JPH10118452A - 燃焼ガスから二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法 - Google Patents

燃焼ガスから二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法

Info

Publication number
JPH10118452A
JPH10118452A JP9242589A JP24258997A JPH10118452A JP H10118452 A JPH10118452 A JP H10118452A JP 9242589 A JP9242589 A JP 9242589A JP 24258997 A JP24258997 A JP 24258997A JP H10118452 A JPH10118452 A JP H10118452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas stream
sulfur dioxide
nitrogen oxides
calcium
calcium hydroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9242589A
Other languages
English (en)
Inventor
Bruce W Lani
ダブリュ ラニ ブルース
Manyam Babu
バブ マンヤム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dravo Lime Co
Original Assignee
Dravo Lime Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/730,442 external-priority patent/US5817283A/en
Application filed by Dravo Lime Co filed Critical Dravo Lime Co
Publication of JPH10118452A publication Critical patent/JPH10118452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/32Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by electrical effects other than those provided for in group B01D61/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/60Simultaneously removing sulfur oxides and nitrogen oxides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガス流から濃縮された乾性副生成物を生
成しうる二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法
を提供すること。 【解決手段】 燃焼ガスなどの二酸化イオウおよび窒素
酸化物を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸
化物を除去する方法であって、前記ガス流を水により実
質的に完全な飽和状態とし、アルカリ土類金属化合物を
添加して二酸化イオウを除去し、コロナ放電を用いて窒
素酸化物を硝酸に転換し、前記ガス流に乾性水酸化カル
シウムを添加して硝酸と反応させ硝酸カルシウムとして
硝酸を除去する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化石燃料の燃焼に
より生じるガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を
除去する方法であって、さらに燃焼ガスによりもたらさ
れうる有害な大気汚染物質を排除しうる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば電力の生産などにおいて、化石
燃料の燃焼の際に発生する二酸化イオウおよび窒素酸化
物の酸の影響から環境を保護するため、ガス流の大気へ
の排出に先立って二酸化イオウおよび窒素酸化物の両方
をガス流から除去する必要がある。さらに、たとえば水
銀などの燃焼ガス中に存在しうる有害な大気汚染物質(h
azardous air pollutants)(HAPs)の除去も望まれ
ている。
【0003】そのようなガス流から二酸化イオウを除去
するために、気体の乾式インジェクション(dry inject
ion)または湿式スクラビング(wet scrubbing)を用い
る様々な方法が提案されてきた。たとえば米国特許第
3,919,393号、米国特許第3,919,394
号、米国特許第4,996,032号および米国特許第
5,039,499号明細書に記載されているように、
湿式スクラビング法は、たとえば炭酸カルシウム、水酸
化カルシウムまたは水酸化マグネシウムなどのアルカリ
土類金属化合物の水性スラリーまたは水溶液を用いう
る。なお、前記特許はすべて本発明の譲受人に譲受され
ている。これらのような二酸化イオウ除去システムは、
今日の政府の規制を満たしているか、またはその規制を
充分に満たしている。
【0004】窒素酸化物(NOx)の除去において、低
NOxバーナーなどの燃焼についての改良物(combustio
n modifications)や上だきした空気(overfired air)
を用いると、一般的に60%未満のNOxの削減が達成
される。さらなるNOxの削減が必要であれば燃焼技術
をさらに考慮しなければならない。前記のようなガス流
からの窒素酸化物の除去方法は、通常、選択触媒還元
(selection catalytic reduction)(SCR)法また
は選択非触媒還元(selection non-catalytic reductio
n)(SNCR)法の2つのグループに分類される。S
CR酸化窒素除去方法には、試薬および触媒床を消費
し、触媒が非常に高価でかつ劣化するという点で問題が
ある。SCR法に用いられる共通の試薬はアンモニアと
尿素であり、触媒の存在下でNOをN2およびH2Oに転
換させる。生成した硫酸アンモニウムおよび塩化アンモ
ニウムなどの副生成物は、つぎの点でよくない結果を与
える。すなわち硫酸アンモニウムは粘着質(sticky)で
あり、空気予熱機を汚しボイラーの効率を低減する傾向
にある。一方、塩化アンモニウムは粒子状物質としてス
タックから出る。また、SCR法は熱間法(hot side p
rocesses)である。前記SNCR酸化窒素除去方法は、
高められた温度においてガス流に吹き込まれてNOをN
2に還元する試薬を用いる。これら試薬、たとえばアン
モニアや尿素などは高価であり、SCR法と同じ副生成
物を生成し、SCR法に付随する不都合をともなう。S
NCR技術は、一般的に、化学的な問題が吹込み地点の
下流で起こる前に30〜50%の窒素酸化物の除去を可
能とすることが期待される。SNCR法もまた熱間法で
ある。SCR法およびSNCR法は両方とも、酸化窒素
除去システムの下流で二酸化イオウを除去することが必
要とされ、どちらの方法もイオウ含量の高い石炭燃焼ガ
スに対しては有用ではない。
【0005】現在、大気汚染物質の排出は制限されてお
り、したがって前記のようなガスの除去のほとんどは、
スクラビングシステムにおいて用いられる効果の制限さ
れた微粒子制御デバイスによりなされている。
【0006】係属中の出願である米国特許出願第08/
706,657号明細書においては、湿式スクラビング
システムを用いて二酸化イオウと窒素酸化物の両方を除
去する方法が記載されている。前記の方法は、湿性副生
成物であるアルカリ土類金属亜硫酸塩および異なる湿性
副生成物であるアルカリ土類金属硝酸塩を生成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、燃焼
ガス流から濃縮された乾性副生成物を生成しうる二酸化
イオウおよび窒素酸化物の両方を除去する方法を提供す
ることにある。
【0008】本発明の別の目的は、燃焼ガス流から二酸
化イオウおよび窒素酸化物の両方を除去する方法であっ
て、窒素酸化物を硝酸に転換するために、乾性アルカリ
土類金属吸収剤を、コロナ放電装置の上流または下流に
注入(inject)する方法を提供することにある。
【0009】さらに本発明の目的は、燃焼ガス流から二
酸化イオウおよび窒素酸化物の両方を除去する方法であ
って、副生成物である乾性硝酸カルシウムを生成する方
法を提供することにある。
【0010】さらに本発明の目的は、燃焼ガス流から二
酸化イオウおよび窒素酸化物の両方を除去する方法であ
って、たとえば水銀などの有害な大気汚染物質をも燃焼
ガス流から除去する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、二酸化イオウ
および窒素酸化物を含有するガス流から二酸化イオウお
よび窒素酸化物を除去する方法であって:炭酸カルシウ
ム、水酸化カルシウムおよび水酸化マグネシウムよりな
る群から選択されるアルカリ土類金属化合物を含み、前
記ガス流を実質的に湿らせかつガス流中に存在する二酸
化イオウと反応して亜硫酸塩または硫酸塩として二酸化
イオウを除去する水性媒体と前記ガス流とを接触させる
こと;二酸化イオウを除去したのちに、まだ窒素酸化物
を含有する湿ったガス流を前記ウェットスクラビングユ
ニットから排出し、亜硫酸塩または硫酸塩を含有する水
性流出物を前記ウェットスクラビングユニットから除去
すること;窒素酸化物を含有する前記排出されたガス流
をコロナ放電に曝して前記ガス流中に硝酸を形成し、乾
性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入して前記硝酸と
反応させ硝酸カルシウムを形成させること;前記硝酸カ
ルシウムと残りの乾性水酸化カルシウムを前記ガス流か
ら分離すること;ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化
物を除去した前記ガス流を大気中に排出することからな
る方法に関する。
【0012】このばあい、前記ガス流をコロナ放電に曝
す前に前記乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入す
るのが好ましい。
【0013】また、前記ガス流をコロナ放電に曝したの
ちに前記乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入する
のが好ましい。
【0014】このばあい、前記ガス流をコロナ放電に曝
す前に付加的な乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注
入するのが好ましい。
【0015】また、分離した硝酸カルシウムおよび残り
の乾性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガス流に
戻すのが好ましい。
【0016】また、湿式スクラバーにおけるガス流の接
触ののちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前
に、前記一部分をさらにガス流に戻すのが好ましい。
【0017】また、前記ガス流をコロナ放電に曝したの
ちであって、かつ前記分離の前に前記一部分をさらに前
記ガス流に戻すのが好ましい。
【0018】また、前記アルカリ土類金属化合物が水酸
化カルシウムであり、前記塩が亜硫酸カルシウムである
のが好ましい。。
【0019】また、前記アルカリ土類金属化合物が水酸
化カルシウムであり、前記塩が硫酸カルシウムであるの
が好ましい。。
【0020】また、前記アルカリ土類金属化合物が水酸
化マグネシウムであり、前記塩が亜硫酸マグネシウムで
あるのが好ましい。
【0021】本発明は、二酸化イオウおよび窒素酸化物
を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を
除去する方法であって:水酸化カルシウムを含み、前記
ガス流を実質的に湿らせかつガス流中に存在する二酸化
イオウと反応して亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウ
ムとして二酸化イオウを除去する水性媒体と前記ガス流
とを接触させること;二酸化イオウを除去したのちに、
まだ窒素酸化物を含有する湿ったガス流を前記ウェット
スクラビングユニットから排出し、亜硫酸カルシウムま
たは硫酸カルシウムを含有する水性流出物を前記ウェッ
トスクラビングユニットから除去すること;窒素酸化物
を含有する前記排出されたガス流をコロナ放電に曝して
前記ガス流中に硝酸を形成すること;さらに乾性水酸化
カルシウムを前記ガス流に注入して前記硝酸と反応させ
硝酸カルシウムを形成すること;前記硝酸カルシウムと
残りの乾性水酸化カルシウムを前記ガス流から分離する
こと;ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去し
た前記ガス流を大気中に排出することからなる方法にも
関する。
【0022】このばあい、前記ガス流を前記コロナ放電
に曝す前に付加的な乾性水酸化カルシウムを前記ガス流
に注入するのが好ましい。
【0023】また、分離した硝酸カルシウムおよび残り
の乾性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガス流に
戻すのが好ましい。
【0024】また、湿式スクラバーにおけるガス流の接
触ののちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前
に、前記一部分をさらに前記ガス流に戻すのが好まし
い。
【0025】また、前記ガス流をコロナ放電に曝したの
ちであって、かつ前記分離の前に前記一部分をさらに前
記ガス流に戻すのが好ましい。
【0026】さらに本発明は、ガス流から二酸化イオウ
および窒素酸化物を除去する方法であって:水酸化カル
シウムを含み、前記ガス流を実質的に湿らせかつガス流
中に存在する二酸化イオウと反応して亜硫酸カルシウム
または硫酸カルシウムとして二酸化イオウを除去する水
性媒体と前記ガス流とを接触させること;二酸化イオウ
を除去したのちに、まだ窒素酸化物を含有する湿ったガ
ス流を前記ウェットスクラビングユニットから排出し、
亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウムを含有する水性
流出物を前記ウェットスクラビングユニットから除去す
ること;窒素酸化物を含有する前記湿ったガス流にさら
に乾性水酸化カルシウムを注入すること;窒素酸化物お
よび前記のさらなる水酸化カルシウムを含有する前記湿
ったガス流をコロナ放電に曝し、前記窒素酸化物を、前
記さらなる乾性水酸化カルシウムと反応して硝酸カルシ
ウムを形成する硝酸に転換すること;前記硝酸カルシウ
ムおよび残りの乾性水酸化カルシウムを前記ガス流から
分離すること;ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化物
を除去した前記ガス流を大気中に排出することからなる
方法にも関する。
【0027】このばあい、分離した硝酸カルシウムおよ
び残りの乾性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガ
ス流に戻すのが好ましい。
【0028】また、湿式スクラバーにおけるガス流の接
触ののちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前
に、前記一部分をさらに前記ガス流に戻すのが好まし
い。
【0029】また、前記ガス流をコロナ放電に曝したの
ちであって、かつ前記分離の前に、前記一部分をさらに
前記ガス流に戻すのが好ましい。
【0030】さらにまた、本発明は、ガス流から二酸化
イオウおよび窒素酸化物を除去する方法であって:前記
ガス流を実質的に飽和状態になるように湿らせること;
乾性水酸化カルシウムを前記湿らせたガス流に注入し、
前記水酸化カルシウムをガス流中に存在する二酸化イオ
ウと反応させて亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウム
を形成すること;前記乾性水酸化カルシウムを注入した
のち、亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウムおよび窒
素酸化物を含む前記ガス流をコロナ放電に曝し、前記ガ
ス流中において窒素酸化物から硝酸を形成すること;亜
硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウムおよび硝酸を含有
する前記ガス流に、さらに硝酸と反応して硝酸カルシウ
ムを形成する乾性水酸化カルシウムを注入すること;前
記ガス流から亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウム、
残りの乾性水酸化カルシウム、および前記硝酸カルシウ
ムを分離すること;ならびに二酸化イオウおよび窒素酸
化物を除去した前記ガス流を大気中に排出することから
なる方法にも関する。
【0031】このばあい、分離した残りの乾性水酸化カ
ルシウムの一部分をさらに前記ガス流に戻すのが好まし
い。
【0032】また、さらにガス流を前記コロナ放電に曝
したのちであって前記分離の前に、前記一部分をさらに
前記ガス流に戻すのが好ましい。
【0033】また、ガス流を前記コロナ放電に曝す前
に、前記一部分をさらに前記ガス流に戻すのが好まし
い。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明は、化石燃料の燃焼により
生じる燃焼ガスなどの二酸化イオウおよび窒素酸化物を
含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除
去する方法であって、前記ガス流を水により実質的に完
全な飽和状態とし、アルカリ土類金属化合物を添加して
二酸化イオウを除去し、コロナ放電を用いて窒素酸化物
を硝酸に転換し、前記ガス流に乾性水酸化カルシウムを
添加して硝酸と反応させ硝酸カルシウムとして硝酸を除
去する方法に関する。
【0035】本発明の方法の第1の実施態様において
は、湿式スクラビングユニットにおいて、たとえば炭酸
カルシウム、水酸化カルシウムまたは水酸化マグネシウ
ムなどのアルカリ土類金属化合物を含有し、ガス流を水
で飽和状態にする水性媒体とガス流を接触させる。アル
カリ土類金属化合物の二酸化イオウとの反応により、亜
硫酸塩または硫酸塩が形成され、これら塩は除去され
る。まだ窒素酸化物を含有する湿ったガス流をコロナ放
電に曝して硝酸を形成し、硝酸と反応して硝酸カルシウ
ムを形成する乾性水酸化カルシウムを注入する。ついで
乾性硝酸カルシウムを分離し、ガス流を大気中に排出す
る。乾性水酸化カルシウムは、湿式スクラビングの後で
あってかつコロナ放電に曝す前、コロナ放電に曝した後
であってかつ硝酸カルシウムを分離する前、またはこれ
ら両方の位置においてガス流に注入してよい。乾性硝酸
カルシウムおよび残りの乾性水酸化カルシウムはすべ
て、好ましくはバッグハウスフィルターユニット(bagh
ouse filter unit)においてガス流から除去する。分離
した乾性水酸化カルシウムの一部分はさらにガス流に接
触させるために戻してよい。
【0036】本発明の方法の第2の実施態様において
は、ガス流に水を添加することによりガス流を水で実質
的に完全な飽和状態にし、飽和状態になったガス流に二
酸化イオウと反応して亜硫酸カルシウムまたは硫酸カル
シウムを形成する乾性水酸化カルシウムを添加する。つ
いでガス流をコロナ放電に曝して窒素酸化物から硝酸を
形成する。さらに、ついで硝酸と反応して硝酸カルシウ
ムを形成する乾性水酸化カルシウムをガス流に添加す
る。
【0037】すべて乾燥した固形状である亜硫酸カルシ
ウムまたは硫酸カルシウム、硝酸カルシウムおよび残り
の水酸化カルシウムをガス流から分離し、ガス流を大気
中に排出する。乾燥した固形状物は好ましくはバッグハ
ウスフィルターユニット内で分離し、分離した残りの乾
性水酸化カルシウムの一部分を、さらにガス流からの二
酸化イオウおよび/または硝酸の除去に用いるためにシ
ステムに戻してよい。
【0038】本発明の第1の実施態様においては、二酸
化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流を、湿式ス
クラビングユニットにおいて、炭酸カルシウム、水酸化
カルシウムおよび水酸化マグネシウムよりなる群から選
択されるアルカリ土類金属化合物である二酸化イオウ吸
収剤を含有する水性媒体と接触させ、二酸化イオウを除
去し、かつ水に対して実質的に完全な飽和状態となるよ
うにガス流を湿らせる。アルカリ土類金属化合物は二酸
化イオウと反応し、アルカリ土類金属亜硫酸塩を形成
し、酸化が作用するとアルカリ土類金属硫酸塩を形成す
る。前記アルカリ土類金属化合物は、たとえば米国特許
第3,919,393号および米国特許第3,919,
394号明細書に記載されている水性スラリー中の石灰
石、水性スラリーとしての石灰もしくはマグネシウム増
加(magnesium-enhanced)石灰であってよく、またはた
とえば米国特許第4,996,032号および米国特許
第5,039,499号明細書に記載されている水酸化
マグネシウムの水溶液もしくはサスペンジョンである。
石灰石または石灰が存在するばあい、亜硫酸カルシウム
または硫酸カルシウムが重亜硫酸カルシウムとともに形
成される一方、水酸化マグネシウムが存在するばあい、
ガス流からの二酸化イオウとの反応およびガス流からの
二酸化イオウの除去により、亜硫酸マグネシウムが重亜
硫酸マグネシウムとともに形成される。アルカリ土類金
属化合物を含む水性媒体は、概して、前記ガス流が通過
する湿式スクラビングユニットを経てリサイクルし、生
成したアルカリ土類金属亜硫酸塩または硫酸塩を含む水
性流出物のブリード流(bleed stream)を除去する。好
ましくは、後者のアルカリ土類金属亜硫酸塩の処理によ
り所望する副生成物を生成する。たとえば亜硫酸カルシ
ウムが生成したばあい、亜硫酸カルシウムを酸化してセ
ッコウを生成し、または、亜硫酸マグネシウムが生成し
たばあい、亜硫酸マグネシウムを用いて水酸化マグネシ
ウムまたは酸化マグネシウムを生成しうる。二酸化イオ
ウの除去に加えて、アルカリ土類金属化合物を含む水性
スクラビング媒体は前記ガス流から塩素も除去する。
【0039】前記ガス流が湿式スクラビングユニット内
でアルカリ土類金属化合物を含む水性媒体と接触するあ
いだ、前記ガス流は水を取りこみ(pick up)、実質的
に湿分で飽和状態になる。二酸化イオウと塩化物を湿っ
たガス流から除去したのち、まだNOx成分を含む前記
湿ったガス流を湿式スクラビングユニットから分離す
る。
【0040】二酸化イオウを除去したがまだ窒素酸化物
を含有する湿ったガス流をコロナ放電ユニットを通過さ
せ、そこで前記ガスはコロナ放電に曝される。前記湿っ
たガス流をコロナ放電に曝すことは、NOx化合物の反
応をもたらし、前記ガス流中に飛沫同伴する(entraine
d)硝酸を生成する。コロナ放電の使用による硝酸の形
成はつぎの反応式によるものと考えられる: コロナ放電による酸化種(oxidizing species)の生
成; (1) O2、H2O → HO、O、HO2 硝酸の生成;
【0041】
【化1】
【0042】本発明の方法においては様々なコロナ放電
システムを用いうるが、特に有用なシステムは米国特許
第5,458,748号明細書に記載されているもので
あり、当該特許の内容はここに引用として組み込まれ
る。前記特許明細書に記載されているシステムは、耐イ
オウ性で高耐水蒸気性の非充填コロナ触媒(packing fr
ee coronal catalyst)を使用し、CaOもしくはNH3
などの塩基性、苛性またはアルカリ性の物質などの捕捉
剤(arresting agent)への曝露の際に、特にNOxの還
元生成物であるNO2およびHNO3を吸収させるために
湿式または乾式コンフィギュレーション(configuratio
n)のスクラバーを下流に使用することを任意に提案し
ている。
【0043】コロナ放電により生成した硝酸をガス流か
ら除去するために、乾性水酸化カルシウムをガス流に注
入して硝酸と反応させて硝酸カルシウムを形成する。
【0044】好ましくは、乾性水酸化カルシウムを、ガ
ス流をコロナ放電に曝した後にガス流に添加する。しか
し、乾性水酸化カルシウムまたはその一部分は、ガス流
をコロナ放電に曝す前にガス流に添加してもよい。
【0045】乾性水酸化カルシウムは、湿ったガス流中
で、コロナ放電により生成された硝酸と反応してつぎの
反応式にしたがって硝酸カルシウムを生成する。
【0046】
【化2】
【0047】湿ったガス流中の水蒸気は水酸化カルシウ
ム粒子の表面を濡らし、湿式スクラビング法からの残り
のSO2およびコロナ放電ユニット内で形成される生成
物と反応する能力(capability)を高める。形成された
硝酸カルシウムは吸収剤上の残りの湿分を通常よりも多
くする原因となる吸湿性の塩である。この付加的な湿分
は、水酸化カルシウムの溶解を援助し、ガス流中の酸性
種との反応を強める。
【0048】ガス流中における水酸化カルシウムと酸性
種との反応の熱は、前記ガスの温度を増加させ、バッグ
ハウスフィルターにおいて容易に除去されうる乾性副生
成物を提供する。バッグハウスフィルターによる分離
は、システムからのすべてのガスが通過しうる反応性フ
ィルターケーキをつくる。
【0049】二酸化イオウを除去するために湿式スクラ
ビング法の下流で乾性水酸化カルシウムを注入し、コロ
ナ放電を用いるとき、これらのシステムの両方の作用が
強められる。コロナ放電ユニットに入る湿った燃焼ガス
は、NOと反応してNO2およびHNO3を形成する燃焼
ガス中の水蒸気からの−OHラジカルの形成を強める。
燃焼ガス中の水蒸気が豊富であると、注入した水酸化カ
ルシウムの表面を濡らし、湿式スクラビングユニットか
らの残りのSO2およびコロナ放電ユニットからの生成
物と反応する能力を高める。
【0050】コロナ放電内に吹き込まれた乾性水酸化カ
ルシウムとNO2とHNO3の第1の副生成物は硝酸カル
シウムである。この硝酸カルシウムは吸湿性の塩であ
り、吸湿剤上の乾燥していない湿分を通常よりも高くす
る。この付加的な湿分は水酸化カルシウムの溶解を援助
し、燃焼ガス中の酸化種との反応を強める。注入した乾
性水酸化カルシウムはSO2およびSO3に対しても反応
性をもち、ここで、イオウ含有量の少ない燃料または現
存するSO2除去技術を使用する結果として一般にSO2
排出量の少ない装置を用い、SO2除去を最大化するこ
とができる。
【0051】水酸化カルシウムと燃焼ガス中の酸性種と
の反応熱は、前記ガスの温度を上昇させる。注入のため
に生石灰を用いると、水和プロセスによる熱も燃焼ガス
の温度を上昇させる。この燃焼ガスの温度上昇は、バッ
グハウスコレクター中に乾性副生成物である硝酸カルシ
ウムを維持するために燃焼ガスを再加熱するという必要
性を最小限にする、または排除することができる。バッ
グハウスフィルターまたはコレクターの使用によって
も、環境に排出される前にすべての燃焼ガスが通過しな
ければならない反応性フィルターケーキをつくることに
なる。特に乾性水酸化カルシウムが湿式スクラビングユ
ニットの下流で吹き込まれたばあい、この反応性フィル
ターケーキは、増湿、および気体/固体相互作用のため
に存在する長いダクトの必要性を排除する。また、バッ
グハウスフィルターは、ミクロン以下の粒子を除去し、
粒子の排出にともなうHAPsの除去を向上させる能力
をもつことで知られている。たとえば水銀などの元素状
態で存在するHAPsと水酸化カルシウムまたは可能で
あれば炭素含有(carbon-laced)水酸化カルシウムとの
反応は、水酸化カルシウム/バッグハウスフィルター除
去システムによって容易に捕らえられる形態に前記HA
Psを転換することができる。
【0052】乾性水酸化カルシウムの使用量を最大限に
活用するためには、収集したバッグハウスの副生成物の
一部分を、乾性水酸化カルシウムを注入する最初の注入
点にリサイクルしてもよい。バッグハウスの副生成物の
除去において、収集した物質は、湿分保護カバー(mois
ture protective covering)に捕らえることができ、か
つ市販の適用物に、または肥料として有用である。
【0053】ここで、図1は本発明の方法の第1の実施
態様を説明するためのフローダイヤグラムである。たと
えば石炭の燃焼からの燃焼ガスなどの、二酸化イオウお
よび窒素酸化物を含有する燃焼ガスを、ライン1を経て
湿式スクラビングユニット2に供給する。そこで、燃焼
ガスを、二酸化イオウに対するアルカリ土類金属吸収剤
を含有し、ソース3からライン4を経て湿式スクラビン
グユニット2に供給される水性媒体と接触させる。湿式
スクラビングユニット2において、亜硫酸カルシウム、
硫酸カルシウム、または亜硫酸カルシウムなどのイオウ
を含む塩(sulfur salts)を、前記吸収剤と二酸化イオ
ウとの反応により形成し、ライン5を経てコレクター6
に除去する。ここで、二酸化イオウが除去され、実質的
に完全な飽和状態になっている燃焼ガスをライン7を経
て湿式スクラビングユニットから排出してコロナ放電ユ
ニット8に通す。コロナ放電ユニット8において、硝酸
が燃焼ガス中に存在するNOxから形成され、ガス流中
に飛沫同伴しかつライン9を経てコロナ放電ユニット8
から排出される。ソース10からの乾性水酸化カルシウ
ムもライン11を経てライン9に充填し、水酸化カルシ
ウムは燃焼ガス中の硝酸と反応して水酸化カルシウムを
形成する。ついで燃焼ガス流をバッグハウスフィルター
ユニット12などの濾過デバイスに充填する。バッグハ
ウスフィルターユニット12において、乾性硝酸カルシ
ウムを燃焼ガスから分離し、ライン13を経て収集デバ
イス14に排出する。一方、二酸化イオウおよび窒素酸
化物の除去された燃焼ガスをライン15を経て大気中に
排出する。所望するばあい、ライン11からの乾性水酸
化マグネシウムまたはそれらの少なくとも一部分をライ
ン16を経て流用し、コロナ放電ユニット8への通過の
前にライン7で燃焼ガス流中に注入する。また、注入し
た乾性水酸化カルシウムの使用を最大限に活用するため
には、残りの水酸化カルシウムを含有しうる硝酸カルシ
ウムの一部分を収集デバイス14からライン17を経て
水酸化カルシウムソース10へ再利用のために供給して
もよい。
【0054】本発明の第2の実施態様においては、湿式
スクラビングにより燃焼ガス流から、二酸化イオウを除
去しないが、乾性水酸化カルシウムの注入により二酸化
イオウを除去し、その処理の前に燃焼ガス流を実質的に
湿らせる。ここで、図2は本発明の方法の第2の実施態
様を説明するためのフローダイヤグラムである。図2に
示すように、二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有する
燃焼ガス流をライン20を通し、一方、ライン21を経
てガス流に水を注入してガス流を実質的に完全に湿らせ
る。ついで乾性水酸化カルシウムをライン22を経てラ
イン20中の湿ったガス流に充填する。注入した水酸化
カルシウムは湿ったガス流中に存在する二酸化イオウと
反応して亜硫酸カルシウムおよび/または硫酸カルシウ
ムを形成する。ついで湿った燃焼ガス流をコロナ放電ユ
ニット24に通し、そこでユニット中に存在するNOx
を硝酸に転換する。前述のようにライン25を経て燃焼
ガス流をコロナ放電ユニットから排出する。このとき、
燃焼ガス流は硝酸だけでなく亜硫酸カルシウムおよび/
また硫酸カルシウムも含有する。ライン27を経てソー
ス26から付加的な乾性水酸化カルシウムをライン25
に供給し、付加的な水酸化カルシウムは燃焼ガス中に存
在する硝酸と反応して硝酸カルシウムを形成する。つい
で燃焼ガス流をたとえばバックハウスフィルターユニッ
ト26などの乾性濾過デバイスに供給する。バッグハウ
スフィルターユニット26においては、硝酸カルシウム
とともに亜硫酸カルシウムおよび/または硫酸カルシウ
ムならびに残りの水酸化カルシウムの混合物を、ライン
29を経て収集デバイス30に排出する。一方、二酸化
イオウおよび窒素酸化物を除去した燃焼ガスはライン3
1を経て大気中に排出される。水酸化カルシウムの使用
を最大限に生かすためには、収集デバイス30からの物
質の一部分をそれぞれライン32および33を経て乾性
水酸化カルシウムソース23および36に戻してもよ
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、濃縮された乾性生成物
を生成する燃焼ガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化
物の両方を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を説明するためのフロ
ーダイヤグラムである。
【図2】本発明の第2の実施態様を説明するためのフロ
ーダイヤグラムである。
【符号の説明】
2 湿式スクラビングユニット 6 コレクター 8、24 コロナ放電ユニット 10、23、26 ソース 12、28 バッグハウスフィルターユニット 14、30 収集デバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マンヤム バブ アメリカ合衆国、15241 ペンシルベニア 州、アッパー セント クレア、アラモ ドライブ 344

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有す
    るガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する
    方法であって:炭酸カルシウム、水酸化カルシウムおよ
    び水酸化マグネシウムよりなる群から選択されるアルカ
    リ土類金属化合物を含み、前記ガス流を実質的に湿らせ
    かつガス流中に存在する二酸化イオウと反応して亜硫酸
    塩または硫酸塩として二酸化イオウを除去する水性媒体
    と前記ガス流とを接触させること;二酸化イオウを除去
    したのちに、まだ窒素酸化物を含有する湿ったガス流を
    前記ウェットスクラビングユニットから排出し、亜硫酸
    塩または硫酸塩を含有する水性流出物を前記ウェットス
    クラビングユニットから除去すること;窒素酸化物を含
    有する前記排出されたガス流をコロナ放電に曝して前記
    ガス流中に硝酸を形成し、乾性水酸化カルシウムを前記
    ガス流に注入して前記硝酸と反応させ硝酸カルシウムを
    形成させること;前記硝酸カルシウムと残りの乾性水酸
    化カルシウムを前記ガス流から分離すること;ならびに
    二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去した前記ガス流を
    大気中に排出することからなる方法。
  2. 【請求項2】 前記ガス流をコロナ放電に曝す前に前記
    乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入する請求項1
    記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流
    から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  3. 【請求項3】 前記ガス流をコロナ放電に曝したのちに
    前記乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入する請求
    項1記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガ
    ス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ガス流をコロナ放電に曝す前に付加
    的な乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入する請求
    項3記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガ
    ス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方
    法。
  5. 【請求項5】 分離した硝酸カルシウムおよび残りの乾
    性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガス流に戻す
    請求項1記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有す
    るガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する
    方法。
  6. 【請求項6】 湿式スクラバーにおけるガス流の接触の
    のちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前に、前
    記一部分をさらにガス流に戻す請求項5記載の二酸化イ
    オウおよび窒素酸化物を含有するガス流から二酸化イオ
    ウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  7. 【請求項7】 前記ガス流をコロナ放電に曝したのちで
    あって、かつ前記分離の前に前記一部分をさらに前記ガ
    ス流に戻す請求項5記載の二酸化イオウおよび窒素酸化
    物を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物
    を除去する方法。
  8. 【請求項8】 前記アルカリ土類金属化合物が水酸化カ
    ルシウムであり、前記塩が亜硫酸カルシウムである請求
    項1記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガ
    ス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方
    法。
  9. 【請求項9】 前記アルカリ土類金属化合物が水酸化カ
    ルシウムであり、前記塩が硫酸カルシウムである請求項
    1記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス
    流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  10. 【請求項10】 前記アルカリ土類金属化合物が水酸化
    マグネシウムであり、前記塩が亜硫酸マグネシウムであ
    る請求項1記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有
    するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去す
    る方法。
  11. 【請求項11】 二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有
    するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去す
    る方法であって:水酸化カルシウムを含み、前記ガス流
    を実質的に湿らせかつガス流中に存在する二酸化イオウ
    と反応して亜硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウムとし
    て二酸化イオウを除去する水性媒体と前記ガス流とを接
    触させること;二酸化イオウを除去したのちに、まだ窒
    素酸化物を含有する湿ったガス流を前記ウェットスクラ
    ビングユニットから排出し、亜硫酸カルシウムまたは硫
    酸カルシウムを含有する水性流出物を前記ウェットスク
    ラビングユニットから除去すること;窒素酸化物を含有
    する前記排出されたガス流をコロナ放電に曝して前記ガ
    ス流中に硝酸を形成すること;さらに乾性水酸化カルシ
    ウムを前記ガス流に注入して前記硝酸と反応させ硝酸カ
    ルシウムを形成すること;前記硝酸カルシウムと残りの
    乾性水酸化カルシウムを前記ガス流から分離すること;
    ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去した前記
    ガス流を大気中に排出することからなる方法。
  12. 【請求項12】 前記ガス流を前記コロナ放電に曝す前
    に付加的な乾性水酸化カルシウムを前記ガス流に注入す
    る請求項11記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含
    有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去
    する方法。
  13. 【請求項13】 分離した硝酸カルシウムおよび残りの
    乾性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガス流に戻
    す請求項11記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含
    有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去
    する方法。
  14. 【請求項14】 湿式スクラバーにおけるガス流の接触
    ののちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前に、
    前記一部分をさらに前記ガス流に戻す請求項13記載の
    二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流から二
    酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  15. 【請求項15】 前記ガス流をコロナ放電に曝したのち
    であって、かつ前記分離の前に前記一部分をさらに前記
    ガス流に戻す請求項13記載の二酸化イオウおよび窒素
    酸化物を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸
    化物を除去する方法。
  16. 【請求項16】 ガス流から二酸化イオウおよび窒素酸
    化物を除去する方法であって:水酸化カルシウムを含
    み、前記ガス流を実質的に湿らせかつガス流中に存在す
    る二酸化イオウと反応して亜硫酸カルシウムまたは硫酸
    カルシウムとして二酸化イオウを除去する水性媒体と前
    記ガス流とを接触させること;二酸化イオウを除去した
    のちに、まだ窒素酸化物を含有する湿ったガス流を前記
    ウェットスクラビングユニットから排出し、亜硫酸カル
    シウムまたは硫酸カルシウムを含有する水性流出物を前
    記ウェットスクラビングユニットから除去すること;窒
    素酸化物を含有する前記湿ったガス流にさらに乾性水酸
    化カルシウムを注入すること;窒素酸化物および前記の
    さらなる水酸化カルシウムを含有する前記湿ったガス流
    をコロナ放電に曝し、前記窒素酸化物を、前記さらなる
    乾性水酸化カルシウムと反応して硝酸カルシウムを形成
    する硝酸に転換すること;前記硝酸カルシウムおよび残
    りの乾性水酸化カルシウムを前記ガス流から分離するこ
    と;ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去した
    前記ガス流を大気中に排出することからなる方法。
  17. 【請求項17】 分離した硝酸カルシウムおよび残りの
    乾性水酸化カルシウムの一部分をさらに前記ガス流に戻
    す請求項16記載の二酸化イオウおよび窒素酸化物を含
    有するガス流から二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去
    する方法。
  18. 【請求項18】 湿式スクラバーにおけるガス流の接触
    ののちであって、かつガス流をコロナ放電に曝す前に、
    前記一部分をさらに前記ガス流に戻す請求項17記載の
    二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流から二
    酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  19. 【請求項19】 前記ガス流をコロナ放電に曝したのち
    であって、かつ前記分離の前に、前記一部分をさらに前
    記ガス流に戻す請求項17記載の二酸化イオウおよび窒
    素酸化物を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素
    酸化物を除去する方法。
  20. 【請求項20】 ガス流から二酸化イオウおよび窒素酸
    化物を除去する方法であって:前記ガス流を実質的に飽
    和状態になるように湿らせること;乾性水酸化カルシウ
    ムを前記湿らせたガス流に注入し、前記水酸化カルシウ
    ムをガス流中に存在する二酸化イオウと反応させて亜硫
    酸カルシウムまたは硫酸カルシウムを形成すること;前
    記乾性水酸化カルシウムを注入したのち、亜硫酸カルシ
    ウムまたは硫酸カルシウムおよび窒素酸化物を含む前記
    ガス流をコロナ放電に曝し、前記ガス流中において窒素
    酸化物から硝酸を形成すること;亜硫酸カルシウムまた
    は硫酸カルシウムおよび硝酸を含有する前記ガス流に、
    さらに硝酸と反応して硝酸カルシウムを形成する乾性水
    酸化カルシウムを注入すること;前記ガス流から亜硫酸
    カルシウムまたは硫酸カルシウム、残りの乾性水酸化カ
    ルシウム、および前記硝酸カルシウムを分離すること;
    ならびに二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去した前記
    ガス流を大気中に排出することからなる方法。
  21. 【請求項21】 分離した残りの乾性水酸化カルシウム
    の一部分をさらに前記ガス流に戻す請求項20記載の二
    酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流から二酸
    化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
  22. 【請求項22】 さらにガス流を前記コロナ放電に曝し
    たのちであって前記分離の前に、前記一部分をさらに前
    記ガス流に戻す請求項21記載の二酸化イオウおよび窒
    素酸化物を含有するガス流から二酸化イオウおよび窒素
    酸化物を除去する方法。
  23. 【請求項23】 ガス流を前記コロナ放電に曝す前に、
    前記一部分をさらに前記ガス流に戻す請求項21記載の
    二酸化イオウおよび窒素酸化物を含有するガス流から二
    酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法。
JP9242589A 1996-10-15 1997-09-08 燃焼ガスから二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法 Pending JPH10118452A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/730,442 US5817283A (en) 1996-09-06 1996-10-15 Method for removing sulfur dioxide and nitrogen oxides from combustion gases
US08/730,442 1996-10-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10118452A true JPH10118452A (ja) 1998-05-12

Family

ID=24935384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9242589A Pending JPH10118452A (ja) 1996-10-15 1997-09-08 燃焼ガスから二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0836878A1 (ja)
JP (1) JPH10118452A (ja)
KR (1) KR100225474B1 (ja)
CA (1) CA2210574A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000065466A (ko) * 1999-04-03 2000-11-15 이희철 배기가스 처리와 처리 부산물의 제조방법
CN103990362A (zh) * 2014-05-16 2014-08-20 山东大学 烟气脱硫脱硝脱汞的方法及装置
JP2021524374A (ja) * 2018-07-11 2021-09-13 エス.ア.ロイスト ルシェルシュ エ デヴロップマン 静電集塵機のための吸着剤組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728217B (zh) * 2012-07-10 2014-04-23 中国华电工程(集团)有限公司 移动床活性焦联合脱硫脱硝脱汞的方法及***

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4650555A (en) * 1985-10-03 1987-03-17 General Electric Company Method for corona discharge enhanced flue gas clean-up
US4695358A (en) * 1985-11-08 1987-09-22 Florida State University Method of removing SO2, NOX and particles from gas mixtures using streamer corona
JPH08155264A (ja) * 1994-12-02 1996-06-18 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガスの脱硫脱硝方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000065466A (ko) * 1999-04-03 2000-11-15 이희철 배기가스 처리와 처리 부산물의 제조방법
CN103990362A (zh) * 2014-05-16 2014-08-20 山东大学 烟气脱硫脱硝脱汞的方法及装置
JP2021524374A (ja) * 2018-07-11 2021-09-13 エス.ア.ロイスト ルシェルシュ エ デヴロップマン 静電集塵機のための吸着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
KR19980032316A (ko) 1998-07-25
KR100225474B1 (ko) 1999-10-15
EP0836878A1 (en) 1998-04-22
CA2210574A1 (en) 1998-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2026897B1 (en) Integrated dry and wet flue gas cleaning process and system
US5624649A (en) Process for reduction of sulfur dioxide emission from combustion gases combined with production of potassium sulfate
KR0143304B1 (ko) 건조 흡수제/시약 주입 및 습식 스크러빙에 의한 so2와 so3의 조절 방법 및 조절 시스템
US4859438A (en) Method for separation of impurities from flowing gas
WO2006096993A1 (en) Removal of hg, nox and sox using oxidants and staged gas/liquid contact
US4839147A (en) Method of purifying combustion product gases contaminated with dust and noxious gases
US5817283A (en) Method for removing sulfur dioxide and nitrogen oxides from combustion gases
JPS6136969B2 (ja)
US6299848B1 (en) Process for removing sulfur dioxide out of a gas
JPH10118452A (ja) 燃焼ガスから二酸化イオウおよび窒素酸化物を除去する方法
JPS61157328A (ja) 乾式ドロマイト法による排ガスの浄化方法
KR100255020B1 (ko) 가열된 연소 기체로부터 이산화황 및 NOx 제거에 의해 유출되는 수용성 알카리 토류 질산화물 비료 조성물과 그 제조방법
CN1187382A (zh) 从燃烧气中除去二氧化硫和氮氧化物的方法
JPH1057757A (ja) 乾式排ガス処理方法
Babu et al. Process for removing SO 2 and NO x from a gaseous stream
CN1177516A (zh) 从气流中去除SO2和NOx的方法
JP4507404B2 (ja) ボイラ排煙処理システム
JP3290312B2 (ja) 排煙脱硫方法
JPH04141215A (ja) 排煙脱硫方法
JPH04145925A (ja) 排ガス処理装置