JPH10141508A - バックアップリング付きオイルシール - Google Patents
バックアップリング付きオイルシールInfo
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- JPH10141508A JPH10141508A JP8293468A JP29346896A JPH10141508A JP H10141508 A JPH10141508 A JP H10141508A JP 8293468 A JP8293468 A JP 8293468A JP 29346896 A JP29346896 A JP 29346896A JP H10141508 A JPH10141508 A JP H10141508A
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- reinforcing ring
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Abstract
いバックアップリング付きオイルシールを提供する。 【解決手段】 補強環2のフランジ部6の外側側面にの
み内外方向に連通する溝7を設け、シール部3の成形時
にこれらの溝7を通してゴム材料を導くことによりダス
トリップ10をシール部3と一体に成形する。内部の圧
力が高くても、溝7はフランジ部6の外側側面に形成さ
れているので、内部圧力の影響を受けることがほとんど
無く、シール性の低下はない。
Description
わる内部からの圧力を受け止めるバックアップリング
と、外部からの塵埃等の侵入を防止するためのダストリ
ップとを備えた耐圧性のバックアップリング付きオイル
シールに関する。
とは、例えば図3に示すように、オイルシール101の
シール部102に形成されたシールリップ103と、補
強環104のフランジ部105の内側側面105aとの
間にバックアップリング107を配置したものである。
シール部102は、補強環104の環状部106を覆う
とともに、フランジ部105の内側側面105aから延
びるシールリップ103を有し、ゴム様弾性材料(ゴム
またはゴムに類似した物性を有する材料。以下同様。)
で補強環104に一体に成形される。オイルシール10
1全体は、シールリップ103を軸108の表面に摺接
させて、機械等のハウジング109の取付穴に嵌め込ま
れて使用される。
グ109の内側Aの内部圧力が高い場合、その圧力によ
りシールリップ103が軸108に強く押し付けられ
て、シールリップ103が異常に摩耗したり、変形した
りすることがある。これに対し、バックアップリング1
07を設けると、シールリップ103にかかる圧力が、
バックアップリング107により受け止められるので、
そのような不具合が生じない。また、このような耐圧性
のオイルシールは、金属製の補強環104のフランジ部
105をハウジング109のシールストッパ109aに
当てて、オイルシール101全体にかかる内側Aからの
内部圧力を受けるようになっている。
うなバックアップリング付き耐圧性オイルシールでは、
ハウジング109の外側Bから異物が侵入して、バック
アップリング107やシールリップ103と軸108と
の間に挟み込まれた場合には、内側A内のオイル等に対
するシール性能が低下することがある。そこで、そのよ
うな異物の侵入を防止するためのダストリップが必要と
なるが、図3に示した構造では、補強環104のフラン
ジ部105の内周側端面にダストリップを設けようとし
ても、バックアップリング107に阻まれて、シール部
102と一体化することができない。このため、2色成
形によりダストリップをシール部102とは別体に成形
したり、バックアップリング107に予めダストリップ
を接着しておくことも考えられるが、いずれも生産性が
低下するという問題がある。そこで、補強環104に穴
を開けて、シール部102を成形する際にゴム材料をそ
の穴から流出させてダストリップを成形することもでき
るが、このようにすると、内部の圧力を受けた時に、シ
ール部102のゴム材料がその穴からはみ出して圧力が
吹き抜け、シール部102を破損させ、シール性を低下
させる恐れがある。また、図4に示すように、補強環1
10のフランジ部111の内側側面111aと外側側面
111bとを円周方向に交互に凹凸に形成して、内側側
面111aに溝112を設け、シール部113の成形時
に、シール部113のゴム材料を溝112に通してダス
トリップ114を形成することもできるが、この場合も
同様に、内部の圧力を受けた時に、シール部113のゴ
ム材料が溝112からはみ出して、シール性を低下させ
る恐れがある。
るものであり、ダストリップの成形が容易で、シール性
の高いバックアップリング付きオイルシールを提供する
ことを目的とする。
成するために、補強環のフランジ部の外側側面にのみ内
外径方向に連通する溝を設けて、シール部の成形時にこ
れらの溝にゴム様弾性材料を通してダストリップを一体
に成形するようにしたものであり、ダストリップを容易
に製造できるとともに、内部の圧力が高くても、ダスト
リップを成形するための溝がフランジ部の外側側面に形
成されているので、圧力の吹き抜けがなく、さらにフラ
ンジ部の外側側面がハウジングのシールストッパに確実
に当たり内部圧力の影響を受けることがほとんど無く、
シール性の低下をもたらすことがない。
付きのオイルシールは、軸方向に延びる環状部とこの環
状部から半径方向内側に延びるフランジ部とからなる補
強環と、内周側にシールリップを有し、補強環の環状部
を覆うように一体に成形されたゴム様弾性材料からなる
シール部と、補強環のフランジ部の外側側面にのみ形成
された内外径方向に連通する溝を通してシール部と一体
に成形されたダストリップと、補強環のフランジ部の内
側側面とシール部のシールリップとの間に配置されたバ
ックアップリングとを備えたものであり、シール部の成
形時に、ゴム様弾性材料をフランジ部の外側側面の溝を
通してダストリップまで導くことにより、ダストリップ
を容易に形成することができる。また、内部の圧力が高
くても、ダストリップを成形するための溝がフランジ部
の外側側面に形成されているので、内部圧力の影響を受
けることがほとんど無く、シール性の低下をもたらすこ
とがない。
において、オイルシール1は、金属製の補強環2と、ゴ
ム様弾性材料からなるシール部3と、樹脂材料からなる
バックアップリング4とを備えている。補強環2は、軸
方向に延びる環状部5と、この環状部5から半径方向内
側に延びるフランジ部6とからなる。フランジ部6に
は、図2に示すように、その外側側面にのみ、半径方向
の外周側端部から内周側端部へ連続して放射状に配列さ
れた複数の溝7が設けられている。シール部3は、補強
環2の環状部5を覆う取付部8と、取付部8から中心方
向斜めに延びるシールリップ9と、補強環2のフランジ
部6の外側側面にのみ設けた溝7を通って取付部8と一
体に連続するダストリップ10とからなる。バックアッ
プリング4は、補強環2のフランジ部6の内側側面6a
とシール部3のシールリップ9との間に配置されてい
る。
形等により製造され、シール部3の外形形状と同様な形
状のキャビティを有する上下の金型内に補強環2および
定量のゴム材料を配置して金型を閉じて加熱することに
より、内部のゴム材料がキャビティ内を流動してキャビ
ティすなわちシール部3の形状に形成される。その過程
で、取付部8のゴム材料が補強環2のフランジ部6の外
側側面に設けた溝7を通ってダストリップ10のための
キャビティ内に押し出されて、ダストリップ10が成形
される。
は、ハウジング11に取り付けられて使用された時に、
内側Aの内部圧力が高く、その圧力がシール部3にかか
っても、溝7は補強環2のフランジ部6の外側側面に設
けられているため、圧力を受ける取付部8の端部からダ
ストリップ10の付け根までの距離が長くなり、その部
分のゴム材料の流動抵抗が増すので、圧力の吹き抜けを
防止することができ、シール性を高めることができる。
また、フランジ部6の溝7の部分にはゴム材料が充填さ
れているが、溝7以外はフランジ部6の金属部分が露出
しており、この部分がハウジング11のシールストッパ
11aに接触しているので、高い耐圧性能を得ることが
できる。
ル1を成形後に装着することもできるが、オイルシール
1の成形時に、金型内にバックアップリングを配置し
て、オイルシール1と一体に成形した方がフィット性や
生産性の上で好ましい。
状に複数設ける必要はなく、クランク状に設ける等して
も良く、溝の数も1本であっても良い。
プリング付きオイルシールは、補強環のフランジ部の外
側側面にのみ内外径方向に連通する溝を設けて、シール
部の成形時にこれらの溝を通してゴム様弾性材料を導く
ようにしたので、ダストリップをシール部と一体に容易
に成形することができ、また内部の圧力が高くなって
も、溝はフランジ部の外側側面に形成されているので、
内部圧力の影響を受けることがほとんど無く、生産性お
よびシール性の高いバックアップリング付きオイルシー
ルを実現することができる。
きオイルシールの部分断面図。
る補強環の斜視図。
一例を示す部分断面図。
別の例を示す部分断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向に延びる環状部とこの環状部から
半径方向内側に延びるフランジ部とからなる補強環と、
内周側にシールリップを有し、前記補強環の環状部を覆
うように一体に成形されたゴム様弾性材料からなるシー
ル部と、前記補強環のフランジ部の外側側面にのみ形成
された内外径方向に連通する溝を通して前記シール部と
一体に成形されたダストリップと、前記補強環のフラン
ジ部の内側側面と前記シール部のシールリップとの間に
配置されたバックアップリングとを備えたバックアップ
リング付きオイルシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29346896A JP3949194B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | バックアップリング付きオイルシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29346896A JP3949194B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | バックアップリング付きオイルシール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141508A true JPH10141508A (ja) | 1998-05-29 |
JP3949194B2 JP3949194B2 (ja) | 2007-07-25 |
Family
ID=17795146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29346896A Expired - Fee Related JP3949194B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | バックアップリング付きオイルシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3949194B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1273835A2 (en) | 2001-07-06 | 2003-01-08 | Hitachi, Ltd. | Seal mechanism and fuel pump provided therewith |
KR100393116B1 (ko) * | 1999-11-23 | 2003-07-31 | 주식회사 만도 | 자동차 조향배력장치용 유압실린더의 더스트 립 보호장치 |
JP2004278696A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2005273692A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Nok Corp | 往復動軸用密封装置 |
-
1996
- 1996-11-06 JP JP29346896A patent/JP3949194B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100393116B1 (ko) * | 1999-11-23 | 2003-07-31 | 주식회사 만도 | 자동차 조향배력장치용 유압실린더의 더스트 립 보호장치 |
EP1273835A2 (en) | 2001-07-06 | 2003-01-08 | Hitachi, Ltd. | Seal mechanism and fuel pump provided therewith |
US6783130B2 (en) | 2001-07-06 | 2004-08-31 | Hitachi, Ltd. | Seal mechanism and fuel pump provided therewith |
JP2004278696A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2005273692A (ja) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Nok Corp | 往復動軸用密封装置 |
JP4639619B2 (ja) * | 2004-03-23 | 2011-02-23 | Nok株式会社 | 往復動軸用密封装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3949194B2 (ja) | 2007-07-25 |
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