JPH10142881A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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Publication number
JPH10142881A
JPH10142881A JP8318836A JP31883696A JPH10142881A JP H10142881 A JPH10142881 A JP H10142881A JP 8318836 A JP8318836 A JP 8318836A JP 31883696 A JP31883696 A JP 31883696A JP H10142881 A JPH10142881 A JP H10142881A
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JP
Japan
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image
exposure
color
toner
potential
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Application number
JP8318836A
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English (en)
Inventor
Kazuo Suzuki
一生 鈴木
Yoshihito Mizoguchi
佳人 溝口
Nobuaki Itakura
伸明 板倉
Takao Honda
孝男 本田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体の種類や、再帯電器の能力によらず、
2番目以降の現像時に先に現像した像を乱したり、濃度
薄や反転かぶりのない、小型で低コストの多色画像形成
装置を得る。 【解決手段】 第1の現像の後、(4)で、第1現像非
画像部を600Vに、第1現像画像部を500Vに帯電
する。(5)で、前面に一定の露光量分大きい露光を行
ない、第1現像画像部及び非画像部を400Vに、更に
第2現像画像部を50Vになるように露光する。次い
で、(6)で第2現像スリーブに300Vのバイアスを
印加して、反転現像を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザービ
ームプリンター、静電記録装置等とされる画像形成装置
に関し、特に多色印字が可能な多色画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年の画像には、異なる色の顕像像や、
異なる情報を一紙面上に合成形成したものが多く見ら
れ、複数の現像装置を予め収納した画像形成装置が市場
に出ている。
【0003】中でも、潜像担持体が1回転する間に2個
以上の現像装置で多色顕像し、同時に紙面へ転写する技
術を開示するものが多く見られる。例えば、2個の現像
装置とも直流バイアスで電界を一定にして現像を行なう
技術について開示した米国特許第4,572,651
号、及び第4,416,533号がある。これらは潜像
の形成方法について主に開示しており現像時の問題につ
いては示唆していない。
【0004】一方、米国特許第4,349,268号や
これより先に日本国で公開された特開昭56−1444
52号公報では、2色目の現像に非接触現像で交流現像
バイアスを使用し、特開昭56−12650号公報では
非接触現像で直流バイアスを使用し、1色目の現像像を
2色目の現像剤で摺擦して乱すことを防止する技術につ
いて開示されている。なお、特開昭56−144452
号公報には、1色目の現像像の電位については全く記載
がない。
【0005】このように、従来の複数現像像形成装置で
は、先に現像形成した像を乱さないように次の現像を行
なう技術が知られていた。
【0006】この意味と同様に、先に現像した像の潜像
電位をレベルアップする技術を開示したものとして米国
特許第4,660,961号が知られており、1色目の
現像像形成後、現像剤と同極性の帯電を潜像担持体全面
に均一に施すことで、1色目の現像像の潜像電位を非現
像部と略同電位にでき、2色目の現像時に飛躍的に先に
形成した像を乱さないようにすることができた。これ
が、1パス多色印字画像形成装置で特にネガネガ再帯電
方式と呼ばれる技術で近年盛んに検討されている。
【0007】また、最近では特に高速機の分野におい
て、感光体としてより高耐久なアモルファスシリコンを
用いた多色画像形成装置の検討が行なわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では以下のような問題が生じていた。
【0009】感光体の種類によってはその静電容量が大
きいことから再帯電によって十分な帯電をすることがで
きない。また、装置の小型化やコスト等の制約から十分
な能力のある再帯電器を設けることができない場合もあ
る。このように、感光体や装置構成条件により、先述し
たネガネガ再帯電プロセスにおいても、1色目の現像像
の潜像電位を非現像部と略同電位にできないため、2色
目の現像時に先に現像形成した像を乱したり、第2現像
像において濃度薄やかぶりといった問題が生じていた。
【0010】図11は従来の画像形成プロセスの一例を
説明するもので(1)〜(6)は各工程を示し、各図に
おいて感光体の表面電位を各々模式的に示している。
【0011】(1)において感光体をコロナ帯電器で、
例えば+400Vに帯電する。次に(2)において感光
体に第1画像信号に基づいて第1の露光を行ない、露光
部の表面電位を例えば最大+50Vに減衰させ、第1の
静電潜像を形成する。
【0012】次いで(3)において第1現像装置のスリ
ーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破線で示
す)を印加して露光部を反転現像する。
【0013】第1の現像後、(4)において再帯電を行
なうが、先述したように感光体や帯電器構成によって
は、第1現像非画像部の電位上昇を抑えながら、第1現
像画像部に十分な帯電を与えることができず、例えば2
50Vにしか帯電できない。そのため、(5)で第2の
画像情報に応じた露光を行ない、(6)において第2現
像装置のスリーブに現像バイアス電圧(例えば+300
V:破線で示す)を印加して反転現像を行なうと、第1
現像部にも第2現像剤が現像されてしまい、混色が生じ
る。
【0014】また、混色を防止するために第2現像装置
のバイアス電圧を、例えば+200Vにすると十分な第
2現像濃度が得られなくなるとともに、現像バイアスと
第1現像非画像域との電位差も200Vと大きくなるこ
とから所望の極性と反対の極性を持つ反転トナーを現像
してしまう。
【0015】また、所望の極性のトナーも現像バイアス
電位より感光体電位が100V程度大きくないと現像さ
れてしまう。そのため、本例では第1現像部も第1非現
像部も第2現像非画像部電位は現像バイアスより100
V高い400Vとするのが望ましい。即ち、再帯電後、
第2現像位置でのドラム表面電位を、第1現像非画像
部、第1現像画像部とで収束させる必要がある。
【0016】上記の問題を解決する手段として、再帯電
器の構成、バイアスを適当にすることが考えられる。図
12は再帯電器コロトロンワイヤに印加する電流と、再
帯電後の第1現像非画像部、第1現像画像部それぞれの
ドラム表面電位を示す実験結果のグラフである。この図
からコロトロン再帯電器で第1現像非画像部、第1現像
画像部を収束させる(以下、再帯電収束性と呼ぶ)こと
は困難であることがわかる。
【0017】次に、再帯電器としてスコロトロン帯電器
を用い、第1現像非画像部に流れるドラム方向電流を少
なくし、第1現像画像部に流れるドラム方向電流を確保
することが考えられる。グリッドに印加する電圧と再帯
電後の第1現像非画像部、第1現像画像部それぞれのド
ラム表面電位を示す実験結果のグラフを図13に示す。
【0018】この図からわかるようにグリッドに印加す
る電圧を第1現像非画像部と同程度にすると、再帯電後
の第1現像非画像部の電位を抑えた状態で、第1現像画
像部に最も帯電することができ、収束性が良くなること
がわかる。しかし、そのようなグリッド電圧では、再帯
電後の第1現像画像部の電位を十分大きくするには、多
くのドラム方向電流が必要となるため、やはり、より大
きな帯電器が必要となりコストや本体スペースの点で大
変不利になると考えられる。これらのことは比誘電率が
大きく帯電しにくいアモルファスシリコンドラムにおい
ては一層不利となる。
【0019】さらに別な方法として、第1現像後、第2
露光前の工程に一様に露光を施し、1色目の現像像の潜
像電位を非現像部と略同電位にする技術が提案されてい
る。しかしながら、上記技術は第1現像後、第2露光前
の工程に一様露光手段を設けなければならないことか
ら、装置の小型化やコストに対して不利であった。
【0020】従って、本発明の目的は、感光体の種類
や、再帯電器の能力に依らず、2番目以降の現像時に先
に現像形成した像を乱したり、2番目以降の現像像にお
いて濃度薄や反転かぶりといった問題のない、小型で低
コストの多色画像形成装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
多色画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、静電潜像担持体に帯電、画素ごとのデジタル露光、
及び互いに異なる色のトナーの現像を繰り返し行ない、
前記静電潜像担持体上に多色のトナー像を形成した後、
転写材上に一括転写する多色画像形成装置において、デ
ジタル露光を行なう露光手段は、トナー像が形成されて
いない状態の前記静電潜像担持体上を露光する、画素単
位の第1の非画像部及び画像部露光量と、既に少なくと
も1色以上のトナー像が形成されている状態の前記静電
潜像担持体上を露光する、画素単位の第2の非画像部及
び画像部露光量とを有し、非画像部の画素単位の第2の
露光量は第1の露光量よりも大きく、画像部の画素単位
の第2の露光量は画素単位の第1の露光量よりも大き
く、前記非画像部の画素単位の露光量の差と前記画像部
の画素単位の露光量の差とが略同等であることを特徴と
する多色画像形成装置特徴とする多色画像形成装置であ
る。
【0022】前記少なくとも1色以上のトナー像が形成
されている状態の帯電時、前記既に少なくとも1色以上
のトナー像が形成されている部分のトナー像表面電位よ
り、前記トナー像が形成されていない部分の感光体表面
電位の方が、電位の絶対値が大きくなるように帯電を行
なうことが好ましい。
【0023】2回目以降の帯電後露光前位置において、
前記少なくとも1色以上のトナー像が形成されている部
分の表面電位より、前記トナー像が形成されていない部
分の表面電位の方が電位の絶対値が大きくなるように帯
電を行なうことが好ましい。
【0024】前記多色画像形成は複数色のトナーを各画
素内で重ね合わせることができる。前記静電潜像担持体
はその感光層に比誘電率εが8以上の材料を用いること
が好ましい。前記静電潜像担持体がその感光層にアモル
ファスシリコンを用いることが好ましい。前記再帯電に
用いる帯電器はコロトロンであることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多色画像形成
装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】実施例1 図1に、本発明に係る2色画像形成装置の一例が示され
る。感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電基体上に
光導電層を設けたもので、図中矢印R1方向に回転自在
に軸支されている。そして、感光ドラム1の周囲には、
その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面を均一
に帯電する第1スコロトロン帯電器2、原稿を読み取
り、2色に分解された一方の色画像の濃度に比例した第
1画像信号に基づいてレーザ光3により感光ドラム1を
露光し、第1静電潜像を形成する第1露光手段、第1静
電潜像にトナーを付着させて第1トナー像を形成する第
1現像装置4が配置されている。
【0027】また、第1トナー像を担持した後の感光ド
ラム1を帯電する第2スコロトロン帯電器(以下、再帯
電器という)5、分解された他方の色画像の濃度に比例
した第2画像信号に基づいてレーザ光6により露光し、
第2静電潜像を形成する第2露光手段、第2静電潜像に
トナーを付着させて第2トナー像を形成する第2現像装
置7が配置されている。
【0028】さらに、感光ドラム1上に形成された色重
ね像を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写帯
電器8、色重ね像が転写された転写紙Pを感光ドラム1
から分離する静電分離帯電器9、色重ね像を転写した後
に、感光ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニン
グ装置13、感光ドラム1の残留電荷を除去する前露光
(ランプ)30などが配置されている。
【0029】また、色重ね像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0030】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置された原稿15を照明ランプ16により走
査して読み取り、光電変換素子19によって画像情報を
電気信号に変換するもので、照明ランプ16によって走
査した原稿からの反射光はミラー17a、17b、17
cに導かれてレンズ17dにより、レッド、グリーン、
ブルーのフィルタを内蔵した光電変換素子19上に結像
される。
【0031】この光電変換素子19によってレッド、グ
リーン、ブルーの各成分が出力された電気信号は、A/
Dコンバータ21によりデジタル化された後、色分解部
としての信号処理部22に送られてレッド、ブラックの
各成分の画像濃度に比例した画像信号に変換される。
【0032】レッドの画像信号(第1の画像信号)及び
ブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生部
としてのレーザドライバー24に送られ、レッド、ブラ
ックの画像信号に応じてレーザ20の発光をオン/オフ
する。レッド信号に応じて発光したレーザ光3は第1画
像情報としてポリゴンミラー28、ミラー17eを介し
て感光ドラム1に第1静電潜像を書き込み、ブラック信
号に応じた量に一定量を加えて発光されたレーザ光6は
第2画像情報としてポリゴンミラー28、ミラー17
f、17gを介して感光ドラム1に第2静電潜像を書き
込む。
【0033】本実施例では、感光ドラム1にアモルファ
スシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコンドラ
ムには高耐久、高寿命といった特徴があるからである。
しかしながら、アモルファスシリコンドラムではOPC
等他の感光体に比べて、特に本実施例のようなネガネガ
再帯電方式の1パス2色画像形成装置において、1色目
の現像像の潜像電位を非現像部と略同電位に再帯電する
(以下、再帯電収束性という)ことが困難であった。
【0034】再帯電収束性を向上させるためにネガネガ
再帯電系においては、第1画像非画像部よりも第1画像
現像部により多くの帯電をする、即ち、より多くのドラ
ム方向電流を与える必要がある。再帯電放電ワイヤより
放電されたコロナ電流はドラム方向に流れるドラム方向
電流と帯電器シールドに流れるシールド方向電流にわか
れる。コロナ電流が一定であるときドラム方向電流とシ
ールド方向電流の比はそれぞれの方向への抵抗に依存す
ると考えられる。シールド方向抵抗は普通変化しない
が、ドラム方向抵抗はその表面電位とトナーの有無、量
によって変化する。即ち、再帯電時のドラム方向電流は
第1現像の状態によって変化するため、帯電電位も第1
現像の状態によって変化する。
【0035】ここで第1現像状態とドラム方向電流の関
係を示す実験結果を図6に示す。第1現像非画像部と画
像部トナー上電位を想定してそれぞれ400Vと150
V、さらにトナー無しの150Vを比較した。まず、4
00Vと150Vトナー無しとを比較すると、ドラム表
面電位の小さい150Vの方が同じコロナ電流に対して
多くのドラム方向電流が流れ、そしてその割合は(40
0V):(150V)≒4.5:5.5であることがわ
かる。
【0036】次に表面電位は揃えて、トナーの有無での
比較をすると、トナー有りの方が同じコロナ電流に対し
て少ないドラム方向電流が流れ、そしてその割合は(ト
ナー無し):(トナー有り)≒6:4であることがわか
る。即ち、ネガネガ再帯電系では表面電位の点からは第
1現像非画像部(例:400V)より第1現像画像部
(例:トナー上150V)の方に多くのドラム方向電流
が流れ、再帯電収束性に有利な方向であるが、一方トナ
ー有無の観点からは再帯電収束性に不利な方向である。
【0037】トータルでの再帯電収束性はそれら両方の
要因により決定され、本実験系においてはグラフから
(第1現像非画像部):(第1現像画像部)≒5.5:
4.5となり収束しないことがわかる。また、グラフよ
り、より多くのコロナ電流を与えるとこの関係は逆転
し、やがては収束することが想定されるが、そのために
はより大きな帯電器が必要となりコストや本体スペース
の点で大変不利になると考えられる。
【0038】これらの関係はトナー種や量或は電位設定
等により多少の違いはあるがネガネガ再帯電系での根本
的な問題点であるといえる。
【0039】この問題点を解決する手段としては、帯電
能力の高い再帯電器を用いる方法があるが、それらはコ
スト高であるばかりでなく、より多くのスペース、大き
な電源を必要とするため、効率的ではない。
【0040】また、再帯電後、第2露光前にさらに別の
露光手段を設け、一様露光することで、1色目の現像像
の潜像電位を非現像部と略同電位にすることが考えられ
るが、この方法も別の露光手段を必要とすることから、
コスト、本体スペースの点で効率的でなかった。
【0041】そこで、本実施例では第2露光手段に注目
した。即ち、上述した再帯電後の一様露光手段の役割を
第2露光手段に持たせることで、新たな部材を用いるこ
とのないため、コストやスペースの点において有利な多
色画像形成装置を提供することができる。また、再帯電
直後に収束させなくてもよいため、無理のない再帯電が
でき、再帯電器自体もコスト、スペース、さらには再帯
電器に印加する電流、電圧も減らすことができる。
【0042】図2は本実施例の2色画像形成モード時の
画像形成プロセスを説明するもので、(1)〜(6)は
各工程を示し、各図において感光体の表面電位を各々模
式的に示している。
【0043】(1)において感光体をコロナ帯電器で例
えば、+400Vに帯電させ、次に(2)において画像
情報の第1の露光を行ない、露光部の表面電位を例え
ば、+50Vに減衰させ第1の静電潜像を形成する。
【0044】次いで(3)において第1現像装置のスリ
ーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破線で示
す)を印加して露光部を反転現像する。第1の現像後
(4)において再帯電を行なうが、グリッドに所望の第
2現像位置目標電位400Vより大きい600Vを印加
し、第1現像非画像部を例えば600Vに帯電するよう
制御する。そのとき第1現像部は例えば500Vに帯電
する。この電位に設定した根拠、方法は後で示す。
【0045】次に(5)で第2の画像情報に応じた露光
を行なう際に、第2現像単色時に比べて、全面に一定の
露光量分(例えば、第1現像非画像部を200V減衰さ
せる露光量分)大きい露光を行なう。このとき第1現像
部では前記一定露光量分の露光では、第1現像非画像部
での電位減衰程減衰せず、例えば、100Vしか減衰し
ない。これは、第1現像剤が光を透過せず散乱させるた
めであり、その透過率は50%であった。
【0046】上記工程(4)において再帯電電位を上述
のように設定した根拠及び方法を図3により説明する。
第2露光一定上乗せ露光量0.25μJ露光後の表面電
位が、第2現像位置目標電位400Vとなる第1現像非
画像部再帯電後目標電位は、既知のドラム感度800V
/μJの直線により想定し600Vであった。次にやは
り既知のトナー層透過率50%より第1画像現像部への
ドラム到達光量は0.125μJとなる。これから、上
述した方法と同様に第1現像画像部再帯電後目標電位は
500Vに設定すればよいことがわかる。
【0047】本実施例では、第2露光手段として半導体
レーザーを用いているが、第2現像単色モード時と2色
モード時とで複雑な処理等を必要としない。図4に示す
ように、レーザー光量はレーザー駆動電流により決定さ
れる。そのため、2色モード時には第2現像単色モード
時の駆動電流に一定のオフセット電流ΔIを加えること
で上記第2露光は達成される。
【0048】即ち、第2画像信号がオフの部分にも弱い
露光がされ、オンの部分にもそれと略同等の露光量分上
乗せされた露光が行なわれ、第1現像画像部の電位は4
00V、第1現像非画像部の電位も400V、さらに、
第2画像信号がオンの場合には第1現像非画像部が50
Vに露光する。この第2露光工程のドラム表面電位と露
光量の関係を図5(a)、(b)に示す。尚、(a)が
従来例、(b)が本実施例である。
【0049】この後、図2(6)に示すように、第2の
現像工程にて第2現像スリーブに300Vのバイアスを
印加することで、反転現像を行なった。
【0050】なお、感光層の比誘電率εが8以上の感光
体を上記の装置に適用することが好ましく、その効果が
顕著であり、又、感光体にはアモルファスシリコンを用
いたときに効果が大きい。
【0051】以上、本実施例にによれば、感光体の種類
や、再帯電器の能力によらず、第2現像剤が第1現像部
に混入することや第1、第2画像非画像部に現像される
ことも無く、十分な第2画像濃度を得ることのできる、
小型で低コストの2色画像形成装置を得ることができ
た。
【0052】実施例2 次に、本発明の実施例2について、図7及び図8を参照
して説明する。本実施例は本発明を第1の現像剤、第2
の現像剤を同一箇所に現像し第3の色を得る画像形成方
法に対応した例である。
【0053】第1現像画像部に実施例1と同じ露光をし
ても、上で述べた第1現像トナーの透過性の点から十分
に表面電位を落とすことができず第2現像濃度が不十分
であった。そこで本実施例では、第2露光のオン/オフ
に拘らず全面弱い露光量を上乗せすることは変えずに、
第1現像画像部の電位を50Vにまで落とすように、第
2露光オン時の露光量を大きくした。
【0054】そのとき第1現像非画像部第2信号オン部
にはより多くの光量がドラム表面に与えられるが、本実
施例で用いたアモルファスシリコン感光体はOPC感光
体等に比べて、露光量vs電位の特性が図7に示すよう
にある露光量以上ではほとんど変化しなくなるため、第
1非画像部第2露光部の電位は第1現像部第2露光部と
ほとんど同じ45Vであった。
【0055】この程度の差でも第2現像の濃度の差はほ
とんど問題無いレベルであるが、例えば図8に示すよう
に現像コントラスト電位に対する濃度の関係が、第1現
像第2露光部の電位と第1非画像第2露光部の電位差の
影響を受けにくい特性を示すように第2現像装置を設定
することで、さらに改善することができる。この現像特
性は例えば現像バイアスの波形や現像スリーブの回転速
度等を変えることにより変化させることができる。
【0056】この結果、第1画像第2非露光部を400
V、第1非画像部第2非露光部を400V、第1非画像
第2露光部を45V、第1画像第2露光部を50Vとす
ることができ、第2現像装置のスリーブに印加するバイ
アス電圧を300Vにすることで、第2現像剤が第1、
第2現像部に混入することや第2画像非画像部に現像さ
れることもなく、十分な第2画像濃度を得、さらに2色
を重ねた時にも十分な濃度を得る2色画像形成ができ
た。
【0057】実施例3 次に、本発明の実施例3について、図9及び図10を参
照して説明する。
【0058】本実施例では再帯電器としてスコロトロン
帯電器ではなくコロトロン帯電器を用いた。コロトロン
帯電器はグリッドがないため、構成がシンプルでコスト
が易く、また、放電ワイヤで発生した電荷がグリッドに
流れ込むこともないため、帯電効率が良い。同一条件で
のコロトロン帯電器とスコロトロン帯電器のワイヤ印加
電流に対するドラム表面電位の関係を示すグラフを図9
に、同様にワイヤ印加電圧に対するドラム表面電位の関
係を示すグラフを図10に示す。これらからコロトロン
帯電器を用いる方が同じドラム表面電位を得るのに小さ
い電流、電圧ですむ、即ち、帯電効率が良いことが分
る。
【0059】しかしながら、コロトロン帯電器は図12
に示したように、電位収束効果が無いため、再帯電時に
第1現像部を所望の電位に帯電しようとすると第1非画
像部の電位もさらに大きくなってしまうことから、再帯
電器には適さなかった。
【0060】しかしながら、本発明のように再帯電直後
の第1現像部、第1非画像部の電位を収束させなくても
良好な2色画像を得られる方式では、再帯電器がコロト
ロン帯電器であってもよい。
【0061】画像形成プロセスは実施例1と同様である
ので省略するが、再帯電後の第1現像部、第1非画像部
の電位の差がスコロトロン帯電器を用いたときと異なる
ので再帯電設定、第2露光設定を変える必要がある。
【0062】例として、第1現像非画像部を例えば80
0Vに帯電するよう制御する。そのとき第1現像部は6
00Vに帯電する。次に第2の画像情報に応じた露光を
行なう際に、全面に一定の露光量分(例えば、第1現像
非画像部を400V減衰させる露光量分)大きい露光を
行なう。このとき第1現像部では前記一定露光量分の露
光では、第1現像非画像部での電位減衰程減衰せず、例
えば200Vしか減衰しない。これは、第1現像剤が光
を透過せず散乱させるためである。
【0063】この結果、第2画像信号がオフの場合でも
露光がされ、第1現像画像部の電位は400V、第1現
像非画像部の電位も400Vになる。さらに、第2画像
信号がオンの場合には第1現像非画像部が50Vになる
よう露光する。この後現像工程にて第2現像スリーブに
300Vのバイアスを印加することで、第2現像剤が第
1現像部に混入することや第1、第2画像非画像部に現
像されることも無く、十分な第2画像濃度を得る2色画
像形成ができた。
【0064】本実施例のように構成の簡単な、コストの
安い、帯電効率の良いコロトロン帯電器を用いても良好
な2色画像を得ることができた。
【0065】以上、上記の実施例により本発明を説明し
てきたが、もちろん上記実施例で説明した構成以外にも
本発明は適用できる。
【0066】例えば上記実施例ではプラス帯電のa−S
i(アモルファスシリコン)感光体を用いて正極性トナ
ーの反転現像にて説明してきたが、ドラムとしてOPC
ドラムを用いてもよい。OPCドラムは通常、マイナス
帯電にて使用するので、このときはトナーもネガトナー
を用いて反転現像すればよい。
【0067】あるいは本発明の各色のトナー像の重ね合
わせに関しては、各画素内で第1のトナー像の上から第
2のトナー像を重ね合わせるようにしたが、このときは
当然ながら2色のトナー像のレジ合わせのための機構が
必要となってくる。これを簡略化するために、各画素内
での2色の重ね合わせは制御しないようにして、画像処
理側で対応して、ミクロ的には赤画像と黒画像が非混色
の状態とし、マクロ的に面積階調で画像の濃淡や、所望
の赤黒混色画像を作成するようにしてもよい。
【0068】転写前のドラム上の2色のトナー像の帯電
量合わせのための転写前帯電器については詳述しなかっ
たが、コロトロン、スコロトロンを用いてACまたはD
Cで帯電量を制御することが知られている。もちろんこ
れに図示しない転写前露光等を併用して感光体電位を減
衰させておくことで後の工程である2色像の転写分離に
有効であることも知られている。
【0069】また感光体を工程の最後で除電する前露光
については波長、強度等を適切に設定して前画像のゴー
ストがでないようにする必要がある。
【0070】また上記実施例は2色画像形成装置で説明
したが、もちろん更に多色の画像形成装置でも適用でき
る。
【0071】さらにここでは感光体の1回転で感光体上
に2色のトナー像を形成するようにしたが、感光体の多
回転で複数のトナー像を感光体上に形成する画像形成装
置にも適用できる。
【0072】いずれにしろこれらを本発明に組合せて用
いることが可能であることは当業者であれば容易に類推
できる。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、デジタル露光を行なう露光手段が、トナー像
が形成されていない状態の前記静電潜像担持体上を露光
する、画素単位の第1の非画像部及び画像部露光量と、
既に少なくとも1色以上のトナー像が形成されている状
態の前記静電潜像担持体上を露光する、画素単位の第2
の非画像部及び画像部露光量とを有し、非画像部の画素
単位の第2の露光量は第1の露光量よりも大きく、画像
部の画素単位の第2の露光量は画素単位の第1の露光量
よりも大きく、前記非画像部の画素単位の露光量の差と
前記画像部の画素単位の露光量の差とが略同等であるこ
とにより、感光体の種類や、再帯電器の能力に依らず、
2番目以降の現像時に先に現像形成した像を乱したり、
2番目以降の現像像において濃度薄や反転かぶりといっ
た問題のない高品質画像を得ることのできる、小型で低
コストの多色画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2色画像形成装置の実施例1を示
す概略構成図である。
【図2】実施例1の2色画像形成プロセスにおけるドラ
ム表面電位の状態を示す模式図である。
【図3】実施例1の再帯電後目標電位を決める根拠及び
方法を説明するためのグラフである。
【図4】実施例1の第2画像露光レーザーの駆動電流と
光量の関係を示すグラフである。
【図5】2色画像形成プロセスの第2画像露光工程にお
けるドラム表面電位と第2画像露光量の関係を示す従来
例(a)及び実施例1(b)の模式図である。
【図6】第1現像状態と、ドラム方向電流の関係を示す
実験結果を示すグラフである。
【図7】実施例2で用いたアモルファスシリコン感光体
とOPC感光体の露光量に対する感光体表面電位の関係
を示すグラフである。
【図8】実施例2の用いた第2現像装置の現像コントラ
スト電位に対する濃度の関係を示すグラフである。
【図9】実施例3で用いたコロトロン帯電器とスコロト
ロン帯電器のワイヤ印加電流に対するドラム表面電位の
関係を示すグラフである。
【図10】実施例3で用いたコロトロン帯電器とスコロ
トロン帯電器のワイヤ印加電圧に対するドラム表面電位
の関係を示すグラフである。
【図11】従来例の2色画像形成プロセスにおけるドラ
ム表面電位の状態を示す模式図である。
【図12】従来例の2色画像形成プロセスにおけるコロ
トロン再帯電器ワイヤ印加電流に対するドラム表面電位
の実験結果を示すグラフである。
【図13】従来例の2色画像形成プロセスにおけるスコ
ロトロン再帯電器グリッド印加電圧に対するドラム表面
電位の実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光ドラム(静電潜像担持体) 2 第1スコロトロン帯電器 3 第1露光 4 第1現像装置 5 第2帯電器 6 第2露光 7 第2現像装置 20 レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 503 B41J 3/00 B (72)発明者 本田 孝男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体に帯電、画素ごとのデジ
    タル露光、及び互いに異なる色のトナーの現像を繰り返
    し行ない、前記静電潜像担持体上に多色のトナー像を形
    成した後、転写材上に一括転写する多色画像形成装置に
    おいて、 デジタル露光を行なう露光手段は、トナー像が形成され
    ていない状態の前記静電潜像担持体上を露光する、画素
    単位の第1の非画像部及び画像部露光量と、既に少なく
    とも1色以上のトナー像が形成されている状態の前記静
    電潜像担持体上を露光する、画素単位の第2の非画像部
    及び画像部露光量とを有し、非画像部の画素単位の第2
    の露光量は第1の露光量よりも大きく、画像部の画素単
    位の第2の露光量は画素単位の第1の露光量よりも大き
    く、前記非画像部の画素単位の露光量の差と前記画像部
    の画素単位の露光量の差とが略同等であることを特徴と
    する多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1色以上のトナー像が形
    成されている前記潜像担持体の帯電時に、前記既に少な
    くとも1色以上のトナー像が形成されている部分のトナ
    ー像表面電位より、前記トナー像が形成されていない部
    分の感光体表面電位の方が、電位の絶対値が大きくなる
    ように帯電を行なうことを特徴とする請求項1の多色画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 2回目以降の帯電後露光前位置におい
    て、前記少なくとも1色以上のトナー像が形成されてい
    る部分の表面電位より、前記トナー像が形成されていな
    い部分の表面電位の方が電位の絶対値が大きくなるよう
    に帯電を行なうことを特徴とする請求項1の多色画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記多色画像形成が複数色のトナーを各
    画素内で重ね合わせることにより行なわれることを特徴
    とする請求項1、2、又は3の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記静電潜像担持体はその感光層に比誘
    電率εが8以上の材料を用いることを特徴とする請求項
    1、2、又は3の多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記静電潜像担持体はその感光層にアモ
    ルファスシリコンを用いることを特徴とする請求項1か
    ら5のうちいずれかひとつの多色画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記再帯電に用いる帯電器がコロトロン
    であることを特徴とする請求項1、2、又は3の多色画
    像形成装置。
JP8318836A 1996-11-14 1996-11-14 多色画像形成装置 Pending JPH10142881A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130208069A1 (en) * 2012-02-10 2013-08-15 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for performing exposure a plurality of times

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