JPH10121540A - タンク式トイレ給水装置 - Google Patents

タンク式トイレ給水装置

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JPH10121540A
JPH10121540A JP28216796A JP28216796A JPH10121540A JP H10121540 A JPH10121540 A JP H10121540A JP 28216796 A JP28216796 A JP 28216796A JP 28216796 A JP28216796 A JP 28216796A JP H10121540 A JPH10121540 A JP H10121540A
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JP
Japan
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tank
water
supply device
pipe
toilet
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JP28216796A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Izumi
光男 泉
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IZUMI KOGYO KK
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IZUMI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク式トイレへの給水装置を提供すること
である。 【解決手段】 雨水等を貯水する第1タンクを前記第1
タンクより低い位置にあるタンク式トイレの第2タンク
に配管し、トイレ使用後に水を流し第2タンク内の水位
が低下した際、水道水よりも優先して第1タンク内の水
を第2タンクに所定の水位まで給水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク式トイレの
タンクに雨水等の普段使用されずに排出される水を水道
水よりも優先して供給するタンク式トイレ給水装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタンク式トイレでは、水を流し、
タンク(第2タンク)内の水位が低下すると、常に水道
水をタンク(第2タンク)に供給していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生活用水として水道水
はなくてはならないものであるが、トイレの汚物を流す
ために清潔な水道水を常時使用するのは不経済である。
【0004】水道水以外にも我々の回りには雨水や後述
する比較的清浄な使用済みの水がある。これらの水は、
水道水ほど清潔ではないがトイレの汚物を流すには十分
なレベルである。従来は、これらの水(以下中水と呼
ぶ。)はほとんど使用されずに下水へ排出されており、
有効な利用手段はなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、雨水等を貯水
する第1タンクを前記第1タンクより低い位置にあるタ
ンク式トイレの第2タンクに配管し、トイレ使用後に水
を流し第2タンク内の水位が低下した際、水道水よりも
優先して第1タンク内の水を第2タンクに所定の水位ま
で給水するタンク式トイレ給水装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)図1は、タンク式トイレ給水装置100
の断面略図を示している。タンク式トイレ給水装置10
0は、プラスチック製、ステンレス製又は陶器製の第1
タンク1、第2タンク2と、第1タンク1内に設けた第
1給水装置20、第2タンク2内に設けた第2給水装置
50等から構成している。第1給水装置20及び第2給
水装置50は、プラスチック、ステンレス又は樹脂等で
形成してある。
【0007】第1タンク1は第2タンク2より上方に配
置してあり、第1タンク1、第2タンク2は図示しない
ボルト等の支持機構で壁、天井に固定してある。第1タ
ンク1は第2タンク2より容量が例えば10倍大きい。
以下、第1タンク1、第2タンク2の構造を順に説明す
る。
【0008】第1タンク1の内部底面には詳しくは後述
する第1給水装置20が固着されている。第1タンク1
には配管3の一端が貫通している。配管3の図示しない
他端には、第1タンク1よりも大きな容積を有する貯水
容器が設けてある。貯水容器で中水を収集し、配管3を
介して第1タンク1に中水98が供給される。
【0009】図2に示すように、第1給水装置20には
第1タンク1の底に設けた孔1a、1bを介して下方か
ら配管11、12の上端11a、12aが接続してあ
る。図1に示すように、配管11の下端11bは、第2
タンク2の蓋2aを貫通し、第2タンク2内へ通じてい
る。配管12の下端12bは、蓋2aを貫通し、詳しく
は後述する第2給水装置50へ連通している。
【0010】図2に示すように第1給水装置20は、上
部ブロック20a、下部ブロック20bが図示しないボ
ルトにより一体に固着してあり、かつ上部ブロック20
aと下部ブロック20bの間は図示しないOリングで水
密が保たれている。第1給水装置20は、第1タンク1
の底部に図示しないボルトで固定してある。
【0011】下部ブロック20bには図2の紙面に直角
に延びる図示しない貫通孔が設けてあり、軸21が該貫
通孔を水密を保ち貫通し、かつ該貫通孔に支持されてい
る。下部ブロック20bの外部に突き出た部分の軸21
には、先端に中空の樹脂からなる浮力体22を固着した
長アーム22aが固着されている。浮力体22は、発泡
スチロールで形成してもよい。
【0012】上部ブロック20aにブラケット41が固
着してあり、ブラケット41に設けたねじ孔(図示せ
ず)にボルト42が螺合している。第1タンク1内に水
が供給されて浮力体22が上昇した際、長アーム22a
は図2に示すようにボルト42に当接して回動を規制さ
れる。
【0013】図2に示すように、下部ブロック20bと
上部ブロック20aの間には、短アーム23を収容する
空間25が形成されている。短アーム23は、軸21に
固着してあり、空間25内で所定の範囲で軸21と一体
に回動可能となっている。また、短アーム23には弁2
3aが設けてある。
【0014】上部ブロック20aには、空間25と後述
するシリンダ大径部26を連通させる通路24が設けて
ある。通路24の空間25に接続する部分には、弁座2
4aが形成してある。また、下部ブロック20bには通
路32が、また第1タンク1には孔1bがそれぞれ設け
てあり、通路32、孔1bは空間25と配管12を連通
させている。
【0015】図2に示すように、上部ブロック20aに
は、前述のシリンダ大径部26及びシリンダ大径部26
と連通するシリンダ小径部26aが設けてあり、シリン
ダ大径部26及びシリンダ小径部26aのそれぞれに水
密を保ちかつ摺動可能にピストン27が設けてある。
【0016】ピストン27の下端部27aには弁28が
固着してあり、上部ブロック20aの下面と弁28の間
にはコイルばね40が縮設してあり、弁28は下部ブロ
ック20bに設けた通路33の上部に形成した弁座33
aに押圧され、弁座33aを閉じている。
【0017】通路33は第1タンク1に設けた孔1aを
介して配管11と連通している。通路33は、下部ブロ
ック20b内で分岐路33bに分岐しており、分岐路3
3bは配管31と接続しており、配管31は第1タンク
1内で上方へ延びている(図1)。また、通路33はシ
リンダ大径部26及びシリンダ小径部26aと同芯であ
る。配管31は、第1タンク1に中水が過剰供給された
際に、中水を配管31から通路33、孔1a及び配管1
1を介して第1タンク1から第2タンク2へ排出するた
めに設けてある。
【0018】図2に示すように、上部ブロック20aの
下面と下部ブロック20bで形成し左方に開口した穴3
5が、シリンダ小径部26aと連通している。穴35と
通路33は弁28で閉じられている。
【0019】図2で見て上部ブロック20aの穴35の
上方に、シリンダ大径部26に連通する孔34が水平方
向に設けてある。孔34は大径部と小径部を有してお
り、大径部には図示していないが雌ねじが切ってある。
ニードル弁37が孔34の雌ねじに螺合しており、孔3
4内を移動可能となっている。また、ニードル弁37
は、孔34の大径部と小径部の接続部分の段に形成した
弁座34aを開閉可能である。図2に示すようにニード
ル弁37は、ロックナット38で位置を固定されてい
る。また、孔34と穴35は、通路36で連通してお
り、ニードル弁37が弁座34aを開くことにより連通
する。
【0020】次に第2タンク2の構造を説明する。図1
に示すように、第2タンク2の蓋2aには配管11、1
2を通す孔が設けてあり、配管11の下端11bは、第
2タンク2内に開口するように配置してあり、配管12
の下端12bは後述する第2給水装置50へ接続してい
る。ここで、配管11、12は、図1に示す水道管4を
通す孔と対向する位置の第2タンク2の側面から通して
第2タンク2内へ連通させてもよい。
【0021】第2給水装置50は、第2タンク2内に図
示しないブラケット等で固定されており、水道管4が第
2タンク2の側壁を貫通し、第2給水装置50に接続し
ている。
【0022】図5に示すように、第2給水装置50は、
第1ブロック51、第2ブロック52から構成されてい
る。第1ブロック51には水道管4と連通し水平に延び
る通路53、通路53と連通し鉛直に第1ブロック51
を貫通する孔55、配管12の下端12bと接続しかつ
第1ブロック51の上方へ貫通する通路56、及び第1
ブロック51、第2ブロック52に同芯に上下方向に通
路57が設けてある。通路53と通路57は図5で見て
同一面上にはなく、両者は連通していない。
【0023】孔55及び通路56の上方には、蓋58が
図示しないボルトで第1ブロック51に固着してある。
蓋58には上部ピストン54を貫通させる孔58aが設
けてあり、また通路57と同芯に孔58bが設けてあ
り、孔58bには絞り弁59が螺合して設けてあり、絞
り弁59は通路57を開閉調整することができる。
【0024】蓋58と第1ブロック51の間には空間6
0が形成してあり、空間60は孔55及び通路56とは
常時連通しており、また空間60は通路57とは絞り弁
59が開いている際にのみ連通する。
【0025】上部ピストン54の上部にはナット54a
が螺合してあり、ナット54aと蓋58の間にはコイル
ばね61が縮設してある。上部ピストン54と蓋58及
び孔55の間は、それぞれOリングで水密が保たれてい
る。
【0026】上部ピストン54の下部には雌ねじ(図示
せず)が設けてあり、上部にねじ部(図示せず)を有す
る下部ピストン62が上部ピストン54と螺合して一体
となっている。
【0027】下部ピストン62の下部には水密ゴム62
aを備えた弁62bが設けてあり、弁62bは第1ブロ
ック51の下部に設けた弁座64に下方から当接してお
り、弁座64を閉じている。第2ブロック52には下部
ピストン62の弁62bが移動可能な室72が設けてあ
り、室72は通路73を介して第2タンク2内と連通し
ている。
【0028】上部ピストン54と下部ピストン62の、
通路53から供給される水道水による水圧が作用する受
圧面積は、上部ピストン54の方が大きくなるように弁
座64は円錐状に下方へ閉じた形状をしている。
【0029】図5に示すように、第2ブロック52には
シリンダ室71が設けてあり、シリンダ室71と通路5
3は第1ブロック51に設けた孔63で連通している。
孔63の下部には弁座63aが形成してある。
【0030】弁座63aに押圧して止水するOリング7
0aを上部に備えたピストン70がシリンダ室71内を
鉛直方向に摺動可能となっている。ピストン70にはシ
リンダ室71内を摺動するフランジ部70bを備えてい
る。フランジ部70bには複数の孔70cが設けてあ
る。
【0031】ピストン70は、第2ブロック52の下部
に設けた孔52aを水密を保ち貫通している。第2ブロ
ック52には図5で見て右方及び下方が開口した溝70
dが設けてある。
【0032】溝70d内において、第1アーム81の一
端が回動可能に軸支されている。第1アーム81の他端
は第2アーム82の一端と互いに回動可能に枢着されて
いる。第2アーム82の他端には中空の樹脂からなる浮
力体80が固着してある。浮力体82は、樹脂以外に発
泡スチロールで形成してもよい。
【0033】第2アーム82は、ピストン70の下端と
枢着している。第2タンク2内の水位が上下すると浮力
体80が上下に動き、ピストン70が鉛直に滑らかにシ
リンダ室71内を移動することができるように、第1ア
ーム81、第2アーム82はリンクの動作を行う。
【0034】第2ブロック52には図5で見て紙面に直
角方向にスプール85を貫通させる孔85aが設けてあ
る。孔85aはシリンダ室71と連通しており、シリン
ダ室71内のスプール85の側面には孔86(図8、図
9)が設けてあり、孔86はスプール85内の空洞85
bと連通している。
【0035】図8に示すようにスプール85は、フラン
ジ85c及びねじ94により第2ブロック52に対して
回動及び停止可能に支持されている。図9のメッシュ部
分で示すスプール85の孔86とシリンダ室71の孔7
1aが重なった部分でシリンダ室71と空洞85bが連
通している。
【0036】スプール85を図5で見て反時計回りに回
動させると、図9の矢印で示す順にメッシュ部はだんだ
ん小さくなり、つまりシリンダ71内とスプール85内
を連通させる水路は狭くなり、逆に回動させると図9の
左端の状態まで開くことができるようになっている。
【0037】スプール85の円周面には空洞85bと第
2タンク2を連通させる孔88(図8)が複数箇所に設
けてあり、弾性チューブ87が孔88に外嵌して孔88
を閉じている。スプール85は、配管89の一端と接続
しており、配管89の他端は、図1に示すように手洗い
用水の出口となっている。また、図8に示すように、空
洞85bは第1ブロック51及び第2ブロック52に設
けた通路57と連通している。
【0038】図1の水道管4から水道水が第2給水装置
50の通路53(図5)に供給され、孔63、シリンダ
室71を介して孔86(図8)からスプール85の空洞
85b内に流入した際、水道水の一部が一定の圧力で通
路57(図5、図8)を通るように、弾性チューブ87
は弾性変形する。
【0039】空洞85b内の水圧が高すぎる場合、水道
水は弾性チューブ87を押圧して孔88から第2タンク
2内で流出し、空洞85b内の水圧を一定の範囲に保
ち、一部は通路57を通過し、残りは配管89から手洗
い用の水として図1の蛇口89aから流出する。
【0040】ここで配管89の内径は、空洞85bの内
径より小さく、水道水は空洞85b内で所定の水圧を保
持しており、蛇口89aから手洗い用の水を出すと同時
に通路57へも水道水は供給される。
【0041】図1の水道管4から供給される水道水の水
圧が低い場合は、図8のねじ94を緩め、スプール85
を回動させて図9の孔86と孔71aの連通する面積を
大きくする。
【0042】図1に示すように、第2タンク2には第2
タンク2内の水が便器7へ流れるのを防止する栓90が
設けてある。栓90はコック91を図1の矢印で示すよ
うに反時計回りにひねると開くように軸92を中心に回
動する。
【0043】また、図1に示す配管6には配管93が接
続してある。配管93は、第2タンク2に中水又は水道
水が過剰供給された際に、中水又は水道水を配管6を介
して第2タンク2から便器7へ排出するために設けてあ
る。
【0044】次にタンク式トイレ給水装置100の動作
を説明する。図6に示すように、トイレの使用前におい
ては、通常第2タンク2内には中水又は水道水が水位目
盛200の水位2の位置まで貯まっており、浮力体80
は上昇しており、ピストン70は弁座63aを閉じてい
る。
【0045】また、第1タンク1内にも中水が貯まって
おり、図2に示すように浮力体22は浮き上がり、ボル
ト42に当接して停止しており、弁23aは弁座24a
から離れている。
【0046】今、図1のコック91をひねり、便器7に
水を流すと、第2タンク2内の水位が低下し、水位目盛
200が2から1へ下降して図6の状態から図5の状態
になると、水位の低下と共に浮力体80も下降し、ピス
トン70は下降する。第2タンク2内の水が、便器7へ
速やかに流れた後、栓90は閉じる。
【0047】ピストン70が下降すると、図5の通路5
3内の水道水は、孔63及びピストン70のフランジ部
70bに設けた孔70cを通過し、シリンダ室71から
孔71a(図9)、孔86、空洞85bを介して配管8
9(図1、図8)へ達し、手洗い用の水(水道水)が蛇
口89aから流れる。手を洗った水は孔2c(図1)を
通り、第2タンク2内に貯水される。
【0048】また、水道水はスプール85の空洞85b
から通路57(図5、図8)を通過して空間60(図
5)に達する。空間60に達した水は、さらに通路56
及び配管12を介して第1タンク1内の第1給水装置2
0の通路32(図1、図2)、空間25(図2)に達す
る。
【0049】図2に示すように、今、弁23aは開いて
いるため、水は通路24を通り、ピストン27の下側の
シリンダ大径部26に達する。ニードル弁37は、弁座
34a(図2)との間に極小さな隙間を設けているのみ
であり、シリンダ大径部26に到達した水の大半は行き
場を失い、シリンダ大径部26内の圧力は上昇する。圧
力がコイルばね40の弾性力及びピストン27の自重の
和より大きくなると、図4に示すようにピストン27は
上昇し、弁28は弁座33aから離れ、第1タンク1内
の中水が穴35から通路33及び配管11を介して第2
タンク2(図1)へ流出する。
【0050】第1タンク1から中水が流入し、第2タン
ク2内の水位が水位目盛200の水位2の位置まで上昇
すると、第2給水装置50の浮力体80(図5)は図6
に示すように上昇してピストン70のOリング70aで
弁座63aを閉じる。
【0051】弁座63aが閉じると、図1に示す蛇口8
9aから水道水は出なくなり、また、図2に示すシリン
ダ大径部26内にも新たに水道水は供給されなくなるた
め、シリンダ大径部26内の水は、徐々に孔34、ニー
ドル弁37と弁座34aの間、通路36、穴35を介し
て第1タンク1内へ流出してシリンダ大径部内の水圧が
下がり、やがてピストン27は下降して弁28は弁座3
3aに着座して第1タンク1内の中水は第2タンク2へ
流れなくなる。
【0052】以上の一連の動作において、第2タンク2
へ適量の中水を供給するように、図2に示すニードル弁
37、図5に示す絞り弁59及び図8に示すねじ94に
よるスプール85の開度(図9のメッシュにより表した
孔71と孔86の重なった部分の面積)を調整する。
【0053】ここで、スプール85のシリンダ71室に
対する開度は、水道の水圧の大きさに対応して設定し、
設定後は固定するのが好ましく、通常は第1タンク1か
ら第2タンク2へ供給する水量の調整は、図5の絞り弁
59又は図2のニードル弁37を調整することにより行
う。
【0054】第1タンク1内に中水が貯まっていない場
合は、図3に示すように第1給水装置20の浮力体22
は下がっており、弁23aは弁座24aに当接してお
り、空間25内に達した水は通路24を通過することが
できない。
【0055】従って、空間25内の水圧は上昇し、その
圧力は通路32、配管12を介して図5の通路56及び
空間60に伝達される。さらに通路57(図5)から水
道水が供給され続けると、図7に示すように、空間60
内の水圧により上部ピストン54及び下部ピストン62
は押し下げられ、下部ピストン62の弁62bは弁座6
4から離れ、通路53と室72は連通し、水道水は室7
2及び通路73を介して第2タンク2内へ流入する。そ
の際、図1に示す蛇口89aからも手洗い用の水道水が
出ている。
【0056】第2タンク2内の水位が図6に示すように
水位目盛200の水位2の位置まで上昇すると、第2給
水装置50の浮力体80が上昇し、ピストン70のOリ
ング70aは弁座63aに押圧され、水道水はシリンダ
室71に供給されなくなる。
【0057】空間60内の水は、絞り弁59、通路5
7、空洞85b(図8)を介して配管89、蛇口89a
(図1)から第2タンク2内へ排水され、水圧は徐々に
下がり、やがて上部ピストン54及び下部ピストン62
は上昇して弁62は弁座64に当接し、水道水は室72
及び通路73へ流れなくなる。
【0058】このように、第1タンク1内に中水の蓄積
がある場合にはそれを優先して第2タンク2内へ供給
し、中水の蓄積がなければ水道水が第2タンク2内へ供
給される。いずれの場合にも、手洗い用の水には水道水
が供給される。
【0059】上記本発明の実施の形態においては、手洗
い用の水が供給される場合を示したが、第1タンク1か
ら第2タンク2へ中水を供給するのみの機能を有する給
水装置を提供することも可能である。
【0060】その場合には、図8に示すスプール85の
代わりに、図10のシャフト850を孔85a内に挿入
する。シャフト850と孔85aの間には空間852が
形成してある。空間852は図5に示すシリンダ室71
及び通路57と連通している。
【0061】また、図10に示すようにシャフト850
には絞り弁851が設けてあり、絞り弁851をねじ込
むねじ穴と空間852は通路853で連通している。絞
り弁851のねじ部851a(図11)には切り欠き8
51bが設けてある。図5に示す空間60内の水に圧力
が生じた際には、通路853と切り欠き851bを介し
て、第2タンク2内へ排出する。
【0062】図8に示すスプール85又は図10に示す
シャフト850を使用することにより、タンク式トイレ
において、手洗い用の水を出すか出さないかを選定する
ことができ、その他の部品は共通に使用することができ
るので、大量生産がし易く、コストダウンを図ることが
できる。
【0063】中水としては、雨水の他、除湿して生じた
水、写真のネガに付着した現像液を洗い流した後の水等
が考えられるが、これ以外でも腐敗するような成分を含
まないものであれば適用することができる。
【0064】また、第1タンク1の容量は、第2タンク
2の容量の10倍に限らず、トイレの使用頻度や、中水
の収集可能な量に応じて適宜選定するのが好ましい。第
1タンク1は、必ずしもトイレの室内に配置しなくても
よく、外に配置して第2タンク2と配管して連通するよ
うにしてもよい。第1タンクを大容量にして複数のトイ
レの第2タンクと連通するようにしてもよい。
【0065】(第2実施例)図12は、本発明のタンク
式トイレ給水装置の別の実施の形態を示している。図1
2において、第3タンク201内には第3給水装置20
0が設置してある。第3給水装置200は、分岐路33
b及び配管31を設けていない点、容量が第1タンク1
より小さい点を除くと図1の第1給水装置20と同じ構
造である。
【0066】第4タンク202は、手洗い用の配管8
9、コック91、栓90及び配管93を設けていないこ
と、及び非常用の弁205を途中に備えている配管20
7を接続している点を除くと図1の第2タンク2と同じ
構造である。弁205は、通常は閉じており、火災等の
非常時に開き、防火用水として第4タンク202又は後
述する大型貯水容器212内の水を配管207を介して
取り出すことができるようにしている。
【0067】図12に示すように、第3タンク201と
第4タンク202は、図1に示す第1タンク1の通路3
2、33を配管11、12によらず直接第2タンク2に
接続した構造となっている。
【0068】図12に示すように第3タンク201は、
配管203、切換コック210、配管211を介して大
型貯水容器212と連通している。切換コック210
は、配管211から流れてきた水を、配管203又は配
管213へ通すための切換機能を有しており、通常は配
管203側に水が流れるようにしている。
【0069】大型貯水容器212には、配管223から
切換弁221及び配管220を介して中水が供給され
る。切換弁221は、通常は配管220側へ水が流れる
ようにしてあり、上述した非常時及び大型貯水容器21
2内を清掃する際に切換え、その際には配管222から
排水するようにしている。
【0070】また、大型貯水容器212には、オーバフ
ローした中水を排水できるように、上部に配管230が
設けてある。配管230は、途中、配管213と連通し
ている。配管230からオーバフローした水は、防水槽
等に貯水される。
【0071】第4タンク202は、配管206を介して
複数のトイレの便器170へ連通しており、トイレが使
用されセンサ171が感知して電磁弁172が開くと、
第4タンク202内の水が配管206を介して便器17
0へ流れ、便器170から配管173を介して下水へ排
出される。
【0072】第4タンク202内の水位が低下して浮力
体800が下がると、第3タンク201内に中水があれ
ば弁280が開き、大型貯水容器212内の中水が第3
タンク201を介して第4タンク202内に供給され、
第3タンク201内に中水がなければ水道管204から
第4給水装置500を介して第4タンク202内へ水道
水が供給される。図12のように構成すると、一つのタ
ンク式トイレ給水装置で複数のトイレに水を供給するこ
とができる。
【0073】
【発明の効果】本発明を適用すると、水道水を使用する
前に、予め貯水した中水を使用するので、水道代を節約
することができる。第1タンク内に水がある限り、断水
してもトイレに水を流すことができる。動力に電気を使
用せずに済むため、漏電による火災発生の心配がなく、
高齢者や身体障害者には特に安心である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタンク式トイレ給水装置の一部縦断
側面略図である。
【図2】 第1給水装置の縦断側面略図である。
【図3】 図2において、浮力体が下がった状態を示す
縦断側面略図である。
【図4】 図2において、ピストンが上昇し、開弁した
状態を示す縦断側面略図である。
【図5】 第2給水装置の縦断側面略図である。
【図6】 図5において、浮力体が下がった状態を示す
縦断側面略図である。
【図7】 図6において、ピストンが下降し開弁した状
態を示す縦断側面略図である。
【図8】 図5のVIII−VIII矢視図である。
【図9】 図5のIX−IX矢視図である。
【図10】 手洗い設備を設けない場合の図8に対応す
る矢視図である。
【図11】 図10のXI−XI断面略図である。
【図12】 本発明のタンク式トイレ給水装置の別の実
施の形態を示す一部縦断側面略図である。
【符号の説明】
1 第1タンク 2 第2タンク 11 配管 12 配管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水等を貯水する第1タンクを前記第1
    タンクより低い位置にあるタンク式トイレの第2タンク
    に配管し、トイレ使用後に水を流し第2タンク内の水位
    が低下した際、水道水よりも優先して第1タンク内の水
    を第2タンクに所定の水位まで給水するタンク式トイレ
    給水装置。
JP28216796A 1996-10-24 1996-10-24 タンク式トイレ給水装置 Pending JPH10121540A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103924639A (zh) * 2014-04-25 2014-07-16 国家电网公司 一种生活用水再利用装置
CN107829459A (zh) * 2017-11-29 2018-03-23 苏州市职业大学 选择性的使用污水为冲水马桶供水的装置

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CN103924639B (zh) * 2014-04-25 2016-01-20 国家电网公司 一种生活用水再利用装置
CN107829459A (zh) * 2017-11-29 2018-03-23 苏州市职业大学 选择性的使用污水为冲水马桶供水的装置
CN107829459B (zh) * 2017-11-29 2023-11-14 苏州市职业大学 选择性的使用污水为冲水马桶供水的装置

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