JPH10122176A - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ

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JPH10122176A
JPH10122176A JP27575896A JP27575896A JPH10122176A JP H10122176 A JPH10122176 A JP H10122176A JP 27575896 A JP27575896 A JP 27575896A JP 27575896 A JP27575896 A JP 27575896A JP H10122176 A JPH10122176 A JP H10122176A
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JP
Japan
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magnet
impeller
plastic
pump
drive shaft
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Pending
Application number
JP27575896A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okabe
良行 岡部
Yukitoshi Kunihiro
幸利 国広
Shogo Okugawa
省吾 奥川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakagawa Seimitsu Kogyo KK
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nakagawa Seimitsu Kogyo KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nakagawa Seimitsu Kogyo KK, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nakagawa Seimitsu Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ポンプのモータ側の磁石やインペラーの
構成、および接着・着磁・超音波溶着などの組立工程を
簡素化して、コストダウンを図るとともに動作音を低く
するものである。 【解決手段】 モータ駆動軸23に装着した第一の磁石
24と、ポンプ室内に内蔵した第二の磁石27を有する
インぺラー29と、前記第一の磁石24と前記インペラ
ー29との間に位置する隔壁33とを有し、前記第一の
磁石24をプラスチックマグネット材で構成した電動ポ
ンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収容液体を加熱・
保温する電気湯沸かし器などに使用される電動ポンプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動ポンプは、図5に記載されて
いるものが知られている。つまり、モータ台1に固定さ
れたモータ2の表面硬度の高い金属製のモータ駆動軸3
に、第一の磁石4を接着剤などで第一の磁極板5に接着
したものを着磁工程で着磁後圧入固定している。一方、
第一のインペラーカバー6に第二の磁極板7と第二の磁
石8を第二のインペラーカバー9で超音波溶着などで固
定したインペラー10を、着磁工程で着磁し、その後、
ポンプケース11内に回転軸12を介して回転自在に装
着し、Oリング13を介して隔壁14により液密にポン
プ室15を形成し、隔壁14を介して第一の磁石4と第
二の磁石8を対向させて構成し、第一のインぺラーカバ
ー6には複数の羽根16が一体形成されているものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、第一の磁石を接着剤などで第一の磁極板
5に接着したものを、着磁工程で着磁後モータ駆動軸に
圧入固定している構成のため、構成部品点数が多く、ま
た第1の磁極板とモータ駆動軸の圧入部の圧入荷重の安
定のためには、この圧入部が金属同士のため非常に厳し
い寸法公差管理が要求され、しかも着磁・接着などの工
程が必要で組立が煩雑となり、さらにコストアップにな
っていた。
【0004】また、第一のインペラーカバーに第二の磁
極板と第二の磁石を第二のインペラーカバーで挟み込ん
で組立後、超音波溶着などで溶着固定してインペラーを
構成し、その後、着磁工程で着磁しているため、構成部
品点数が多く、しかも着磁・超音波溶着などの工程が必
要で組立が煩雑となり、さらにコストアップになってい
た。
【0005】さらに、第一の磁石を接着剤などで第一の
磁極板に接着した場合、インペラーも4部品で構成され
ているため、接着のズレや内蔵部品のがたつきなどで回
転時のダイナミックバランスが悪くなり、振動発生によ
る動作音が大きくなっていた。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、電動ポンプを構成する磁石やインペラー
の構成を簡素化して構成部品点数を少なく、しかも着磁
・超音波溶着などの組立工程を簡素化し、コストダウン
を図るとともに動作音を低くするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、ポ
ンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラーと、
前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する隔壁
とを有し、前記第一の磁石をプラスチックマグネット材
で構成した電動ポンプとするものである。これにより、
構成を簡素化して構成部品点数を少なくして、しかも接
着・組立・超音波溶着・着磁などの組立工程を簡素化
し、コストダウンを図るものである。さらに、回転時の
ダイナミックバランスが良く、振動を押さえ動作音を小
さくするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】上記を解決するために請求項1記
載の発明は、モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、ポ
ンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラーと、
前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する隔壁
とを有し、前記第一の磁石をプラスチックマグネット材
で構成した電動ポンプとする。
【0009】請求項2記載の発明は、モータ駆動軸に装
着した第一の磁石と、ポンプ室内に内蔵した第二の磁石
を有するインぺラーと、前記第一の磁石と前記インペラ
ーとの間に位置する隔壁とを有し、インぺラーの羽根部
と軸受け部をプラスチックマグネット材で一体形成した
電動ポンプとする。
【0010】請求項3記載の発明は、モータ駆動軸に装
着した第一の磁石と、ポンプ室内に内蔵した第二の磁石
を有するインぺラーと、前記第一の磁石と前記インペラ
ーとの間に位置する隔壁とを有し、前記インぺラーの羽
根部をプラスチックマグネット材で一体形成し、インぺ
ラーの軸受部は高摺動材で構成した電動ポンプとする。
【0011】請求項4記載の発明は、モータ駆動軸に装
着した第一の磁石と、ポンプ室内に内蔵した第二の磁石
を有するインぺラーと、前記第一の磁石と前記インペラ
ーとの間に位置する隔壁とを有し、前記第一の磁石と前
記インぺラーの羽根部をプラスチックマグネット材で形
成するとともに、軸受部は高摺動材で構成した電動ポン
プとする。
【0012】請求項5記載の発明は、モータ駆動軸に装
着した第一の磁石と、ポンプ室内に内蔵した第二の磁石
を有するインぺラーと、前記第一の磁石と前記インペラ
ーとの間に位置する隔壁とを有し、前記第一の磁石と前
記インぺラーをプラスチックマグネット材で形成すると
ともに、前記インペラーの羽根部と軸受け部を一体形成
した電動ポンプとする。
【0013】請求項6記載の発明は、プラスチックマグ
ネット材は、フェライト系磁性体・アルニコ系磁性体・
サマリウム−コバルト系磁性体・ネオジウム−鉄−ボロ
ン系磁性体のうち少なくとも一つと、ポリアミド樹脂・
ポリフェニレンサルファイド樹脂またはポリプロピレン
樹脂のうち少なくとも一つとを含有するものである。
【0014】請求項7記載の発明は、第一の磁石は、モ
ータ駆動軸に圧入固定したものである。
【0015】請求項8記載の発明は、第一の磁石は、部
分着磁したことを特徴とするものである。
【0016】このように、モータ側の磁石とインぺラー
側の磁石にプラスチックマグネット材を用い、また、成
形と同時に着磁する磁場成形法の採用することにより、
構成を簡素化して構成部品点数を少なく、しかも組立・
着磁・超音波溶着などの加工工程を簡素化し、コストダ
ウンを図るとともに、一体成形なので磁石・インぺラー
の構成部材間のズレによる重心のズレなどがないので回
転時のダイナミックバランスが良く振動発生も少なく動
作音を小さくできるものである。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0018】(実施例1)以下に、本発明の第1の実施
例を図1により説明する。図において、モータ台21に
固定されたモータ22の表面硬度の高い金属製のモータ
駆動軸23に、第一の磁石24を装着固定している。こ
の第一の磁石24は、強磁性材の粉体と樹脂材料とを主
成分とするプラスチックマグネット材で形成され、強磁
性材の粉体としては、フェライト系、アルニコ系、サマ
リウム−コバルト系、ネオジウム−鉄−ボロン系等が挙
げられ、樹脂材料はポリアミド樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げられる。
前記強磁性体の粉体と樹脂を主成分としたプラスチック
マグネット材で形成され、成形と同時に着磁可能な磁場
成形により成形着磁されている。
【0019】一方、複数の羽根を一体形成した第一のイ
ンペラーカバー25にインぺラー磁極板26と第二の磁
石27を第二のインペラーカバー28で超音波溶着など
で固定したインペラー29を着磁工程で着磁後、ポンプ
ケース30内に回転軸31を介して回転自在に装着し、
Oリング32を介して隔壁33により液密にポンプ室3
4を形成し、隔壁33を介して第一の磁石24と第二の
磁石27を対向させてポンプ35が構成されている。
【0020】なお、磁石24とインペラー29の着磁仕
様は、それぞれがN極とS極のペアーを少なくとも1ペ
アー以上着磁構成して回転を伝えている。
【0021】次に、本実施例における作用について説明
する。ポンプ35は、モータ22の回転動作を、第一の
磁石24を介してインペラー29に内蔵された第二の磁
石27に、磁力により伝導され複数の羽根を形成したイ
ンペラー29が回転し、流入口36より湯や水などの液
体を吸い込み流出口37から送り出す構成となってい
る。
【0022】以上の構成から明らかなように、第一の磁
石24がプラスチックマグネット材で一体形成されてい
るため磁極板が不要のため接着工程も不要で部品点数が
少なく、また成形と同時に着磁可能な磁場成形により成
形と同時に着磁されるので改めて着磁する工程が必要な
く、コストダウンが図れ、しかも一体成形なので接着時
のセンターずれなどに起因する回転時のダイナミックバ
ランスの悪化による振動の発生すなわち動作音の増大が
ないので、動作音も小さくできるものである。
【0023】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
を図2により説明する。図において、ポンプ室34内に
内蔵した磁力を有するインぺラー38と、モータ駆動軸
23に磁極板39を介して装着した第一の磁石40と
を、ポンプ室34の隔壁33を介してモータ22の回転
を磁気結合によりインペラー38に動力伝達する構成と
し、インぺラー38の羽根部41・軸受け部42をプラ
スチックマグネット材で一体形成した構成のものでイン
ぺラー38は成形と同時に着磁したものである。
【0024】以上の構成により、インぺラー38の羽根
部41・軸受け部42をプラスチックマグネット材で一
体形成した構成のものであるので、従来のように4部品
で構成されたものに比べて1部品で構成することができ
るので、部品点数が少なく、成形後の組立や超音波溶着
などが不要となり、しかも成形と同時に着磁ができるた
め着磁工程が不要となり、製造工程の簡素化ができ、さ
らにコストダウンすることができる。また、インぺラー
38の羽根部41・軸受け部42をプラスチックマグネ
ット材で一体形成した構成のものであるので、組立・超
音波溶着後の重心ズレなどによる回転時のダイナミック
バランスが悪くなり、振動が発生し動作音が大きくなる
こともないので、動作音も小さくできるものである。
【0025】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
を図3により説明する。図において、ポンプ室34に内
蔵した磁力を有するインぺラー44と、モータ駆動軸2
3に磁極板39を介して装着した第一の磁石40とをポ
ンプ室34の隔壁33を介して、モータ22の回転を磁
気結合によりインペラー44に動力伝達するもので、イ
ンぺラー44の羽根部45をプラスチックマグネット材
で一体形成し、軸受部46はフッ素樹脂との複合材やポ
リプロピレン樹脂などの高摺動材で構成したものであ
る。
【0026】以上の構成により、第5の実施例の効果に
加え、インぺラー44の軸受部46を高摺動材の別部材
で構成しているので、ポンプ47の寿命をさらに長くす
ることができるものである。
【0027】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
を図4により説明する。図4(a)において、モータ駆
動軸23に装着した第一の磁石24と、ポンプ室34内
に内蔵した磁力を有するインぺラー44とを、ポンプ室
34の隔壁33を介して、モータ22の回転を磁気結合
により、インペラー44(または図4(b)のインぺラ
ー38)に動力伝達する構成とし、第一の磁石24とイ
ンぺラー44(または図4(b)のインぺラー38)を
プラスチックマグネット材で形成し、インぺラー44
は、羽根部45をプラスチックマグネット材で一体形成
し、軸受部46は高摺動材で構成したものである。
【0028】ここで、図4(b)に示すように、インぺ
ラー38の羽根部41と軸受け部42をプラスチックマ
グネット材で一体形成し構成してもよい。
【0029】以上の構成により、磁石とインペラーをそ
れぞれ単独でプラスチックマグネット化することによ
る、部品点数削減や接着・組立て・溶着・着磁などの組
立工程削減によるコストダウン、また回転時のダイナミ
ックバランスの安定による動作音の低減などに加え、両
者ともプラスチックマグネット化することにより、さら
に以下の効果がある。
【0030】つまり、磁石24は現状のドーナツ状から
回転中心近傍まで磁石として活用できるとともに、厚み
方向でも磁極板に相当する部分まで磁石として活用でき
るため、限られたスペースでの磁力の十分な発揮がで
き、2つの磁石間の吸引力を増加させることができる。
また、一方インペラーは図1の磁石間の距離をa寸法か
らb寸法に接近させることができるので、吸引力を増加
させることができる。以上の2つの組み合せにより吸引
力をさらに増加させることができる。
【0031】実際のポンプの場合は、吸引力は増加させ
る必要がないので、単独でプラスチックマグネット化し
た場合に比べ、2つのプラスチックマグネットのサイズ
をさらに小型化できるので、さらなるコストダウンや、
軽量化による回転時の振動を押さえられ、動作音を小さ
くできるものである。
【0032】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
を図1により説明する。図において、強磁性材の粉体
が、フェライト系・アルニコ系・サマリウム−コバルト
系・ネオジウム−鉄−ボロン系のいずれかと、樹脂成分
がポリアミド樹脂・ポリフェニレンサルファイド樹脂ま
たはポリプロピレン樹脂のいずれかを主成分としたプラ
スチックマグネット材製の第一の磁石24をモータ駆動
軸23に装着して構成したものである。
【0033】以上の構成により、第1の実施例の効果に
加え、耐熱性の高い樹脂材料を主成分としたプラスチッ
クマグネット材を採用したため、電気湯沸かし器等の熱
湯を扱ったポンプでも耐久性に優れたものが提供できる
ものである。
【0034】また、図2、図3において、ポンプ43・
47のインぺラー38・44は、強磁性材の粉体が、フ
ェライト系・アルニコ系・サマリウム−コバルト系・ネ
オジウム−鉄−ボロン系のいずれかと、樹脂成分がポリ
アミド樹脂・ポリフェニレンサルファイド樹脂またはポ
リプロピレン樹脂のいずれかで、耐熱・耐熱水性の高い
樹脂材料を主成分としたプラスチックマグネット材製と
しても、耐熱・耐熱水性に優れた樹脂材料を主成分とし
たプラスチックマグネット材製のインぺラー38・44
のため、電気湯沸かし器等の熱湯を扱ったポンプでも耐
久性に優れたものが提供できる。
【0035】(実施例6)次に、本発明の第6の実施例
を図1により説明する。図において、モータ駆動軸23
に装着したプラスチックマグネット材製の第一の磁石2
4を磁場成形により部分着磁して図のB面側、すなわち
第一の磁石24のモータ22に対向する面の表面磁束密
度をA面側、すなわち第二の磁石27に対向する面の表
面磁束密度の70%以下に抑えたものである。
【0036】以上の構成により、第1の実施例の効果に
加え、B面側の漏洩磁束が少ないため近傍への磁力によ
る悪影響を抑え、また組み立て時にB面側の漏洩磁束に
よる他部品への不必要な吸着現象などを抑え、効率的な
組み立てができるものである。
【0037】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
を図1により説明する。図において、プラスチックマグ
ネット材製の第一の磁石24をモータ駆動軸23に圧入
固定して構成したものである。
【0038】以上の構成により、実施例1の効果に加
え、従来は圧入部が互いに金属であったため僅かな寸法
ばらつきが圧入荷重を大きくばらつかせていたが、第一
の磁石24はプラスチックマグネット製のため、金属製
のモータ駆動軸23への圧入荷重は、圧入部が金属同士
に比べ厳しい寸法公差管理が要求されず、圧入荷重を安
定させることができる。
【0039】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、モータ駆動軸に装着した第一の
磁石をプラスチックマグネット材で構成しているので、
接着や着磁などの組立工程が不要で部品点数が少なく、
また成形と同時に着磁可能な磁場成形等により成形と同
時に着磁されているので、成形後改めて着磁する必要が
なく、しかも接着時のセンターズレがない一体成形なの
で、回転時のダイナミックバランスが良くなり、従って
振動が少なく動作音が小さくできるものである。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、イン
ぺラーの羽根部と軸受け部をプラスチックマグネット材
で一体形成しているので、従来のように4部品で構成さ
れたものに比べて1部品で構成することができるので、
部品点数が少なく、成形後の組立や超音波溶着などが不
要となり、また成形と同時に着磁ができるため着磁工程
が不要となり、製造工程の簡素化ができ、コストダウン
することができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、イン
ぺラーの羽根部をプラスチックマグネット材で一体形成
し、インぺラーの軸受部は高摺動材で構成することによ
り、ポンプの寿命を長くすることができるものである。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、第一
の磁石と前記インぺラーの羽根部をプラスチックマグネ
ット材で形成するとともに、軸受部は高摺動材で構成し
ているので、磁石は現状のドーナツ状から回転中心近傍
まで磁石として活用できるとともに、厚み方向でも磁極
板に相当する部分まで磁石として活用できるため、限ら
れたスペースでの磁力の十分な発揮ができ、2つの磁石
間の吸引力を増加させることができる。また、インペラ
ーは図1の磁石間の距離をa寸法からb寸法に接近させ
ることができるので、吸引力を増加させることができ
る。
【0043】以上の2つの組み合せにより、吸引力をさ
らに増加させることができる。実際のポンプの場合は、
吸引力は増加させる必要がないので、単独でプラスチッ
クマグネット化した場合に比べ、2つのプラスチックマ
グネットのサイズをさらに小型化できるのでさらなるコ
ストダウンや、軽量化による回転時の振動を押さえられ
動作音を小さくできるものである。
【0044】また、請求項5記載の発明によれば、第一
の磁石と前記インぺラーをプラスチックマグネット材で
形成するとともに、前記インペラーの羽根部と軸受け部
を一体形成したているので、磁石は現状のドーナツ状か
ら回転中心近傍まで磁石として活用できるとともに、厚
み方向でも磁極板に相当する部分まで磁石として活用で
きるため、限られたスペースでの磁力の十分な発揮がで
き、2つの磁石間の吸引力を増加させることができる。
また、インペラーは図1の磁石間の距離をa寸法からb
寸法に接近させることができるので、吸引力を増加させ
ることができる。
【0045】以上の2つの組み合せにより、吸引力をさ
らに増加させることができる。実際のポンプの場合は、
吸引力は増加させる必要がないので、単独でプラスチッ
クマグネット化した場合に比べ、2つのプラスチックマ
グネットのサイズをさらに小型化できるのでさらなるコ
ストダウンや、軽量化による回転時の振動を押さえられ
動作音を小さくできるものである。
【0046】また、請求項6記載の発明によれば、プラ
スチックマグネット材は、フェライト系磁性体・アルニ
コ系磁性体・サマリウム−コバルト系磁性体・ネオジウ
ム−鉄−ボロン系磁性体のうち少なくとも一つと、ポリ
アミド樹脂・ポリフェニレンサルファイド樹脂またはポ
リプロピレン樹脂のうち少なくとも一つとを含有するこ
とを特徴としているので、電気湯沸かし器等の熱湯を扱
ったポンプでも耐久性に優れたものが提供できるもので
ある。
【0047】また、請求項7記載の発明によれば、第一
の磁石は、モータ駆動軸に圧入固定しているので、第一
の磁石はプラスチックマグネット材製のため、金属製の
モータ駆動軸への圧入時の圧入荷重は、圧入部が金属同
士に比べ厳しい寸法公差管理が要求されず、圧入荷重を
安定させることができる。
【0048】また、請求項8記載の発明によれば、第一
の磁石は、部分着磁したことを特徴としているので、A
面側(第二の磁石に対向する面)に比べ、B面側(第一
の磁石のモータに対向する面)の漏洩磁束が少ないた
め、近傍への磁力による悪影響を抑え、また組み立て時
にB面側の漏洩磁束による他部品への不必要な吸着現象
などを抑え、効率的な組み立てがきるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電動ポンプの断面図
【図2】本発明の他の実施例を示す電動ポンプの断面図
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す電動ポンプの
断面図
【図4】(a)本発明のさらに他の実施例を示す電動ポ
ンプの断面図 (b)同、電動ポンプの羽根部と軸受け部を一体とした
実施例を示す断面図
【図5】従来の電動ポンプの断面図
【符号の説明】
22 モータ 23 モータ駆動軸 24 第一の磁石 27 第二の磁石 29、38、44 インぺラー 33 隔壁 34 ポンプ室 41、45 羽根部 42、46 軸受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥川 省吾 三重県安芸郡芸濃町大字中縄字畑代862− 1 中川精密工業株式会社芸濃工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、
    ポンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラー
    と、前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する
    隔壁とを有し、前記第一の磁石をプラスチックマグネッ
    ト材で構成した電動ポンプ。
  2. 【請求項2】 モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、
    ポンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラー
    と、前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する
    隔壁とを有し、インぺラーの羽根部と軸受け部をプラス
    チックマグネット材で一体形成した電動ポンプ。
  3. 【請求項3】 モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、
    ポンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラー
    と、前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する
    隔壁とを有し、前記インぺラーの羽根部をプラスチック
    マグネット材で一体形成し、インぺラーの軸受部は高摺
    動材で構成した電動ポンプ。
  4. 【請求項4】 モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、
    ポンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラー
    と、前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する
    隔壁とを有し、前記第一の磁石と前記インぺラーの羽根
    部をプラスチックマグネット材で形成するとともに、軸
    受部は高摺動材で構成した電動ポンプ。
  5. 【請求項5】 モータ駆動軸に装着した第一の磁石と、
    ポンプ室内に内蔵した第二の磁石を有するインぺラー
    と、前記第一の磁石と前記インペラーとの間に位置する
    隔壁とを有し、前記第一の磁石と前記インぺラーをプラ
    スチックマグネット材で形成するとともに、前記インペ
    ラーの羽根部と軸受け部を一体形成した電動ポンプ。
  6. 【請求項6】 プラスチックマグネット材は、フェライ
    ト系磁性体・アルニコ系磁性体・サマリウム−コバルト
    系磁性体・ネオジウム−鉄−ボロン系磁性体のうち少な
    くとも一つと、ポリアミド樹脂・ポリフェニレンサルフ
    ァイド樹脂またはポリプロピレン樹脂のうち少なくとも
    一つとを含有することを特徴とする請求項1〜5いずれ
    か1項記載の電動ポンプ。
  7. 【請求項7】 第一の磁石は、モータ駆動軸に圧入固定
    してなる請求項1〜5いずれか1項記載の電動ポンプ。
  8. 【請求項8】 第一の磁石は、部分着磁したことを特徴
    とする請求項1〜5いずれか1項記載の電動ポンプ。
JP27575896A 1996-10-18 1996-10-18 電動ポンプ Pending JPH10122176A (ja)

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JP27575896A JPH10122176A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 電動ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138984A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Nidec Shibaura Corp マグネットポンプ
WO2013150646A1 (ja) * 2012-04-06 2013-10-10 国立大学法人東北大学 磁気駆動ポンプ装置

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