JPH10118281A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10118281A
JPH10118281A JP28233196A JP28233196A JPH10118281A JP H10118281 A JPH10118281 A JP H10118281A JP 28233196 A JP28233196 A JP 28233196A JP 28233196 A JP28233196 A JP 28233196A JP H10118281 A JPH10118281 A JP H10118281A
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JP
Japan
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ball
value
prize
signal
winning
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JP28233196A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御手段から価値付与動作制御手段への
情報を伝送する信号線の本数を極力削減するとともに、
遊技制御手段や価値付与動作制御手段に異常が発生した
場合に一方の異常が他方に影響する不都合を極力防止す
る。 【解決手段】 遊技機制御基板から払出制御回路基板へ
3ビットのシリアル伝送で入賞球信号と賞球信号有効信
号と賞球信号とを伝送し、シリアル伝送を採用すること
により信号線の本数を極力少なくするとともに、遊技制
御基板から払出制御回路基板へ入賞玉が検出された旨の
入賞球信号を出力するようにし、払出制御回路基板側に
おいて入賞球が発生した旨を確認した上で賞球信号を取
込んでそれに従った個数の賞球払出制御を行なうように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機を含
む遊技用装置に関し、詳しくは、遊技領域に打玉を打込
んで遊技が行なわれる弾球遊技機を含む遊技用装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技領域に設
けられた入賞領域に入賞した入賞玉を遊技盤裏面側にお
いて集合し、その集合された入賞玉を入賞玉処理装置に
より1個宛て処理し、その処理される入賞玉を検出して
その玉1個につき予め定められた個数の景品玉等の有価
価値を遊技者に付与するように制御されるものがあっ
た。
【0003】また、この種の従来の遊技用装置において
は、弾球遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、
前記入賞玉に伴う有価価値の付与のための制御を行なう
価値付与動作制御手段とを有しており、前記1個宛て処
理される入賞玉を検出する入賞玉検出手段の検出出力が
前記価値付与動作制御手段に入力され、価値付与動作制
御手段から前記遊技制御手段に対し入賞玉が検出された
ことを表わす入賞玉検出信号が送信され、その信号を受
けた遊技制御手段は、その入賞玉に対して付与すべき有
価価値の大きさを特定する付与価値情報を前記価値付与
動作制御手段に返信するように構成されていた。そして
その価値付与動作制御手段は、付与価値情報に従った大
きさの有価価値を付与するための制御を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、この種の従来の
遊技用装置においては、前記価値付与動作制御手段に異
常が発生し、価値付与動作制御手段が誤って前記入賞玉
検出信号を遊技制御手段に出力する場合がある。その場
合にも、出力されてきた入賞玉検出信号に従って遊技制
御手段が付与価値情報を価値付与動作制御手段に返信し
てしまい、遊技制御手段が誤った入賞玉検出信号に従っ
て誤った動作をしてしまう欠点があった。
【0005】さらに、前記付与価値情報を遊技制御手段
から価値付与動作制御手段へ伝送するに際し、たとえば
パラレル伝送方式を採用した場合には、パラレル伝送の
ための信号線の本数が比較的多くなり、その分、信号線
に断線や接触不良等が発生する確率が高くなるという不
都合も生ずる。
【0006】また、価値付与動作制御手段には何ら異常
が発生していないにもかかわず遊技制御手段の方に異常
が発生して遊技制御手段が誤って付与価値情報を価値付
与動作制御手段に出力する可能性もある。そのような場
合には、価値付与動作制御手段側においては、遊技制御
手段から伝送されてきた付与価値情報が異常発生に伴う
誤った付与価値情報であるかまたは正常に動作した結果
伝送されてきた付与価値情報であるか判別しやすいよう
に構成するのが望ましい。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技制御手段から価値付与動
作制御手段へ情報を伝送するための信号線の本数を極力
削減するとともに、遊技制御手段や価値付与動作制御手
段が誤動作することを極力防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわれる弾球遊
技機を含む遊技用装置であって、前記弾球遊技機の遊技
状態を制御する遊技制御手段と、前記遊技領域に設けら
れ、打玉が入賞可能な入賞領域と、該入賞領域に入賞し
た入賞玉に基づいて有価価値の付与動作を行なうために
該入賞玉を処理する入賞玉処理装置と、前記有価価値の
付与動作の制御を行なう価値付与動作制御手段とを含
み、前記入賞玉処理装置は、入賞玉を検出する入賞玉検
出手段を有し、前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手
段が入賞玉を検出したことを条件として、入賞玉を検出
した旨の入賞玉情報と当該入賞玉に対応して付与すべき
有価価値の大きさを特定可能な付与価値情報とを前記価
値付与動作制御手段に出力し、前記価値付与動作制御手
段は、前記入賞玉情報と前記付与価値情報とが入力され
たことを条件として、該付与価値情報に従った大きさの
有価価値を付与する制御を行ない、前記遊技制御手段と
前記価値付与動作制御手段との間での情報通信を、前記
遊技制御手段から前記価値付与動作制御手段への一方向
シリアル通信としたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の本発明は、遊技領域に打
玉を打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機を含む遊技用
装置であって、前記弾球遊技機の遊技状態を制御する遊
技制御手段と、前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可
能な入賞領域と、該入賞領域に入賞した入賞玉に基づい
て有価価値の付与動作を行なうために該入賞玉を処理す
る入賞玉処理装置と、前記有価価値の付与動作の制御を
行なう価値付与動作制御手段とを含み、前記入賞玉処理
装置は、入賞玉を検出する入賞玉検出手段を有し、前記
遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段が入賞玉を検出し
たことを条件として、該入賞玉に対応して付与すべき有
価価値の大きさを特定可能な付与価値情報に当該入賞玉
に対する前記入賞玉処理装置による入賞玉処理にかかる
データを付加し、その付加された付与価値情報を前記価
値付与動作制御手段に出力し、前記価値付与動作制御手
段は、前記付与価値情報が入力されたことを条件とし
て、該付与価値情報に従った大きさの有価価値を付与す
る制御を行ない、前記遊技制御手段と前記価値付与動作
制御手段との間での情報通信は、前記遊技制御手段から
前記価値付与動作制御手段への一方向シリアル通信とし
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、弾球遊技機の遊技状態が制御される。
遊技領域に設けられた入賞領域に打玉が入賞すれば、入
賞玉処理装置の働きにより、その入賞玉に基づいて有価
価値の付与動作を行なうための入賞玉の処理が行なわれ
る。価値付与動作制御手段の働きにより、有価価値の付
与動作の制御が行なわれる。そして、前記入賞玉処理装
置は、入賞玉を検出する入賞玉検出手段を有し、その入
賞玉検出手段が入賞玉を検出したことを条件として、そ
の入賞玉を検出した旨の入賞玉情報と当該入賞玉に対応
して付与すべき有価価値の大きさを特定可能な付与価値
情報とを前記価値付与動作制御手段に出力する。価値付
与動作制御手段は、入賞玉情報と付与価値情報とが入力
されたことを条件として、その入力された付与価値情報
に従った大きさの有価価値を付与する制御を行なう。ま
た、前記遊技制御手段と前記価値付与動作制御手段との
間での情報通信は、前記遊技制御手段から前記価値付与
動作制御手段への一方向シリアル通信となるように構成
されている。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、遊技制
御手段の働きにより、弾球遊技機の遊技状態が制御され
る。遊技領域に設けられた入賞領域に打玉が入賞すれ
ば、入賞玉処理装置の働きにより、その入賞玉に基づい
て有価価値の付与動作を行なうための入賞玉の処理が行
なわれる。価値付与動作制御手段の働きにより、有価価
値の付与動作の制御が行なわれる。そして、前記入賞玉
処理装置は、入賞玉を検出する入賞玉検出手段を有し、
その入賞玉検出手段が入賞玉を検出したことを条件とし
て、前記遊技制御手段が、該入賞玉に対応して付与すべ
き有価価値の大きさを特定可能な付与価値情報に当該入
賞玉に対する前記入賞玉処理装置による入賞玉処理にか
かるデータを付加し、その付加された付与価値情報を前
記価値付与動作制御手段に出力する。価値付与動作制御
手段は、その付与価値情報が入力されたことを条件とし
て、その入力された価値付与情報に従った大きさの有価
価値を付与する制御を行なう。また、前記遊技制御手段
と前記価値付与動作制御手段との間での情報通信は、前
記遊技制御手段から前記価値付与動作制御手段への一方
向シリアル通信となるように構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態におい
ては、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機等で
あってもよい。
【0013】まず、図1ないし図4を参照し、実施の形
態に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機1の全体の
構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の正
面図であり、図2は、パチンコ遊技機1の一部内部構造
を示す全体背面図であり、図3はパチンコ遊技機1の遊
技盤30の背面図である。
【0014】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿6を有する前面扉板5がそれぞれ開
閉自在に設けられている。また、前面枠2の下部の表面
には、前記打球供給皿6からあふれた余剰の景品玉を貯
留する余剰玉受皿20が設けられているとともに、打球
を発射する操作ハンドル21も設けられている。さら
に、前面枠2には、その上部に遊技状態が予め定められ
た特定遊技状態となったときに点灯または点滅する遊技
効果ランプ22が設けられているとともに、その開放側
側部には、図示しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠
飾りが設けられ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が
行なわれてパチンコ遊技機1が稼働中であることを表示
する稼働ランプ23が内蔵されている。
【0015】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0016】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット50を介して遊
技玉を借り受ける際に操作する操作部が設けられてい
る。操作部として玉貸スイッチ15と返却スイッチ17
とモード切換スイッチ18とが設けられ、また、その玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17の間に度数表示LE
D16が設けられている。玉貸スイッチ15は、カード
ユニット50によって遊技玉を借り受ける際に操作する
ものであり、返却スイッチ17は、遊技終了の際にカー
ドユニット50のカード挿入口55に差し込まれたカー
ドを返却するためのものである。なお、カードがカード
挿入口55に差し込まれていることは、カードユニット
50に設けられるカード投入表示ランプ54が点灯して
いることによりわかる。また、度数表示LED16は、
カードユニット50のカード挿入口55に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。また、モード切
換スイッチ18は、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸ス
イッチ15を操作して行なうマニュアルモードと、打球
供給皿6の打玉の残量が前記玉検出器9によって検出さ
れなくなったときに自動的に遊技玉を払出す自動モード
と、のいずれかのモードに設定するものである。また、
11は自動モードを表示する自動玉貸表示器、12は玉
貸が可能な旨を表示する玉貸可表示器である。
【0017】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて図3に示すように、入賞玉
集合カバー体45に設けられる始動入賞玉検出器46に
よって検出されるようになっている。
【0018】また、可変入賞球装置35は、ソレノイド
37によって開閉駆動される開閉板36を有し、該開閉
板36の内部が3つに区画され、そのうちの中央が特定
入賞領域として設定され、その特定入賞領域に特定入賞
玉検出器38が臨み、左右に入賞玉検出器39a,39
bが臨設されている。また、遊技盤30には、前記した
構成以外にアウト口40が遊技領域32の最下方に設け
られ、遊技領域32の中央部左右に入賞口42a,42
bが設けられ、遊技領域32の上部外側に払出ランプ4
3と玉切れランプ44とが設けられている。なお、アウ
ト口40の裏面には、図3に示すように、アウト口40
に入った玉が遊技盤30の下縁に向かって導かれるよう
に流下凹路41が凹設されている。
【0019】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば30秒間)が経過する
まで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が発
生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に打
玉が特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出器38をO
Nすると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記した
開放動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数(た
とえば16回)許容される。したがって、大当り遊技状
態になると、短い間に多量の入賞玉を獲得するチャンス
がある。
【0020】このように大当り遊技状態という遊技者に
とって極めて大きなチャンスは、可変表示装置33と1
回の可変表示結果に基づいて発生するため、打球供給皿
6の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する場合も
あり、このような場合、続けて打玉を発射させて打玉を
可変入賞球装置35の特定入賞領域に入賞させる必要が
あるにもかかわらず、打玉が打球供給皿6に残存してい
ないので、あわてて玉貸スイッチ15を操作して遊技玉
を借受けなければならない。
【0021】しかし、玉貸スイッチ15を操作してから
遊技玉が払出され、しかもその玉が発射されて可変入賞
球装置35の特定入賞領域に到達するまでに多少の時間
がかかるため、その時間の間に有利なチャンス(継続権
の成立)を逃してしまうという不都合があるが、本実施
例においては、モード切換スイッチ18を自動モードに
設定しておれば、玉検出器9が打玉の不存在を検出した
時点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に払出すので、上
記したような不都合は生じない。一方、上記したような
自動モードに設定してあっても単位時間当たりの景品玉
払出度数が高い状態となったとき、たとえば、上記した
大当り遊技状態となったときには、その後すぐに景品玉
が払出されるので、遊技玉を自動的に払出す必要がな
く、磁気カードにおける残余玉貸情報を無駄に消費する
ことがない。
【0022】ところで、遊技盤30の裏面には、図3に
示すように、遊技盤30の表面に設けられる前記の各種
の入賞口または入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入
賞径路に沿って導く入賞玉集合カバー体45が設けられ
ているが、その入賞玉集合カバー体45に導かれる入賞
玉のうち、前記開閉板36に入賞した入賞玉は、相対的
に多い景品玉数(たとえば15個)を払出すように制御
され、開閉板36以外の入賞口に入賞した入賞玉は、相
対的に少ない景品玉数(たとえば5個)を払出すように
制御される。そして、このような入賞玉の区別をするた
めに、前記入賞玉検出器38,39a,39bからの信
号が後述する払出制御回路基板152に送られるか、ま
たは遊技制御回路基板199(図2参照)から払出制御
回路基板152に払出数信号が送られるようになってい
る。また、入賞玉集合カバー体45の裏面には、遊技盤
30に設けられるスイッチ類、ランプ類、駆動源類等か
ら延びる配線を中継する遊技中継基板47が取付けられ
ている。
【0023】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダライタの機構を点検する場合に開放するための
カードユニット錠56と、が設けられている。そして、
このように構成されるカードユニット50は、独自の制
御回路によって制御されるものであるが、パチンコ遊技
機1側に設けられる前記スイッチ15、17、18、表
示LED16や、払出制御回路基板152とを接続する
必要があるためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後
述する機構板60には、インタフェース基板138が設
けられている。なお、カードユニット50をパチンコ遊
技機1に内蔵してもよい。
【0024】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
67は玉欠乏検出器である。この玉タンク65内に貯留
されているパチンコ玉が玉払出装置97に供給され、こ
の玉払出装置97が作動することにより玉が打球供給皿
6内に払出される。
【0025】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板用の基板ボックス149と、遊技制御を行なうための
遊技制御基板199を収納する遊技制御基板ボックス1
98とが設けられている。図中33は可変表示装置であ
り、47は遊技中継基板である。遊技領域に打込まれて
入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
は、入賞玉処理装置115により処理され、その入賞玉
1個につき所定個数の景品玉が玉払出装置97から払出
される。
【0026】196は打球発射装置であり、モータ19
7の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発射さ
れる。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部分
に、ターミナル基板78が設けられている。このターミ
ナル基板は、外部電源と接続するための電源コネクタ8
0および電源スイッチ81が設けられている。さらに、
ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79a、発
射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子79c、
補給情報出力端子79dが設けられている。
【0027】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ200が設けられており、遊技場の係
員が所定のキーをこのキースイッチ200に挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED20
1により表示される。
【0028】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0029】次に、パチンコ遊技機1の背面に設けられ
る機構板60の構成について、図4ないし図11を参照
して説明する。図4は機構板60の背面図であり、図5
は機構板60に設けられる玉払出装置97部分の背面か
ら見た正面図であり、図6はその側方断面図であり、図
7は、機構板60に設けられる入賞玉処理装置115の
背面から見た正面図であり、図8は、機構板60の下部
背面を覆う通路カバー体132の分解斜視図であり、図
9は、機構板60に取付けられる払出制御回路基板ボッ
クス149の取付構造を示す分解斜視図であり、図10
は玉払出装置97の分解図であり、図11(A)は、玉
払出装置97の側面から見た断面図であり、図11
(B)は、玉払出装置97の前方から見た断面図であ
る。
【0030】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置9
7が設けられる中間ベースユニット62と、主として遊
技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理
機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割形
成したものを組付けて構成される。上記したように3つ
のベースユニット61〜63を組付けて構成した本実施
例の機構板60においては、図4に示されるように、背
面から見て全体として「コ」字状となっており、機構板
60を閉じた状態において遊技盤30の1側辺部が開放
された状態となる。このため、遊技盤30の裏面構造が
複雑(遊技盤にあっては、入賞装置の後方突出面積およ
び突出量の多いものがあり、また配線の複雑なものもあ
る)なものであっても、機構板60の開閉動作をスムー
ズに行なうことができる。なお、図示の実施例では、中
間ベースユニット62の反対側に上部ベースユニット6
1と下部ベースユニット63とを連結する連結仮部材6
4が設けられているが、この連結仮部材64は、必ずし
も必要ではなく、前記入賞玉集合カバー体45の構造に
よっては、必要とされないものもある。
【0031】そこで、以下、機構板60の構成につい
て、各ベースユニット毎に説明する。まず、上部ベース
ユニット61には、図4に示すように、多量の景品玉を
貯留する玉タンク65と、該玉タンク65から供給され
る景品玉を複数列(本実施の形態の場合2列)に整列し
て流下させる玉整列レール69と、該玉整列レール69
によって誘導された景品玉を後述する玉払出装置97に
向けて方向転換するカーブ樋74と、そのカーブ樋74
の上方に設けられたターミナル基板78がそれぞれ所定
の位置に設けられている。
【0032】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー66が設け
られ、その玉欠乏検知レバー66の下方に、玉欠乏検出
器67が固定されている。この玉欠乏検出器67は、玉
タンク65内に景品玉が不足したときに遊技場に設けら
れる管理コンピュータ(図示せず)に景品玉補給要求信
号を導出するとともに、遊技盤30に設けられる玉切れ
ランプ44を点灯するようになっている。なお、玉欠乏
検知レバー66は、玉タンク65内の景品玉が載置して
いるときに玉欠乏検出器67をOFFとし、玉タンク6
5内の景品玉が不足して載置しなくなったときに玉欠乏
検出器67をONして上記信号を出力するようになって
いる。また、玉欠乏検出器67から延びる配線は、一旦
ターミナル基板78に中継接続された後、ターミナル基
板78からホール用管理コンピュータに出力線が接続さ
れるようになっている。
【0033】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁69aが立設されている。この仕切壁69aは、
玉タンク65の落下口68から流出した景品玉を下流に
向かうに従って確実に左右2列に整列させるために徐々
に高く形成されている。また、玉整列レール69の下流
側上部には、玉ならし部材70が垂下され、玉整列レー
ル69上を上下2段となって流下する景品玉を1段とす
るようになっている。さらに、玉ならし部材70の下流
側に玉止め金具71と玉ならし金具72とが設けられて
いる。玉止め金具71は、故障や点検時に玉整列レール
69に貯留された玉を一時的に止めておくためのもので
あり、玉ならし金具72は、最終的に玉を1段に整列す
るものである。また、玉整列レール69を機構板60に
止着する際に、玉整列レール69の上流端側方に形成さ
れる調節長穴73の止着位置を調節することにより、玉
整列レール69の傾斜角度を調節することができる。
【0034】さらに、整列レール69の下流側には、逆
「く」字状の通路が形成されるカーブ樋74が接続され
ている。このカーブ樋74は、玉整列レール69によっ
て前後方向(機構板60の背面から見て)2列に流下さ
れる景品玉を左右方向(同じく機構板60の背面から見
て)2列に流下するように方向転換するとともに、その
屈曲部に玉抜き口が形成され、その玉抜き口を玉抜き弁
75で開閉自在に閉塞するように構成されている。玉抜
き弁75は、パチンコ遊技機1の前面から玉抜きピンを
差し込む操作により玉抜き口を閉塞したり開放したりす
るものである。また、玉抜き口の下部には、玉抜き上部
通路76が形成されている。
【0035】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0036】また、上部ベースユニット61には、前記
カーブ樋74の下部左右に連結突部77が突接されてい
る。この連結突部77は、中間ベースユニット62の上
端に形成される連結凹突部82が嵌入されるものであ
り、上部ベースユニット61と中間ベースユニット62
とを組付けるものである。具体的には、連結凹突部82
には、連結突部77を嵌入する凹部が形成され、該凹部
を連結突部77に嵌合させた後、連結凹突部82の上方
からビスで一体的に螺着することにより、上部ベースユ
ニット61と中間ベースユニット62とを強固に連結す
るものである。
【0037】次に、中間ベースユニット62の構成につ
いて、図5および図6を参照して説明する。図5におい
て、中間ベースユニット62の上下には、連結凹突部8
2が形成されるとともに、その側方に玉抜き中間通路8
3が形成されている。連結凹突部82は、上部ベースユ
ニット61および下部ベースユニット63と中間ベース
ユニット62を連結固定するものであり、前記したよう
に上部ベースユニット61の連結突部77に上部の連結
凹突部82を連結固定させるとともに、後述する下部ベ
ースユニット63の連結突部102に下部の連結凹突部
82を連結固定させることにより、上部ベースユニット
61と中間ベースユニット62と下部ベースユニット6
3とを一体的に連結するものである。なお、下部ベース
ユニット63の連結突部102と下部の連結凹突部82
との連結固定の仕方は、上部ベースユニット61の連結
突部77と上部の連結凹突部82の連結固定の仕方と同
じである。また、玉抜き中間通路83は、前記玉抜き上
部通路76と連通するものであって上記玉抜き弁75に
よって玉抜きされた景品玉を流下させるものである。
【0038】ところで、中間ベースユニット62には、
その上部に通路体84が止着され、該通路体84の下方
に玉払出装置97が固着される。より詳細に説明する
と、通路体84は、前記カーブ樋74によって流下方向
を左右に変換された2列の景品玉を流下させる景品玉通
路86a,86bを有し、その景品玉通路86a,86
bの上流側に玉検出センサ87a,87bが臨むように
なっている。この玉検出センサ87a,87bは、景品
玉通路86a,86b内の景品玉の有無を検出するもの
で、いずれか一方の玉検出センサ87a,87bが景品
玉を検出しなくなったときには、景品玉払出装置97の
図示していないステッピングモータの回転を停止して景
品玉の払出を不能動化させるようになっている。なお、
玉検出センサ87a,87bは、景品玉払出装置97か
ら2列の景品玉通路86a,86b内に27〜28個の
景品玉を検出する位置に係止片88によって係止される
ようになっている。
【0039】また、通路体84は、その中央部で左右に
湾曲状となって内部を流下する景品玉の玉圧を弱めるよ
うに形成されるとともに、その湾曲部の中央に止め穴8
9が形成されている。止め穴89の裏面には、中間ベー
スユニット62に突設される取付ボス(図示せず)が嵌
入されるようになっており、止め穴89を取付ボスに嵌
入した後に止めネジを螺着して通路体84を中間ベース
ユニット62に固定するようになっている。なお、止め
ネジを螺着する前に、中間ベースユニット62に突設さ
れる係止突片85によって通路体84を所定の位置に装
着することができるようになっており、このような装着
を終えてから、止めネジを螺着することにより、最終的
に通路体84を中間ベースユニット62に固定するもの
である。
【0040】さらに、通路体84の下方には、玉止め装
置90が設けられている。この玉止め装置90は、図6
に示すように、支軸93によって揺動自在に軸支されか
つその先端のストッパ部91aが穴92を介して景品玉
通路86a,86bに出没するストッパ片91と、その
ストッパ片91の上部後方に形成される係合部94と係
合する作動ピン95と、その作動ピン95に周設されス
プリング96とから構成され、作動ピン95が上下方向
にスライド自在に支持されている。そして、玉払出装置
97が正常な状態で装着された通常の使用状態において
は、図6(A)に示すように、作動ピン95の下端が玉
払出装置97のケース98に当接してスプリング96の
付勢力に抗して押上げられた作動ピン95の中程と係合
部94とが係合してストッパ片91を景品玉通路86
a,86bから退避させる方向に回動させているので、
景品玉通路86a,86bを流下する景品玉は、下流側
の玉払出装置97に供給される。
【0041】一方、玉払出装置97が逆方向に装着され
た状態では、図6(B)に示すように、作動ピン97の
下端がケース98に形成される穴99に落ち込むので、
作動ピン95がスプリング96の付勢力により下方に移
動するので、作動ピン95の中程と係合部94との係合
状態が解除されるため、ストッパ片91のストッパ部9
1aが穴92から景品玉通路86a,86bに突出する
ようになり、これがため、景品玉通路86a,86bを
流下する景品玉は、下流側の玉払出装置97に供給され
ることはない。このように、玉止め装置90は、玉払出
装置97に景品玉を供給したり、あるいはその供給を停
止したりするものであるが、たとえば、玉払出装置97
が故障したときに、玉払出装置97を取り外すことによ
り自動的に景品玉の流下を停止し、従来のように、すべ
ての景品玉の玉抜き操作を終了してからでないと玉払出
装置97を取り外すことができないものに比較して、極
めて簡単かつ迅速に玉払出装置97を取り外すことがで
きる。また、図示の玉払出装置97は、直方体状のケー
ス98に収納されているため、その上下方向に正常な方
向がわかりずらく、上下逆方向に取付ける場合がある
が、このような場合にも、前述したように誤って逆方向
に装着した場合には、景品玉の流下を停止するようにな
っている。
【0042】中間ベースユニット62の下方に装着され
る玉払出装置97は、直方体状のケース98の内部に収
納されて構成されるが、ケース98の左右4箇所の係合
突部180(図10参照)を中間ベースユニット62に
形成される位置決め突片100に当接させ、その状態で
中間ベースユニット62の下部に形成される弾性係合片
101によってケース98の下端を係合することにより
装着される。また、ケース98内に構成される玉払出装
置97の具体的な構成は、次に詳細に説明するが、ステ
ッピングモータ189によってスクリュー188を回転
せしめて、玉を1個ずつ計数しながら払出す形式のもの
である。そして、この玉払出装置97によって払出され
る玉は、入賞に基づく景品玉だけではなく、貸し出すべ
き遊技玉も玉払出装置97によって払出されるようにな
っている。
【0043】そこで、玉払出装置97の構成について図
10ないし図11を参照して説明すると、玉払出装置9
7のケース98は、図10に示すように、左右2つに分
割形成され、それぞれの分割ケース98a,98bに玉
供給路181a,181bが形成されている。玉供給路
181a,181bは、その内部で湾曲面182a,1
82bとなって後方に向かって湾曲しており、その湾曲
面182a,182bの終端の下方に玉送り水平路18
4a,184bが形成され、さらに玉送り水平路184
a,184bの終端に玉排出路183a,183bが形
成されている。これらの玉供給路181a,181b、
玉送り水平路184a,184b、および玉排出路18
3a,183bは、分割ケース98a,98bを前後に
区画する区画壁195a,195bの前方に形成されて
いる。また、分割ケース98a,98bの前方には、玉
圧緩衝部材185が挾持されるようになっている。この
玉圧緩衝部材185は、前記通路体84の景品玉通路8
6a,86bから供給される景品玉を、図11(B)に
示すように、左右側方に振り分けて玉供給路181a,
181bに誘導するとともに、その下方部に発光素子1
86(LED)と受光素子187とが設けられている。
発光素子186と受光素子187とは、所定の間隔をあ
けて設けられ、この間隔内に次に説明する回転体の一例
のスクリュー188の先端が挿入されるようになってい
る。なお、玉圧緩衝部材185は、分割ケース98a,
98bを張り合わせたときに、完全に内部に収納固定さ
れるようになっている。
【0044】また、前記玉送り水平路184a,184
bの間には、ステッピングモータ189によって回転せ
しめられるスクリュー188が配置されている。すなわ
ち、区画壁195a,195bの後方に形成される固定
溝191a,191bにステッピングモータ189を固
定するモータ固定板190を嵌合固定し、ステッピング
モータ189のモータ軸を区画壁195a,195bの
前方に突出させて、その突出前方にスクリュー188が
固定されるものである。スクリュー188の外周には、
ステッピングモータ189の回転により玉送り水平路1
84a,184bに載置された景品玉を前方に移動せし
めるような螺旋突起188aが突設されるとともに、ス
クリュー188の先端には、前記発光素子186を被覆
する凹部が形成され、その凹部に2つの切欠部192が
形成されている。この切欠部192は、180度の対称
位置に形成されているので、スクリュー188が1回転
する間に、発光素子186からの光が切欠部192を介
して2回受光素子187によって検出されるようになっ
ている。なお、前記発光素子186、受光素子187、
およびステッピングモータ189からの配線193は、
まとめられてケース98の後部下方に形成された引出穴
から外部に引出されてコネクタ194に結線される。
【0045】上記のように構成される玉払出装置97に
おいては、玉供給路181a,181bから供給される
景品玉が玉送り水平路184a,184bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、ステッピング
モータ189の回転を開始すると、スクリュー188の
螺旋突起188aにより景品玉が玉送り水平路184
a,184b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送
り水平路184a,184bの終端から玉排出路183
a,183bに向けて落下する。このとき、左右の玉送
り水平路184aと184bからの景品玉の落下は、交
互に行なわれるが、この交互の落下は、スクリュー18
8が半回転する毎に一方から1個の景品玉が落下するの
で、結局1個の景品玉が落下する毎に発光素子186か
らの光が受光素子187によって検出されることにな
る。このため、受光素子187によって検出された信号
数が予め定められた景品玉数(1個の入賞に対応する)
に到達したときにステッピングモータ189の駆動を停
止するように制御することにより、正確に入賞に対応す
る景品玉を払出すことができる。なお、回転体として
は、スクリュー188の他に、回転することにより玉を
下方に流下させるスプロケット等でもよい。
【0046】次に、下部ベースユニット63の構成につ
いて説明する。図4において、下部ベースユニット63
の前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程
に入賞玉集合樋103が傾斜状に設けられている。この
入賞玉集合樋103は、遊技盤30の可変入賞球装置3
5等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞玉処理
装置115に誘導するものであり、その下流側が入賞玉
を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105となってい
る。なお、入賞玉集合樋103の傾斜に沿ってゴミ排出
穴104が形成されている。また、入賞玉集合樋103
の下方には、遊技盤32に設けられるアウト口40から
のアウト玉を導くアウト玉誘導通路106も形成されて
いる。アウト玉誘導通路106の末端は、後述する玉抜
き下部通路107に合流するようになっている。
【0047】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その1側上部に景品玉払出通路108が形成され、
その景品玉払出通路108の下端に上皿連通口110が
形成されている。この上皿連通口110は、パチンコ遊
技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導く
ものである。また、景品玉払出通路108の側方には、
前記玉抜き中間通路83と連通する玉抜き下部通路10
7が形成される。この玉抜き下部通路107は、下部ベ
ースユニット63の1側から中央にかけて形成されると
ともに、その途中において、前記景品玉払出通路108
と後述する入賞玉出口121と連通し、最終的に前記ア
ウト玉誘導通路106と合流するようになっている。
【0048】前述した景品玉払出通路108と玉抜き下
部通路107との間には、切換レバー109が配置され
ている。切換レバー109は、その下端部を支軸で軸支
されることにより回動自在となっており、図4の実線で
示すように、右側に傾動されているときには、玉払出装
置97から排出された景品玉を上皿連通口110に導
き、図4の一点鎖線で示すように、左側に傾動されてい
るときには、玉払出装置97から排出された景品玉を玉
抜き下部通路107に導いてパチンコ遊技機1の外部に
排出するようになっている。なお、切換レバー109の
切換操作は、切換レバー109の上部に突設される操作
ピン(図示せず)を手動操作することにより行なうこと
ができる。また、切換レバー109は、左右いずれに傾
動されたときにもその状態を保持するように付勢される
バネ製の部材を設けることが望ましい。なお、切換レバ
ー109をソレノイド等の電気的駆動源により切換操作
できるようにしてもよい。
【0049】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路111が接続され、その連絡通路111の末端に
余剰玉通路112が接続されている。しかして、入賞に
基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景品玉で
満杯となり、ついには上皿連通口110に到達してさら
に景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は連絡通
路111を介して余剰玉通路112に導かれ、その後、
図示しない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出さ
れる。そして、さらに景品玉が払出し続けられたときに
は、余剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路112
の1側側壁に設けられた満タン検知板113部分に到達
すると、満タン検知板113が景品玉に押圧されて上端
の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによっ
て満タン検出器114がONされて、玉払出装置97の
ステッピングモータの駆動を停止して景品玉の払出動作
を不能動化するとともに、必要に応じて打球発射装置の
駆動も停止される。
【0050】前記した景品玉払出通路108、玉抜き下
部通路107、連絡通路111、および余剰玉通路11
2の後面は、図8に示すような、ビスによって止着され
る通路カバー体132によって覆われるが、次に説明す
る入賞玉処理装置115部分に対応する位置には、取付
開口113が形成され、その取付開口113を支軸13
5を中心にして開閉する開閉蓋134で開閉自在に覆わ
れる。この開閉蓋134は、凹状に形成され、その凹状
部に前記カードユニット50とパチンコ遊技機1側の部
品とを電気的に接続するインタフェース基板138が収
納されるようになっている。さらに、下部ベースユニッ
ト63の下部1側には、入賞玉処理装置115および前
記玉払出装置97の動作を制御する景品玉払出制御基板
152を収納する基板ボックス149を収納する収納部
148が形成されている。
【0051】そこでまず、入賞玉処理装置115の構成
について、図7を参照して説明する。図7に示すよう
に、入賞玉処理装置115は、取付ベース116に集約
して形成され、このため、取付ベース116の周囲に形
成される取付部118を下部ベースユニット63に突接
される取付ボスに嵌入してビスで螺着することにより、
簡単に下部ベースユニット63に装着することができ
る。なお、取付ベース116の周囲は、補強リブ117
が形成され、全体の剛性を強化している。また、取付ベ
ース116を下部ベースユニット63に装着したときに
は、下部ベースユニット63に形成された入賞玉入口1
19と取付ベース116に形成される入賞玉流下路12
0の始端部とが合致するようになっており、これにより
入賞玉が入賞玉処理装置115に導かれるようになって
いる。また、入賞玉処理装置115で処理された後の入
賞玉は、下部ベースユニット63の玉抜き下部通路10
7に連通する位置に形成された入賞玉出口121に排出
されるようになっている。
【0052】ところで、取付ベース116の下部側方か
ら中央にかけて直角状の入賞玉流下路120が形成さ
れ、その入賞玉流下路120の屈曲部よりやや下方に入
賞玉検出器122が係止爪123により固定されてい
る。この入賞玉検出器122は、近接型のスイッチであ
り、その前方部に入賞玉が通過する通過穴が形成されて
いる。また、この入賞玉検出器122の通過穴を挟むよ
うに第1玉係止部材124と第2玉係止部材130とが
それぞれ支軸125、131を中心にして揺動自在に軸
支されている。第1玉係止部材124の後端は、リンク
杆126を介してソレノイド127のプランジャ128
に連結されている。ソレノイド127は、取付ベース1
16に突設される係止爪によって着脱自在に装着される
とともに、そのプランジャ128にスプリング129が
周設され、常にプランジャ128を下方に向けて付勢し
ている。一方、第1玉係止部材124の先端側には、そ
の上部に玉止部124aが形成され、その下部に第2玉
止部130と係合する係合片124bが形成され、第2
玉止部130には、その前方上部に玉止部130aが形
成され、その中程に前記係合片124bと係合する係合
凹部130bが形成されている。
【0053】上記した入賞玉処理装置115の作用につ
いて参照して説明すると、まず、ソレノイド127がO
FFである通常の状態においては、図7(A)に示すよ
うに、第1玉係止部124の玉止部124aは、入賞玉
流下路120内に突出していないか、第2玉止部材13
0の玉止部130aは、入賞玉検出器122の下方の入
賞玉流下路120に突出した状態となっている。そのよ
うな状態で入賞玉が発生して入賞玉が流下路120に流
下してきたときには、先頭の入賞玉P1が入賞玉検出器
122の通過穴に入った状態で玉止部130aによって
停留される。このため、入賞玉検出器122から検出信
号が払出制御回路基板152の制御回路に送られ、これ
により玉払出装置97が駆動制御されて所定個数の景品
玉の払出が行なわれる。なお、先頭の入賞玉P1が玉止
部130aで停留している状態において、後続の入賞玉
を含めたすべての入賞玉の玉圧が第2玉止部材130の
玉止部130aにかかるか、その荷重は、玉止部130
aのほぼ真下に位置する支軸131で受止められるた
め、係合凹部130bと係合片124bとの係合による
第1玉止部材124への負荷が減少することとなり、こ
れによってプランジャ128がスプリング129の付勢
力に抗して上昇することがない。すなわち、多数の入賞
玉の荷重によって第1および第2玉止部材124、13
0が盲動することがなく、確実に入賞玉を1個ずつ処理
するものである。
【0054】そして、所定個数の景品玉の払出しが終了
したときには、払出制御回路基板152からソレノイド
127に駆動信号が送られてソレノイド127を所定時
間ONする。ソレノイド127がONすると、図7
(B)に示すように、玉止部124aが入賞玉流下路1
20内に進入して次の入賞玉P2の入賞玉検出器122
の通過穴への進入を阻止するとともに、玉止部130a
が入賞玉流下路120から退避するので、先頭の入賞玉
P1が開放されて下方に向かって流下する。そして、一
定時間が経過してソレノイド127がOFFになると、
再度図7(A)に示す状態に戻って次の入賞玉による景
品玉の払出動作が行なわれる。なお、本実施例において
は、入賞玉検出器122が入賞玉を検出してから玉払出
装置97を駆動するまでの時間をWAIT時間(待ち時
間とも言う)と言い、そのWAIT時間は、変動制御さ
れるようになっている。
【0055】このように、本実施例における入賞玉処理
装置115は、発生した入賞玉を一端停留し、所定の景
品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するように
したので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠
玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じ
ることがない。なお、バックアップ機能がある場合に
は、このような入賞玉処理装置115を使用することな
く、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった
入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしてもよ
い。
【0056】次に、図8を参照して通路カバー体132
の構成について説明する。通路カバー体132は、前述
したように、景品玉払出通路108、玉抜き下部通路1
07、連絡通路111、および余剰玉通路112の後面
を覆うものであるが、前記入賞玉処理装置115部分に
対応する位置には、取付開口133が形成され、その取
付開口133が支軸135を中心にして開閉する開閉蓋
134によって開閉自在に覆われる。また、開閉蓋13
4の開放側には、係止部134aが形成され、その係止
部134aに通路カバー体132が突設される係止爪1
36を係合することにより係止される。
【0057】また、開閉蓋134には、基板収納凹部1
37が形成され、その基板収納凹部137にインタフェ
ース基板138が収納支持される。具体的には、インタ
フェース基板138の上端が基板収納凹部137内に形
成される係止部139に係止され、基板収納凹部137
内の下部1側に突設される取付ボス140にビス141
でインタフェース基板138の下部を螺着して固定され
る。そして、インタフェース基板138が基板収納凹部
137に収納支持された状態で蓋カバー142によって
保護される。蓋カバー142には、インタフェース基板
138のコネクタ端子と接続するための接続用開口14
3(図示の位置以外にも下部に接続用開口が設けられて
いる)が形成されているとともに、スピーカ19のコネ
クタと接続する端子が臨む開口142aが形成されてい
る。また、蓋カバー142は、その1側に形成される係
合突片144を開閉蓋134に形成される係合溝145
に係合させ、その他側に形成される係止爪146を開閉
蓋134に形成される係止部147に係合させることに
より、開閉蓋134に対し着脱自在に取付けられるよう
になっている。142aは、スピーカ19のコネクタと
接続される端子が臨む開口である。
【0058】次に、下部ベースユニット63の1側下部
に形成される払出制御回路基板収納部148に取付けら
れる基板ボックス149の構成について説明する。ま
ず、基板ボックス149は、支持カバー150と蓋カバ
ー151とから構成され、その内部に払出制御回路基板
152が収納されている。払出制御回路基板152に
は、玉払出装置97や入賞玉処理装置115、あるいは
カードユニット50からの配線を接続するためのコネク
タ端子153、たとえば玉欠乏検出器67の作動時に打
球の発射動作を停止させるか否かを選択するセレクトス
イッチ154、故障の種類を数値で表示する表示器15
5、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ156が設けられ、それらが外部に臨むよ
うに蓋カバー151が左右両側で段差状に形成されると
ともに開口部となっている。そして、その蓋カバー15
1の段差状部が係止部157となっている。このように
形成された基板ボックス149は、その下辺部を払出制
御回路基板収納部148から突設される当接片159に
当接させ、その上辺部の前記係止部157を払出制御回
路基板収納部148から突設される係止爪158に係合
することにより、下部ベースユニット63に装着され
る。
【0059】また、上記のように装着された基板ボック
ス149は、蓋カバー体160によって覆われる。すな
わち、蓋カバー体160の上部に突設される係止爪16
1を下部ベースユニット63に形成される係止部162
に係合させ、また、下部ベースユニット63に突設され
る係止爪164を蓋カバー体160の下部に形成される
係止部163に係合させることにより、蓋カバー体16
0を下部ベースユニット63に装着し、さらに簡単には
ずれないように、蓋カバー体160の1側側方に形成さ
れた止め穴165を下部ベースユニット63に突設され
る止め部166に対応させてビス167で螺着する。な
お、蓋カバー体160には、接続される配線を引出すた
めの配線引出開口168が形成されている。
【0060】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152には、前記入賞玉検出器122から
の入賞玉信号を受けて玉払出装置97のステッピングモ
ータ189に駆動開始信号を導出し、玉払出装置97内
に設けられる計数検出手段からの信号を計数してその計
数値が予め定められた払出景品玉数となったときにステ
ッピングモータ189に駆動停止信号を導出して景品玉
の払出動作を停止させるとともに、入賞玉処理装置11
5のソレノイド127に駆動信号を与える。また、前記
玉検出センサ87a,87bや満タン検出器114から
の信号があったときには、その入賞に対する払出動作が
終了した時点または直ちにステッピングモータ189に
停止信号を導出するようになっている。また、本実施例
のように払出景品玉数が2種類ある場合には、払出景品
玉数の少ない方の入賞玉数を記憶しておき、その記憶値
の分に相当する払出動作を優先的に実行するようにすれ
ばよい。このようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去
されても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数で払出す
ことができるからである。このことを考慮しなければ、
いずれを記憶するように設計してもよい。また、同様に
カードユニット50からの遊技玉の玉貸要求信号があっ
たときにも上記と同様の動作により所定個数(25個/
100円)の遊技玉を玉払出装置97によって払出す。
【0061】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。図4に示すように、下部ベースユニット63の上部
裏面に形成されるリブ部の適宜箇所に形成されるベース
取付部169にボックス用取付ベース170を止着し、
そのボックス用取付ベース170に前記遊技制御基板ボ
ックス198を着脱自在に取付ける。なお、遊技制御基
板199用の遊技制御基板ボックス198を遊技盤30
の裏面に直接取付けてもよく、その場合には、機構板6
0のコ字型空間から外部に飛び出させるようにすればよ
い。また、上記のように構成される機構板60をパチン
コ遊技機1の背面に設ける際には、1側を開閉自在に軸
支し、他側を機構板60の上下に設けられる機構板止着
部材171で係止することにより行なう。
【0062】図12は、払出制御回路基板152とカー
ドユニット50に設けられているカードユニット制御基
板210aと遊技制御基板199とに設けられている制
御回路を示すブロック図である。
【0063】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。また、図2
の57は、インターフェイス基板138のコネクタ13
8aと接続されるコネクタである。
【0064】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0065】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0066】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0067】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0068】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208とが設けられている。アドレスデコード回路2
08は、遊技制御用マイクロコンピュータ202からの
アドレスデータをデコードし、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202内のRAM205,I/Oポート20
6、あるいは前記ROM207にそれぞれチップセレク
ト信号を与える。
【0069】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0070】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉検出器
122(図7参照)が入賞玉を検出してその検出信号が
スイッチ回路229を介して遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロ
コンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応
する賞球個数データをROM207から読出して、信号
回路209,217(ともにフォトカプラで構成されて
いる)を介して払出制御用マイクロコンピュータ220
に返信する。本実施例では、賞球個数信号は、図示する
ように4本の信号線からなる4ビットデータ(D0〜D
3)の形で払出制御用マイクロコンピュータ220に伝
送される。
【0071】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、上皿玉検出器9から
の検出信号,玉切れスイッチ87a,87bからの検出
信号,満タンスイッチ114からの検出信号,自動玉貸
スイッチ118からの検出信号,玉払出検出器187か
らの検出信号が、それぞれスイッチ回路218を介して
払出制御用マイクロコンピュータ220に入力される。
払出制御回路基板152には、打止モードスイッチ15
4(図4参照)が設けられている。この打止モードスイ
ッチ154がスイッチ回路218に接続されており、打
止モードスイッチ154による前述した打止モード入力
操作が行なわれれば、その打止モードデータがスイッチ
回路218を介して払出制御用マイクロコンピュータ2
20に入力される。払出制御回路基板152には、さら
にリセットスイッチ156(図4参照)が設けられてお
り、このリセットスイッチ156がリセット回路221
を介して払出制御用マイクロコンピュータ220のリセ
ット端子に接続されている。そして、遊技場の係員がリ
セットスイッチ156を操作してリセット操作を行なえ
ば、そのリセット操作信号がリセット回路221を介し
て払出制御用マイクロコンピュータ220に入力されて
電源投入時の状態になる。
【0072】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0073】図13は、図12に示した制御回路の他の
例を示すブロック図である。図12のものとの相違点に
ついてのみ説明する。
【0074】図12の制御回路は、入賞玉検出器122
の検出出力がスイッチ回路229を介してI/Oポート
206のみに入力されるように構成されていたが、図1
3に示すものは、入賞玉検出器122の検出出力がスイ
ッチ回路229を介して払出制御用マイクロコンピュー
タ220にも入力されるように構成されている。そし
て、払出制御用マイクロコンピュータ220は、このス
イッチ回路229からの入賞玉検出出力の信号と前記賞
球個数信号D0〜D3との両方の信号に基づいて玉の払
出制御を行なうことが可能となる。この図13のその他
の構成においては、図12に示したものと全く同様であ
る。
【0075】図14は、払出制御用マイクロコンピュー
タ220によって制御される各種制御機器を含む制御回
路を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222,モータ回
路223,リレー回路224,ソレノイド回路225,
情報出力回路226,ブザー・LED回路227,ラン
プ回路228が設けられている。払出制御回路基板15
2には、さらにエラー表示器155が設けられており、
このエラー表示器155が前記LED回路222に接続
されている。そして、払出制御用マイクロコンピュータ
220からのエラーコード表示制御信号がLED回路2
22を介してエラー表示器155に与えられる。
【0076】払出制御用マイクロコンピュータ220か
ら、モータ制御信号がモータ回路223を介して払出モ
ータ189に与えられるとともに、リレー回路224を
介して発射モータ197に与えられる。さらに、ソレノ
イド回路225を介してソレノイド励磁用制御信号が入
賞玉排出ソレノイド127に与えられる。払出制御用マ
イクロコンピュータ220は、情報出力回路226を介
して、補給情報,玉貸情報,玉貸条件成立情報を出力す
る。補給情報とは、景品玉を所定個数(たとえば10
個)払出す毎にその旨を表わす出力パルスのことであ
り、補給情報出力端子79d(図2参照)を介してホー
ル用管理コンピュータに出力される。玉貸情報とは、玉
貸動作が行なわれたことを表わす情報であり、玉貸情報
出力端子79c(図2参照)を介してホール用管理コン
ピュータに出力される。玉貸条件成立情報とは、打球供
給皿6に貸玉を払出すための玉貸条件が成立したことを
表わす情報であり、カードユニット50に出力される。
【0077】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。また、ランプ回路228を
介して、賞球ランプ点灯用制御信号を賞球ランプ43に
与え、玉切れランプ点灯用制御信号を玉切れランプ44
に与える。
【0078】図15は、ターミナル基板と払出制御回路
基板とインタフェース基板と周辺機器との接続状態を示
す結線図である。
【0079】ターミナル基板78には、電源コネクタ8
0が設けられており、外部電源に接続されたプラグ80
aを電源コネクタ80に差込めば、外部電源からの電力
がターミナル基板78に入力される。そして、電源スイ
ッチ81をONに操作すれば、ターミナル基板78か
ら、各制御基板や周辺機器に電力が供給される。ターミ
ナル基板78には、玉切れ情報出力端子79a,発射制
御信号入力端子79b,玉貸情報出力端子79c,補給
情報出力端子79dが設けられている。そして、タンク
レールに設けられた玉欠乏検出器67(図2参照)が玉
切れ状態を検出すれば、玉切れ情報出力端子79aから
玉切れ状態になったことを表わす信号が外部(たとえば
ホール用管理コンピュータ)に出力される。
【0080】パチンコ遊技機1が打止となり外部(たと
えばホール用管理コンピュータ)から発射制御信号入力
端子79bに信号が入力されれば、電磁ソレノイド80
bが作動してコネクタ153aから払出制御回路基板
(賞球玉貸制御基板)152に供給される電力が遮断さ
れ、払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152のコ
ネクタ153cを介して発射装置モータ197への電力
の供給が停止され、打玉が遊技領域に発射できない状態
となる。払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152
のコネクタ153eを介して払出モータ(賞球モータ)
198に制御信号が与えられて所定個数の貸玉が払出さ
れれば、玉貸が行なわれた旨の情報がコネクタ153
a,玉貸情報出力端子79cを介して外部(たとえばホ
ール用管理コンピュータ)に出力される。払出制御回路
基板(賞球玉貸制御基板)152の制御に従って払出モ
ータ(賞球モータ)189が動作して所定個数(たとえ
ば10個)の景品玉が払出されれば、パルス信号からな
る補給情報がコネクタ153a,補給情報出力端子79
dを介して外部(たとえばホール用管理コンピュータ)
に出力される。
【0081】払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)1
52には、コネクタ153aを介して、入賞玉排出ソレ
ノイド127,玉払出検出器(賞球センサ)187,玉
切れスイッチ87a,87bがさらに接続されている。
そして、払出モータ(賞球モータ)189の回転に伴っ
て玉払出検出器(賞球センサ)187が切欠部192を
検出すれば、その検出信号が払出制御回路基板(賞球玉
貸制御基板)152に入力される。また、玉切れスイッ
チ87a,87bの検出信号がコネクタ153aを介し
て払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152に入力
される。払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152
は、コネクタ153aを介して入賞玉排出ソレノイド1
27を励磁制御し、入賞玉を下方に通過させて落下させ
る制御を行なう。
【0082】払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)1
52は、前記玉払出検出器(賞球センサ)187からの
検出信号に基づいて、コネクタ153b,199bを介
して遊技制御基板199に入賞信号を出力し、遊技制御
基板199は、その入賞信号に基づいて前述した賞球個
数信号をコネクタ199b,153bを介して払出制御
回路基板(賞球玉貸制御基板)152に返信する。ま
た、払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152に
は、前述したセレクトスイッチ154,エラー表示器1
55,リセットスイッチ156が設けられている。さら
にこの払出制御回路基板152は、コネクタ153d,
138bを介してインタフェース基板138に接続され
ており、このインタフェース基板138がコネクタ13
8a,電気配線58,コネクタ57を介してカードユニ
ット50に接続されている。そして、払出制御回路基板
152とカードユニット50とが図12に基づいて説明
した各種信号のやり取りを行なう。また、満タンスイッ
チ114がコネクタ153fを介して払出制御回路基板
152に接続されており、満タンスイッチ114の検出
信号が入力される。
【0083】前記インタフェース基板138は、コネク
タ138cを介して打球供給皿6のコネクタ6aに接続
されており、カードユニット50と打球供給皿6との間
でインタフェース基板138を介して信号の送受信が行
なわれる。そして、この打球供給皿6には、前述した返
却スイッチ17,玉検出器9,度数表示LED16,玉
貸スイッチ15,モード切換スイッチ18,自動玉貸表
示器11,玉貸可表示器12が設けられている。
【0084】遊技制御基板199は、コネクタ199c
を介してターミナル基板78に接続されており、ターミ
ナル基板78からの電力が入力される。またコネクタ1
99aを介してスピーカ19が接続されており、遊技制
御基板199から音発生制御信号がスピーカ19に与え
られる。図中10はブザーであり、コネクタ138bを
介してインタフェース基板138に接続されており、払
出エラー発生時等に払出制御回路基板152からの制御
信号がインタフェース138を介してこのブザー10に
与えられ、ブザー10から音が発せられる。さらに、コ
ネクタ199dを介して入賞玉検出器122(図7参
照)が接続されており、入賞玉検出器122による検出
信号が入力される。
【0085】図16は、景品玉を払出すための払出動作
状態を示すタイミングチャートである。入賞玉が入賞玉
検出器122(図7参照)により検出されて入賞玉検出
器122がONになれば、その検出パルス信号が遊技制
御用マイクロコンピュータ202(図12参照)に入力
され、その遊技制御用マイクロコンピュータ202から
賞球個数信号が払出制御用マイクロコンピュータ220
に出力される。図16では、D1とD3とがONでD0
とD2とがOFFの賞球個数信号となっている。これ
は、2進数では0101を表わしており、10進数に直
せば5個の賞球個数信号となる。
【0086】この賞球個数信号を受取った払出制御用マ
イクロコンピュータ220は、所定期間遅れて賞球モー
タ(ステッピングモータ)189(図10参照)をON
に制御し、景品玉を払出す制御を行なう。すると、スク
リュー188が回転して景品玉が横送りされて払出され
るとともに、そのスクリュー188の半回転毎に投光器
186からの投光が賞球センサ(受光素子)187によ
り検出されて賞球センサ187がONになるパルス信号
を出力する。
【0087】また賞球モータ189のONへの切換わり
と同時に入賞玉排出ソレノイド127(図7参照)がO
Nに制御されて、第2玉係止部材130により係止保持
されている入賞玉を下方に落下させる。すると、入賞玉
検出器122より検出される入賞玉がなくなるために、
入賞玉検出器122はOFFに切換わる。このOFFへ
の切換わりと同時に、遊技制御用マイクロコンピュータ
202からの賞球個数信号の出力が停止され、D0〜D
3のすべてがOFFとなる。
【0088】次に、図16の後半部分のタイミングチャ
ートに基づいて、故障等の何らかのエラーが生じている
場合を説明する。まず入賞玉検出器122により入賞玉
が検出されてその検出信号がONになれば、前述と同様
に賞球個数信号が出力される。その賞球個数信号の出力
時点から多少遅れて賞球モータがONに制御され、前述
と同様に賞球センサ187から検出出力パルスが導出さ
れる。そして、賞球モータ189のONへの制御と同期
して入賞玉排出ソレノイド127がONに制御されて保
持されている入賞玉を落下させて排出させる制御が行な
われる。ところが、入賞玉排出ソレノイド127がON
に制御されたにもかかわらず、入賞玉が排出されず入賞
玉検出器122が継続してONになっている。これは、
入賞玉排出ソレノイド127の故障や玉詰まり等によ
り、入賞玉が下方に排出されないというエラー状態が想
定される。その場合には、図16に示しているように、
入賞玉排出ソレノイド127を一旦OFFにした後再度
ONにして再度入賞玉の排出制御を試みる。にもかかわ
らず、入賞玉検出器122がONのまま変化しない場合
には、排出制御基板(払出制御回路基板152)により
エラーの発生を検出してエラー表示器155によりエラ
ー表示を行なう。
【0089】図17は、他のエラー状態の玉払出動作を
示すタイミングチャートである。この図17に示すエラ
ー状態は、入賞玉排出ソレノイドをOFFにしているに
もかかわらず入賞玉が入賞玉検出器122を素通りして
下方に排出されるというエラーである。その結果、入賞
玉の通過時に入賞玉検出器122が瞬間的にONになっ
て瞬間的にパルス信号が出力され、それに応答して、賞
球個数信号が瞬間的に出力される。払出制御用マイクロ
コンピュータ220は、それを受けて、賞球モータ18
9をONに制御して玉の払出を行ない、それに応じて賞
球センサ187が前述と同様にパルス信号を出力する。
ところが、図示するように、入賞玉排出ソレノイドがO
FFになっているにもかかわらず入賞玉検出器122が
ONからOFF状態に切換わったために、排出制御基板
(払出制御回路基板152)によりそのエラーを検出し
て賞球モータ189をOFFに制御して玉の払出を停止
させる。それに応じて賞球センサ187の検出パルスも
出力されなくなる。そして、前述と同様に、排出制御基
板のエラー表示器155によりエラー表示を行なう。
【0090】図18,図19は、カードユニット制御用
マイクロコンピュータ210の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【0091】ステップ(以下単にSという)A1によ
り、貸玉額の設定読込が行なわれる。この「貸玉額設定
読込」とは、図4で示した貸玉額設定スイッチ137に
より設定された貸玉額をカード処理機制御用マイクロコ
ンピュータ300に読込む処理である。
【0092】次にSA2に進みユニット使用可表示器5
1(図1参照)を点灯させて使用可能である旨の表示を
行なう。次にSA3に進み、カードユニットのカードリ
ーダライタを制御するカードリーダライタ制御部からカ
ード受付信号があったか否かの判断が行なわれ、無い場
合にはSA4に進み、カードリーダライタ制御部からカ
ード異常信号があったか否かの判断がなされ、無い場合
には再びSA3に戻る。このループの巡回途中で、カー
ドリーダライタが適正なカードを受付ければ、カードリ
ーダライタ制御部からカード受付信号があった旨の判定
が行なわれて、SA7に進む。一方、カードリーダライ
タ制御部からカード異常信号の出力があれば、SA4に
よりYESの判断がなされSA5に進み、カード異常原
因をカード残額表示器16(図1参照)にコードで表示
する制御が行なわれる。具体的には、挿入されたカード
の読取不能、セキュリティエラー等の異常原因の種類を
示すコードがカード残額表示器16により表示される。
そして、SA6に進み、ユニット使用可表示器51(図
1参照)を点滅させる。なお、カードの記録データに異
常がある場合はその異常カードを回収する指令信号をカ
ードリーダライタ制御部に出力する。一方、SA7では
カード挿入表示器54を点灯させ、カード残額表示器1
6により現時点でのカードの残高の表示を行なう処理が
なされる。
【0093】次にSA8に進み、玉貸操作があったか否
かの判断がなされ、ない場合にはSA8aに進み、大当
り中であるか否かの判断がなされ、大当り中でない場合
にはSA8cに進み、自動玉貸モード中であるか否かの
判断がなされ、自動玉貸モード中でない場合にはSA9
に進み、返却操作があったか否かの判断がなされ、ない
場合にはSA9aに進む。SA9aでは、非操作時間チ
ェックタイマが終了したか否かの判断がなされ終了して
いなければSA8に戻る。非操作時間チェックタイマと
は、カード残高が残っているカードについて玉貸操作が
行なわれることなくかつ返却操作も行なわれない非操作
時間を計時するためのものであり、後述するSA33a
によりセットされる。そして、非操作時間チェックタイ
マが終了した場合には、SA9bに進み、カードが放置
されている旨の報知が行なわれ、遊技者が残高の残って
いるカードを忘失することを防止できる。
【0094】自動玉貸モード中である場合にはSA8d
に進み、上皿玉無しフラグがセットされているか否かの
判断がなされ、セットされていない場合にはSA9に進
む。この上皿玉無しフラグとは、打球供給皿6内の玉が
欠乏した場合にセットされるものである。一方、パチン
コ遊技機1が大当り中である場合にはSA8aによりY
ESの判断がなされてSA9に進む。このSA8aによ
りYESの判断がなされた場合には、SA8bにより現
時点でのモードをクリアする処理をした後にSA9に進
むようにしてもよい。このSA8bの処理の結果、自動
玉貸モード中であった場合にはそれがクリアされて、打
球供給皿6内の玉が欠乏したとしても自動的には貸玉動
作が行なわれない通常モードに復帰する。
【0095】このSA8〜SA9bのループの巡回途中
で、遊技者が玉貸スイッチ15を押圧操作すれば、SA
8によりYESの判断がなされてSA8eに進み、払出
条件が支障なく調っているか否かの判断が行なわれる。
この払出条件は、前面枠やガラス扉枠や前面板が開成し
ておらず、特定遊技状態や入賞が発生していない場合に
成立する。払出すべき条件が調っている場合にはSA1
1に進み、以降の玉貸指令制御に移行する。また、払出
すべき条件が調っていない場合には、SA8に戻る。こ
のSA8に戻る前に、払出すべき条件が調っていない原
因(前面枠が開成している等)をカード残額表示器16
等に表示させてもよい。一方、自動玉貸モード中であっ
た場合に玉検出器9(図1参照)等の検出信号に基づい
て後述するように上皿玉無しフラグがセットされている
場合にも、制御はSA8eに進む。
【0096】また、遊技者が返却スイッチ17を押圧操
作すれば、SA9によりYESの判断がなされてSA1
0に進み、玉貸が可能である旨を表示する玉貸可表示器
を消灯してSA26に進み以降の挿入カードの返却のた
めの制御が行なわれる。SA11では、挿入カードの現
在残高すなわちカード残額表示器16(図1参照)に表
示されている残高が玉貸額設定スイッチ213(図2参
照)で設定された設定額以上であるか否かの判断が行な
われる。そして、現在残高が設定額以上であった場合に
はSA12により貸玉額にその設定額をセットする処理
が行なわれてSA14に進む。一方、現在残高が設定額
未満であった場合にはSA13により貸玉額に現在残高
をセットした後にSA14に進む。つまり、挿入カード
の現在残高が設定額に満たない場合には、その設定額を
貸玉額にセットしてその設定額分のパチンコ玉を払出す
わけにはいかないため、挿入カードによって払出が可能
な最高金額すなわち挿入カードの現在残高を貸玉額にセ
ットする処理がなされるのである。
【0097】次にSA14では、玉貸可表示器を消灯す
る処理がなされる。一旦玉貸操作がなされてそれに基づ
く玉貸動作が完了するまでは次の玉貸操作を受付けない
ようにしているために、後述するSA33により玉貸可
表示器が点灯されるまでは玉貸可表示器を消灯して玉貸
操作ができない旨を表示するのである。次にSA15に
進み、払出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号
の出力を開始する制御がなされる。次にSA16に進
み、玉貸準備確認タイマがセットされ、SA17に進
み、払出制御用マイクロコンピュータから玉貸準備信号
が入力されたか否かの判断がなされる。払出制御用マイ
クロコンピュータでは、SA15による玉貸要求信号を
受けて、玉貸が可能な状態であれば玉貸のための準備制
御を行なった後にSA77によりカード処理機制御用マ
イクロコンピュータに玉貸準備信号を出力する処理がな
される。カード処理機制御用マイクロコンピュータがS
A16によりセットされた玉貸準備確認タイマが終了す
る以前にこの玉貸準備信号を受信すれば、SA17によ
りYESの判断がなされ、SA20により玉貸指令信号
を払出制御用マイクロコンピュータに出力した後、払出
制御用マイクロコンピュータの玉貸が終了した旨の信号
の送信を待機する処理がなされる。一方、玉貸準備確認
タイマが終了するまで払出制御用マイクロコンピュータ
から玉貸準備信号が入力されなかった場合にはSA19
に進み、玉貸要求信号の出力を停止し、貸玉額をクリア
する処理がなされてSA8に進む。
【0098】パチンコ遊技機1が既に貸玉の払出を行な
っている場合や入賞に伴う景品玉の払出を行なっている
場合には、後述するSA100,SA101,SA7
6,SA77の処理が行なわれないために、玉貸準備確
認タイマが終了するまで払出制御用マイクロコンピュー
タから玉貸準備信号の出力がなされないのであって、そ
の場合にはSA19による処理が行なわれないのであ
る。なお、この玉貸準備確認タイマは、たとえば10m
sec以上で10sec以下程度の時間である。
【0099】一方、SA20により玉貸指令信号が出力
された後に、SA21により、現在残高から単位額を減
算し貸玉額から単位額を減算する処理がなされる。SA
20による玉貸指令信号が払出制御用マイクロコンピュ
ータに与えられた場合には、後述するようにパチンコ遊
技機側で単位額(たとえば100円)に相当するパチン
コ玉が貸玉制御されるのであり、その貸出されるパチン
コ玉に相当する金額である単位額を、挿入カードの現在
残高から減算するとともにSA12,SA13でセット
された貸玉額からその単位額を減算するのである。次に
SA22に進み、ユニットボックスを介してカードユニ
ット用ターミナルボックスに単位額売上信号を出力する
処理がなされる。このカードユニット用ターミナルボッ
クスに送信されてきた単位額売上信号が玉貸カード集中
管理コンピュータに出力され、玉貸カード集中管理コン
ピュータにより玉貸カードの使用データが集計される。
なお、カードユニット用ターミナルボックスから玉貸カ
ード集中管理コンピュータへの売上信号出力はリアルタ
イムで行なってもよいし、一定時間毎あるいは1日毎に
まとめて行なってもよい。また、SA23によりホール
用管理コンピュータに単位額売上信号を出力する処理が
なされる。その結果、ホール用管理コンピュータは売上
情報をカード処理機とパチンコ遊技機のどちらからでも
取ることができ、また双方から情報を取るようにして売
上情報を比較し、一致しない場合に異常を判定すること
により、故障等をいち早く発見することができる。
【0100】次にSA27に進み、玉貸確認タイマがセ
ットされる。この玉貸確認タイマは、パチンコ遊技機側
での貸玉の払出に要する時間を考慮してたとえば10s
ec程度に設定されている。この玉貸確認タイマが終了
する以前において払出制御用マイクロコンピュータから
玉貸完了信号の入力があった場合にはSA31に進む
が、この玉貸確認タイマが終了したとしても玉貸完了信
号の入力がなかった場合にはSA30に進み、ユニット
使用可表示器51(図1参照)が消灯されてSA24に
進む。そして、SA24以降の挿入カードの返却制御が
行なわれる。つまり、払出制御用マイクロコンピュータ
から玉貸準備信号の入力があり払出制御用マイクロコン
ピュータにより玉貸制御が行なわれているはずであるに
もかかわらず、玉貸確認タイマが終了しても玉貸完了信
号が払出制御用マイクロコンピュータから送信されてこ
ないということは、パチンコ遊技機側の玉払出装置等に
何らかの異常が発生したことが考えられるのであり、そ
の場合には挿入カードを遊技者に返却するのである。
【0101】一方、玉貸確認タイマが終了する以前に払
出制御用マイクロコンピュータから玉貸完了信号が入力
されればSA31に進み、貸玉額=0であるか否かの判
断がなされる。SA12,SA13によってセットされ
た貸玉額に相当するパチンコ玉のうちまだ払出されてい
ない未払出分が残っている場合には貸玉額は「0」とな
っていないためにSA31によりNOの判断がなされて
SA15に進み、払出制御用マイクロコンピュータに再
度玉貸要求信号の出力がなされる。一方、貸玉額分のパ
チンコ玉がすべて払出されている場合には貸玉額=0と
なっているためにSA32に進み、現在残高=0である
か否かの判断が行なわれる。そして、挿入カードの現在
残高がまだ残っている場合にはSA33に進み、玉貸可
表示器を点灯し、SA8に進み、再度の玉貸操作,返却
操作の受付動作が行なわれる。一方、SA32により現
在残高=0と判断された場合にはSA34に進み、カー
ドリーダライタ制御部に残高0,カード書込排出指令信
号を出力する処理がなされる。これによりカードリーダ
ライタ制御部は、挿入カードのカード残高を「0」に更
新した後にその挿入カードを遊技者側に返却する。
【0102】次にSA35によりカード挿入表示器を点
滅させ、SA36により処理確認タイマがセットされ
る。この処理確認タイマは、カードリーダライタが挿入
カードの残高を「0」に更新した後にその挿入カードを
返却するのに十分な時間を考慮して設定されているもの
であり、この処理確認タイマが終了する以前にカードリ
ーダライタ制御部からカード処理完了信号を受信しなか
った場合にはSA39に進み、カード処理機異常をカー
ド残高表示器16によりコードで表示する処理が行なわ
れるとともにユニット使用可表示器51が点滅制御され
る。具体的には、たとえば挿入カードへの残高「0」の
書込不能や書込んだデータの読取確認をした場合のエラ
ー等をコードにより表示する。
【0103】一方、処理確認タイマの終了する以前にお
いてカードリーダライタ制御部からカード処理完了信号
の入力があった場合にはSA40に進み、カードが挿入
されている旨の表示を行なうためのカード挿入表示器5
4(図1参照)を消灯し、SA41により玉貸異常があ
ったか否かの判断が行なわれ、なかった場合にはSA3
に進み、新たなカードのカードリーダライタへの挿入受
付の制御が行なわれ、玉貸異常があった場合にはSA4
2に進み、払出制御用マイクロコンピュータから払出可
能信号の受付制御が行なわれる。
【0104】以上説明したように、パチンコ遊技機側で
単位額(たとえば100円)に相当するパチンコ玉(た
とえば25個)が貸出されるごとに払出制御用マイクロ
コンピュータからカード処理機制御用マイクロコンピュ
ータに玉貸完了信号が出力されるのであり、カード処理
機制御用マイクロコンピュータではその出力信号を入力
するたびに貸玉額(SA12,SA13を参照)分のパ
チンコ玉がすべて貸出されたか否かの判断を行ない、未
だに貸出されていない未貸出分がある場合にはその未貸
出分をすべて貸出すまで前記単位額(たとえば100
円)のパチンコ玉の貸出を繰返し行なうのである。
【0105】図20ないし図22は、遊技制御用マイク
ロコンピュータ202の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【0106】図20はメインルーチンが示されており、
たとえば2msec毎に1回実行される。まずS1によ
り、スタックセットの処理が行なわれ、S2より、RA
Mエラーがあったか否かの判断が行なわれる。この判断
は図12に示されたRAM205の所定アドレスの内容
を読出し、その値が所定の値と等しいか否かを調べるこ
とにより行なわれる。プログラムの暴走時や電源投入時
直後には、RAM205の格納データは不定であるた
め、判断の答えはNOとなって制御S3に進む。S3で
は、RAMに初期データが書込まれる。このとき、大当
りの発生の確率データである設定値が読込まれてRAM
にロードされて以降その読込まれた値に従って定まる確
率で、可変表示装置33の識別情報が表示されるように
制御される。その後制御はS10に進む。S3において
初期データが書込まれるため、以後このメインルーチン
の実行時には、S2における判断の答えがYESとな
り、制御はS4に進むこととなる。
【0107】S4においては、I/Oポートからのデー
タの出力処理が行なわれ、図12に示された各種回路や
機器に対し制御信号が出力される。次にS5に進み、1
0カウントエラーがあるか否かおよびドラムエラーがあ
るか否かの判断が行なわれる。この10カウントエラー
では、特定入賞玉検出器38や入賞玉検出器39a,3
9bがショートあるいは断線している場合であり、具体
的には、特定入賞玉検出器38や入賞玉検出器39a,
39bの出力信号が所定時間(たとえば2.9秒)を超
えて導出された場合あるいは可変入賞球装置3の1回の
開成中に入賞玉が1個も検出されなかった場合に10カ
ウントエラーありと判断される。ドラムエラーとは、可
変表示装置33の回転ドラム(図示せず)が回転途中で
停止したり回転制御できない状態となった場合である。
10カウントエラーがなくかつドラムエラーもなかった
場合にはS6に進み、プロセス処理が行なわれた後S7
に進むが、10カウントエラーまたはドラムエラーがあ
った場合には直接S7に進み、賞球情報出力処理が行な
われ、次にS8に進み、スイッチ入力処理が行なわれ
て、S9に進む。
【0108】S9では、確率設定スイッチ入力の処理が
行なわれる。この確率設定スイッチ入力では、キースイ
ッチ200(図2参照)の操作に基づいた大当り発生の
確率の設定状態を入力する処理である。このS9の後制
御はS10に進む。S10では、ランダム1カウンタ,
ランダム2カウンタ,ランダム4カウンタの更新処理が
行なわれる。このランダム1カウンタとは、大当りを発
生させるか否かに関する1次抽選用のカウンタである。
ランダム2カウンタとは、大当りを発生させるか否かに
関する2次抽選用および当り図柄決定用のカウンタであ
る。大当りを発生させるか否かは、まずランダム1カウ
ンタに基づく1次抽選の結果当りと決定され、さらにラ
ンダム2カウンタに基づく2次抽選の結果当りと決定す
る必要がある。
【0109】ランダム4カウンタとは、大当りを発生さ
せることが決定された場合に、3本の当りラインのうち
どの当りライン上に当り図柄の組合せを成立させるかを
決定するための当りライン選択用のカウンタである。こ
の当り図柄はランダム2カウンタのカウント値に基づい
て決定される。そして、キースイッチ20を操作した後
には、このランダム1カウンタのカウント値の上限が変
化する。すなわち、設定1の場合にはランダム1カウン
タは0〜41の範囲内でカウントする。設定2の場合に
は0〜44の範囲内でカウントする。設定3の場合には
0〜49の範囲内でカウントする。一方、ランダム2カ
ウンタは、0〜49の範囲内でカウントする。またラン
ダム4カウンタは、0〜2の範囲内でカウントし、ピッ
クアップされたカウント値が0のときには中段の当りラ
インが選択決定され、1のときには右上がり斜めの当り
ラインが選択決定され、2のときには右下がり斜めの当
りラインが選択決定される。
【0110】次に、S11に進み、リセット回数が0か
または4かまたは1か2,3,5,6,7かのいずれか
が判断される。このリセット回数とは、定期リセット回
路からCPU203に入力されるリセット信号によって
CPU203がリセットされた回数を意味し、リセット
される毎に「0」から「1」ずつ加算されて「7」まで
達し、その状態でさらに「1」加算されることにより
「0」となり、「0」から再度カウントアップされるも
のである。このリセット回数は0の場合にはS12に進
み、音データが出力されてスピーカ19から所定の音が
発せられる。一方、リセット回数が4の場合にはS13
に進み、出力データテーブル選択,ドラムランプデータ
セットの処理が行なわれてS15に進み、そのセットさ
れたデータが出力されて、ドラムランプが点灯制御され
る。
【0111】一方、リセット回数が1,2,3,5,
6,7の場合にはS14に進み飾りLED,ランプデー
タがセットされてS15によりそのセットされたデータ
が出力され、飾りLEDおよび各種ランプが点灯または
点滅制御される。次に、S16に進み入賞記憶エリア格
納処理が行なわれ、S17に進みランダム1カウンタ,
ランダム2カウンタ,ランダム3カウンタ,ランダム5
カウンタの更新処理が行なわれる。このS17による処
理は、定期リセット回路からのリセット信号に基づくC
PU203のリセットが行なわれるまでの定期リセット
待ち時間を利用して繰返しカウント値の更新処理が行な
われる。
【0112】ランダム3カウンタは、大当りを発生させ
ないことが決定された場合にどの外れ図柄で停止制御す
るかを決定するためのカウンタであり、0〜5831の
範囲内でカウントアップされる。ランダム5カウンタ
は、大当りを発生させないことが決定された場合にどの
外れ図柄で停止制御するかを決定するためのカウンタで
あり、0〜5831の範囲内でカウントアップされる。
ランダム5カウンタは、ラッキーナンバ用図柄を決定す
るためのカウンタであり、0〜99の範囲内でカウント
アップされる。なお、ラッキーナンバとは、遊技場にお
いて所定のサービスを遊技者に与えるために予め決定さ
れている番号であり、たとえば大当り発生時にその大当
りの発生したパチンコ遊技機で表示されている番号が予
め決定されたラッキーナンバと一致すれば、その大当り
の発生に基づいて獲得した景品玉を景品交換するこなく
再度遊技に使用できる等の特典が与えられる。
【0113】図21は、遊技制御用マイクロコンピュー
タの制御動作を示すフローチャートである。
【0114】図21(a)は、図20のS8に示したス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SB1により、始動口スイッチの入力処理
を行ない、SB2により、Vスイッチ・カウントスイッ
チの入力処理を行ない、SB3により、入賞玉スイッチ
の入力処理を行なう。
【0115】図21(b)は、SB1に示した始動口ス
イッチ入力のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。SD1により、始動入賞があったか否かの
判断がなされ、ない場合にはそのままプログラムは終了
する。パチンコ玉が始動入賞口34に入賞して始動口ス
イッチ(始動入賞玉検出器46)により検出されればS
D2に進み、始動入賞カウンタを「1」加算更新し、S
D3に進み、始動入賞処理が行なわれる。
【0116】図21(c)は、SB2に示したVスイッ
チ・カウントスイッチ入力処理のサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートである。SC1により、V入賞
があったか否かの判断がなされ、ない場合にはSC5に
進み、カウント入賞があったか否かの判断がなされ、な
い場合にはプログラムが終了する。
【0117】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が特定入賞領域に入賞してVスイッ
チ(特定入賞玉検出器38)により検出されれば、SC
2に進み、大入賞口(可変入賞球装置)入賞カウンタを
「1」加算更新する処理がなされる。次にSC3に進
み、大当り中であるか否かの判断がなされ、大当り中で
ない場合にはSC5に進む。一方、大当り中である場合
にはSC4に進み、V入賞処理が行なわれた後SC5に
進む。
【0118】パチンコ玉が可変入賞球装置35内に進入
してそのパチンコ玉が入賞玉検出器39a,39bによ
り検出されれば、SC5によりYESの判断がなされて
SC6に進み、大入賞口入賞カウンタを「1」加算更新
する処理がなされる。そしてSC7に進み、大当り中で
あるか否かの判断がなされ、大当り中でない場合にはそ
のままプログラムが終了するが、大当り中である場合に
はSC8に進み、カウント入賞処理がなされた後プログ
ラムが終了する。
【0119】図22は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の制御動作を示し、図20のS7に示した賞球
情報出力処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。まずS18により、ポート入力処理を行
ない、S19により、賞球データ出力フラグがセットさ
れているか否かの判断がなされる。この賞球データ出力
フラグは、前述した賞球データD0〜D3を出力する状
態になっていることを記憶するためのものであり、後述
するS23,S29,S26によりセットされ、S31
によりクリアされる。賞球データ出力フラグがセットさ
れていない場合にはS20に進み、入賞球検出器がON
になっているか否かの判断がなされ、ONになっていな
い場合にはそのままプログラムが終了する。
【0120】入賞玉検出器122からの検出出力が入力
されれば、S20によりYESの判断がなされ、S21
に進み、始動入賞カウンタが「1」以上であるか否かの
判断がなされる。この始動入賞カウンタは前記SA2に
より「1」ずつ加算更新されるものであり、始動入賞カ
ウンタが「1」以上であると判断された場合にはS22
に進み、始動入賞カウンタを「1」減算更新し、S23
により、賞球データ出力フラグをセットするとともに、
賞球データを「5」にセットする処理がなされる。そし
て、S27に従って、「5」の賞球データすなわち01
01の賞球データが遊技制御用マイクロコンピュータ2
02から払出制御用マイクロコンピュータ220に出力
される。
【0121】始動入賞カウンタが「1」以上でない場合
には、S24に進み、大入賞口入賞カウンタが「1」以
上であるか否かの判断がなされる。この大入賞口入賞カ
ウンタは、前記SC6により「1」ずつ加算更新される
ものであり、「1」以上であると判断された場合にはS
25に進み、大入賞口入賞カウンタを「1」減算更新
し、S29により、賞球データ出力フラグをセットする
処理がなされるとともに賞球データを「15」にセット
する処理がなされる。その結果、S27に従って、15
の賞球データすなわち1111の賞球データが遊技制御
用マイクロコンピュータ202から払出制御用マイクロ
コンピュータ220に出力される。
【0122】一方、大入賞口入賞カウンタが「1」未満
である場合にはS26に進み、賞球データ出力フラグを
セットするとともに賞球データを「10」にセットする
処理がなされる。その結果、S30に従って、10の賞
球データすなわち1010の賞球データが遊技制御用マ
イクロコンピュータ202から払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。
【0123】S19により賞球データ出力フラグがセッ
トされていると判断された場合には、S27に進み、前
記S23,S29,S26によりセットされた賞球デー
タを出力する処理がなされ、そのセットされた賞球デー
タが遊技制御用マイクロコンピュータ202から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力される。次にS
28に進み、入賞玉検出器がOFFであるか否かの判断
がなされ、OFFでない場合にはそのままプログラムは
終了する。払出制御用マイクロコンピュータ220は、
前記賞球データを受取ることにより景品玉の払出制御動
作を行なうとともに前述したように入賞玉排出ソレノイ
ド127を励磁して入賞玉を排出する制御動作を行なう
のであり、その結果正常に入賞玉が排出されれば入賞玉
検出器122がONからOFFに切換わる。この入賞玉
検出器122がOFFに切換われば、S28によりYE
Sの判断がなされてS30に進み、賞球データ信号をO
FFにし、S31により、賞球データ出力フラグをクリ
アする処理がなされる。
【0124】図23ないし図26は、払出制御用マイク
ロコンピュータの制御動作を示すフローチャートであ
る。S201によりカード処理機接続信号があるか否か
の判断が行なわれ、ない場合にはS202に進み、リレ
ー224(図14参照)をONにして打球発射モータ1
97を不能動化して遊技ができない状態にする。次にS
203に進み、エラーコード12をエラー表示器155
により表示させる制御が行なわれる。このS203によ
るエラーコード表示は、カード処理機55とパチンコ遊
技機1側との接続が行なわれていない旨の表示である。
後述する他の処理のエラーコードの表示も、エラーコー
ド表示器155によりコード(数字)により表示され
る。
【0125】次にカード処理機接続信号があると判断さ
れた場合にはS204に進み、レール玉切れ検出があっ
たか否かの判断がなされ、ない場合にはS208に進む
が、レール玉切れ検出スイッチ(玉検出センサ87a,
87b)(図5参照)から玉切れ検出信号が入力された
場合にはS205に進み、タンク玉切れ検出があったか
否かの判断がなされる。玉欠乏検出器67(図4参照)
からの玉切れ検出信号がない場合にはS206に進み、
玉切れランプ44(図1参照)が点滅制御される。一
方、タンク玉切れ検出信号の入力があった場合にはS2
07に進み、玉切れランプ44が点灯制御される。つま
り、玉欠乏検出器67から玉切れ検出信号があり、しか
もレール玉切れを検出する玉検出センサ87a,87b
からの玉切れ検出信号の入力があったということは、玉
タンク65およびタンクレール69内のパチンコ玉がな
くなった場合であり、その場合には玉切れランプ44が
点灯制御され、玉切れが発生した旨の表示が行なわれ
る。
【0126】一方、玉欠乏検出器67から玉切れ検出信
号が入力されないにもかかわらず玉検出センサ87a,
87bから玉切れ検出信号が入力されたということは、
玉欠乏検出器67と玉検出センサ87a,87bとの間
の流下径路途中で玉詰まりが発生し、玉が流下しない状
態となっていること、あるいは、玉欠乏検出器67の故
障が想定され、その場合には玉切れランプ44が点滅表
示されてその旨の表示が行なわれる。S207の後S2
07aに進み、インターバルデータを+1し、連続賞球
数カウンタをクリアする制御がなされる。インターバル
データとは今回の賞球動作(景品玉の払出動作)が終了
した後次回の賞球動作が開始されるまでのインターバル
時間を定めるデータであり、図27に示すようにテーブ
ルの形で記憶されている。連続賞球カウンタとは、入賞
玉が発生してからそれに伴う賞球払出動作が終了した後
0.5秒経過するよりも短い時間間隔で発生した入賞玉
の連続発生回数を計数するものである。
【0127】このS207aの処理が行なわれた後S2
08に進み、未払出数=0であるか否かの判断がなされ
る。この「未払出数」は、払出すべきパチンコ玉のうち
未だに払出が行なわれていないパチンコ玉の数を意味
し、S216,S238によりそれぞれの値にセットさ
れ、S251により「1」ずつ減算され、S220によ
りクリアされる。未払出数が「0」でない場合にはS2
41aに進む。
【0128】そして、未払出数が「0」の場合には、S
211に進み、満タンスイッチ114(図4参照)によ
る満タン状態が検出されたか否かの判断がなされ、検出
されている場合にはそれ以上の払出玉を貯留できないた
めにS201に戻るが、検出されていない場合にはS2
12に進む。S212では、カード処理機制御用マイク
ロコンピュータから玉貸要求信号があったか否かの判断
が行なわれる。このS212の判断は玉貸優先タイマが
タイムアップするまで繰返し行なわれ、玉貸優先タイマ
が終了するまでの間にカード処理機制御用マイクロコン
ピュータから玉貸要求信号がなかった場合にはS222
に進む。この玉貸優先タイマは、一定期間に限り入賞玉
の受付よりも玉貸要求の受付の方を優先させるために設
けられたものであり、後述するS275によりセットさ
れる。
【0129】一方、玉貸優先タイマが終了する以前にお
いて、カード処理機制御用マイクロコンピュータから払
出制御用マイクロコンピュータに玉貸要求信号が送られ
てきた場合には、S213に進み、玉切れ欠乏検出器6
7に基づいてタンク玉切れ状態の検出が行なわれたか否
かの判断が行なわれる。玉タンク65内にパチンコ玉が
なかった場合には玉貸要求信号に基づいて玉の払出制御
ができないために、S214に進んで玉切れランプを点
灯させた後S215に進むが、玉欠乏検出器67により
玉タンク65内にパチンコ玉が存在することが検出され
た場合にはS216に進み、未払出数に貸玉数をセット
するとともに、払出モード「玉貸」にセットして玉貸動
作のための制御が行なわれる。
【0130】この玉貸優先タイマが終了するまでは玉貸
動作のための制御が優先され、玉貸優先タイマが終了し
て初めてS222以後の入賞玉に基づく景品玉の払出制
御を行なうようにしたために、貸出すべき玉の額が20
0円以上の場合に、景品玉の払出制御よりも玉貸動作の
ための制御の方が優先されることになる。なお、S21
6の「貸玉数」とは玉貸単位額(たとえば100円)に
相当するパチンコ玉の個数であり、たとえば25個に定
められている。次に、S217に進み、玉貸指令タイマ
がセットされた後S218に進む。そして、この玉貸指
令タイマが終了するまでS218による玉貸指令信号が
あるか否かの判断が繰返し行なわれるのであり、その間
にS218により、玉貸指令信号が送信されてきたと判
断された場合には、S221に進み、貸出中表示器を点
滅開始させる制御が行なわれ、S240に進むが、送信
されてこない場合には、S220により未払出数がクリ
アされた後S201に戻る。
【0131】次にS240では、未払出数が「4」以下
であるか否かの判断がなされ、以下でない場合にはS2
41により、払出モータ189を起動パターンにセット
した後S241aに進む。この払出モータ189はステ
ッピングモータが用いられており、停止状態にある払出
モータ189を無理なくスムーズに加速させる必要があ
るため、無理なくスムーズに加速できる程度のステッピ
ングモータの制御パターンからなる起動パターンがS2
41によりセットされるのである。一方、未払出数が
「4」以下の場合にはS242に進み、払出モータ18
9のモータ速度を減速パターンにセットする処理が行な
われた後にS241aに進む。払出モータ189を起動
させて加速された後一定速度で回転させてその後減速さ
せて停止させるという一連の加速定速減速パターンに従
って払出モータ189を回転制御させた場合には、その
一連の制御にどうしても「5」以上の玉が払出されるこ
ととなるのであり、その一連の制御で払出される玉数未
満の玉数を払出す場合には、S242によりモータ速度
をいきなり減速パターンにセットし、減速パターンを終
了した後停止制御となることにより「5」未満のパチン
コ玉の払出が行なわれるように制御しているのである。
次に、S241aでは、払出モードが「賞球」になって
いるか否か判断され、賞球モードの場合にはS225に
進み、玉貸モードの場合にはS243に進む。
【0132】S222では、賞球個数情報が遊技制御用
マイクロコンピュータ202から送信されてきたか否か
の判断がなされ、送信されてきていない場合にはS22
3に進み、玉払出検出器(受光素子187)により景品
玉の払出動作が検出されたか否かの判断がなされる。そ
して賞球個数情報が送信されてきていないにもかかわら
ず玉の払出動作が検出されるということは、玉払出条件
が成立していないにもかかわらず玉の払出動作が行なわ
れたことになるため、S223aに進み、エラーコード
1をエラー表示器155により表示させた後S295に
進む。一方、S223により、玉の払出動作が検出され
ていないと判断された場合にはS201に戻る。
【0133】遊技制御用マイクロコンピュータから賞球
個数情報が送信されてくればS222によりYESの判
断がなされてS222aに進み、玉検出センサ87a,
87bの検出出力に基づいたレール玉切れ状態を判別
し、レール玉切れ状態のときにはS201に戻る。レー
ル玉切れ状態でなく払出すべき玉が存在する場合にはS
224に進み、払出コードを「賞球」にセットし、S2
32に進み、その送られてきた賞球個数情報を読込む処
理がなされる。次にS233に進み、読込中にデータの
内容が変化したか否かの判断が行なわれる。そして、読
込データに変化がない場合にはS235に進み、読込終
了したか否かの判断がなされ、読込終了するまで読込中
データの確認が行なわれる。このS232によるデータ
の読込および読込データの内容が変化していないか否か
の判断はたとえば8回繰返して行なわれ、この繰返しの
最中に読込データの内容が変化した場合にはS234に
進み、エラーコード9をエラー表示器155により表示
させた後S295に進む。
【0134】一方、8回チェックの結果すべての読込デ
ータが変化しなかった場合にはS238に進み、未払出
数をゲーム制御用マイクロコンピュータから入力された
入力個数にセットする処理が行なわれ、S239により
払出ランプを点滅開始する制御が行なわれてS240に
進む。
【0135】図24のS225では、入賞玉を排出させ
るためのソレノイド127(図7参照)がONになって
いるか否かの判断がなされ、なっていない場合にはS2
25bに進み、賞球動作(景品玉払出動作)開始前か否
かの判断がなされ、開始前の場合にはS225cに進
み、遊技制御用マイクロコンピュータから賞球個数信号
が送信されてきているか否かの判断がなされ、送信され
てきていない場合にはS225dに進み、エラー表示器
155によりエラーコード13を表示させる制御を行な
った後S295に進む。このエラーコード13は、賞球
個数データが入力されて排出用のソレノイド127を励
磁する以前の段階で賞球個数データの入力が停止したと
いうエラー状態である。
【0136】S225によりYESの判断がなされた場
合またはS225bによりNOの判断がなされた場合ま
たはS225cによりYESの判断がなされた場合には
S226に進み、タイマが所定時間を計時したか否かの
判断がなされる。このタイマは、入賞玉排出用のソレノ
イド127(図7参照)を励磁して入賞玉を排出させる
のに十分なソレノイド励磁時間を計時するためのもので
ある。そしてタイマが所定時間を計時していない段階で
は、S226cに進み、排出用のソレノイドをONに制
御し、S227に進み、タイマが計時中であるか否か判
断する。タイマが計時中でない場合にはS227cに進
み、タイマをリセットして初期化し最初から計時をスタ
ートさせる処理がなされる。一方、既にタイマのリセッ
トスタート処理がなされている場合にはS227により
YESの判断がなされて直接S243に進む。
【0137】そして、タイマが所定の時間を計時した場
合にはS226bに進み、排出用のソレノイドをOFF
にし、S227bに進み、賞球個数信号がONになって
いるか否かの判断がなされる。排出用のソレノイドが所
定時間だけ励磁された後その励磁が解除されれば、その
段階で入賞玉は排出されているはずであるために、前述
したように、遊技制御用マイクロコンピュータからの賞
球個数信号も停止されるはずである。その場合には、S
227bによりNOの判断がなされてS243に進む。
ところが、ソレノイドがOFFに切換えられたにもかか
わらず依然賞球個数信号が遊技制御用マイクロコンピュ
ータから送信されてきている場合には、S228に進
み、カウンタが1になっているか否か判断される。この
カウンタの値は最初は「0」であるために、ここではN
Oの判断がなされてS228bに進み、そのカウンタに
対し「1」を加算する処理がなされた後にS226cに
進み、再度排出用のソレノイドをONする制御がなされ
る。
【0138】これは、排出用のソレノイドを前記所定期
間だけ励磁したにもかかわらず賞球個数信号が依然送信
されてくるということは、入賞玉が排出されていないこ
とが考えられるために、排出用のソレノイドを再度励磁
して再度の排出制御を試みるのである。そして、2回目
の排出動作にもかかわらず、S227bによりYESの
判断がなされた場合には、既にカウンタの値が「1」に
なっているためにS228によりYESの判断がなされ
る。そしてその段階でカウンタの値をゼロクリアする
(開示せず)とともに、S229により、エラー表示器
155によるエラーコード11の表示制御を行なった後
S295に進む。このエラーコード11は前述のごとく
入賞玉が排出されない旨を示すものである。
【0139】図24のS243では、払出モータを回転
させる制御が行なわれ、S244により、1個払出分モ
ータが回転したか否かの判断が行なわれ、未だに1個払
出分回転していない場合にはS245に進み、玉の払出
が検出されたか否かの判断が行なわれる。モータが1個
払出分回転して初めて玉が1個払出されるように構成さ
れているにも関わらず、モータが1個払出分回転してい
ないのに玉の払出が検出された場合には、異常であるた
めにS246によりその旨のエラーコードが表示された
後S295に進む。一方、S245によりNOの判断が
なされた場合にはS266に進み、玉欠乏検出器67
(図4参照)によるタンク玉切れの検出が行なわれたか
否かの判断がなされ、玉切れ検出が行なわれていない正
常な状態の場合にはS268に進み、玉切れ復帰直後で
あるか否かの判断がなされ、玉切れ復帰直後でない場合
にはS269に進み、入賞玉処理モードを通常時のモー
ドにセットした後にS201に戻る。すなわち、玉タン
ク65内にパチンコ玉が貯留されている正常な状態であ
るために、入賞玉に基づく景品玉の払出制御が通常どお
り行なわれるために、S269により入賞玉処理モード
を通常時のモードにセットし、入賞玉排出用ソレノイド
127(図7参照)が消磁されているインターバル期間
をたとえば0.5秒程度の短い期間に制御し、比較的高
速で景品玉の払出制御が行なえるように制御される。一
方、S266によりタンク玉切れ検出が行なわれた場合
にはS267に進み、玉タンク65内の玉がなくなった
旨の表示が玉切れランプ44を点灯させることにより表
示され、次にS270に進み、入賞玉処理モードが玉切
れ時のモードにセットされた後S201に戻る。このS
270により払出ソレノイド127が消磁されるインタ
ーバル期間がたとえば0.9秒程度の長い期間となり、
それに応じて、入賞玉の検出に基づいた景品玉の単位時
間あたりの払出回数が比較的少なくなるように制御され
る。なお、払出ソレノイド127の励磁期間は、玉切れ
時モードおよび通常時モードに関わらず常にたとえば
0.1秒程度の期間となっている。また、S268によ
り玉切れ復帰直後であると判断された場合には、玉タン
ク65内に未だ十分な玉が貯留されていないために、所
定期間だけS270の処理を行なう。
【0140】次に、S244により、1個払出分回転し
たと判断された場合にはS247に進み、玉の払出が検
出されたか否かの判断がなされ、検出されていない場合
にはS248に進み、モータを所定角度逆転させた後同
じ角度だけ正転させる制御が行なわれ、次にS249に
より玉の払出が検出されたか否かの判断が行なわれる。
つまり、1個払出分払出モータが回転したにも関わらず
玉の払出が検出されない場合には、玉が途中で引っ掛か
って落下しないことが考えられるため、S248により
払出モータを所定角度だけ逆転させて再度正転させるこ
とにより、その玉の引っ掛かりが解消されて正常に玉が
落下して払出検出が行なわれる場合があるために、その
ような払出モータの逆転および正転制御を1回だけ行な
い、再度の払出の検出を行なうのである。
【0141】そして、再度検出の結果、払出検出された
場合にはS251に進むが、それでもなおかつ払出が検
出されない場合にはS250に進みその旨の異常が発生
したことをコード表示するのである。一方、S251で
は、玉が1個払出されたために未払出数を「1」減算す
る処理が行なわれ、S252に進み、払出モータが玉貸
か否かの判断が行なわれる。そして、払出モードが玉貸
である場合にはS257に進むが、払出モードが玉貸で
ない場合には景品玉の払出であるためにS253に進
み、景品玉払出数を「1」加算し、S254に進み、景
品玉の払出数が「a」に達したか否かの判断がなされ、
達していない場合にはS257に進む。
【0142】この「a」は補給装置153の補給玉検出
器の出力単位個数と同じ値である。そして、景品玉払出
数が「a」に達した場合にはS255に進み、補給情報
を情報出力回路226を介してホール用管理コンピュー
タに出力する処理がなされる。ホール用管理コンピュー
タでは、この景品玉払出信号に基づいて遊技場にとって
不利益となる不利益球数を検出する。このように、所定
個数の景品玉が払出される毎に景品玉払出信号が1パル
スだけホール用管理コンピュータに出力されるのであ
り、この1パルスの景品玉払出信号が出力されるのに要
する景品玉の払出個数が「a」であり、たとえば10個
に設定されている。そして、景品玉払出信号が出力され
るとS256により景品玉払出数がクリアされてS25
7に進む。
【0143】S257では、払出モータ速度が起動パタ
ーンにセットされているか否かの判断がなされ、セット
されている場合にはS258に進み払出モータ速度を加
速パターンに更新する処理が行なわれてS266に進
む。これにより、払出モータ速度が起動時の速度から加
速時の速度に移行し、払出モータ189が無理なくスム
ーズに加速制御される。一方、モータ速度が既に加速パ
ターンにセットされている場合にはS259によりYE
Sの判断がなされてS260に進み、払出モータ速度を
定速パターンに更新する処理がなされてS266に進
む。つまり、払出モータ速度が既に加速パターンにセッ
トされてスムーズな加速が行なえた場合には次に加速さ
れた後の一定速度で払出モータを回転制御するのであ
る。
【0144】次に、モータ速度が既に定速パターンにセ
ットされている場合にはS261によりYESの判断が
なされてS262に進み、未払出数が「2」であるか否
かの判断がなされ、未払出数が「2」になっていない場
合には払出モータ速度が定速パターンのまま維持されて
S266に進むが、未払出数が「2」になった場合には
S263に進み払出モータ速度を減速パターンに更新
し、未払出数が残り少なくなったことに伴って払出モー
タの回転速度をスムーズに減速させる制御に移行する。
一方、払出モータ速度が既に減速パターンにセットされ
ている場合にはS264に進み、未払出数が「0」に達
したか否かの判断がなされ、達していない場合にはモー
タ速度が減速パターンのままS266に進むが、達した
場合にはS265に進み、払出モータ速度を停止パター
ンにセットして払出モータの回転を停止させた後にS2
71に進む。
【0145】図25のS271では、払出モードが「玉
貸」であるか否かの判断がなされ、「玉貸」である場合
にはS272により、玉貸完了信号をカード処理機制御
用マイクロコンピュータに出力する処理がなされ、S2
73に進み、貸出中表示器を消灯し、S274に進み、
ターミナル基板78,玉貸情報出力端子79cを介して
ホール用管理コンピュータに玉貸情報を出力する処理が
行なわれる。この玉貸情報とは、単位額分(たとえば1
00円)のパチンコ玉がカードを用いて貸出されたこと
による単位額分のパチンコ玉の売上信号を意味し、その
信号を受信したホール用管理コンピュータが、カードに
よる売上額の集計を行なう。次にS275に進み、玉貸
優先タイマをセットする処理が行なわれてS201に戻
る。
【0146】一方、払出モードが「玉貸」でない場合、
すなわち景品玉の払出の場合には、S291に進み、入
賞玉処理モードが通常時のモードであるか否かの判断が
なされる。この通常時とは、S269により入賞玉処理
モードとしてセットされたものであり、通常時の場合に
はS291aに進み、インターバルタイマにインターバ
ル時間がセットされる。このインターバル時間は、イン
ターバル時間テーブル(図27参照)に記憶されている
複数の時間データのうちある1つの時間データである。
このインターバル時間データは、電源投入時に添字
「2」に記憶されている760msecとなっている、
S207aのステップが実行される毎に添字が「1」ず
つ加算更新され、後述するS291kのステップが実行
される毎に添字が「1」ずつ減算更新され、現時点にお
ける添字に対応する時間データがこのS291aにより
セットされるのである。
【0147】一方、処理モードが通常時でない玉切れ時
(S270参照)の場合にはS291bに進み、インタ
ーバルタイマに玉切れ時時間がセットされる。この玉切
れ時時間はたとえば0.9秒(900msec)程度で
ある。
【0148】次にS291cに進み、セットされたイン
ターバルタイマが終了したか否かの判断がなされ、終了
していない場合にはS291dに進み、玉有り検出フラ
グがセットされているか否かの判断がなされる。この玉
有り検出フラグとは、入賞玉検出器122(図7参照)
が入賞玉の存在を検出したことに伴って遊技制御用マイ
クロコンピュータから賞球個数情報が送信された場合に
セットされるものである。玉有り検出フラグがセットさ
れていない場合にはS291eに進み、賞球個数情報が
ONか否かすなわち遊技制御用マイクロコンピュータか
ら賞球個数情報が送られてきているか否かの判断がなさ
れる。
【0149】そして賞球個数情報が送られてきていない
場合にはS291cに戻る。一方、賞球個数情報が送ら
れてきている場合にはS291fに進み、玉有り検出フ
ラグがセットされる。つまり、入賞玉の発生に基づいた
景品玉の払出動作が開始された段階で入賞玉検出器12
2により検出されている入賞玉をソレノイドの励磁によ
り下方に落下させ、その段階で既に後続の入賞玉が発生
している場合、あるいは、S291cによるインターバ
ルタイマが終了したと判断されるまでの間に後続の入賞
玉が発生した場合には、S291eによりYESの判断
がなされてS291fにより玉有り検出フラグがセット
されるのである。
【0150】次にS291gに進み、前回の賞球動作が
終了した後(インターバルタイマがセットされた後)
0.5秒以内であるか否かの判断がなされ、0.5秒以
内の場合にはS291iに進み、連続賞球数カウンタが
「1」加算され、S291jにより、その連続賞球数カ
ウンタの値が16に達したか否かの判断がなされ、16
に達していない場合にはS291cに戻る。そして、1
6に達した段階でS291kに進み、インターバルデー
タが「1」減算更新され、連続賞球数カウンタがクリア
されてS291cに戻る。つまり、入賞玉が短期間の間
に連続して発生し、その発生の時間間隔が、前回の賞球
動作が終了してから0.5秒経過する時間よりも短い場
合には、その短い時間間隔で発生した入賞玉の発生回数
が連続賞球数カウンタでカウントされるのであり、その
カウント数が16に達した段階で前記S291kの処理
がなされるのである。その結果、インターバル時間デー
タテーブルの添字が「1」減算更新されるために、イン
ターバル時間が短くなる。次にS291cにより、イン
ターバルタイマが終了したと判断された場合にはS29
1mに進み、玉有り検出フラグがクリアされてS201
に戻る。その後玉貸要求信号がなくかつ入賞玉が発生し
ている場合には、S222以降の入賞玉の検出に基づい
た次回の賞球動作が実行される。
【0151】このように、入賞玉が発生してからその入
賞玉に伴う賞球動作が終了した後0.5秒経過するまで
の時間よりも短い時間間隔で連続して16回入賞玉が発
生した場合には、インターバルデータが減算更新されて
短い時間がインターバルタイマにセットされることとな
るために、今回の入賞玉に基づいた賞球動作が終了して
から次回の入賞玉に基づいた賞球動作が実行されるまで
のインターバル時間が短くなり、速いテンポで賞球動作
が実行されて単位時間当りの玉払出個数が増加する状態
となる。一方、玉タンクの玉がなくなってしかもレール
玉切れ状態が検出された場合には、S207aによりイ
ンターバルデータが1加算更新されてインターバル時間
が長い時間に更新されるために、今回の入賞玉に基づい
た賞球動作が終了してから次回の入賞玉に基づいた賞球
動作が実行されるまでのインターバル時間が長くなり、
遅いテンポで賞球動作が実行されることになるために、
単位時間当りに払出される玉数が少なくなるので、玉タ
ンクへの補給能力があまり高くない遊技場に設置された
場合であっても、玉タンクやレールでの玉切れ現象が頻
発するのを防止することができる。
【0152】次に、図26のS295では、払出モータ
189を停止させて玉の払出を停止させ、S295bに
進み、リセット操作があったか否かの判断がなされ、な
い場合にはS296により、エラーコードの種類(コー
ド1ないしコード12)に応じてエラー表示器155を
制御する処理がなされ、リセットスイッチ156(図4
参照)の押圧操作があった場合にS297に進み、エラ
ーコードをクリアしてエラー発生時の状態に復帰する処
理が行なわれる。
【0153】以上説明した実施の形態は、賞球個数信号
D0〜D3を4ビットのパラレル伝送(図12,図13
参照)で送信するように構成されていたが、以下に示す
実施の形態は、賞球個数信号をシリアル伝送するもので
ある。
【0154】図28は、シリアル伝送の場合の回路図で
あり、図12や図13の信号回路209,217部分を
主として抜き出した拡大図である。
【0155】図28(A)は、3ビット(情報伝送用の
信号が3本)のシリアル伝送の場合を示している。遊技
制御基板199側の信号回路209と払出制御回路基板
152側の信号回路217との間で、入賞球が発生した
旨を表わす入賞球信号,賞球信号有効信号(後述す
る),賞球個数を表わす賞球信号(後述するようにシリ
アル伝送される)の各信号が送られる。
【0156】図28(B)は、3ビットのシリアル伝送
であるが、入賞玉検出器122からの検出信号(入賞球
信号)がスイッチ回路229を経由して直接払出制御用
マイクロコンピュータ220に入力されるタイプのもの
である。
【0157】図28(C)は、2ビットのシリアル伝送
を行なうタイプのものを示している。
【0158】図29,図30は、遊技制御基板199か
ら払出制御回路基板152へ情報を伝送する方法とし
て、3ビットのシリアル伝送(図28(A)参照)を採
用した場合の遊技制御用マイクロコンピュータ202の
制御動作を示すフローチャートである。この図29,図
30のものは、図12に示したように、入賞玉検出器1
22の検出出力がスイッチ回路229を介して遊技制御
用マイクロコンピュータ202のみに入力されるタイプ
のものである。
【0159】SE1において、入賞球検出スイッチ(入
賞玉検出器122)がONになっているか否かの判断が
なされる。そしてONになっていなければSE2に進
み、入賞球信号をOFFの状態に維持して、この入賞球
検出スイッチ検出,入賞球信号出力のプログラムが終了
する。一方、入賞玉が入賞玉検出器122により検出さ
れればSE1によりYESの判断がなされてSE3に進
み、入賞球信号をONにする制御がなされる。この制御
が図40に示されている。すなわち、入賞球検出スイッ
チがONになれば、その後入賞球検出スイッチチェック
時間(たとえば2msec程度の短い時間)が経過して
からSE3による入賞球信号をONにする処理がなされ
て入賞球信号がONとなる。
【0160】次にSE4に進み、入賞球検出スイッチO
N判定値に達したか否かの判断がなされ、達していない
場合にはプログラムが終了する。この入賞球検出スイッ
チON判定値は、このプログラムが複数回(たとえば3
回)実行されてその度に入賞球検出スイッチがONであ
ると判定された場合にその判定値に達するものであり、
入賞球検出スイッチ(入賞玉検出器122)のチャタリ
ングやノイズの侵入等による誤検出を防止するためのも
のである。このプログラムがたとえば2msec毎に1
回ずつ実行され、かつ3回実行されて3回とも入賞球検
出スイッチがONであると判断された場合に入賞球検出
スイッチON判定値に達したと判断する場合には、入賞
球検出スイッチON判定値に達したと判断されるまでに
2msec×3=6msecの時間が必要となる。
【0161】次にSE5に進み、賞球記憶(大)ありか
否かの判断がなされる。この実施の形態においては、払
出すべき賞球個数は6,10,15個の3態様存在し、
遊技領域に設けられた各種入賞口や可変入賞球装置のう
ちのどの種類のものに入賞したかに応じて、払出すべき
賞球個数が異なる。そして、入賞口や可変入賞球装置等
に入賞玉検出スイッチが設けられており、その検出信号
が遊技制御用マイクロコンピュータ202に入力される
のであり、遊技制御用マイクロコンピュータ202で
は、どの入賞口や可変入賞球装置からの検出信号が入力
されたかに応じて払出すべき賞球個数を大,小(たとえ
ば大が15,小が6)と賞球個数別に記憶しているので
ある。そして賞球個数(大)が記憶されている場合には
SE5によりYESの判断がなされてSE8に進み、賞
球信号カウンタに賞球個数(大)をセットする処理がな
される。一方、賞球個数(小)が記憶されている場合に
はSE6によりYESの判断がなされてSE9に進み、
賞球信号カウンタに賞球個数(小)がセットされる。さ
らに、賞球個数大,小いずれも記憶されていない場合に
は払出すべき賞球個数はベース(たとえば10個)であ
るために、SE7に進み、賞球信号カウンタに賞球個数
(ベース)をセットする処理がなされる。なお、「ベー
ス」とは、遊技制御手段(後述)の入賞記憶カウンタが
「0」の場合に価値付与動作制御手段(後述)に送信さ
れる付与価値情報のことである。
【0162】図30は賞球信号出力のプログラムであ
り、SE10により、賞球信号カウンタが「0」である
か否かの判断がなされる。この賞球信号カウンタは、前
記SE7,8,9によりそれぞれの値にセットされると
ともに後述するSE15により「1」ずつ減算されるの
であり、またSE15により減算されていない場合に
は、SE10によりNOの判断がなされてSE12に進
む。SE12では、賞球信号有効信号をOFF(アクテ
ィブ)にする制御がなされる。その結果、図40に示す
ように、賞球信号有効信号が立下がってアクティブ状態
となる。
【0163】次にSE13に進み、賞球信号OFFタイ
マが「0」であるか否かの判断がなされる。この賞球信
号OFFタイマは、賞球信号を立下げる時間を計時する
ためのものであり、図40に示す賞球信号の1,2,
3,4,5,6に示す各立下がりパルス幅を計時するも
のである。そしてこの賞球信号OFFタイマは時間をカ
ウントダウンするものであり、カウントダウンして丁度
「0」になったときにタイムアップするように構成され
ている。
【0164】そして、賞球信号OFFタイマがまだタイ
ムアップしていない場合にはSE13によりNOの判断
がなされてSE16に進み、賞球信号OFFタイマを
「1」減算してカウントダウンし、賞球信号出力をOF
F(アクティブ)にする制御がなされる。その結果、図
40に示すように、賞球信号が立下がる。
【0165】そして、賞球信号OFFタイマが「0」に
なるまでSE16の制御が続行され、「0」になった時
点でSE13によりYESの判断がなされてSE14に
進み、賞球信号ONタイマが「0」であるか否かの判断
がなされる。この賞球信号ONタイマは、賞球信号をO
Nにしておくための時間を計時するものであり、図40
に示す賞球信号の立上がりパルス幅を計時するためのも
のである。そしてこの賞球信号ONタイマもカウントダ
ウン方式で計時して「0」になった時点でタイムアップ
するように構成されている。そしてまだタイムアップし
ていない段階ではSE14によりNOの判断がなされて
SE17に進み、賞球信号ONタイマを「1」減算して
カウントダウンし、賞球信号の出力をONにする制御が
なされる。その結果、図40に示すように、賞球信号が
立上がった状態となる。
【0166】賞球信号ONタイマがタイムアップしてい
ない段階ではSE17の制御は続行され、タイムアップ
した段階でSE14によりYESの判断がなされてSE
15に進む。このSE15では、前記賞球信号ONタイ
マと賞球信号OFFタイマとをセットするとともに、賞
球信号カウンタを「1」減算する処理がなされる。
【0167】そして、再度SE10による判断がなさ
れ、賞球信号カウンタ「0」になるまでSE12〜SE
17の処理が繰返し実行され、「0」になった段階でS
E11に進み、賞球信号有効信号をONにする処理がな
される。
【0168】SE9により賞球信号カウンタに小(6
個)がセットされている場合には、SE12〜SE15
の処理が6回繰返して実行されることによりSE10に
よりYESの判断がなされることとなる。その状態が、
図40に示されている。すなわち、SE12〜SE17
の処理が6回繰返して実行されて賞球信号が6回立下が
ることにより、賞球信号の伝送が終了し、賞球信号有効
信号がONになって立上がることにより賞球信号の伝送
が完了する。
【0169】図31は、遊技制御基板199から払出制
御回路基板152へ情報を伝送する方式として、3ビッ
トのシリアル伝送を採用している場合で、かつ、図28
(B)に示すように入賞玉検出器122の検出出力がス
イッチ回路229を経由して払出制御用マイクロコンピ
ュータ220に入力されるタイプの実施の形態を示して
いる。そして、この図31は、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202の入賞球検出スイッチ検出,入賞球信号
出力の制御動作プログラムを示すフローチャートであ
る。この図31に示すフローチャートは、図29に示し
たフローチャートと類似しており、相違点といえば、図
29に示したSE3,SE2の処理ステップが存在しな
い点である。これは、遊技制御用マイクロコンピュータ
202が入賞玉検出信号の入力に基づいて払出制御用マ
イクロコンピュータ220に入賞球信号を伝送する必要
がないために、それら各ステップが欠落しているのであ
る。すなわち、入賞玉検出器122の入賞玉検出信号は
スイッチ回路229を介して払出制御用マイクロコンピ
ュータ220に入力されるために、わざわざ遊技制御用
マイクロコンピュータ202から入賞球信号を払出制御
用マイクロコンピュータ220に出力する必要がないの
である。
【0170】図31のその他の各ステップは、図29の
ものと同様であるために、ここでは説明を省略する。
【0171】またこの図31に示した3ビットのシリア
ル伝送の制御動作のうち、賞球信号出力の制御動作のプ
ログラムは、図30に示した賞球信号出力の制御動作と
全く同様であるために、ここでは説明の繰返しおよび図
示を省略する。
【0172】図31に示した3ビットのシリアル伝送の
実施の形態における信号のタイミングチャートが図41
に示されている。図41のタイミングチャートは、図4
0と類似しており、相違点は、入賞球検出スイッチの立
上がりと入賞球信号の立上がりとが同時となっている点
である。これは、入賞球検出スイッチ(入賞玉検出器1
22)の検出信号が遊技制御用マイクロコンピュータ2
02に入力されることなくそれ以前の段階においてスイ
ッチ回路229を経由して払出制御用マイクロコンピュ
ータ220に入力されるといういわゆるハード回路によ
る信号の分岐であるために、入賞球検出スイッチの立上
がりと入賞球信号の立上がりとのタイムラグがなくなっ
ているためである。
【0173】図32〜図34は、3ビットのシリアル伝
送(図29,図30と図31との両方の場合に共通,図
28(A)(B)に対応)の場合の払出制御用マイクロ
コンピュータ220の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【0174】図32(A)は、入賞球信号チェック処理
のプログラムを示し、SE25により、入賞球信号がO
Nになっているか否かの判断がなされる。入賞球信号が
ONになっている場合にはSE27に進み、賞球信号有
効信号待ちフラグをセットする処理が行なわれる。一
方、入賞球信号がOFFの場合には、SE26に進み、
前記賞球信号有効信号待ちフラグをクリアする処理がな
される。
【0175】図32(B)は払出制御用マイクロコンピ
ュータ220の賞球信号有効信号チェック処理のプログ
ラムを示すフローチャートであり、SE28では、賞球
信号有効信号がOFF(アクティブ)になっているか否
かの判断がなされ、なっていない場合にはSE29に進
み、賞球信号有効フラグがクリアされる。一方、SE2
8において賞球信号有効信号がOFF(アクティブ)に
なっている場合にはSE30に進み、賞球信号有効信号
待ちフラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。
【0176】図40,図41に示したように、入賞球信
号と賞球信号有効信号とは、入賞球信号がONになった
後多少のタイムラグ(入賞球検出スイッチON判定値に
達するまでの時間)を経過してから賞球信号有効信号が
OFFになるのであり、その結果、正常に動作している
限り、賞球信号有効信号がOFFになった時点では既に
入賞球信号のONに基づいた賞球信号有効信号待ちフラ
グのセットがなされているはずである。その結果、正常
に動作している限り、SE30によりYESの判断がな
される。その場合には、SE32に進み、賞球信号有効
フラグがセットされる。
【0177】一方、賞球信号有効信号がOFFになって
いるにも拘らず賞球信号有効信号待ちフラグがセットさ
れていないという異常状態が発生すれば、SE30によ
りNOの判断がなされてSE31に進み、賞球信号有効
信号エラーのセットがなされるとともに賞球信号有効フ
ラグをクリアする処理がなされる。
【0178】図33(A)は、払出制御用マイクロコン
ピュータの賞球信号チェック処理のプログラムを示すフ
ローチャートであり、(B)は払出制御用マイクロコン
ピュータ220の賞球払出制御動作を示すフローチャー
トである。
【0179】SE33により、賞球信号がONからOF
F(アクティブ)に変化したか否かの判断がなされ、変
化していない場合にはそのままプログラムが終了する。
一方、OFFに変化した場合にはSE34に進み、賞球
信号有効フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。この賞球信号有効フラグは、前記SE32により
セットされSE31,SE29によりクリアされるもの
である。すなわち、賞球信号有効フラグは、入賞球信号
がONになっておりかつ賞球信号有効信号がOFFにな
っている期間セットされているものである。そして賞球
信号有効フラグがセットされている場合にはSE37に
進み、賞球信号加算フラグがセットされるとともに、賞
球払出個数カウンタを「1」加算する処理がなされる。
【0180】そして、図40,図41に示したように、
賞球信号がONからOFFに切換わる度にすなわち立下
がる度に、SE33によりYESの判断がなされてSE
37の処理が繰返し実行される。そして図40,図41
に示すように、賞球信号が6回立下った後賞球信号有効
信号がONになるために、SE29により賞球信号有効
フラグがクリアされ、その結果SE34によりNOの判
断がなされてSE35に進む。SE35では、賞球信号
加算フラグがセットされているか否かの判断がなされ、
前述したようにSE37によりセットされているため
に、SE38に進み、賞球信号加算フラグのクリア,賞
球払出個数カウンタの確定,賞球払出フラグのセット,
入賞球排出フラグのセットの各処理がなされる。
【0181】その結果、図40〜図42に示すように賞
球信号が「6」である場合には、賞球払出個数カウンタ
が「6」となった時点でそのカウント値が確定されるこ
ととなる。そして、賞球信号有効信号がONになった後
にノイズ等の影響を受けて賞球信号が一時的に立下がっ
てOFFになった場合にはSE33によりYESの判断
がなされるが、前記SE28,SE29により賞球信号
有効フラグがクリアされているために、SE34により
NOの判断がなされ、SE37による賞球払出個数カウ
ンタの「1」加算処理は行なわれない。ゆえに、ノイズ
等による誤検出が防止できる。
【0182】SE35によりNOの判断がなされるとい
うことは、賞球信号有効信号がアクティブになっていな
い段階から賞球信号が出力(OFF)された場合、ある
いは、賞球信号がONからOFF(アクティブ)に変化
したにも拘らずSE37の処理が1回も実行されなかっ
たということであり、図40〜図42に示す6回の賞球
信号の立下がりの期間中1回も賞球信号有効信号のOF
Fでかつ入賞球信号のONの状態がなかったということ
である。そのような場合には、SE36に進み、賞球信
号エラーがセットされる。
【0183】そして、前記SE31やSE36によりエ
ラーセットされた場合には、警報が発生されたり、入賞
玉処理や賞球払出処理が停止されたり打球発射が停止さ
れる等の異常時制御が行なわれる。
【0184】図33(B)は、払出制御用マイクロコン
ピュータ220の賞球払出制御動作を示すフローチャー
トである。SE39により、賞球払出フラグがセットさ
れているか否かの判断がなされ、セットされていない場
合にはプログラムが終了する。この賞球払出フラグは前
記SE38によりセットされ、後述するSE44により
クリアされるものであり、セットされている場合にはS
E40に進み、賞球払出制御が実行され、SE41に進
み、賞球センサがONになっているか否かの判断がなさ
れ、ONになっていない場合には、そのままプログラム
が終了する。一方、賞球センサ(玉払出検出器187)
がONになればSE42に進み、賞球払出個数カウンタ
を「1」減算する処理がなされ、SE43に進み、賞球
払出個数カウンタが「0」になったか否かの判断がなさ
れ、なっていない場合には、プログラムが終了する。そ
の結果、この賞球払出制御動作のプログラムが複数回
(たとえば6回)実行されてSE42の減算処理が複数
回(たとえば6回)行なわれて賞球払出個数カウンタが
「0」になれば、SE44に進み、賞球払出フラグがク
リアされてプログラムが終了する。
【0185】図34は、払出制御用マイクロコンピュー
タ220の入賞球排出制御動作を示すフローチャートで
ある。SE45により、入賞球排出フラグがセットされ
ているか否かの判断がなされる。この入賞球排出フラグ
は前記SE38によりセットされSE47によりクリア
される。そして入賞球排出フラグがセットされている場
合にはSE47に進み、入賞球排出ソレノイド(入賞玉
排出ソレノイド127)ONタイマのセット,入賞球排
出チェックタイマのセット,入賞球排出フラグのクリ
ア,入賞球排出中フラグのセットの各処理がなされる。
一方、入賞球排出フラグがセットされていない場合には
SE46に進み、入賞球排出中フラグがセットされてい
るか否かの判断がなされ、セットされていない場合には
そのままプログラムが終了する。入賞球排出中フラグが
セットされている場合にはSE48に進み、入賞球排出
ソレノイドONタイマが「0」になったか否かの判断が
なされ、なっていない場合にはSE49に進み、入賞球
排出ソレノイドをONに制御し、入賞球排出ソレノイド
ONタイマを「1」減算する処理がなされる。
【0186】すなわち、払出制御用マイクロコンピュー
タ220が賞球個数信号を受取ると同時に、賞球払出制
御が実行されるとともに、入賞球排出ソレノイド(入賞
玉排出ソレノイド127)をONにして入賞玉処理装置
115の第2玉係止部130に係止されている玉を下方
に落下して抜取る制御が同時に行なわれるのである。そ
して、SE49により入賞球排出ソレノイドONタイマ
がカウントダウンされて「0」になりタイムアップした
段階でSE48によりYESの判断がなされてSE50
に進む。
【0187】SE50では、入賞球排出チェックタイマ
が「0」であるか否かの判断がなされる。この入賞球排
出チェックタイマは、前記SE47によりセットされ後
述するSE53により「1」ずつ減算されるものであ
る。そして、入賞球排出チェックタイマがまだ「0」に
なっていない場合すなわちタイムアップしていない場合
にはSE51に進み、賞球信号有効信号待ちフラグがク
リアされているか否かの判断がされる。この賞球信号有
効信号待ちフラグはSE27によりセットされSE26
によりクリアされるものであり、入賞球信号がONにな
っている間セットされているものである。そして入賞球
信号がONになっている場合にはSE51によりYES
の判断がなされてSE53に進み、入賞球排出ソレノイ
ドをOFFに制御するとともに入賞球排出チェックタイ
マを「1」減算する処理がなされる。
【0188】そしてこの入賞球排出チェックタイマは入
賞球排出ソレノイドの励磁が解除されてから実際に入賞
玉が下方に落下して入賞玉検出器122により検出され
ない所まで落下するに要する十分な時間を計時するため
のものである。ゆえに、入賞球排出ソレノイドがOFF
に制御されてからこの入賞球排出チェックタイマがタイ
ムアップして「0」になるまでの間に、正常に動作して
いる限り入賞球信号がOFFに切換わって賞球信号有効
信号待ちフラグがクリアされるはずである。その結果、
SE50によりYESの判断がなされる前の段階でSE
51によりYESの判断がなされてSE52に進み、入
賞球排出中フラグのクリア,入賞球排出ソレノイドのO
FF,入賞球排出チェックタイマのクリアの各処理がな
されるはずである。ところが、玉詰まり等により入賞球
排出ソレノイドをONにしたとしても入賞玉が下方に落
下しないという異常が発生した場合には、入賞球排出チ
ェックタイマがタイムアップしたにも拘らず依然として
入賞球信号がONになったままの状態となる。その場合
には、SE50によりYESの判断がなされてSE54
に進み、入賞球排出エラー処理がなされ、警報が発生さ
れたり入賞玉処理や賞球払出処理が停止されたり打球発
射装置の打球発射が停止制御されたりするエラー制御が
なされる。
【0189】図35,図36は、遊技制御基板199か
ら払出制御基板152への信号の伝送方法として、2ビ
ットのシリアル伝送(図28(C)参照)を採用した場
合の遊技制御用マイクロコンピュータ202の制御動作
を示すフローチャートである。
【0190】図35は入賞球検出スイッチ検出,入賞球
信号出力処理の制御動作を示し、SE55により、入賞
球検出スイッチがONになっているか否かの判断がなさ
れる。そして入賞球検出スイッチがONになっている場
合にはSE57に進み、入賞球検出スイッチONフラグ
をセットする処理がなされる。一方、入賞球検出スイッ
チがONになっていない場合にはSE56に進み、入賞
球検出スイッチONフラグをクリアする処理がなされ
る。
【0191】入賞球検出スイッチONフラグをセットす
る処理がなされた後にはSE58に進み、入賞球検出ス
イッチON判定値に達したか否かの判断がなされる。こ
れは、前記SE4と同様の処理である。次に入賞球検出
スイッチON判定値に達したと判断された場合にはSE
59に進み、SE60〜SE63の各処理がなされる。
このSE59〜SE63の処理は前記SE5〜SE9の
各処理と同じであるために、ここでは重複した説明を省
略する。
【0192】すなわち、この図35,図36に示す制御
動作では、遊技制御用マイクロコンピュータ202が払
出制御用マイクロコンピュータ20に対し入賞球信号を
出力しない。すなわち、図42に示すように、遊技制御
用マイクロコンピュータ202は、賞球信号有効信号と
賞球信号のみを払出制御用マイクロコンピュータ220
に出力するのである。
【0193】図36は、賞球信号出力処理の制御動作を
示すフローチャートである。この図36の制御動作は、
前記図30に示した賞球信号出力処理のフローチャート
と類似しており、相違点は、前記SE17により入賞球
ONタイマを「1」減算すると同時に賞球信号出力をO
Nにするのに代えて、図36のSE74では、賞球信号
ONタイマを「1」減算する処理のみがなされる。これ
は、前述したように、遊技制御用マイクロコンピュータ
202から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
し賞球信号を出力しないために、賞球信号出力ONの処
理が行なわれないためである。
【0194】さらに、SE65による賞球信号有効信号
をONに制御する動作が行なわれた後、SE66に進
み、入賞球検出スイッチONフラグがセットされている
か否かの判断がなされる。そしてセットされていればS
E68に進み、賞球信号出力をOFF(アクティブ)に
維持し、入賞球検出スイッチONフラグがセットされて
いない場合にはSE67に進み、賞球信号出力をONに
する制御がなされる。
【0195】この図35,図36の制御に従ったタイム
チャートが図42である。入賞球検出スイッチがONに
なれば、入賞球検出スイッチチェック時間が経過した後
に賞球信号有効信号がOFF(アクティブ)となり、そ
の後賞球信号が1,2,3,4,5と出力される。そし
て「6」まで出力した状態で賞球信号がOFF(アクテ
ィブ)状態すなわち立下がり状態を維持する。そして入
賞球検出スイッチがOFFに切換わると同時に賞球信号
がONに切換わる。これにより、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220は、賞球信号のONへの切換わりを検
知することにより入賞球検出スイッチがOFFに切換わ
ったことを判別することが可能となる。
【0196】図37ないし図39は、前記2ビットのシ
リアル伝送の場合の玉払出制御用マイクロコンピュータ
220の制御動作を示すフローチャートである。
【0197】図37は賞球信号有効信号チェック処理の
フローチャートであり、SE75により、賞球信号有効
信号がOFF(アクティブ)になっているか否かの判断
がなされ、なっている場合にはSE76に進み、賞球信
号有効フラグをセットする処理がなされる。一方、賞球
信号有効信号がOFF(アクティブ)になっていない場
合にはSE77に進み、賞球信号有効フラグをクリアす
る処理がなされる。
【0198】図38(A)は賞球信号チェック処理のフ
ローチャートであり、図38(B)は賞球払出制御処理
のフローチャートである。
【0199】SE78により、入賞球排出中フラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。この入賞球排
出中フラグは後述するSE94によりセットされSE1
01によりクリアされるものである。すなわち、入賞球
排出中フラグは、図42を参照して、賞球信号有効信号
がOFFからONに切換わった後賞球信号がOFFから
ONに切換わるまでの期間セットされているものであ
る。そして、SE78により、入賞球排出中フラグがセ
ットされていないと判断された場合には、SE81に進
み、賞球信号ONからOFF(アクティブ)に変化した
か否かの判断がなされ、変化していない場合にはそのま
まプログラムが終了するが、変化した場合にはSE82
に進み、賞球信号有効フラグがセットされているか否か
の判断がなされる。
【0200】そして賞球信号有効信号がOFFとなって
いる場合には賞球信号有効フラグがセットされているた
めに、SE82によりYESの判断がなされてSE85
に進み、賞球信号加算フラグがセットされるとともに、
賞球払出個数カウンタが「1」加算処理される。そし
て、図42に示すように、賞球信号が1,2,3,4,
5,6の合計6個伝送されてくる場合には、SE81に
より合計6回YESの判断がなされることとなり、その
たびに賞球信号有効信号がOFFとなっていることが条
件としてSE85による処理が実行される。その結果、
賞球払出個数カウンタが「6」となる。
【0201】そして、賞球信号が合計6個伝送されてき
た後に賞球信号有効信号がONに切換わるために、SE
77により賞球信号有効フラグがクリアされ、その結果
SE82によりNOの判断がなされてSE83に進む。
SE83では、賞球信号加算フラグがセットされている
か否かの判断がなされる。正常に動作している限りSE
85により賞球信号加算フラグがセットされているため
にSE83によりYESの判断がなされてSE84に進
み、賞球信号加算フラグのクリア,賞球払出個数カウン
タの確定,賞球払出フラグのセット,入賞球排出フラグ
のセットの各処理がなされる。
【0202】一方、賞球信号有効信号がアクティブにな
らない段階から賞球信号が出力(OFF)された場合、
あるいは、1,2,3,4,5,6の賞球信号が伝送さ
れてきている最中に1回も賞球信号有効信号がOFFに
ならなかった場合には、SE85による処理が1回も実
行されないこととなるために、そのような異常状態の場
合にはSE83によりNOの判断がなされてSE86に
進み、賞球信号エラーのセットがなされ、警報の発生や
入賞玉処理や賞球払出処理や打球発射の停止等のエラー
処理が行なわれる。
【0203】一方、SE78により入賞球排出中フラグ
がセットされていると判断された場合には、SE79に
進み、賞球信号がOFFからONに変化したか否かの判
断がなされ、変化していない場合にはそのままプログラ
ムが終了する。図42に示すように、賞球信号が合計6
個の信号を伝送し終わった後、入賞球検出スイッチがO
NからOFFに切換わると同時に賞球信号がOFFから
ONに切換わる。すると、SE79によりYESの判断
がなされてSE80に進み、入賞球排出完了フラグがセ
ットされる。
【0204】図38(B)は、賞球払出制御動作のフロ
ーチャートである。SE87により、賞球払出フラグが
セットされているか否かの判断がなされる。そして賞球
払出フラグがセットされていない場合にはそのままプロ
グラムが終了する。この賞球払出フラグは前記SE84
によりセットされ、後述するSE92によりクリアされ
るものである。すなわち、図42を参照して、賞球信号
有効信号がOFFになっている最中に正常に賞球信号が
伝送されて賞球信号有効信号がOFFからONに切換わ
ったときにこの賞球払出フラグがセットされ、伝送され
てきた賞球信号に相当する個数の景品玉が払出された段
階で賞球払出フラグがクリアされる。
【0205】賞球払出フラグがセットされている場合に
はSE88に進み、賞球払出動作制御が行なわれ、SE
89に進み、賞球センサ(玉払出検出器187)がON
になっているか否かの判断がなされ、なっていない場合
にはプログラムが終了する。一方、賞球センサがONに
なっていると判断された場合にはSE90に進み、賞球
払出個数カウンタを「1」減算する処理がなされる。次
にSE91に進み、賞球払出個数カウンタが「0」にな
ったか否かの判断がなされ、なっていない場合にはその
ままプログラムが終了する。そして、この賞球払出制御
プログラムが繰返し実行され、そのたびにSE90によ
り賞球払出個数カウンタの減算処理がなされ、その結果
賞球払出個数カウンタが「0」になればSE92に進
み、賞球払出フラグをクリアする処理がなされる。これ
により、伝送されてきた賞球個数信号に相当するだけの
景品玉の払出がなされた段階で賞球払出フラグがクリア
されて賞球払出動作が終了する。
【0206】図39は、入賞球排出制御処理のプログラ
ムを示すフローチャートである。この図39のフローチ
ャートは、前記図33に示したフローチャートと類似し
ており、ここでは主に相違点について説明する。SE9
8により、入賞球排出チェックタイマが「0」でないと
判断された場合には、SE99に進み、入賞球排出完了
フラグがセットされているか否かの判断がなされる。こ
の入賞球排出完了フラグは、前記SE80によりセット
され、後述するSE101によりクリアされるものであ
り、図42を参照して、1〜6の賞球信号の伝送が終了
した後賞球信号がOFFからONに切換わることにより
セットされるものである。
【0207】そして、この入賞球排出完了フラグがセッ
トされていない段階ではSE100に進み、入賞球排出
ソレノイドをOFFにし、入賞球排出チェックタイマを
「1」減算する処理がなされる。この入賞球排出チェッ
クタイマは図34で説明した入賞球排出チェックタイマ
と同様のものである。そして正常に動作している限り、
この入賞球排出チェックタイマが「0」となりタイムア
ップする以前の段階で入賞玉処理装置における入賞玉の
排出が完了して入賞玉排出完了フラグがセットされるた
めに、SE99によりYESの判断がなされてSE10
1に進み、入賞球排出中フラグのクリア,入賞球排出ソ
レノイドのOFF,入賞球排出チェックタイマのクリ
ア,入賞球排出完了フラグのクリアの各処理がなされ
る。ところで、玉詰まり等により、入賞球排出チェック
タイマがタイムアップしたにもかかわらず未だに入賞球
の排出が行なわれず入賞球検出スイッチがONのままの
場合には、SE98によりYESの判断がなされてSE
102に進み、入賞球排出エラー処理がなされる。
【0208】図43ないし図46は、遊技制御基板19
9から払出制御基板159に伝送されてくる信号に基づ
いて払出制御用マイクロコンピュータ220が遊技制御
用マイクロコンピュータ202の異常を判別するための
動作を示したフローチャートであり、図29ないし図4
2に示した実施の形態の変形例である。図43を参照し
て、前記SE12のステップが実行された後SE110
に進み、賞球信号有効信号がOFFになってから所定時
間T2経過したか否かの判断がなされ、経過していない
段階ではそのままプログラムが終了するが、経過した段
階でSE13に進む。一方、前記SE69のステップが
実行された後にこのSE110の判断ステップを実行し
てもよく、その場合には、この判断ステップでYESの
判断がなされた場合には前記SE70に進む。
【0209】このように構成することにより、賞球信号
有効信号がOFF(アクティブ)に切換わってからT2
時間経過した後に賞球信号出力がOFF(アクティブ)
に切換わることとなる。
【0210】次に、図41に示すように、前記SE30
によりYESの判断がなされた場合にSE111に進
み、入賞球信号がONしてから賞球信号有効信号がOF
Fするまでの時間=入賞球検出スイッチON判定値にな
るまでの時間T1 であるか否かの判断を行なう。そし
てNOの判断がなされた場合にはSE31に進むが、Y
ESの判断がなされた場合にはSE32に進む。また、
図42に示すように、前記SE75によりYESの判断
がなされた場合には、図41のSE111と同様の判断
ステップの処理を行ない、NOの判断がなされた場合に
はSE222に進み、賞球信号有効信号エラーセットの
処理がなされた後にSE77に進む。またSE111に
よりYESの判断がなされた場合にはSE76に進む。
【0211】前記SE4,SE19,SE58に示しよ
うに、入賞球信号がOFFからONに切換わった後スイ
ッチON判定値になるまでの時間T1だけ遅延して賞球
信号有効信号がONからOFFに切換わる(図46
(A)参照)。ゆえに、図43(B),(C)に示すよ
うな処理を行なって、玉払出制御用マイクロコンピュー
タ220側で、入賞球信号がONに切換わってから賞球
信号有効信号がOFFに切換わるまでの時間が前記T1
となっているか否か判別してチェックするようにし、こ
のチェックの結果T1とは異なった狂った時間になって
いれば、エラー処理を行なうようにする。
【0212】さらに、図43(D)を参照して、前記S
E33のステップが実行された後SE112に進み、賞
球信号がONからOFFに変化したその変化が最初の変
化であるか否かの判断が行なわれ、最初の変化である場
合には、SE113に進み、賞球信号有効信号がOFF
になってから賞球信号がONからOFFに変化するまで
の時間=T2 であるか否かの判断が行なわれる。そし
てYESの判断がなされた場合には前記SE34に進
む。一方、NOの判断がなされた場合には、前記SE3
6に進む。さらに、前記SE112により最初の変化で
はないと判断された場合にはSE114に進み、前回の
変化から今回の変化までの時間=賞球信号OFFタイマ
T3+賞球信号ONタイマT4 であるか否かの判断が
なされる。そしてYESの判断がなされた場合には前記
SE34に進み、NOの判断がなされた場合には前記S
E36に進む。
【0213】前記SE81のステップが実行された後に
おいても、SE112の処理が行なわれるようにしても
よく、その場合には、SE113によりYESの判断が
なされた場合にはSE82に進み、SE113によりN
Oの判断がなされた場合にはSE86に進み、SE11
4により、YESの判断がなされた場合にはSE82に
進み、NOの判断がなされた場合にはSE86に進む。
【0214】図46(A)を参照し、賞球信号有効信号
がOFFに切換わってからT2時間経過後に賞球信号が
最初にOFFに切換わる。そして、賞球信号のOFFの
持続時間がT3であり、その後賞球信号がONに切換わ
ってその持続時間がT4となっている。
【0215】そこで、図43(D)に示すように、玉払
出制御用マイクロコンピュータ220側で、前記SE1
13により前記T2の時間をチェックし、正しいか否か
判別して正しくなければエラー処理を行ない、前記SE
114により、賞球信号の前回のOFFへの変化から今
回のOFFへの変化までの時間がT3+T4となってい
るか否かチェックし、なっていない異常の場合にはエラ
ー処理を行なう。
【0216】また、図46(B)は、2ビットのシリア
ル伝送の場合、すなわち図42に対応する場合のタイミ
ングチャートである。
【0217】図44,図45は、チェックサムを利用し
て賞球個数データのチェックを行なうためのプログラム
を示すフローチャートであり、図46はその場合のタイ
ミングチャートである。
【0218】図44を参照して、前記SE7またはSE
63のステップの代わりにSE115の処理の行なう。
SE115では、賞球信号カウンタとチェックサム用カ
ウンタとに賞球個数(ベース)をセットする処理が行な
われる。
【0219】また、前記SE8,SE60の代わりにS
E116の処理が行なわれる。SE116では、賞球信
号カウンタとチェックサム用カウンタとに賞球個数
(大)をセットする処理が行なわれる。
【0220】さらに、前記SE9とSE62とのステッ
プの代わりにSE117の処理が行なわれる。このSE
117は、賞球信号カウンタとチェックサム用カウンタ
とに賞球個数(小)をセットする処理が行なわれる。
【0221】そして、前記SE11の処理が実行された
後SE118に進み、所定時間T5経過したか否かの判
断がなされ、経過していない場合には、プログラムが終
了する。一方、所定時間T5経過したと判断された場合
にはSE119に進み、チェックサム用カウンタの値を
二進数化した最下位ビットの値をチェックサムデータと
して出力するとともに、チェックサム用カウンタをクリ
アする処理が行なわれ、その後プログラムが終了する。
【0222】一方、前記SE65のステップが終了した
後においては、前記SE118,SE119の処理を行
なってもよい。その場合には、SE119の処理が行な
われた後に前記SE66に進む。
【0223】図46(C)は、前述した3ビットシリア
ル伝送でかつ入賞玉検出信号が遊技制御用マイクロコン
ピュータ202のみに入力されるタイプで、15個の賞
球個数データを伝送した場合のチェックサムデータの出
力状況を示したタイミングチャートである。15個目の
立下がりパルスからなる賞球信号が出力された後賞球信
号有効信号がONに切換わり、その切換わり時点からT
5経過した段階で(SE118参照)、チェックサムデ
ータとして1個の立下がりパルスを出力する。これは、
賞球個数データ15を二進数化すれば1111であるた
めに、その1111の最下位ビットは「1」であり、
「1」を出力するべく1個の立下がりパルスを出力する
のである。
【0224】図46(D)は、前述した2ビットのシリ
アル伝送のものにおいて、6個の賞球個数データを出力
した後のチェックサムデータの出力状況を示すタイミン
グチャートである。6個目の立下がりパルスからなる賞
球信号が出力された後賞球信号有効信号がONに切換わ
り、その切換わり時点からT5経過した段階で(SE1
18参照)、チェックサムデータが出力される。この場
合には、賞球個数データ6を二進数化すれば0110で
あるために「0」を出力することとなる。ゆえに、チェ
ックサムデータとして1個の立上がりパルスを出力する
こととなる。
【0225】図45は、前述したチェックサムデータが
遊技制御用マイクロコンピュータ220が払出制御用マ
イクロコンピュータ202に出力されてきた場合の払出
制御用マイクロコンピュータ202でのチェック動作を
示すフローチャートである。前記SE38のステップが
実行された後SE120に進み、前述した払出すべき賞
球個数をカウントする賞球払出カウンタの値を二進数化
した最下位ビットの値Kを割出す処理がなされる。たと
えば、賞球個数が15すなわち賞球払出個数カウンタの
値が「15」の場合には、それを二進数化すれば111
1であるために、その最下位ビットは「1」となる。ま
た賞球払出個数カウンタの値が「6」の場合には、それ
を二進数化すれば0110となるために、その最下位ビ
ットの値は「0」である。
【0226】次にSE121に進み、所定時間T5経過
したか否かの判断がなされる。そして未だに経過してい
ない場合にはそのままプログラムが終了するが、賞球信
号有効フラグがクリアされた時点すなわち賞球信号有効
信号がONに切換わった時点から所定時間T5経過すれ
ばSE121によりYESの判断がなされてSE122
に進み、遊技制御用マイクロコンピュータ220から入
力されたチェックサムデータと前記Kとが一致するか否
か判別する。そして一致すればそのままプログラムが終
了するが、一致しない場合には前記SE36に進み、賞
球信号エラーのセット処理がなされる。
【0227】前記SE84のステップが実行された後に
おいても、SE120,SE121,SE122の処理
を行なってもよく、その場合には、SE120によりN
Oの判断がなされた場合には前記SE86に進む。
【0228】以上説明したチェックサムによるチェック
方法においては、賞球個数データを二進数化してその最
下位ビットのみをチェックサムデータとして伝送するも
のを説明したが、その代わりに、その二進数化された賞
球個数データの下位2ビットまたは下位3ビットをチェ
ックサムデータとして伝送するようにしてもよい。その
ようにすれば、チェックサムデータのチェックによる異
常判別をより正確に行なうことができる。
【0229】次に、以上説明した実施の形態の特徴や変
形例等を以下に列挙する。 (1) 前記受光素子187により、玉を払出す玉払出
装置による玉の払出を検出する玉払出検出手段が構成さ
れている。この玉払出検出手段は、前記玉払出装置の上
手側で排出すべき玉を検出してもよく、また、前記玉払
出装置の下手側で排出された玉を検出するものであって
もよい。さらに、これらの玉自体の検出と合わせて前記
玉払出装置の払出動作を検出するようにしてもよい。
【0230】(2) 遊技制御用マイクロコンピュータ
202からなる遊技制御手段は、制御用プログラムデー
タを記憶しているプログラム記憶手段(ROM207)
と、該プログラム記憶手段に記憶されているプログラム
データに従って制御動作を行なう制御動作手段(CPU
203)と、前記プログラム記憶手段に記憶されている
プログラムデータが適正なものであるか否かを判別する
セキュリティ手段(セキュリティ回路204)とを含ん
でいる。このセキュリティ手段の働きにより、遊技制御
内容が適正でない状態で遊技が行なわれる不都合を極力
防止できる。
【0231】(3) 前記S291a,291c〜29
1k,291mにより、前記玉払出装置による玉の払出
条件の成立状況に応じて前記玉払出装置により単位時間
当りの払出個数を変動調整する払出速度調整手段が構成
されている。また、前記玉欠乏検出器67や玉検出セン
サ86a,86bにより、前記玉払出装置により払出さ
れる玉が欠乏したことを検出する玉欠乏検出手段が構成
されている。前記S204,205,207a,291
a,291c,291mにより、前記玉欠乏検出手段の
検出状況に応じて前記玉払出装置による単位時間当りの
払出個数を変動調整する払出速度調整手段が構成されて
いる。なお、払出制御回路基板152による入賞玉の排
出制御に関し、景品玉払出終了以前であれば入賞玉の排
出時期は景品玉払出開始と同時でなくてもよい。
【0232】(4) 図13に示したように、前記遊技
制御基板199からなる遊技制御手段は、遊技制御用マ
イクロコンピュータ202を有し、前記入賞玉検出器1
22からなる入賞玉検出手段からの検出出力を前記遊技
制御用マイクロコンピュータ202に入力される以前に
おいて分岐する検出出力分岐手段(スイッチ回路22
9)を有し、その検出出力分岐手段により分岐された検
出出力の一方が前記遊技制御用マイクロコンピュータに
入力されるとともに他方が払出制御回路基板152から
なる価値付与動作制御手段手段に入力されるように構成
してもよい。
【0233】図12に示したように、入賞玉検出器12
2からの検出出力がスイッチ回路229を介して遊技制
御用マイクロコンピュータ202のみに入力されるもの
において、遊技制御用マイクロコンピュータ202から
賞球個数信号D0〜D3とともに入賞玉検出信号を前記
価値付与動作制御手段(払出制御回路基板152)へ出
力するようにしてもよい。
【0234】(5) 前記遊技制御手段から前記価値付
与動作制御手段へ伝送される情報(入賞玉に対応して付
与すべき有価価値の大きさを特定する付与価値情報D0
〜D3)を4ビットのパラレル伝送で伝送するに先立っ
て、毎回ヘッダデータを伝送するようにしてもよい。こ
のヘッダデータは、たとえば「1111」等の4ビット
の信号から構成し、4ビットのパラレル伝送経路のうち
のいずれかが断線または接続不良が生じた場合にそれを
価値付与動作制御手段側で判別できるように構成しても
よい。また電源投入時等においては、前記4ビットのパ
ラレル伝送経路D0〜D3に、たとえばまずD0経路に
「1」の信号を伝送し、次にD1経路に「2」の信号を
シリアル伝送し、次にD2経路に「3」の信号をシリア
ル伝送し、最後にD3経路に「4」の信号をシリアル伝
送するようにしてもよい。このようにすれば、払出制御
用マイクロコンピュータ220側において、前記4ビッ
トの伝送経路(図12のD0〜D3)が適正に接続され
ているか否かをチェックすることが可能となる。たとえ
ば、前記D0経路が接続されているD0ポートに前記D
2経路を接続し、本来D2経路が接続されているD2ポ
ートに前記D0経路を接続するというような不正接続が
行なわれた場合には、払出制御用マイクロコンピュータ
220に入力される信号の順番は、「3,2,1,4」
の順番となり、この順番の狂いにより払出制御用マイク
ロコンピュータ220側で異常を判別することが可能と
なる。
【0235】以上のように、価値付与動作制御手段は、
前記遊技制御手段から伝送されてくる情報に基づいて異
常が発生しているか否かを判別する異常判別手段を有す
る。
【0236】なお、前述したように、入賞玉に対応して
付与すべき有価価値の大きさを特定する付与価値情報
(D0〜D3)は、パラレル伝送に限らずシリアル伝送
で行なってもよい。
【0237】また、以上の実施の形態では、弾球遊技機
自体で遊技用装置を構成したが、たとえば価値付与動作
制御手段(払出制御基板152)を遊技機設置島に設け
てもよく、その場合には、弾球遊技機と遊技機設置島の
価値付与動作制御手段とで遊技用装置が構成される。
【0238】前記入賞玉検出手段による検出出力が前記
価値付与動作制御手段の方には何ら入力されないため
に、前記入賞玉検出手段から直接価値付与動作制御手段
に入力された検出出力に基づいて価値付与動作制御手段
が独自に動作制御することができなくなり、価値付与動
作制御手段はあくまで前記遊技制御手段からの伝送情報
に基づいて動作制御することとなり、価値付与動作制御
手段の前記遊技制御手段への従属性が強まる。その結
果、前記遊技制御手段のみを検査することにより、ある
程度価値付与動作制御手段の方も掌握することが可能と
なり、検査しやすくなる。
【0239】また、付与価値情報も遊技制御手段の記憶
部に記憶されているため、遊技制御手段の検査を行なえ
ば価値付与動作制御手段に関する重要部分(価値付与の
契機と付与される価値の大きさ)を掌握できる。
【0240】
【課題を解決するための手段の具体例】前記遊技制御基
板199により、前記弾球遊技機の遊技状態を制御する
遊技制御手段が構成されている。前記始動入賞口34,
可変入賞口35,通常の入賞口42a,42bにより、
前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な入賞領域が
構成されている。入賞玉処理装置115により、前記入
賞領域に入賞した入賞玉に基づいて有価価値の付与動作
を行なうために該入賞玉を処理する入賞玉処理装置が構
成されている。該入賞玉処理装置は、入賞玉を検出する
入賞玉検出手段(入賞玉検出器122)を有する。玉払
出装置97により、玉を払出す玉払出装置が構成されて
いる。また、玉払出装置97により、有価価値の付与動
作を行なうための有価価値付与手段が兼用構成されてい
る。払出制御回路基板152により、前記玉払出装置と
前記入賞玉処理装置とを制御する払出動作制御手段が構
成されている。また、払出制御回路基板152により、
前記有価価値の付与動作を制御する価値付与動作制御手
段が兼用構成されている。
【0241】前記入賞玉処理装置は、入賞玉を保持する
入賞玉保持手段(第2玉係止部130)と、前記入賞玉
保持手段により保持されている入賞玉を排出する入賞玉
排出手段(ソレノイド127,第1玉係止部124)と
を含んでいる。そして、前記入賞玉検出手段は、前記入
賞玉保持手段により保持されている入賞玉を検出する。
また、前記入賞玉検出手段は、入賞玉の検出出力を前記
価値付与動作制御手段を介することなく前記遊技制御手
段に出力する。前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手
段からの検出出力が入力されたことを条件として該入賞
玉に対応して付与すべき有価価値の大きさを特定する付
与価値情報を前記価値付与動作制御手段に出力する(図
29,図30,図31,図35,図36の各ステッ
プ)。また価値付与動作制御手段は、前記付与価値情報
が入力されたことを条件として、その入力された付与価
値情報に従った大きさの有価価値を付与する制御を行な
う(図32(B),図33,図38の各ステップ)。ま
た、前述したように、入賞玉の排出時期は景品玉払出開
始と同時でなくてもよい。そして、前記遊技制御手段と
前記価値付与動作制御手段との間での情報通信は、前記
遊技制御手段から前記価値付与動作制御手段への一方向
通信となっている(図12,図13,図28)。また、
前記払出動作制御手段は、前記玉払出装置による玉の払
出制御に伴う景品玉の払出しの終了を待たずに前記入賞
玉排出手段による入賞玉の排出動作を開始する制御を行
なう(SE38,SE45〜SE49,SE84,SE
93〜SE97)。
【0242】前記S28,S30,S31により、前記
払出動作制御手段による入賞玉の排出動作制御が行なわ
れて前記入賞玉検出手段により入賞玉が検出されなくな
った場合に、前記付与価値情報(払出個数情報)の出力
を停止させる付与価値情報停止手段が構成されている。
【0243】前記S227dにより、前記払出動作制御
手段による入賞玉の排出動作制御が行なわれたにもかか
わらず前記入賞玉検出手段からの検出出力が停止しない
という異常状態を検出する異常検出手段が構成されてい
る。前記S228,S228b,S226c,S22
7,S227c,S226,S226b,S227bに
より、前記異常検出手段が異常を検出した場合に、前記
払出動作制御手段による入賞玉の排出動作制御を再度行
なう再排出動作制御手段が構成されている。前記S22
8,S229により、前記再排出動作制御手段による再
排出動作制御が行なわれたにもかかわらず前記遊技制御
手段からの払出個数情報の出力が停止しないという異常
が発生した場合に、その異常状態を報知する制御を行な
う異常報知制御手段が構成されている。前記再排出動作
制御手段による再排出動作に伴って異常状態が自然解消
される場合があり、その分異常状態に伴う作動停止等の
事態の発生を少なくすることができる。また、有価価値
の付与としては、景品玉の払出しに限らず、得点の付与
でもよい。すなわち、遊技状態に応じて得点が付与さ
れ、遊技終了時にその得点を特定可能な情報が記録され
た記録媒体を払出す遊技用装置であってもよい。
【0244】図28〜図46に基づいて説明したよう
に、遊技制御手段から価値付与動作制御手段への情報通
信は、前記遊技制御手段から前記価値付与動作制御手段
への一方向シリアル通信となるように構成されている。
【0245】さらに、前記SE1〜SE24,図40,
図41に示したように、前記遊技制御手段は、前記入賞
玉検出手段が入賞玉を検出したことを条件として、入賞
玉を検出した旨の入賞玉情報(入賞玉信号)と当該入賞
玉に対応して付与すべき有価価値の大きさを特定可能な
付与価値情報(賞球信号)とを前記価値付与動作制御手
段に出力する。前記SE66〜SE68,図42に示し
たように、前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段が
入賞玉を検出したことを条件として、該入賞玉に対応し
て付与すべき有価価値の大きさを特定可能な付与価値情
報(賞球信号)に当該入賞玉に対する前記入賞玉処理装
置による入賞玉の処理にかかるデータ(入賞球検出スイ
ッチのOFFに同期してONに切換わる賞球信号)を付
加し、その付加された付与価値情報を前記価値付与動作
制御手段に出力する。
【0246】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技制御手段から価値付与動作制御手段へ
の情報通信をシリアル通信にしたために、たとえばパラ
レル通信に比べて通信用信号線の本数を極力削減し得
る。また、入賞玉に基づいた価値付与動作制御を行なう
に際し、前記価値付与動作制御手段から前記遊技制御手
段への情報の送信を何ら行なうことなく価値付与動作の
ための制御が行なわれ、価値付与動作制御手段側に異常
が発生した場合に遊技制御手段が誤動作することを極力
防止し得る。しかも、入賞玉が発生した場合には、その
入賞玉が発生した旨の入賞玉情報と該入賞玉に対応して
付与すべき有価価値の大きさを特定する付与価値情報と
が遊技制御手段から価値付与動作制御手段に出力され、
価値付与動作制御手段は、その両情報が入力されたこと
を条件として前記付与価値情報に従った大きさの有価価
値を付与する制御を行なうために、遊技制御手段に異常
が発生してたとえば前記入賞玉情報を出力することなく
前記付与価値情報のみを誤って価値付与動作制御手段に
出力したとしても、価値付与動作制御手段側では、その
誤った付与価値情報に基づいた誤った価値付与制御を行
なうことが極力防止し得る。
【0247】請求項2に関しては、遊技制御手段から価
値付与動作制御手段への情報通信をシリアル通信にした
ために、たとえばパラレル通信に比べて通信用信号線の
本数を極力削減し得る。また、入賞玉に基づいた価値付
与動作制御を行なうに際し、前記価値付与動作制御手段
から前記遊技制御手段への情報の送信を何ら行なうこと
なく価値付与動作制御が可能となり、価値付与動作制御
手段側に異常が発生した場合に遊技制御手段が誤動作す
ることを極力防止し得る。しかも、入賞玉が発生した場
合には、その入賞玉に対応して付与すべき有価価値の大
きさを特定する付与価値情報に該入賞玉に対する前記入
賞玉処理装置による入賞玉処理にかかるデータが付加さ
れ、その付加された付与価値情報が価値付与動作制御手
段に伝送されてくるために、価値付与動作制御手段側で
は、付与価値情報に付加された入賞玉処理にかかるデー
タを手掛りに遊技制御手段側の異常の有無を判定しやす
くなる。すなわち、ただ単なる付与価値情報に比べて入
賞玉処理にかかるデータが付加されている分、価値付与
動作制御手段が入手し得る情報量が増えるのであり、そ
れだけ価値付与動作制御手段側において遊技制御手段側
の異常の有無を判定する材料が増えることとなる。その
結果、遊技制御手段側に異常が発生した場合に価値付与
動作制御手段側において適切な対応をとりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体
正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】遊技盤の裏面構造を示す背面図である。
【図4】機構板を示す全体図である。
【図5】玉払出装置およびその周辺機器を示す構成図で
ある。
【図6】玉払出装置の縦断面図である。
【図7】入賞玉処理装置の構造図である。
【図8】機構板の下部背面を覆う通路カバー体の分解斜
視図である。
【図9】機構板に取付けられる払出制御回路基板ボック
スの取付構造を示す分解斜視図である。
【図10】玉払出装置の分解図である。
【図11】玉払出装置の断面図である。
【図12】本発明に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【図13】本発明に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【図14】本発明に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【図15】ターミナル基板と遊技制御基板と賞球玉貸制
御基板とインタフェース基板と各種周辺機器との配線接
続状態を示す結線図である。
【図16】入賞玉に基づいた景品玉の払出動作を示すタ
イミングチャートである。
【図17】入賞玉に基づいた景品玉の払出動作を示すタ
イミングチャートである。
【図18】カードユニット制御用マイクロコンピュータ
の制御動作を示すフローチャートである。
【図19】カードユニット制御用マイクロコンピュータ
の制御動作を示すフローチャートである。
【図20】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図21】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図22】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図24】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図25】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図26】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図27】インターバル時間データテーブルを示す図で
ある。
【図28】本発明の制御回路の他の例を示すブロック図
である。
【図29】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図30】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図31】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図32】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図33】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図34】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図35】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図36】遊技制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図37】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図38】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図39】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図40】払出制御動作のための各信号の出力タイミン
グチャートである。
【図41】払出制御動作のための各信号の出力タイミン
グチャートである。
【図42】払出制御動作のための各信号の出力タイミン
グチャートである。
【図43】異常判定のための制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図44】異常判定のための制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図45】異常判定のための制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図46】払出制御動作のための各信号の出力タイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1は弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機、32は遊技領
域、35は可変入賞球装置、33は可変表示装置、34
は入賞領域の一例の始動口、42a,42bは入賞領域
の一例の通常入賞口、115は入賞玉処理装置、97は
玉払出装置、127はソレノイド、124は第1玉係止
部、130は入賞玉保持手段の一例の第2玉係止部、1
22は入賞玉検出手段の一例の入賞玉検出器、152は
払出動作制御手段の一例の払出制御回路基板、199は
遊技制御手段の一例の遊技制御基板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機を含む遊技用装置であって、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な入賞領域
    と、 該入賞領域に入賞した入賞玉に基づいて有価価値の付与
    動作を行なうために該入賞玉を処理する入賞玉処理装置
    と、 前記有価価値の付与動作の制御を行なう価値付与動作制
    御手段とを含み、 前記入賞玉処理装置は、入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段を有し、 前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段が入賞玉を検
    出したことを条件として、入賞玉を検出した旨の入賞玉
    情報と当該入賞玉に対応して付与すべき有価価値の大き
    さを特定可能な付与価値情報とを前記価値付与動作制御
    手段に出力し、 前記価値付与動作制御手段は、前記入賞玉情報と前記付
    与価値情報とが入力されたことを条件として、該付与価
    値情報に従った大きさの有価価値を付与する制御を行な
    い、 前記遊技制御手段と前記価値付与動作制御手段との間で
    の情報通信を、前記遊技制御手段から前記価値付与動作
    制御手段への一方向シリアル通信としたことを特徴とす
    る、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が行なわ
    れる弾球遊技機を含む遊技用装置であって、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な入賞領域
    と、 該入賞領域に入賞した入賞玉に基づいて有価価値の付与
    動作を行なうために該入賞玉を処理する入賞玉処理装置
    と、 前記有価価値の付与動作の制御を行なう価値付与動作制
    御手段とを含み、 前記入賞玉処理装置は、入賞玉を検出する入賞玉検出手
    段を有し、 前記遊技制御手段は、前記入賞玉検出手段が入賞玉を検
    出したことを条件として、該入賞玉に対応して付与すべ
    き有価価値の大きさを特定可能な付与価値情報に当該入
    賞玉に対する前記入賞玉処理装置による入賞玉処理にか
    かるデータを付加し、その付加された付与価値情報を前
    記価値付与動作制御手段に出力し、 前記価値付与動作制御手段は、前記付与価値情報が入力
    されたことを条件として、該付与価値情報に従った大き
    さの有価価値を付与する制御を行ない、 前記遊技制御手段と前記価値付与動作制御手段との間で
    の情報通信は、前記遊技制御手段から前記価値付与動作
    制御手段への一方向シリアル通信としたことを特徴とす
    る、遊技用装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000070447A (ja) * 1999-09-20 2000-03-07 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2008200535A (ja) * 2008-05-29 2008-09-04 Sankyo Co Ltd 遊技機

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