einem quotienten aus hämolysewert und denaturierungsindex von grösser oder gleich 1 zum erzielen oder erhöhen der selektivität von reinigungszubereitungen
WO2006079856A1 (en) * 2005-01-31 2006-08-03 Marin Santic Procedure of making of transparent soap from olive oil with essential-oil admixtures

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