JPH10137828A - 冷間タンデム圧延方法および冷間タンデム圧延機 - Google Patents

冷間タンデム圧延方法および冷間タンデム圧延機

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JPH10137828A
JPH10137828A JP8298577A JP29857796A JPH10137828A JP H10137828 A JPH10137828 A JP H10137828A JP 8298577 A JP8298577 A JP 8298577A JP 29857796 A JP29857796 A JP 29857796A JP H10137828 A JPH10137828 A JP H10137828A
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Toshiyuki Shiraishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高生産性の実現、製造コストおよび寸法精度
の向上を可能とする圧延機および圧延方法を提供する。 【解決手段】 4スタンド以上の冷間圧延機を有する冷
間タンデム圧延機で、タンデム圧延機入側および出側に
板幅測定装置を有し、好ましくはさらに圧延機間の1ヶ
所に板幅測定装置を有し、また好ましくは出側コイラー
1基の出力または出側コイラー1基と出側ブライドルロ
ールの出力の合計が、最終スタンドの圧延機の主電動機
の出力の35%あるいは50%以上あることを特徴とす
る冷間タンデム圧延機であり、圧延を行う際、板幅を観
測し、板幅が縮小した場合、その上流側の圧延機形状制
御装置をディスクリース側すなわち端伸び側に調整し、
かつ少なくとも最終スタンドにおいて圧延材の変形抵抗
の30〜40%以上の圧延張力を負荷して圧延すること
を特徴とする冷間タンデム圧延方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4スタンド以上の
冷間圧延機を有する冷間タンデム圧延機において、高生
産性の実現、製造コストの低減および寸法精度の向上を
可能とする圧延設備およびその圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の冷間タンデム圧延機において生産
性を高めるために、または、その製造コストを減少させ
るために、冷間タンデム圧延機の圧延速度を増大させた
り、圧延スケジュールを最適化する方法等が考えられて
いた。圧延速度を増大すると、ヒートスクラッチが発生
する。ヒートスクラッチとはロールバイト内の界面温度
が上昇し、ロールバイト内で油膜破断が生じた結果発生
するワークロールと圧延材との金属接触による焼付き疵
のことである。ヒートスクラッチが発生すると製品の表
面欠陥が生じるので製品歩留が低下するばかりか、ヒー
トスクラッチの生じた圧延スタンドのワークロール組み
替えが必要なため、生産性が著しく低下するという問題
があった。
【0003】このようなヒートスクラッチ防止ための従
来技術として、例えば特開平5−98283号公報に開
示されているように耐焼付き性に優れた圧延潤滑油を使
用する方法や、特開昭56−111505号公報に開示
されているようにクーラント量を制御して板やワークロ
ールの温度を低下させる方法や、特開平6−63624
号公報に開示されているように圧延速度を低減する方法
などが一般的である。
【0004】さらに、上述のように特殊な圧延油の使用
や圧延速度の低減など、製造コストの上昇および生産性
の低下を招かずにヒートスクラッチを防止する方法とし
て、特開昭55−111961号公報に開示されている
ように、タンデム圧延機の圧延で消費する全圧延電力が
最小になる圧下パターンの設定方法や、特開昭60−4
9802号公報に開示されているように、スタンド間張
力を高め、圧延圧力が低下させ、摩擦発熱を軽減される
ことによってヒートスクラッチを防止する方法等があ
る。
【0005】また、従来、冷延における板幅の変動は、
熱間圧延に比べて小さいことから、熱間圧延のように圧
延機入側・出側に幅計を設け、その幅計の出力結果に基
づいて張力等を変化させて、積極的に板幅制御を行うこ
とはほとんどされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来法の圧下パターンを変更する方法の場合、板精度
が一時的に悪化するという問題があること、また、スタ
ンド間張力を高める方法の場合、張力増加に伴いヒート
スクラッチの防止効果は向上するが、その反面、張力レ
ベルが高いため、張力分布の変化によって板エッジ部な
どの板局部に加わる張力も高くなるので、板破断が生じ
やすくなること、あるいは、高張力化では板幅変動が大
きくなるため板幅精度が悪化するなどの問題があること
から、従来法では、ヒートスクラッチの防止効果と、経
済性および生産性のメリットを両立させるには限界があ
った。
【0007】先に本発明者らは、前記従来法の中でスタ
ンド間張力を高める方法として、出側コイラー1基の出
力または出側コイラー1基と出側ブライドルロールの出
力の合計を、最終スタンドの圧延機の主電動機の出力の
35%以上あるいは50%以上にすることによって、最
終スタンドにおいて圧延材の変形抵抗の30%以上、好
ましくは40%以上の圧延張力を負荷する高張力圧延を
実現可能とし、それにより、ヒートスクラッチの発生防
止を図り、かつ、板破断せずに安定した高張力圧延を実
現する、冷間タンデム圧延設備およびその圧延方法を提
案した。
【0008】すなわち、冷間圧延におけるヒートスクラ
ッチ発生の主な原因は、ロールバイト内のロールと圧延
材の界面の温度上昇であり、この温度上昇は、加工発熱
に起因するものと摩擦発熱に起因するものとがある。摩
擦発熱量は、圧延荷重が減少すると摩擦せん断力も小さ
くなり減少する。圧延荷重は、張力を増加させることに
よって低減可能であるので、張力を増加させることは、
ロールバイト内の界面温度を低下させることとなり、ヒ
ートスクラッチ防止に対して有効な手段となる。
【0009】ここで、圧延スタンドの入側および出側に
おける張力のレベルを表す指標である張力負荷比κ(張
力/圧延材の変形抵抗)を定義する。即ち、圧延スタン
ドの入側および出側の張力負荷比をκb およびκf とす
ると、当該圧延スタンドにおける入側張力σb および出
側張力σf は、圧延材の引張試験から得られる圧延スタ
ンド入側および出側の圧延材の0.2%耐力σyiおよび
σyoに前述の張力負荷比を乗じた値、即ち、σb =κb
σyi、σf =κf σyoとなる。なお、以降の説明におい
ては、張力負荷比あるいはκと記した場合、この張力負
荷比あるいはκは圧延スタンドの入側および出側の張力
負荷比κb およびκf の双方を含むものとする。
【0010】図7は張力負荷比を変化させた場合の実験
から求めた圧延荷重比[無張力圧延時(κ=0)の圧延
荷重を1とする]に及ぼす張力負荷比κの影響を示すも
のである。また、図8は図7に示したのと同じ圧延条件
でワークロールの摩耗量(荷重と滑りを加えた状態で、
10万回ほど回転させた後のワークロールの重量を実験
前のワークロール重量から減じた重量)に及ぼす張力負
荷比κの影響[無張力圧延時(κ=0)の摩耗量を耐摩
耗性1とする]を示すものである。
【0011】図7および図8より、張力負荷比κが大き
ければ大きいほどロールバイト内の圧力および接触弧長
が減少するので、圧延荷重比および耐摩耗性に及ぼす張
力負荷比の効果は大きいことが明らかになった。図9は
ヒートスクラッチ等が生じた場合に生じる製品の表面欠
陥発生比率に及ぼす張力負荷比κの影響[無張力圧延時
(κ=0)の表面欠陥発生率を1とする]を示す。図9
により、張力負荷比κが大きくなるにつれて表面欠陥発
生率は減少し、張力負荷比κ=0.3程度を境にして、
表面欠陥が発生しなくなることが明らかになった。
【0012】以上のことから、張力負荷比κを0.3以
上、好ましくは0.4以上、即ち、張力を当該圧延スタ
ンド入側および出側の圧延材の変形抵抗の30%以上、
好ましくは40%以上の入側および出側張力を負荷する
ものである。これによって、ヒートスクラッチ等の発生
しない圧延が可能となるとともに、圧延荷重を低減で
き、ワークロール表面の粗度を長期に維持できる耐摩耗
性を確保した圧延が可能となる。
【0013】張力負荷比は各スタンドとも、上記のよう
に設定しても良いが、ヒートスクラッチ等の発生し易い
圧延スタンドのみ設定しても良い。特に、圧延速度が最
も速くなる最終圧延スタンドでは、ヒートスクラッチ等
が発生し易いため、少なくとも最終圧延スタンドにおい
ては、張力負荷比κを0.3以上、好ましくは0.4以
上に設定することが望ましい。
【0014】次に、上述した圧延方法を実現するための
冷間タンデム圧延機について説明する。既存のタンデム
圧延機では通常操業レベルの圧延速度(1000〜20
00m・min -1)では、最終スタンド出側にあるコイラ
ー1基の主電動機の出力が小さいため最終スタンド出側
の張力レベルを大きく取ることはできない。現状では、
出側コイラー1基の出力または出側コイラー1基と出側
ブライドルロールの主電動機の合計は、製品板厚が0.
6mm以上の製品が全生産量の50%以上を占める厚手系
の冷間タンデム圧延機では最終スタンドの圧延機の主電
動機の出力の47%以下であり、また、製品板厚が0.
6mm未満の薄手系の製品が全生産量の50%以上を占め
る冷間タンデム圧延機では最終スタンドの圧延機の主電
動機の出力の32%以下である。従って、低炭素鋼の圧
延の場合、最終スタンドの出側の張力レベルは通常5〜
10kgf ・mm-2程度である。低炭素鋼の場合、最終スタ
ンド近傍では加工硬化により変形抵抗は60〜70kgf
・mm-2程度であるので、上記張力レベルは変形抵抗の7
〜17%程度の低い値になっている。
【0015】従って、最終圧延スタンドにおいて張力負
荷比κを0.3以上、好ましくは0.4以上にするため
には、最終スタンドの主電動機の出力とコイラー系の主
電動機の出力またはコイラー系とブライドルロールの主
電動機の出力の合計を最適化する必要がある。そのため
には、先ず、圧延機が成す仕事とコイラー系即ちコイラ
ー単独あるいはコイラーとブライドルロールが成す仕事
を求める必要がある。
【0016】そこで、コイラー系が成す仕事Wc と圧延
機が単位時間に成す仕事WM の比を比較する。圧延機が
単位時間に成す仕事WM は(1)で表される。 WM =TV0 /{R(1+fS )} (1) ここで、Rはロール半径、V0 は圧延スタンドの出側板
速度、Tは、圧延トルク(上下のロール2本分)で、例
えばHillの式より算出し、fS は先進率で、例えば
Bland&Fordの式を用いて算出する。
【0017】また、コイラー系即ちコイラー単独あるい
はコイラーとブライドルロールが成す仕事Wc は式
(2)で表される。 Wc =V0 κσy h′b (2) ここで、h′は出側板厚、bは板幅、σy は0.2%耐
力で、下式(3)のひずみεを0.002として求めら
れる。 σy (ε)=a(ε+ε0 n (3) ここで、a,ε0 ,nは定数で、予め行われた引張試験
の実験結果によって求められる。
【0018】表1にコイラー系が成す仕事Wc と圧延機
が単位時間に成す仕事WM を計算し比較した代表的な計
算結果を示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1では製品板厚を0.6mm未満に圧延す
る薄手系および製品板厚を0.6mm以上に圧延する厚手
系の最終スタンドの圧延条件を想定した。但し、変形抵
抗を表す式(3)の定数は、予め引張試験によって得ら
れた値、a=67kgf ・mm-2、ε0 =0.03、n=
0.2とし、摩擦係数は冷間圧延の最終スタンドにおけ
る通常の圧延条件において得られた代表的な摩擦係数μ
=0.05を用いた。なお、表1中のロール半径Rは通
常の冷間タンデム圧延機の最終スタンドに使用されてい
る代表的なロール半径とし、圧下率r、圧延荷重P、ワ
ークロール速度V R 、素材板厚H3 は通常の冷間タンデ
ム圧延における代表的な圧延条件の範囲の値を用いてい
る。
【0021】前述したように安定した冷間タンデム圧延
を行うためには張力負加比κは0.3以上必要である。
そのためには、表1(コイラー系が単位時間になす仕事
Oと最終スタンド圧延機が単位時間になす仕事WM
比を表したもの。)から分かるように、コイラー系の仕
事は、製品板厚が0.6mmの製品を製造する冷間タンデ
ム圧延機では最終スタンドの圧延機の仕事の50%以
上、また、製品板厚が0.2mmの薄手系の製品を製造す
る冷間タンデム圧延機では最終スタンドの圧延機の仕事
の35%以上必要であることが分かる。即ち、コイラー
系の主電動機の出力は、製品板厚が0.6mmの製品を製
造する冷間タンデム圧延機では最終スタンドの圧延機の
主電動機の50%以上、また、製品板厚が0.2mmの薄
手系の製品を製造する冷間タンデム圧延機では最終スタ
ンドの圧延機の主電動機の出力の35%以上必要であ
る。
【0022】なお、出側コイラーのみで大きな張力を発
生させる代わりに、コイラー切り替え時も考慮して最終
スタンドと出側コイラーの間に張力負荷用のブライドル
ロールを設置しても良い。この場合は、出側コイラー1
基と出側ブライドルロールの出力の合計が上記条件を満
足すればよい。以上のことをパラメータ平均板厚hを用
いて整理すると、出側コイラー1基の主電動機の出力ま
たは出側コイラー1基の出側ブライドルロールの主電動
機の出力の合計をWc 、最終スタンドの圧延機の主電動
機の出力をWM した場合、Wc ≧(0.375h+0.
275)WM である冷間タンデム圧延機が必要であるこ
とが分かる。
【0023】なお、その際前述したように全圧延張力
(圧延張力に板厚と板幅を乗じた値)は圧延機入側と出
側で同じ値にすることによって、圧延機には過剰な負荷
(メカロスも含む)はかからなくなり電力原単位も向上
することから、圧延機入・出側で全圧延張力を等しくす
る方が好ましい。以上のように、出側コイラー1基の出
力または出側コイラー1基と出側ブライドルロールの出
力の合計を、最終スタンドの圧延機の主電動機の出力の
35%以上あるいは50%以上にすることによって、最
終スタンドにおいて圧延材の変形抵抗の30%以上、好
ましくは40%以上の圧延張力を負荷する高張力圧延を
実現可能とし、それにより、ヒートスクラッチの発生防
止を図ることができる。
【0024】しかしながら、張力を変形抵抗の30%〜
40%以上にした場合、板端部の張力応力レベルが上昇
するので板破断が生じやすくなる。特にノートリム材を
圧延するような場合には、板端部に微少なクラックが入
りやすく、そのため板破断は一層生じやすくなる。した
がって、ヒートスクラッチおよび板破断を同時に防止す
るためには、張力が変形抵抗の30%〜40%以上の高
張力圧延を行うと共に、板端部の過大な張力が加わるこ
とが原因で生じるような板破断を防止するための張力分
布の制御が必要である。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
従来法の問題点を解決するためのものであり、本発明の
請求項1は、形状制御装置を備えた冷間圧延機を4スタ
ンド以上有する冷間タンデム圧延機において、タンデム
圧延機の入側および出側において圧延材の板幅を測定
し、この板幅測定値から、タンデム圧延機入側と出側の
板幅変化量を算出し、この板幅変化量が所定の予め定め
た板幅変化量の許容値を超えないよう形状制御装置を制
御すると共に、少なくとも最終スタンドにおいて圧延材
の変形抵抗の30%以上の圧延張力を負荷して圧延する
ことを特徴とする冷間タンデム圧延方法である。
【0026】請求項2は、形状制御装置を備えた冷間圧
延機を4スタンド以上有する冷間タンデム圧延機におい
て、タンデム圧延機の入側、出側およびタンデム圧延機
間の少なくとも1スタンド以上の圧延機の出側において
圧延材の板幅を測定し、タンデム圧延機の第1スタンド
とタンデム圧延機間で出側板幅を測定したより上流側に
あるスタンドとの間と、出側板幅を測定したより上流側
にあるスタンドの下流に隣接するスタンドと出側板幅を
測定したより上流側にあるスタンドより下流で且つより
上流側にある出側板幅を測定したスタンドとの間、およ
び出側板幅を測定した最下流側にあるスタンドの下流に
隣接するスタンドと最終スタンドとの間とにより逐次ス
タンド区間を構成し、上記測定結果から、各スタンド区
間毎に、板幅変化量を算出し、このスタンド区間の板幅
変化量が、予め各スタンド区間毎に定めた板幅変化量許
容値を超えないように、形状制御装置を制御すると共
に、少なくとも圧延材の変形抵抗の30%以上の圧延張
力を負荷して圧延する圧延方法である。
【0027】請求項3は、形状制御装置を備えた冷間圧
延機を4スタンド以上有する冷間タンデム圧延機におい
て、タンデム圧延機の入側、およびタンデム圧延機の各
圧延機出側において圧延材の板幅を測定し、この板幅測
定値から、タンデム圧延機の各圧延機の入側と出側の板
幅変化量を算出し、これらの板幅変化量が、タンデム圧
延機の各圧延機の入側と出側においてそれぞれ予め定め
た板幅変化量の許容値を超えないよう形状制御装置を制
御すると共に、少なくとも最終スタンドにおいて圧延材
の変形抵抗の30%以上の張力を付加して圧延すること
を特徴とする冷間タンデム圧延方法である。
【0028】請求項4は、各スタンドに形状制御装置を
備えた4スタンド以上の冷間圧延機を有する冷間タンデ
ム圧延機であって、このタンデム圧延機の少なくとも入
側および出側に板幅測定装置を有することを特徴とする
冷間タンデム圧延機である。請求項5は、冷間タンデム
圧延機の圧延機間の少なくとも1箇所に、板幅測定装置
を有することを特徴とする請求項4に記載の冷間タンデ
ム圧延機である。
【0029】請求項6は、冷間タンデム圧延機の出側
に、コイラー、またはコイラーとブライドルロールを有
し、このコイラー1基の主電動機の出力、またはコイラ
ー1基の主電動機の出力とブライドルロールの主電動機
の出力との合計出力と、冷間タンデム圧延機の最終スタ
ンドの主電動機の出力と、この冷間タンデム圧延機によ
って圧延する製品の平均板厚とが、下記の関係を満たす
ことを特徴とする請求項4または5に記載の冷間タンデ
ム圧延機である。
【0030】Wc ≧(0.375h+0.275)WM 但し、Wc :コイラー1基の主電動機の出力、またはコ
イラー1基の主電動機の出力とブライドルロールの主電
動機の出力との合計出力 WM :冷間タンデム圧延機の最終スタンドの主電動機の
出力 h:冷間タンデム圧延機によって圧延する製品の平均板
【0031】
【発明の実施の形態】そこで、次に、本発明は板幅の測
定・制御することによって張力分布の制御を行い板破断
を防止するものである。以下、本発明の方法について説
明を行う。先ず、本発明の基本的な原理となっている板
幅変化のメカニズムについて、板圧延解析システム(3
次元剛塑性FEMによる板変形解析と分割モデルによる
汎用のロール変形解析を連成させた解析システム)を用
いて解析した結果から得られた知見に基づいて説明す
る。
【0032】図4,5に、圧延機形状制御装置(ここで
はワークロールベンディング装置を備えており、ロール
ベンディング力を変化させている)を変化させて計算し
た場合のロールバイト入口近傍、ロールバイト内、ロー
ルバイト出口近傍における板幅の変化およびロールバイ
ト出口における幅方向の張力の変化を示す。なお、ここ
では、ロールバイト入口近傍、ロールバイト内、ロール
バイト出口近傍の3つの領域を簡単にロールバイト近傍
と表現することにする。これらの図より、ディクリース
側(形状が端伸び側:F<0)へベンディング力を作用
させた場合、ロールバイト近傍での幅広がり量が増加
し、張力分布に関しては、板端から、100mm程度の領
域の張力が減少しているのがわかる。これに対して、イ
ンクリース側(形状が中伸び側:F>0)へベンディン
グ力を作用させた場合、ロールバイト近傍で板幅減少を
示すようになり、張力分布に関しては、板端部から10
0mm程度の領域の張力が増加しているのがわかる。この
ように、ロールバイト近傍における板幅変化は、板端の
張力が高くなるほど板幅が減少(幅縮み)し、板端の張
力が低くなるほど板幅が増加(幅広がり)する傾向にあ
る。板端からle =50mmの範囲の板端部の平均張力を
σ′とし、ロールバイト近傍での板幅変化量をΔWとす
ると、σ′とΔWの関係は図6に示すような関係で表わ
せ、圧延条件(接触弧長ld )により変化することがわ
かる。したがって、ロールバイト近傍の板幅変化量ΔW
は、σ′,ld の関数として次式のように表わすことが
できる。 ΔW=ΔW(σ′,ld ) (4) また、板端部の平均張力σ′は、圧延条件、すなわち、
ロールベンディング力F、スタンド入側・出側の単位断
面積あたりの平均張力σb ,σf 、出側板厚h′、板幅
W、接触弧長ld によって変化し、これらの関数として
次式のように表すことができる。 σ′=σ′(F,σb ,σf ,h′,W,ld ) (5) このように、板幅変化、板端部の張力および圧延条件
(ロールベンディング力、平均張力等)には式(4)、
(5)のような関係があることから、本発明では、板幅
を検出端として、張力の変動を板幅変動に置き換えて、
板幅制御を行うことによって、ヒートスクラッチを防止
し且つ板破断を防止しようとするものである。すなわ
ち、板破断を起こさない限界の板端部の平均張力σ′=
σ′lim とすると、σ′lim に基づき、式(4)から許
容の板幅変化ΔWlim を定め、板幅の変化を観測し許容
の板幅変化ΔWlim を超えるような板幅減少を生じない
ように板幅制御量を定め、この板幅制御量に基づき式
(5)より形状制御装置の操作量としてロールベンディ
ング力Fまたは入側・出側平均張力σb ,σf を求め、
これに基づいて制御することにより、板端部に過大な張
力が加わることが原因で生じるような板破断を防止する
ことができる。なお、限界の板端部の平均張力σ′li m
は予め引張試験で求めた圧延材の破断応力より小さい
(5〜10kgf ・mm-2小さい)値を設定することが好ま
しい。また、この制御においては、入側・出側張力を低
減するよりも、ロールベンディング力等を操作して幅方
向張力分布を変化させる方が高生産性を維持するために
は好ましい。
【0033】なお、式(5)では説明を簡単にするため
に、形状制御装置としてはロールベンディング装置にお
けるベンディング力のみを考慮したが、ロールクロス装
置、ロール軸方向シフト装置、ロールプロフィル制御装
置の操作量と板幅変化量との関係を求めておき、所定の
張力以下となる板幅変化量を求め、この幅変化量以下と
なるように張力分布を含めて張力を制御することができ
る。また、これらの形状制御装置をいくつか併用して張
力を制御することや、これらの形状制御装置をロールベ
ンディング力の代わりに用いることができることは言う
までもない。
【0034】次に、本発明を実施例である図1を用いて
詳細に説明する。図1は4スタンドからなる冷間タンデ
ム圧延機であり、圧延材1を圧延している。各スタンド
の圧延機は4段圧延機であり、ワークロール2a〜2
d、バックアップロール3a〜3dおよび形状制御装置
4a〜4dを備えた4段圧延機と、演算処理装置8とを
有している。タンデム圧延機の入側と出側には、入側コ
イラー5a、出側コイラー5b、入側板幅測定装置6a
および出側板幅測定装置6bが設置されている。
【0035】本発明の冷間タンデム圧延機においては、
図1に示すようにこのタンデム冷間圧延機の少なくとも
入側および出側に設ければ良いが、後述するように、タ
ンデム圧延機の任意のスタンド間にも設けることが好ま
しい。また、この例では、出側コイラー5bの主電動機
は、最終スタンドの圧延機の主電動機の出力の50%以
上の出力を有しており、各スタンド間の張力は圧延材の
変形抵抗の30%〜40%以上の圧延張力を付与して圧
延可能である。
【0036】このような冷間タンデム圧延機において、
圧延材1が、圧延材の変形抵抗の30%〜40%以上の
張力を付与して圧延され、タンデム圧延機の入側および
出側においては、板幅測定装置6a,6eより、圧延材
1の板幅W(0) ,W(4) が検出されている(但し、
(0)はタンデム圧延機入側、(4)は圧延スタンドの
番号を示す)。演算処理装置8内では、検出されたタン
デム圧延機の入側・出側における板幅W(0) ,W(4)
ら、第1〜4(1;4と表わす。以下同じ)スタンドの
圧延機での板幅変化の累積値、すなわち、タンデム圧延
機全体での板幅変化量をΔW(1;4) とすると、ΔW
(1;4) は次式から計算される。 ΔW(1;4) =W(4) −W(0) (+:板幅増加、−:板幅減少) (6) また、これを一般的に第n〜N(n;Nと表わす。以下
同じ)スタンドの圧延機の場合として表すと次式で表さ
れる。 ΔW(n;N) =W(N) −W(n-1) (6′) ただし、ΔW(n;N) :第n〜Nスタンドの圧延機間の累
積板幅変化、W(n-1) :第nスタンド入側の板幅、W
(N) :第Nスタンド出側の板幅 この板幅変化量ΔW(1;4) が、タンデム圧延機内で板破
断が生じる可能性がある負側(板幅減少側)の許容値Δ
lim (1;4) を超えた場合、タンデム圧延機内で修正す
べき板幅修正量ΔWc (1;4) (板幅増加側への修正量)
が例えば、次式のように計算される。 ΔWc (1;4) =ΔW(1;4) −ΔWlim (1;4) (7) また、これを一般的に第n〜Nスタンドの圧延機の場合
として表すと次式で表される。 ΔWc (n;N) =ΔW(n;N) −ΔWlim (n;N) (7′) ただし、ΔWc (n;N) :第n〜Nスタンドの圧延機での
板幅修正量、ΔWlim (n ;N) :第n〜Nスタンドの圧延
機での板幅変化の許容値 また、タンデム圧延機での許容値ΔWlim (1;4) は、例
えば、式(4)から求まる第iスタンドの板幅変化量の
許容値ΔWlim (i) (i=1〜4)、第iスタンドの板
幅変化ΔW(i) (i=1〜4)とすると、図10に示す
ように、タンデム圧延機内のいずれかのスタンドでΔW
(i) −ΔWlim (i) だけ変化した場合、板破断を起こす
可能性があので、ΔW(i) −ΔWlim (i) の最小値を基
準にして、タンデム圧延機全体としての許容値ΔWlim
(1;4) は、次式のように計算される。 ΔWlim (1;4) =ΔW(1;4) −min (ΔW(i) −ΔWlim (i) )(i=1〜4) (8) ただし、min( )は、第i=1〜4スタンド内での最小値
を表す。また、これを一般的に第n〜Nスタンドの圧延
機の場合として表すと次式で表される。 ΔWlim (n;N) =ΔW(n;N) −min (ΔW(i) −ΔWlim (i) )(i=n〜N) (8′) この板幅修正量ΔWc (1;4) に基づき、第1〜4スタン
ド内で板破断が生じる可能性があるスタンドを特定し、
そのスタンドの形状制御装置によってベンディング力あ
るいはシフト量などを調整し優先的に板幅を制御するこ
とによって板破断防止制御が実現できる。なお、形状制
御装置のベンディング力、シフト量などの制御量は、板
幅修正量ΔWc (1;4) に応じて式(4)、式(5)より
演算する。ところで、この例の場合、タンデム圧延機内
のスタンド間に板幅測定装置を有していないので、形状
制御装置を制御すべきスタンドを例えば、以下のような
方法によって、特定し制御する。
【0037】すなわち、第i=1〜4スタンドのロール
ベンディング力F(i) 、スタンド入側・出側の単位断面
積あたりの平均張力σb (i) ,σf (i) 、出側板厚h′
(i)、接触弧長ld (i) を現状の圧延条件の設定値およ
び測定値より求め、式(5)より、第iスタンドの板端
部の平均張力をσ′(i) (i=1〜4)を推定する。
σ′(i) が最も高いスタンドが板破断の可能性が高いの
で、このスタンドを第jスタンドとして制御を行うスタ
ンドとして特定する。なお、この場合、式(5)におい
て各スタンド出側の板幅の絶対値W(i) が必要となる
が、各スタンドの板幅変化ΔW(i) は、板幅W(i) に比
べ微小であるので、板幅W(i) は各スタンドで一定であ
ると近似する。第jスタンドの板幅修正量ΔWc (i)
ΔWc (i) =ΔWc (1;4) とし、式(4)、式(5)よ
り、第jスタンドの形状制御装置の操作量Fc (i) を算
出する。この操作量Fc (i) に基づき、第jスタンドの
形状制御装置を操作する。操作後、同様に、第i=1〜
4スタンドの板端部の平均張力をσ′(i) (i=1〜
4)を求め、次に制御を行うべき第jスタンドを特定
し、第jスタンドの形状制御装置の操作量を設定し、板
幅変化量ΔW(1;4) が負側の許容値ΔWlim (1;4) 以下
になるまで、形状制御装置4a〜4dによる制御を繰り
返し実施する。
【0038】また、上述のように、タンデム圧延機の入
側・出側の板幅測定装置に加え、タンデム圧延機内の第
k〜第k+1スタンド間(1≦k<4)に板幅測定装置
を設けることによって、第i=1〜kスタンド間および
第i=k+1〜4スタンド間の板幅変化ΔW(1;k) およ
びΔW((k+1);4) をそれぞれ求めることができ、また、
第8′式より、第i=1〜kスタンド間の板幅変化の許
容値ΔWlim (1;k) 、第i=k+1〜4スタンド間の板
幅変化の許容値ΔWlim ((k+1);4) を求め、上記と同様
の方法で、i=1〜kスタンド間および第i=k+1〜
4スタンド間のそれぞれで、板破断の可能性が大きく形
状制御装置4a〜4dを操作すべきスタンドそれぞれ特
定し、各許容値ΔWlim (1;k) 、ΔWlim ((k+1);4)
超えないように形状制御装置4a〜4dを制御する。こ
の場合、上述の場合に比べ、板幅測定装置が増えること
によって板幅変化の不明なスタンド数が減ることによっ
て、より高精度に板幅制御することが可能となる。
【0039】さらに、これをタンデム圧延機の第1圧延
機の入側、およびタンデム圧延機の最終圧延機の出側ほ
か、タンデム圧延機間の任意の1以上の圧延機、例えば
上流側からkスタンド、kスタンドより下流側のjスタ
ンドおよび更にこれより下流側のmスタンドの出側にお
いて板幅を測定する例により説明すると、出側板幅を測
定したタンデム圧延機間の圧延スタンドについて、上流
側から下流側に向かって次のように逐次スタンド区間を
構成する。
【0040】すなわち、タンデム圧延機の第1スタンド
とタンデム圧延機間で出側板幅を測定したより上流側に
あるKスタンドとの間と、出側板幅を測定したより上流
側にあるKスタンドの下流に隣接するK+1スタンドと
出側板幅を測定したより上流側にあるkスタンドより下
流にあり、かつより上流側の出側板幅を測定したスタン
ドJとの間、出側板幅を測定したより下流側にあり、か
つ出側板幅を測定したJスタンドの下流に隣接するJ+
1スタンドとより下流側にある出側板厚を測定したmス
タンドとの間、およびより下流側にある出側板厚を測定
したmスタンドの下流に隣接するm+1スタンドと最終
スタンドとの間により、それぞれスタンド区間が構成さ
れる。なお、この例では、mスタンドが最下流側の測定
スタンドとなる。
【0041】この各スタンド区間の板幅変化量は、それ
ぞれ、第1スタンド入側板幅と第Kスタンド出側板幅と
の差、第K+1スタンド入側板幅すなわち第Kスタンド
出側板幅と第Jスタンド出側板幅との差、第J+1スタ
ンドの入側板幅すなわち第Jスタンド出側板幅と第mス
タンド出側板幅との差、第m+1スタンドと最終スタン
ド出側板幅との差、によって求められる。
【0042】このように、板幅を測定した圧延スタンド
について、その上流スタンドから下流側スタンドに向か
って、逐次構成された各スタンド区間毎に上記測定結果
から板幅変化量を算出することができる。一方、これら
の測定スタンド間毎に板幅変化許容値を上述のように
(8′)式により予め求めておくことができる。したが
って、各スタンド間毎に板破断の可能性が大きく形状制
御装置を操作すべきスタンドを特定し、各測定スタンド
間毎に定めた位置幅変化許容値を超えないように、形状
制御装置を制御する。
【0043】この説明においては、タンデム圧延機入側
(第1圧延機入側)およびタンデム圧延機出側(最終圧
延機出側)の他にタンデム圧延機間の3つのスタンドの
出側において測定した例を示したが、これより少ないス
タンド又は多いスタンドにおいて測定した場合も、上記
の説明に準じて上流側から下流側に逐次スタンド間を構
成し、形状制御装置を制御することができる。
【0044】なお、好ましくはたとえば4スタンドから
なるタンデム圧延機の全スタンド間に板幅測定装置を設
ければ、各スタンドの入側および出側の板幅変化の測定
結果から第1〜4スタンドの板幅変化ΔWlim (i=1
〜4)が検出可能となり、第1〜4の各スタンド毎に設
定した負側の許容値ΔWlim (1) 〜ΔWlim (4) を超え
ないように形状制御装置4a〜4dを制御することによ
って、より高精度な板破断の防止制御が実現可能である
ことは言うまでもない。
【0045】また、タンデム圧延機のスタンド間に板幅
測定装置がない場合でも、スタンド間に形状検出装置を
有し、現状の各スタンドの板形状を計測あるいは推定で
きるような場合には、この形状検出値による板幅制御も
実施可能である。すなわち、最も中伸び形状側となって
いるスタンドが板破断を生じる可能性が高いスタンドで
あるから、このスタンドから優先的に形状制御装置を操
作する、例えば端伸び側に机上を変更することによっ
て、板破断を防止することも可能である。
【0046】このように、タンデム圧延機の入・出側の
板幅測定装置あるいは更に、スタンド間に備えた、板幅
測定装置あるいは、形状測定装置に基づく板幅制御を併
用することによって、板端部の張力が高く破断が生じや
すいスタンドをより高精度に特定することが可能で、そ
の特定したスタンドに対して板幅広がりを増大させる方
向、すなわち端伸び側の圧延を行うことによって、板端
に生じる過大張力を低減でき、全スタンドに渡って板破
断の生じない圧延が可能となる。
【0047】なお、一般的に冷間タンデム圧延における
板幅変化は、上記で述べたロールバイト近傍での変化が
ほとんどであり、この板幅変化量に基づき制御を行え
ば、実用的に十分な精度で板幅制御が実現可能である
が、圧延材の種類によっては、圧延機のスタンド間で板
幅変化が生じる場合がある。その場合には、スタンド間
での板幅変化量を測定あるいはその変化の要因であるス
タンド間張力、温度、時間の変化から予測し求め、この
スタンド間の板幅変化量を考慮に入れ、上述の板幅制御
を行う必要がある。
【0048】また、板幅変化が板幅変化の許容値を超え
ない範囲では、出側板幅測定装置による板幅実測値を用
いて、出側板幅が所定の目標板幅に一致するように、ロ
ールベンダー制御あるいは張力制御を実施することがで
きる。このように、本発明を実施することによって、高
い生産性を実現しながら、圧延材のヒートスクラッチと
板破断の発生を同時に防止すると共に、製品板幅を一定
にすることにより寸法精度の向上が期待できる。
【0049】
【実施例】
〔実施例1〕図1に示すようなそれぞれに形状制御装置
を備えた第1〜第4スタンドを有し、かつ出側コイラー
の出力が最終スタンドの主電動機の出力の50%以上の
出力を有し、圧延材の変形抵抗の30%以上の張力を付
加できる冷間タンデム圧延機において、これによって牛
脂系の圧延潤滑油(4%エマルジョン)によるリサーキ
ュレーション潤滑を行ないながら、厚み3mm、幅900
mmで材質が低炭素鋼の圧延材1を冷間圧延し、厚み0.
8mmの鋼板ストリップを製造(圧延条件は冷間4スタン
ドタンデム圧延機の圧延条件として表2に示す)し、得
られた鋼板ストリップにおいてヒートスクラッチの発生
状況、板破断状況および板幅精度を調査した。
【0050】
【表2】
【0051】なお、表2に示した従来例の張力条件の場
合、第4スタンド出側でヒートスクラッチが発生しやす
い状況にある。本発明の実施例1では、第1スタンド入
側および第4スタンド出側には板幅測定装置6a,6e
を設置し、第1〜4スタンド圧延機の形状制御装置4a
〜4dを用いて、板幅制御ができるようにした。先ず、
第1スタンド入側および第4スタンド出側に板幅測定装
置を有しない冷間タンデム圧延機による従来の場合、定
常圧延状態に入ってから約1分後に、第1〜4スタンド
の出側での非接触式の温度計(図示省略)を用いて板温
度を測定した結果、第4スタンド出側の板温度が180
℃になり、板破断は生じなかったが、ヒートスクラッチ
が第4スタンドで発生した。
【0052】また、上記の従来例において、第4スタン
ド出側の張力が変形抵抗値の40%になるように張力条
件だけを変更した場合では、第4スタンドでのヒートス
クラッチの発生はなかったが、定常圧延状態に入ってか
ら約2分後に第4スタンドで板破断が生じた。これは、
張力条件だけの変更だけでは、ヒートスクラッチおよび
板破断を同時に防止できないことを示している。また、
この時の出側の板幅変動量をオフラインで測定した結
果、±1〜3mmの変動があることがわかった。
【0053】一方、第1スタンド入側および第4スタン
ド出側に板幅測定装置6a,6eを設置した冷間タンデ
ム圧延機による本発明の例では、検出板幅変化量ΔW
(1;4)が、式(8′)より求まるタンデム圧延機での許
容値ΔWlim (1;4) = 2.5mmより板幅が減少したた
め、演算処理装置8内で、第i=1〜4スタンドの板端
部の平均張力σ′(i) を求め、その結果から、第4スタ
ンド出側が最も板破断が生じやすいスタンドであること
を特定し、第4スタンド出側の板幅を優先的に調整する
ように形状制御装置4dの操作量を設定し制御した。次
いで上記と同じ方法で次に操作すべきスタンドを特定し
て制御する操作を繰り返し、板幅変化量ΔW(1;4) が許
容値ΔWlim (1;4) より幅広がり側へ板幅が変化するま
で、形状制御装置4a〜4dによる板幅制御を繰り返し
実施した。
【0054】その結果、定常圧延状態に入ってから、第
1〜4スタンドの出側で板温度計(図示省略)を用いて
板温度を測定した結果、板温度は162℃〜175℃の
範囲を維持されており、特に問題となった第4スタンド
においてもヒートスクラッチ、板破断ともに発生しなか
った。また、第4スタンド出側幅測定装置6eによる板
幅の測定結果から、第4スタンド出側の板幅変動量は±
1.0mm以下と減少していることがわかった。
【0055】このように、本発明を冷間タンデム圧延機
に適用して、タンデム圧延機の入・出側に板幅測定装置
6a,6eを配設して、形状制御装置4a〜4dで板幅
制御することにより、特に問題となった第4スタンドで
の摩擦発熱が減少し、ヒートスクラッチおよび板破断を
防止することができると共に、製品板幅を一定にできる
ことにより寸法精度の向上が図れることが検証された。
【0056】〔実施例2〕次に、図2のような6スタン
ドから成る冷間タンデム圧延機に本発明を適用した場合
について説明を行う。図2の冷間タンデム圧延機は、4
段圧延機であり、ワークロール2a〜2f、バックアッ
プロール3a〜3f、形状制御装置4a〜4fおよび演
算処理装置8から構成されていて、タンデム圧延機の入
側・出側には、入側・出側コイラー5a,5bが設置さ
れている。出側コイラー5bは、最終スタンドの圧延機
の主電動機の出力の35%以上の出力があり、各スタン
ド間の張力は圧延材の変形抵抗の30%〜40%以上の
圧延張力を付与可能である。また、タンデム圧延機の入
側である第1スタンド入側、タンデム圧延機の出側であ
る第6スタンド出側、およびタンデム圧延機の圧延機間
として第3圧延機の出側の合計3箇所に、板幅測定装置
6a,6g,6dが設置され、また、第6スタンド出側
には形状測定装置9が設置されている。表3に冷間6ス
タンドタンデム圧延機の圧延条件を示した。
【0057】
【表3】
【0058】表3に示したように、第6スタンド出側の
張力が変形抵抗値の44%になるような圧延条件を設定
し、牛脂系の圧延潤滑油(4%エマルジョン)によるリ
サーキュレーション潤滑を行いながら、厚み3mm、幅9
00mmで材質が低炭素鋼の圧延材1を冷間圧延し、厚み
0.4mmの薄手の鋼板ストリップを製造し、得られた鋼
板ストリップにおいてヒートスクラッチの発生状況、板
破断状況および板幅精度を調査した。
【0059】先ず、第1スタンド入側および第6スタン
ド出側に板幅測定装置6a,6gのみを用いて、実施例
1と同様に、タンデム圧延機の入・出側の板幅測定値に
基づく板幅制御を形状制御装置4a〜4fにおいて実施
した場合、各スタンド出側のヒートスクラッチの発生は
なく、正常に圧延が行われたが、板幅変動が±0.8〜
1.4mmであることがわった。
【0060】次に、本発明の実施例2では、板幅測定装
置6a,6dから第1〜3スタンド間の板幅変化量ΔW
(1;3) を、板幅測定装置6d,6gから検出される第4
〜6スタンド間の板幅変化量ΔW(4;6) を求め、式
(8′)より、第i=1〜3スタンド間の板幅変化の許
容値ΔWlim (1;3) =1.8mm、第i=4〜6スタンド
間の板幅変化の許容値ΔWlim (4;6) =−0.2mmを求
め、実施例1と同様の方法で第i=1〜3スタンド間お
よび第i=4〜6スタンド間のそれぞれで、板破断の可
能性が大きく形状制御装置4a〜4fを操作すべきスタ
ンドそれぞれ特定し、各許容値ΔWlim (1;3) 、ΔW
lim (4;6) より板幅減少側へ板幅が変化しないように形
状制御装置4a〜4fを板幅制御を実施した。
【0061】その結果、定常圧延状態に入ってから、第
1〜6スタンドの出側で板温度計(図示省略)を用いて
板温度を測定した結果、板温度は160℃〜174℃の
範囲に維持されており、第1〜6スタンドでヒートスク
ラッチ、板破断ともに発生しなかった。また、この時の
板幅変動量を、第6スタンド出側の出側幅測定装置6g
によって測定した結果、±0.6mm以下であり、板幅精
度は、実施例1の場合に比べて向上することがわかっ
た。
【0062】この実施例2のように、タンデム圧延機の
入側および出側の板幅測定値に加え、圧延機間の板幅測
定が可能となり、入側および出側の板幅測定装置のみを
用いた実施例1の場合に比べ、板幅変化の不明なスタン
ド数が減ることによって、より高精度な板幅制御が可能
で、全スタンドに渡って、ヒートスクラッチおよび板破
断の生じない圧延が可能となり、さらに、板幅精度も向
上することが検証された。
【0063】なお、この実施例2の圧延機設備の場合、
第6スタンド出側に形状測定装置9を有するので、この
形状測定装置9による板形状検出値に基づき、第6スタ
ンドにおいて形状制御装置4fによって、直接、張力分
布を制御を実施することが可能だったので、この形状測
定装置による制御と上述の板幅制御を併用することによ
って、より確実なヒートスクラッチおよび板破断防止制
御が可能となった。
【0064】〔実施例3〕本発明の有効性をさらに調査
するために、実施例3では、図3に示すように実施例2
と同様の6スタンドの冷間タンデム圧延機において、タ
ンデム圧延機の各スタンドの前後に板幅測定装置6a〜
6g、第6スタンド出側に形状検出装置9を設置し、第
1〜6の各スタンドで前後の板幅測定値に基づく板幅制
御を実施した結果について説明する。なお、出側コイラ
ー5bは、最終スタンドの圧延機の主電動機の出力の5
0%以上の出力があり、実施例2の場合より、高張力圧
延が実施可能となっている。
【0065】実施例2と同様に、牛脂系の圧延潤滑油
(4%エマルジョン)によるリサーキュレーション潤滑
を行いながら、厚み3mm、幅900mmで材質が低炭素鋼
の圧延材1を冷間圧延し、厚み0.4mmの薄手の鋼板ス
トリップを製造し、得られた鋼板ストリップにおいてヒ
ートスクラッチの発生状況、板破断状況および板幅精度
を調査した。なお、圧延条件は冷間6スタンドタンデム
に圧延機の圧延条件(高速・高張力の場合)として表4
に示した。表4に示したように、実施例2の条件より高
速化・高張力化(第6スタンド出側の張力は変形抵抗値
の50%)している。
【0066】
【表4】
【0067】本発明の実施例3では、各スタンドの前後
の板幅測定装置6a〜6gから検出される第1〜6の各
スタンドの板幅変化量ΔW(1) 〜ΔW(6) のそれぞれ
が、第1〜6の各スタンド毎に設定した許容値ΔWlim
(1) =0.5mm、ΔWlim (2)=−0.2mm、ΔWlim
(3) =−0.5mm、ΔWlim (4) =−0.5mm、ΔWli
m (5) =−0.7mm、ΔWlim (6) =−0.8mmより板
幅減少側に板幅が変化しないように、第1〜6の各スタ
ンドの形状制御装置4a〜4fで繰り返し操作する板幅
制御を実施した。
【0068】その結果、定常圧延状態に入ってから、第
1〜6スタンドの出側で板温度計(図示省略)を、用い
て板温度を測定した結果、板温度は、160℃〜170
℃の範囲に維持されており、第1〜6の各スタンドでヒ
ートスクラッチ、板破断ともに発生しなかった。また、
この時の出側の板幅変動量を測定した結果、±0.5mm
以下であることがわかった。
【0069】このように、タンデム圧延機の全てのスタ
ンドの前後に板幅測定装置を設置することによって、全
スタンドの板幅変化量の測定が可能で、確実に板端部の
張力が推定可能となることから、高精度な板幅制御が実
現でき、より高速化・高張力化した場合においても、全
スタンドにおいて摩擦発熱が低減でき、ヒートスクラッ
チおよび板破断を防止することができると共に、製品板
幅を一定にできることにより寸法精度の向上が図れるこ
とが検証された。
【0070】なお、上記実施例のように、板幅測定装置
あるいは形状測定装置を増設する場合には、設備コスト
増大が伴うので、効果とコストのバランスを考慮してス
タンドを選択する。ただし、ヒートスクラッチと板破断
の発生を同時に防止するためには、少なくとも最終スタ
ンドでの適用は不可欠である。
【0071】
【発明の効果】本発明においては、4スタンド以上の圧
延スタンドからなる冷間タンデム圧延機による鋼板の圧
延に際して、従来例のようなコスト増、生産性低下を伴
わずヒートスクラッチおよび板破断の発生を同時に防止
することができ、板幅精度など品質の良好な鋼板を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の冷間タンデム圧延機設備を
示す側面説明図。
【図2】本発明の実施例2の冷間タンデム圧延機設備を
示す側面説明図。
【図3】本発明の実施例3の冷間タンデム圧延機設備を
示す側面説明図。
【図4】形状制御装置の操作量の変化させて計算した場
合のロールバイト前後の板幅変化を示す説明図。
【図5】形状制御装置の操作量の変化させて計算した場
合のロールバイト出口における張力分布の変化を示す説
明図。
【図6】板幅変化量と板端部の平均張力との関係を示す
説明図。
【図7】圧延荷重比に及ぼす張力負荷比の影響を示す
図。
【図8】耐摩耗性に及ぼす張力負荷比の影響を示す図。
【図9】表面欠陥発生率に及ぼす張力負荷比の影響を示
す図。
【図10】第1〜4スタンドの板幅変化の許容値を求め
る方法を示す図。
【符号の説明】
1…圧延材 2a〜2f…第1〜6スタンドのワークロール 3a〜3f…第1〜6スタンドのバックアップロール 4a〜4f…第1〜6スタンドの形状制御装置 5a…入側コイラー 5b…出側コイラー 6a…第1スタンド入側の板幅測定装置 6b〜6g…第1〜6スタンド出側の板幅測定装置 7a…入側ブライドルロール 7b…出側ブライドルロール 8…演算処理装置 9…形状測定装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H02P 7/67 B21B 37/00 128Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状制御装置を備えた冷間圧延機を4ス
    タンド以上有する冷間タンデム圧延機において、タンデ
    ム圧延機の入側および出側において圧延材の板幅を測定
    し、この板幅測定値から、タンデム圧延機入側と出側の
    板幅変化量を算出し、この板幅変化量が所定の予め定め
    た板幅変化量の許容値を超えないよう形状制御装置を制
    御すると共に、少なくとも最終スタンドにおいて圧延材
    の変形抵抗の30%以上の圧延張力を負荷して圧延する
    ことを特徴とする冷間タンデム圧延方法。
  2. 【請求項2】 形状制御装置を備えた冷間圧延機を4ス
    タンド以上有する冷間タンデム圧延機において、タンデ
    ム圧延機の入側、出側およびタンデム圧延機間の少なく
    とも1スタンド以上の圧延機の出側において圧延材の板
    幅を測定し、 タンデム圧延機の第1スタンドとタンデム圧延機間で出
    側板幅を測定したより上流側にあるスタンドとの間と、
    出側板幅を測定したより上流側にあるスタンドの下流に
    隣接するスタンドと出側板幅を測定したより上流側にあ
    るスタンドより下流で且つより上流側にある出側板幅を
    測定したスタンドとの間、および出側板幅を測定した最
    下流側にあるスタンドの下流に隣接するスタンドと最終
    スタンドとの間とにより逐次スタンド区間を構成し、 上記測定結果から、各スタンド区間毎に、板幅変化量を
    算出し、このスタンド区間の板幅変化量が、予め各スタ
    ンド区間毎に定めた板幅変化量許容値を超えないよう
    に、形状制御装置を制御すると共に、少なくとも圧延材
    の変形抵抗の30%以上の圧延張力を負荷して圧延する
    ことを特徴とする冷間タンデム圧延方法。
  3. 【請求項3】 形状制御装置を備えた冷間圧延機を4ス
    タンド以上有する冷間タンデム圧延機において、 タンデム圧延機の入側、およびタンデム圧延機の各圧延
    機出側において圧延材の板幅を測定し、この板幅測定値
    から、タンデム圧延機の各圧延機の入側と出側の板幅変
    化量を算出し、これらの板幅変化量が、タンデム圧延機
    の各圧延機の入側と出側においてそれぞれ予め定めた板
    幅変化量の許容値を超えないよう形状制御装置を制御す
    ると共に、少なくとも最終スタンドにおいて圧延材の変
    形抵抗の30%以上の張力を付加して圧延することを特
    徴とする冷間タンデム圧延方法。
  4. 【請求項4】 各スタンドに形状制御装置を備えた4ス
    タンド以上の冷間圧延機を有する冷間タンデム圧延機で
    あって、このタンデム圧延機の少なくとも入側および出
    側に板幅測定装置を有することを特徴とする冷間タンデ
    ム圧延機。
  5. 【請求項5】 冷間タンデム圧延機の圧延機間の少なく
    とも1箇所に、板幅測定装置を有することを特徴とする
    請求項4に記載の冷間タンデム圧延機。
  6. 【請求項6】 冷間タンデム圧延機の出側に、コイラ
    ー、またはコイラーとブライドルロールを有し、このコ
    イラー1基の主電動機の出力、またはコイラー1基の主
    電動機の出力とブライドルロールの主電動機の出力との
    合計出力と、冷間タンデム圧延機の最終スタンドの主電
    動機の出力と、この冷間タンデム圧延機によって圧延す
    る製品の平均板厚とが、下記の関係を満たすことを特徴
    とする請求項4または5に記載の冷間タンデム圧延機。 Wc ≧(0.375h+0.275)WM 但し、Wc :コイラー1基の主電動機の出力、またはコ
    イラー1基の主電動機の出力とブライドルロールの主電
    動機の出力との合計出力 WM :冷間タンデム圧延機の最終スタンドの主電動機の
    出力 h:冷間タンデム圧延機によって圧延する製品の平均板
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