JPH1013845A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH1013845A
JPH1013845A JP8158407A JP15840796A JPH1013845A JP H1013845 A JPH1013845 A JP H1013845A JP 8158407 A JP8158407 A JP 8158407A JP 15840796 A JP15840796 A JP 15840796A JP H1013845 A JPH1013845 A JP H1013845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
image
estimated
correlation
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8158407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3899144B2 (ja
Inventor
Tateo Osawa
健郎 大澤
Taketo Tsukioka
健人 月岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP15840796A priority Critical patent/JP3899144B2/ja
Publication of JPH1013845A publication Critical patent/JPH1013845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3899144B2 publication Critical patent/JP3899144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の構造の画像に対して最適な推定を行なう
ことができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】画像信号を生成する撮像装置に関する情報
に基づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定位
置決定装置11と、この推定位置決定装置11から得ら
れた画像信号の位置を包含する所定サイズの局所領域を
抽出する領域抽出装置12と、この領域抽出装置12か
ら得られた局所領域に関する空間的相関情報を算出する
空間的相関情報算出装置14と、この空間的相関情報算
出装置14によって算出された空間的相関情報に基づ
き、推定位置決定装置11から得られた画像信号の位置
に対応する画像信号を推定する画像信号推定装置17と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、局所領域に関して算出された空間的相関情報
に基づいて画像信号を推定する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来から用いられている銀塩フィ
ルムに代わり、CCDなどの固体撮像素子を用いた撮像
システムが急速に普及しつつある。このような撮像シス
テムでは、カラー画像情報を3色の色情報もしくは輝
度、色差情報として保存する。例えば、デジタルカメラ
などの撮像系では、一般に3色に対応して分光感度の異
なる3種類のフィルタをCCDの前面に配置することに
より、それぞれの色信号情報を取得することを原理とし
ており、色信号情報を取得するためには1画素につき3
種類のセンサが必要となる。
【0003】このように、撮像システムを実現する場
合、被写体からの入射光を分割するための光学系と、分
光感度の異なる3種類のフィルタを配置した3枚のCC
Dとからなる3板式の撮像装置が用いられているが、3
枚のCCDと分割光学系とを用いることにより高価な装
置となってしまう。
【0004】そこで、1枚のCCDの各画素に各色フィ
ルタを適当に配置し、各画素で異なる色情報を有する画
像情報を取得する単板式のデジタルカメラが安価な装置
として普及している。この場合、空間的補間処理などの
後処理により各画素で3色の色情報を有する画像情報を
推定している。
【0005】単板式の撮像装置における色情報補間の最
も基本的な方法としては、補間画素近傍の画素情報から
の線形補間が用いられるが、この補間処理は画像情報が
補間に用いる画素間で緩やかに変化している場合を仮定
した処理であるため、画像のエッジ部などの高空間周波
数成分を多く含む領域では、偽色を発する結果となる。
このような不具合を改善する画像情報の推定方法がいく
つか提案されている。
【0006】第1は、画像のエッジや特定の画像構造を
認識して画像構造に応じて適応的に処理方法を変えるこ
とで、一般に推定誤差の大きくなる構造にも対応するも
のである。例えば特開平6−303617号公報では、
推定画素近傍の輝度変化に応じて3種類の補間方法を切
り替えて用いている。また、特開昭61−501423
号公報では、予め用意したパターンと推定画素近傍画像
とのマッチングにより補間方法を切り替えるようにして
いる。
【0007】また、3色の色情報間の相関を利用する推
定方法も提案されている。例えば特開平5−56446
号公報では、各色について低空間周波数成分間で高い相
関があると見なして、取得色情報×(低空間周波数成分
の推定色/低空間周波数成分の推定画素における取得色
情報)から推定色情報を求めている。また、特開平4−
502096号公報では、高空間周波数でサンプリング
された第一の色情報の変化に応じて、推定画素近傍から
の線形補間により推定を行なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術は
いずれも、画像構造に依存した適応的推定方法として、
推定すべき画像信号の局所領域に関する空間的相関情報
を用いた推定方法は提案していない。
【0009】したがって、本発明の画像処理装置は、推
定すべき画像信号の局所領域に関する空間的相関情報を
用いて画像構造に依存した適応的推定を行なうことによ
り、任意の構造の画像に対して最適な推定を行なうこと
ができる画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る画像処理装置は、画像信号を生
成する撮像装置に関する情報に基づき、推定すべき画像
信号の位置を決定する推定位置決定手段と、この推定位
置決定手段から得られた上記画像信号の位置を包含する
所定サイズの局所領域を抽出する領域抽出手段と、この
領域抽出手段から得られた局所領域に関する空間的相関
情報を算出する空間的相関情報算出手段と、この空間的
相関情報算出手段によって算出された空間的相関情報に
基づき、上記推定位置決定手段から得られた上記画像信
号の位置に対応する画像信号を推定する画像信号推定手
段とを具備する。
【0011】また、第2の発明に係る画像処理装置は、
第1の発明に係る画像処理装置において、上記領域抽出
手段から得られた局所領域に関する構造情報を抽出する
構造情報抽出手段と、この構造情報抽出手段で抽出され
た構造情報に基づき、上記空間的相関情報算出手段によ
る空間的相関情報算出の方法を変更する変更手段とをさ
らに具備する。
【0012】また、第3の発明に係る画像処理装置は、
複数の色信号からなる画像信号を生成する撮像装置に関
する情報に基づき、推定すべき画像信号の位置を決定す
る推定位置決定手段と、この推定位置決定手段から得ら
れた上記画像信号の位置を包含する所定サイズの局所領
域を複数の色信号を含む画像信号から抽出する領域抽出
手段と、この領域抽出手段から得られた局所領域に関す
る空間的相関情報を算出する空間的相関情報算出手段
と、上記領域抽出手段から得られた局所領域に関する色
相関情報を算出する色相関情報算出手段と、上記空間的
相関情報算出手段によって算出された空間的相関情報と
上記色相関情報算出手段から算出された色相関情報に基
づき、上記推定位置決定手段から得られた上記画像信号
の位置に対応する画像信号を推定する画像信号推定手段
とを具備する。
【0013】すなわち、第1の発明に係る画像処理装置
は、まず、画像信号を生成する撮像装置に関する情報に
基づき、推定位置決定手段によって推定すべき画像信号
の位置を決定し、上記推定位置決定手段から得られた上
記画像信号の位置を包含する所定サイズの局所領域を領
域抽出手段によって抽出する。次に、この領域抽出手段
から得られた局所領域に関する空間的相関情報を空間的
相関情報算出手段によって算出し、算出された空間的相
関情報に基づき、上記推定位置決定手段から得られた上
記画像信号の位置に対応する画像信号を画像信号推定手
段によって推定するようにする。
【0014】また、第2の発明に係る画像処理装置は、
第1の発明に係る画像処理装置において、上記領域抽出
手段から得られた局所領域に関する構造情報を構造情報
抽出手段によって抽出し、抽出された構造情報に基づ
き、上記空間的相関情報算出手段による空間的相関情報
算出の方法を変更手段によって変更するようにする。
【0015】また、第3の発明に係る画像処理装置は、
まず、複数の色信号からなる画像信号を生成する撮像装
置に関する情報に基づき、推定位置決定手段によって推
定すべき画像信号の位置を決定し、上記推定位置決定手
段から得られた上記画像信号の位置を包含する所定サイ
ズの局所領域を複数の色信号を含む画像信号から領域抽
出手段によって抽出する。次に、この領域抽出手段から
得られた局所領域に関する空間的相関情報を空間的相関
情報算出手段によって算出するとともに、上記領域抽出
手段から得られた局所領域に関する色相関情報を色相関
情報算出手段によって算出し、上記空間的相関情報算出
手段によって算出された空間的相関情報と上記色相関情
報算出手段から算出された色相関情報に基づき、上記推
定位置決定手段から得られた上記画像信号の位置に対応
する画像信号を画像信号推定手段によって推定するよう
にする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形
態が適用される画像処理システムを示す図であり、単板
式デジタルカメラ4と、画像処理装置19とからなる。
単板式デジタルカメラ4は、レンズ1と、単板式のCC
D3と、このCCD3に対してモザイク状に配置された
分光感度の異なる3種類(R,G,B)の色フィルタ2
と、A/D変換装置5と、画像メモリ7と、ROM6と
から構成されている。ここで、各R,G,Bの色フィル
タ2は、図2に模式的に示すように、2×2画素の矩形
領域にR,Bフィルタが各1画素づつ、Gフィルタが2
画素含まれる単位構造が周期的に繰り返されて配置され
た構造を有する。
【0017】また、画像処理装置19は、撮像装置情報
記憶装置9と、画像情報記憶装置10と、推定位置決定
装置11と、領域抽出装置12と、相関範囲記憶装置1
3と、空間的相関情報算出装置14と、推定係数算出装
置15と、推定係数範囲記憶装置16と、画像信号推定
装置17と、補正画像記憶装置18とを具備する。
【0018】上記した構成において、被写体を単板式デ
ジタルカメラ4により撮像して得られた画像情報は、C
CD3から出力された後、A/D変換装置5によりデジ
タル画像情報に変換されて画像メモリ7に記憶される。
画像メモリ7に記憶された画像情報は画像信号8として
画像処理装置19内の画像情報記憶装置10に伝送され
て記憶される。ここで、画像メモリ7に記憶された画像
情報は、各画素が図2のフィルタ配置に対応した色情報
のみを有する画像情報として画像情報記憶装置10に記
憶される。
【0019】このとき、単板式デジタルカメラ4内部の
ROM6に記憶されている色フィルタ2の配置に関する
情報も画像処理装置19内の撮像装置情報記憶装置9に
伝送されて記憶される。
【0020】画像処理装置19は、単板式デジタルカメ
ラ4により撮像された各画素R,G,Bに関する色フィ
ルタ2のうちいずれかのフィルタに対応する色情報のみ
を有する画像情報を画像内の情報及び撮像装置に関する
情報のみから推定することにより、全画素についての
R,G,Bの色情報を有する画像情報に補正する。色情
報の推定は、G,B,Rの色順に、画像情報記憶装置1
0に記憶されている画像情報について順次行われる。
【0021】すなわち、推定位置決定装置11は、RO
M6から読み出されて撮像装置情報記憶装置9に記憶さ
れた画像の推定色情報に対応する推定画素の位置を求め
る。推定位置は推定色情報の欠落した画素の位置を撮像
装置情報記憶装置9に記憶されているフィルタ配置に関
する情報より求める。例えば、推定色情報をGとすると
推定位置はRもしくはBの色フィルタが配置された画素
の位置となる。各推定色情報について画像内で求められ
た推定位置は全て推定位置決定装置11内部に記憶され
る。領域抽出装置12は後述する自己相関関数を計算す
る領域を求めて後述する領域抽出記憶装置に領域抽出画
像として記憶する。
【0022】領域抽出装置12による領域抽出は以下の
ように行われる。すなわち、図3において、領域抽出演
算装置25は、推定位置決定装置11により定められた
推定画素の位置情報24と、相関範囲記憶装置13に予
め記憶された相関範囲形状情報23とに基づいて、画像
情報記憶装置10内に記憶された画像情報20から所定
の領域抽出画像を抽出して領域抽出記憶装置26に記憶
する。
【0023】このときの領域抽出画像は推定位置を中心
とする画像情報記憶装置10内に記憶された画像情報の
相関範囲形状に対応する画像情報となる。また、画像情
報記憶装置10内に記憶された画像情報の領域抽出画像
内で推定色情報を持たない画素については、領域を抽出
する前に予め推定色情報を持つ近傍領域の画素情報を用
いて簡易的な線形補間等の補間処理により推定色情報を
求め、領域抽出画像内で全ての画素が推定色情報を持つ
画像とする。すなわち図3において、画像情報記憶装置
10に記憶された画像情報20のうち、G成分が欠落し
ている部分の画素をGの色情報を有する近傍画素からの
補間画素(G* )22で補間して得られる補間画像21
において、推定画素位置の座標を(i,j)、相関範囲
形状を3×3の矩形領域とすると、領域抽出画像は図3
に示す領域の画像として領域抽出記憶装置26に記憶さ
れる。
【0024】図1に示す空間的相関情報算出装置14
は、領域抽出装置12により得られた領域抽出画像の自
己相関関数を算出して、予め記憶された関数形に最小自
乗近似して出力する。すなわち、図4において、自己相
関関数演算装置28において領域抽出装置12により得
られた領域抽出画像の自己相関関数が算出されて最小自
乗係数演算装置27に入力される。また、関数形記憶装
置27には次式で表わされる指数関数等の統計的な画像
の自己相関関数を近似可能な関数形が記憶されている。
【0025】
【数1】
【0026】ここで、i,jは画像の空間座標値、α,
βは定数である。最小自乗係数演算装置27は自己相関
関数演算装置28により算出された自己相関関数と、関
数形記憶装置27に記憶されている関数との自乗誤差が
最小となるように(1)式における係数α,βを定め
る。相関値演算装置30は最小自乗係数演算装置27に
より算出した係数α,βを用いた(1)式から、相関関
数の値を求め、順次出力する。
【0027】図1における推定係数算出装置15は、空
間的相関情報算出装置14により算出された相関係数の
値を用いて自己回帰モデルに基づく画像情報推定式
(2)の係数Cijを算出する。この自己回帰モデルは、
推定画像情報が近傍画像情報の線形和で表わされるとし
たモデルであり、空間座標(m,n)における正しい画
像情報f(m,n)の推定値g(m,n)は、
【0028】
【数2】 と表わされる。ここでDはg(m,n)を推定するため
に用いる画像情報f(m,n)の空間座標の範囲(近傍
領域)、cijは推定画像情報の空間座標から相対的に座
標値がmn方向にそれぞれi,jに位置する画像情報f
(m−i,n−j)の推定係数を示す。このとき、推定
値g(m,n)と正しい画像f(m,n)との自乗誤差
Errは、
【0029】
【数3】 と表わされる。ここで、Aは領域抽出画像の範囲に対応
する。自乗誤差Errを最小にする推定係数cijはErrを
ijで偏微分することにより近似的に、
【0030】
【数4】
【0031】ここで、R(i−p,j−p)、R(p,
q)は空間的相関情報算出装置14により算出される既
知の値であるから、式(4)は、推定係数cijを未知数
とする連立方程式となる。推定係数算出装置15は、推
定係数範囲記憶装置16に記憶された近傍領域Dの情報
を用いて(4)式の関係から推定係数cijを算出する。
【0032】図1における画像信号推定装置17は、推
定係数算出装置15により算出された推定係数cijを用
いて式(2)で表わされる自己回帰モデルの画像情報f
(m,n)の推定値g(m,n)を算出する。
【0033】図1における補正画像記憶装置18は、画
像信号推定装置17により順次算出された推定色情報の
各推定位置の推定画像情報を順次記憶する。そして、領
域抽出装置12による領域抽出画像の決定から推定画像
情報の補正画像記憶装置18への記憶までの処理をG,
B,Rの色情報について全推定位置で行い、全ての画素
をRGB色情報を有する画像情報として補正画像記憶装
置18に記憶する。なお、上記した第1実施形態の構成
は、各種変形、変更が可能である。例えばデジタルカメ
ラのフィルタはストライプ状に配置してもよく、また、
原色系の分光特性を有するもの以外にCMYの補色系の
ものを用いてもよい。さらに、RGBのようにフィルタ
の種類が3枚ではなく任意の枚数のフィルタからなるも
のについても適用可能である。
【0034】図5は本発明の第2実施形態が適用される
画像処理システムの構成を示す図である。図5におい
て、領域抽出装置12により第1実施形態と同様の方法
で抽出された領域抽出画像は領域抽出装置12内の領域
抽出記憶装置26から図5における構造情報抽出装置3
1に読み込まれる。構造情報抽出装置31は、領域抽出
画像のエッジ強度Iを算出する。エッジ強度Iは領域抽
出画像を3×3画素の矩形画像とすると、次式で定義さ
れる。
【0035】
【数5】
【0036】ここで、a〜iは図6に示す領域抽出画像
の画素位置における画素値を表わし、X,Yはそれぞれ
x方向,y方向の微分値に相当する。エッジ強度Iは用
いる画像の濃度レンジに応じて0〜1に正規化される。
任意の形状の領域抽出画像についても適当にエッジ強度
Iを再定義することにより、エッジ強度Iの算出が可能
である。
【0037】図5に示す空間的相関情報算出装置14は
図7に示すような構成を有する。第1実施形態と同様
に、最小自乗係数演算装置29により相関関数の関数形
の係数α,βを算出する。最小自乗係数補正装置32は
この係数α,βを、構造情報抽出装置31により算出さ
れた抽出領域のエッジ強度Iと、補正係数記憶装置33
に予め記憶された補正係数P,Qとを用いて次式により
α′,β′に補正する。
【0038】 α′=α(PI+1) β′=β(QI+1) (7) (7)式の補正によりα,βは、エッジ部ではI=1と
なり、それぞれP,Q%増加される。補正された係数
α′,β′を用いて相関値演算装置30により相関値が
計算される。以下第1実施形態と同様の処理により推定
画像情報が求められ、補正画像記憶装置18に記憶され
る。
【0039】なお、上記した第2実施形態の構成は、各
種変形、変更が可能である。例えばX,Yの値を用いて
エッジ強度のみならずエッジの方向をも算出し、相関関
数の補正を行うことも可能である。また、エッジの強
度、向きなどに応じて相関関数の算出方法を選択するこ
とも可能である。
【0040】図8は本発明の第3実施形態が適用される
画像処理システムの構成を示す図である。図8におい
て、構造情報抽出装置31は上記した第2実施形態と同
様の方法により領域抽出装置12により抽出された領域
抽出画像のエッジ強度Iを算出する。推定方法切り替え
装置33は、構造情報算出装置31により算出されたエ
ッジ強度Iの値から推定位置における画像情報の推定方
法を選択する。すなわち、 I>T の場合は推定方法として第一の推定方法を選択する。ま
た、 I≦T の場合は第二の推定方法を選択する。Tは実験的に予め
定めた定数である。
【0041】第一の推定方法は上記した第1実施形態と
同様の自己回帰モデルに基づき、領域抽出画像の自己相
関関数情報を用いて画像情報を推定する方法である。ま
た、第二の推定方法は簡易線形補間装置35により、予
め定められた補間位置近傍の画素情報の線形和として補
間位置の画素情報を推定するものである。推定位置の推
定画素情報g(m,n)は、推定位置を中心とする3×
3の領域内の画像情報f(m,n)の平均値として次式
で算出される。
【0042】
【数6】
【0043】ここで、Eは(m,n)を中心とする
(m,n)以外の3×3の矩形領域を表わす。簡易線形
補間装置35で(8)式により算出された推定画像情報
は、補正画像記憶装置18に記憶される。
【0044】なお、上記した第3実施形態の構成は、各
種の変形、変更が可能である。例えば、第二の画像信号
の推定方法は、線形補間に基づく方法に限らず目的に応
じて任意の方法を用いることができる。また、切り替え
可能な推定方法の数は2つに限らず複数の推定方法を用
意することで複数の切り替え方法が選択可能となる。ま
た、切り替え方法は、構造解析によるものに限らず、処
理装置にマニュアルで設定することも可能である。
【0045】図9は本発明の第4実施形態が適用される
画像処理システムの構成を示す図である。図9におい
て、上記した第1実施形態と同様の方法により領域抽出
装置12により抽出された領域抽出画像は構造情報抽出
装置31により解析される。
【0046】図10は構造情報抽出装置31の構成を示
す図である。図10において、パターン記憶装置38に
は領域抽出画像と同サイズのパターン画像が予め数十種
類記憶されている。パターンマッチング演算装置39は
このパターン画像を用いて、領域抽出装置12内の領域
抽出記憶装置26からの領域抽出画像とのパターンマッ
チングを行う。そして、パターンマッチング演算装置3
9において算出された相関領域画像とパターン画像との
類似度を類似度評価演算装置40にて評価値として算出
する。
【0047】図9におけるメモリカード36には、パタ
ーン画像の種類に対応して、推定係数がテーブルデータ
として与えられている。メモリカード36に記憶されて
いる推定係数は、予め構造情報抽出装置31に記憶され
ているパターン画像について上記した第1実施形態と同
様の処理により計算された自己相関関数から算出された
値である。
【0048】推定係数選択装置37は構造情報抽出装置
31により解析された領域抽出画像と類似する数種類の
パターン画像に対応する推定係数をメモリカード36内
のテーブルデータより読み出し、読み出した推定係数を
類似度評価演算装置40により算出された評価値を用い
て算出する。画像信号推定装置17は推定係数選択装置
37により算出された推定係数を用いて上記した第1実
施形態と同様の方法により推定画像情報を求め、補正画
像記憶装置18に記憶する。
【0049】なお、上記した第4実施形態の構成は、各
種変形、変更が可能である。例えば、メモリカード36
内のテーブルデータは、領域抽出画像のパターンに対応
した推定係数を与えるのではなく、相関関数の関数形の
パラメータに対応した推定係数を与えるものとすること
も可能である。また、メモリカード36は、被撮影画像
の種類に応じて入れ替え可能か、もしくは複数の異なる
テーブルデータを保存しておき被撮影画像の種類に応じ
て選択可能とする。
【0050】以下に本発明の第5実施形態を説明する。
上記した第1実施形態における推定位置決定装置11
は、第5実施形態では、一画素のみではなく5×5の矩
形の推定領域を定めるものとする。推定領域の決定は、
推定領域内に含まれる画素が重複しないようにRGB各
色の情報について画像内全体について行われる。
【0051】領域抽出装置12は、推定領域を中心とす
る10×10の矩形領域を画像情報から領域抽出画像と
して抽出する。空間的相関情報算出装置14及び推定係
数算出装置15は第1実施形態と同様の処理を行い、画
像信号推定装置17は内部の制御装置により推定領域内
の推定色情報の欠落した画素についてのみ、推定係数算
出装置15により算出された推定係数を用いて画像情報
を推定し、補正画像記憶装置18に記憶する。
【0052】なお、上記した第5実施形態は、各種変
形、変更が可能である。例えば、推定領域は予め定めた
領域ではなく、第2実施形態と同様の構造情報抽出装置
31により推定係数が一定とみなせる領域を推定して推
定領域とすることも可能である。この場合、領域抽出装
置12により抽出された領域抽出画像を構造情報抽出装
置31により解析し、推定位置決定装置11により推定
領域を定める。それ以降の処理は上記した第5実施形態
と同様である。
【0053】図11は本発明の第6実施形態が適用され
る画像処理システムの構成を示す図である。図11にお
いて、構造情報抽出装置31は上記した第1実施形態と
同様の方法により領域抽出装置12によって抽出された
領域抽出画像の微分画像を作成する。相関領域抽出装置
41は自己相関関数の値が一定とみなせる領域を推定
し、新たに相関領域画像として抽出する。領域抽出装置
12において抽出される領域抽出画像は、予め定めた矩
形領域画像とする。相関領域抽出装置41は、領域抽出
装置12により抽出された領域抽出画像の微分画像を作
成し、微分画像濃度の分布の類似性から自己相関関数が
一定とみなせる領域を推定する。推定された位置の集合
を包含するような矩形領域を新たに相関領域画像とす
る。以降は上記した第1実施形態と同様の方法により相
関領域画像を用いて画像情報を推定し、補正画像記憶装
置18に記憶する。
【0054】なお、上記した第6実施形態の構成は、各
種変形、変更が可能である。例えば、相関領域画像の作
成方法は微分画像に基づく方法に限られず、実際に抽出
領域画像の相関関数を計算し、その類似性から相関領域
を定めることも可能である。
【0055】図12は本発明の第7実施形態が適用され
る画像処理システムの構成を示す図である。図12にお
いて、推定位置選択装置100は、上記した第1実施形
態と同様の方法により推定位置決定装置11により定め
られた推定位置のうち、画像を予め定めた矩形領域に分
割した推定領域の中心点に最も近い位置のみを選択す
る。推定位置選択装置100により選択された選択推定
位置における自己相関関数の関数形の係数を空間的相関
情報算出装置14により算出する。以上の処理を画像全
体について行い、全ての選択推定位置における相関関数
の関数形の係数を求め、相関係数記憶装置42に記憶す
る。
【0056】空間的相関情報補間装置43は、記憶され
た選択推定位置における相関関数の関数形の係数を用い
て、全ての位置における相関関数の関数形の係数を補間
演算により推定する。補間演算は推定位置を囲む3つの
選択位置における相関係数を用いることを基本として補
間演算を行なう。相関関数の関数形の係数を求めた各推
定位置について上記した第1実施形態と同様の方法によ
り画像情報を推定し、補正画像記憶装置18に記憶す
る。
【0057】なお、上記した第7実施形態の構成は、各
種変形、変更が可能である。例えば、推定位置選択装置
100は、予め定めた矩形領域より選択推定位置を選択
するのではなく、上記した第2実施形態と同様の構造情
報抽出装置31により解析した画像から相関関数が一定
とみなせる領域を推定して定めることも可能である。ま
た、選択推定位置における相関関数の関数形の係数から
他の位置の相関関数の関数形の係数を補間するのではな
く、選択推定位置における推定係数から他の位置の推定
係数を補間することも可能である。
【0058】図13は本発明の第8実施形態が適用され
る画像処理システムの構成を示す図である。図13にお
いて、本発明の画像処理装置65は、図2に示すような
配置のR,G,Bの色フィルタを有する単板式デジタル
カメラ44で撮像された画像情報と、コンピュータ45
内部に記憶された単板式デジタルカメラ44のフィルタ
配置情報より輝度信号を生成する。
【0059】単板式デジタルカメラ44により撮像され
た画像情報g(m,n)は、カラー画像入力端子46を
経由し、画像処理装置65内の画像メモリ47に伝送、
記憶される。また、画像情報g(m,n)が画像メモリ
47へ記憶されるのと同時に、コンピュータ45に予め
記憶された単板式デジタルカメラ44のフィルタ配置情
報が、色成分マスクHc (m,n)(c=r,g,b)
に関する情報としてマスク情報入力端子54を経由して
色成分マスクバッファ55に伝送、記憶される。
【0060】色成分マスクバッファ55はR成分マスク
バッファ55a、G成分マスクバッファ55b、B成分
マスクバッファ55cから構成されており、それぞれ対
応する色成分のマスク情報が記憶される。色成分マスク
c (m,n)は、単板式デジタルカメラ44の画素位
置(m,n)の色フィルタがマスクの色成分cの場合は
1、その他の色成分の場合は0の値を持つ。
【0061】図14に図2のフィルタ配置に対応する色
成分マスクHr (m,n)、Hg (m,n)の例を示
す。またマスク情報の伝送と同時に予めコンピュータ4
5内に記憶されている輝度信号演算係数βc (c=r,
g,b)がマスク情報入力端子54を経由して画像処理
装置65内の輝度ウエイトバッファ56に伝送、記憶さ
れる。輝度Y(m,n)は、輝度信号演算係数βc と、
各画素においてR,G,B全色情報を有する画像情報f
c (m,n)(c=r,g,b)とを用いて、
【0062】
【数7】 と表わされるものとなる。
【0063】ブロックI/O部48は、色成分マスクバ
ッファ55への情報伝送が完了した後、色成分マスクバ
ッファ55の情報を用いた制御装置52の制御により部
分ブロック画像gc (m,n)(c=r,g,b)を画
像メモリ47内の画像情報g(mn)からブロックバッ
ファ49へ書き込む。ブロックバッファ49はR成分ブ
ロックバッファ49a、G成分ブロックバッファ49
b、B成分ブロックバッファ49cから成り、各色成分
ブロックバッファには、各色成分ブロックバッファの色
成分に対応する色情報を有する画素以外のg(m,n)
を0とした色成分ブロック画像gc (m,n)が記憶さ
れる。画像メモリ内の画像情報g(m,n)は色成分マ
スクHc (m,n)及び色成分画像fc (m,n)を用
いて、
【0064】
【数8】 と表わされる。
【0065】以上の処理により、単板式デジタルカメラ
44及びコンピュータ45から画像処理装置65への情
報伝送が完了し、以下、制御装置52による制御のもと
で輝度信号推定処理が各画素ごとに順次行われる。輝度
信号Y(m,n)は、ARモデルを拡張した次式により
推定される。
【0066】
【数9】
【0067】ここではDはY(m,n)を推定するため
に用いる画像メモリ内の画像情報g(m,n)の空間座
標の範囲(近傍領域)、cijは推定画像情報の空間座標
から相対的に座標値がm,n方向にそれぞれi,jに位
置する画像情報g(m−i,n−j)の推定係数を示
す。このとき、(11)式による推定値と正しい輝度成
分Y(m,n)との所定の領域Aにおける自乗誤差Err
は、
【0068】
【数10】 を得る。
【0069】(14)式より、近似的にcklを求め、
(11)式より、輝度信号Y(m,n)を推定する。ま
ず、制御装置52は輝度推定の推定画素の位置を定め
る。
【0070】
【数11】 を計算し、記憶する。例えば、単板式デジタルカメラ4
4のR成分マスクHr (m,n)とG成分マスクHg
(m,n)が図14に示すような5×5画素の矩形領域
の場合、RG色間相互相関Rh rg(i,j)は図15の
ようになり、Spqは、Spq={(−2,−1,4),
(−2,1,4),(−1,−2,4),(−1,0,
6),(−1,2,4),(0,−1,6),(0,
1,6),(1,−2,4),(1,0,6),(1,
2,4),(2,−1,4),(2,1,4)}とな
る。また、マスク相関計算装置57は、各色成分マスク
c (m,n)の値が1である数、すなわち対応する色
フィルタを有する画素数αc を記憶する。例えば図14
に示したR成分マスクHr (m,n)とG成分マスクH
g(m,n)の場合、αr は9、αg は12となる。
【0071】色間相関計算装置50は部分色間相関計算
部51、相関値補間部53、相関関数パラメータ記憶部
52から構成されている。部分色間相関計算部51は各
色成分ブロックバッファ49a,49b,49cから制
御装置52の制御により各色成分の所定領域Aの部分画
像を読み込み、R,G,Bの重複しない組み合わせ
【0072】
【数12】 に対して、次式で定義される部分画像間の相互相関
pq′(i,j)を計算する。
【0073】
【数13】
【0074】ここで、gp (m,n)、gq (m−i,
n−j)は色フィルタの対応していない画素における情
報の欠落があるため、一般には次式で定義される相関値
pq(i,j)、
【0075】
【数14】 とは一致しない。ただし、fp (m,n)、fq (m−
i,n−j)は、それぞれ全画素において色情報p,q
を有する画像情報を表わす。そこで、部分色間相関計算
部51は、マスク相関計算装置57で計算された集合S
pqを用いることによりRpq′(i,j)を補正し、Rpq
(i,j)の推定値を算出する。集合Spqに含まれる点
の座標(i,j)はRh pq(i,j)がゼロとならない
座標値であるから、(17)式の右辺には0にならない
項gp (m′,n′)gq (m′−i,n′−j)が存
在し、その値は正しい相関値を与える(18)式におけ
る項の値fp (m′,n′)fq (m′−i,n′−
j)と一致する。ただし、そのような項はブロックの全
画素数に対し、集合Spqの(i,j)に対応する項に限
られる。
【0076】例えば図15に示した例の場合、(17)
式の25個の項に対して正しい値が得られる項は最大6
項であり、その他の項は0となる。そこで(17)式で
得られる値Rpq′(i,j)と、正しい相関値R
pq(i,j)との比が近似的に全領域において1の値を
もつマスク間の相関値R0 h pq(i,j)とマスク相関
値Rh pq(i,j)との比になると仮定し、Rpq(i,
j)の推定値R″pq(i,j)を次式より求める。 R″pq(i,j) =R′pq(i,j) R0 h pq(i,j) /Rh pq(i,j) (19) また、画像メモリ47内の画像情報g(m,n)を用い
て、
【0077】
【数15】 を計算して内部に記憶する。
【0078】相関値補間部53は部分色間相関計算部5
1において計算、補正された相関関数R″pq(i,j)
の補間を行い、近似相関関数として出力する。R″
pq(i,j)は、画素情報の欠落した画像間の自己相関
であるため、図16に示すように離散的位置にのみデー
タを有する。相関値補間部53は、相関関数パラメータ
記憶部52に記憶されている近似関数形、及びそのパラ
メータを用いて相関関数R″pq(i,j)を既知の関数
形に最小自乗近似する。近似されたR″pq(i,j)は
相関値補間部53内部に記憶される。
【0079】補正係数算出装置64は相関値加算部5
8、相関値バッファ59、及び補正係数計算部60から
成る。相関値加算部58はマスク相関計算装置57によ
り算出されたαc 、輝度ウエイトバッファ56から得ら
れた輝度信号演算係数βc 、及び相関値補間部53より
得られた近似されたR″pq(i,j)を用いて次式を計
算、記憶する。
【0080】
【数16】
【0081】相関値バッファ59は、部分色間相関計算
部51において算出された(20)式、及び相関値加算
部58において算出された(21)式の値を記憶する。
補正係数計算部60は、相関値バッファ59に記憶され
た(20)式、(21)式の値を用いて、(14)式を
満たすcklを算出し、記憶する。ここで、(14)式の
左辺において次式の近似、
【0082】
【数17】 を用いた。
【0083】輝度成分復元装置61は画像メモリ47に
記憶された画像情報f(m,n)と補正係数計算部60
に記憶された補正係数cklを用いて、(11)式から推
定画素の輝度成分Y(m,n)を算出し、出力画像メモ
リ62に記憶する。
【0084】全ての画素について以上の処理が行われ
る。補正された画像は輝度画像出力端子63を経由して
外部への読み出しが可能となる。なお、上記した実施形
態は各種の変形、変更が可能である。例えば、推定画素
は一画素ごとに行うとしたが、近似精度がよいと判断さ
れた場合はブロック全画素の輝度成分を求めることも可
能である。また、個々の色間の相関を計算する方法とし
ては様々な相関推定手法が利用可能であり、先見的情報
を利用することも可能である。また、ここでは輝度信号
の推定を行ったが特に輝度に限らず色信号の線形和で計
算される任意の画像情報が復元可能である。また、この
例では単板モザイク色フィルタCCDにより撮像された
画像の補正を取り上げたが、
【0085】
【数18】 とすることで、例えば色収差を含んだ画像の補正などに
も適用できる。また、色間の相互相関は、観測画像から
得られる情報を基に適当な関数形を当てはめるなどして
求めてもよい。また、対象の統計的性質があらかじめ判
っている場合はそのような情報を利用することも有効で
ある。
【0086】なお、上記した具体的実施形態には以下の
構成を有する発明が含まれており、各発明に対応する実
施形態と効果は次の通りである。 (1) 画像信号を生成する撮像装置に関する情報に基
づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定位置決
定手段と、この推定位置決定手段から得られた上記画像
信号の位置を包含する所定サイズの局所領域を抽出する
領域抽出手段と、この領域抽出手段から得られた局所領
域に関する空間的相関情報を算出する空間的相関情報算
出手段と、この空間的相関情報算出手段によって算出さ
れた空間的相関情報に基づき、上記推定位置決定手段か
ら得られた上記画像信号の位置に対応する画像信号を推
定する画像信号推定手段と、を具備することを特徴とす
る画像処理装置。 (2) 上記推定位置決定手段は、上記撮像装置の色フ
ィルタの配置情報に基づき推定すべき画像信号の位置を
決定することを特徴とする構成(1)に記載の画像処理
装置。 (3) 上記領域抽出手段は、n,mを2以上の整数と
するn×m画素のブロック領域を抽出することを特徴と
する構成(1)または(2)に記載の画像処理装置。 (4) 上記空間的相関情報算出手段は、上記局所領域
の自己相関関数に基づき上記空間的相関情報を算出する
ことを特徴とする構成(1)〜(3)のいずれか1つに
記載の画像処理装置。 (5) 上記空間的相関情報算出手段は、上記局所領域
の自己相関関数を指数関数で近似することに基づき上記
空間的相関情報を算出することを特徴とする構成(1)
〜(4)のいずれか1つに記載の画像処理装置。 (6) 上記画像信号推定手段は、上記空間的相関情報
算出手段から算出された空間的相関情報に基づき、上記
領域抽出手段から得られた局所領域に関する推定係数を
算出する推定係数算出手段を具備し、この推定係数算出
手段は、自己回帰モデルに基づき上記局所領域の推定係
数を算出することを特徴とする構成(1)〜(5)のい
ずれか1つに記載の画像処理装置。 (7) 上記領域抽出手段から得られた局所領域に関す
る構造情報を抽出する構造情報抽出手段と、この構造情
報抽出手段で抽出された構造情報に基づき、上記空間的
相関情報算出手段による空間的相関情報算出の方法を変
更する変更手段と、をさらに具備することを特徴とする
構成(1)に記載の画像処理装置。 (8) 上記構造情報抽出手段は、明度情報に基づき上
記構造情報を抽出することを特徴とする構成(7)に記
載の画像処理装置。 (9) 上記構造情報抽出手段は、微分処理、パターン
マッチに基づき上記構造情報を抽出することを特徴とす
る構成(7)に記載の画像処理装置。 (10) 画像信号を生成する撮像装置に関する情報に
基づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定位置
決定手段と、この推定位置決定手段から得られた位置を
包含する所定サイズの局所領域を抽出する領域抽出手段
と、この領域抽出手段から得られた局所領域に関する構
造情報を抽出する構造情報抽出手段と、上記領域抽出手
段から得られた局所領域に関する空間的相関情報から推
定係数を算出し、上記推定位置決定手段から得られた上
記画像信号の位置に対応する画像信号を推定する第一画
像信号推定手段と、上記領域抽出手段から得られた局所
領域において、上記推定位置決定手段から得られた上記
画像信号の位置に対応する他の画像信号又はその位置の
周囲に位置する画像信号を用いて、上記画像信号の位置
に対応する画像信号を推定する第二画像信号推定手段
と、上記構造情報抽出手段で抽出された上記構造情報に
基づき、上記第一画像信号推定手段と上記第二画像信号
推定手段を切り換える切換手段と、を具備することを特
徴とする画像処理装置。 (11) 上記第二画像信号推定手段は、上記領域抽出
手段から得られた局所領域において、上記推定位置決定
手段から得られた上記画像信号の位置の周囲の位置の画
像信号からの線形補間、2次、高次関数による補間によ
って推定を行なうことを特徴とする構成(10)に記載
の画像処理装置。 (12) 上記第二画像信号推定手段は、上記領域抽出
手段から得られた局所領域において、上記推定位置決定
手段から得られた上記画像信号の位置に対応する他の画
像信号との相関により、上記画像信号を推定することを
特徴とする構成(10)に記載の画像処理装置。 (13) 画像信号を生成する撮像装置に関する情報に
基づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定位置
決定手段と、この推定位置決定手段から得られた前記画
像信号の位置を包含する所定サイズの局所領域を抽出す
る領域抽出手段と、この領域抽出手段から得られた上記
局所領域に関する構造情報を抽出する構造情報抽出手段
と、複数の所定の構造情報に対応する推定係数が保存さ
れた推定係数保存手段と、上記構造情報抽出手段から抽
出された上記構造情報に基づき、上記推定係数保存手段
から推定係数を選択する推定係数選択手段と、を具備す
ることを特徴とする画像処理装置。 (14) 上記推定係数保存手段は、磁気ディスク、メ
モリカードなどの交換可能な記録媒体からなることを特
徴とする構成(13)に記載の画像処理装置。 (15) 上記空間的相関情報算出手段から算出された
上記空間的相関情報を上記推定位置決定手段から得られ
た複数の位置で共有して使用させる制御手段をさらに有
することを特徴とする構成(1)〜(6)のいずれか1
つに記載の画像処理装置。 (16) 上記領域抽出手段から得られた上記局所領域
に関する構造情報を抽出する構造情報抽出手段と、この
構造情報抽出手段で抽出された構造情報に基づき、上記
領域抽出手段から得られた局所領域から新たな局所領域
を抽出する第二領域抽出手段と、をさらに具備すること
を特徴とする構成(1)〜(6)のいずれか1つに記載
の画像処理装置。 (17) 上記第二領域抽出手段は、自己相関関数が近
似的に一定とみなせる領域を抽出することを特徴とする
構成(16)に記載の画像処理装置。 (18) 画像信号を生成する撮像装置に関する情報に
基づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定位置
決定手段と、この推定位置決定手段から得られた複数の
前記画像信号の位置を所定間隔以上で疎に再抽出する推
定位置再抽出手段と、この推定位置再抽出手段から得ら
れた前記画像信号の位置を包含する所定サイズの局所領
域を抽出する領域抽出手段と、この領域抽出手段から得
られた上記局所領域に関し、上記推定位置再抽出手段で
再抽出された前記画像信号の位置に対応する上記局所領
域の空間的相関情報を算出する空間的相関情報算出手段
と、この空間的相関情報算出手段から算出された上記空
間的相関情報に基づき、上記推定位置決定手段から得ら
れた全ての前記画像信号の位置に関する空間的相関情報
を補間する空間的相関情報補間手段と、この空間的相関
情報補間手段によって補間された空間的相関情報に基づ
き、上記推定位置決定手段から得られた前記画像信号の
位置に対応する画像信号を推定する画像信号推定手段
と、を具備することを特徴とする画像処理装置。 (19) 複数の色信号からなる画像信号を生成する撮
像装置に関する情報に基づき、推定すべき画像信号の位
置を決定する推定位置決定手段と、この推定位置決定手
段から得られた上記画像信号の位置を包含する所定サイ
ズの局所領域を複数の色信号を含む画像信号から抽出す
る領域抽出手段と、この領域抽出手段から得られた局所
領域に関する空間的相関情報を算出する空間的相関情報
算出手段と、上記領域抽出手段から得られた局所領域に
関する色相関情報を算出する色相関情報算出手段と、上
記空間的相関情報算出手段によって算出された空間的相
関情報と上記色相関情報算出手段から算出された色相関
情報に基づき、上記推定位置決定手段から得られた上記
画像信号の位置に対応する画像信号を推定する画像信号
推定手段と、を具備することを特徴とする画像処理装
置。 (20) 上記色相関情報算出手段は、上記所定サイズ
の局所領域に関する複数の色信号の空間的相関に対する
先見的な情報を保持する先見的色相関情報保持手段を有
することを特徴とする構成(19)に記載の画像処理装
置。 (21) 上記色相関情報算出手段は、上記所定サイズ
の局所領域に関する複数の色信号の空間的相関情報をパ
ラメータ表記された所定の関数に近似する関数近似手段
を有することを特徴とする構成(19)に記載の画像処
理装置。 (22) 上記領域抽出手段は、n,mを2以上の整数
とするn×mのブロック領域を抽出することを特徴とす
る構成(19)に記載の画像処理装置。 (構成(1)〜(6)に対応する発明の実施の形態)こ
れらの発明は上記した第1実施形態に対応する。すなわ
ち、構成中の撮像装置は図1の単板式デジタルカメラ4
に、推定位置決定手段は図1の推定位置決定装置11
に、領域抽出手段は図1の領域抽出装置12に、空間的
相関情報算出手段は図1の空間的相関情報算出装置14
に、推定係数算出手段は図1の推定係数算出装置15
に、画像信号推定手段は図1の画像信号推定装置17に
対応する。また、撮像装置の色フィルタの配置情報は撮
像装置情報記憶装置9に記憶された図2のCCD上の色
フィルタ配置情報に対応し、n×m画素のブロック領域
は3×3のブロック領域に対応する。
【0087】図1において、単板式デジタルカメラ4で
撮像され、内部の画像メモリ7に記憶された画像情報は
画像処理装置19内の画像情報記憶装置10に伝送、記
憶される。これと同時に単板式デジタルカメラ4内部の
ROM6に記憶されている単板式デジタルカメラ4のC
CD3上に配置された色フィルタ2の配置情報が、撮像
装置情報記憶装置9に伝送、記憶される。撮像装置情報
記憶装置9に記憶されたフィルタ配置情報から、推定位
置決定装置11により推定すべき色情報に対応する画像
情報記憶装置10内の画像情報の全画素位置を算出、記
憶する。記憶された一画素の位置について、領域抽出装
置12により相関範囲記憶装置13に記憶された領域に
応じて、画像情報記憶装置10から領域抽出画像を抽出
する。空間的相関情報算出装置14は領域抽出画像に関
する相関情報を算出し、推定係数算出装置15は相関情
報を用いて、モデルに基づく画像信号を推定する推定式
の推定係数を算出する。画像信号推定装置17は推定係
数を用いて画像信号の推定値を算出し、補正画像記憶装
置18に記憶する。以上の処置を推定位置決定装置11
内部に記憶された全ての推定位置について行うことによ
り、全画像内で各画素がRGB色情報を有する画像とし
て補正画像記憶装置18に記憶される。 (構成(1)〜(6)の効果)推定すべき画像信号の局
所領域に関する空間的相関情報を用いて画像構造に依存
した適応的推定を行なうようにしたので、任意の構造の
画像に対して最適な推定を行なうことができる。例え
ば、推定位置近傍の領域抽出画像の自己相関情報を用い
て、自己回帰モデルによる画像情報推定を行うことによ
り、推定の誤差が最少になるような推定係数を自動的に
算出することができ、これによって、任意の画像構造に
依存した画像処理を行なうことができる。 (構成(7)〜(9)に対応する発明の実施の形態)こ
の発明には上記した第2実施形態が対応する。構成中の
構造情報抽出手段は図5の構造情報抽出装置31に、変
更手段は空間的相関情報算出装置14内の最小自乗係数
補正装置32(図7)にそれぞれ対応する。この発明で
は、構造情報抽出装置31の解析により得られた推定位
置近傍の画像構造に応じて、空間的相関情報算出装置1
4により算出された相関係数を補正することにより、よ
り正確な空間的相関情報を算出する。構造情報抽出装置
31は、領域抽出装置12により抽出された領域抽出画
像のエッジ強度を解析する。空間的相関情報算出装置1
4内の最小自乗係数補正装置32は、領域抽出画像のエ
ッジ強度に従い最小自乗係数演算装置29(図7)によ
り算出された相関係数を補正する。補正はエッジ強度が
大きいほど係数を大きくする。以下、第1の実施形態と
同様の処理により画像情報を推定、記憶する。 (構成(7)〜(9)の効果)空間的相関情報算出装置
14により算出された相関関数の形状は、領域抽出画像
の補間処理や、関数形の近似のため必ずしも正確に求め
ることができない。そこで、特に推定の難しいエッジ領
域において相関関数の形状を、経験的に良好な結果が得
られるように補正することで、より精度の高い推定がで
きる。 (構成(10)〜(12)に対応する発明の実施の形
態)この発明には上記した第3実施形態が対応する。構
成中の第一画像信号推定手段は上記した自己回帰モデル
に基づき領域抽出画像の自己相関関数情報を用いて画像
情報を推定する手段に、第二画像信号推定手段は上記し
た簡易線形補間装置35により予め定められた補間位置
近傍の画素情報の線形和として補間位置の画素情報を推
定する手段に、切換手段は上記した図8の推定方法切り
替え装置33にそれぞれ対応する。
【0088】この発明では、構造情報抽出装置31の解
析により得られた推定位置近傍の画像構造に応じて、平
坦領域での簡易線形補間とエッジ領域での自己回帰モデ
ルに基づく方法とを使いわける。構造情報抽出装置31
は領域抽出装置12により抽出された領域抽出画像の構
造を解析し、推定方法切り替え装置33において推定方
法を選択するために用いるパラメータを算出する。推定
方法切り替え装置33は、構造情報解析の結果から領域
抽出画像のエッジ強度が所定の値よりも大きい場合に第
一の画像信号推定手段、小さい場合に第二の画像信号推
定手段を用いて画像信号を推定する。 (構成(10)〜(12)の効果)領域抽出画像の構造
に応じて画像信号推定方法を切り替えることにより、推
定精度を維持しながら計算量の少ない画像信号推定を行
なうことができる。例えば推定が容易な画像構造が平坦
な領域では、計算量の多い自己回帰モデルに基づく推定
方法を用いるのではなく、計算量の比較的少ない簡易線
形補間装置35による推定を行なう。また、構造情報解
析装置31により得られた情報を第一の画像信号推定方
法の処理補正に組み込むか、もしくは第二の画像信号推
定方法として用いることで、より高精度な推定が可能と
なる。 (構成(13)、(14)に対応する発明の実施の形
態)この発明には上記した第4実施形態が対応する。構
成中の推定係数保存手段は図9のメモリカード36に、
推定係数選択手段は推定係数選択装置37にそれぞれ対
応する。この発明では、上記した第1実施形態において
計算量の多い推定係数の演算を予め複数の所定のパター
ンについて求めておき、推定位置近傍の画像構造と推定
係数のテーブルを作成、記憶しておく。画像情報の推定
の際にこのテーブル情報を利用することで演算を高速化
させる。図9の構造情報抽出装置31は、領域抽出画像
とパターン記憶装置38内に記憶された所定のパターン
画像とのパターンマッチング演算を行ない、類似度を評
価する。そして、類似度の高いパターンに対応する推定
係数をメモリカード36に記憶されているテーブルデー
タより求め、類似度の評価値に基づく適当な重みづけに
より推定係数を算出する。求めた推定係数を用いて画像
信号推定装置17により画像信号を推定し、補正画像記
憶装置18に記憶する。 (構成(13)、(14)の効果)複数の所定の構造情
報に対応する推定係数を保存しておくことで、領域抽出
画像からの推定係数を算出するための演算を行なうこと
なく推定係数を求めることができる。このように計算量
の多い演算部分を予め所定の画像についてのみ演算して
テーブルデータとして保存しておくことで、実際の処理
の際にはテーブルデータを用いて計算量を削減すること
ができる。 (構成(15)〜(17)に対応する発明の実施の形
態)この発明には、上記した第6実施形態が対応する。
構成中の第二領域抽出手段は図11の相関領域抽出装置
41に対応する。この発明では、ARモデルがよく成り
立つ推定位置近傍の領域を推定して相関領域を定めるこ
とで、効率的に高精度な画像情報の推定を行う。図11
の構造情報抽出装置31は領域抽出画像の微分画像を作
成し、相関領域抽出装置41により微分値がほぼ一定の
領域を相関値も一定の領域と推定して相関領域とする。
相関領域の自己相関関数を空間的相関情報算出装置14
により求め、以下、上記した第1実施形態と同様の処理
により画像信号の推定記憶を行なう。 (構成(15)〜(17)の効果)相関領域抽出装置4
1により、相関が一定とみなせる領域で推定係数を算出
することにより、より精度の高い推定を行なうことがで
きる。また、計算量の多い推定係数算出の演算過程にお
いて適切な相関領域を設定することで計算量の削減が可
能となる。 (構成(18)に対応する発明の実施の形態)この発明
には、上記した第7実施形態が対応する。構成中の推定
位置再抽出手段は推定位置選択装置100に、空間的相
関情報補間手段は空間的相関情報補間装置43にそれぞ
れ対応する。
【0089】この発明では、上記した第1実施形態のよ
うに一画素ごとに推定位置の相関係数を実際に相関をと
ることにより求めるのではなく、適当なサンプル位置に
ついてのみ相関計算から相関係数を求め、サンプル位置
間における相関係数はサンプル位置における相関係数か
らの補間演算により求める。これは、相関関数の形状は
大部分空間的に連続的に変化しているという推定に基づ
く。補間によって相関係数を求めることにより、計算量
を削減できる。推定位置選択装置100は、予め定めら
れた画像情報の複数の所定の位置のうち最も近くに位置
する推定位置を選択し、選択位置として保存する。領域
抽出手段は全ての選択位置について空間的相関情報算出
装置14により相関関数の関数形の係数を算出し、相関
係数記憶装置42に記憶する。空間的相関情報補間装置
43は、相関係数記憶装置42に記憶された推定位置に
おける相関関数の関数形の係数から画像内全ての推定位
置における相関関数の関数形の係数を補間により求め
る。以下第1の実施形態と同様の処理により画像信号を
求め、補正画像記憶装置18に記憶する。 (構成(18)の効果)推定すべき画像信号の複数の位
置を所定間隔以上で疎に再抽出し、この再抽出された位
置のみに対応する局所領域の空間的相関情報を算出し、
全ての位置に関する空間的相関情報を補間している。す
なわち、相関関数の関数形の係数を推定位置選択装置1
00により選択された選択位置についてのみ求め、他の
推定位置における相関関数の関数形の係数を選択位置に
おける相関関数の関数形の係数からの補間演算により求
めることにより、計算量を削減することができる。 (構成(19)〜(22)に対応する発明の実施の形
態)この発明には、上記した第8実施形態が対応する。
構成中の補正位置決定手段は図13の制御装置52に、
領域抽出手段は図13の制御装置52と部分色間相関計
算部51に、色相関情報算出手段は図13の色間相関計
算装置50にそれぞれ対応する。補正係数算出手段は図
13の補正係数算出装置64に対応する。画像信号補正
手段は図13の輝度成分復元装置61に対応する。先見
的色相関情報保持手段は図13の相関関数パラメータ記
憶部52に対応する。
【0090】この発明では、第1実施形態と同様に、A
Rモデルにより推定位置における輝度信号を周囲の画像
情報の線形和として推定する。ただし、輝度信号はR,
G,B信号値の既知の線形和として表わされるものとす
る。輝度信号を推定するための推定係数は、RGB各色
の自己相関情報のみならず色間の相互相関情報が必要と
なるが、ここでは近似的に求めた色間相互相関を用い
る。
【0091】図13において、図2に示すようなフィル
タを有する単板式デジタルカメラ44により撮像された
画像情報はカラー画像入力端子46を通して画像処理装
置65内の画像メモリ47に伝送、記憶される。また、
コンピュータ45内に予め記憶された単板式デジタルカ
メラ44のフィルタ配置に関する情報及び輝度信号を
R,G,B色信号の線形和で表わすための輝度信号演算
係数をそれぞれ色成分マスクバッファ55及び輝度ウエ
イトバッファ56に伝送、記憶する。図13の制御装置
52は色成分マスクバッファ55内に記憶されたフィル
タ配置情報を用いてブロックI/O部48を制御して画
像メモリ47に記憶された画像情報から部分ブロック画
像をブロックバッファ49に記録する。
【0092】以上で、単板式デジタルカメラ44及びコ
ンピュータ45からの情報伝送、記憶が完了し、以下一
画素ごとに輝度信号が推定され、出力画像メモリ62に
記憶される。色間相関計算装置50は、画像メモリ47
内の画像情報、ブロックバッファ49内に記憶されたブ
ロック画像、マスク相関計算装置57で計算されたフィ
ルタ配置の相関情報を用いて、輝度信号推定係数を算出
するために必要となる色間相互相関を算出する。補正係
数算出装置64は、色間相関計算装置50において得ら
れた色間相互相関、輝度ウエイトバッファ56に記憶さ
れた輝度信号推定係数、マスク相関計算装置57により
得られたフィルタ配置の相関情報を用いて補正係数を算
出する。輝度成分復元装置61は補正係数算出装置64
により算出された補正係数を用いて輝度信号を算出し、
出力画像メモリ62に記憶する。全ての画素について輝
度信号の推定から出力画像メモリ62への記憶を行い、
処理を完了する。出力画像メモリ62に記憶された輝度
信号画像は、制御装置52の制御のもとで、輝度画像出
力端子63を通して外部の表示装置、出力装置等に伝送
される。 (構成(19)〜(22)の効果)複数の色信号からな
る画像信号に対し、各色信号間の空間的相関を利用する
ことで近傍の全ての画素から画像情報を推定することが
可能となり、各色信号を独立に回復する場合に比較して
高い精度で画像情報の推定ができる。
【0093】特定の対象を被写体とする場合には、各色
信号間の空間的相関に関する先見的な知識を予め求めて
おき有効に生かすことができる。先見的情報は画像信号
の種類に応じて切り替えて用いることで、より高精度な
推定が可能となる。
【0094】所定領域内の色信号から得られる部分的、
あるいは近似的な各色信号間の相互相関の精度は領域に
より異なる。そこで、画像情報から推定された相互相関
に色間の相互相関の一般的関数形や画像の種類に応じて
求めた色間の相互相関の関数形を当てはめることで、画
像情報の推定精度の局所的な低下を抑制することができ
る。また、相互相関の推定精度が低いと思われる位置に
おいて相互相関を周囲の相互相関から補間により求めた
り、あるいは相互相関が特定の性質をもつように規制す
ることによって推定を高精度化することも可能である。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、推定すべき画像信号の
局所領域に関する空間的相関情報を用いて画像構造に依
存した適応的推定を行なうようにしたので、任意の構造
の画像に対して最適な推定を行なうことができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図2】CCD上の色フィルタの配置を示す図である。
【図3】図1に示す領域抽出装置の構成を示す図であ
る。
【図4】図1に示す空間的相関情報算出装置の構成を示
す図である。
【図5】本発明の第2実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図6】エッジ検出のための領域抽出画像を示す図であ
る。
【図7】図5に示す空間的相関情報算出装置の構成を示
す図である。
【図8】本発明の第3実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態が適用される画像処理シ
ステムの構成を示す図である。
【図10】図9に示す構造情報抽出装置の構成を示す図
である。
【図11】本発明の第6実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図である。
【図12】本発明の第7実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図である。
【図13】本発明の第8実施形態が適用される画像処理
システムの構成を示す図である。
【図14】色成分マスクの一例を示す図である。
【図15】赤、緑成分マスクの相互相関について説明す
るための図である。
【図16】相互相関関数のデータ分布を示す図である。
【符号の説明】
1…レンズ、2…色フィルタ、3…CCD、4…単板式
デジタルカメラ、5…A/D変換装置、6…ROM、7
…画像メモリ、8…画像信号、9…撮像装置情報記憶装
置、10…画像情報記憶装置、11…推定位置決定装
置、12…領域抽出装置、13…相関範囲記憶装置、1
4…空間的相関情報算出装置、15…推定係数算出装
置、16…推定係数範囲記憶装置、17…画像信号推定
装置、18…補正画像記憶装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を生成する撮像装置に関する情
    報に基づき、推定すべき画像信号の位置を決定する推定
    位置決定手段と、 この推定位置決定手段から得られた上記画像信号の位置
    を包含する所定サイズの局所領域を抽出する領域抽出手
    段と、 この領域抽出手段から得られた局所領域に関する空間的
    相関情報を算出する空間的相関情報算出手段と、 この空間的相関情報算出手段によって算出された空間的
    相関情報に基づき、上記推定位置決定手段から得られた
    上記画像信号の位置に対応する画像信号を推定する画像
    信号推定手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記領域抽出手段から得られた局所領域
    に関する構造情報を抽出する構造情報抽出手段と、 この構造情報抽出手段で抽出された構造情報に基づき、
    上記空間的相関情報算出手段による空間的相関情報算出
    の方法を変更する変更手段と、 をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 複数の色信号からなる画像信号を生成す
    る撮像装置に関する情報に基づき、推定すべき画像信号
    の位置を決定する推定位置決定手段と、 この推定位置決定手段から得られた上記画像信号の位置
    を包含する所定サイズの局所領域を複数の色信号を含む
    画像信号から抽出する領域抽出手段と、 この領域抽出手段から得られた局所領域に関する空間的
    相関情報を算出する空間的相関情報算出手段と、 上記領域抽出手段から得られた局所領域に関する色相関
    情報を算出する色相関情報算出手段と、 上記空間的相関情報算出手段によって算出された空間的
    相関情報と上記色相関情報算出手段から算出された色相
    関情報に基づき、上記推定位置決定手段から得られた上
    記画像信号の位置に対応する画像信号を推定する画像信
    号推定手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
JP15840796A 1996-06-19 1996-06-19 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3899144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15840796A JP3899144B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15840796A JP3899144B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1013845A true JPH1013845A (ja) 1998-01-16
JP3899144B2 JP3899144B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=15671087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15840796A Expired - Fee Related JP3899144B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3899144B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064835A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Sony Corp 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体
WO2005062626A1 (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 画素信号処理装置及び画素信号処理方法
US7667738B2 (en) 2004-05-31 2010-02-23 Nikon Corporation Image processing device for detecting chromatic difference of magnification from raw data, image processing program, and electronic camera
JP2011143100A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Olympus Corp 画像処理装置、内視鏡システム、プログラム及び画像処理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064835A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Sony Corp 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体
JP4581199B2 (ja) * 2000-08-22 2010-11-17 ソニー株式会社 画像信号処理装置、画像信号処理方法、学習装置、学習方法及び記録媒体
WO2005062626A1 (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 画素信号処理装置及び画素信号処理方法
US7719575B2 (en) 2003-12-22 2010-05-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Pixel signal processing apparatus and pixel signal processing method
US7667738B2 (en) 2004-05-31 2010-02-23 Nikon Corporation Image processing device for detecting chromatic difference of magnification from raw data, image processing program, and electronic camera
JP2011143100A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Olympus Corp 画像処理装置、内視鏡システム、プログラム及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3899144B2 (ja) 2007-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5260635B2 (ja) パンクロマチック画像を用いたノイズ低減されたカラーの画像
JP4042563B2 (ja) 画像ノイズの低減
US7738699B2 (en) Image processing apparatus
US6934056B2 (en) Noise cleaning and interpolating sparsely populated color digital image using a variable noise cleaning kernel
US11625815B2 (en) Image processor and method
JP5156022B2 (ja) パンクロマチックおよびカラーの画像のノイズ低減
EP1174824A2 (en) Noise reduction method utilizing color information, apparatus, and program for digital image processing
CN105049680A (zh) 进行图像恢复处理的图像处理设备和图像处理方法
US20050041116A1 (en) Image processing apparatus and image processing program
JP2004088149A (ja) 撮像システムおよび画像処理プログラム
JPWO2011122284A1 (ja) 画像処理装置、およびそれを用いた撮像装置
KR20090078583A (ko) 저조도 영상 처리 방법 및 시스템
CN110852953B (zh) 图像插值方法及装置、存储介质、图像信号处理器、终端
EP2056607B1 (en) Image processing apparatus and image processing program
US20100026859A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer readable storage medium which stores image processing program
US7269295B2 (en) Digital image processing methods, digital image devices, and articles of manufacture
CN114445290A (zh) 一种面向硬件的联合去噪去马赛克方法
US20050025379A1 (en) Digital imaging systems, articles of manufacture, and digital image processing methods
JP2001238129A (ja) 画像処理装置、記録媒体
JPH0630308A (ja) 画像データ処理装置
JP3899144B2 (ja) 画像処理装置
JP2002197455A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4139587B2 (ja) 単板式カラーディジタルカメラにおける撮像画像の補間装置および方法
JP2001238128A (ja) 画像処理装置
JP5139350B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees