JPH10141294A - シロッコファン - Google Patents

シロッコファン

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JPH10141294A
JPH10141294A JP31311796A JP31311796A JPH10141294A JP H10141294 A JPH10141294 A JP H10141294A JP 31311796 A JP31311796 A JP 31311796A JP 31311796 A JP31311796 A JP 31311796A JP H10141294 A JPH10141294 A JP H10141294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
barrier
sirocco fan
tongue
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP31311796A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuichi Yamamoto
勝一 山本
Hiroki Ozaki
宏喜 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to JP31311796A priority Critical patent/JPH10141294A/ja
Publication of JPH10141294A publication Critical patent/JPH10141294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の原因となる渦流の発生を抑制する。 【解決手段】 ケースの渦巻きの起点部分である舌部と
対向する位置を含む所定の範囲内に、インペラーの外周
縁に形成された複数のブレードの回転範囲内周近傍から
径方向中央側へ延出すると共に、前記インペラーの軸方
向に前記コーン部と近傍まで延出する障壁を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、モータの駆動軸
に固着される固着部、該固着部から傘状に広がるコ−ン
部、及び該コーン部の外周縁から前記駆動軸の軸方向に
立設する複数のブレードからなるインペラーと、該イン
ペラーが収納され、該インペラーの軸方向の一端に吸入
口、径方向に吹出口が形成されるケースとを有するシロ
ッコファンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシロッコファンとして、例えば、
実開昭54−21205号公報に開示されるものは、渦
巻ケーシングの巻始め部近傍付近に生じる逆流を防止す
るために、前記巻始め部付近に噴気孔を設け、該噴気孔
と吐出部の高圧部とを連通する通気路を設けることによ
って、前記高圧部から噴気孔へ空気をバイパスさせ、高
圧部と前記巻始め部付近の圧力差を抑制して、逆流を防
止するようにしたものである。
【0003】また、特開昭59−105999号公報に
開示される低騒音多翼ファンは、モータと、このモータ
の回転軸と共に回転するランナーと、このランナーを覆
い、且つ軸方向の一端に空気の導入部材を装着した開口
部及びこの開口部から導入された空気を前記ランナーを
介して外部に吐出する吐出口を有するケーシングを備
え、前記導入部材を、吐出口側における導入部材の内径
がランナーの内径よりも内側に位置するように配設した
ことを特徴とするものである。これによって、吐出口に
向かう空気の流れを従来よりも大きくすることができる
ために、ランナーに沿って流れる空気と吹出口に向かう
空気の流れによって生じる渦流を小さくすることができ
るので、不快音を低減することができるものである。
【0004】さらに、特開昭60−119399号公報
及び特開昭60−119400号公報に開示される送風
機は、シロッコファンにおいて、流出口に形成されるの
ど部周辺に羽根内周面に近接して逆流防止板を設けたも
のである。これによって、ファンケーシングの流路側か
らシロッコファンの内側へ向かう逆流を防止することが
できるため、送風機の効率の低下及び騒音を低減するこ
とができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、出願人
による風速ベクトルの解析によれば、インペラーの回転
数3000rpm 時において、図5で示すように、インペ
ラー4の中心と、ケース2の舌部25を結ぶ線を含む前
記インペラー4のブレード44の内周側の略80°の範
囲において、回転方向Aに向かって渦流Bが発生し消滅
することが実証されている。また、この渦流Bの発生頻
度は、1秒間に200〜800個発生することが確認さ
れ、この渦流が最も耳障りな騒音である200〜800
Hzの騒音の原因であると推測される。特に、この渦流
がブレードの回転方向に移動し前記舌部を越えた段階で
騒音及び送風作用の低下の原因となることが確認されて
いる。
【0006】また、この渦流は、前記特開昭60−11
9399号公報及び特開昭60−119400号公報に
開示される逆流防止板に沿って形成されるため、この逆
流防止板では、この渦流を防止することができず、また
他の引例による方法においてもこの渦流を防止すること
はできないものである。
【0007】このために、この発明は、前述した渦流を
効果的に抑制し、騒音を低減することのできるシロッコ
ファンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、モータと、該モータの駆動軸に固着される固着部、
該固着部から傘状に広がるコ−ン部、及び該コーン部の
外周縁から前記駆動軸の軸方向に立設する複数のブレー
ドからなるインペラーと、該インペラーを内設すると共
に該インペラーと最も近接する位置となる舌部から漸次
該インペラーの回転方向に拡径され、前記インペラーの
軸方向の一方の側面が対峙する位置に形成される吸入口
と、前記拡径される渦巻の最終端に形成される吹出口と
を有する渦巻ケースとによって構成されるシロッコファ
ンにおいて、前記舌部と対向する位置を含む所定の範囲
内で、前記ブレードの回転範囲内周近傍から径方向中央
側へ延出すると共に、前記インペラーの軸方向に前記コ
ーン部と近傍まで延出する障壁を設けたこと(請求項
1)にある。
【0009】これによって、前記舌部と対向する位置を
含む所定の範囲内に、前記ブレードの回転範囲内周近傍
から径方向中央側へ延出すると共に、前記インペラーの
軸方向に前記コーン部と近傍まで延出する障壁を設けた
ことによって、前記ブレードの回転方向に沿って所定の
範囲に発生する渦流の移動及び発生を防止することがで
き、該渦流による騒音及び送風作用の低下を抑制するこ
とができるため、上記課題を達成できるものである。
【0010】さらに、前記障壁を、前記所定の範囲内に
複数形成しても良く(請求項2)、径方向の辺が前記イ
ンペラーの回転方向に中央が突出する円弧状に形成して
も良いものである(請求項3)。また、前記吸入口の周
縁からインペラーの内側へ突出するベルマウスと一体に
成形されること(請求項4)が望ましい。さらに、前記
障壁は、前記舌部と対峙する位置を含む略80°の範囲
内に設けること(請求項5)が望ましい。これによっ
て、さらに効率良く、前述した作用を行なうことができ
るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
【0012】図1及び図2に示すシロッコファン1は、
渦巻状のケース2と、このケース2に装着されるモータ
3と、このモータ3に固着されるインペラー4とによっ
て構成される。
【0013】前記インペラー4は、前記モータ3の駆動
軸31に固着される固着部41と、この固着部41から
傘状に径方向へ広がるコーン部42と、このコーン部4
2の外周端から前記駆動軸31の軸方向へ立設する複数
のブレード44と、該複数のブレード44の上端を連設
する保持リング43とを具備するものであり、前記ブレ
ード44は回転方向に対して前方に湾曲する。一般に、
シロッコファン1のブレードの出口角度は140°〜1
60°に形成されるもので、ブレードの数は、40〜6
4枚である。
【0014】また、前記モータ3は、この実施の形態に
おいてはブラシレスモータが使用されるもので、32は
該ブラシレスモータ3のロータであり、33は該ロータ
32を駆動させるために、前記ロータ32の内部に配さ
れるステータに回転磁界を発生させるためのコントロー
ルボックスである。
【0015】前記ケース2は、上蓋ケース21と下ケー
ス22とによって構成されるもので、上ケース21に
は、前記インペラー4の軸方向の側面が対峙する位置に
吸入口26が開口し、該吸入口26の周縁には前記イン
ペラー4の内側へ延出するベルマウス27が形成され、
下記する下ケース22の開口部分を閉塞するようになっ
ている。また、下ケース22は、前記モータ3が貫通装
着される底部23と、前記インペラー4に周設される側
壁24とによって構成され、前記インペラー4の径方向
には、吹出口29が形成される。
【0016】前記側壁24は、前記吹出口29の一方の
側端29aから前記インペラー4側へ延出し、最もイン
ペラー4に近い位置に舌部25が形成される。前記側壁
24は、さらにこの舌部25から前記インペラー4の回
転方向に漸次拡径するいわゆる渦巻状に形成されて、前
記吹出口29の他方の側端29bに至るものである。
【0017】以上の構成のシロッコファン1において、
モータ3が起動し、駆動軸31の回転と共にインペラー
4が回転し、このインペラー4の回転に伴ってインペラ
ー4内部の空気が、回転方向に掻き出される。この掻き
出された空気は、前記舌部25近傍から前記ケース2の
側壁24に沿って移動し、吹出口29から吹き出される
もので、これに伴って、前記吸入口26からインペラー
4の内部に空気が吸引される。
【0018】以上の送風作用において、図5で示すよう
に、前記舌部25を含む略80°の範囲、この実施の形
態においては、前記舌部25から略50°の範囲におい
て、ブレード44の出口角度が空気の吹出方向に対して
無効となると共に、前記範囲内においては、吹出口29
側の圧力と前記インペラー4の内部圧力との間の圧力バ
ランスにバラツキが生じる。この圧力バランスのバラツ
キに起因して、前記舌部25から50°回転方向に遅れ
た位置で渦流が発生し、前記インペラー4の回転方向に
流れ、前記舌部25から30°回転方向に進んだ位置で
消滅することが風速ベクトル解析によって確認されてい
る。具体的にはインペラーの回転数3000rpmに対
して毎秒200〜800個の渦流の発生が確認され、こ
の渦流が200〜800Hzの騒音の原因となるもので
ある。
【0019】このため、本発明は、前記上ケース21の
吸入口26の周縁に形成されるベルマウス27と一体に
障壁28を形成する。この障壁28は、前記舌部25に
対向する位置にある前記インペラー4のブレード44の
回転範囲の内周近傍に配されるもので、前記舌部25に
対向する前記ブレード44の回転範囲の内周近傍から前
記インペラー4の径方向の中央側へ所定値延出する幅
と、前記インペラー4の軸方向に前記ブレード44に沿
って延出する長さを有するもので、その下辺は前記イン
ペラー4のコーン部42に沿って、該コーン部42に当
接しないように形成されるものである。
【0020】この障壁28を設けることによって、ブレ
ードの回転に伴う空気を流れを抑制できるために、舌部
25に対向する位置から50°回転方向に遅れた位置で
発生する渦流の移動を抑制できると共に、前記圧力バラ
ンスのバラツキを解消することができるために、渦流の
発生を抑制でき、さらに騒音が低減されるものである。
【0021】また、図3に示す第2の実施の形態は、前
記舌部25の対向する位置を含む略80°の範囲内に、
複数の障壁28’を設けたものである。これによって、
上記圧力バランスのバラツキ及び渦流の発生、移動を更
に確実に防止することができるものである。
【0022】さらに、図4で示す第3の実施の形態は、
前記舌部25の対向する位置に配される障壁28”をブ
レード44の回転方向に中央が突出するように湾曲する
形状としたもので、渦流を確実に受け止める形状となっ
ている。さらに、この障壁28”を複数設けてもよいも
のである。
【0023】また、上記障壁28及び障壁28”は、前
記舌部25の対向する位置に配するようにしたが、前記
舌部25を含む略80°の範囲内であれば、渦流の発生
を抑制することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、200〜800Hzの騒音の原因となる舌部近傍で
ブレードの回転範囲内に発生する渦流の発生及び移動
を、該ブレードに沿って延出する障壁によって防止若し
くは抑制することができるものである。また、この渦流
を防止することによって、シロッコファンの送風効率を
増大させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシロッコファ
ンの側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシロッコファ
ンの平面断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るシロッコファ
ンの平面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るシロッコファ
ンの平面断面図である。
【図5】従来のシロッコファンの平面断面図である。
【符号の説明】
1 シロッコファン 2 ケース 3 モータ 4 インペラー 21 上ケース 22 舌ケース 23 底部 24 側壁 25 舌部 26 吸入口 27 ベルマウス 28,28’,28” 障壁 29 吹出口 31 駆動軸 41 固定部 42 コーン部 44 ブレード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータの駆動軸に固着され
    る固着部、該固着部から傘状に広がるコ−ン部、及び該
    コーン部の外周縁から前記駆動軸の軸方向に立設する複
    数のブレードからなるインペラーと、該インペラーを内
    設すると共に該インペラーと最も近接する位置となる舌
    部から漸次該インペラーの回転方向に拡径され、前記イ
    ンペラーの軸方向の一方の側面が対峙する位置に形成さ
    れる吸入口と、前記拡径される渦巻の最終端に形成され
    る吹出口とを有する渦巻ケースとによって構成されるシ
    ロッコファンにおいて、 前記舌部と対向する位置を含む所定の範囲内で、前記ブ
    レードの回転範囲内周近傍から径方向中央側へ延出する
    と共に、前記インペラーの軸方向に前記コーン部と近傍
    まで延出する障壁を設けたことを特徴とするシロッコフ
    ァン。
  2. 【請求項2】 前記障壁は、前記所定の範囲内に複数形
    成されたことを特徴とする請求項1記載のシロッコファ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記障壁は、径方向の辺が前記インペラ
    ーの回転方向に突出する円弧状に形成されることを特徴
    とする請求項1記載のシロッコファン。
  4. 【請求項4】 前記障壁は、前記吸入口の周縁からイン
    ペラーの内側へ突出するベルマウスと一体に成形される
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のシロッコフ
    ァン。
  5. 【請求項5】 前記所定の範囲は、略80°であること
    を特徴とする請求項1,2,3,又は4記載のシロッコ
    ファン。
JP31311796A 1996-11-08 1996-11-08 シロッコファン Pending JPH10141294A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7195450B2 (en) 2003-08-11 2007-03-27 Nec Viewtechnology, Ltd. Multiblade fan and electronic apparatus having a multiblade fan
WO2011020138A1 (en) 2009-08-21 2011-02-24 Das Werk Pty Ltd Rotor coupling
US20120171032A1 (en) * 2011-01-04 2012-07-05 Visteon Global Technologies, Inc. Guide device for a centrifugal blower

Cited By (4)

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