JPH10131199A - 階段金網による法面植生工法 - Google Patents
階段金網による法面植生工法Info
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- JPH10131199A JPH10131199A JP30247096A JP30247096A JPH10131199A JP H10131199 A JPH10131199 A JP H10131199A JP 30247096 A JP30247096 A JP 30247096A JP 30247096 A JP30247096 A JP 30247096A JP H10131199 A JPH10131199 A JP H10131199A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、階段金網植生工法の上記した利点を
残しつつ、更に、地震などに対する耐久性を考慮したさ
コンクリート法面植生工法を明らかにすることを目的と
するものである。 【解決手段】法面に階段金網を配置すると共に、該階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付けて構築する補強構造を配設し、更に該階段金網
に植生基盤材或いは客土を配設して植生を行うことを特
徴とする階段金網による法面植生工法である。
残しつつ、更に、地震などに対する耐久性を考慮したさ
コンクリート法面植生工法を明らかにすることを目的と
するものである。 【解決手段】法面に階段金網を配置すると共に、該階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付けて構築する補強構造を配設し、更に該階段金網
に植生基盤材或いは客土を配設して植生を行うことを特
徴とする階段金網による法面植生工法である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面に階段金網を
配置すると共に、この階段金網に連係して配列した枠部
材にコンクリートの吹き付けを行なって構築した補強構
造を配置した法面の植生工法に関する。
配置すると共に、この階段金網に連係して配列した枠部
材にコンクリートの吹き付けを行なって構築した補強構
造を配置した法面の植生工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】急峻な法面にコンクリートの吹き付けを
行なって補強しコンクリート法面とした部分を緑化する
工法として、階段金網植生工法が知られている。この工
法では、金属製の細い棒を縦横格子状に組合せて階段状
に折り曲げて形成した階段金網を用意し、この階段金網
をアンカーなどでコンクリート法面に固定すると共に、
階段金網の内側に土留めネット或いはシート等を配置し
て植生基盤材或いは客土の配設を行い、草本ないし木本
の植栽或いは播種を行うものである。
行なって補強しコンクリート法面とした部分を緑化する
工法として、階段金網植生工法が知られている。この工
法では、金属製の細い棒を縦横格子状に組合せて階段状
に折り曲げて形成した階段金網を用意し、この階段金網
をアンカーなどでコンクリート法面に固定すると共に、
階段金網の内側に土留めネット或いはシート等を配置し
て植生基盤材或いは客土の配設を行い、草本ないし木本
の植栽或いは播種を行うものである。
【０００３】また、階段金網を配設しない方式では、急
峻な法面に、鉄筋で補強した鉄棒製の型枠を格子状（桝
状）に配置してコンクリートの吹き付けを行ない、これ
により形成された桝の中に植生基盤材或いは客土を配設
して植生を行なう工法も知られている。例えば、建設基
礎エンジニアリング（株）並びに（株）伊勢安金網製作
所による「フリーフレーム工法（商標）」がある。
峻な法面に、鉄筋で補強した鉄棒製の型枠を格子状（桝
状）に配置してコンクリートの吹き付けを行ない、これ
により形成された桝の中に植生基盤材或いは客土を配設
して植生を行なう工法も知られている。例えば、建設基
礎エンジニアリング（株）並びに（株）伊勢安金網製作
所による「フリーフレーム工法（商標）」がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記した「フリーフレ
ーム工法」では、急傾斜の法面に比較的大きな凹凸があ
るままで施工されるので、格子状（桝状）にコンクリー
ト枠を形成するために、かなり強固な補強用の鉄筋の組
み立てが必要であり、また、補強用の鉄筋も法面の凹凸
に沿って変形しなければならず、作業がかなり煩雑であ
り、危険な作業も伴う。
ーム工法」では、急傾斜の法面に比較的大きな凹凸があ
るままで施工されるので、格子状（桝状）にコンクリー
ト枠を形成するために、かなり強固な補強用の鉄筋の組
み立てが必要であり、また、補強用の鉄筋も法面の凹凸
に沿って変形しなければならず、作業がかなり煩雑であ
り、危険な作業も伴う。
【０００５】これに対し、前者の階段金網工法では、定
形的な階段金網が利用できるので、前記した「フリーフ
レーム工法」と比較すれば、作業能率がよい外、作業も
比較的安全である。
形的な階段金網が利用できるので、前記した「フリーフ
レーム工法」と比較すれば、作業能率がよい外、作業も
比較的安全である。
【０００６】然しながら、階段金網による植生工法で
は、法面はコンクリートの吹き付けだけで補強されるの
で、法面の高さが大で幅も大きい場合には、小さな地震
でも度重なることになれば、階段金網が横ずれしたり或
いはずり落ちなどの虞がある。
は、法面はコンクリートの吹き付けだけで補強されるの
で、法面の高さが大で幅も大きい場合には、小さな地震
でも度重なることになれば、階段金網が横ずれしたり或
いはずり落ちなどの虞がある。
【０００７】本発明は、階段金網植生工法の上記した利
点を残しつつ、更に、地震などに対する耐久性を考慮し
たさコンクリート法面植生工法を明らかにすることを目
的とするものである。
点を残しつつ、更に、地震などに対する耐久性を考慮し
たさコンクリート法面植生工法を明らかにすることを目
的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る法面植生工
法は、法面に階段金網を配置すると共に、該階段金網
に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを吹き
付けて構築する補強構造を配設し、更に該階段金網に植
生基盤材或いは客土を配設して植生を行うこと、補強
構造が、階段金網を縦方向及び／又は横方向に離間して
配置し、この離間部に枠部材を配置してコンクリートの
吹き付けを行なう構成であること、補強構造が、階段
金網を縦方向及び横方向に連続して配置し、この階段金
網に枠部材を縦方向及び／又は横方向に組み込みコンク
リートの吹き付けを行なう構成であること、枠部材の
組み込み並びにコンクリートの吹き付けが格子状（桝
状）に行なわれること、枠部材の組み込み並びにコン
クリートの吹き付けが縦方向又は横方向に行なわれるこ
と、コンクリートの吹き付けを行なう枠部材が、櫛形
金網であること、コンクリート法面や急峻な法面にお
ける階段植生工の安定を図り、法面の安定を図るため
に、階段金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンク
リートを吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植
生基盤或いは客土を投入して植生を行なう階段金網によ
る法面植生工法において、複数の階段金網を、縦方向並
びに横方向に連続する他の階段ユニットとの間に離間部
を設けて設置し、この縦横の離間部に櫛形金網を配置す
ると共に鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行なって階段金網の補強を行なうこと、コン
クリート法面や急峻な法面における階段植生工の安定を
図り、法面の安定を図るために、階段金網に枠部材を組
み込み、この枠部材にコンクリートを吹き付ける補強構
造を配置し、該階段金網に植生基盤或いは客土を投入し
て植生を行なう階段金網による法面植生工法において、
複数の階段金網を、縦方向並びに横方向に離間部を設け
ることなく連続して設置し、該階段金網の縦横の接合部
に櫛形金網を配置すると共に鉄筋を配置して補強した上
でコンクリートの吹き付けを行なって階段金網の補強を
行なうこと、コンクリート法面や急峻な法面における
階段植生工の安定を図り、法面の安定を図るために、階
段金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリート
を吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植生基盤
或いは客土を投入して植生を行なう階段金網による法面
植生工法において、複数の階段金網を、縦方向並びに横
方向に離間部を設けることなく連続して設置し、該階段
金網の縦方向の接合部に櫛形金網を縦方向にのみ配置す
ると共に鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行ない、横方向においては、階段金網の一段を
選択して鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行ないことにより階段金網の補強を行なうこと
を、それぞれ特徴とする。
法は、法面に階段金網を配置すると共に、該階段金網
に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを吹き
付けて構築する補強構造を配設し、更に該階段金網に植
生基盤材或いは客土を配設して植生を行うこと、補強
構造が、階段金網を縦方向及び／又は横方向に離間して
配置し、この離間部に枠部材を配置してコンクリートの
吹き付けを行なう構成であること、補強構造が、階段
金網を縦方向及び横方向に連続して配置し、この階段金
網に枠部材を縦方向及び／又は横方向に組み込みコンク
リートの吹き付けを行なう構成であること、枠部材の
組み込み並びにコンクリートの吹き付けが格子状（桝
状）に行なわれること、枠部材の組み込み並びにコン
クリートの吹き付けが縦方向又は横方向に行なわれるこ
と、コンクリートの吹き付けを行なう枠部材が、櫛形
金網であること、コンクリート法面や急峻な法面にお
ける階段植生工の安定を図り、法面の安定を図るため
に、階段金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンク
リートを吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植
生基盤或いは客土を投入して植生を行なう階段金網によ
る法面植生工法において、複数の階段金網を、縦方向並
びに横方向に連続する他の階段ユニットとの間に離間部
を設けて設置し、この縦横の離間部に櫛形金網を配置す
ると共に鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行なって階段金網の補強を行なうこと、コン
クリート法面や急峻な法面における階段植生工の安定を
図り、法面の安定を図るために、階段金網に枠部材を組
み込み、この枠部材にコンクリートを吹き付ける補強構
造を配置し、該階段金網に植生基盤或いは客土を投入し
て植生を行なう階段金網による法面植生工法において、
複数の階段金網を、縦方向並びに横方向に離間部を設け
ることなく連続して設置し、該階段金網の縦横の接合部
に櫛形金網を配置すると共に鉄筋を配置して補強した上
でコンクリートの吹き付けを行なって階段金網の補強を
行なうこと、コンクリート法面や急峻な法面における
階段植生工の安定を図り、法面の安定を図るために、階
段金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリート
を吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植生基盤
或いは客土を投入して植生を行なう階段金網による法面
植生工法において、複数の階段金網を、縦方向並びに横
方向に離間部を設けることなく連続して設置し、該階段
金網の縦方向の接合部に櫛形金網を縦方向にのみ配置す
ると共に鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行ない、横方向においては、階段金網の一段を
選択して鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹
き付けを行ないことにより階段金網の補強を行なうこと
を、それぞれ特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る階段金網に
よる法面植生工法を実施した法面を斜視図で示したもの
である。本発明の工法では、法面に階段金網１０を配設
すると共に、枠体を組み込んでコンクリートの吹き付け
を行なった補強構造を配設し、階段金網の内側に植生基
盤材ないし客土を配設して植生を行なう。
よる法面植生工法を実施した法面を斜視図で示したもの
である。本発明の工法では、法面に階段金網１０を配設
すると共に、枠体を組み込んでコンクリートの吹き付け
を行なった補強構造を配設し、階段金網の内側に植生基
盤材ないし客土を配設して植生を行なう。
【００１０】次に、図１の状態に至る作業手順を説明す
る。
る。
【００１１】図２は、法面の上に階段金網１０を配列し
た状態を示している。本発明の工法で利用される補強構
造の構成の内、後述する格子状（桝状）に配列される枠
部材２０のために、階段金網１０が縦スペース２１及び
横スペース２２を残した状態に配列される態様である。
階段金網１０はアンカー１１などを利用して法面に固定
される。尚、縦スペース２１は、約２００ｍｍに設定し
たが、これに限定されるものではない。
た状態を示している。本発明の工法で利用される補強構
造の構成の内、後述する格子状（桝状）に配列される枠
部材２０のために、階段金網１０が縦スペース２１及び
横スペース２２を残した状態に配列される態様である。
階段金網１０はアンカー１１などを利用して法面に固定
される。尚、縦スペース２１は、約２００ｍｍに設定し
たが、これに限定されるものではない。
【００１２】階段金網１０の設置が完了すると、次に、
図３に示すように、縦スペース２１に枠部材２０を挿入
して縦枠２３が、横スペース２２に枠部材２０を挿入し
て横枠２４が異形鉄筋２６によって補強された状態で格
子状に配列される。
図３に示すように、縦スペース２１に枠部材２０を挿入
して縦枠２３が、横スペース２２に枠部材２０を挿入し
て横枠２４が異形鉄筋２６によって補強された状態で格
子状に配列される。
【００１３】縦枠２３と横枠２４の交点となる部分に
は、例えば、径２２ｍｍ、長さ１０００ｍｍのロックボ
ルト２５を法面に打設し、このロックボルト２５を囲む
ように縦横の方向に各２本の異形鉄筋２６を配筋した。
櫛形金網及び組み立て櫛形金網で形成される枠部材２０
は、異形鉄筋２６に固定されるが、ぐらつく箇所では、
結束線により階段金網１０に結束する。
は、例えば、径２２ｍｍ、長さ１０００ｍｍのロックボ
ルト２５を法面に打設し、このロックボルト２５を囲む
ように縦横の方向に各２本の異形鉄筋２６を配筋した。
櫛形金網及び組み立て櫛形金網で形成される枠部材２０
は、異形鉄筋２６に固定されるが、ぐらつく箇所では、
結束線により階段金網１０に結束する。
【００１４】図４には、枠部材２０の１例が示されてお
り、図４−Ａの態様は、例えば、クリンプ金網の縦線材
の上端部に複数の横線材で編み込み櫛形金網とした構
成、図４−Ｂの態様は、図４−Ａの櫛形金網を２枚平行
に並べ細い鉄棒によって結合した組み立て櫛形金網とし
た構成である。このような型式の枠部材２０は、階段金
網１０に縦方向から挿入して組み込むのに作業が楽であ
るが、本発明の工法における補強構造を形成するには、
細い鉄棒が格子状に組まれた所謂金網を利用することも
可能である。
り、図４−Ａの態様は、例えば、クリンプ金網の縦線材
の上端部に複数の横線材で編み込み櫛形金網とした構
成、図４−Ｂの態様は、図４−Ａの櫛形金網を２枚平行
に並べ細い鉄棒によって結合した組み立て櫛形金網とし
た構成である。このような型式の枠部材２０は、階段金
網１０に縦方向から挿入して組み込むのに作業が楽であ
るが、本発明の工法における補強構造を形成するには、
細い鉄棒が格子状に組まれた所謂金網を利用することも
可能である。
【００１５】次に、縦枠２３と横枠２４にコンクリート
の吹き付けを行ない、吹き付けたコンクリートの固化を
待って、階段金網１０の裏面側にバーク堆肥等の堆肥系
と木本ないし草本植物の種子を配合した植生基盤材を投
入する。尚、植生基盤材は吹き付け工法によって行なう
ことも可能である。更に、階段金網１０の裏面側に客土
を行ない、木本ないし草本植物の苗木などを直裁する態
様も本発明に包含される。
の吹き付けを行ない、吹き付けたコンクリートの固化を
待って、階段金網１０の裏面側にバーク堆肥等の堆肥系
と木本ないし草本植物の種子を配合した植生基盤材を投
入する。尚、植生基盤材は吹き付け工法によって行なう
ことも可能である。更に、階段金網１０の裏面側に客土
を行ない、木本ないし草本植物の苗木などを直裁する態
様も本発明に包含される。
【００１６】上記した本発明に係る工法によれば、階段
金網１０が先行して法面に取り付けられているので、枠
部材２０としての櫛形金網を差し込んでもしっかりと固
定することができ、法面の凹凸が大きい箇所では櫛形金
網と法面との間に隙間が生じたが、櫛形で横線材が少な
いことから、上方から押し込むようにすると、容易に変
形して地山との間の隙間をなくすることができた。この
ような場合には櫛形金網の縦線材の変形が元に戻らない
ようにするために結束線で階段金網との間を結束するこ
とが好ましい。
金網１０が先行して法面に取り付けられているので、枠
部材２０としての櫛形金網を差し込んでもしっかりと固
定することができ、法面の凹凸が大きい箇所では櫛形金
網と法面との間に隙間が生じたが、櫛形で横線材が少な
いことから、上方から押し込むようにすると、容易に変
形して地山との間の隙間をなくすることができた。この
ような場合には櫛形金網の縦線材の変形が元に戻らない
ようにするために結束線で階段金網との間を結束するこ
とが好ましい。
【００１７】以上説明した態様では、図２及び図３にそ
の特徴が示されているように、補強構造を構築するの
に、階段金網１０を縦方向及び横方向で一定の幅に離間
させて配置することにより、縦スペース２１及び横スペ
ース２２を形成し、この部分に縦枠２３及び横枠２４を
配設してコンクリートの吹き付けを行なう構成である。
然しながら、法面は、傾斜度や表面の形状など場所によ
り区々であり、その法面に対応した補強構造が採用され
る。例えば、図３に従って説明すれば、縦枠２３を配置
してコンクリートの吹き付けを行なって補強構造とし、
横枠２４による補強構造を配置しない態様、或いは、横
枠２４による横方向の補強構造だけの態様である。更
に、図２〜図３に示すように、縦枠２３及び横枠２４を
配置するのに、階段金網１０を縦方向及び横方向で一定
の幅に離間させて、縦スペース２１及び横スペース２２
を設けているが、このようなスペースを設けることな
く、階段金網１０を縦方向並びに横方向に連続して配置
して、その一部分に縦枠２３及び横枠２４を組み込んで
コンクリートの吹き付けを行なって補強構造とする態様
も本発明に包含される。更には、縦スペース２１又は横
スペース２２だけを設け、横又は縦方向では階段金網１
０を離間させずに連続して配置する態様も本発明に包含
される。
の特徴が示されているように、補強構造を構築するの
に、階段金網１０を縦方向及び横方向で一定の幅に離間
させて配置することにより、縦スペース２１及び横スペ
ース２２を形成し、この部分に縦枠２３及び横枠２４を
配設してコンクリートの吹き付けを行なう構成である。
然しながら、法面は、傾斜度や表面の形状など場所によ
り区々であり、その法面に対応した補強構造が採用され
る。例えば、図３に従って説明すれば、縦枠２３を配置
してコンクリートの吹き付けを行なって補強構造とし、
横枠２４による補強構造を配置しない態様、或いは、横
枠２４による横方向の補強構造だけの態様である。更
に、図２〜図３に示すように、縦枠２３及び横枠２４を
配置するのに、階段金網１０を縦方向及び横方向で一定
の幅に離間させて、縦スペース２１及び横スペース２２
を設けているが、このようなスペースを設けることな
く、階段金網１０を縦方向並びに横方向に連続して配置
して、その一部分に縦枠２３及び横枠２４を組み込んで
コンクリートの吹き付けを行なって補強構造とする態様
も本発明に包含される。更には、縦スペース２１又は横
スペース２２だけを設け、横又は縦方向では階段金網１
０を離間させずに連続して配置する態様も本発明に包含
される。
【００１８】以上の説明から明らかように、本発明に係
る法面植生工法では、法面に階段金網を配置して植生を
行なう法面植生工法に、金網、特に好ましくは櫛形金網
を配置してコンクリートの吹き付けを行なう方式による
補強構造を組合せたものであり、補強構造の具体的な構
成は、法面の性状に対応して、階段金網１０並びに縦枠
２３及び横枠２４の配列に関する上記した諸態様を組合
せることにより、種々に設定される。
る法面植生工法では、法面に階段金網を配置して植生を
行なう法面植生工法に、金網、特に好ましくは櫛形金網
を配置してコンクリートの吹き付けを行なう方式による
補強構造を組合せたものであり、補強構造の具体的な構
成は、法面の性状に対応して、階段金網１０並びに縦枠
２３及び横枠２４の配列に関する上記した諸態様を組合
せることにより、種々に設定される。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る工法によれば、以下の効果
が期待できる。
が期待できる。
【００２０】 法面に階段金網が先行して配置される
ので、枠部材の配置に際して足場が確保されるので、安
全に作業を行なうことができる。
ので、枠部材の配置に際して足場が確保されるので、安
全に作業を行なうことができる。
【００２１】 階段金網と階段金網との間のスペース
に、或いは、階段金網の上部に、枠部材を配置する何れ
の態様においても、枠部材を櫛形金網とすることで、こ
れを法面に差し込むだけでよいので、施工が容易であ
る。
に、或いは、階段金網の上部に、枠部材を配置する何れ
の態様においても、枠部材を櫛形金網とすることで、こ
れを法面に差し込むだけでよいので、施工が容易であ
る。
【００２２】 階段金網に枠部材にコンクリートの吹
き付けを行なう補強構造を配列するので法面の補強と植
生が同時にできる。
き付けを行なう補強構造を配列するので法面の補強と植
生が同時にできる。
【００２３】 法面に凹凸がある場合でも、枠部材と
して櫛形金網を利用すれば、櫛形金網の設置を容易に行
なうことができ、また、階段金網に対する結束により地
山との間に隙間を生じさせることがないので吹き付ける
コンクリートに無駄が生じない。
して櫛形金網を利用すれば、櫛形金網の設置を容易に行
なうことができ、また、階段金網に対する結束により地
山との間に隙間を生じさせることがないので吹き付ける
コンクリートに無駄が生じない。
【図１】本発明に係る工法を適用して形成された法面の
斜視図
斜視図
【図２】階段金網の配置方法の１例を示す斜視図
【図３】縦枠及び横枠の配置方法の１例を示す斜視図
【図４】枠部材（櫛形金網）の１例を示す斜視図
１０−階段金網 １１−アンカー ２０−枠部材 ２１−縦スペース ２２−横スペース ２３−縦枠 ２４−横枠 ２５−ロックボルト ２６−異形鉄筋
Claims (9)
- 【請求項１】法面に階段金網を配置すると共に、該階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付けて構築する補強構造を配設し、更に該階段金網
に植生基盤材或いは客土を配設して植生を行うことを特
徴とする階段金網による法面植生工法。 - 【請求項２】補強構造が、階段金網を縦方向及び／又は
横方向に離間して配置し、この離間部に枠部材を配置し
てコンクリートの吹き付けを行なう構成であること特徴
とする請求項１に記載の階段金網による法面植生工法。 - 【請求項３】補強構造が、階段金網を縦方向及び横方向
に連続して配置し、この階段金網に枠部材を縦方向及び
／又は横方向に組み込みコンクリートの吹き付けを行な
う構成であることを特徴とする請求項１に記載の階段金
網による法面植生工法。 - 【請求項４】枠部材の組み込み並びにコンクリートの吹
き付けが格子状（桝状）に行なわれることを特徴とする
請求項１〜３に記載の階段金網による法面植生工法。 - 【請求項５】枠部材の組み込み並びにコンクリートの吹
き付けが縦方向又は横方向に行なわれることを特徴とす
る請求項１〜３に記載の階段金網による法面植生工法。 - 【請求項６】コンクリートの吹き付けを行なう枠部材
が、櫛形金網であることを特徴とする請求項１〜５に記
載の階段金網による法面植生工法。 - 【請求項７】コンクリート法面や急峻な法面における階
段植生工の安定を図り、法面の安定を図るために、階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植生基盤或
いは客土を投入して植生を行なう階段金網による法面植
生工法において、複数の階段金網を、縦方向並びに横方
向に連続する他の階段ユニットとの間に離間部を設けて
設置し、この縦横の離間部に櫛形金網を配置すると共に
鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹き付けを
行なって階段金網の補強を行なうことを特徴とする階段
金網による法面植生工法。 - 【請求項８】コンクリート法面や急峻な法面における階
段植生工の安定を図り、法面の安定を図るために、階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植生基盤或
いは客土を投入して植生を行なう階段金網による法面植
生工法において、複数の階段金網を、縦方向並びに横方
向に離間部を設けることなく連続して設置し、該階段金
網の縦横の接合部に櫛形金網を配置すると共に鉄筋を配
置して補強した上でコンクリートの吹き付けを行なって
階段金網の補強を行なうことを特徴とする階段金網によ
る法面植生工法。 - 【請求項９】コンクリート法面や急峻な法面における階
段植生工の安定を図り、法面の安定を図るために、階段
金網に枠部材を組み込み、この枠部材にコンクリートを
吹き付ける補強構造を配置し、該階段金網に植生基盤或
いは客土を投入して植生を行なう階段金網による法面植
生工法において、複数の階段金網を、縦方向並びに横方
向に離間部を設けることなく連続して設置し、該階段金
網の縦方向の接合部に櫛形金網を縦方向にのみ配置する
と共に鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹き
付けを行ない、横方向においては、階段金網の一段を選
択して鉄筋を配置して補強した上でコンクリートの吹き
付けを行ないことにより階段金網の補強を行なうことを
特徴とする階段金網による法面植生工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30247096A JPH10131199A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 階段金網による法面植生工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30247096A JPH10131199A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 階段金網による法面植生工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131199A true JPH10131199A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17909342
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30247096A Pending JPH10131199A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 階段金網による法面植生工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131199A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104314087A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-01-28 | 重庆建工市政交通工程有限责任公司 | 一种边坡绿化防护结构及其施工方法 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP30247096A patent/JPH10131199A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104314087A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-01-28 | 重庆建工市政交通工程有限责任公司 | 一种边坡绿化防护结构及其施工方法 |
| CN104314087B (zh) * | 2014-11-05 | 2016-09-14 | 重庆建工市政交通工程有限责任公司 | 一种边坡绿化防护结构及其施工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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