JPH10142059A - マーク検出装置 - Google Patents

マーク検出装置

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JPH10142059A
JPH10142059A JP30184796A JP30184796A JPH10142059A JP H10142059 A JPH10142059 A JP H10142059A JP 30184796 A JP30184796 A JP 30184796A JP 30184796 A JP30184796 A JP 30184796A JP H10142059 A JPH10142059 A JP H10142059A
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JP
Japan
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light
wavelength band
mark
light receiving
blue
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JP30184796A
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English (en)
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Takashi Fujii
隆志 藤井
Koshi Ito
耕嗣 伊藤
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Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
Original Assignee
Sunx Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地にまばらに付与されたマークを検出する
マーク検出装置において、受光信号のレベルが変動する
ような場合であっても、マークを良好に検出できるよう
にする。 【解決手段】 青色発光ダイオード11、赤色発光ダイ
オード12により、それぞれ青色、赤色の波長帯域の光
が蛍光マーク2に照射されると、青色の波長帯域の光に
より蛍光マーク2の蛍光部分2aが励起、発光してオレ
ンジ色の波長帯域の光が発光し、光学フィルタ21によ
り、オレンジ色、赤色の波長帯域の光が受光素子22に
与えられ、受光素子22により、それぞれ電圧信号に変
換され、それらの電圧信号のレベルに基づいて求められ
た比が設定範囲内であるときに発光マーク2が検出され
る。このとき、青色発光ダイオード11からの投光量
は、赤色発光ダイオード12からの投光量より大きく設
定され、それに応じて、蛍光マーク2からの発光量も大
きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地にまばらに付
与されて形成されたマークに所定の波長帯域の光を照射
してマークを励起させて発光させ、発光した発光光に基
づいてマークを検出するマーク検出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、例えばスト
ッキングの縫製ラインにおいては、図23に示すよう
に、搬送される下地としての白色の布地1の所定位置に
マークとしての蛍光マーク2を付与し、その蛍光マーク
2の有無を検出することにより、布地1の裁断する位置
を決めるなど、所定の加工を行うようにしている。
【0003】ところで、この蛍光マーク2は、美観の点
から、製品完成後に目立たないようにする必要があるた
め、図24に示すように、蛍光体を染み込ませた特殊な
糸を布地1にまばらに縫い込ませて複数の発光部分2a
を付与し、全体としても小さくなるように構成してい
る。このとき、蛍光マーク2の蛍光部分2aは、蛍光マ
ーク2の有無が人間の目で確認することができるよう
に、また、染色する工程で消える程度の例えば薄いピン
ク色で着色されている。
【0004】さて、このような蛍光マーク2の有無を検
出する方法との一例として、特開平3−288984号
公報に示されたものがある。このものにおいては、紫外
線などの励起光を蛍光マーク2に照射して蛍光部分2a
を励起、発光させ、励起光の波長帯域を透過せず、且
つ、発光した発光光の波長帯域を透過するフィルタを用
いることにより、発光した発光光が励起光の影響を受け
ない状態で受光部に与えられるようにしている。そし
て、受光部において、受光した受光信号のレベルを所定
のしきい値と比較し、その比較した結果に基づいて、蛍
光マーク2の有無を検出するようにしている。
【0005】ところが、前述したように、蛍光マーク2
は、蛍光部分2aをまばらに付与して構成されているの
で、蛍光部分2aから発せられる発光光の光量は少な
く、すなわち、蛍光マーク2の有無による受光信号のレ
ベルの変化分は極めて小さい。そのため、布地1を搬送
する搬送装置の振動によって布地1が上下動して蛍光マ
ーク2が上下動したり、あるいは布地1に生じる皺によ
り蛍光マーク2が変形したりすると、受光信号のレベル
が変動してしまい、安定な検出ができなくなるという不
具合があった。また、投受光素子や電気回路などの温度
特性や、電源電圧の変動によっても、受光信号のレベル
が変動して、安定な検出ができなくなることもあった。
【0006】そこで、蛍光マーク2の有無による受光信
号のレベルの変化分を大きくするために、投光量を大き
くすることが考えられるが、そうすると、投光量を大き
くすることに応じて、受光信号のレベルの変動も大きく
なってしまうので、結局、安定な検出ができなくなって
しまう。しかも、投光量を大きくするには、投光素子と
して複数の光源が必要であったり、投光素子に印加する
印加電圧を大きくしなければならず、装置が大型化した
り、消費電力が大きくなったりして、新たな問題が生じ
ることになる。
【0007】ところで、蛍光マーク2に限らず、一般的
なマークを検出する方法の一例として、カラーセンサを
用いる方法がある。このものにおいては、白色光源によ
る光を照射し、背景色とマークの色との色の違いによっ
て赤色、青色、緑色それぞれ吸収される光量が異なるこ
とから、マークで反射した反射光を、赤色、青色、緑色
の波長帯域を透過するフィルタを通して受光素子で受光
し、受光した赤色、青色、緑色それぞれの受光信号のレ
ベルの比に基づいて、該マークの色を識別するようにし
ている。
【0008】すなわち、このようなカラーセンサによれ
ば、受光信号のレベルの比に基づいてマークの色を識別
するため、受光信号のレベルを所定のしきい値と比較す
るものとは異なり、受光信号のレベルの変動による悪影
響を受けるようなことはなく、該マークを検出すること
ができるようになる。
【0009】そこで、このようなカラーセンサを上記し
た蛍光マーク2の検出に適用することが考えられてい
る。この場合、蛍光マーク2の蛍光部分2aを検出して
いない状態、すなわち、蛍光マーク2以外の白色の布地
1を検出している状態では、図25(a)に示すよう
に、反射光の赤色、青色、緑色それぞれの受光信号のレ
ベルは等しくなる。
【0010】これに対して、蛍光マーク2の蛍光部分2
aを検出している状態では、例えば蛍光部分2aが青色
の波長帯域および緑色の波長帯域の光を吸収して励起
し、オレンジ色の波長帯域の光を発するものであれば、
図25(b)に示すように、青色および緑色の受光信号
のレベルは、それら青色の波長帯域および緑色の波長帯
域の光が蛍光部分2aに吸収された分だけ低下すること
になる。
【0011】ところが、前述したように、蛍光部分2a
は、まばらに付与され、染色する工程で消える程度の薄
いピンク色で着色されているので、受光信号のレベルの
大部分は、白色の布地1で反射した反射光によるもので
ある。すなわち、青色の波長帯域および緑色の波長帯域
の光にあって蛍光部分2aに吸収された光量は少なく、
赤色の波長帯域の光と青色および緑色の波長帯域の光と
のレベルの差(図25中、ΔVにて示す)は極めて小さ
い。このため、前述したような受光信号のレベルの変動
による不具合を解決しても、安定な検出ができなかっ
た。
【0012】そこで、図26に示すように、蛍光マーク
2に照射する白色光源の光量を増やして、青色の波長帯
域および緑色の波長帯域の光にあって蛍光部分2aに吸
収される光量を増やし、すなわち、赤色の波長帯域の光
と青色の波長帯域および緑色の波長帯域の光とのレベル
の差(図26中、ΔVにて示す)を大きくすることが考
えられている。尚、図26においても、図25と同様
に、それぞれ(a)は蛍光マーク2以外の布地1を検出
している状態、(b)は蛍光マーク2の蛍光部分2aを
検出している状態における反射光の赤色、青色、緑色そ
れぞれの受光信号のレベルを示している。
【0013】しかしながら、この場合、白色光源の光量
を増やすということは、赤色、青色、緑色それぞれの波
長帯域の受光信号の絶対値も同時に大きくなるというこ
とであり、受光した赤色、青色、緑色それぞれの受光信
号のレベルの比は、白色光源の光量を増やす以前と変わ
らずに一定であるため、白色光源の光量を増やしても、
結局、安定な検出をすることができなかった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、下地にまばらに付与されて形成さ
れたマークに所定の波長帯域の光を照射してマークを励
起させて発光させ、その発光した発光光に基づいてマー
クを検出するものにおいて、受光信号のレベルが変動す
るような場合であっても、マークを良好に検出すること
ができるマーク検出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のマーク検出装置
は、所定の波長帯域の光を照射することにより励起して
前記所定の波長帯域の光とは異なる波長帯域の光を発光
する物質が下地にまばらに付与されて形成されたマーク
に、当該所定の波長帯域の光を照射して前記マークを励
起させて発光させ、発光した発光光に基づいて当該マー
クを検出するマーク検出装置を対象とし、前記所定の波
長帯域を含む第1の波長帯域の光および当該所定の波長
帯域を含まない第2の波長帯域の光を投光する投光手段
と、この投光手段による光の投光によって前記マークが
励起して発光する発光光および前記下地から反射される
反射光を受光すると共に、それぞれを第1の受光信号お
よび第2の受光信号として弁別して出力する受光手段
と、前記第2の波長帯域の光に対する感度を前記第1の
波長帯域の光に対する感度より低くなるように感度補正
する感度補正手段と、前記受光手段により出力される前
記第1の受光信号および前記第2の受光信号のレベルに
基づいて求められる比が設定範囲内であるときにマーク
有りと判別する制御手段とを備えたところに特徴を有す
る。
【0016】上記構成のマーク検出装置によれば、投光
手段により、所定の波長帯域の光が照射されると励起し
て発光するマークに対して、所定の波長帯域を含む第1
の波長帯域の光および所定の波長帯域を含まない第2の
波長帯域の光が投光されると、受光手段により、マーク
が励起して発光した発光光および下地から反射された反
射光が受光されて、それぞれ第1の受光信号および第2
の受光信号として弁別されて出力される。このとき、感
度補正手段により、第2の波長帯域の光に対する感度
は、第1の波長帯域の光に対する感度より低くなるよう
に感度補正されている。そして、制御手段により、第1
の受光信号および第2の受光信号のレベルに基づいて求
められる比が設定範囲内であるときにマーク有りと判別
されて、マークが検出される。
【0017】これにより、第1の受光信号および第2の
受光信号のレベルに基づいて求められる比に基づいて、
マークを検出するようにしているので、受光信号のレベ
ルの変動による悪影響を受けるようなことはない。この
とき、感度補正手段により、第2の波長帯域の光に対す
る感度は、第1の波長帯域の光に対する感度より低くな
るように感度補正されているので、マークからの発光量
を大きくするために、投光量を大きくして、マークを良
好に検出することができるようになる。
【0018】また、上記構成のマーク検出装置におい
て、前記投光手段は、前記第1の波長帯域および前記第
2の波長帯域の光を異なるタイミングで投光するように
構成され、前記受光手段は、前記第1の波長帯域を遮断
すると共に、前記発光光の波長帯域および前記第2の波
長帯域を透過するフィルタと、前記フィルタを透過する
光を受光信号に変換する受光素子と、前記第1の波長帯
域および前記第2の波長帯域の光の投光タイミングにお
ける前記受光素子からの前記受光信号をそれぞれ前記第
1の受光信号および前記第2の受光信号として出力する
ように同期させる同期手段とから構成されているように
しても良い。
【0019】上記構成のマーク検出装置によれば、投光
手段により、第1の波長帯域および第2の波長帯域の光
が異なるタイミングで投光され、受光手段のフィルタに
より、第1の波長帯域が遮断されると共に、発光光の波
長帯域および第2の波長帯域が透過され、受光手段の受
光素子により、フィルタを透過した光が受光信号に変換
され、受光手段の同期手段により、第1の波長帯域およ
び第2の波長帯域の光の投光タイミングにおける受光素
子からの受光信号がそれぞれ第1の受光信号および第2
の受光信号として出力される。
【0020】これにより、受光手段としては、フィルタ
および受光素子は、それぞれ1個あれば良く、その分、
安価な構成とすることができる。
【0021】さらに、上記構成のマーク検出装置におい
て、前記受光手段は、前記第1の波長帯域および前記第
2の波長帯域を遮断すると共に、前記発光光の波長帯域
を透過する第1のフィルタと、前記第1のフィルタを透
過して受光した当該発光光を前記第1の受光信号に変換
する第1の受光素子と、当該第1の波長帯域および当該
発光光の波長帯域を遮断すると共に、前記第2の波長帯
域を透過する第2のフィルタと、前記第2のフィルタを
透過して受光した前記第2の波長帯域の光を第2の受光
信号に変換する第2の受光素子とから構成されているよ
うにしても良い。
【0022】上記構成のマーク検出装置によれば、受光
手段の第1のフィルタにより、第1の波長帯域および第
2の波長帯域が遮断されると共に、発光光の波長帯域が
透過され、受光手段の第1の受光素子により、第1のフ
ィルタを透過して受光した発光光が第1の受光信号に変
換され、受光手段の第2のフィルタにより、第1の波長
帯域および発光光の波長帯域が遮断されると共に、第2
の波長帯域が透過され、受光手段の第2の受光素子によ
り、第2のフィルタを透過して受光した第2の波長帯域
の光が第2の受光信号に変換される。
【0023】これにより、投光手段としては、第1の波
長帯域および第2の波長帯域を同時に投光するものや、
第1の波長帯域および第2の波長帯域を含む波長帯域の
光を投光するもので良く、その分、安価な構成とするこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1ないし図4を参照して説明する。まず、電気的な
ブロック構成を示す図1において、青色の波長帯域(本
発明でいう第1の波長帯域)の光を投じる投光手段とし
ての青色発光ダイオード11、赤色の波長帯域(本発明
でいう第2の波長帯域)の光を投じる同じく投光手段と
しての赤色発光ダイオード12は、それぞれ駆動回路1
3、14を介して制御手段としての制御回路15に接続
されている。
【0025】駆動回路13、14は、それぞれ制御回路
15から制御信号が与えられると、上記青色発光ダイオ
ード11、赤色発光ダイオード12に駆動信号を出力す
るようになっており、青色発光ダイオード11、赤色発
光ダイオード12は、それぞれ駆動信号が与えられる
と、発光するようになっている。尚、この場合、青色発
光ダイオード11、赤色発光ダイオード12は、異なる
タイミングで発光するようになっている。
【0026】ダイクロイックミラー16は、青色発光ダ
イオード11から投じられる光を透過すると共に、赤色
発光ダイオード12から投じられる光を反射するもの
で、それら透過あるいは反射した光は、光ファイバ17
内を通過して投光レンズ18に入光されるようになって
いる。投光レンズ18は、入光した光を集光して下地と
しての布地1に照射させるようになっている。
【0027】尚、上記布地1ならびに後述するマークと
しての蛍光マーク2、蛍光部分2aは、発明が解決しよ
うとする課題において説明したものと同様のものであ
る。すなわち、蛍光マーク2の蛍光部分2aは、前述し
たように、青色の波長帯域および緑色の波長帯域の光を
吸収して励起し、オレンジ色の波長帯域(本発明でいう
所定の波長帯域)の光を発するものである。また、布地
1は、図示しない搬送装置によって、図1中、矢印A方
向に移動するようになっており、この布地1が移動する
ことにより、青色発光ダイオード11、赤色発光ダイオ
ード12から投じられる光が、布地1や蛍光マーク2に
照射されるようになっている。
【0028】受光レンズ19は、布地1や蛍光マーク2
で反射した反射光ならびに蛍光マーク2の蛍光部分2a
が励起して発光した発光光を集光するもので、集光され
た光は、光ファイバ20内を通過してフィルタとしての
光学フィルタ21に入光するようになっている。光学フ
ィルタ21は、所定の波長帯域の光を透過すると共に、
それ以外の波長帯域の光を遮断するようになっている。
具体的には、この場合、オレンジ色の波長帯域および赤
色の波長帯域の光を透過すると共に、青色の波長帯域の
光を遮断するようになっている。
【0029】受光素子22は、上記光学フィルタ21を
透過して入光した光を電圧信号(本発明でいう受光信
号)に変換して増幅部23に与えるようになっている。
増幅部23は、上記制御回路15から制御信号が与えら
れると、受光素子22から与えられた電圧信号を増幅し
てアナログスイッチ24、25に出力するようになって
いる。
【0030】アナログスイッチ24、25は、それぞれ
上記制御回路15から制御信号が与えられると、増幅部
23で増幅された電圧信号がサンプルホールド回路2
6、27に与えられるように切替わるようになってい
る。この場合、制御回路15においては、上記駆動回路
13に制御信号を与えるタイミングと、アナログスイッ
チ24に制御信号を与えるタイミングとは等しく、ま
た、上記駆動回路14に制御信号を与えるタイミング
と、アナログスイッチ25に制御信号を与えるタイミン
グとは等しく設定されている。すなわち、青色発光ダイ
オード11から青色の波長帯域の光が投じられるタイミ
ングでは、受光素子22に入光した光は、電圧信号に変
換されて増幅部23で増幅されたのちサンプルホールド
回路26に与えられ、赤色発光ダイオード12から赤色
の波長帯域の光が投じられるタイミングでは、受光素子
22に入光した光は、電圧信号に変換されて増幅部23
で増幅されたのちサンプルホールド回路27に与えられ
ることになる。このように、本発明でいう同期手段は、
制御回路15から構成されている。
【0031】サンプルホールド回路26、27は、それ
ぞれ増幅部23から与えられる電圧信号を保持してA/
D変換回路28、29に出力し、A/D変換回路28、
29は、入力したアナログ信号をデジタル信号に変換し
て制御回路15に出力するようになっている。以上、説
明したように、本発明でいう受光手段は、フィルタ2
1、受光素子22および制御回路15から構成されてい
る。
【0032】また、制御回路15には出力部30、メモ
リ31が接続されている。出力部30は、制御回路15
において蛍光マーク2の蛍光部分2aの存在が確認され
たと判断されたときに、制御回路15から制御信号が与
えられるようになっており、制御信号が与えられると、
蛍光マーク2が検出されたことを報知するための検出信
号を出力するようになっている。尚、制御回路15にお
けるA/D変換回路28、29から与えられるデジタル
信号の処理、すなわち、蛍光マーク2を検出する処理に
ついては後述する。メモリ31には制御回路15におけ
る蛍光マーク2を検出する処理のときに読み出される基
準値A1 、A2 、B1 およびB2 が記憶されている。
【0033】次に、上記構成の作用について、図2ない
し図4も参照して説明する。まず、青色発光ダイオード
11、赤色発光ダイオード12から投光される光の投光
タイミングならびに受光素子22が受光する光の受光タ
イミングについて、図2を参照して説明する。尚、図2
(a)、(b)、(c)において、各パルス信号の大き
さは、それぞれ駆動回路13から青色発光ダイオード1
1に与えられる駆動信号の電圧レベル、駆動回路14か
ら赤色発光ダイオード12に与えられる駆動信号の電圧
レベル、A/D変換回路28、29から制御回路15に
与えられるデジタル信号の電圧レベルを示しており、横
軸は、時間を示している。
【0034】図2において、制御回路15から駆動回路
13に制御信号が間欠的に与えられると、駆動回路13
から青色発光ダイオード11に駆動信号が間欠的に与え
られ、それに応じて、青色発光ダイオード11から青色
の波長帯域の光が間欠的に投じられるようになる(同図
(a)参照)。青色発光ダイオード11から投じられた
光は、ダイクロイックミラー16を透過し、光ファイバ
17内を通過し、投光レンズ18で集光される。
【0035】次いで、制御回路15から駆動回路14に
制御信号が間欠的に与えられると、駆動回路14から赤
色発光ダイオード12に駆動信号が間欠的に与えられ、
それに応じて、赤色発光ダイオード12から赤色の波長
帯域の光が間欠的に投じられるようになる(同図(b)
参照)。赤色発光ダイオード12から投じられた光は、
ダイクロイックミラー16で反射し、光ファイバ17内
を通過し、投光レンズ18で集光される。
【0036】尚、このとき、図2に示すように、青色発
光ダイオード11に与えられる駆動信号の電圧レベル
を、赤色発光ダイオード12に与えられる駆動信号の電
圧レベルより比較的大きくして、青色発光ダイオード1
1からの投光量を、赤色発光ダイオード12からの投光
量より比較的大きくすることにより、青色の波長帯域の
光に対する感度より、赤色の波長帯域の光に対する感度
を低く設定している。
【0037】これは、前述したように、蛍光マーク2が
小さいと共に、蛍光部分2aがまばらに付与されていて
も、投光量を大きくして、蛍光部分2aから励起され発
光される発光光の光量を大きくでき、よって、発光光が
変換される電圧信号のレベルと、反射光が変換される電
圧信号のレベルとの比を、蛍光マーク2の有無で大きく
変化させ、安定した検出を行うためである。
【0038】この場合、制御回路15から駆動回路1
3、14にそれぞれ与えられる制御信号により、駆動回
路13、14から青色発光ダイオード11、赤色発光ダ
イオード12にそれぞれ与えられる駆動信号の電圧レベ
ルを調整している。すなわち、本発明でいう感度補正手
段は、制御回路15から構成されている。
【0039】さて、上述したように、布地1は、搬送装
置によって図1中矢印A方向に移動されることから、布
地1の蛍光マーク2も移動し、蛍光マーク2の蛍光部分
2aも移動するようになる。すなわち、投光レンズ18
で拡散された青色の波長帯域および赤色の波長帯域の光
は、布地1が移動することに応じて、布地1に照射され
る場合と、布地1の蛍光マーク2に照射される場合とが
考えられる。そこで、それぞれの場合について以下に説
明する。
【0040】(ア)青色の波長帯域および赤色の波長帯
域の光が、布地1に照射される場合 この場合、投光レンズ18により集光された光、すなわ
ち、青色の波長帯域および赤色の波長帯域の光は、布地
1で反射して受光レンズ19により集光され、光ファイ
バ20内を通過して光学フィルタ21に入光する。ここ
で、光学フィルタ21は、上述したように、オレンジ色
の波長帯域および赤色の波長帯域の光を透過すると共
に、青色の波長帯域の光を遮断するので、上記反射光の
うち、青色の波長帯域の光は、光学フィルタ21により
遮断され、赤色の波長帯域の光は、光学フィルタ21を
透過して受光素子22に入光するようになる。
【0041】受光素子22に入光した赤色の波長帯域の
光は、電圧信号に変換されて増幅部23に与えられ、増
幅部23で増幅されて、アナログスイッチ25によりサ
ンプルホールド回路27に与えられる。そして、サンプ
ルホールド回路27に与えられた電圧信号は保持された
のち、A/D変換回路29に与えられ、アナログ信号か
らデジタル信号に変換されて制御回路15に出力され
る。すなわち、この場合における制御回路15に与えら
れるデジタル信号は、図2中、期間T1に示すように、
赤色の波長帯域の光に対応したもののみとなる。
【0042】(イ)青色の波長帯域および赤色の波長帯
域の光が、蛍光マーク2に照射される場合 この場合、投光レンズ18により集光された光、すなわ
ち、青色の波長帯域および赤色の波長帯域の光のうち、
青色の波長帯域の光の一部は蛍光マーク2の蛍光部分2
aに吸収され、蛍光部分2aは励起してオレンジ色の波
長帯域の光を発光する。一方、赤色の波長帯域の光は、
蛍光マーク2の蛍光部分2aに吸収されず、蛍光マーク
2の以外の布地1で反射する。尚、青色の波長帯域の光
のうち、蛍光部分2aに吸収されない光は、赤色の波長
帯域の光と同様に、蛍光マーク2以外の布地1で反射す
る。
【0043】そして、それらオレンジ色の波長帯域、赤
色の波長帯域および青色の波長帯域の光は、受光レンズ
19により集光され、光ファイバ20内を通過して光学
フィルタ21に入光する。ここで、光学フィルタ21
は、上述したように、オレンジ色の波長帯域および赤色
の波長帯域の光を透過すると共に、青色の波長帯域の光
を遮断するので、上記反射光のうち、青色の波長帯域の
光は、光学フィルタ21により遮断され、オレンジ色の
波長帯域の光および赤色の波長帯域の光は、光学フィル
タ21を透過して受光素子22に入光するようになる。
【0044】このときの青色の波長帯域、オレンジ色の
波長帯域および赤色の波長帯域の光と光学フィルタ21
の通過波長帯域との関係を図3に示している。尚、図3
において、縦軸は、各光の相対強度を示し、横軸は、波
長を示している。X、Y、Zは、それぞれ青色の波長帯
域、オレンジ色の波長帯域、赤色の波長帯域の光の相対
強度を示し、Pは、光学フィルタ21の通過波長帯域を
示している。
【0045】このように、光学フィルタ21の通過波長
帯域内にオレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の
光が出力され、通過波長帯域外に青色の波長帯域の光が
出力されている。また、このとき、前述したように、青
色発光ダイオード11からの投光量は、赤色発光ダイオ
ード12からの投光量より比較的大きく設定されている
ことから、青色の波長帯域の光の相対強度は、赤色の波
長帯域の光の相対強度より比較的大きくなる。また、蛍
光部分2aから発光される発光量は、前述したように、
青色発光ダイオード11から投光される光の投光量より
も小さいことから、オレンジ色の波長帯域の光の相対強
度は、青色の波長帯域の光の相対強度より比較的小さく
なる。
【0046】さて、受光素子22に入光したオレンジ色
の波長帯域の光は、電圧信号に変換されて増幅部23に
与えられ、増幅部23で増幅されて、アナログスイッチ
24によりサンプルホールド回路26に与えられる。そ
して、サンプルホールド回路26で保持されたのち、A
/D変換回路28に与えられ、アナログ信号からデジタ
ル信号に変換されて制御回路15に出力される。一方、
受光素子22に入光した赤色の波長帯域の光は、上述し
た(ア)で説明したように、電圧信号に変換されて増幅
部23に与えられ、増幅部23で増幅されて、アナログ
スイッチ25によりサンプルホールド回路27に与えら
れる。そして、サンプルホールド回路27で保持された
のち、A/D変換回路29に与えられ、アナログ信号か
らデジタル信号に変換されて制御回路15に出力され
る。
【0047】すなわち、この場合における制御回路15
に与えられるデジタル信号は、図2中、期間T2に示す
ように、オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の
光に対応したものとなる。尚、オレンジ色の波長帯域の
光に対応する電圧信号は、図2(a)に示す青色の波長
帯域の光の投光タイミングに同期して出力されることに
なる。
【0048】さて、制御回路15は、A/D変換回路2
8、29からそれぞれ与えられたオレンジ色の波長帯域
および赤色の波長帯域の光に対応する電圧信号を、図4
に示すフローチャートにしたがって処理する。尚、図4
においては、オレンジ色の波長帯域の光に対応する電圧
信号のレベルをV(O) 、赤色の波長帯域の光に対応する
電圧信号のレベルをV(R) として示している。
【0049】まず、制御回路15は、ステップS1にお
いて、V(O) 、V(R) を入力する。次いで、制御回路1
5は、ステップS2において、V(R) /(V(R) +V
(O) )およびV(O) /(V(R) +V(O) )を算出すると
共に、メモリ31から基準値A1 、A2 、B1 およびB
2 を読み出す。そして、制御回路15は、 A1 <V(R) /(V(R) +V(O) )<A2 且つ B1 <V(O) /(V(R) +V(O) )<B2 の関係が成立するか否かを判断する。ここで、基準値A
1 、A2 、B1 およびB2 は、前述したように、蛍光マ
ーク2の蛍光部分2aの検出がなされたと判断し得るも
ので、すなわち、制御回路15は、上記の関係が成立し
たときに蛍光マーク2の蛍光部分2aの検出がなされた
と判断するようになっている。
【0050】さて、上述した(ア)の場合には、オレン
ジ色の波長帯域の光は発光されないので、上記の関係は
成立せず、制御回路15は、ステップS2において、
「NO」と判断し、ステップS3に移行する。ステップ
S3に移行した制御回路15は、そのとき、出力部30
に制御信号を出力している状態であれば、制御信号の出
力を停止して、ステップS1に戻る。
【0051】一方、上記(イ)の場合には、オレンジ色
の波長帯域の光は発光されるので、上記の関係が成立し
たときに、制御回路15は、ステップS2において、
「YES」と判断し、ステップS4に移行する。ステッ
プS4に移行した制御回路15は、そのとき、出力部3
0に制御信号を出力していない状態であれば、制御信号
を出力する。出力部30は、制御信号が与えられたのに
応じて検出信号を出力し、これにより、蛍光マーク2が
検出されたことが外部に報知される。尚、この場合にお
いても、制御回路15は、ステップS4を実行したの
ち、ステップS1に戻る。
【0052】このように第1実施例においては、青色発
光ダイオード11および赤色発光ダイオード12によ
り、それぞれ青色の波長帯域および赤色の波長帯域の光
が蛍光マーク2の蛍光部分2aに照射されると、青色の
波長帯域の光により蛍光部分2aが励起、発光してオレ
ンジ色の波長帯域の光が発光し、光学フィルタ21によ
り、青色の波長帯域の光は遮断され、オレンジ色の波長
帯域および赤色の波長帯域の光は透過して受光素子22
に与えられるように構成した。このとき、赤色の波長帯
域の光に対する感度は、青色の光に対する感度より低く
なるように感度補正され、そして、受光素子22によ
り、オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の光が
それぞれ電圧信号に変換され、制御回路15により、オ
レンジ色の波長帯域の光に対応した電圧信号のレベル
と、赤色の波長帯域の光に対応した電圧信号のレベルと
に基づいて比が求められ、求められた比が設定範囲内で
あるときに蛍光マーク2が検出されるように構成した。
【0053】これにより、オレンジ色の波長帯域の光に
対応した電圧信号のレベルと、赤色の波長帯域の光に対
応した電圧信号のレベルとに基づいて求められた比に基
づいて、蛍光マーク2を検出するように構成しているの
で、電圧信号のレベルの変動による悪影響を受けること
なく、蛍光マーク2を検出することができるようにな
る。
【0054】また、このとき、青色発光ダイオード11
からの波長帯域の光に対する感度より、赤色発光ダイオ
ード12からの波長帯域の光に対する感度を低く設定し
ているので、蛍光マーク2から発せられる発光量を大き
くすることができ、蛍光マーク2を良好に検出すること
ができるようになる。
【0055】また、青色発光ダイオード11と赤色発光
ダイオードとは異なるタイミングで発光するように構成
したので、フィルタとしては光学フィルタ21が1個あ
れば良く、受光素子としては受光素子22が1個あれば
良く、その分、コストを下げることができるようにな
る。
【0056】ところで、上記した第1実施例において
は、蛍光マーク2の蛍光部分2aが、青色の波長帯域お
よび緑色の波長帯域の光を吸収して励起し、オレンジ色
の波長帯域の光を発するもので、光学フィルタ21が、
オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の光を透過
すると共に、青色の波長帯域の光を遮断するものである
から、各光の波長帯域と光学フィルタ21の通過波長帯
域との関係は図3に示すようになっているが、これに限
ることはない。
【0057】すなわち、図3においては、第1の波長帯
域(X)、発光光の波長帯域(Y)、第2の波長帯域
(Z)の順で波長が大きくなっており、そのうち、発光
光の波長帯域(Y)、第2の波長帯域(Z)をフィルタ
の通過波長帯域としているが、図5に示すように、第1
の波長帯域(X)、第2の波長帯域(Z)、発光光の波
長帯域(Y)の順で波長が大きくなるようにし、そのう
ち、第2の波長帯域(Z)、発光光の波長帯域(Y)を
フィルタの通過波長帯域としても良い。また、図6に示
すように、第2の波長帯域(Z)、第1の波長帯域
(X)、発光光の波長帯域(Y)の順で波長が大きくな
るようにし、そのうち、第2の波長帯域(Z)、発光光
の波長帯域(Y)をフィルタの通過波長帯域としても良
い。
【0058】また、上記第1実施例においては、前述し
たように、感度補正手段として制御回路15を用いて、
青色発光ダイオード11からの投光量を、赤色発光ダイ
オード12からの投光量より比較的大きく設定すること
により、青色の波長帯域の光に対する感度より、赤色の
波長帯域の光に対する感度を低くしたが、これに限るこ
とはない。
【0059】すなわち、感度補正手段として、青色発光
ダイオード11の投光タイミングにおける増幅部23の
増幅率を、赤色発光ダイオード12の投光タイミングに
おける増幅部23の増幅率より大きく設定しても良い。
また、感度補正手段として、光学フィルタ21を用いて
も良く、この場合、光学フィルタ21においては、オレ
ンジ色の波長帯域の光の透過率を、赤色の波長帯域の光
の透過率より大きく設定すれば良い。尚、この場合、各
光の波長帯域と光学フィルタ21の通過波長帯域との関
係は、上述したような図3および図5〜6にそれぞれ対
応して図7〜9に示すようになる。
【0060】次に、本発明の第2実施例について、図1
0ないし図12を参照して説明する。尚、第1実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部分について説明する。この第2実施例において
は、受光レンズ19により集光された光は、光ファイバ
41内を通過してそれぞれ第1、第2のフィルタとして
の光学フィルタ42、43に入光するようになってい
る。光学フィルタ42は、オレンジ色の波長帯域の光を
透過すると共に、赤色の波長帯域および青色の波長帯域
の光を遮断し、光学フィルタ43は、赤色の波長帯域の
光を透過すると共に、オレンジ色の波長帯域および青色
の波長帯域の光を遮断するようになっている。
【0061】それぞれ第1、第2の受光素子としての受
光素子44、45は、それぞれ光学フィルタ42、43
を透過して入光した光を電圧信号に変換して増幅部4
6、47に与えるようになっている。増幅部46、47
は、それぞれ上記制御回路15から制御信号が与えられ
ると、受光素子44、45から与えられる電圧信号を増
幅してA/D変換回路48、49に出力する。そして、
A/D変換回路48、49は、それぞれ入力したアナロ
グ信号をデジタル信号に変換して制御回路15に出力す
るようになっている。
【0062】次に、上記構成の作用について、図11お
よび図12も参照して説明する。◎この第2実施例にお
いては、青色発光ダイオード11と赤色発光ダイオード
12との投光タイミングが異なる第1実施例とは異な
り、青色発光ダイオード11と赤色発光ダイオード12
とが同時に投光するようになっている。
【0063】すなわち、制御回路15から駆動回路1
3、14に制御信号が同時に与えられると、駆動回路1
3、14からそれぞれ青色発光ダイオード11、赤色発
光ダイオード12に駆動信号が同時に与えられ、それに
応じて、青色発光ダイオード11からは青色の波長帯域
の光が、赤色発光ダイオード12からは赤色の波長帯域
の光が同時に投じられるようになる(図11(a)、
(b)参照)。そして、それら光は、ダイクロイックミ
ラー16を透過あるいはダイクロイックミラー16で反
射し、光ファイバ17内を通過して、投光レンズ18で
集光される。
【0064】さて、この第2実施例においても、投光レ
ンズ18で集光された青色の波長帯域および赤色の波長
帯域の光が布地1に照射される場合と、布地1の蛍光マ
ーク2に照射される場合とについて説明する。
【0065】(ア)青色の波長帯域および赤色の波長帯
域の光が、布地1に照射される場合 この場合、投光レンズ18により拡散された光、すなわ
ち、青色の波長帯域および赤色の波長帯域の光は、布地
1で反射して受光レンズ19により集光され、光ファイ
バ41内を通過して光学フィルタ42、43に入光す
る。ここで、光学フィルタ42は、上述したように、オ
レンジ色の波長帯域の光を透過すると共に、赤色の波長
帯域および青色の波長帯域の光を遮断するので、上記反
射光は、全て光学フィルタ42に遮断されることにな
る。また、光学フィルタ43は、赤色の波長帯域の光を
透過すると共に、オレンジ色の波長帯域および青色の波
長帯域の光を遮断するので、上記反射光のうち、青色の
波長帯域の光は遮断され、赤色の波長帯域の光のみが受
光素子45に入光するようになる。
【0066】そして、受光素子45に入光した赤色の波
長帯域の光は、増幅部47に与えらえて増幅され、A/
D変換回路49でアナログ信号からデジタル信号に変換
されて制御回路15に出力される。すなわち、この場合
における制御回路15に与えられるデジタル信号は、図
11中、期間T1に示すように、赤色の波長帯域の光に
対応したもののみとなる。
【0067】(イ)青色の波長帯域および赤色の波長帯
域の光が、蛍光マーク2に照射される場合 この場合、第1実施例で説明したように、投光レンズ1
8により集光された光、すなわち、青色の波長帯域およ
び赤色の波長帯域の光のうち、青色の波長帯域の光の一
部は蛍光マーク2の蛍光部分2aに吸収され、蛍光部分
2aは励起してオレンジ色の波長帯域の光を発光する。
一方、赤色の波長帯域の光は、蛍光マーク2の蛍光部分
2aに吸収されず、蛍光マーク2以外の布地1で反射す
る。尚、青色の波長帯域の光のうち、蛍光部分2aに吸
収されない光は、赤色の波長帯域の光と同様に、蛍光マ
ーク2以外の布地1で反射する。
【0068】そして、それらオレンジ色の波長帯域、赤
色の波長帯域および青色の波長帯域の光は、受光レンズ
19により集光され、光ファイバ41内を通過して光学
フィルタ42、43に入光する。ここで、光学フィルタ
42は、上述したように、オレンジ色の波長帯域の光を
透過すると共に、赤色の波長帯域および青色の波長帯域
の光を遮断するので、上記反射光のうち、赤色の波長帯
域および青色の波長帯域の光は、光学フィルタ42によ
り遮断され、オレンジ色の波長帯域の光は、光学フィル
タ42を透過して受光素子44に入光するようになる。
【0069】また、光学フィルタ43は、上述したよう
に、赤色の波長帯域の光を透過すると共に、オレンジ色
の波長帯域および青色の波長帯域の光を遮断するので、
上記反射光のうち、オレンジ色の波長帯域および青色の
波長帯域の光は、光学フィルタ43により遮断され、赤
色の波長帯域の光は、光学フィルタ43を透過して受光
素子45に入光するようになる。
【0070】このときの青色の波長帯域、オレンジ色の
波長帯域および赤色の波長帯域の光と光学フィルタ4
2、43の通過波長帯域との関係を図12に示してい
る。尚、図12において、縦軸は、各光の相対強度を示
し、横軸は、波長を示している。また、X、Y、Zは、
それぞれ青色の波長帯域、オレンジ色の波長帯域、赤色
の波長帯域の光の相対強度を示し、P1は、光学フィル
タ42の通過波長帯域、P2は、光学フィルタ43の通
過波長帯域を示している。
【0071】このように、光学フィルタ42の通過波長
帯域内にオレンジ色の波長帯域の光が出力され、光学フ
ィルタ43の通過波長帯域内に赤色の波長帯域の光が出
力され、いずれの光学フィルタ42、43の通過波長帯
域外に青色の波長帯域の光が出力されている。このとき
においても、青色発光ダイオード11からの投光量は、
赤色発光ダイオード12からの投光量より比較的大きく
設定されていることから、青色の波長帯域の光の相対強
度は、赤色の波長帯域の光の相対強度より比較的大きく
なる。また、蛍光部分2aから発光される光の発光量
は、前述したように、青色発光ダイオード11からの投
光される光の投光量よりも小さいので、オレンジ色の波
長帯域の光の相対強度は、青色の波長帯域の光の相対強
度より比較的小さくなる。
【0072】さて、受光素子44に入光したオレンジ色
の波長帯域の光は、増幅部46に与えらえて増幅され、
A/D変換回路48でアナログ信号からデジタル信号に
変換されて制御回路15に出力される。
【0073】すなわち、この場合における制御回路15
に与えられるデジタル信号は、図11中、期間T2に示
すように、オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域
の光に対応したものとなる。尚、オレンジ色の波長帯域
の光に対応する電圧信号は、図11(a)に示す青色の
波長帯域の光の投光タイミングおよび赤色の波長帯域の
光の投光タイミングに同期して出力されることになる。
【0074】そして、制御回路15は、A/D変換回路
48、49からそれぞれ与えられるオレンジ色の波長帯
域の光、赤色の波長帯域の光に対応する電圧信号を、第
1実施例で説明した図4に示すフローチャートにしたが
って処理する。
【0075】このように第2実施例によれば、第1実施
例と同様の効果を得ることができるようになる。尚、こ
の第2実施例においても、各光の波長帯域と光学フィル
タ42、43の通過波長帯域との関係は、第1実施例で
説明した図3および図5〜9にそれぞれ対応する図12
〜17のうちのいずれのものでも良い。
【0076】また、この場合、投光素子としては、青色
発光ダイオード11、赤色発光ダイオードに代えて、比
較的広い波長帯域の光を投光する投光素子(例えば白色
光源)を用いることもできる。このとき、図18〜19
に示すように、その投光素子の比較的広い波長帯域をW
とすると、その投光素子から投光される光の波長帯域内
であって光学フィルタ42の通過波長帯域内に本発明で
いう第2の波長帯域の光が出力されることになり(図1
8〜19中、破線Zにて示している)、その投光素子か
ら投光される光の波長帯域内であって光学フィルタ42
の通過波長帯域外に本発明でいう第1の波長帯域の光が
出力されることになる(図18〜19中、破線Xにて示
している)。これにより、投光手段としては、上述した
比較的広い波長帯域の光を投光する投光素子が1個あれ
ば良く、その分、コストを下げることができるようにな
る。
【0077】次に、本発明の第3実施例について、図2
0ないし図22を参照して説明する。尚、第1実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部分について説明する。蛍光マーク2の蛍光部分2
aは、前述したように、青色の波長帯域の光に加えて、
緑色の波長帯域の光をも吸収して励起し、オレンジ色の
波長帯域の光を発光するものである。このような事情か
ら、この第3実施例では、第1および第2実施例で説明
した青色の波長帯域の光に加えて、緑色の波長帯域の光
を蛍光マーク2に照射するものである。
【0078】すなわち、この第3実施例においては、青
色発光ダイオード11、赤色発光ダイオード12に加え
て、緑色の波長帯域の光を投じる投光手段としての緑色
発光ダイオード51が駆動回路52を介して制御回路1
5に接続されている。駆動回路52は、制御回路15か
ら制御信号が与えられると、緑色発光ダイオード51に
駆動信号を出力するようになっており、緑色発光ダイオ
ード51は、駆動信号が与えられると、発光するように
なっている。
【0079】ダイクロイックミラー53は、青色発光ダ
イオード11から投じられる光を透過すると共に、緑色
発光ダイオード51から投じられる光を反射するもの
で、それら透過あるいは反射した光は、ダイクロイック
ミラー54に入光する。ダイクロイックミラー54は、
ダイクロイックミラー53を透過した光、すなわち、青
色の波長帯域の光およびダイクロイックミラー53で反
射した光、すなわち、緑色の波長帯域の光を透過すると
共に、赤色発光ダイオード51から投じられる光を反射
するもので、それら透過あるいは反射した光は、光ファ
イバ17内を通過して投光レンズ18に入光されるよう
になっている。このように、この第3実施例では、布地
1には青色の波長帯域、緑色の波長帯域および赤色の波
長帯域の光が照射されるものである。
【0080】これに対応して、受光側においては、光学
フィルタ55は、オレンジ色の波長帯域および赤色の波
長帯域の光を透過すると共に、青色の波長帯域および緑
色の波長帯域の光を遮断するようになっている。また、
増幅部23にはアナログスイッチ24、25に加えてア
ナログスイッチ56が接続され、上記駆動回路52に制
御信号を与えるタイミングと、アナログスイッチ56に
制御信号を与えるタイミングとは等しく設定されてい
る。すなわち、緑色発光ダイオード51から光が投じら
れるタイミングでは、受光素子22に入光した光は、電
圧信号に変換されて増幅部23で増幅されて、アナログ
スイッチ56に接続されたサンプルホールド回路57に
与えられ、A/D変換回路58に与えられることにな
る。
【0081】次に、上記構成の作用について、図21お
よび図22も参照して説明する。◎この第3実施例にお
いては、青色発光ダイオード11と赤色発光ダイオード
12とが異なるタイミングで発光する第1実施例、青色
発光ダイオード11と赤色発光ダイオード12とが同時
に発光する第2実施例とは異なり、青色発光ダイオード
11と緑色発光ダイオード51とが同時に2回発光する
のに続いて赤色発光ダイオード12が発光するようにな
っている。すなわち、この場合、青色発光ダイオード1
1と緑色発光ダイオード51とが同時に発光することに
より、第1の波長帯域の光を、第2の波長帯域の光の投
光量より比較的大きくしている。
【0082】制御回路15から駆動回路13、52に制
御信号が同時に与えられると、それぞれ駆動回路13、
52から青色発光ダイオード11、緑色発光ダイオード
51に駆動信号が同時に与えられ、それに応じて、青色
発光ダイオード11から青色の波長帯域の光が、緑色発
光ダイオード51から緑色の波長帯域の光が同時に投じ
られるようになる(図21(a)、(b)参照)。青色
発光ダイオード11から投じられた光は、ダイクロイッ
クミラー53、54を透過し、光ファイバ17内を通過
し、投光レンズ18で集光される。緑色発光ダイオード
51から投じられた光は、ダイクロイックミラー53で
反射し、ダイクロイックミラー54を透過し、光ファイ
バ17内を通過し、投光レンズ18で集光される。
【0083】続いて、再度、制御回路15から駆動回路
13、52に制御信号が同時に与えられ、それに応じ
て、青色発光ダイオード11から青色の波長帯域の光
が、緑色発光ダイオード51から緑色の波長帯域の光が
同時に投じられるようになる。
【0084】次いで、制御回路15から駆動回路14に
制御信号が与えられると、駆動回路14から赤色発光ダ
イオード12に駆動信号が与えられ、それに応じて、赤
色発光ダイオード12から赤色の波長帯域の光が投じら
れるようになる(同図(c)参照)。赤色発光ダイオー
ド12から投じられた光は、ダイクロイックミラー54
で反射し、光ファイバ17内を通過し、投光レンズ18
で拡散される。
【0085】さて、この第3実施例においても、投光レ
ンズ18で集光された青色の波長帯域、緑色の波長帯域
および赤色の波長帯域それぞれの光が布地1に照射され
る場合と、布地1の蛍光マーク2に照射される場合とに
ついて説明する。
【0086】(ア)青色の波長帯域、緑色の波長帯域お
よび赤色の波長帯域の光が、布地1に照射される場合 この場合、投光レンズ18により拡散された光、すなわ
ち、青色の波長帯域、緑色の波長帯域および赤色の波長
帯域の光は、布地1で反射して受光レンズ19により集
光され、光ファイバ20内を通過して光学フィルタ55
に入光する。ここで、光学フィルタ55は、上述したよ
うに、オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の光
を透過すると共に、青色の波長帯域および緑色の波長帯
域の光を遮断するので、上記反射光のうち、赤色の波長
帯域の光のみが受光素子22に入光するようになる。そ
して、受光素子22に入光した赤色の波長帯域の光は、
第1実施例で説明したように、A/D変換回路29から
電圧信号として制御回路15に与えられる。すなわち、
この場合における制御回路15に与えられるデジタル信
号は、図21中、期間T1に示すように、赤色の波長帯
域の光に対応したもののみとなる。
【0087】(イ)青色の波長帯域、緑色の波長帯域お
よび赤色の波長帯域の光が、蛍光マーク2に照射される
場合 この場合、投光レンズ18により集光された光、すなわ
ち、青色の波長帯域、緑色の波長帯域および赤色の波長
帯域の光のうち、青色の波長帯域、緑色の波長帯域の光
の一部は蛍光マーク2の蛍光部分2aに吸収され、蛍光
部分2aは励起してオレンジ色の波長帯域の光を発光す
る。一方、赤色の波長帯域の光は、蛍光マーク2の蛍光
部分2aに吸収されず、蛍光マーク2以外の布地1で反
射する。尚、青色の波長帯域、緑色の波長帯域の光のう
ち、蛍光部分2aに吸収されない光は、赤色の波長帯域
の光と同様に、蛍光マーク2以外の布地1で反射する。
【0088】そして、それらオレンジ色の波長帯域、赤
色の波長帯域、青色の波長帯域および緑色の波長帯域の
光は、受光レンズ19により集光され、光ファイバ20
内を通過して光学フィルタ55に入光する。ここで、光
学フィルタ55は、上述したように、オレンジ色の波長
帯域および赤色の波長帯域の光を透過すると共に、青色
の波長帯域および緑色の波長帯域の光を遮断するので、
上記反射光のうち、青色の波長帯域および緑色の波長帯
域の光は、光学フィルタ55により遮断され、オレンジ
色の波長帯域および赤色の波長帯域の光が受光素子22
に入光するようになる。
【0089】さて、受光素子22に入光したオレンジ色
の波長帯域の光は、第1実施例と同様にして、A/D変
換回路29、58から電圧信号として制御回路15に与
えられる。すなわち、この場合における制御回路15に
与えられるデジタル信号は、図21中、期間T2に示す
ように、オレンジ色の波長帯域および赤色の波長帯域の
光に対応したものとなる。尚、オレンジ色の波長帯域の
光に対応する電圧信号は、図21(a)、(b)に示す
青色の波長帯域および緑色の波長帯域の光の投光タイミ
ングおよび赤色の波長帯域の光の投光タイミングに同期
して出力されることになる。
【0090】さて、制御回路15は、A/D変換回路2
8、58からそれぞれ与えられるオレンジ色の波長帯域
の光に対応する電圧信号、A/D変換回路29から与え
られる赤色の波長帯域の光に対応する電圧信号を、図2
2に示すフローチャートにしたがって処理する。尚、図
22においては、A/D変換回路28、58からそれぞ
れ与えられるオレンジ色の波長帯域の光に対応する電圧
信号のレベルをV(O1)、V(O2)、赤色の波長帯域の光に
対応する電圧信号のレベルをV(R) として示している。
【0091】まず、制御回路15は、ステップT1にお
いて、V(R) 、V(O1)、V(O2)を入力する。次いで、制
御回路15は、ステップT2において、V(R) /(V
(R) +V(O1)+V(O2))、V(O1)/(V(R) +V(O1)+
V(O2))、V(O2)/(V(R) +V(O1)+V(O2))を算出
すると共に、メモリ31から上述した基準値A3 、A
4、B3 およびB4 を読み出す。そして、制御回路15
は、 A3 <V(R) /(V(R) +V(O1)+V(O2))<A4 且つ B3 <V(O1)/(V(R) +V(O1)+V(O2))<B4 且つ B3 <V(O2)/(V(R) +V(O1)+V(O2))<B4 の関係が成立するか否かを判断する。ここで、基準値A
3 、A4 、B3 およびB4 は、第1実施例で説明した基
準値A1 、A2 、B1 およびB2 と同様に、蛍光マーク
2の蛍光部分2aの検出がなされたと判断し得るもの
で、すなわち、制御回路15は、上記の関係が成立した
ときに蛍光マーク2の蛍光部分2aの検出がなされたと
判断するようになっている。
【0092】さて、上記(ア)の場合には、オレンジ色
の波長帯域の光は発光されないので、上記の関係は成立
せず、制御回路15は、ステップT2において、「N
O」と判断し、ステップT3に移行する。ステップT3
に移行した制御回路15は、そのとき、出力部30に制
御信号を出力している状態であれば、制御信号の出力を
停止して、ステップT1に戻る。
【0093】一方、上記(イ)の場合には、オレンジ色
の波長帯域の光は発光されるので、上記の関係が成立し
たときには、制御回路15は、ステップT2において、
「YES」と判断し、ステップT4に移行する。ステッ
プT4に移行した制御回路15は、そのとき、出力部3
0に制御信号を出力していない状態であれば、制御信号
を出力する。このとき、出力部30は、制御信号が与え
られたのに応じて検出信号を出力し、これにより、蛍光
マーク2の検出がなされる。尚、この場合においても、
制御回路15は、ステップT4を実行して、ステップT
1に戻る。
【0094】このように第3実施例によれば、第1実施
例と同様の効果を得ることができるようになる。また、
青色の波長帯域の光と緑色の波長帯域の光とを2回同時
に発光しているので、蛍光マーク2の蛍光部分2aの励
起、発光を良好に行うことができるようになる。
【0095】本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
でなく、次のように変形または拡張することができる。
マークとしては、蛍光マーク2に限ることなく、夜光マ
ークであっても良く、所定の励起光を照射することによ
り励起して、その励起光と異なる波長帯域の光を発光す
るものであれば良い。投光素子を複数個設けて、投光量
に差をつけるようにしても良い。制御回路15におい
て、電圧信号のレベルの和を求めて比を算出する代わり
に、電圧信号のレベルの比を直接算出しても良い。
【0096】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載のマーク検出装置においては、投光手段が、
所定の波長帯域の光が照射されると励起して発光するマ
ークに、所定の波長帯域を含む第1の波長帯域の光およ
び所定の波長帯域を含まない第2の波長帯域の光を投光
すると、受光手段が、マークが励起して発光した発光光
および下地から反射された反射光を受光し、それぞれ第
1の受光信号および第2の受光信号として弁別して出力
する。このとき、感度補正手段が、第2の波長帯域の光
に対する感度を、第1の波長帯域の光に対する感度より
低くなるように感度補正する。そして、制御手段が、第
1の受光信号および第2の受光信号のレベルに基づいて
求められる比が設定範囲内であるときにマーク有りと判
別してマークを検出するように構成した。
【0097】これにより、第1の受光信号および第2の
受光信号のレベルに基づいて求められる比に基づいて、
マークを検出するようにしているので、受光信号のレベ
ルの変動による悪影響を受けるようなことはない。この
とき、感度補正手段により、第2の波長帯域の光に対す
る感度を、第1の波長帯域の光に対する感度より低くな
るように感度補正しているので、マークからの発光量を
大きくするために、投光量を大きくして、マークを良好
に検出することができるようになる。
【0098】請求項2記載のマーク検出装置において
は、投光手段が、第1の波長帯域および第2の波長帯域
の光を異なるタイミングで投光し、受光手段のフィルタ
が、第1の波長帯域を遮断すると共に、発光光の波長帯
域および第2の波長帯域を透過し、受光手段の受光素子
が、フィルタを透過した光を受光信号に変換し、受光手
段の同期手段が、第1の波長帯域および第2の波長帯域
の光の投光タイミングにおける受光素子からの受光信号
をそれぞれ第1の受光信号および第2の受光信号として
出力するように構成した。これにより、受光手段として
は、フィルタおよび受光素子を、それぞれ1個としても
良く、その分、安価な構成とすることができる。
【0099】請求項3記載のマーク検出装置において
は、受光手段の第1のフィルタが、第1の波長帯域およ
び第2の波長帯域を遮断すると共に、発光光の波長帯域
を透過し、受光手段の第1の受光素子が、第1のフィル
タを透過して受光した発光光を第1の受光信号に変換
し、受光手段の第2のフィルタが、第1の波長帯域およ
び発光光の波長帯域を遮断すると共に、第2の波長帯域
を透過し、受光手段の第2の受光素子が、第2のフィル
タを透過して受光した第2の波長帯域の光を第2の受光
信号に変換するように構成した。これにより、投光手段
としては、第1の波長帯域および第2の波長帯域を同時
に投光するものや、第1の波長帯域および第2の波長帯
域を含む波長帯域の光を投光するものとして良く、その
分、安価な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気的ブロック構成
【図2】各電圧信号の出力状態を示すタイムチャート
【図3】各光の波長と相対強度との関係ならびに光学フ
ィルタの通過波長帯域を示す図
【図4】制御回路の処理を示すフローチャート
【図5】第1実施例の変形例を示す図3相当図
【図6】図5相当図
【図7】図5相当図
【図8】図5相当図
【図9】図5相当図
【図10】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】図3相当図
【図13】第2実施例の変形例を示す図3相当図
【図14】図13相当図
【図15】図13相当図
【図16】図13相当図
【図17】図13相当図
【図18】図13相当図
【図19】図13相当図
【図20】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図21】図2相当図
【図22】図4相当図
【図23】下地およびマークを示す図
【図24】マークを示す図
【図25】受光信号の出力状態を示す図
【図26】図25相当図
【符号の説明】
図面中、1は布地(下地)、2は蛍光マーク(マー
ク)、11は青色発光ダイオード(投光手段)、12は
赤色発光ダイオード(投光手段)、15は制御回路(制
御手段、同期手段、受光手段、感度補正手段)、21は
光学フィルタ(フィルタ、受光手段)、22は受光素子
(受光手段)、42は光学フィルタ(第1のフィルタ、
受光手段)、43は光学フィルタ(第2のフィルタ、受
光手段)、44は受光素子(第1の受光素子、受光手
段)、45は受光素子(第2の受光素子、受光手段)、
51は緑色発光ダイオード(投光手段)、55は光学フ
ィルタ(フィルタ、受光手段)である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の波長帯域の光を照射することによ
    り励起して前記所定の波長帯域の光とは異なる波長帯域
    の光を発光する物質が下地にまばらに付与されて形成さ
    れたマークに、当該所定の波長帯域の光を照射して前記
    マークを励起させて発光させ、発光した発光光に基づい
    て当該マークを検出するマーク検出装置において、 前記所定の波長帯域を含む第1の波長帯域の光および当
    該所定の波長帯域を含まない第2の波長帯域の光を投光
    する投光手段と、 この投光手段による光の投光によって前記マークが励起
    して発光する発光光および前記下地から反射される反射
    光を受光すると共に、それぞれを第1の受光信号および
    第2の受光信号として弁別して出力する受光手段と、 前記第2の波長帯域の光に対する感度を前記第1の波長
    帯域の光に対する感度より低くなるように感度補正する
    感度補正手段と、 前記受光手段により出力される前記第1の受光信号およ
    び前記第2の受光信号のレベルに基づいて求められる比
    が設定範囲内であるときにマーク有りと判別する制御手
    段とを備えたことを特徴とするマーク検出装置。
  2. 【請求項2】 前記投光手段は、前記第1の波長帯域お
    よび前記第2の波長帯域の光を異なるタイミングで投光
    するように構成され、 前記受光手段は、前記第1の波長帯域を遮断すると共
    に、前記発光光の波長帯域および前記第2の波長帯域を
    透過するフィルタと、前記フィルタを透過する光を受光
    信号に変換する受光素子と、前記第1の波長帯域および
    前記第2の波長帯域の光の投光タイミングにおける前記
    受光素子からの前記受光信号をそれぞれ前記第1の受光
    信号および前記第2の受光信号として出力するように同
    期させる同期手段とから構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のマーク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段は、前記第1の波長帯域お
    よび前記第2の波長帯域を遮断すると共に、前記発光光
    の波長帯域を透過する第1のフィルタと、前記第1のフ
    ィルタを透過して受光した当該発光光を前記第1の受光
    信号に変換する第1の受光素子と、当該第1の波長帯域
    および当該発光光の波長帯域を遮断すると共に、前記第
    2の波長帯域を透過する第2のフィルタと、前記第2の
    フィルタを透過して受光した前記第2の波長帯域の光を
    第2の受光信号に変換する第2の受光素子とから構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のマーク検出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7227640B2 (en) 2004-03-23 2007-06-05 Sunx Limited Photoelectric sensor
JP2009051154A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Nidec Sankyo Corp 熱転写印刷装置
WO2011142123A1 (ja) * 2010-05-14 2011-11-17 コニカミノルタセンシング株式会社 光源、照明光学系、及び反射特性測定装置

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