JPH10126712A - 頭部搭載型画像表示装置 - Google Patents

頭部搭載型画像表示装置

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Publication number
JPH10126712A
JPH10126712A JP8275093A JP27509396A JPH10126712A JP H10126712 A JPH10126712 A JP H10126712A JP 8275093 A JP8275093 A JP 8275093A JP 27509396 A JP27509396 A JP 27509396A JP H10126712 A JPH10126712 A JP H10126712A
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JP
Japan
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image
dimming
head
brightness
display device
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Application number
JP8275093A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kidawara
厚 貴俵
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10126712A publication Critical patent/JPH10126712A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 術者自らの意志に基づき、非接触で確実に、
外界視野に所望の輝度の体内画像を重畳したスーパイン
ポーズ状態を選択する。 【解決手段】 HMD4のゴーグル部4b内上部には、
マイクロホン4cからの術者41の音声を認識する切換
信号検出手段としての音声認識回路32と、音声認識回
路32からの制御信号に基づいて多段階にバックライト
24の明るさを調節し調光する調光制御手段としての調
光切換回路33とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭部搭載型画像表示
装置、更に詳しくは外界視野に重畳される画像の調光制
御部分に特徴のある頭部搭載型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療の外科分野において、内視鏡
と専用処置具を用いた低侵襲手技が普及しつつある。従
来なら開腹手術を必要とした疾病を内視鏡下で低侵襲に
処置することが可能となることで、入院期間の短縮等に
より患者の社会的負担が軽減される。そのため、低侵襲
手技である内視鏡下外科手術は、今後も発展が期待され
ている。
【0003】この内視鏡下外科手術では、内視鏡で取得
した体腔内の画像をTVモニタ等で観察しながら処置具
の遠隔操作をして処置を行う。
【0004】この際の問題点として、処置具の誘導の困
難さが挙げられる。特に、奥行き方向の情報は、従来の
内視鏡では得られないため、奥行き方向の処置具誘導は
試行錯誤で行わざるを得ず、処置に時間がかかる等の問
題を生じていた。このため、奥行き方向の情報を観察者
に提供できる立体視内視鏡システムが開発されている。
【0005】立体視内視鏡システムの観察系は通常2眼
式であり、細長い挿入部を備え視差を有する観察部位の
左右の像を撮像するための観察光学系と撮像素子を内蔵
した立体視内視鏡と、この立体視内視鏡からの左右の像
の映像信号により立体像を生成する立体映像信号処理装
置と、立体映像信号処理装置の立体像を表示する立体表
示装置とからなる。
【0006】立体表示装置として近年、頭部搭載型画像
表示装置(以下、HMDと称す)が開発されており、こ
のHMDは、通常頭部に装着し、小型の画像表示装置に
より眼の直前で観察しようとするものであって、観察者
の目の前は光学系を含む画像表示装置に覆われている。
【0007】手術室でHMDを使用する場合、手元操作
や他の人との連携操作を計るために、画像以外の外界視
野確保が必要となる。
【0008】そこで、HMDにおいては、画像を見るだ
けでなく、外界を見るためのシースルー機能や、外界と
画像を重ね合わせて同時に見ることができるスーパイン
ポーズ機能の各モードを有するHMDがある。
【0009】画像観察モードの機能は、目前から入って
くる外界からの光を液晶シャッタで遮断し小型の画像表
示素子に表示された画像を観察するものである。また、
シースルーモードの機能は、液晶シャッターを開き、か
つ画像を消して外界を観察するものである。さらに、ス
ーパインポーズモードの機能は、液晶シャッターを開
き、画像を表示することによって、同時に外界と画像を
観察しようとするものである。
【0010】さらには、例えば特開平4−26289号
公報に提案されているように、スーパインポーズモード
時に外界から入る光量を制御し、画像と外界との明るさ
のバランスをとることのできるHMDがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡下外科手術にお
いて、処置具用トラカールを体表面から挿入する場合等
の患者体表面と体腔内とを関連付ける場合、術者は上記
HMDをスーパインポーズモードにして体腔内画像と患
者体表面とを同時に観察して、相互の位置関係を正しく
把握することが重要となる。この場合、患者の体表面は
外界視野による肉眼観察となり、体内画像が明るいと患
者体表面は極めて観察し難くなり、正しい位置に処置具
用トラカールを挿入するのが難しくなる。そのためにを
スーパインポーズモードにおける体内画像の輝度を下げ
て、患者体表面の観察をし易くする必要がある。
【0012】しかしながら、従来の立体視内視鏡システ
ムにおいては、体内画像の輝度の調整は、HMDを制御
するコントローラ部あるいはHMDのゴーグル部に付い
ているスイッチを押すことによって行われているが、手
術室においてHMDは不潔域に属するため、手術中に術
者がスイッチに直接触れることが出来ない。そのため不
潔域に属する人に行ってもらわなければならず、術者の
意志の実現に時間がかかるという問題がある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、術者自らの意志に基づき、非接触で確実に、外
界視野に所望の輝度の体内画像を重畳したスーパインポ
ーズ状態を選択することのできる頭部搭載型画像表示装
置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の頭部搭載型画像
表示装置は、撮像手段が撮像した被写体像を表示する表
示手段を有するゴーグル部を、頭部に搭載した際に眼の
直前に位置するように設けた頭部搭載型画像表示装置に
おいて、前記ゴーグル部は、前記ゴーグル部の前面から
の外界視野の入射を制御する外界光入射制御手段と、前
記外界視野の概略中心に前記被写体像を投影する光学手
段と、前記表示手段の明るさを制御し調光する調光制御
手段と、前記表示手段の明るさの切換信号を入力する調
光切換入力手段と、前記調光切換入力手段からの前記切
換信号を検出する切換信号検出手段とを備えて構成され
る。
【0015】本発明の頭部搭載型画像表示装置では、前
記調光制御手段が前記切換信号検出手段が検出した前記
切換信号に基づき、前記表示手段の明るさを制御し調光
することで、術者自らの意志に基づき、非接触で確実
に、外界視野に所望の輝度の体内画像を重畳したスーパ
インポーズ状態を選択することを可能とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0017】図1ないし図8は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は立体視内視鏡システムの構成を示す
構成図、図2は図1のHMDの頭部搭載時の状態を示す
外観図、図3は図2のHMDのゴーグル部の構成を示す
構成図、図4は図3のゴーグル部の要部の回路構成を示
すブロック図、図5は図1のHMDを頭部に搭載した際
の手技の一例を説明する説明図、図6は図5におけるH
MDでのシースルーモードの表示を示す図、図7は図5
におけるHMDでの立体画像モードの表示を示す図、図
8は図5におけるHMDでのスーパインポーズモードの
表示を示す図である。
【0018】本実施の形態の立体視内視鏡システムは、
図1に示すように、観察部位の視差を有する左右の映像
信号を得る立体視硬性鏡1と、この立体視硬性鏡1によ
り得られた観察部位の右映像信号を信号処理する右映像
信号処理部2R及び立体視硬性鏡1により得られた観察
部位の左映像信号を信号処理する左映像信号処理部2L
からなるカメラコントロールユニット(以下、CCUと
記す)3と、観察者の頭部に装着され観察部位の立体像
を表示するHMD4と、CCU3により処理された観察
部位の左右画像によりHMD4に立体像を表示させるH
MDコントローラ5とを備えて構成される。
【0019】立体視硬性鏡1は、体腔内に挿入する硬性
な挿入部を有するスコープ部11と、スコープ部11に
接続して用いられ観察部位の視差を有する左右の像を撮
像するカメラヘッド部12とから構成される。スコープ
部11は、対物光学系15とリレー光学系16が軸対称
な1本の光学系により構成されている。対物光学系15
で結像した像はリレー光学系16によって所定の距離だ
け伝送され、リレー光学系16の後端にはカメラヘッド
12のカメラ側対物光学系17により瞳を空間的に2つ
に分割することにより視差のある左右一対の像を撮像手
段としてのCCD18、19によって撮像される。撮像
された左右一対の像は電気信号に変換され、CCU3の
右映像信号処理部2R及び左映像信号処理部2Lで信号
処理され、例えばNTSC等の汎用映像信号に変換され
た後、HMDコントローラ5による制御により、HMD
4に立体像が表示される。なお、HMDコントローラ5
はHMD4の各種制御と電源の供給を行う。
【0020】図2に示すように、HMD4は術者41の
頭部に保持する頭部保持部4aと頭部に搭載した際に眼
の直前に位置するように設け立体像を表示するゴーグル
部4b及び術者41の音声を入力する頭部に搭載した際
に口元に位置するように設けた調光切換入力手段として
のマイクロホン4cとからなり、ゴーグル部4bにおい
ては、図3に示すように、術者41の例えば左眼21の
視線から外れた位置に配置され観察部位の左画像を表示
する表示手段としての左用液晶ディスプレイ(LCD)
22と、左用LCD22を駆動するLCD駆動回路23
と、左用LCD22の背後より白色光を供給するバック
ライト24と、バックライト24からの白色光により投
影された左用LCD22に表示された左画像を左眼21
に伝送する光学手段としての光学系25とを備えて構成
される。
【0021】ここで、光学系25はハーフミラー26及
び凹面鏡27より構成されており、凹面鏡27は画像を
拡大する機能を有している。そして、左用LCD22に
表示された左画像はハーフミラー26を透過し凹面鏡2
7により拡大反射され、ハーフミラー26で直角に反射
され左眼21に供給されるようになっている。なお、右
眼側も同様に構成されているので、説明は省略する。
【0022】また、光学系23の左眼21に対向した位
置には外界光入射制御手段としての液晶シャッタ28が
配置されていて、HMD4のゴーグル部4bのこの液晶
シャッタ28に対応する部分は透明な窓29になってい
る。そして、液晶シャッタ28を閉じる(不透過)と暗
い中にLCD22に表示された画像が拡大されて観察さ
れ、液晶シャッタ28を開く(透過)と外が見えるよう
に構成されている。
【0023】さらに、ゴーグル部4b内上部には、図3
及び図4に示すように、マイクロホン4cからの術者4
1の音声を認識する切換信号検出手段としての音声認識
回路32と、音声認識回路32からの制御信号に基づい
て多段階にバックライト24の明るさを調節し調光する
調光制御手段としての調光切換回路33とが設けられて
いる。
【0024】そして、術者41の発する音声がマイクロ
ホン4cより入力され、音声認識回路32により所定の
音声(例えば「明るく」という音声、「暗く」という音
声)認識されると、音声認識回路32は、例えば「明る
く」という音声の回数に応じて一回ごとにバックライト
24の明るさを明るくするための制御信号を調光切換回
路33に出力することで、調光切換回路33が駆動電圧
を制御しバックライト24の明るさを1段階ずつ明るく
する方向に調光するようになっている。また、逆に、音
声認識回路32は、例えば「暗く」という音声の回数に
応じて一回ごとにバックライト24の明るさを暗くする
ための制御信号を調光切換回路33に出力することで、
調光切換回路33が駆動電圧を制御しバックライト24
の明るさを1段階ずつ暗くする方向に調光するようにな
っている。
【0025】次に、このように構成された本実施の形態
の立体視内視鏡システムの作用について説明する。
【0026】図5に示すように、術者41は、術台42
上の患者43に対して、患部の観察を行うためにカメラ
ヘッド12が接続されている立体視硬性鏡1のスコープ
部11を患者43の体内に挿入する。そして、この立体
視硬性鏡1による観察下において患部を処置するための
例えば把持鉗子、電気メス、超音波メス等の処置具を、
処置具用トラーカール44を介して挿入し、各種処置、
治療を行う。
【0027】ここで、立体視硬性鏡1のカメラヘッド1
2は、図示はしないが、前記CCU3に接続されてお
り、CCU3からの左右の像が図示しない前記HMDコ
ントローラ5により術者41の頭部に搭載されてるHM
D4に伝送される。なお、図中の2点鎖線の領域は、術
者がHMD4の窓29より外を見ることのできる範囲の
一例を示している。
【0028】つまり、術者41には、HMDコントロー
ラ5の制御により液晶シャッタ28が開き、バックライ
ト24の駆動が停止している場合には、LCD22に表
示されている像が照明されないために暗く見ることがで
きない。そのため、液晶シャッタ28を透過した図5の
2点鎖線で示した領域、すなわち、図6に示すようなシ
ースルーの外界視野のみを見ることになる。
【0029】また、HMDコントローラ5の制御により
液晶シャッタ28が閉じ、バックライト24が駆動して
いる場合には、図7に示すように、バックライト24に
よりLCD22に表示されている像が投影され、さらに
光学系25によって投影された画像が術者の目に入射さ
れるので、術者41は、立体視硬性鏡1により得られた
患者の患部の立体画像のみを見ることになる。
【0030】さらに、HMDコントローラ5の制御によ
り液晶シャッタ28が開き、バックライト24が駆動し
ている場合には、術者41は、図8に示すように、図5
の2点鎖線で示した領域の外界視野に図7の立体画像が
重なった、すなわちスーパインポーズされた画像を見る
ことになる。
【0031】内視鏡下外科手術においては、処置具用ト
ラーカール44を体表面から挿入して患者43体表面と
体腔内とを関連付ける場合、術者41は、図8に示した
スーパインポーズされた画像にして、患者43体腔内の
立体画像と体表面とを同時に観察して、相互の位置関係
を正しく把握することになる。
【0032】ここで、患者体表面の肉眼観察時、体内画
像が明るく患者体表面が観察し難い場合は、術者41か
らのマイクロフォン4cによる「暗く」という音声入力
により、音声認識回路32が「暗く」という音声の回数
に応じて一回ごとにバックライト24の明るさを暗くす
るための制御信号を調光切換回路33に出力し、調光切
換回路33がバックライト24の明るさを1段階ずつ暗
くする方向に調光する。なお、バックライト24の輝度
がゼロになれば完全なシースルーとなる。
【0033】また、逆に患者43体腔内の立体画像を重
視する場合は、術者41からのマイクロフォン4cによ
る「明るく」という音声入力により、音声認識回路32
は「明るく」という音声の回数に応じて一回ごとにバッ
クライト24の明るさを明るくするための制御信号を調
光切換回路33に出力することで、調光切換回路33が
駆動電圧を制御しバックライト24の明るさを1段階ず
つ明るくする方向に調光する。
【0034】このように本実施の形態では、術者41は
所定の音声(例えば「明るく」という音声、「暗く」と
いう音声)をマイクロフォン4cよりHMD4に入力す
るだけで、調光切換回路33が駆動電圧を制御しバック
ライト24の明るさを1段階ずつ調光(暗く、あるいは
明るく)するので、術者は手術中に術者自らの意志に基
づき、HMD4に触れることなく清潔でかつ迅速に、所
望の明るさの患者43体腔内の立体画像が重畳されたス
ーパインポーズ画像を見ることができ、処置、治療を確
実かつ効率的に行うことができる。
【0035】なお、音声認識回路32により所定の音声
の入力回数により段階的に調光するとしたが、これに限
らず、例えば調光段階n(n:整数)を音声「レベル
n」と発することで音声認識回路32が調光段階nを認
識し、調光段階nに対応した制御信号を調光切換回路3
3に出力するようにしてもよい。
【0036】図9及び図10は本発明の第2の実施の形
態に係わり、図9はHMDのゴーグル部の構成を示す構
成図、図10は図9のゴーグル部の要部の回路構成を示
すブロック図である。
【0037】第2の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0038】本実施の形態では、図9及び図10に示す
ように、予め登録された術者41の音声か他の人の音声
かを識別し予め登録された術者41の音声の場合のみ識
別信号を出力する音声識別回路51が設けられており、
AND回路52により音声認識回路32からの認識信号
と音声識別回路51からの識別信号との論理和をとり予
め登録された術者41の音声の場合のみ調光切換回路3
3に有効制御信号を出力するようになっている。そし
て、調光切換回路33はこの有効制御信号に基づきバッ
クライト24を制御する。その他の構成は第1の実施の
形態と同じである。
【0039】次にこのように構成された本実施の形態の
作用について説明する。
【0040】本実施の形態では、第1の実施の形態の効
果に加え、音声識別回路51及びAND回路52によ
り、予め登録された術者41の音声の場合のみ調光切換
回路33に有効制御信号を出力するので、術者41以外
の音声による術者41の意志に反する調光を確実に防止
することができる。
【0041】図11及び図12は本発明の第3の実施の
形態に係わり、図11はHMDのゴーグル部の構成を示
す構成図、図12は図11のゴーグル部の要部の回路構
成を示すブロック図である。
【0042】第3の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0043】上記第1の実施の形態においては、調光切
換入力手段をHMD4を頭部に搭載した際に口元に位置
するように設けられたマイクロホン4cにより構成する
としたが、図11及び図12に示すように、本実施の形
態ではゴーグル部4b内上部において、調光切換入力手
段を外部に赤外線を照射する赤外線発光素子60及び赤
外線発光素子60が照射した赤外光の戻り光を受光する
受光素子61としており、また、音声認識回路32の代
わりに赤外線発光素子60を駆動すると共に受光素子6
1が受光した受光量を検出する受光量検出回路62を備
えている。
【0044】また、調光切換判別回路63が調光切換回
路33の前段に設けられており、この調光切換判別回路
63は、入射した戻り赤外光を検知する受光素子61か
ら受光量を検出する受光量検出回路62からの検出信号
が、予め定められた調光切り換えの条件を満たしている
かどうかを判別し、調光切り換えの条件を満たしている
場合、有効制御信号を調光切換回路33に出力するよう
になっている。そして、調光切換回路33は、調光切換
判別回路63からの有効制御信号に基づいて多段階にバ
ックライト24の明るさを調節し調光するようになって
いる。その他の作用は第1の実施の形態と同じである。
【0045】次にこのように構成された本実施の形態の
作用について説明する。
【0046】図11に示したように、HMD4では、受
光量検出回路62により赤外線発光素子60が外部に赤
外線を照射する。このとき術者41が赤外線発光素子6
0の前約100〜200ミリメートルに手の平を、つま
り清潔域の手の平が不潔域のHMD4に触れることのな
い距離に手の平を出す。赤外線は術者41の手の平で反
射されて受光素子61に入射する。受光素子61はその
受光情報を電気信号として受光量検出回路62に出力す
る。
【0047】調光切換判別回路63は、入射した戻り赤
外光を検知する受光素子61から受光量を検出する受光
量検出回路62からの検出信号が、予め定められた調光
切り換えの条件、例えば、調光切換判別回路63の内部
にクロック回路及び内部カウンタを設けることで、 (1)所定時間、例えば2秒以内に受光量検出回路62
からの検出信号が1回のみ出力された場合は「明るく」
という条件 (2)所定時間、例えば2秒以内に受光量検出回路62
からの検出信号が連続2回出力された場合は「暗く」と
いう条件 と判断し、調光切換回路33に対して上記条件に応じた
有効制御信号、例えば(1)の条件に応じて一回ごとに
バックライト24の明るさを明るくするための有効制御
信号を調光切換回路33に出力することで、調光切換回
路33が駆動電圧を制御しバックライト24の明るさを
1段階ずつ明るくする方向に調光する。暗くする場合も
同様である。その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0048】このように本実施の形態においても第1の
実施の形態の効果と同様に、術者は手術中に術者自らの
意志に基づき、HMD4に触れることなく清潔でかつ迅
速に、所望の明るさの患者43体腔内の立体画像が重畳
されたスーパインポーズ画像を見ることができ、処置、
治療を確実かつ効率的に行うことができる。
【0049】なお、本第3の実施の形態においては、図
11に示したように、調光切換入力手段を外部に赤外線
を照射する赤外線発光素子60及び赤外線発光素子60
が照射した赤外光の戻り光を受光する受光素子61をゴ
ーグル部の上部前方に対して1組設けるとしたが、これ
に限らず、調光切換入力手段を異なる照射方向(例え
ば、ゴーグル部の上部左右前方、あるいは上下前方)外
部に赤外線を照射する、赤外線発光素子及びこの赤外線
発光素子が照射した赤外光の戻り光を受光する受光素子
の2組から構成してもよく、この場合、手の平をゴーグ
ル部の左前部にかざしたときは、明るさを明るくするた
めの入力、また手の平をゴーグル部の右前部にかざした
ときは、明るさを暗くするための入力と判断すること
で、調光を制御するようにしてもよい。なお、このよう
な場合においては、調光を段階的にではなく連続的に調
整することが容易となるため、より所望の調光が可能と
なる。
【0050】また、本第3の実施の形態においては、モ
ード状態切換入力手段を外部に赤外線を照射する赤外線
発光素子60及び赤外線発光素子60が照射した赤外光
の戻り光を受光する受光素子61により構成するとした
が、これに限らず、超音波を送受波する超音波振動子を
用いて、術者41がかざしたゴーグル部4bの前の手を
検知し、調光を切り換えるように構成しても、同様な作
用・効果を得ることができる。
【0051】[付記] (付記項1) 撮像手段が撮像した被写体像を表示する
表示手段を有するゴーグル部を、頭部に搭載した際に眼
の直前に位置するように設けた頭部搭載型画像表示装置
において、前記ゴーグル部は、前記ゴーグル部の前面か
らの外界視野の入射を制御する外界光入射制御手段と、
前記外界視野の概略中心に前記被写体像を投影する光学
手段と、前記表示手段の明るさを制御し調光する調光制
御手段と、前記表示手段の明るさの切換信号を入力する
調光切換入力手段と、前記調光切換入力手段からの前記
切換信号を検出する切換信号検出手段とを備え、前記調
光制御手段は、前記切換信号検出手段が検出した前記切
換信号に基づき、前記表示手段の明るさを制御し調光す
ることを特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
【0052】(付記項2) 前記表示手段は、視差を有
する左右の画像を表示する立体画像表示手段であること
を特徴とする付記項1に記載の頭部搭載型画像表示装
置。
【0053】(付記項3) 前記表示手段は、像を表示
する液晶表示手段と、前記液晶表示手段に表示された像
を照明光により照明する照明光供給手段とから構成さ
れ、前記調光制御手段は、前記照明光供給手段を制御す
ることを特徴とする付記項1または2に記載の頭部搭載
型画像表示装置。
【0054】(付記項4) 前記外界光入射制御手段
は、液晶シャッタであることを特徴とする付記項1、2
または3のいずれか1つに記載の頭部搭載型画像表示装
置。
【0055】(付記項5) 前記調光切換入力手段が音
声を入力する音声入力手段であって、前記切換信号検出
手段が前記音声入力手段が入力した前記音声を認識し前
記切換信号を出力する音声認識手段であることを特徴と
する付記項1、2、3または4のいずれか1つに記載の
頭部搭載型画像表示装置。
【0056】(付記項6) 前記音声入力手段が入力し
た前記音声が、予め登録されている音声かどうか識別す
る音声識別手段を備え、前記調光制御手段は、前記音声
入力手段が入力した前記音声が予め登録されている音声
ときのみ、前記切換信号検出手段が検出した前記切換信
号に基づき、前記表示手段を明るさを制御することを特
徴とする付記項5に記載の頭部搭載型画像表示装置。
【0057】(付記項7) 前記調光切換入力手段は、
前記ゴーグル部の前方外部に赤外光を出射すると共に前
記赤外光の反射光を検出する赤外光出射検出手段であっ
て、前記ゴーグル部の前方外部から前記赤外光の反射光
を検出すると前記切換信号を前記切換信号検出手段に出
力することを特徴とする付記項1、2、3または4のい
ずれか1つに記載の頭部搭載型画像表示装置。
【0058】(付記項8) 前記赤外光出射検出手段
は、前記ゴーグル部の前方外部の異なる2つの方向にそ
れぞれ前記赤外光を出射すると共に前記赤外光の反射光
を検出する2組の赤外光出射検出部からなることを特徴
とする付記項7に記載の頭部搭載型画像表示装置。
【0059】(付記項9) 前記切換信号が所定の条件
を満たしているかどうか識別する切換信号識別手段を備
え、前記調光制御手段は、前記切換信号識別手段が前記
切換信号が前記所定の条件を満たしていると識別したと
きのみ、前記切換信号検出手段が検出した前記切換信号
に基づき、前記表示手段の明るさを制御することを特徴
とする付記項1、2、3、4、7または8のいずれか1
つに記載の頭部搭載型画像表示装置。
【0060】(付記項10) 前記切換信号識別手段
は、時間計測のための内部クロックを備え、前記内部ク
ロックの所定時間以上に前記切換信号の入力があるとき
前記所定の条件を満たしている識別することを特徴とす
る付記項9に記載の頭部搭載型画像表示装置。
【0061】(付記項11) 前記切換信号識別手段
は、時間計測のための内部クロック及び前記切換信号の
入力回数をカウントする内部カウンタとを備え、前記内
部クロックの所定時間内の前記切換信号の所定の入力回
数があるとき前記所定の条件を満たしている識別し、
前記調光制御手段は、前記切換信号検出手段が検出した
前記切換信号に基づく前記入力回数に応じて前記表示手
段の明るさを制御することを特徴とする付記項9に記載
の頭部搭載型画像表示装置。
【0062】(付記項12) 体腔内に挿入し被写体を
撮像する内視鏡と、前記内視鏡が撮像した被写体の撮像
信号を信号処理する撮像信号処理手段と、前記撮像信号
処理手段が信号処理した被写体像を表示する表示手段を
有するゴーグル部を頭部に搭載した際に眼の直前に位置
するように設けた頭部搭載型画像表示装置とを備えた内
視鏡装置において、前記ゴーグル部は、前記ゴーグル部
の前面からの外界視野の入射を制御する外界光入射制御
手段と、前記外界視野の概略中心に前記被写体像を投影
する光学手段と、前記表示手段の明るさを制御し調光す
る調光制御手段と、前記表示手段の明るさの切換信号を
入力する調光切換入力手段と、前記調光切換入力手段か
らの前記切換信号を検出する切換信号検出手段とを備
え、前記調光制御手段は、前記切換信号検出手段が検出
した前記切換信号に基づき、前記表示手段の明るさを制
御し調光することを特徴とする内視鏡装置。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の頭部搭載型
画像表示装置によれば、調光制御手段が切換信号検出手
段が検出した切換信号に基づき、表示手段の明るさを制
御し調光するので、術者自らの意志に基づき、非接触で
確実に、外界視野所望の輝度の体内画像を重畳したスー
パインポーズ状態を選択することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る立体視内視鏡
システムの構成を示す構成図
【図2】図1のHMDの頭部搭載時の状態を示す外観図
【図3】図2のHMDのゴーグル部の構成を示す構成図
【図4】図3のゴーグル部の要部の回路構成を示すブロ
ック図
【図5】図1のHMDを頭部に搭載した際の手技の一例
を説明する説明図
【図6】図5におけるHMDでのシースルーモードの表
示を示す図
【図7】図5におけるHMDでの立体画像モードの表示
を示す図
【図8】図5におけるHMDでのスーパインポーズモー
ドの表示を示す図
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るHMDのゴー
グル部の構成を示す構成図
【図10】図9のゴーグル部の要部の回路構成を示すブ
ロック図
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るHMDのゴ
ーグル部の構成を示す構成図
【図12】図11のゴーグル部の要部の回路構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1…立体視硬性鏡 2R…右映像信号処理部 2L…左映像信号処理部 3…CCU 4…HMD 4a…頭部保持部 4b…ゴーグル部 4c…マイクロホン 5…HMDコントローラ 11…スコープ部 12…カメラヘッド部 15…対物光学系 16…リレー光学系 17…カメラ側対物光学系 18、19…CCD 21…左眼 22…左用LCD 23…LCD駆動回路 24…バックライト 25…光学系 26…ハーフミラー 27…凹面鏡 28…液晶シャッタ 29…窓 32…音声認識回路 33…調光切換回路 41…術者 42…術台 43…患者 44…処置具トラーカール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段が撮像した被写体像を表示する
    表示手段を有するゴーグル部を、頭部に搭載した際に眼
    の直前に位置するように設けた頭部搭載型画像表示装置
    において、 前記ゴーグル部は、 前記ゴーグル部の前面からの外界視野の入射を制御する
    外界光入射制御手段と、 前記外界視野の概略中心に前記被写体像を投影する光学
    手段と、 前記表示手段の明るさを制御し調光する調光制御手段
    と、 前記表示手段の明るさの切換信号を入力する調光切換入
    力手段と、 前記調光切換入力手段からの前記切換信号を検出する切
    換信号検出手段とを備え、 前記調光制御手段は、前記切換信号検出手段が検出した
    前記切換信号に基づき、前記表示手段の明るさを制御し
    調光することを特徴とする頭部搭載型画像表示装置。
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