JPH10145592A - 濃淡画像の生成方法および生成装置 - Google Patents

濃淡画像の生成方法および生成装置

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JPH10145592A
JPH10145592A JP9270155A JP27015597A JPH10145592A JP H10145592 A JPH10145592 A JP H10145592A JP 9270155 A JP9270155 A JP 9270155A JP 27015597 A JP27015597 A JP 27015597A JP H10145592 A JPH10145592 A JP H10145592A
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JP9270155A
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Michael D Mcguire
マイケル・ディー・マクガイア
Rodney Shaw
ロドニー・ショウ
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size

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Abstract

(57)【要約】 【課題】計算量が少なく知覚画像品質のよいデジタル濃
淡付けをおこなう。 【解決手段】濃度階調入力画像の一つの領域を選択し、
値が互いに近いしきい値の前記領域内の位置をランダム
で反相関的なものとして前記領域内の画素に適用し、前
記2値出力画像の濃淡付けされた2値領域を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像処理に
関し、特にデジタル画像の濃淡ディザ法を使用した濃淡
画像の生成に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル濃淡付けは空間解像度の代わり
に濃度階調解像度を得ることによってバイナリデジタル
プリンタ上で濃度階調を表現する方法である。これは黒
と白のドット群を通常の観察距離で灰色として知覚され
るように印刷することによって行なわれる。灰色の知覚
効果が最大限になるように黒のドット自体の知覚効果を
最小限にするためのドット配置を決定する方法はいくつ
か存在する。その方法の1つがディザしきい値マスク法
である。このマスクは灰色しきい値の2次元アレイであ
る。このアレイの寸法は通常濃淡付けを行なう画像の寸
法よりはるかに小さいものである。かかるしきい値は通
常灰色値の範囲全体にわたって均一な間隔で配置され
る。次に、この画像の各画素についてこのマスクからの
しきい値が対応するようにマスクを濃度階調画像上に繰
り返し敷き詰める。画素灰色値がしきい値より小さい場
合、出力画像に黒のドットが印刷され、大きい場合には
白いままである。
【0003】ディザしきい値マスク内のしきい値の空間
的配列について多くの改良が重ねられて来た。初期にお
いては、しきい値は従来の写真技術における濃淡付けを
まねて空間的に順序づけられたシーケンスで設定されて
いた。濃淡画像をゼログラフィックコピーする、あるい
はCRT上で表示するさいに濃度階調の関係をより良好に
維持する他の組織的ディザ構成が発見されている。1987
年までのこの研究については、R.A. Ulichney著“Digit
al Halftoning”(1987年、マサチューセッツ州、Cambr
idge、MIT Press)に詳細に説明されている。
【0004】また、Ulichneyはノイズディザ法を用いた
濃淡付けの可能性についても論じている。この場合、ノ
イズとは反射率あるいは反射濃度の変動を意味する。そ
の最も単純な形態は白色ノイズディザ法であり、これは
各画素において画素灰色値の許容範囲内にある疑似乱数
としてのしきい値を求めるものである。白色ノイズディ
ザ法は非常に高い解像度で実行しなければその結果は非
常に粗く、粒子の粗いものに見え、視覚的に不快なもの
となる。このノイズは白色ノイズと呼ばれる。これは、
そこから生じる反射率変動のパワースペクトルが比較的
フラットである、すなわちすべての周波数でパワーが等
しいためである。
【0005】Ulichneyはさらにノイズ濃淡付けのパワー
スペクトルが青であることが望ましいとしている。すな
わち、スペクトル内のパワーの大部分は青すなわち高周
波側に集中していなければならない。これによって、変
動の大部分は人間の空間周波数通過域を超える。その結
果得られる青色ノイズ画像は白色ノイズ画像に比べて滑
らかで良好なものとなり、しかも目に見える構造を有し
ないランダムな構造を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】Ulichneyの論じる唯一
の青色ディザ生成法は、誤差拡散であり、これは1975年
のSociety for Information DisplayのSID 75 Digest、
36-37ページのR.W. FloydおよびL. Steinbergの“An Ad
aptive Algorithm for Spatial Gray Scale”において
初めて提案された。この方法では、マスクは1つのしき
い値(通常50%灰色レベル)にまで減少する、しかし、
このしきい値と画素の実際の値の差である誤差はある比
率で分配され、未処理の近傍画素に代数的に加算され
る。Ulchneyはこの比率および分配の形状の詳細につい
てさまざまな可能性を論じている。一般に、誤差拡散は
各画素の処理に要する演算の数が多く単純なマスク法に
比べてはるかに計算量が多い。
【0007】最近では、青色ノイズマスクを構成する他
の方法が提案されている(たとえば、1991年、Proc SPI
E, Image Proc. Algorithms and Techniques、Vol. 145
2、47-56ページのT. MitsaおよびK.J. Parkerの“Digit
al Halftoning Using a Blue Noise Mask”、1991年、
オレゴン州、PortlandにおけるSPSE 7th Int. Congress
on Non-Impact Printing、471-475ページのT. Mitsa、
K.J. ParkerおよびR.A. Ulichneyの“On the Manipulat
ion of Power Spectra of Halftoning Patterns”)。
これらの方法は計算量が膨大なものである。これらの方
法は白色ノイズディザパターンから始めて、実際にはそ
れを青になるように濾波する。このために、各しきい値
レベルにおいてディザパターンを周波数領域にフーリエ
変換し、濾波し、逆変換する。これは原則的には画像の
画素ごとに行なうことができ、使用されたしきい値は放
棄される。しかし、任意のサイズの画像について、処理
時間は多大なものとなる。したがって、しきい値は通
常、組織的ディザと全く同様にマスクあるいはアレイに
記憶され、同様に用いられる。この方法の他の問題点は
マスクを入力画像上に繰り返し敷き詰めていくにつれ
て、出力画像に画素数で表わしたマスクサイズの逆数の
空間周波数で周期的なアーティファクトが現われる場合
があることである。
【0008】したがって、計算上の制約によって従来の
デジタル濃淡付け機構は知覚される画像品質上の限度を
有するものとなっており、かかる機構を多くの用途に使
用することを妨げている。
【0009】したがって、必要な計算量を低減しながら
知覚画像品質を著しく改善するデジタル濃淡付け機構が
必要とされている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は知覚画像品質を
著しく改善しながら必要計算量を大幅に低減するデジタ
ル濃淡付け(ハーフトーン化)機構である。本発明は入
力画像から一度にある1画素領域ずつ取り込み、その領
域内の各画素についてのしきい値を、近いしきい値の位
置が可能な限りランダムで反相関的なものとなるように
計算することによって、濃度階調画像から濃淡付けされ
た2値画像を生成するものである。この方法をオンザフ
ライで適用して、しきい値をマスクに記憶することなく
配置、使用および放棄されるようにすることができる。
各領域について新たに開始されるため、出力に濃淡付け
に起因する周期性が現われる可能性はきわめて低い。
【0011】この濃淡付け処理を実行する代替的方法と
して、反相関しきい値マスクを計算し、そのマスクを領
域単位で画像に適用する方法がある。他の代替的方法に
おいては、マスクの代わりに領域内のしきい値の位置の
リストが記憶され、しきい値によってアドレス指定さ
れ、かかるしきい値を順次通過することにより画像領域
に適用される。周期性の問題を防止する一代替実視形態
では、マスクあるいはリストが複数計算され、記憶さ
れ、ランダムに選択される。
【0012】一実施例においては、クオッドツリーを用
いて方形の領域がアドレス指定される。あるいは方形領
域を反復的にアドレス指定する“寄せ木タイル”法が用
いられる。
【0013】
【発明の実施例】以下に、本発明の実施例を図1から図
9を参照して説明する。しかし、当業者には、本発明は
これらの実施例に限定されないものであるため、これら
の図を参照して行なう詳細な説明は例示を目的とするも
のであることが容易に理解されよう。
【0014】図1は本発明に係る濃淡付け機構を用いた
装置を示すブロック図である。図1において、濃淡付け
機構100は濃度階調(グレースケール)入力画像110から
濃淡付けされた(ハーフトーン)2値出力画像120を生
成する。装置100は入力画像110(たとえば領域150)を
選択する領域選択機構130を有する。また、装置100は選
択された領域内の画素にしきい値を適用して、近いしき
い値の位置がランダムで反相関的なものとなるような、
出力画像120の濃淡付けされた2値領域(たとえば領域1
60)を生成するしきい値適用機構140を有する。
【0015】本発明は、パワースペクトルとその自己相
関はフーリエ変換対であるとするWiener-Khintchin理論
の観点から青色および白色ノイズを見ることに基づいて
いる。白色ノイズの自己相関は一致あるいは遅れがゼロ
であるとき最大であり、遅れすなわち変位が増大するに
つれて急速にゼロに低下する。これは、白色ノイズは完
全に非相関であるという周知の事実を表わすものであ
る。値の近いしきい値の各位置の間にはなんの関係も存
在しない。かかる位置は互いに隣接していることもあ
り、また遠く離れている場合もある。青色ノイズの自己
相関は遅れがゼロのとき最大であるが、わずかにずれた
ところで大きな負の値をとり、ずれが大きくなるにつれ
てゼロに向かって上昇する。すなわち、青色ノイズは反
相関的である。したがって、ある特定のしきい値が配置
されたとき、それに近い値のしきい値は可能なかぎりそ
れに近くしてはならない。本発明ではこの原理を用いて
しきい値の位置が発見され、したがって濃淡付けされた
サンプルのノイズスペクトルは青色特性を有する。
【0016】図2は図1の装置の一実施例の動作方法を
示すフローチャートである。入力画像の第1の領域およ
び第1のしきい値がそれぞれ処理ブロック200および210
で選択される。処理ブロック220において選択されたし
きい値について領域アドレスが生成される。次に、処理
ブロック230において、この選択されたしきい値が処理
ブロック220で生成された領域アドレスの入力画像画素
に適用され、しきい値処理された出力画像画素値が得ら
れる。
【0017】さらにしきい値がある場合(判断ブロック
240)、次のしきい値が選択され(処理ブロック250)、
このしきい値について領域アドレスが生成される(処理
ブロック220)。それ以上しきい値がない場合(判断ブ
ロック240)、さらに他の領域が存在するかどうかを判
定するテストが実行される(判断ブロック260)。
【0018】他の領域がある場合(判断ブロック26
0)、次の領域が選択され(処理ブロック270)、この領
域に対する第1のしきい値が選択される(処理ブロック
210)。他の領域がない場合(判断ブロック260)、この
処理は終了する(終了ブロック280)。
【0019】このように、本発明は入力画像を一度にあ
る1画素領域ずつ取り込み、その領域内の各画素につい
てしきい値を、近いしきい値の位置が可能な限りランダ
ムで反相関的なものとなるように計算することによって
濃度階調画像から濃淡付けされた2値画像を生成するも
のである。この方法をオンザフライ適用して、しきい値
をマスクに記憶することなく配置、使用および放棄され
るようにすることができる。各領域について新たに開始
されるため、出力に濃淡付けに起因する周期性が現われ
る可能性はきわめて低い。
【0020】この濃淡付け処理を実行する代替的方法と
して、反相関しきい値マスクを計算し、そのマスクを領
域単位で画像に適用する方法がある。このマスキング処
理を図3に示す。他の代替的方法においては、マスクの
代わりに領域内のしきい値の位置のリストが記憶され、
しきい値によってアドレス指定され、かかるしきい値を
順次通過することによって画像領域に適用される。かか
るしきい値位置のリストを図4に示す。周期性の問題を
防止する一代替実視形態では、マスクあるいはリストが
複数計算され、記憶され、ランダムに選択される。
【0021】したがって、図3のマスキング処理におい
ては、入力画像の第1の領域および反相関しきい値マス
クがそれぞれ処理ブロック300および310で選択される。
一実施例においては、この反相関しきい値マスクは事前
に計算され記憶される。あるいは、この反相関しきい値
マスクはオンザフライで生成される。
【0022】処理ブロック330において、選択されたし
きい値マスクが処理ブロック300で選択された領域の入
力画像画素に適用され、この入力画像の選択された領域
に対応する出力画像領域のしきい値処理された画素値が
得られる。
【0023】さらに他の領域がある場合(判断ブロック
330)、次の領域が選択され(処理ブロック340)、この
領域に対する反相関しきい値マスクが選択される(処理
ブロック310)。他の領域がない場合(判断ブロック33
0)、この処理は終了する(終了ブロック350)。
【0024】図4のしきい値位置リスト処理において
は、入力画像の第1の領域および第1のしきい値リスト
(および第1のしきい値)がそれぞれ処理ブロック400
および410で選択される。一実施例では、このしきい値
位置リストは事前に計算および記憶される。あるいは、
このしきい値位置リストはオンザフライで生成される。
【0025】処理ブロック420において選択されたしき
い値について領域アドレスが生成される。次に、処理ブ
ロック430において、この選択されたしきい値が処理ブ
ロック420で生成された領域アドレスの入力画像画素に
適用され、しきい値処理された出力画像画素値が得られ
る。
【0026】さらにしきい値がある場合(判断ブロック
440)、次のしきい値が選択され(処理ブロック450)、
このしきい値について領域アドレスが生成される(処理
ブロック420)。それ以上しきい値がない場合(判断ブ
ロック440)、さらに他の領域が存在するかどうかを判
定するテストが実行される(判断ブロック460)。
【0027】他の領域がある場合(判断ブロック46
0)、次の領域が選択され(処理ブロック470)、次のし
きい値リストとこの領域に対する第1のしきい値が選択
される(処理ブロック410)。他の領域がない場合(判
断ブロック460)、この処理は終了する(終了ブロック4
80)。
【0028】一実施例においては、クオッドツリー(四
部木)を用いてN×N領域がアドレス指定される。この
場合、Nが2の整数乗であることが最も簡便である。特
に、Nの値が16である場合、256のしきい値が可能とな
り、これは濃度階調画素を8ビット(256)レベルの数
で表現する一般に用いられる規格に対応する。ここでは
Nの値として16を用いるが、Nについては他の値を用いる
ことも可能である。
【0029】本発明に係る濃淡ディザ法の実行にはさま
ざまなアドレス指定方法を用いることができる。かかる
アドレス指定法の1つにクオッドツリーを用いるものが
ある。
【0030】クオッドツリーは正方形内の点をアドレス
指定するのに該正方形をサブクオドラントを有するクオ
ドラントに反復的に分割する処理をその点の位置の必要
な精度が得られるまで実行する方法である。16×16の正
方形の場合、4レベルがあれば十分であり、1つのアド
レスは8ビット数によって唯一に指定される。2つの最
上位ビット(MSB)によって最上位レベルのクオドラン
トが指定され、次の2ビットによってそのサブクオドラ
ントが指定され、以下一度に2ビットずつで同様に繰り
返される。したがって、ある特定のレベルでは、クオド
ラントは図5に示すようなアドレスを有する。2ビット
クオッドツリーアドレスがある場合、MSBは垂直方向ア
ドレスであり、LSB(最下位ビット)は水平方向アドレ
スである。垂直方向および水平方向は任意の方向とする
ことができ、MSBを水平方向アドレス、LSB(最下位ビッ
ト)を垂直方向とすることも容易であることはいうまで
もない。
【0031】図6には16×16の正方形領域に対するクオ
ッドツリーアドレス指定法を示す。図6において、xお
よびy方向座標は0から15までの10進数の範囲を有す
る。
【0032】@は図6においてアドレス29hに位置する
(hは16進数を表わす)。したがって、アドレス29hは8
ビット数00 10 10 01と等価である。このアドレスにつ
いて、y座標は(10進数の6に等しい)0110の2進数値
を有し、x座標は(10進数の1に等しい)0001の2進数
値を有する。
【0033】同様に、#は図6においてアドレスD6hに位
置する。したがって、アドレスD6hは8ビット数11 01 0
1 10と等価である。このアドレスについて、y座標は(1
0進数の9に等しい)1001の2進数値を有し、x座標は
(10進数の14に等しい)1110の2進数値を有する。
【0034】近いしきい値は互いに近くに位置してはな
らずランダムでなければならないという条件は、第1の
クオドラントをランダムに選択することによってこのク
オッドツリーの各レベルにおいて満足される。次のしき
い値は対角線方向に反対側のクオドラント内に位置しな
ければならない。一貫性と簡略性を得るために、上また
は下に進んで第3クオドラントが得られる。最後のクオ
ドラントは対角線方向にこれと反対側にある。第3クオ
ドラントの選択を右または左としても目に見える違いは
ない。4つのサブクオドラント群のそれぞれの各クオッ
ドツリーレベルにおいて、4つのサブクオドラントの最
初の1つが選択されると、他の3つに移行する順序が決
まる。これによって、最初の64のしきい値が明示的に配
置されると、残りは上記の規則群にしたがって暗示的に
配置される。
【0035】しきい値はゼロからインクリメントされ
る。最初のしきい値の位置ではその8つのビットはすべ
てランダムである。次の3つのしきい値は6つのビット
がランダムであり、その2つのMSBは上記の規則にした
がって最初に選択される2つのMSBによって決定され
る。次の12のしきい値は4ビットがランダムであり、そ
の4つのMSBはそれに先立つ選択によって決定される。
次の48のしきい値は2つのビットがランダムであり、そ
の6つのMSBはそれに先立つ選択によって決定される。
この時点で、最初の64のしきい値の位置は実際に決定さ
れ、残りは暗示的に決定される。実際に、あるしきい値
の位置が決定されると、規則によれば、これより64レベ
ル上のしきい値は対角線方向に反対側の最も下のレベル
の2×2領域にあり、その64レベル上のしきい値はその
上あるいは下にあり、以下同様となる。かかる位置が決
定されると、その位置の濃度階調画像がしきい値と比較
され、その結果に応じて2値出力画素が黒に設定され
る。
【0036】クオッドツリーの使用はきわめて効率的で
ある。各16×16の正方形に対して170ビットの乱数が必
要なだけである。これは1画素あたり1ビットより少な
い。乱数が得られると、簡単なブール演算:AND、ORお
よびXORだけでしきい値の位置を得ることができる。フ
ーリエ変換等の複雑な浮動小数点演算を必要としない。
16×16の正方形ごとに新たに開始されるため、濃淡付け
によって出力画像に法16の周期性が現われる可能性はき
わめて低い。あるいは、ディザマスクまたはしきい値位
置リストを用いる場合、16×16の領域のそれぞれについ
てそれらを複数計算し、記憶し、ランダムに選択して周
期性の問題を低減することができる。
【0037】アドレス指定については他の実施態様も可
能である。たとえば、かかる方法の1つに正方形の領域
を反復的にアドレス指定する“寄せ木タイル”法があ
る。図7、図8および図9にはそれぞれこの方法による
細分化の1レベル、2レベルおよび3レベルを示す。16
×16の領域をアドレス指定するには8つのレベルが必要
である。各再分割レベルのアドレスには1つの最下位ビ
ットが追加される。
【0038】このようにして生成されたアドレスは上述
したクオッドツリーアドレスと同様の方法で、あるいは
それより多少ランダムな別の方法でランダム化すること
ができる。このよりランダムな方法では、その一般規則
はアドレス指定の任意のレベルおよび位置において、1
つの位置が選択されると、次の位置はその補数となると
いうものである。すなわち、それを表わすビットはその
位置が“他の半分”にあるように補数を取らねばならな
い。このようにして、反相関の条件が満足される。ある
アドレス指定のレベルにおける位置のどちらも選択され
ていない場合、あるいはその両方が選択されている場
合、次にその位置に来たとき、それをランダムに選択す
ることができる。したがって、各位置について8ビット
の乱数が提案される。上記の条件を満たすのに必要なこ
の数のかかるビットの補数をとって最終的なアドレスが
得られる。
【0039】したがって、第1のアドレスは8ビットの
すべてがランダムである。第2のアドレスのMSBは最初
のアドレスのMSBの補数でなければならない。第2のア
ドレスの残りはランダムである。第3のアドレスについ
ては、そのMSBはランダムであるが、第4のアドレスのM
SBは第1あるいは第2のアドレスのいずれかの第2のビ
ットの補数である。第4のアドレスの第2のビットは第
3のアドレスにおける選択に対して相補的な第2あるい
は第1のアドレスの第2のビットの補数である。第3お
よび第4のアドレスの残りはランダムである。アドレス
配置が進んで行くにつれてランダム性は小さくなってい
く。
【0040】しきい値をインクリメントし、計算された
しきい値の位置を発見し、用いることによって濃淡付け
が実行される。
【0041】寄せ木タイル法はクオッドツリー法ほど高
速ではないが、かなり簡便なものである。乱数のほかに
はブール演算を用いるだけでアドレスを生成することが
でき、オンザフライで実行するに十分な速度で実行され
る。
【0042】以上の説明から本発明の多くの特徴および
利点が明らかであり、したがって特許請求の範囲には本
発明のかかる特徴および利点が含まれるものである。さ
らに、当業者には多くの改変が容易であることから、本
発明をここに図示および説明した構造および動作に限定
しようとするものではない。したがって、すべての適当
な変更形態および均等物は本発明の範囲に該当するもの
とみなすことができる。以下に本発明の実施態様の例を
示す。
【0043】(実施態様1)濃度階調入力画像から濃淡
付けされた2値出力画像を生成する方法であって、前記
入力画像の一つの領域を選択するステップ、および値が
互いに近いしきい値の前記領域内の位置をランダムで反
相関的なものとして前記領域内の画素に適用し前記2値
出力画像の濃淡付けされた2値領域を得るステップとか
らなることを特徴とする濃淡画像の生成方法。 (実施態様2)前記領域はN×N画素の正方形であること
を特徴とする実施態様1記載の濃淡画像の生成方法。 (実施態様3)前記領域内の前記しきい値のアドレスは
クオッドツリーアドレス指定法を用いて生成されること
を特徴とする実施態様2記載の濃淡画像の生成方法。
【0044】(実施態様4)前記領域内の前記しきい値
のアドレスは寄せ木タイルアドレス指定法を用いて生成
されることを特徴とする実施態様2記載の濃淡画像の生
成方法。 (実施態様5)前記しきい値の前記領域内におけるアド
レスはリストから検索されることを特徴とする実施態様
1記載の濃淡画像の生成方法。 (実施態様6)前記リストは前記しきい値によって索引
付けされることを特徴とする実施態様5記載の濃淡画像
の生成方法。 (実施態様7)前記リストはリスト群の中から選択され
ることを特徴とする実施態様6記載の濃淡画像の生成方
法。
【0045】(実施態様8)前記しきい値は前記領域の
マスク内に記憶されることを特徴とする実施態様1記載
の濃淡画像の生成方法。 (実施態様9)前記マスクはマスク群の中から選択され
ることを特徴とする実施態様8記載の濃淡画像の生成方
法。 (実施態様10)濃度階調画像から濃淡付けされた2値出
力画像を生成する装置であって、前記入力画像の領域を
選択する手段、および値が互いに近いしきい値の前記領
域内の位置をランダムで反相関的なものとして前記領域
内の画素に適用し前記2値出力画像の濃淡付けされた2
値領域を得る手段とからなることを特徴とする濃淡画像
の生成装置。 (実施態様11)前記領域はN×N画素の正方形であること
を特徴とする実施態様10記載の濃淡画像の生成装置。
【0046】(実施態様12)前記領域内の前記しきい値
のアドレスはクオッドツリーアドレス指定法を用いて生
成されることを特徴とする実施態様11記載の濃淡画像の
生成装置。 (実施態様13)前記領域内の前記しきい値のアドレスは
寄せ木タイルアドレス指定法を用いて生成されることを
特徴とする実施態様10記載の濃淡画像の生成装置。 (実施態様14)前記しきい値の前記領域内におけるアド
レスはリストから検索されることを特徴とする実施態様
10記載の濃淡画像の生成装置。
【0047】(実施態様15)前記リストは前記しきい値
によって索引付けされることを特徴とする実施態様14記
載の濃淡画像の生成装置。 (実施態様16)前記リストはリスト群の中から選択され
ることを特徴とする実施態様15記載の濃淡画像の生成装
置。 (実施態様17)前記しきい値は前記領域のマスク内に記
憶されることを特徴とする実施態様10記載の濃淡画像の
生成装置。 (実施態様18)前記マスクはマスク群の中から選択され
ることを特徴とする実施態様17記載の濃淡画像の生成装
置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濃淡付け機構を用いた装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1の装置の一実施例の動作方法を示すフロー
チャートである。
【図3】反相関しきい値マスクが計算され、そのマスク
が領域単位で画像に適用される本発明の一実施例にした
がった濃淡付け処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】マスクの代わりに領域内のしきい値の位置のリ
ストが記憶され、しきい値によってアドレス指定され、
かかるしきい値を順次調べることによって画像領域に適
用される本発明の一実施例にしたがった濃淡付け処理を
説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例に使用するのに適したクオッ
ドツリーアドレス指定法の1つのクオドラントレベルを
示す図である。
【図6】本発明の一実施例に使用するのに適した8ビッ
トクオッドツリーアドレス指定法を説明するための図で
ある。
【図7】本発明の一実施例に使用するのに適した“寄せ
木タイル”アドレス指定法の1つのレベルを示す図であ
る。
【図8】本発明の一実施例に使用するのに適した“寄せ
木タイル”アドレス指定法の2つのレベルを示す図であ
る。
【図9】本発明の一実施例に使用するのに適した“寄せ
木タイル”アドレス指定法の3つのレベルを示す図であ
る。
【符号の説明】
100 濃淡付け機構、 110 濃度階調入力画像、 120 2値出力画像、 130 領域選択機構、 140 しきい値適用機構、 150 入力画像110の領域、 160 出力画像120の領域、 200, 210, 220, 230, 240, 250, 260, 270, 28
0, 300, 310, 320, 330, 340, 350, 400, 410,
420, 430, 440, 450, 460, 470, 480 本発
明の処理ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/403 H04N 1/40 103A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃度階調入力画像から濃淡付けされた2値
    出力画像を生成する方法であって、 前記入力画像の一つの領域を選択するステップ、および
    値が互いに近いしきい値の前記領域内の位置をランダム
    で反相関的なものとして前記領域内の画素に適用し前記
    2値出力画像の濃淡付けされた2値領域を得るステップ
    とからなることを特徴とする濃淡画像の生成方法。
JP9270155A 1996-10-10 1997-10-02 濃淡画像の生成方法および生成装置 Pending JPH10145592A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US729,082 1991-07-12
US72908296A 1996-10-10 1996-10-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10145592A true JPH10145592A (ja) 1998-05-29

Family

ID=24929512

Family Applications (1)

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JP9270155A Pending JPH10145592A (ja) 1996-10-10 1997-10-02 濃淡画像の生成方法および生成装置

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US7433083B2 (en) 2003-06-04 2008-10-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Halftone-image processing device

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EP0836317A3 (en) 1999-02-03
EP0836317A2 (en) 1998-04-15

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