JPH10140847A - アンカー閉塞部材 - Google Patents

アンカー閉塞部材

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JPH10140847A
JPH10140847A JP29396596A JP29396596A JPH10140847A JP H10140847 A JPH10140847 A JP H10140847A JP 29396596 A JP29396596 A JP 29396596A JP 29396596 A JP29396596 A JP 29396596A JP H10140847 A JPH10140847 A JP H10140847A
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closing
plug
insertion hole
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JP29396596A
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Yosuke Yoshino
洋右 吉野
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YOSHINO SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連通孔の軸心が必要以上に傾いてしまった場
合であっても、閉塞部材のフランジ部を外装材の表面と
面一となるように容易に矯正する。 【解決手段】 コンクリート構造物等に埋設状態で固定
されるアンカー部材20用の連通孔70の軸心L2 がタ
イル40の表面に対する垂直線L1 に対してたとえば大
幅にずれてしまった場合、閉塞部材10の栓部である柱
状栓部11がアンカー部材20の挿通孔22から圧入さ
れると、閉塞部材10のフランジ部12が壁面補修箇所
に開けた開口部41に対して傾いた状態なるが、フラン
ジ部12の表面側から衝撃を与え、細軸部13を座屈さ
せることでフランジ部12の傾きが変えられ、開口部4
1に対してフランジ部12の傾きが矯正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の挿
入孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞す
るためのアンカー閉塞部材に関する。
【0002】
【従来の技術】内部のモルタル剥離やクラック等によっ
てタイル等の外装材が落下するという事態に鑑み、近
年、アンカー部材で外装材を直にコンクリート下地に固
定する壁面補修工法が実施されている。
【0003】このような補修に適したものとして、たと
えば特開平4−128473号公報に開示されているア
ンカー部材がある。
【0004】これは、外装材に形成された開口部の底面
にアンカー本体の鍔部を係止させた後にピンを打ち込
み、アンカー本体の先端部を拡開して固定し、その後エ
ポキシ樹脂等のシーリング材をアンカー本体の後端から
注入してアンカー内外部に行き渡らせ、最後に孔の開口
部を樹脂等で埋めたり或いは封止部材を当てがって接着
剤で固定するとともに、外装材表面と略同色とする工法
形態となっている。
【0005】ところが、このような補修工法では、注入
直後に開口部の封止を行ってもシーリング材の戻り圧で
破損或いは押し戻しが発生する場合があり、作業能率の
低下の要因となっていた。
【0006】また、コンクリート等に穿設される孔は、
外装材表面に対して垂直に穿設されることが望ましい
が、実際には傾斜することが多く、この場合には閉塞部
材の表面と外装材の表面との面一状態を得ることが極め
て困難であるという問題もあった。
【0007】そこで、本出願人は、特開平8−1282
10号公報として、これらの不具合を解消するようにし
たアンカー部材を提案している。
【0008】すなわち、タイル等の外装材からモルタ
ル、コンクリート下地にわたって形成された連通孔にア
ンカー本体が挿入された後、ピンの打ち込みによって先
端部が拡開されアンカー本体が連通孔に固定された状態
で、アンカー本体の後端からシーリング材が注入された
後、直ちにアンカー本体の後端部に閉塞部材がハンマ等
で打ち込まれて圧入される。
【0009】そして、コンクリート等に穿設された連通
孔の軸心が外装材の表面に対する垂直線に対して多少ず
れている場合であっても、任意保持凸部による保持機能
により、閉塞部材の軸心が外装材の表面に対する垂直線
に一致するように矯正され、フランジ部は外装材の表面
と面一とされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の補修工法では、コンクリート下地にわたって形成さ
れる連通孔の軸心が、外装材の表面に対する垂直線に対
して多少傾いた範囲内である場合に限り、任意保持凸部
の作用により閉塞部材の軸心が合わせられ、閉塞部材の
フランジ部を外装材の表面と面一となるように矯正され
るものである。
【0011】このため、コンクリート下地にわたって形
成される連通孔の軸心が必要以上に傾いてしまった場
合、任意保持凸部の作用による閉塞部材の軸心合わせの
許容範囲を上回ってしまうことになり、フランジ部を外
装材の表面と面一となるように矯正することができず、
美観を損ねてしまうという不具合があった。
【0012】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、連通孔の軸心が必要以上に傾いてしまった
場合であっても、閉塞部材のフランジ部を外装材の表面
と面一となるように容易に矯正することができるアンカ
ー閉塞部材を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、コンクリート構造物等に埋設状態で固定して用いら
れるアンカー部材の挿通孔と、壁面補修箇所に開けた開
口部とを併せて閉塞するためのアンカー閉塞部材であっ
て、前記壁面補修箇所に開けた開口部を閉塞するフラン
ジ部と、前記アンカー部材の挿通孔から圧入され、この
挿通孔を閉塞することで、前記アンカー部材を介して注
入されたシーリング材による戻り圧によっての影響を遮
断する栓部と、前記フランジ部側近傍の前記栓部に設け
られた細軸部とが具備され、前記フランジ部の表面側か
ら衝撃を与えることにより、前記細軸部が座屈し前記フ
ランジ部の傾きが変えられるようになっていることを特
徴とする。
【0014】この発明では、コンクリート構造物等に埋
設状態で固定されるアンカー部材用の孔の軸心がコンク
リート構造物の表面に対する垂直線に対してたとえば大
幅にずれてしまった場合、閉塞部材の栓部がアンカー部
材の挿通孔から圧入されると、閉塞部材のフランジ部が
壁面補修箇所に開けた開口部に対して傾いた状態なる
が、フランジ部の表面側から衝撃を与え、細軸部を座屈
させることでフランジ部の傾きが変えられ、壁面補修箇
所に開けた開口部に対してフランジ部の傾きが矯正され
る。
【0015】請求項2記載の発明では、前記栓部には、
ローレット加工の施された圧接部が設けられていること
を特徴とする。
【0016】この発明では、閉塞部材の栓部がアンカー
部材の挿通孔から挿入されるとき、ローレット加工の施
された圧接部によって栓部が圧入されるため、アンカー
部材を介してシーリング材を注入した直後、閉塞部材に
よってアンカー部材内部に機械的封止構造が形成され、
シーリング材の戻り圧による影響が遮断される。
【0017】請求項3記載の発明では、前記細軸部は、
前記フランジ部の背面側に向けて漸次径が細くなるテー
パ形状とされていることを特徴とする。
【0018】この発明では、フランジ部に対する細軸部
の付け根部分の径が最も細くされているため、フランジ
部の表面側から衝撃を与え、細軸部を座屈させたとき、
フランジ部の傾きが大きくされることから、壁面補修箇
所に開けた開口部に対してのフランジ部の傾きの矯正範
囲を大きくすることができる。
【0019】請求項4記載の発明では、コンクリート構
造物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の
挿入孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞
するためのアンカー閉塞部材であって、前記壁面補修箇
所に開けた開口部を閉塞するフランジ部と、前記アンカ
ー部材の挿入孔から圧入され、この挿入孔を閉塞するこ
とで、前記アンカー部材を介して注入されたシーリング
材による戻り圧によっての影響を遮断する栓部と、前記
フランジ部と前記栓部との間に配設された球状の支持部
材とこの支持部材を保持する保持部材とが具備され、前
記フランジ部の表面側から衝撃を与えることにより、前
記球状の支持部材が前記保持部材内にて回転し、前記フ
ランジ部の傾きが変えられるようになっていることを特
徴とする。
【0020】この発明では、フランジ部と栓部との間に
配設された球状の支持部材とこの支持部材を保持する保
持部材とにより、フランジ部の表面側から衝撃を与えた
とき、球状の支持部材が保持部材に保持された状態で回
転動作を行うため、小さな殴打力によりフランジ部に対
して傾きを与えることができる。
【0021】請求項5記載の発明では、前記栓部は柱状
であり、この軸方向に沿って形成されたスリットによっ
て複数の栓片部が設けられていることを特徴とする。
【0022】この発明では、柱状の栓部が軸方向に沿っ
て形成されたスリットによって複数の栓片部とされてい
るため、栓部がアンカー部材の挿通孔から挿入されたと
き、柱状の栓部全体がアンカー部材の内壁に弾接するこ
とになり、アンカー部材に対する栓部の圧入状態がより
確実に行われる。
【0023】請求項6記載の発明では、コンクリート構
造物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の
挿入孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞
するためのアンカー閉塞部材であって、前記壁面補修箇
所に開けた開口部を閉塞するフランジ部と、このフラン
ジ部の背面側に設けられ、先端部が鋭角状とされる軸部
材と、前記アンカー部材の挿入孔から圧入され、この挿
入孔を閉塞することで、前記アンカー部材を介して注入
されたシーリング材による戻り圧によっての影響を遮断
するとともに、前記軸部材によって突き刺し状態で連結
される金属以外の材質によって構成される栓部とが具備
され、前記フランジ部の表面側から衝撃を与えたとき、
前記フランジ部寄りの前記軸部材が座屈し前記フランジ
部の傾きが変えられるようになっていることを特徴とす
る。
【0024】この発明では、栓部がたとえばプラスチッ
クや硬質ゴム等の金属製以外の材質で構成されているた
め、軽量化が図れるとともに、栓部自体が若干の可撓性
を有することから、栓部全体がアンカー部材内部に緊密
に圧接することで、機械的封止構造が形成され、シーリ
ング材の戻り圧による影響がより確実に遮断される。
【0025】請求項7記載の発明では、コンクリート構
造物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の
挿入孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞
するためのアンカー閉塞部材であって、前記壁面補修箇
所に開けた開口部を閉塞するフランジ部と、このフラン
ジ部の背面側に設けられ、複数の湾曲部を有した細径の
軸部材とが具備され、前記軸部材が前記アンカー部材の
挿入孔から挿入されるとき、前記複数の湾曲部が前記ア
ンカー部材の内壁に弾接しつつ圧入され、前記フランジ
部の表面側から衝撃を与えたとき、前記フランジ部寄り
の前記軸部材が座屈し前記フランジ部の傾きが変えられ
るようになっていることを特徴とする。
【0026】この発明では、軸部材が全体的に細径とさ
れているため、アンカー部材の挿入孔への挿入が極めて
容易となり、軸部材がアンカー部材の挿入孔から挿入さ
れるとき、複数の湾曲部がアンカー部材の内壁に弾接し
つつ圧入されるため、閉塞部材の作業性が向上される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細
を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の
アンカー閉塞部材(以下、単に閉塞部材という)の一実
施の形態を示すものである。
【0028】これらの図に示すように、本実施の形態の
閉塞部材10の柱状栓部11は、アンカー部材20のア
ンカー本体21の挿通孔22に圧入されるようになって
いる。
【0029】ここで、閉塞部材10はたとえば真鍮製で
あり、アンカー部材20はたとえばステンレス製であ
る。
【0030】すなわち、閉塞部材10の柱状栓部11の
一端部側にはフランジ部12が設けられている。フラン
ジ部12近傍の柱状栓部11には、旋盤等によって形成
された細軸部13が設けられており、この部分に座屈作
用がもたされることによって柱状栓部11の軸方向に対
するフランジ部12の傾きが変えられるようになってい
る。
【0031】柱状栓部11の他端部側には、ローレット
加工が施された圧接部14が設けられており、この圧接
部14によってアンカー本体21の挿通孔22に圧入さ
れるようになっている。すなわち、柱状栓部11の圧接
部14は、アンカー本体21の挿通孔22の直径tより
若干大きめとされることで、アンカー本体21の内壁に
対して柱状栓部11の圧接部14が圧接しつつ挿通孔2
2内に挿入されるようになっている。
【0032】一方、アンカー部材20のアンカー本体2
1の頭部側には、鍔部23が設けられている。アンカー
本体21の略中央部分には、ポンチ等によって内向凸部
24が形成されている。この内向凸部24により、アン
カー本体21内部に挿通されているピン30の抜け落ち
が阻止されるようになっている。
【0033】アンカー本体21の先端部25側には、軸
方向に延びるスリット26が対向して形成されている。
そして、これらスリット26により、ピン30がアンカ
ー本体21内部を軸方向に移動することにより、その先
端部25側が拡開するようになっている。
【0034】また、アンカー本体21の先端部25側に
は、絞り加工等によって形成された複数の縮径部27が
設けられており、さらにこれら縮径部27には略C字形
状の係止部材31が脱落しないように係合されている。
【0035】また、このような構成のアンカー部材20
は、外装材としての磁器タイル40に形成された深さd
の開口部41からモルタル層50及びコンクリート下地
60に至る連通孔70に挿入されるようになっている。
また、アンカー部材20が連通孔70に挿入されると
き、その鍔部23が開口部41の底面42に引っ掛かる
ことで、連通孔70に対するアンカー部材20の挿入量
が規制されている。
【0036】さらに、各磁器タイル40、モルタル層5
0及びコンクリート下地60間のP 1 ,P2 は剥離部で
あり、これら剥離部P1 ,P2 にはアンカー部材20の
挿通孔22から注入されたシーリング材80が充填され
るようになっている。
【0037】続いて、以上のような構成の閉塞部材10
の使用方法について説明する。まず、壁面補修を行うべ
き箇所の磁器タイル40に開口部41を形成するととも
に、ドリル等によってこの開口部41からモルタル層5
0及びコンクリート下地60に至る連通孔70を形成す
る。
【0038】そして、連通孔70にアンカー本体21を
挿入する。このとき、アンカー本体21の鍔部23が開
口部41の底面42に当接してそれ以上の挿入が規制さ
れる。
【0039】次いで、アンカー本体21内部に収容され
ているピン30をさらに奥に打ち込むと、ピン30の移
動によって先端部25が拡開され、各係止部材31が連
通孔70の側面に食い込む状態が得られる。
【0040】ここで、本実施の形態では、係止部材31
が軸方向に間隔をおいて3箇所に設けられているため、
仮に1つの係止部材31が骨材分布密度の低い軟弱部位
に対応しても、他の係止部材31による食い付きにより
係止力が得られるので、全体として信頼性の高い安定し
た係止力が得られるようになっている。
【0041】またここで、アンカー本体21の鍔部23
による開口部41の底面42に対する当接により、連通
孔70に対するアンカー本体21の位置決めが容易とな
るとともに、ピン30を打ち込む操作のみで、アンカー
本体21の固定と同時に磁器タイル40、モルタル層5
0及びコンクリート下地60の三者一体結合化が完了さ
れる有利性がある。
【0042】アンカー本体21の固定を終えた後、図2
に示したように、アンカー本体21の挿通孔22からた
とえばエポキシ樹脂系のシーリング材80を注入する
と、注入されたシーリング材80がスリット26による
隙間等から筒外へ流出する。
【0043】このとき、シーリング材80は、連通孔7
0の空隙部71の空気を排除しながら逆流して剥離部P
1 ,P2 へ行き渡る。
【0044】シーリング材80の充填を完了した直後、
閉塞部材10の柱状栓部11をアンカー本体21の挿通
孔22から圧入する。これにより、アンカー本体21内
部に機械的封止構造が形成されることにより、シーリン
グ材80の戻り圧による影響が遮断される。
【0045】このとき、図3に示すように、ドリル等に
よってタイル40の開口部41からモルタル層50及び
コンクリート下地60に至る連通孔70を形成した際、
タイル40の表面に対する垂直線L1 に対して連通孔7
0の軸心L2 が大幅にずれている場合、タイル40の表
面に対して閉塞部材10のフランジ部12が面一状態と
ならずに傾いた状態となる。そこで、フランジ部12の
下部側をハンマー等で殴打することにより、フランジ部
12近傍に設けられている細軸部13が座屈し、図4に
示すように、タイル40の表面に対して閉塞部材10の
フランジ部12が面一状態とされるため、美観を損ねず
に補修作業が行われる。
【0046】このように、この実施の形態では、コンク
リート構造物等に埋設状態で固定されるアンカー部材2
0用の連通孔70の軸心L2 がタイル40の表面に対す
る垂直線L1 に対してたとえば大幅にずれてしまった場
合、閉塞部材10の栓部である柱状栓部11がアンカー
部材20の挿通孔22から圧入されると、閉塞部材10
のフランジ部12が壁面補修箇所に開けた開口部41に
対して傾いた状態なるが、フランジ部12の表面側から
衝撃を与え、細軸部13を座屈させることでフランジ部
12の傾きが変えられ、開口部41に対してフランジ部
12の傾きが矯正される。
【0047】また、この実施の形態では、閉塞部材10
の柱状栓部11がアンカー部材20の挿通孔22から挿
入されるとき、ローレット加工の施された圧接部14に
よって柱状栓部11が圧入されるため、アンカー部材2
0を介してシーリング材80を注入した直後、閉塞部材
10によってアンカー部材20内部に機械的封止構造が
形成され、シーリング材80の戻り圧による影響が遮断
される。
【0048】図5は、上記の閉塞部材10の構成を変え
た場合の他の実施の形態を示すものである。
【0049】すなわち、閉塞部材10Aの柱状栓部11
の先端部がローレット加工の施された圧接部14の部分
でカットされているとともに、フランジ部12にあって
は、フランジ部12の外周縁部12aが背面側に向けて
傾斜するテーパ形状とされている。
【0050】したがって、この実施の形態では、柱状栓
部11の軸長が上記の閉塞部材10の柱状栓部11の軸
長より短くされるので、閉塞部材の軽量化や小型化が図
れる。
【0051】また、フランジ部12の外周縁部12aが
テーパ形状とされていることにより、図3及び図4で説
明したように、タイル40の表面に対して閉塞部材10
のフランジ部12を面一状態とするために、フランジ部
12を殴打した際、フランジ部12の外周縁部12aが
タイル40の開口部41の外周縁部に引っ掛かることな
く容易に収められる。
【0052】図6は、図5の閉塞部材10Aの構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0053】すなわち、同図に示す閉塞部材10Bはロ
ーレット加工が施された圧接部14aが上記の圧接部1
4に比べて軸方向に長めに形成されている。
【0054】したがって、この実施の形態では、圧接部
14aによるアンカー本体21の内壁に対する圧接面積
が大きくされるので、閉塞部材10によるアンカー本体
21内部の閉塞状態がより確実に得られる。
【0055】図7は、図6の閉塞部材10Bの構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0056】すなわち、同図に示す閉塞部材10Cは細
軸部13aの部分がフランジ部12の背面側に向けて漸
次径が細くなるテーパ形状とされている。
【0057】したがって、この実施の形態では、フラン
ジ部12の背面側の細軸部13aが最も径が細くされて
いるため、上述したように、タイル40の表面に対して
閉塞部材10Cのフランジ部12を面一状態とするため
に、フランジ部12を殴打した際、フランジ部12の背
面側に最も近い部分での座屈が得られるため、フランジ
部12の傾き角度を大きくすることができる。
【0058】図8は、図7の閉塞部材10Cの構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0059】すなわち、同図に示す閉塞部材10Dに
は、フランジ部12の背面側に連結部15を介して球状
の支持部材15Aが設けられている。柱状栓部11側に
は、保持部材11Aが設けられており、支持部材15A
を強固に保持している。
【0060】したがって、この実施の形態では、フラン
ジ部12側の球状の支持部材15Aが保持部材11Aに
よって強固に保持されているため、上記の各実施例のも
のに比べて小さな殴打力によりフランジ部12をタイル
40の表面に対して面一状態とすることができる。
【0061】図9は、図8の閉塞部材10Dの構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0062】すなわち、同図に示す閉塞部材10Eに
は、フランジ部12の背面側に保持部材12Aが設けら
れている。柱状栓部11側には、連結部11bを介して
球状の支持部材11Bが設けられている。
【0063】したがって、この実施の形態の場合も、上
記の実施の形態同様小さな殴打力によりフランジ部12
をタイル40の表面に対して面一状態とすることができ
る。
【0064】図10は、上記の閉塞部材10の構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0065】すなわち、同図に示す閉塞部材10Fのフ
ランジ部12の背面側には、細軸部13a及び連結部1
6を介して柱状栓部17が設けられている。柱状栓部1
7には、軸方向に沿ったスリット17aが形成されるこ
とで、2個の柱状栓片部17b,17cが設けられてい
る。また、これら柱状栓片部17b,17cの先端部に
は、先細りのテーパ部17dが形成されており、上記の
アンカー本体21の挿通孔22への挿入を容易としてい
る。
【0066】さらに、柱状栓部17の径は、上記のアン
カー本体21の挿通孔22の径tより若干大きめとされ
ている。
【0067】そして、上述したように、柱状栓部17が
アンカー本体21の挿通孔22から挿入されるとき、柱
状栓片部17b,17cがスリット17aの形成によっ
て弾発力を有するため、柱状栓部17がアンカー本体2
1の内面に圧接しつつ押し込まれる。
【0068】また、上述したうように、フランジ部12
をタイル40の表面に対して面一状態とするために、フ
ランジ部12を殴打すると、フランジ部12の背面側の
細軸部13aが座屈し、面一状態が得られる。
【0069】したがって、この実施の形態では、柱状栓
部17に軸方向に沿って形成したスリット17aにより
柱状栓片部17b,17cを設けるようにしたので、こ
れら柱状栓片部17b,17cに弾性力を持たせること
ができることから、上述した柱状の柱状栓部11に比べ
てアンカー本体21の挿通孔22への圧入が容易とな
る。
【0070】この実施の形態では、柱状栓部17の軸方
向に沿って1個のスリット17aを設けた場合について
説明したが、この例に限らずそのスリット17aを2個
以上設けるようにしてもよい。
【0071】図11は、上記の閉塞部材10の構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0072】すなわち、同図に示す閉塞部材10Gの柱
状栓部11aは、プラスチックや硬質ゴム等の金属製以
外の材質で構成されている。フランジ部12の背面側に
は、先端部が鋭角状とされるとともに、中央部分にロー
レット加工等が施された軸部材13aが設けられてい
る。
【0073】そして、軸部材13aが柱状栓部11aに
突き刺されている。したがって、この実施の形態では、
柱状栓部11aがプラスチックや硬質ゴム等の金属製以
外の材質で構成されているため、軽量化が図れるととも
に、柱状栓部11a自体が若干の可撓性が持たされてい
るため、柱状栓部11a全体がアンカー本体21内部に
緊密に圧接することで、機械的封止構造が形成されるこ
とになり、シーリング材80の戻り圧による影響をより
確実に遮断することができる。
【0074】図12は、上記の閉塞部材10の構成を変
えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0075】すなわち、同図に示す閉塞部材10Hの柱
状栓部18は、上記の柱状栓部11に比べて全体的に細
径とされている。また、柱状栓部18は、2ヶ所に湾曲
部18a,18bが設けられている。これら湾曲部18
a,18bの間隔t1 は、上記のアンカー本体21の挿
通孔22の直径tより若干大きめとされており、柱状栓
部18がアンカー本体21の挿通孔22に挿通される
際、これら2ヶ所の湾曲部18a,18bがアンカー本
体21の内壁に圧接しつつ挿入されるようになってい
る。
【0076】そして、フランジ部12をタイル40の表
面に対して面一状態とするために、フランジ部12を殴
打すると、フランジ部12の背面側近傍の柱状栓部18
に座屈し、フランジ部12が傾けられるようになってい
る。
【0077】したがって、この実施の形態では、柱状栓
部18の径が上記の柱状栓部11に比べて全体的に細径
とされているため、閉塞部材10Hの軽量化が図れると
ともに、アンカー本体21の挿通孔22への差し込みが
極めて容易となり、補修作業の能率を高めることが可能
となる。
【0078】なお、上記各例では、各構成要素を特定の
形状で示したが、これに限られるものではなく、上述の
シーリング材封止機能並びに面一調整機能が得られる範
囲で適宜に設計変更ないし素材変更できるものである。
また、シーリング材の封止だけでなく、スラリー等の封
止構造への適用も可能である。
【0079】また、上記各例では、閉塞部材8等による
調整機能を有効に得るため、開口部41の深さを一定以
上にしなければならないが、開口部41の深さを浅くし
て凹んだ部分をモルタル等で簡単に処理する方式とする
こともできる。
【0080】なお、以上の各実施の形態では、本発明の
アンカー閉塞部材をコンクリート構造物等に埋設状態で
固定して用いられるアンカー部材の挿入孔と、壁面補修
箇所に開けた開口部とを併せて閉塞する際に適用した場
合について説明したが、この例に限らず、ALC(軽量
気泡コンクリート)に直に打ち込まれるアンカー部材の
挿入孔とその開口部とを併せて閉塞する際に用いるよう
にしてもよい。
【0081】また、以上の各実施の形態においては、そ
れぞれの構成に限定されるものではなく、それぞれの実
施の形態における特徴部分を、適宜組み合わせた構成と
してもよい。
【0082】図13は、図1及び図2の閉塞部材10の
構成を変えた場合の他の実施の形態を示すものである。
【0083】すなわち、この実施の形態では、閉塞部材
10Iの圧接部14を有している柱状栓部11の内側に
ねじ部が形成されている。また、上記のアンカー部材2
0に代えて外周の全面にねじ部が刻設されているねじピ
ン90が使用されるようになっており、閉塞部材10I
とねじピン90とはねじ結合によって固定される。
【0084】そして、このような閉塞部材10Iを用い
る場合、上述したように、壁面補修を行うべき箇所の磁
器タイル40の表面側からドリル等によってモルタル層
50及びコンクリート下地60に至る連通孔70を形成
する。
【0085】この場合、上記の磁器タイル40の表面側
に形成している開口部41は不要である。但し、必要に
応じて開口部41を形成することも可能である。
【0086】連通孔70を形成した後、その連通孔70
にたとえばエポキシ樹脂系のシーリング材80を注入
し、さらにねじピン90をその連通孔70に挿入する。
このとき、ねじピン90の端部に閉塞部材10Iをねじ
結合しておく。
【0087】そして、閉塞部材10Iが連通孔70に入
り込む際、圧接部14がタイル40の内壁に圧接し、閉
塞部材10Iが連通孔70に圧入されるため、閉塞部材
10Iによってねじピン90内部と連通孔70とに機械
的封止構造が形成され、シーリング材80の戻り圧によ
る影響が遮断される。
【0088】ここで、フランジ部12をタイル40の表
面に対して面一状態とするために、フランジ部12を殴
打すると、上述したように、細軸部13の座屈によって
フランジ部12の傾きが矯正される。
【0089】したがって、この実施の形態では、ねじピ
ン90の端部が閉塞部材10Iの柱状栓部11の内側の
ねじ部にねじ結合され、その圧接部14がタイル40の
内壁に圧接する構成とされるため、閉塞部材10Iによ
ってねじピン90の内部に加え、連通孔70にも機械的
封止構造が形成されることから、シーリング材80の戻
り圧による影響がより確実に遮断される。
【0090】また、この実施の形態では、圧接部14が
タイル40の内壁に圧接する構成であるため、閉塞部材
10Iを介してのねじピン90とタイル40との結合が
強固に行われることから、タイル40の剥離等がより確
実に防止される。
【0091】さらに、この実施の形態では、上述した開
口部41の形成が不要となり、タイル40の表面に形成
される孔の径が小さくされること等からタイル40表面
の美観が維持される。
【0092】なお、この実施の形態では、ねじピン90
の端部と閉塞部材10Iとをねじ結合させるようにした
場合について説明したが、この例に限らず、柱状栓部1
1の内側のねじ部を設けずに、単に嵌合するような構成
としてもよい。
【0093】また、この実施の形態では、タイル40の
表面側からモルタル層50及びコンクリート下地60に
至る連通孔70を形成するようにした場合について説明
したが、この例にかぎらず、たとえば図14に示すよう
に、モルタル層50の表面側から連通孔70を形成する
ようにしてもよく、この場合には、モルタル層50の剥
離や美観の劣化等がより確実に防止される。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンカー
閉塞部材によれば、コンクリート構造物等に埋設状態で
固定されるアンカー部材用の孔の軸心がコンクリート構
造物の表面に対する垂直線に対してたとえば大幅にずれ
てしまった場合、閉塞部材の栓部がアンカー部材の挿通
孔から圧入されると、閉塞部材のフランジ部が壁面補修
箇所に開けた開口部に対して傾いた状態なるが、フラン
ジ部の表面側から衝撃を与え、細軸部を座屈させること
でフランジ部の傾きが変えられ、壁面補修箇所に開けた
開口部に対してフランジ部の傾きが矯正されるため、連
通孔の軸心が必要以上に傾いてしまった場合であって
も、閉塞部材のフランジ部を外装材の表面と面一となる
ように容易に矯正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカー閉塞部材の一実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】図1のアンカー閉塞部材を示す図である。
【図3】図1の閉塞部材の使用方法を説明するための一
部切欠きの断面図である。
【図4】図1の閉塞部材の使用方法を説明するための一
部切欠き断面図である。
【図5】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す側面図である。
【図6】図5の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す側面図である。
【図7】図6の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す側面図である。
【図8】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す側面図である。
【図9】図8の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実施
の形態を示す側面図である。
【図10】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実
施の形態を示す斜視図である。
【図11】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実
施の形態を示す斜視図である。
【図12】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実
施の形態を示す斜視図である。
【図13】図1の閉塞部材の構成を変えた場合の他の実
施の形態を示す図である。
【図14】図13の閉塞部材の使用形態を変えた場合の
他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
10 閉塞部材 10A〜10I 閉塞部材 11 柱状栓部 12 フランジ部 13a 軸部材 14 圧接部 17a スリット 20 アンカー部材 21 アンカー本体 22 挿通孔 23 鍔部 24 内向凸部 26 スリット 27 縮径部 30 ピン 31 係止部材 40 磁器タイル 41 開口部 50 モルタル層 60 コンクリート下地 70 連通孔 80 シーリング材 90 ねじピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項1記載の発明では、コンクリート構
造物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の
挿通孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞
するためのアンカー閉塞部材であって、前記壁面補修箇
所に開けた開口部を閉塞するフランジ部と、このフラン
ジ部に対して一体に設けられるとともに、前記アンカー
部材の挿通孔から圧入され、この挿通孔を閉塞すること
で、前記アンカー部材を介して注入されたシーリング材
による戻り圧によっての影響を遮断する栓部と、前記フ
ランジ部側近傍の前記栓部に設けられた細軸部とが具備
され、前記フランジ部の表面側から衝撃を与えることに
より、前記細軸部が座屈し前記フランジ部の傾きが変え
られるようになっていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項4記載の発明では、コンクリート構
造物等に埋設状態で固定して用いられるアンカー部材の
挿入孔と、壁面補修箇所に開けた開口部とを併せて閉塞
するためのアンカー閉塞部材であって、前記壁面補修箇
所に開けた開口部を閉塞するフランジ部と、このフラン
ジ部に対して一体的に設けられるとともに、前記アンカ
ー部材の挿入孔から圧入され、この挿入孔を閉塞するこ
とで、前記アンカー部材を介して注入されたシーリング
材による戻り圧によっての影響を遮断する栓部と、前記
フランジ部と前記栓部との間に配設された球状の支持部
材とこの支持部材を保持する保持部材とが具備され、前
記フランジ部の表面側から衝撃を与えることにより、前
記球状の支持部材が前記保持部材内にて回転し、前記フ
ランジ部の傾きが変えられるようになっていることを特
徴とする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物等に埋設状態で固定
    して用いられるアンカー部材の挿通孔と、壁面補修箇所
    に開けた開口部とを併せて閉塞するためのアンカー閉塞
    部材であって、 前記壁面補修箇所に開けた開口部を閉塞するフランジ部
    と、 前記アンカー部材の挿通孔から圧入され、この挿通孔を
    閉塞することで、前記アンカー部材を介して注入された
    シーリング材による戻り圧によっての影響を遮断する栓
    部と、 前記フランジ部側近傍の前記栓部に設けられた細軸部と
    が具備され、 前記フランジ部の表面側から衝撃を与えることにより、
    前記細軸部が座屈し前記フランジ部の傾きが変えられる
    ようになっていることを特徴とするアンカー閉塞部材。
  2. 【請求項2】 前記栓部には、ローレット加工の施され
    た圧接部が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のアンカー閉塞部材。
  3. 【請求項3】 前記細軸部は、前記フランジ部の背面側
    に向けて漸次径が細くなるテーパ形状とされていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のアンカー閉塞部材。
  4. 【請求項4】 コンクリート構造物等に埋設状態で固定
    して用いられるアンカー部材の挿入孔と、壁面補修箇所
    に開けた開口部とを併せて閉塞するためのアンカー閉塞
    部材であって、 前記壁面補修箇所に開けた開口部を閉塞するフランジ部
    と、 前記アンカー部材の挿入孔から圧入され、この挿入孔を
    閉塞することで、前記アンカー部材を介して注入された
    シーリング材による戻り圧によっての影響を遮断する栓
    部と、 前記フランジ部と前記栓部との間に配設された球状の支
    持部材とこの支持部材を保持する保持部材とが具備さ
    れ、 前記フランジ部の表面側から衝撃を与えることにより、
    前記球状の支持部材が前記保持部材内にて回転し、前記
    フランジ部の傾きが変えられるようになっていることを
    特徴とするアンカー閉塞部材。
  5. 【請求項5】 前記栓部は柱状であり、この軸方向に沿
    って形成されたスリットによって複数の栓片部が設けら
    れていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    のアンカー閉塞部材。
  6. 【請求項6】 コンクリート構造物等に埋設状態で固定
    して用いられるアンカー部材の挿入孔と、壁面補修箇所
    に開けた開口部とを併せて閉塞するためのアンカー閉塞
    部材であって、 前記壁面補修箇所に開けた開口部を閉塞するフランジ部
    と、 このフランジ部の背面側に設けられ、先端部が鋭角状と
    される軸部材と、 前記アンカー部材の挿入孔から圧入され、この挿入孔を
    閉塞することで、前記アンカー部材を介して注入された
    シーリング材による戻り圧によっての影響を遮断すると
    ともに、前記軸部材によって突き刺し状態で連結される
    金属以外の材質によって構成される栓部とが具備され、 前記フランジ部の表面側から衝撃を与えたとき、前記フ
    ランジ部寄りの前記軸部材が座屈し前記フランジ部の傾
    きが変えられるようになっていることを特徴とするアン
    カー閉塞部材。
  7. 【請求項7】 コンクリート構造物等に埋設状態で固定
    して用いられるアンカー部材の挿入孔と、壁面補修箇所
    に開けた開口部とを併せて閉塞するためのアンカー閉塞
    部材であって、 前記壁面補修箇所に開けた開口部を閉塞するフランジ部
    と、 このフランジ部の背面側に設けられ、複数の湾曲部を有
    した細径の軸部材とが具備され、 前記軸部材が前記アンカー部材の挿入孔から挿入される
    とき、前記複数の湾曲部が前記アンカー部材の内壁に弾
    接しつつ圧入され、前記フランジ部の表面側から衝撃を
    与えたとき、前記フランジ部寄りの前記軸部材が座屈し
    前記フランジ部の傾きが変えられるようになっているこ
    とを特徴とするアンカー閉塞部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019125647A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 東芝産業機器システム株式会社 零相電流抑制リアクトル、巻線
JP2020133188A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 修 榎本 アンカーピン用キャップ
CN112942881A (zh) * 2019-12-10 2021-06-11 株式会社吴英制作所 装饰盖和剥离修补构件

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019125647A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 東芝産業機器システム株式会社 零相電流抑制リアクトル、巻線
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CN112942881B (zh) * 2019-12-10 2022-07-22 株式会社吴英制作所 装饰盖和剥离修补构件

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