JPH10129400A - エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器及びエアバッグ装置

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JPH10129400A
JPH10129400A JP8290347A JP29034796A JPH10129400A JP H10129400 A JPH10129400 A JP H10129400A JP 8290347 A JP8290347 A JP 8290347A JP 29034796 A JP29034796 A JP 29034796A JP H10129400 A JPH10129400 A JP H10129400A
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JP
Japan
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gas generator
housing
gas
seal tape
airbag
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JP8290347A
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English (en)
Inventor
Yasunori Iwai
保範 岩井
Nobuyuki Katsuta
信行 勝田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/264Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic
    • B60R21/2644Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic using only solid reacting substances, e.g. pellets, powder

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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールテープが突出して組み立て時に損傷を
受けたり、剥がれたりする恐れが少なく、確実にシール
テープにより防湿したガス発生器を提供すること。 【解決手段】 ハウジング内の点火手段を収納する点火
手段収納室とガス発生剤を収納するガス発生剤収納室と
を区画する隔壁及び/又はハウジングの貫通孔を閉塞す
るためのシールテープ貼付箇所に、貼付するシールテー
プの厚さ以上窪ませた窪部が形成され、該窪部にシール
テープの側縁部が貼付され、貫通孔がシールテープによ
って閉塞されているエアバッグ用ガス発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃から乗員を保
護するエアバッグ用ガス発生器、及びエアバッグ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点火手段、ガス発生剤、クーラン
ト及び/又はフィルタ等を収納するハウジングが2室以
上に区画され、その内の点火手段を収納する点火手段収
納室と、ガス発生剤を収納するガス発生剤収納室とを区
画する隔壁に、それぞれの収納室を連通する貫通孔を穿
設したエアバッグ用ガス発生器に於いては、点火手段収
納室とガス発生剤収納室との間の隔壁に周方向に形成さ
れた一連の貫通孔にシールテープを環状に貼付して該貫
通孔を閉塞し、点火手段収納室内の点火手段の吸湿を防
止している。
【0003】そしてこのシールテープを貼付する隔壁は
平滑な湾曲面であることから、該貫通孔をシールテープ
で閉塞した場合には、隔壁に貼付した環状のシールテー
プは、そのテープの厚さ分だけ隔壁の湾曲面から突起す
ることとなる。
【0004】一方、従来シールテープが貼付されている
隔壁及びハウジングは、鋳造又はプレス加工などにより
形成されており、例えばハウジングを鋳造によって形成
した場合には、そのシールテープを貼付する面を平滑に
形成することは困難であり、少なからず凹凸或いは歪み
等が生じる。また、プレス加工によりハウジングを形成
した場合には、その壁面には、プレス加工によって縦筋
が生じることとなる。更にプレス加工でハウジングを形
成した場合には、プレス勾配によってハウジング壁面が
傾斜し、帯状のシールテープを始端と終端とを一致させ
て同一水平面内に貼付することができないことから、必
要以上に広幅のシールテープを使用して貫通孔を閉塞し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、隔壁に貼
付したシールテープが、そのテープの厚さだけ隔壁の湾
曲面から突起することにより、次のような問題が生じ
る。例えば隔壁とクーラントとの間に、内周部及び外周
部を同一方向に折り曲げて屈曲部を形成し、該屈曲部の
弾力によって固定されるクーラント支持部材を配置した
場合には、該クーラント支持部材は、その挿入に際して
隔壁及びクーラントを押圧するように作用するから、こ
の隔壁に貼付され、隔壁の湾曲面から突起したシールテ
ープがこのクーラント支持部材により損傷されることも
考えられる。シールテープが損傷を受けた場合には、点
火手段収納室内に外気(湿気)が進入し、該点火手段収
納室内の伝火薬を湿らせ、その結果、ガス発生剤の着火
に支障をきたし、エアバッグの動作に何らかの弊害をも
たらす可能性もある。
【0006】また、鋳造でハウジングを形成した場合に
は、その壁面には凹凸や歪み等が生じ、プレス加工でハ
ウジングを形成した場合には、壁面には縦筋が生じるか
ら、このような壁面にシールテープを貼付しても、壁面
とシールテープとの間に隙間が生じ、完全なシール効果
を得ることができない。プレス加工によってハウジング
を形成した場合には、更にプレス勾配によりハウジング
の中心軸に平行な壁面を得ることができず、勾配のある
壁面に帯状のシールテープを貼付することになるから、
必要以上に幅広なシールテープが必要となっている。
【0007】よって本発明は、上記従来技術の有する問
題点を解消する新規なエアバッグ用ガス発生器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、少なくともハウジング内にガス発生剤、点
火手段、クーラント及び/又はフィルタを収納してなる
エアバッグ用ガス発生器に於いて、貫通孔を閉塞するシ
ールテープの貼付箇所に、貼付するシールテープの厚さ
及び幅以上窪ませた窪部が形成され、該窪部内にシール
テープが貼付されることを特徴とし、この窪部は、例え
ばハウジング内の点火手段を収納する点火手段収納室と
ガス発生剤を収納するガス発生剤収納室とを区画する隔
壁であって、それぞれの収納室を連通する為に設けられ
た貫通孔を閉塞するシールテープの貼付箇所及び/又は
発生ガスを排出するためにハウジングに形成された貫通
孔を閉塞するシールテープの貼付箇所等に形成すること
ができる。この窪部は、隔壁外壁面及び/又はハウジン
グ内壁面の方が容易に形成できる。
【0009】ハウジングは、鋳造・鍜造によって形成す
る他、発生ガスを排出する貫通孔を有するディフューザ
シェルと中央孔を有するクロージャシェルとをプレス加
工し、これらを溶接して形成することができる。ディフ
ューザシェルとクロージャシェルをプレス加工した場合
には、ハウジングの製造が容易になると共に、製造コス
トを低減することができる。ディフューザシェルとクロ
ージャシェルは、例えば、それぞれ厚さ1.2〜2.0mmのス
テンレス鋼板からなり、ディフューザシェルは65〜70mm
の外径を、クロージャシェルは65〜75mmの外径とするこ
とができる。ステンレス鋼板に代わり鋼板にニッケルメ
ッキを施したものを使用してもよい。このディフューザ
シェルとクロージャシェルは、ガス発生器のハウジング
を形成し、少なくとも一方に取付用のフランジを設ける
ことができる。ハウジングの形成に際して、ディフュー
ザシェルとクロージャシェルとの接合は、各種溶接法、
例えばプラズマ溶接、摩擦溶接、プロゼクション溶接、
電子ビーム溶接、レーザ溶接、ティグ溶接などにより行
うことができる。ディフューザシェルとクロージャシェ
ルとで形成されるハウジング外周壁とクーラント及び/
又はフィルタとの間には、1.0〜4.0mmの間隙が形成され
ることが好ましい。この間隙は、クーラント及び/又は
フィルタを通過して冷却・浄化されたガスが、ディフュ
ーザシェルの貫通孔に至るまでのガス流路として機能す
る。
【0010】ディフューザシェルの貫通孔は、その孔径
(直径)を1.5〜3.0mmとし、周方向に合計12〜20個配置
することが望ましい。この貫通孔には、後述するシール
テープを貼付して外気(湿気)の進入を阻止することが
でき、該シールテープ貼付箇所に窪部が形成される。ハ
ウジングの全高は、30〜35mmとすることが好ましい。
【0011】上記ハウジング内には点火手段収納室とガ
ス発生剤収納室とが形成され、これら各収納室は隔壁に
よって画成されている。そして該隔壁には、両収納室を
連通する貫通孔が設けられている。この貫通孔は、点火
手段収納室内に収納される伝火薬の火炎を噴出するため
の貫通孔となる。この貫通孔は、例えば隔壁の円周方向
に1列に配置する他、千鳥形に2列に配置することもで
きる。本発明に於いてはこれら貫通孔に、外部から点火
手段収納室又はガス発生剤収納室内への湿気の進入を阻
止するために貫通孔の周縁に予め穿設した窪部にシール
テープを貼付する。
【0012】シールテープは、通常、貫通孔直径の2〜
3.5倍の幅を有することが好ましく、例えば貫通孔を千
鳥状に配置した場合においては、少なくとも、貫通孔上
端部とシールテープ上側縁と及び貫通孔下端部とシール
テープ下側縁との間毎に、貫通孔の0.5〜1.25倍程度の
幅が確保されることが望ましい。又シールテープの厚さ
は、例えば、25〜80μの厚さを有するアルミニウムテー
プと25〜60μの厚さを有する接着剤によって形成し、総
厚みを95±45μとするのが好ましい。アルミニウムテー
プの厚さを25μ以上とすることにより、該アルミニウム
テープからの湿気の進入を完全に阻止することができ
る。但し、アルミニウムテープの厚さを80μm以上とし
た場合には、ガス発生剤の燃焼によってガスを発生させ
ても、該アルミニウムテープが破裂しにくいことから、
破裂する迄の時間を必要とし、エアバッグ装置の動作が
遅れることも考えられる。従ってシールテープとしてア
ルミニウムテープを用いた場合には、そのテープ厚は25
〜80μmであることが望ましい。アルミニウムテープ
は、粘着性アルミニウムテープ、または各種接着剤等を
用いて貼付することができ、接着剤としては、ホットメ
ルト系接着剤等が好ましい。このホットメルト系接着剤
は、加熱によって溶融し、シールテープを確実に接着す
ることができる。シールテープとしてアルミニウムテー
プを使用すると共に、ハウジングや隔壁などのシールテ
ープを貼付する部材がアルミニウムで形成されている場
合には、接着剤を用いることなく該アルミニウムテープ
をアルミニウム溶接により貼付することもできる。ま
た、アルミニウムテープ上面にテフロン等によるコーテ
ィングを行うことも可能である。
【0013】上記シールテープの貼付箇所には、貼付す
るシールテープの厚さ及び幅以上窪ませた窪部が形成さ
れる。この窪部は、少なくとも、その内にシールテープ
を貼付しても、貼付したシールテープが隔壁面から突起
することのないように形成される必要がある。この窪部
の幅は、貼付するテープと等幅であることが望ましい
が、該テープ幅よりも僅かに広幅でも良い。但し、窪部
が貼付するシールテープよりも広幅すぎると窪部の形成
が無意味となるので、窪部の幅は、貼付するシールテー
プ幅の1.2〜1.5倍に規制されることが望ましい。また、
この窪部は、その底面がハウジングの中心軸に平行に形
成されることが望ましく、窪部の底面をハウジングの中
心軸に平行に形成することにより、例えばハウジングを
プレス加工によって形成し、プレス勾配によって壁面が
傾斜している場合においても、帯状のシールテープを同
一水平面内に始端と終端とを整合させて貼付することが
できる。また、シールテープ貼付箇所に窪部を形成する
ことにより、シールテープを貼付するハウジングや隔壁
などの部材に凹凸や歪みが生じても、窪部底面は平滑な
湾曲面となり、その結果シールテープを貼付しても隙間
が生じることはない。更に本発明により設けられる窪部
は、シールテープの貼付に際して、貼付するシールテー
プの位置決めをする上でも有用なものとなる。この窪部
はエッチングや切削など公知の方法により形成すること
ができる。
【0014】シールテープが、この窪部内に貼付される
ことにより、シールテープが隔壁の平滑面より突起する
事態はなくなる。この窪部が、ガス発生剤収納室側の隔
壁に形成された場合には、後述するクーラント支持部材
やクッション部材を収納する場合にも、これら部材によ
って貫通孔に貼付されたシールテープが損傷を受けるお
それがなくなる。
【0015】更に本発明においては、窪部内にシールテ
ープを貼付した後、シールテープ側面からの湿気の進入
をより確実に阻止するため、シールテープ側縁部をシー
ラントでシールすることができる。シーラントはシール
テープ側縁部からの湿気の進入を阻止すれば十分であ
り、窪部内にシールテープを貼付した後、窪部内のシー
ルテープ側縁部あるいは所望により窪部内全体に充填さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグ用ガス発生器
の好ましい実施態様によれば、ハウジング内に中央円筒
部を収納し、該中央円筒部の周壁を、点火手段収納室と
ガス発生剤収納室の間の隔壁とする。この場合、中央円
筒部は、例えば、厚さ1.2〜2.0mmのステンレス鋼板を管
状に丸めて溶接した溶接管を用いて形成することがで
き、その外径を17〜20mmとすることができる。このよう
な溶接管は、UOプレス方式(板をU形に成形した後、
O形に成形し、継目を溶接するもの)、または電縫管方
式(板を円形に成形し、継目に圧力を加えながら大電流
を流して抵抗熱で溶接するもの)などにより形成するこ
とができる。隔壁となる中央筒部材の周壁には、点火手
段収納室とガス発生剤収納室とを連通する貫通孔が形成
される。中央円筒部を隔壁とする場合には、窪部は、予
めステンレス鋼板の所定箇所を掘削又は「コ」字状に屈
曲し、その後O形に形成する等の前述の操作を行い中央
円筒部を形成するか、或いは一旦中央筒部材を形成した
後、所定箇所を掘削又は「コ」字状に屈曲して形成する
ことができる。
【0017】ハウジング内に配設された中央筒部材内は
点火手段収納室となり、この収納室内に点火手段を収納
する。点火手段は点火器と伝火薬とからなる。点火器
は、中央筒部材の内周部に雌ねじを刻設すると共に、点
火器の外周部に雄ねじを刻設し、中央筒部材に点火器を
螺合することによって中央筒部材に固定することができ
る。また、中央筒部材と点火器とを溶接して両部材を固
定することもできる。
【0018】中央筒部材によって隔壁を形成し、該中央
筒部材をハウジングと分離した場合には、点火手段収納
室とガス発生剤収納室との容積を適宜変更することがで
き好都合なものとなる。中央筒部材をディフューザシェ
ルに固定する方法としては、摩擦溶接、プロゼクション
溶接、レーザ溶接、アーク溶接、電子ビーム溶接などが
適宜使用される。
【0019】ガス発生剤収納室内にはクーラント支持部
材が配設される。このクーラント支持部材は隔壁と後述
するクーラントとの間に配設され、クーラントの移動を
阻止する機能を有するものであり、通常は、内周部及び
外周部を同一方向に折り曲げて屈曲部を形成し、この屈
曲部の弾力によって隔壁とクーラントとの間に固定され
ている。このクーラント支持部材は、その他にもクーラ
ントの内周面をカバーする為に、隔壁に穿たれた貫通孔
に対向して配置された防炎板部を有するものとすること
もできる。この場合、防炎板部は、クーラントに向けて
噴出される火炎に対してクーラントを保護するクーラン
ト保護機能と、噴炎の方向転換を図り火炎がガス発生剤
に十分に回るようにする燃焼促進機能を果たすこととな
る。クーラント支持部材は、厚さ0.5〜1.0mmのステンレ
ス鋼板、鋼板などから形成することができる。
【0020】また、ガス発生剤収納室には、必要に応じ
てガス発生剤のクッション部材を配設することができ
る。このクッション部材は、例えばステンレス鋼製金網
等から形成し、前記クーラント支持部材に固定する。ク
ッション部材をステンレス鋼製金網で形成した場合に
は、クーラントとしても機能しうるものとなる。なお、
クッション部材は、その他にもシリコン発泡体で形成す
ることもできる。
【0021】クーラントは、平編の金網を半径方向に重
ね、半径方向及び軸方向に圧縮して成形したものからな
ることが好ましい。このようにして成形されたクーラン
トは、空隙構造が複雑となり、優れた捕集効果を有す
る。そのために、冷却機能と捕集機能を兼ね備えたクー
ラント/フィルタ一体型のクーラントが実現できる。よ
り具体的には、平編のステンレス鋼製金網を円筒体に形
成し、この円筒体の一端部を外側に繰り返し折り曲げて
環状の積層体を形成し、この積層体を型内で圧縮成形す
ることによりクーラントを成形することができる。ある
いは、平編のステンレス鋼製金網を円筒体に形成し、こ
の円筒体を半径方向に押圧して板体を形成し、この板体
を筒状に多重に巻回して積層体を形成し、この積層体を
型内で圧縮成形することによってもクーラントを成形す
ることができる。金網の材料であるステンレス鋼は、S
US304、SUS310S、SUS316(JIS規
格記号)などを使用することができる。SUS304
(18Cr−8Ni−0.06C)は、オーステナイト系ステ
ンレス鋼として優れた耐食性を示す。このクーラント
は、例えば、55〜65mmの外径、45〜55mmの内径、及び26
〜32mmの高さとすることができる。
【0022】本ガス発生器に使用するガス発生剤として
は、従来から広く使用されている無機アジド、特にナト
リウムアジド(アジ化ナトリウム)に基づくもの、例え
ばアジ化ソーダと酸化銅の当量混合物も使用し得るが、
安全性等の面で非アジド系ガス発生剤が有利である。非
アジド系ガス発生剤組成物としては種々のものが提案さ
れている。例えば、テトラゾール、トリアゾール、又は
これらの金属塩等の含窒素有機化合物とアルカリ金属硝
酸塩等の酸素含有酸化剤を主成分とするもの、トリアミ
ノグアニジン硝酸塩、カルボヒドラジッド、ニトログア
ニジン等を燃料及び窒素源とし、酸化剤としてアルカリ
金属又はアルカリ土類金属の硝酸塩、塩素酸塩、過塩素
酸塩などを使用した組成物などが知られており、何れも
本発明においてガス発生剤として使用し得るが、これら
に限定されるものではなく、燃焼速度、非毒性及び燃焼
温度の要求に応じて適当に選定される。ガス発生剤は、
ペレット状、ウエハー状、中空円柱状、又はディスク状
等の適当な形状に於いて使用される。
【0023】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を
説明する。
【0024】『エアバッグ用ガス発生器』図1は、本発
明のエアバッグ用ガス発生器の一例の縦断面図である。
本ガス発生器は、ディフューザシェル1とクロージャシ
ェル2からなるハウジング3と、このハウジング3内に
配設されて隔壁となる中央筒部材16と、該中央筒部材
16内の中空部に配設される点火手段、すなわち点火器
4及び伝火薬5と、これらにより点火されて燃焼ガスを
発生するガス発生手段、すなわち固形のガス発生剤6
と、これらガス発生剤6の周囲に配設されるフィルタ、
すなわちクーラント・フィルタ7と、そしてこのクーラ
ント・フィルタ7の上下両側端部に配設されるクーラン
ト支持部材、即ちプレート部材32及び33とを含んで
いる。本実施例に於いては、窪部100は、ハウジング
3内の点火手段を収納する点火手段収納室23とガス発
生剤6を収納するガス発生剤収納室28とを区画する隔
壁、即ち中央筒部材16中、各収納室を連通する貫通孔
を閉塞する為にその外側に貼付されるシールテープ52
の貼付箇所及び、発生ガスを排出するハウジング3に形
成された貫通孔を閉塞する為にその内側に貼付されるシ
ールテープ52の貼付箇所に形成されている。
【0025】ディフューザシェル1は、ステンレス鋼板
をプレスにより成形してなり、その周壁部10に本実施
例では3mm径の発生ガスを排出するための貫通孔11が
周方向に18個等間隔に配設されている。この貫通孔1
1は、ハウジング3内に外部より湿気が侵入するのを阻
止するために、アルミニウムテープからなるシールテー
プ52により塞がれている。このシールテープ52が貼
付される箇所には、貼付されるシールテープ52の厚さ
及び幅を有する環状の窪部100が形成されており、シ
ールテープ52はこの窪部100内に貼付された後、そ
の上下の側縁部にシーラント110が注入され、外部か
らの湿気の進入を阻止している。このディフューザシェ
ル1は、その円形部12の中央部に段差により外側に突
出した突出円形部13が形成され、この突出円形部13
は、ハウジング、特にその天井部に剛性を与えると共
に、収容空間の容積増大を果たしている。この突出円形
部13と点火器4の間に伝火薬5を収容する伝火薬容器
53が挟持されている。
【0026】クロージャシェル2は、ステンレス鋼板を
プレスにより成形してなり、中央孔15を有し、この中
央孔15はその孔縁部に軸方向曲折部14を有してい
る。この中央孔15に嵌合して中央筒部材16が配置さ
れ、この中央筒部材16の一端側端面17は曲折部14
の端面18と面一になっている。
【0027】ディフューザシェル1とクロージャシェル
2は、それぞれフランジ部19、20を有し、これらフ
ランジ部19及び20が重ね合わされてレーザ溶接21
がされ、両者は接合されてハウジング3を形成してい
る。これらフランジ部19、20は、ハウジングの外周
壁8に剛性を与え、ガス圧によるハウジングの変形を阻
止している。
【0028】隔壁となる中央筒部材16は、図3に示す
ように、両端を開放したステンレス鋼管よりなり、その
周壁面には伝火薬の火炎を放出する貫通孔54が穿孔さ
れている。本実施例の場合、直径2.5mmの貫通孔が
周方向に千鳥状に6個等間隔に配設されている。この中
央筒部材の外周面、即ちガス発生剤収納室側の側面中、
貫通孔54を閉塞する為のシールテープ52が貼付され
る箇所には、貼付されるシールテープの厚さ及び幅以上
窪ませた環状の窪部100が形成されており、シールテ
ープ52は、該窪部100内に貼付される。その結果、
図3に示すように、シールテープ52の外面が中央筒部
材16周壁面よりも突出することはない。このシールテ
ープ52の上下の側縁部もシーラント110によってシ
ールされる。
【0029】中央筒部材16は、その端部が電子ビーム
溶接22によりディフューザシェルの突出円形部13に
固定されている。この中央筒部材16の内側に点火手段
収納室23が形成され、この点火手段収納室23内に、
センサ(図5中の81)からの信号により作動する点火
器4と、この点火器4により着火される伝火薬5を充填
した伝火薬容器53が配設されている。この中央筒部材
16は点火器用保持部材24を有し、この保持部材24
は、点火器4の軸方向移動を規制する内向きフランジ部
25と、点火器が嵌合して中央筒部材16の内周面に固
定される周壁部26と、かしめにより前記内向きフラン
ジ部25との間に点火器を軸方向に固定するかしめ部2
7とからなっている。
【0030】中央筒部材16は、厚さ1.2〜2.0mmのステ
ンレス鋼板を管状に丸めて溶接した管よりなり、17〜20
mmの外径を有することができる。このような溶接管は、
UOプレス方式(板をU形に成形した後、O形に成形
し、継目を溶接するもの)、または電縫管方式(板を円
形に成形し、継目に圧力を加えながら大電流を流して抵
抗熱で溶接するもの)などにより形成することができ
る。
【0031】ディフューザシェル1と中央筒部材16と
にそれぞれ形成される窪部100の底面は、図4に示す
ようにディフューザシェル1とクロージャシェル2とを
鉛直に貫通するハウジングの中心軸に対して平行に形成
されており、その結果、プレス加工によって壁面にプレ
ス勾配が生じたハウジング3であっても、帯状のシール
テープ52を、縦筋を生じさせることなく、始端と終端
とを整合させて貼付することができ、ハウジング3のプ
レス加工によるプレス勾配の弊害を解消することができ
る。またこの窪部は、シールテープ52を貼付する際の
位置決めとしても機能しうる他、製造上シールテープ5
2の貼付を容易とする。
【0032】クーラント・フィルタ7は、ガス発生剤6
を取り囲んで配設され、中央筒部材16の周囲にガス発
生剤を収容すると共に該ガス発生剤の燃焼を行う環状の
ガス発生剤収納室28を画成している。このクーラント
・フィルタ7は、ステンレス鋼製平編の金網を半径方向
に重ね、半径方向及び軸方向に圧縮してなる。このクー
ラント・フィルタ7は、各層においてループ状の編目が
押し潰されたような形をしており、それが半径方向に層
をなしている。従って、クーラント・フィルタ7の空隙
構造が複雑となり、このクーラント・フィルタ7は優れ
た捕集効果を有する。クーラント・フィルタ7の外側に
積層金網体からなる外層29が形成されている。この外
層29は、ガス発生器作動時にガス圧によりクーラント
・フィルタ7が膨出して間隙9を塞ぐことのないよう
に、クーラント・フィルタ7の膨出を抑止する抑止手段
として機能すると共に、冷却機能も有している。このク
ーラント・フィルタ7により、ガス発生剤収納室28が
画成されると共に、該収納室28で発生した燃焼ガスが
冷却され、そして燃焼残渣が捕集される。
【0033】ハウジング3の外周壁8とクーラント・フ
ィルタ7間にガス発生器の中心軸に対し傾斜するハウジ
ング3の内周面31が形成されている。この内周面31
は、大きなアール(R)のついたハウジング3の角部に
より構成され、クーラント・フィルタ7の周囲にすり鉢
状の面を形成し、このすり鉢状面によりクーラント・フ
ィルタ7の位置決めを行うと共にクーラント・フィルタ
7の半径方向移動を阻止している。この内周面31に代
わり、クーラント・フィルタ7の端部にハウジング3の
外周壁8に当接する突出部を設け、この突出部によりク
ーラント・フィルタ7の位置決め及び半径方向移動阻止
手段としてもよい。
【0034】ガス発生剤収納室28に固形ガス発生剤6
が多数配設されている。ガス発生剤6は中空円柱体をな
しており、この形状の故に、燃焼は外面及び内面で起こ
り、燃焼の進行につれてガス発生剤6全体の表面積はあ
まり変わらないという利点を有している。
【0035】フィルタ支持部材であるプレート部材3
2,33は、クーラント・フィルタ7の上側端部にプレ
ート部材32が、また下側端部にプレート部材33がそ
れぞれ配設されている。プレート部材32は、クーラン
ト・フィルタ7の上側端部開口40を塞ぐ円形部36
と、この円形部36と一体に形成されクーラント・フィ
ルタ7の内周面41に当接する周壁部34とからなって
いる。円形部36は、前記中央筒部材16の外周に嵌合
する中央孔35を有している。また周壁部34は、点火
手段の火炎用貫通孔54に対向して配置され、貫通孔5
4付近のクーラント・フィルタ7内周面41をカバーし
ている。この周壁部34は、クーラント・フィルタ7に
向け噴出される火炎によるクーラント・フィルタ7の損
傷を防止すると共に、噴炎の方向転換を図り火炎がガス
発生剤6に十分に回るようにする機能を有する。このプ
レート部材32は、半径方向移動に関し中央筒部材16
に固定されており、ガス発生器組立の際にクーラント・
フィルタ7の位置決め手段として機能すると共に、ガス
発生器作動時にハウジング3の内面37とクーラント・
フィルタ7の端面38間の燃焼ガスのショートパスを防
止するショートパス防止手段としても機能する。
【0036】プレート部材33は、クーラント・フィル
タ7の下側端部開口42を塞ぐ円形部50と、この円形
部50と一体に形成されクーラント・フィルタ7の内周
面41に当接する周壁部51とからなっている。円形部
50は、中央筒部材16の外周に嵌合する中央孔39を
有し、充填ガス発生剤に当接してガス発生剤の移動を抑
止する。このプレート部材33は、弾性力により中央筒
部材16とクーラント・フィルタ7間に挟持され、クー
ラント・フィルタ7の前記端面38と反対側の端面43
における燃焼ガスのショートパスを防止している。
【0037】ハウジングの外周壁8と、クーラント・フ
ィルタ7の外層29間に間隙9が形成されている。この
間隙9によりクーラント・フィルタ7の周囲に半径方向
断面が環状のガス通路が形成される。本実施例の場合、
ガス通路の半径方向断面積は一定であるが、例えばクー
ラント・フィルタ7を円錐形に形成してガス排出口11
に接近するに従いガス通路の半径方向断面積が増大する
ようにすることもできる。この場合、ガス通路の半径方
向断面積は、平均値をとることができる。ガス通路の半
径方向断面における面積Stは、ディフューザシェル1
の各貫通孔11の開口面積Sの総和Saよりも大きくさ
れている。クーラント・フィルタ7周囲のガス通路の存
在により、燃焼ガスはクーラント・フィルタ7の全領域
を通過しガス通路に向かって進み、これによりクーラン
ト・フィルタ7の有効利用と燃焼ガスの効果的な冷却・
浄化が達成される。冷却・浄化された燃焼ガスは、上記
ガス通路を通ってディフューザシェル1の貫通孔11に
至る。
【0038】本ガス発生器を組み立てるときは、貫通孔
11を閉塞するシールテープ52を窪部100に貼付し
たディフューザシェル1に、貫通孔54を閉塞するシー
ルテープ52を窪部100に貼付した中央筒部材16を
接合し、該ディフューザシェル1をその突出円形部13
を底にして置き、プレート部材32を中央筒部材16に
通し、プレート部材32の周壁部外側にクーラント・フ
ィルタ7を嵌合し、これによりクーラント・フィルタ7
の位置決めを行い、その内側に固形ガス発生剤6を充填
し、更にその上にプレート部材33を配設する。その
後、クロージャシェル2の中央孔15を中央筒部材16
に挿通してクロージャシェル2のフランジ部20をディ
フューザシェル2のフランジ部19にかさね、レーザ溶
接21及び44を行い、ディフューザシェル1とクロー
ジャシェル2、及びクロージャシェル2と中央筒部材1
6を接合する。最後に、中央筒部材16内に点火手段容
器53及び点火器4を挿入し、点火器用保持部材のかし
め部27をかしめてこれらを固定する。上記プレート部
材33は、溶接の際、溶接防護板としても機能してい
る。
【0039】中央円筒部材に貼付されたシールテープ
は、窪部内に貼付されることにより、その後プレート部
材32・33を通す際にもシールテープが損傷を受ける
おそれはない。
【0040】上記のように構成された本ガス発生器にお
いて、衝撃をセンサ(図5中の81)が感知すると、そ
の信号が点火器4に送られて点火器4が作動し、これに
よって点火手段容器53内の伝火薬5が着火して高温の
火炎を生成する。この火炎は貫通孔54より噴出し、貫
通孔54付近のガス発生剤6に点火すると共に、周壁部
34により進路が曲げられてガス発生剤収納室下部のガ
ス発生剤6に点火する。これによりガス発生剤が燃焼し
て高温・高圧のガスを生成し、この燃焼ガスは、クーラ
ント・フィルタ7の全領域を通過し、その間に効果的に
冷却されまた燃焼残渣が捕集され、冷却・浄化された燃
焼ガスは、ガス通路(間隙9)を通り、アルミニウムテ
ープ52の壁を破ってガス排出口11より噴出し、エア
バッグ(図5中の84)内に流入する。これによりエア
バッグが膨張し、乗員と堅い構造物の間にクッションを
形成して衝撃から乗員を保護する。燃焼ガスの圧力を受
けてハウジングが上下方向に変形するとき、上下のプレ
ート部材もガス圧により上下方向に移動するが、このと
きクーラント・フィルタ端面とハウジング内面間で隙間
が生じても、上記プレート部材によりショートパスが防
止される。
【0041】また、図2は本発明の他の実施例によるエ
アバッグ用ガス発生器であり、このガス発生器において
は、窪部100は、ディフューザシェル1の貫通孔を閉
塞するシールテープの貼付箇所に形成されている。本実
施例は、主にハウジング外径が60mm前後のガス発生
器として有効である。本ガス発生器は、ディフューザシ
ェル61とクロージャシェル62からなるハウジング6
3と、このハウジング63内の収容空間に配設される点
火器64と、この点火器64により点火されて燃焼ガス
を発生する固形ガス発生剤66と、そしてこれらガス発
生剤66を収容するガス発生剤収納室84を画成するク
ーラント・フィルタ67とを含んでいる。図2中、77
は貫通孔を示し、91はフィルタ支持部材を示し、96
はシールテープを示している。
【0042】『エアバッグ装置』図5に、本発明のガス
発生器を有するエアバッグ装置の例を示す。このエアバ
ッグ装置は、ガス発生器80と、衝撃センサ81と、コ
ントロールユニット82と、モジュールケース83と、
そしてエアバッグ84からなっている。
【0043】ガス発生器80は、図1に基づいて説明し
たガス発生器が使用されている。
【0044】衝撃センサ81は、例えば半導体式加速度
センサからなることができる。この半導体式加速度セン
サは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基
板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、
これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。
加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生
する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変
化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として
検出するようになっている。
【0045】コントロールユニット82は、点火判定回
路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加速
度センサからの信号が入力するようになっている。セン
サからの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロール
ユニット82は演算を開始し、演算した結果がある値を
越えたときガス発生器80の点火器18に作動信号を出
力する。
【0046】モジュールケース83は、例えばポリウレ
タンから形成され、モジュールカバー85を含んでい
る。このモジュールケース83内にエアバッグ84及び
ガス発生器80が収容されてパッドモジュールとして構
成され、このパッドモジュールは自動車のステアリング
ホイール87に取り付けられている。
【0047】エアバッグ84は、ナイロン(例えばナイ
ロン66)、またはポリエステルなどから形成され、そ
の袋口86がガス発生器のガス排出口7を取り囲み、折
り畳まれた状態でガス発生器のフランジ部14に固定さ
れている。
【0048】自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度セ
ンサ81が感知すると、その信号がコントロールユニッ
ト82に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越え
た時点でコントロールユニット82は演算を開始し、演
算した結果がある値を越えたときガス発生器80の点火
器18に作動信号を出力する。これにより点火器18が
作動してガス発生剤に点火しガス発生剤は燃焼してガス
を生成する。このガスはエアバッグ84内に噴出し、こ
れによりエアバッグはモジュールカバー85を破って膨
出し、ステアリングホイール87と乗員の間に衝撃を吸
収するクッションを形成する。
【0049】
【発明の効果】本発明のガス発生器においては、隔壁の
貫通孔を閉塞するために貼付されるシールテープは、該
シールテープの貼付箇所に形成された環状の窪部内に貼
付されることから、ガス発生器を組み立てる際に、該シ
ールテープが損傷を受けるおそれはなくなる他、窪部が
シールテープの貼付位置となることから、シールテープ
の貼付が容易となる。また、窪部底面をハウジングの中
心軸に対して平行に形成することにより、ハウジング等
のシールテープ貼付部材にプレス勾配、凹凸又は歪み等
が生じている場合においても、シールテープをより確実
に窪部底面に貼付することができる他、円筒状に貼付し
たシールテープの始端と終端とを整合させることができ
るので、使用するシールテープの幅を必要最小限にする
ことができる。更に、窪部内に貼付したシールテープの
両側縁をシーラントでシールした場合には、より確実に
湿気の進入を防止することができる。本発明のガス発生
器においては、極めて良好なシール効果を有することか
ら、その燃焼効果は著しく向上する。
【0050】このようなエアバッグ用ガス発生器を用い
てエアバッグ装置を形成した場合には、その製造が容易
であり、より安全なエアバッグ装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガス発生器の断面図。
【図2】本発明の他の実施例のガス発生器の断面図。
【図3】図1中の中央筒部材の斜視図。
【図4】本発明のシールテープの貼付状態を示す要部拡
大断面図。
【図5】本発明のエアバッグ装置の構成図。
【符号の説明】
1 ディフューザシェル 2 クロージャシェル 3 ハウジング 5 クーラント 6 ガス発生剤 16 中央筒部材(隔壁) 23 点火手段収納室 28 ガス発生剤収納室 52 シールテープ 54 貫通孔 100 窪部 110 シーラント

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともハウジング内にガス発生剤、点
    火手段、クーラント及び/又はフィルタを収納してなる
    エアバッグ用ガス発生器に於いて、貫通孔を閉塞するシ
    ールテープの貼付箇所に、貼付するシールテープの厚さ
    及び幅以上窪ませた窪部が形成され、該窪部内にシール
    テープが貼付されることを特徴とするエアバッグ用ガス
    発生器。
  2. 【請求項2】窪部が、ハウジング内の点火手段を収納す
    る点火手段収納室とガス発生剤を収納するガス発生剤収
    納室とを区画する隔壁であって、それぞれの収納室を連
    通する為に設けられた貫通孔を閉塞するシールテープの
    貼付箇所に形成されることを特徴とする請求項1に記載
    のエアバッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】隔壁に設けられた貫通孔は、該隔壁の外壁
    面に貼付されたシールテープにより閉塞され、窪部は、
    該隔壁の外壁面に貼付されるシールテープの貼付箇所に
    形成されることを特徴とする請求項2に記載のエアバッ
    グ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】隔壁が、ハウジング内に配置された中央筒
    部材の周壁部であり、該中央筒部材の周壁部により点火
    手段収納室とガス発生剤収納室とを区画することを特徴
    とする請求項2又は3記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】窪部が、発生ガスを排出するためにハウジ
    ングに形成された貫通孔を閉塞するシールテープの貼付
    箇所に形成されることを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  6. 【請求項6】ハウジングに設けられた貫通孔は、該ハウ
    ジングの内壁面に貼付されたシールテープにより閉塞さ
    れ、窪部は、該ハウジングの内壁面に貼付されるシール
    テープの貼付箇所に形成されることを特徴とする請求項
    5に記載のエアバッグ用ガス発生器。
  7. 【請求項7】シールテープの幅が、貫通孔直径の2〜3.
    5倍であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  8. 【請求項8】シールテープが、25〜80μの厚さを有する
    アルミニウムテープと、25〜60μの厚さを有する接着剤
    とからなり、総厚みが95±45μであることを特徴とする
    請求項1〜7の何れか1項記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
  9. 【請求項9】窪部内に貼付されるシールテープの側縁を
    更にシーラントによりシールすることを特徴とする請求
    項1〜8の何れか1項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  10. 【請求項10】シールテープのテープ外表面と隔壁及び
    /又はハウジングの湾曲面とが面一となることを特徴と
    する請求項1〜9の何れか1項記載のエアバッグ用ガス
    発生器。
  11. 【請求項11】窪部の底面が、ハウジングの中心軸に平
    行であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  12. 【請求項12】ハウジングが、ガスの排出口を有するデ
    ィフューザシェルと、中央孔を有するクロージャシェル
    とからなり、該ディフューザシェルとクロージャシェル
    とがプレス加工によって形成されることを特徴とする請
    求項1〜11の何れか1項記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
  13. 【請求項13】ハウジング内に、燃焼ガスの冷却及び燃
    焼残渣の捕集を果たすクーラントを、隔壁を取り囲んで
    配置し、該クーラントと隔壁との間に、クーラントの移
    動を阻止するクーラント支持部材を配設したことを特徴
    とする請求項1〜12の何れか1項記載のエアバッグ用
    ガス発生器。
  14. 【請求項14】クーラントと隔壁との間に、ガス発生剤
    のサポーターを配設したことを特徴とする請求項1〜1
    3の何れか1項記載のエアバッグ用ガス発生器。
  15. 【請求項15】少なくとも、 エアバッグ用ガス発生器と、 衝撃を感知しその感知信号を出力する衝撃センサと、 前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエア
    バッグと、 前記エアバッグを収容するモジュールケースとからな
    り、前記エアバッグ用ガス発生器が請求項1〜15の何
    れか1項記載のエアバッグ用ガス発生器であることを特
    徴とするエアバッグ装置。
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