JPH10128350A - 色素含有廃水の処理方法 - Google Patents

色素含有廃水の処理方法

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JPH10128350A
JPH10128350A JP28407696A JP28407696A JPH10128350A JP H10128350 A JPH10128350 A JP H10128350A JP 28407696 A JP28407696 A JP 28407696A JP 28407696 A JP28407696 A JP 28407696A JP H10128350 A JPH10128350 A JP H10128350A
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JP
Japan
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wastewater
ozone
line
hydrochloric acid
liter
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Pending
Application number
JP28407696A
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English (en)
Inventor
Koichi Katayama
貢一 片山
Mitsuaki Ikeda
光明 池田
Toru Ishii
徹 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、色を含む廃水、例えば、家庭、染
料、塗料、化学プラント等の廃水において、色素を含む
廃水を脱色処理する方法に関するものである。 【解決手段】本発明は、廃水を処理するに際して、該廃
水温度が0〜100℃、かつ硫酸および/または塩酸の
存在下で、該廃水にオゾンを導入し廃水を脱色すること
を特徴とする廃水の処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃水等を脱色する
廃水の処理方法に関する。詳しくは、色を含む廃水、例
えば、家庭、染料、塗料、化学プラント等の廃水におい
て、色素を含む廃水を脱色処理する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】工場等から排出される廃水に色素が含ま
れる場合、廃水をそのまま無処理で排出すると、河川等
の色素汚染を生じ、新たな問題を引き起こすことにもな
る。このような色素を含む廃水の処理方法としては、生
物処理、塩素、次亜塩素酸もしくは過酸化水素などの酸
化剤を用いた酸化処理、活性炭吸着、膜ろ過などを用い
る物理処理等が導入されつつある。
【0003】しかし、これらの方法は各々問題点を有し
ている。生物処理を高度に行うためには被処理水の滞留
時間を大きくとる必要があるために、処理装置が大きく
なり、処理装置の設置面積も大きくなる。
【0004】酸化剤として塩素を用いる場合には、トリ
ハロメタンなどの二次公害に留意する必要があり、かつ
残留塩素規制のために多量の塩素を添加した場合には後
処理が必要となる。
【0005】活性炭による吸着処理の場合は、活性炭の
再生、交換が必要となり、膜ろ過の場合にも装置費やメ
ンテナンス費用がかさむという問題点があり、低コスト
で効率の良い処理方法の開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、廃水を高効
率で脱色し、かつ操作容易な廃水の処理方法を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上記の問
題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の反応条
件下において、色素を含有する廃水の脱色を容易かつ実
用上の経済性も兼ね備えた廃水の処理方法を見いだし、
発明完成するに至ったのである。
【0008】本発明のうち第1の発明として、色素を含
有する廃水を処理するに際して、該廃水温度が0〜10
0℃、かつ硫酸および/または塩酸(以下、塩酸等と略
すこともある)の存在下で、該廃水にオゾンを導入し廃
水を脱色することを特徴とする廃水の処理方法を提供す
る。
【0009】同第2の発明として、オゾン濃度0.2g/m
3以上含有するガスを導入し、対CODオゾン供給率
0.1〜1.0で湿式オゾン酸化処理を行い、かつ処理
時の廃水中の硫酸等の濃度が1〜200mmol/リットルの被
処理水と固体触媒に接触させ、被処理水を高効率で脱色
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を適用する廃水としては、
色素を含有する廃水であり、詳しくは、色素を含有する
廃水であれば特に限定されるものではないが、具体的に
は、染料廃水、メッキ廃水、写真処理廃水、化学プラン
ト廃水、洗浄廃水、皮革製造廃水、農業用廃水、食品製
造廃水、畜産業廃水、農業廃水、家庭廃水などである。
【0011】上記、対オゾン供給量とは、オゾン/CO
DCr(CODCrとは、化学的酸素供給量をいう)で
示されるものである。
【0012】本発明に係る廃水の処理方法において、処
理時の温度は0〜100℃、好ましくは10〜60℃で
ある。温度は高いほど触媒の効果が顕著に現れ、処理が
進みやすいため、0℃以上とすることが好ましい。しか
し、条件によっては加温することにより、コスト的に高
くなる場合も多くなり好ましくはない。さらに100℃
を越える場合にはオゾンが自己分解を起こす割合が高く
なるため、処理効率が悪くなるので好ましくない。
【0013】本発明においては、廃水に塩酸等が存在す
る被処理水を用いる。詳しくは、廃水に硫等が存在し、
塩酸等の濃度が1〜200mmol/リットル、好ましくは5〜
100mmol/リットルの範囲である。通常塩酸等の塩酸添加
量が高くなると廃水に対するオゾンの溶解度が低くな
り、脱色効率が低下し好ましくない。一方、1mmol/リット
ル未満である場合は好ましい脱色効率が得られないもの
である。
【0014】本発明に係る廃水の処理方法において、酸
の種類は硫酸および/または塩酸であるならば特に限定
されるものではないが、効果的には塩酸の存在下で廃水
を処理することである。この原因は、硫酸を使用する場
合には、廃水中には一般的にカルシウム等のイオンが含
まれることが多く、これらのイオンが硫酸イオンと反応
してスケール成分を生成し装置および触媒にこれらのス
ケール成分が付着することがある。
【0015】本発明に係る廃水の処理方法において、塩
酸等を添加する際には、反応時に廃水の供給とは別にラ
インで塩酸等を直接反応塔に導入することもできるし、
また反応時に予め廃水に添加しこれらの混合液を反応塔
に導入することもできる。好ましくは、廃水と別のライ
ンで塩酸等を反応等に導入することである。その理由
は、塩酸を廃水に導入することで廃水が変質し処理前に
悪臭を発生する等の新たな問題を生じ易くなること、廃
水と硝酸等の混合貯液槽を新たに設ける必要があった
り、該混合御の廃水の輸送ラインを耐酸性にする必要等
が生じるからである。
【0016】上記理由を踏まえると、塩酸等を導入する
位置は、反応器の入口部、熱交換器の入口部と出口部、
廃水ポンプ吸入部等の種々が考えられるが、反応器の入
口部または熱交換器の出口部が好ましい。
【0017】また塩酸等の添加ライン〓および輸送用ポ
ンプは、上記と同様の理由によって塩酸等を通すため耐
酸性のものが好ましい。
【0018】オゾンガスの発生方法としては、無声放電
法、電解法、光化学反応法、放射線照射法、高周波電解
法など、様々な方法が実用化されているが、本発明にお
けるオゾン含有ガスはいずれの方法において生成したも
のを使用しても差し支えない。また、オゾン含有ガス中
のオゾン濃度は、0.2wt%以上、好ましくは1〜90wt
%の範囲内のものを用いる。オゾン濃度が上記範囲以下
では、本発明においてはオゾンによる酸化反応は溶解律
速となるため、オゾン含有ガス中のオゾン濃度が低い際
には迅速な処理が事実上不可能となり、好ましくない。
また、オゾンガス濃度が高くなりすぎると排ガスに含有
されるオゾンを直接放散可能なレベルまで分解処理する
ためのオゾン分解工程における必要触媒量も増加し、ま
た有効に使用されないオゾン量も増加するので、これは
コストや装置の最適ガス流量などの条件によって、上記
範囲内で設計することが好ましい。
【0019】オゾン含有ガスの流量は、目標処理効率お
よび装置特性に基づいて適当な流量を流入させることが
望ましい。これはすなわち触媒による空隙率の変化や圧
力損失の増加などから装置的に有利なガス量を求め、こ
れらの条件と前述の廃水に注入するオゾン量やオゾンガ
ス濃度を考慮して決定することとなる。
【0020】色の測定方法としては、目視でも可能であ
るが、場合によっては、可視光、赤外光、紫外光を用い
ることによってもできる。除去する成分によって、吸収
する光が異なるからである。
【0021】本発明における廃水の流量は、触媒量に対
する空間速度で0.1〜10の範囲内、好ましくは0.5
〜5の範囲内である。廃水の流量が上記範囲以上になる
と充分な色素成分の処理が行われなくなり、また上記範
囲以下では触媒量が大量になり、処理装置が膨大になる
とともに触媒の必要量も多くなり、結果として処理コス
トが高くなる。
【0022】本発明に係る第2の発明においては、廃水
の処理時に固体触媒を使用することができ、その固体触
媒は通常水処理用の触媒として使用されるものであれ
ば、いずれのものであっても良いが、好ましくは、該固
体触媒が、触媒A成分としてチタン、ケイ素、アルミニ
ウム及びジルコニウムよりなる郡から選ばれた少なくと
も一種の元素の酸化物、ならびに触媒B成分としてマン
ガン、鉄、コバルト、ニッケル、セリウム、タングステ
ン、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニ
ウム及びイリジウムよりなる郡から選ばれた少なくとも
一種の元素又はこれらの化合物を含有してなるものであ
る。また、これらの成分は、本発明が水の処理方法であ
るため水に不溶性または難溶性の元素又は化合物である
ことが好ましい。触媒の形状としては、粉体状、ペレッ
ト状、球状、ハニカム状等を使用することができる。
【0023】本発明に係る廃水の処理方法において、廃
水の処理方法は廃水を連続的に処理してもよくまた回分
的に処理してもよく特に限定されるものではない。さら
に詳しくは、装置として、単管式、多管式の反応器、バ
ッチ式の反応器等を使用することかできる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例にしたがって詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】(実施例1)第1図に示すようなフローに
従い廃水処理実験を行った。具体的な手順としては吸光
度50(400nm)の廃水に酸をライン〓から塩酸5mmol/リッ
トルになるように添加し、ラインより0.5リットル/Hrで廃
水の処理温度が25℃となるように設定し、反応管に
導入した。一方、オゾン発生器によって生成されたオ
ゾンを含有するガス(オゾン濃度21.4g/m3)を流量弁
により、75リットル/Hrの流量に調節し、該廃水と接触
させ反応管に通した。また予め触媒を図の散気管の
上部のの部分に0.5リットル充填した。また、反応後の
ガスはラインを通り系外に排出され、また廃水は処理
された後ライン〓により系外に排出される被処理水は反
応管内をオゾンと接触しながら流れ脱色される。以上の
ようなフローに従い、廃水を供給した場合について、運
転を行い、被処理水および処理水の吸光度(400nm)の測
定を行った。その結果、脱色効率は97%であった。
【0026】(比較例1)実施例1において、塩酸を添
加していなかった以外は、実施例1と同様にして実験を
行った。その結果、脱色効率は84%であった。
【0027】(比較例2)実施例1において、供給ガス
をAirに変えた以外は、実施例と同様にして実験を行
った。その結果、脱色効率は20%であった。
【0028】(実施例2)図1の装置を用いて、同様の
操作方法で処理を行った。廃水には吸光度10の廃水を
供給し、酸を硫酸2mmol/リットルとなるように添加し、廃
水の処理温度を50℃に設定した。また、オゾン濃度1
7.1g/m3のオゾン含有ガスの流量を60リットル/Hrの流量
で供給し廃水の脱色を行った。その結果、脱色効率は9
4%であった。
【0029】(比較例3)実施例2において、硫酸を添
加しなかった以外は、実施例1と同様にして実験を行っ
た。その結果、脱色効率は86%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を使用するために用いる装置の一
態様である。
【符号の説明】 触媒充填塔 反応管 ポンプ オゾン発生器 調節弁 散気管 廃水ライン オゾンライン ガス排気ライン 〓処理水排出ライン 〓酸添加ライン 〓熱交換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色素を含有する廃水を処理するに際して、
    該廃水温度が0〜100℃、かつ硫酸および/または塩
    酸の存在下で、該廃水にオゾンを導入し廃水を脱色する
    ことを特徴とする廃水の処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、該廃水に硫酸および/
    または塩酸を添加することを特徴とする請求項1記載の
    廃水の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、該硫酸および/または
    塩酸の濃度が該廃水中で1〜200mmol/リットルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の廃水の処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、触媒を併用し廃水を脱
    色することを特徴とする廃水の処理方法。
JP28407696A 1996-10-25 1996-10-25 色素含有廃水の処理方法 Pending JPH10128350A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102863071A (zh) * 2012-10-23 2013-01-09 北京市环境保护科学研究院 一种酵母废水深度处理脱色方法
CN107055960A (zh) * 2017-04-20 2017-08-18 佛山市佳利达环保科技股份有限公司 一种污水处理锅炉助燃综合利用方法
JP2020000969A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 荏原工業洗浄株式会社 水性インキ廃液の処理方法及び処理装置

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