JPH10145293A - Cdma移動通信システムの送信電力制御方法及び通信機 - Google Patents

Cdma移動通信システムの送信電力制御方法及び通信機

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Publication number
JPH10145293A
JPH10145293A JP8294827A JP29482796A JPH10145293A JP H10145293 A JPH10145293 A JP H10145293A JP 8294827 A JP8294827 A JP 8294827A JP 29482796 A JP29482796 A JP 29482796A JP H10145293 A JPH10145293 A JP H10145293A
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JP
Japan
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transmission power
power control
signal
transmission
slot
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Pending
Application number
JP8294827A
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English (en)
Inventor
Takashi Hasegawa
敬司 長谷川
Takashi Yano
隆 矢野
Nobukazu Doi
信数 土居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH10145293A publication Critical patent/JPH10145293A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DS/CDMA移動通信システムにおいて、
受信電力は時間的にフェージング等により変動するた
め、受信電力(SIR)の測定から送信電力制御が実行
されるまでの遅延が大きいと送信電力制御誤差が大きく
なる。 【解決手段】 スロットと非同期に、送信電力制御シン
ボル33の挿入タイミングの直前の受信信号の受信電力
値等により電力制御する。また、送信電力制御シンボル
33の復調後、次のスロットを待たずに送信電力を更新
する。 【効果】 送信電力制御誤差を低減することにより、1
セル当りの加入者容量を増加もしくは、同一の加入者容
量での通信品質を向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DS/CDMA
(Direct Sequence/Code Division Multiple Access)移
動通信システムに関し、特に、送信電力制御における送
信電力制御誤差を低減する制御方法および通信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】DS/CDMA移動通信システムは複数
のユーザーが同じ周波数帯を利用する通信方式である。
そのため、特に上り回線では各ユーザーからの信号が非
同期となり、他のユーザーからの信号が干渉(ノイズ)
となるという問題がある。そのため、1セル当りの加入
者容量を増加させるために、基地局受信側では各移動局
の受信電力、もしくは、希望波信号電力の干渉信号電力
に対する比(Signal-to-Interference Ratio:SIR)が
システムで決まる所要の値で一定となるように送信電力
制御を行っている。
【0003】従来例1としてTIA/EIA/IS-95-A 第13頁
〜第15頁「7.1.3.1.7 Power Control Subchannel(電
力制御サブチャネル)」に示されている送信電力制御方
法を、図を用いて以下に示す。
【0004】図1は、上り回線閉ループ送信電力制御の
手順と送信電力制御シンボルの生成方法を示したもので
ある。
【0005】(ステップ1):移動局は基地局へデータ
信号を上り伝送チャネルで送信する。このときの送信電
力はTx_Power[dB]とする。
【0006】(ステップ2):基地局は移動局からの受
信データ信号について電力測定する。受信電力(Rx_Pow
er[dB])がシステム所要の電力(Power_Req[dB])より
小さい場合には、送信電力制御シンボル(TPC:Trans
mission Power Control)を「0」に、等しいあるいは
大きい場合には、TPCを「1」とする。TPCはデー
タ信号内に配置され、下り伝送チャネルで移動局へ送信
される。
【0007】また、基地局はパイロットシンボルをパイ
ロットチャネルで送信する。パイロットチャネルは、基
地局管轄内の移動局すべてに共通のチャネルである。パ
イロットシンボルは、移動局で受信したデータ信号の同
期検波をするために用いられる基準位相信号である。
【0008】(ステップ3):移動局は、パイロットシ
ンボルを基準位相信号として用いて受信信号を検波しT
PC(送信電力制御シンボル)を得る。TPCが「0」
ならば、次の送信時の送信電力(Tx_Power[dB])を(Tx
_Power[dB]+Step_Power[dB])に、TPCが「1」なら
ば、Tx_Power[dB]を(Tx_Power[dB]-Step_Power[dB])
に更新する。ここで、Step_Power[dB]は送信電力制御幅
である。
【0009】このように基地局での受信電力がシステム
所要の電力となるよう閉ループ送信電力制御を行ってい
る。
【0010】図2は、基地局から移動局への、下り伝送
チャネルにおける送信信号スロットフォーマットであ
る。下り伝送チャネルは24シンボルのデータ信号32
から成り、送信電力制御シンボル(TPC)33はデー
タ信号32内の先頭から16シンボル以内の任意に位置
する。TPCは1シンボルから成る。
【0011】図3により、従来例1の送信電力制御のタ
イミングをスロット構成を基に説明する。基地局と移動
局間の交信時に生じる送信スロットと受信スロットのず
れはスロット長に比べて小さいため図中には示していな
い。
【0012】基地局受信スロットでは、スロット0の
間、移動局より受信した信号を電力測定し、測定した受
信電力(Rx_Power[dB])をシステム所要の電力(Power_
Req[dB])と比較し、送信電力制御シンボル(TPC)
33を生成する。TPCは図1に示したものである。こ
の場合は、Power_Req[dB]≦Rx_Power[dB]であり、TP
C=1が生成される。
【0013】基地局送信スロットでは、下り伝送チャネ
ルにおいて、スロット1内へ送信電力制御シンボル33
を挿入し移動局へ送信する。送信電力制御シンボル33
はスクランブルされ、スロット先頭から16シンボル以
内の位置に挿入される。また、パイロットチャネルにお
いてパイロットシンボルを送信する。
【0014】移動局受信スロットでは、下り伝送チャネ
ルの送信電力制御シンボル(スロット1)とパイロット
チャネルのパイロットシンボルとを受信し、パイロット
シンボルを基準位相信号として検波し、送信電力制御シ
ンボル33を復調する。
【0015】移動局送信スロットでは、スロット2にお
いて、送信電力制御シンボル33の値を判定し、送信電
力を増減することにより送信電力制御を実行する。ここ
では、TPC=1を受け、送信電力を−Step_Power[dB]
している。
【0016】従来例2として電気情報通信学会 技術研
究報告 RCS95-80 (1995年10月) 第13頁〜第18頁
「コヒーレント・マルチコードDS-CDMAを用いる移動無
線アクセスの伝送実験」(奥村幸彦、東明洋、土肥智
弘、大野公士、安達文幸)記載のものを示す。
【0017】図4は、従来例2の上り回線閉ループ送信
電力制御の手順と送信電力制御シンボルの生成方法を示
したものである。図1のものとは、独立のパイロットチ
ャネルを有しない点、送信電力制御にSIRを指標とし
て用いている点で異なる。
【0018】具体的には、ステップ2において、基地局
は移動局からのデータ信号のSIRを測定し、SIR_Req(シ
ステム所要のSIR)と比較して、送信電力制御シンボル
TPCを生成する。独立のパイロットチャネルを設けな
いかわりに、スロット先頭にパイロットシンボルを、デ
ータ信号先頭にTPCを配置し移動局へ送信する(この
ようなスロット構成を「パイロットシンボル内挿型スロ
ット」という)。それ以外の制御方法については、図1
とほぼ同様であり、基地局でのSIRがシステム所要のSIR
となるよう閉ループ送信電力制御を行っている。
【0019】なお、電力制御の指標として受信電力を使
用するか、SIRを使用するかについては本質的な相違
はなく通信信号の信号レベルを観測するという観点から
は等価といえる。干渉信号電力は熱雑音と干渉電力より
なるがこれは安定的な値をとり、希望波信号電力は受信
電力の変動と同様に変動するためである。
【0020】図5は送信信号スロットのフォーマットで
ある。スロット先頭にパイロットシンボル31(2シン
ボル)と、パイロットシンボル31の直後かつデータ信
号32の先頭に送信電力制御シンボル33(1シンボ
ル)が位置される。
【0021】図6により、従来例2の送信電力制御のタ
イミングをスロット構成を基に説明する。図3と同様、
交信時に生じる送信スロットと受信スロットのずれは省
略している。
【0022】基地局受信スロットでは、スロット0の
間、測定されたSIRとSIR_Reqと比較して送信電力制御シ
ンボル(TPC)33を生成する。
【0023】基地局送信スロットでは、下り伝送チャネ
ルにおいて、スロット1内へパイロットシンボル311
の直後に送信電力制御シンボル33を挿入し、移動局へ
送信する。
【0024】移動局受信スロットでは、スロット1に挿
入した送信電力制御シンボルを、スロット1及びスロッ
ト2先頭に位置する2つのパイロットシンボル311A
及び312Aを受信した後、それら2つを一次内挿補間
して得たパイロットシンボルを基準位相信号として検波
し、送信電力制御シンボル33Aを復調する。
【0025】移動局送信スロットでは、スロット3にお
いて、送信電力制御シンボル33の値を判定し、送信電
力を増減することで送信電力制御を実行する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来例1または2にお
ける上り回線送信電力制御は、基地局が受信電力または
SIRを測定し、生成した送信電力制御シンボル(TP
C)により移動局へ通知し、移動局がTPCを検波して
送信電力を制御することで実行される。しかしながら、
受信電力がフェージング等により時間的に変動した場
合、基地局での電力(またはSIR)測定から移動局で
の送信電力制御までの遅延が大きいと大きな送信電力制
御誤差が生じる。
【0027】例えば、図3に示した従来例1の送信電力
制御方法では、(1)受信電力の測定から送信電力制御シ
ンボルを移動局へ送信するまでの基地局側での遅延1
1、(2)送信電力制御シンボルの受信・復調から送信電
力の更新までの移動局側での遅延12、が生じている。
【0028】また、図7に示した従来例2の送信電力制
御方法では、(1)SIRの測定から送信電力制御シンボルを
移動局へ送信するまでの基地局側での遅延11、(2)送
信電力制御シンボルの復調から送信電力の更新までの移
動局側での遅延12、に加えて、(3)パイロットシンボ
ル内挿型スロットにおいては2つのパイロットシンボル
を用いて検波を行うために、2つのパイロットシンボル
を受信・1次内挿補間した信号で送信電力制御シンボル
を復調するまでに遅延13、が生じる。
【0029】本発明の目的は、従来例において生じてい
た、受信電力もしくはSIRの測定から送信電力を更新す
るまでの遅延を短縮することにより、送信電力制御誤差
を低減することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】従来例においては、基地
局が移動局からの受信信号に対しスロット毎にチャネル
電力もしくはSIRの測定を行っているが、本発明ではス
ロットと非同期に受信信号のチャネル電力もしくはSIR
を測定する。この方法により、遅延11を短縮できる。
【0031】また、本発明では移動局が、基地局からの
送信電力制御シンボルを復調した後、次のスロット先頭
を待たずに送信電力を更新し、送信電力制御を実行す
る。この方法により遅延12を短縮できる。
【0032】さらに、パイロットシンボル内挿型スロッ
ト構成を用いた送信電力制御方法に対して、本発明では
送信電力制御シンボルの挿入位置をパイロットシンボル
間のできるだけ後方とする。この方法により遅延13を
短縮できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。
【0034】図7は、本発明における実施例1の上り回
線閉ループ送信電力制御の手順と送信電力制御シンボル
の生成方法を示したものである。実施例1は、従来例1
と同様に独立のパイロットチャネルを有して送信制御を
行う方法である。
【0035】従来例1と比較すると、(1)ステップ2に
おいて、基地局では移動局からの受信データ信号につい
てスロットとは非同期に、送信電力制御シンボル挿入タ
イミングの直前まで電力測定する、(2)ステップ3にお
いて、移動局では次スロット先頭を待たずに送信電力を
更新する、点に特徴がある。
【0036】図8により、実施例1における送信電力制
御のタイミングを電力測定位置と送信電力制御シンボル
挿入位置との関係を基に説明する。
【0037】基地局受信スロットでは、上り伝送チャネ
ル受信信号の電力をスロットとは非同期に測定し、基地
局送信スロット1における送信電力制御シンボル挿入直
前のタイミングでの受信電力Rx_Power[dB]をシステム所
要の電力であるPower_Req[dB]と比較し、図7に示した
方法で送信電力制御シンボル33を生成する。
【0038】基地局送信スロットでは、基地局受信スロ
ットにおける電力測定より生成された送信電力制御シン
ボル33を、スロット1に挿入し、移動局へ送信する。
また、パイロットチャネルにおいてはパイロットシンボ
ルを送信する。
【0039】図8の場合においては、スロット1におけ
る送信電力制御シンボル挿入直前のタイミングにおいて
は、Rx_Power[dB]≧Power_Req[dB]となっているため、
TPC=1が生成され、生成された送信電力制御シンボ
ル33は、スロット1に挿入され、移動局へ送信され
る。
【0040】移動局受信スロットでは、下り伝送チャネ
ルの送信電力制御シンボル(スロット1)とパイロット
チャネルのパイロット信号とを受信し、パイロットシン
ボルを基準位相信号として検波し、送信電力制御シンボ
ル33を復調する。
【0041】移動局送信スロットでは、次のスロット先
頭を待たずに(スロット1において)、送信電力制御シ
ンボル33の値を判定し、送信電力を増減することによ
り送信電力制御を実行する。
【0042】図9は、実施例1の上り送信電力制御を行
うための機能ブロック図である。
【0043】基地局受信系について説明する。受信電力
は、移動局からの信号を逆拡散、検波の後、電力測定部
22により測定されている。基地局制御系40は送信電
力制御シンボル送信タイミング情報(以下「タイミング
情報」という)29を送信電力制御シンボル生成部24
とマルチプレクサ41に出力する。タイミング情報29
を受けて送信電力制御シンボル生成部24は、送信電力
制御シンボル33を生成する。なお、検波後の信号は、
復調部21により、受信データとして出力される。
【0044】基地局送信系では、下り伝送チャネルにお
いて、マルチプレクサ41がタイミング情報29を受け
て移動局への送信入力データ信号32と、送信電力制御
に用いる送信電力制御シンボル33を合成する。その合
成信号34とパイロットシンボル31とを入力として拡
散部43Aと43Bのそれぞれは、パイロットチャネル
と下り伝送チャネルについてスペクトラム拡散変調し、
多重した信号36を送信部44がアンテナ45を介して
移動局へ送信する。
【0045】基地局における電力測定部23及び送信電
力制御シンボル生成部24のより詳細な構成を図14
(a)を用いて説明する。
【0046】電力測定部22では、入力された検波出力
を平均化回路25によりそのノイズ成分を減らし、2乗
器26によりシンボル毎に電力値を出力する。送信電力
制御シンボル生成部24では、基地局制御系40よりタ
イミング情報29の入力を受けると、電力測定部22で
測定された電力値を読み込み比較器28に出力する。比
較器28では、読み込んだ電力測定値を制御目標値(Po
wer_Req)と比較し、送信電力制御シンボル33を生
成、出力する。
【0047】ここで、平均化回路25は、スロットの長
さに対応した忘却係数を用い平均化を行う回路とし、シ
ンボル毎に出力可能な構成とする。これにより一時的な
受信電力変動による影響を低減できる。
【0048】図14(b)は電力測定と送信電力制御シン
ボル送信のタイミングの関係を示している。電力測定部
22がシンボル毎に電力値をラッチ27へ出力する。ラ
ッチ27はスロット毎に異なるタイミング情報29の入
力を受け、電力値を比較器28へ出力する。これによ
り、送信電力制御シンボル33をスロットと非同期に生
成することができる。
【0049】図9において、移動局受信系では、受信部
52が基地局から送信された無線信号37をアンテナ5
1を介して受信する。伝送チャネルにおいて、逆拡散部
53Aは逆拡散後の信号(データ信号32A及び送信電
力制御シンボル33A)を出力し、同期検波部55へ入
力する。パイロットチャネルにおいて、逆拡散部53B
はパイロットシンボルを逆拡散後の信号311Aとして
出力し、同期検波部55へ入力する。同期検波部55
は、基準位相信号であるパイロットシンボル311Aを
用いて送信電力制御シンボル33A及びデータ信号32
Aを検波する。その検波出力はデマルチプレクサ57に
より受信データ信号32Bと送信電力制御シンボル33
とに分けられ、復調部58はデータ信号32Bを復調
し、データ信号32を出力する。
【0050】移動局送信系では、送信電力制御部61に
おいて、スロット同期をとることなく、送信電力制御シ
ンボル33を基に送信電力を更新し、送信部62におい
て基地局に対する送信電力制御を行う。
【0051】これにより、図3に示した遅延11及び遅
延12が除去される。
【0052】実施例2として、図10に、本発明におけ
るパイロットシンボル内挿型スロット構成を用いた上り
回線閉ループ送信電力制御の手順と送信電力制御シンボ
ルの生成方法を示す。
【0053】従来例2と比較すると、(1)ステップ2に
おいて、基地局では移動局からの受信データ信号につい
てスロットとは非同期に、送信電力制御シンボル挿入タ
イミングの直前までSIRを測定する、(2)ステップ2
において、送信電力制御シンボルをデータ信号内の最後
尾に配置し移動局へ送信する、(3)ステップ3におい
て、移動局では次スロット先頭を待たずに送信電力を更
新する、点に特徴がある。
【0054】図11は、実施例2における基地局から移
動局への送信信号スロットのフォーマットである。スロ
ットは、スロット先頭に位置し検波に用いられるパイロ
ットシンボル31と、パイロットシンボル31の直後に
位置するデータ信号32とから成るパイロット内挿型ス
ロット構成をとる。ここで、送信電力制御シンボル33
はデータ信号内の最後尾に位置する。なお、送信電力制
御シンボル33の位置は最後尾に限られるものではない
が、制御遅延を減少させるためにはスロットの後尾に置
く方が望ましい。
【0055】図12により、実施例2における送信電力
制御のタイミングをSIR測定位置と送信電力制御シンボ
ル挿入位置との関係を基に説明する。
【0056】基地局受信スロットでは、上り伝送チャネ
ル受信信号の電力をスロットとは非同期に測定し、上り
伝送チャネル受信信号のSIRをシステム所要のSIRである
SIR_Reqと比較し、送信電力制御シンボル33を図10
で示した方法で生成する。
【0057】基地局送信スロットでは、基地局受信スロ
ットにおけるSIRの測定により生成された送信電力制御
シンボル33を、スロット1でデータ信号内の最後尾に
挿入し移動局へ送信する。
【0058】図12の場合においては、スロット1にお
ける送信電力制御シンボル挿入直前のタイミングにおい
ては、Rx_SIR≧SIR_Reqとなっているため、TPC=1
が生成され、生成された送信電力制御シンボル33は、
スロット1に挿入され、移動局へ送信される。
【0059】移動局受信スロットでは、スロット1とス
ロット2の先頭に位置するパイロットシンボル311A
と312Aを受信した後、それら2つを一次内挿補間し
たパイロットシンボルでスロット最後尾に位置する送信
電力制御シンボル33Aを直ちに検波し、復調する。
【0060】移動局送信スロットでは、次のスロット
(スロット3)の先頭を待たずに、送信電力制御シンボ
ル33の値を判定し、送信電力を増減することにより送
信電力制御を実行する。
【0061】図13は、実施例2の上り送信電力制御を
行うための機能ブロック図である。
【0062】基地局受信系について説明する。SIR
は、移動局からの信号を逆拡散、検波の後、SIR測定部
23により測定されている。基地局制御系40はタイミ
ング情報29を送信電力制御シンボル生成部24とマル
チプレクサ41に出力する。ただし、このタイミング情
報29は送信電力制御シンボル33を挿入する位置が任
意である実施例1の場合と異なり、実施例2では送信電
力制御シンボル33は固定的な位置に置かれるために一
定のタイミングで送出されるものでよい。タイミング情
報29を受けて送信電力制御シンボル生成部24は、送
信電力制御シンボル33を生成する。なお、検波後の信
号は、復調部21により、受信データとして出力され
る。
【0063】基地局送信系では、マルチプレクサ41
が、移動局への送信入力データ信号32と、検波に用い
るパイロットシンボル31と、送信電力制御に用いる送
信電力制御シンボル33とをタイミング情報29に従
い、図11に示したスロット構成で合成する。その合成
信号34を入力として拡散部43はスペクトラム拡散変
調し、その出力信号36を送信部44がアンテナ45を
介して移動局へ送信する。
【0064】基地局におけるSIR測定部23及び送信電
力制御シンボル生成部24のより詳細な構成を図15
(a)を用いて説明する。
【0065】SIR測定部23はシンボル毎に測定可能で
あり、SIR測定値を送信電力制御シンボル生成部24へ
出力する。送信電力制御シンボル生成部24では、基地
局制御系40よりタイミング情報29の入力を受け、SI
R測定部23で測定したSIR測定値を読み込み比較器28
に出力する。比較器28は、読み込んだ電力測定値を制
御目標値(SIR_Req)と比較し、送信電力制御シンボル
33を生成する。
【0066】図15(b)はSIR測定と送信電力制御シン
ボル送信のタイミングの関係を示している。SIR測定部
23がシンボル毎にSIR測定値をラッチ28へ出力す
る。ラッチ28はスロット毎に毎回同じタイミングであ
るタイミング情報29の入力を受け、SIR測定値を比較
器28へ出力する。
【0067】図13において、移動局受信系では、受信
部52が基地局から送信される無線信号37をアンテナ
51を介して受信する。逆拡散部53にて逆拡散された
後の信号39をデマルチプレクサ54がパイロットシン
ボル31Aと、送信電力制御シンボル33A及びデータ
信号32Aとに分離し同期検波部55Aへ入力し、基準
位相信号であるパイロットシンボル31Aを用いて送信
電力制御シンボル33A及びデータ信号32Aを検波す
る。ここで同期検波に用いるパイロットシンボルは、前
記図11で示したスロット1とスロット2先頭に挿入さ
れたパイロットシンボルであり、遅延器56により1シ
ンボル遅延された311Aと、312Aとの2つより一
次内挿補間を用いてフェージング複素包絡線を推定し、
同期検波を実現しているものである。その検波後の出力
信号は、デマルチプレクサ57によりデータ信号32B
と送信電力制御シンボル33とに分離され、復調部58
はデータ信号を復調し、データ信号32として出力す
る。
【0068】移動局送信系では、送信電力制御部61に
おいて、スロット同期をとることなく、送信電力制御制
御シンボル33を基に送信電力を更新し、送信部62に
おいて基地局に対する送信電力制御を行う。
【0069】これにより、図7に示した遅延11、遅延
12及び遅延13が除去される。
【0070】なお、本発明は、上り回線と下り回線との
機能を入れ替えることで下り回線送信電力制御にも適用
可能である。
【0071】また、本発明は、特開平7-38496号に開示
されている、移動局において下り回線パイロットチャネ
ル信号についての通信信号の信号レベルを測定し、基地
局において開示された方法をもちいて送信電力を更新す
る下り回線開ループ送信電力制御にも適用可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、チャネル電力もしく
は、SIRの測定から、送信電力制御が実行されるまでの
遅延を短縮することで、送信電力制御誤差を低減するこ
とができる。それにより、DS/CDMA移動通信シス
テムにおいて1セル当りの加入者容量を増加させること
ができ、あるいは同一の加入者容量を保ちながら、通信
品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDMA移動体通信システムにおける従来例1での
閉ループ送信電力制御手順と送信電力制御シンボルの生
成方法を示す図である。
【図2】従来例1における基地局送信スロット構成を示
す図である。
【図3】従来例1における閉ループ送信電力制御に係る
スロット構成及び機能を示す図である。
【図4】CDMA移動体通信システムにおける従来例2での
閉ループ送信電力制御手順と送信電力制御シンボルの生
成方法を示す図である。
【図5】従来例2における基地局送信スロット構成を示
す図である。
【図6】従来例2における閉ループ送信電力制御に係る
スロット構成及び機能を示す図である。
【図7】CDMA移動体通信システムにおける実施例1での
閉ループ送信電力制御手順と送信電力制御シンボルの生
成方法を示す図である。
【図8】実施例1において、閉ループ送信電力制御に係
るスロット構成及び機能を示す図である。
【図9】実施例1における閉ループ送信電力制御を示す
機能ブロック図である。
【図10】CDMA移動体通信システムにおける実施例2で
の閉ループ送信電力制御手順と送信電力制御シンボルの
生成方法を示す図である。
【図11】実施例2における基地局送信スロット構成を
示す図である。
【図12】実施例2において、閉ループ送信電力制御に
係るスロット構成及び機能を示す図である。
【図13】実施例2における閉ループ送信電力制御を示
す機能ブロック図である。
【図14】実施例1における電力測定部及び送信電力制
御シンボル生成部の構成を示す図である。
【図15】実施例2におけるSIR測定部及び送信電力制
御シンボル生成部の構成を示す図である。
【符号の説明】
21…基地局復調部、22…電力測定部、23…SIR
測定部、24…送信電力制御シンボル生成部、25…平
均化回路、26…2乗器、27…ラッチ、28…比較
器、40…基地局制御系、41…マルチプレクサ、43
…拡散部、44…基地局送信部、45,51…アンテ
ナ、52…移動局受信部、53…逆拡散部、54,57
…デマルチプレクサ、55…同期検波部、56…シンボ
ル遅延器、58…移動局復調部、61…送信電力制御
部、62…移動局送信部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CDMA移動通信システムにおける、第一
    の通信機と第二の通信機との間の双方向通信時の送信電
    力制御方法であって、 上記第二の通信機は、上記第一の通信機からの通信信号
    の信号レベルを所定のタイミングで測定し、 上記第一の通信機への送信信号中の所定の位置に送信電
    力制御信号を配置するタイミングにおける上記測定した
    通信信号の信号レベルに基づく送信電力制御信号を生成
    して配置することを特徴とする送信電力制御方法。
  2. 【請求項2】CDMA移動通信システムにおける、第一
    の通信機と第二の通信機との間の双方向通信時の送信電
    力制御方法であって、 上記第一の通信機は第二の通信機から送信された、送信
    電力制御信号を含む通信信号を受信し、 上記受信した送信電力制御信号の復調が完了したタイミ
    ングで、上記第二の通信機へ送信すべき信号の送信電力
    を更新することを特徴とする送信電力制御方法。
  3. 【請求項3】送信スロットの先頭に基準位相信号として
    用いるパイロット信号を配置するパイロット信号内挿型
    スロットを用いるCDMA移動通信システムにおける、
    第一の通信機と第二の通信機との間の双方向通信時の送
    信電力制御方法であって、 上記第一の通信機への送信信号中の送信電力制御信号を
    上記送信スロットの最後尾に固定的に配置するとあらか
    じめ定めており、 上記送信スロットに送信電力制御信号を配置するタイミ
    ングにおける通信信号の信号レベルを測定してその測定
    結果に基づき送信電力制御信号を生成して配置すること
    を特徴とする送信電力制御方法。
  4. 【請求項4】CDMA移動通信システムにおける通信機
    であって、 他の通信機からの通信信号の信号レベルを所定のタイミ
    ングで測定する信号レベル測定部と、 上記他の通信機への送信信号中の所定の位置に送信電力
    制御信号を配置するタイミング情報を出力する制御系
    と、 上記制御系より出力された上記タイミング情報を受けて
    上記信号レベル測定部から出力された上記通信信号の信
    号レベルを制御目標値と比較して送信電力制御信号を生
    成する送信電力制御信号生成部と、 上記制御系より出力された上記タイミング情報を受けて
    上記生成された送信電力制御信号と送信データ信号とを
    合成する合成器とを有することを特徴とする通信機。
  5. 【請求項5】CDMA移動通信システムにおける通信機
    であって、 他の通信機から送信された、送信電力制御信号を含む通
    信信号を受信する受信系と、 上記受信系で送信電力制御信号の復調が完了したタイミ
    ングで、上記他の通信機へ送信すべき信号の送信電力を
    更新する送信電力制御部とを有することを特徴とする送
    信電力制御方法。
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