JPH10122771A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JPH10122771A
JPH10122771A JP27370596A JP27370596A JPH10122771A JP H10122771 A JPH10122771 A JP H10122771A JP 27370596 A JP27370596 A JP 27370596A JP 27370596 A JP27370596 A JP 27370596A JP H10122771 A JPH10122771 A JP H10122771A
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高 浅川
Mikio Watanabe
幹生 渡辺
Takayuki Yasutake
隆幸 安武
Shoichi Watanabe
正一 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣り合う帯板状チューブ1、1同士を内部的
に連通させる部分の耐圧強度の向上、帯板状チューブ1
の端部の潰れ防止、及び、帯板状チューブ内に流入され
た熱交換媒体の良好な分配を実現しうる構造の積層型熱
交換器の提供。 【解決手段】 一対の皿状成形プレート5、5をその周
縁部において合致させて構成された帯板状チューブ1、
1の間の両端部に、該チューブ1とは別体の短筒状連通
パイプ3が配置され、該パイプ3を通じて該チューブ
1、1同士が内部連通されている。インナーフィン4の
両端部に熱交換媒体流通孔9が形成され、該孔9が帯板
状チューブ1内で短筒状連通パイプ3と同心状に配置さ
れている。該インナーフィン4の端部は、帯板状チュー
ブ1の内端部から離間され、それらの間にインナーフィ
ン4の存在しない空間部10が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばカーエア
コンディショナー用の熱交換器あるいはルームエアコン
ディショナー用の室外熱交換器などに好適に用いられる
アルミニウム等の金属製の積層型熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層型熱交換器は、一対の皿状
成形プレートが対向され周縁部において合致されて内部
に偏平状の熱交換媒体流通路が形成された帯板状チュー
ブを複数枚備えており、これら帯板状チューブが、それ
らの間に、両端部を除いてアウターフィンを介在させ
て、厚さ方向に積層され、各帯板状チューブ内にはイン
ナーフィンが配置されている。
【0003】そして、隣り合う帯板状チューブ同士を内
部的に連通させるため、従来の積層型熱交換器では、帯
板状チューブを構成する皿状成形プレートは、その両端
部に、外方膨出状のヘッダー部が絞り加工により一体成
形されたものとなされており、隣り合う帯板状チューブ
のこの膨出ヘッダー部同士を突き合わせ状態に接合して
連通させる構造が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、皿状成形プレートの両端部に絞り加工を施して
形成されたヘッダー部では、このヘッダー部に十分な耐
圧強度をもたせることが困難であった。即ち、この種の
積層型熱交換器では、軽量化等を図る目的で、帯板状チ
ューブを構成する成形プレートが可及的薄肉に成形され
ており、そのため、成形プレートの両端部に絞り加工に
よって一体成形されるヘッダー部も成形プレート本体部
と同様に非常に薄肉なものとなってしまい、その結果、
上記のようにヘッダー部に十分な耐圧強度をもたせるこ
とができなかった。
【0005】なお、帯板状チューブの本体部分の耐圧強
度については、従来より、帯板状チューブ内に上記のよ
うにインナーフィンを配置し、該インナーフィンを介し
て皿状成形プレート同士を連結することによって確保さ
れるようになされていて、耐圧強度の確保について特に
問題はない。
【0006】そこで、絞り成形にて成形プレートの端部
にヘッダー部を一体成形する形式に代え、図11(イ)
(ロ)に示されるように、帯板状チューブ(51)(51)
とは別体の短筒状の連通パイプ(52)を用い、これを帯
板状チューブ(51)(51)の間の両端部に配置して、該
短筒状連通パイプ(52)を通じて帯板状チューブ(51)
(51)同士を内部的に連通した構造を採用することが考
えられる。これによれば、短筒状連通パイプ(52)は帯
板状チューブ(51)(51)とは別体であるから、該チュ
ーブ(51)を構成する成形プレート(53)(53)は可及
的薄肉に成形することができる一方、短筒状連通パイプ
(52)の周壁の肉厚を厚肉に設計して、その耐圧強度の
向上を図ることができる。
【0007】しかしながら、上記のように、短筒状連通
パイプ(52)にて隣り合う帯板状チューブ(51)(51)
を連通させる構造を採用する場合、次のような問題を派
生する。
【0008】即ち、短筒状連通パイプ(52)は、その耐
圧強度確保のために上記のように周壁が厚肉に設計され
るため、重量が個々に大きく、その一方で、帯板状チュ
ーブ(51)(51)は薄肉構成であることから、帯板状チ
ューブ(51)(51)における短筒状連通パイプ対応部分
ないしその近傍部分に、短筒状連通パイプ(52)の自重
による潰れを生じてしまうことがある。とりわけ、熱交
換器構成部材の相互仮組後の接合中の高温下において、
短筒状連通パイプ(52)の自重作用によって帯板状チュ
ーブ(51)に潰れを生じることがある。
【0009】そこで、図11(ハ)に示されるように、
インナーフィン(54)の端部を帯板状チューブ(51)の
内端部位置まで延長させた構造とし、インナーフィン
(54)にて短筒状連通パイプ(52)の自重を支える構造
とすることも考えられる。
【0010】しかしながら、その場合、短筒状連通パイ
プ(52)を通じて帯板状チューブ(51)内に流入した熱
交換媒体の流れが、インナーフィン(54)の存在によっ
て幅方向に分配されにくくなり、熱交換性能を落として
しまうという問題を生じる。
【0011】本発明は、上記のような問題点に鑑み、隣
り合う帯板状チューブ同士を内部的に連通させる部分の
耐圧強度を向上することができ、しかも、帯板状チュー
ブの端部の潰れを防止することができ、同時に帯板状チ
ューブ内に流入された熱交換媒体をチューブ幅方向に広
く分配し得て高い熱交換性能を発揮することができる構
造の積層型熱交換器を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、一対の皿状
成形プレートが対向され周縁部において合致されて内部
に偏平状の熱交換媒体流通路が形成された帯板状チュー
ブを複数枚備え、該帯板状チューブが、それらの間に、
両端部を除いてアウターフィンを介在させて、厚さ方向
に積層され、該帯板状チューブ内にインナーフィンが配
置された積層型熱交換器において、前記帯板状チューブ
間の両端部に、帯板状チューブとは別体の短筒状の連通
パイプが配置されて、該短筒状連通パイプを通じて該帯
板状チューブ同士が内部的に連通され、前記インナーフ
ィンの両端部に熱交換媒体流通孔が形成され、該熱交換
媒体流通孔が帯板状チューブ内で前記短筒状連通パイプ
と同心状に配置され、該インナーフィンの端部は、帯板
状チューブの内端部から離間され、それらの間にインナ
ーフィンの存在しない空間部が形成されてなることを特
徴とする積層型熱交換器によって解決される。
【0013】この積層型熱交換器では、帯板状チューブ
の間の両端部に、帯板状チューブとは別体の短筒状の連
通パイプが配置されて、該短筒状連通パイプを通じて該
帯板状チューブ同士が内部的に連通されていることによ
り、帯板状チューブを構成する皿状成形プレートの肉厚
を薄くしつつ、短筒状の連通パイプを厚肉に設計するこ
とができ、隣り合う帯板状チューブ同士を内部的に連通
させる部分の耐圧強度が向上される。
【0014】しかも、インナーフィンの両端部に熱交換
媒体流通孔が形成され、該熱交換媒体流通孔が帯板状チ
ューブ内で短筒状連通パイプと同心状に配置されている
ことにより、短筒状連通パイプが帯板状チューブ内から
インナーフィンの熱交換媒体流通孔を囲む周囲部分にて
支えられ、とりわけ、熱交換器構成部材の相互仮組後の
接合時に短筒状連通パイプの自重によって発生しやすい
帯板状チューブの端部の潰れが防止される。
【0015】同時に、インナーフィンの端部は、帯板状
チューブの内端部から離間され、それらの間にインナー
フィンの存在しない空間部が形成されていることによ
り、短筒状連通パイプを通じて帯板状チューブ内に流入
した熱交換媒体は、その一部が帯板状チューブの内端部
側に流通してインナーフィンの存在しない空間部に流入
し、そこで、流れを幅方向に広げながらUターンして帯
板状チューブを流通していくことになり、帯板状チュー
ブ内に流入された熱交換媒体がチューブ幅方向に広く分
配されて、高い熱交換性能が発揮される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の積層型熱交換器の
実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】以下に説明する積層型熱交換器は、カーエ
アコンディショニングシステムにおいて凝縮器として用
いられる熱交換器である。
【0018】図1ないし図3、及び図5ないし図8に示
される第1実施形態の積層型熱交換器において、(1)
…は帯板状チューブ、(2)…はアウターフィン、
(3)…は短筒状連通パイプ、(4)はインナーフィン
であり、いずれもアルミニウム製である。
【0019】図5に示されるように、この積層型熱交換
器において、帯板状チューブ(1)…は複数枚備えら
れ、それらの間に、両端部を除いてアウターフィン
(2)…を介在させて、厚さ方向に積層されている。そ
して、積層方向(上下方向)の中間部において、帯板状
チューブ(1)…間の両端部には、帯板状チューブ
(1)とは別体の短筒状連通パイプ(3)…が配置され
るとともに、積層方向の両端部においては、帯板状チュ
ーブ(1)…間の両端部にアルミニウム製のマウント用
パイプ(31)及び補強用パイプ(32)が配置され、さら
にチューブ群の長さ方向(左右方向)の両側にアルミニ
ウム製の出入口ヘッダーパイプ(33)(33)が配置さ
れ、これら短筒状連通パイプ(3)、マウント用パイプ
(31)、補強用パイプ(32)、出入口ヘッダーパイプ
(33)を通じて帯板状チューブ(1)…同士が内部的に
連通されている。帯板状チューブ(1)は、図2
(ロ)、図3に示されるように、一対の皿状成形プレー
ト(5)(5)が対向され周縁部において合致されて内
部に偏平状の熱交換媒体流通路(7)が形成されたもの
であり、通路(7)内には、インナーフィン(4)が配
置されている。
【0020】帯板状チューブ(1)を構成する皿状成形
プレート(5)(5)は、心材の両面にはろう材層がク
ラッドされた薄板状のアルミニウムブレージングシート
のプレス成形品からなり、そのろう材によって全体が一
括ろう付けにより接合一体化されている。
【0021】上記皿状成形プレート(5)は、図2に示
されるように、両端が半円弧状の長円状の平坦な底壁部
(5a)の周縁部に立ち上がり状の周壁部(5b)を有する
と共に、該周壁部(5b)の先端縁部に外方突出状のフラ
ンジ部(5c)を有するもので、底壁部(5c)の両端部に
は、円形の熱交換媒体流通孔(6)(6)が形成されて
いる。なお、図2(ロ)に示されるように、該熱交換媒
体流通孔(6)を囲む周縁部にはパイプ位置決め用のバ
ーリング部(6a)が外方に所定高さ突出して形成されて
いる。
【0022】インナーフィン(4)は、図3に示される
ように、アルミニウム製の薄板材を横断面矩形波形状に
プレス成形して製作されたもので、その幅は、帯板状チ
ューブ(1)内の熱交換媒体流通路(7)の幅にほぼ一
致するものに設計されており、帯板状チューブ(1)内
に幅方向にほぼ合致するように配置されて、その各波形
頂部において帯板状チューブ(1)を構成する一対の皿
状成形プレート(5)(5)の底壁部(5a)(5a)内面
にろう付け接合されている。これにより、帯板状チュー
ブ(1)の耐圧強度が高められると共に、該帯板状チュ
ーブ(1)内の熱交換媒体流通路(7)を幅方向に複数
の単位通路(7a)…に区画して熱交換媒体流通路(7)
の流体直径を小さくし熱交換効率を向上している。
【0023】該インナーフィン(4)の両端部には、図
2に示されるように、皿状成形プレート(5)の熱交換
媒体流通孔(6)(6)と同じサイズの円形の熱交換媒
体流通孔(9)(9)が形成されており、これら熱交換
媒体流通孔(9)(9)が皿状成形プレート(5)の熱
交換媒体流通孔(6)(6)と、孔の軸心を合致された
同心状に配置されている。
【0024】そして、該インナーフィン(4)の両端部
は、帯板状チューブ(1)の半円弧状内端部よりも径小
な半円弧状突出部(4a)(4a)を有するものに形成され
ており、該半円弧状突出部(4a)が帯板状チューブ
(1)の半円弧状内端部から離間されて、それらの間に
インナーフィン(4)の存在しない半円弧状の空間部
(10)が形成され、該空間部(10)を介して、帯板状チ
ューブ(1)内の各単位通路(7a)…が相互に連通され
るようになされている。
【0025】短筒状連通パイプ(3)は、この実施形態
では図1(イ)(ロ)に示されるように、帯板状チュー
ブ(1)…間の間隔距離に対応する長さの円形パイプ材
によるもので、アルミニウム製の中空押出型材を切断し
て製作されたものである。該短筒状連通パイプ(3)の
肉厚は、熱交換中に該連通パイプ(3)内にかかる圧力
を考慮し、図2(ロ)に示されるように、皿状成形プレ
ート(5)の肉厚よりも厚肉に設定され、それ単独で内
部圧力に耐え得る耐圧強度を備えたものに設計されてい
る。
【0026】そして、この短筒状連通パイプ(3)は、
その両端部が、隣り合う帯板状チューブ(1)(1)の
対向する皿状成形プレート(5)(5)の位置決め用バ
ーリング部(6a)(6a)に外嵌め状態に適合して嵌合さ
れ、上記一括ろう付けにより、隣り合う帯板状チューブ
(1)を内部連通状態に接続している。短筒状連通パイ
プ(3)の端部周壁の直下には、この嵌合接続状態にお
いて、インナーフィン(4)の熱交換媒体流通孔(9)
を囲む周囲部分が存在しており、短筒状連通パイプ
(3)は、該インナーフィン(4)の熱交換媒体流通孔
(9)を囲む周囲部分によってその端部を支えられてい
る。
【0027】一方、熱交換器の上下左右両端部に配置さ
れた前記マウント用パイプ(31)は、図6に示すよう
に、U形周縁部(31a )と直線状側面部(31b )とで半
長円形状に形成された偏平なパイプ本体(31c )と、該
パイプ本体(31c )の直線状側面部(31b )から外方に
突出した棒状の取付部(31d )とを有しており、前記パ
イプ本体(31c )にはこれを厚さ方向に貫通する熱交換
媒体流通孔(31e )が形成されている。なお、前記取付
部(31d )は、これを利用して熱交換器を車体等へ取り
付けるためのものである。また、前記補強用パイプ(3
2)は、図7に示すように、U形周縁部(32a )と直線
状側面部(32b )とにより、前記マウント用パイプ(3
1)のパイプ本体(31c )と同形、同大の偏平な半長円
形状に形成されるとともに、これを厚さ方向に貫通して
熱交換媒体流通孔(32a )が形成されている。そして、
これらのマウント用パイプ(31)及び補強用パイプ(3
2)は、それぞれU形周縁部(31a )(32a )がチュー
ブ(1)の長さ方向の内側に位置する向きとなされて、
かつマウント用パイプ(31)の上下両側に補強用パイプ
(32)が位置する状態で、それらの厚さ方向の両端部
が、隣り合う帯板状チューブ(1)(1)の対向する皿
状成形プレート(5)(5)の位置決め用バーリング部
(6a)(6a)に外嵌め状態に適合して嵌合され、上記一
括ろう付けにより、隣り合う帯板状チューブ(1)を内
部連通状態に接続している。かかるマウント用パイプ
(31)及び補強用パイプ(32)の接合状態においては、
マウント用パイプ(31)の取付部(31d )がチューブ
(1)の長さ方向外方に突出し、この取付部(31d )を
利用して熱交換器を車体等に部品点数少なく簡単に取り
付け得るものとなされるとともに、マウント用パイプ
(31)の上下両側に配置された補強用パイプ(32)によ
り、マウント用パイプ(31)が補強され、ひいては車体
等への十分な取付強度を確保し得るものとなされてい
る。
【0028】前記出入口ヘッダーパイプ(33)(33)
は、熱交換媒体を熱交換器へ流入させ、あるいは熱交換
器から流出させる役割を果たす。これらの出入口ヘッダ
ーパイプ(33)は、図8に示すように、U形周縁部(33
a )と直線状側面部(33b )とにより偏平な半長円形状
に形成されるとともに、その長さ方向の一端部には該パ
イプ(33)を厚さ方向に貫通する熱交換媒体流通孔(33
c )が形成されている。また、ヘッダーパイプ(33)の
内部には、前記熱交換媒体流通孔(33c )に連通しかつ
直線状側面部(33b )に開口する熱交換媒体流路(33d
)が、パイプの幅方向2列に形成されている。また、
ヘッダーパイプ(33)の長さは、チューブ(1)の幅よ
りも大きく設定されている。而して、このような構成の
ヘッダーパイプ (33)は、その長さ方向がチューブ
(1)の幅方向を向く配置となされるとともに、厚さ方
向の両端部が、隣り合う帯板状チューブ(1)(1)の
対向する皿状成形プレート(5)(5)の位置決め用バ
ーリング部(6a)(6a)に外嵌め状態に適合して嵌合さ
れ、上記一括ろう付けにより、隣り合う帯板状チューブ
(1)を内部連通状態に接続している。かかるヘッダー
パイプ(33)(33)の接合状態においては、ヘッダーパ
イプ(33)の直線状側面部(33b )側の一端が図5
(ロ)に示すようにチューブ(1)の幅方向外方(紙面
手前側)に突出し、この部分に図示しない熱交換媒体出
入口管が接続され、熱交換媒体流路(33d )及び流通孔
(33c )を通じて熱交換媒体が流入、流出するものとな
されている。
【0029】上記構成の積層型熱交換器では、帯板状チ
ューブ(1)…の間の両端部に、帯板状チューブ(1)
とは別体の短筒状の連通パイプ(3)が配置されて、該
短筒状連通パイプ(3)を通じて該帯板状チューブ
(1)(1)同士が内部的に連通されているから、帯板
状チューブ(1)を構成する皿状成形プレート(5)
(5)の肉厚を薄くしつつ、短筒状の連通パイプ(3)
を独自に厚肉に設計することができ、隣り合う帯板状チ
ューブ(1)(1)同士を内部的に連通させる部分の耐
圧強度を向上することができる。
【0030】しかも、インナーフィン(4)の端部には
熱交換媒体流通孔(9)が形成され、該熱交換媒体流通
孔(9)が帯板状チューブ(1)内で皿状成形プレート
(5)の熱交換媒体流通孔(6)、ひいては短筒状連通
パイプ(3)と同心状に配置されているから、短筒状連
通パイプ(3)が帯板状チューブ(1)内からインナー
フィン(4)の熱交換媒体流通孔(9)を囲む周囲部分
にて支えられ、従って、とりわけ、熱交換器構成部材の
相互仮組後の一括ろう付け中の高温下で短筒状連通パイ
プ(3)の自重によって発生しやすい帯板状チューブ
(1)の端部の潰れを防止することができ形状精度の良
好な積層型熱交換器に製作することができる。
【0031】特に、本実施形態では、インナーフィン
(4)のこの熱交換媒体流通孔(9)を囲む周囲部分
が、帯板状チューブ(1)内で、短筒状連通パイプ
(3)の端部周壁の直下領域に配置された構成となされ
ているから、インナーフィン(4)が短筒状連通パイプ
(3)を安定良く強固に支えることができ、短筒状連通
パイプ(3)の自重による帯板状チューブ(1)の潰れ
を非常に効果的に防止することができる。
【0032】同時に、インナーフィン(4)の端部は、
帯板状チューブ(1)の内端部から離間され、それらの
間にインナーフィンの存在しない空間部(10)が形成さ
れているから、短筒状連通パイプ(3)を通じて帯板状
チューブ(1)内に流入した熱交換媒体は、図2(イ)
に示されるように、その一部が帯板状チューブ(1)の
内端部側に流通してインナーフィン(4)の存在しない
空間部(10)に流入し、そこで、流れを幅方向に広げな
がらUターンし、帯板状チューブ(1)内の幅方向の両
外側の単位通路(7a)…にも分配されて流れ込むことが
でき、帯板状チューブ(1)内に流入された熱交換媒体
をチューブ(1)幅方向に広く分配しえて、高い熱交換
性能を発揮することができる。
【0033】特に、帯板状チューブ(1)の内端部は半
円弧状に形成されると共に、インナーフィン(4)の端
部は、帯板状チューブ(1)の半円弧状内端部よりも径
小な半円弧状突出部(4a)(4a)を有するものに形成さ
れ、該半円弧状突出部(4a)が帯板状チューブ(1)の
半円弧状内端部から離間されて、それらの間にインナー
フィン(4)の存在しない半円弧状の空間部(10)が形
成されたものであるから、該空間部(10)に流れ込んだ
熱交換媒体が、その流れをスムーズに幅方向に広げなが
らUターンして帯板状チューブ(1)内の幅方向の両外
側の単位通路(7a)…に分配され、熱交換媒体の流れに
よる圧力損失を小さく抑えることができる。
【0034】図4には、変形例を示す。本変形例では、
皿状形成プレート(5)、即ち帯板状チューブ(1)の
内端部の幅方向中央部に、インナーフィン(4)の端部
が当接されるインナーフィン位置決め用の小突起(13)
が内方に突出して形成されている。このような構成によ
り、インナーフィン(4)の端部が小突起(13)の先端
部と当接させることで、帯板状チューブ(1)内でのイ
ンナーフィン(4)の長手方向における位置ずれを防止
し得て、帯板状チューブ(1)内の端部に設けられる、
インナーフィン(4)の存在しない空間部(10)がイン
ナーフィンの位置ずれによって不本意に広くなり過ぎた
り狭くなり過ぎたりするのを防止することができ、所定
の広さの空間部(10)を精度良く形成することができ
る。従って、帯板状チューブ(1)内の端部に設けられ
るインナーフィン(4)の存在しない空間部(10)を熱
交換媒体の幅方向における分配を阻害しない範囲で可及
的に狭くするように、小突起(13)の突出量を小さくし
てインナーフィン(4)の端部を帯板状チューブ(1)
の内端部に接近配置するように設計することができ、熱
交換中の内圧による皿状成形プレート(5)(5)の該
空間部(10)対応部分の変形を効果的に防止することが
でき、帯板状チューブ(1)の耐圧強度を、該空間部
(10)対応部分においても高いものにすることができ
る。また、上記小突起(13)は、その先端部から基端部
に向けてすそ拡がり状に延ばされ、帯板状チューブ
(1)の円弧状内端部に滑らかに曲線状に連続された構
造となされており、それにより、熱交換媒体が幅方向に
スムーズに分配され、熱交換媒体の流れによる圧力損失
が低減される。なお、小突起(13)は、帯板状チューブ
(1)の両方の端部の内端部にそれぞれ設けられていて
もよいし、一方の端部の内端部にのみ設けられていても
よい。
【0035】図6及び図7には第2実施形態を示す。本
実施形態では、短筒状連通パイプ(3)の径サイズが、
第1実施形態のものよりも大きく設計されており、該短
筒状連通パイプ(3)の端部周壁の周方向における一部
分が、帯板状チューブ(1)内の半円弧状内端部とイン
ナーフィン(4)の端部半円弧状突出部(4a)との間に
形成されたインナーフィン(4)の存在しない半円弧状
空間部(10)の領域部分に対応して、皿状成形プレート
(5)の外面部に配置されるようになされている。この
ような構成により、短筒状連通パイプ(3)が帯板状チ
ューブ(1)内からインナーフィン(4)の熱交換媒体
流通孔(9)を囲む周囲部分にて支持力を十分に受ける
ことができ帯板状チューブ(1)の端部の潰れを有効的
に防止することができるのみならず、短筒状連通パイプ
(3)が、帯板状チューブ(1)を構成する皿状成形プ
レート(5)(5)の、インナーフィン(4)の存在し
ない半円弧状空間部(10)を挟む部分を外側から支え
て、熱交換中の内圧による皿状成形プレート(5)
(5)の変形を効果的に防止することができ、帯板状チ
ューブ(1)の耐圧強度を、半円弧状空間部(10)対応
部分においても高いものにすることができる。
【0036】以上に、本発明の実施形態を説明したが、
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種
変形が可能である。例えば、上記実施形態では、インナ
ーフィン(4)として、帯板状チューブ(1)内の偏平
な熱交換媒体流通路(7)をその幅方向に液密状態ない
し気密状態に区画する仕切り壁(4b)がチューブ(1)
の長さ方向に連続して延びるようにしたものを用いてい
るが、これに代えて、仕切り壁(4b)の適宜箇所に孔、
スリット、ルーバー等を形成したパーフォレートタイ
プ、あるいは、仕切り壁(4b)を所定長毎に帯板状チュ
ーブの幅方向に位相を異にした状態で設けたいわゆるオ
フセットタイプのように、熱交換媒体が各単位流通路
(7a)…を自由にあるいは蛇行して流通し得るようにし
たタイプのインナーフィンを採用してもよい。また、短
筒状連通パイプ(3)の形状は、断面円形のパイプに限
定されるものではなく、熱交換媒体の流通孔が形成され
ていれば外周形状はどのようなものでも良い。
【0037】
【発明の効果】上述の次第で、本発明の積層型熱交換器
は、帯板状チューブの間の両端部に、帯板状チューブと
は別体の短筒状の連通パイプが配置されて、該短筒状連
通パイプを通じて該帯板状チューブ同士が内部的に連通
されているから、帯板状チューブを構成する皿状成形プ
レートの肉厚を薄くしつつ、短筒状の連通パイプを厚肉
に設計することができ、隣り合う帯板状チューブ同士を
内部的に連通させる部分の耐圧強度を向上することがで
きる。
【0038】しかも、インナーフィンの両端部に熱交換
媒体流通孔が形成され、該熱交換媒体流通孔が帯板状チ
ューブ内で短筒状連通パイプと同心状に配置されている
から、短筒状連通パイプが帯板状チューブ内からインナ
ーフィンの熱交換媒体流通孔を囲む周囲部分にて支えら
れ、とりわけ、熱交換器構成部材の相互仮組後の接合時
に短筒状連通パイプの自重によって発生しやすい帯板状
チューブの端部の潰れを防止することができる。
【0039】同時に、インナーフィンの端部は、帯板状
チューブの内端部から離間され、それらの間にインナー
フィンの存在しない空間部が形成されているから、短筒
状連通パイプを通じて帯板状チューブ内に流入した熱交
換媒体は、その一部が帯板状チューブの内端部側に流通
してインナーフィンの存在しない空間部に流入し、そこ
で、流れを幅方向に広げながらUターンして帯板状チュ
ーブを流通していくことになり、帯板状チューブ内に流
入された熱交換媒体をチューブ幅方向に広く分配しえ
て、高い熱交換性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる積層型熱交換器を示すも
ので、図(イ)は帯板状チューブと短筒状連通パイプと
の接続部を拡大して示す正面図、図(ロ)は図(イ)の
I−I線断面図である。
【図2】図(イ)は図1(イ)のII−II線断面図、
図(ロ)は図(イ)のIII−III線断面図である。
【図3】図2(イ)のIV−IV線断面図である。
【図4】変形例を示すもので、帯板状チューブ内の端部
断面平面図である。
【図5】(イ)は積層型熱交換器の全体正面図、(ロ)
は側面図である。
【図6】(イ)はマウント用パイプの正面図、(ロ)は
平面図、(ハ)は側面図である。
【図7】(イ)は補強用パイプの正面図、(ロ)は平面
図である。
【図8】(イ)はヘッダーパイプの正面図、(ロ)は平
面図である。
【図9】第2実施形態にかかる積層型熱交換器を示すも
ので、図(イ)は帯板状チューブと短筒状連通パイプと
の接続部を拡大して示す正面図、図(ロ)は図(イ)の
IX−IX線断面図である。
【図10】図(イ)は図9(イ)のX−X線断面図、図
(ロ)は図(イ)のX´−X´線断面図である。
【図11】本発明の前提となる非公知の積層型熱交換器
を示すもので、図(イ)はその要部拡大正面図、図
(ロ)は図(イ)のXI−XI線から見た帯板状チュー
ブ内の平面図、図(ハ)は異なるタイプを示すもので帯
板状チューブ内の平面図である。
【符号の説明】
1…帯板状チューブ 2…アウターフィン 3…短筒状連通パイプ 4…インナーフィン 5…皿状成形プレート 9…熱交換媒体流通孔 10…空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正一 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の皿状成形プレートが対向され周縁
    部において合致されて内部に偏平状の熱交換媒体流通路
    が形成された帯板状チューブを複数枚備え、 該帯板状チューブが、それらの間に、両端部を除いてア
    ウターフィンを介在させて、厚さ方向に積層され、 該帯板状チューブ内にインナーフィンが配置された積層
    型熱交換器において、 前記帯板状チューブ間の両端部に、帯板状チューブとは
    別体の短筒状の連通パイプが配置されて、該短筒状連通
    パイプを通じて該帯板状チューブ同士が内部的に連通さ
    れ、 前記インナーフィンの両端部に熱交換媒体流通孔が形成
    され、該熱交換媒体流通孔が帯板状チューブ内で前記短
    筒状連通パイプと同心状に配置され、 該インナーフィンの端部は、帯板状チューブの内端部か
    ら離間され、それらの間にインナーフィンの存在しない
    空間部が形成されてなることを特徴とする積層型熱交換
    器。
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