JPH10116771A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH10116771A
JPH10116771A JP8270632A JP27063296A JPH10116771A JP H10116771 A JPH10116771 A JP H10116771A JP 8270632 A JP8270632 A JP 8270632A JP 27063296 A JP27063296 A JP 27063296A JP H10116771 A JPH10116771 A JP H10116771A
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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    • G03F7/70866Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースライン量等の露光条件のキャリブレー
ションを行うのに使用される基準部材の熱変形を抑え、
その露光条件のキャリブレーションを常に高精度に行
う。 【解決手段】 アライメントセンサ用の基準マーク17
A,17Bが形成された基準部材としての基準マーク部
材8の底部に冷却配管24Cを設け、外部の温調装置か
ら冷却液を冷却配管24Cに循環させる。基準マーク部
材8の底部に基準マーク部材8の温度を計測するための
温度センサ25A,25Bを設け、温度センサ25A,
25Bの計測値が所定の目標値になるように冷却コイル
24Cに供給する冷却液の温度等を制御する。基準マー
ク部材8の温度をほぼ一定にすることによって基準マー
ク部材8の熱変形を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
マスク上のパターンを感光基板上に転写するために使用
される露光装置に関し、更に詳しくは、例えばアライメ
ントセンサのベースライン量等の露光条件のキャリブレ
ーションを行う機能を備えた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体素子等を製造する際
に、マスクとしてのレチクル(又はフォトマスク等)の
パターンを投影光学系を介して感光基板としてのウエハ
(又はガラスプレート等)上に転写するためのステッパ
ー等の投影露光装置が使用されている。このような投影
露光装置では、レチクルのパターンを既にそれまでの工
程でウエハ上の各ショット領域に形成された回路パター
ンにそれぞれ正確に重ね合わせて露光するために、種々
の露光条件の設計値からのずれ量の計測、即ちキャリブ
レーション(較正)を正確に行う必要がある。本明細書
における「キャリブレーション」には、その露光条件の
高精度な計測も含むものとする。
【0003】そのキャリブレーションの対象となる露光
条件の一つに、ウエハ上の位置合わせ用マークとしての
ウエハマークの位置検出を行うために使用されるアライ
メントセンサの所謂ベースライン量がある。このベース
ライン量は、アライメントセンサの計測中心と、レチク
ルのパターン中心を投影光学系を介してウエハ上に投影
した像との相対的な間隔であり、アライメントセンサの
計測値に対してそのベースライン量の補正を行うことに
よって、ウエハの各ショット領域の中心をそのパターン
中心の像に正確に合わせ込んで露光を行うことができ
る。
【0004】従来よりそのベースライン量のキャリブレ
ーションを行うために、ウエハを位置決めするためのウ
エハステージ上に複数の基準マークが形成された基準マ
ーク部材が設置されている。そして、レチクル上に形成
されたレチクルアライメントマークと基準マーク部材上
の対応する基準マークとを合わせた状態で、基準マーク
部材上の別の基準マークの位置をアライメントセンサに
より計測することで、ベースライン量が求められる。
【0005】また、それ以外にキャリブレーションが必
要な露光条件としては、投影光学系の倍率誤差を含むレ
チクルの倍率誤差等もある。レチクルの倍率誤差とは、
レチクルに描画されたパターンの設計値からのずれ量を
意味し、レチクルの倍率誤差は、レチクルに形成された
複数の評価用パターンの像をウエハステージ上に投影し
た状態で、ウエハステージに設けられた基準開口板を介
して各評価用パターン像の位置を計測することによって
計測できる。即ち、基準開口板には例えばスリット状の
開口が形成され、ウエハステージを駆動することによっ
て基準開口板の開口でそれら評価用パターン像を走査
し、その開口を通過した光束を光電検出器で受光するこ
とによって、それら評価用パターン像の位置が検出さ
れ、複数の評価用パターン像の位置関係よりレチクルの
倍率誤差が求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、露光工程中に基準マーク部材や基準開口板等
の基準部材の位置が変化すると、ベースライン量やレチ
クルの倍率誤差等の露光条件のキャリブレーションが正
確に行われなくなる。そのため、それらの基準部材はで
きるだけ位置ずれしないように保持されている。
【0007】しかしながら、投影露光装置に搬送された
各ウエハは、露光に際し露光光による照射エネルギーに
より昇温し、それに伴ってウエハステージ上の基準部材
の温度も上昇して熱変形が起こる。更に、ウエハステー
ジには、リニアモータ等の駆動装置や各種センサ等の熱
源も組み込まれているため、これらの熱源の影響によっ
ても基準部材の熱変形が生じることがある。このように
基準部材が熱変形すると、複数の基準マークの間隔が変
化したり、基準となる開口の位置が変化したりして、露
光条件のキャリブレーションが正確に行われなくなり、
ひいては重ね合わせ精度が低下するという不都合があ
る。
【0008】また、熱変形を少なくするために、基準部
材は例えば石英ガラスや、低膨張率のガラスセラミック
ス(例えばショット社製の商品名ゼロデュア等)のよう
な低膨張率の材料より形成されている。しかしながら、
最近の半導体素子の集積度は益々高まり、必要な重ね合
わせ精度も益々高くなっているため、基準部材として、
そのような低膨張率の材料を使用しても、基準部材の熱
変形によって所望の重ね合わせ精度が得られなくなりつ
つある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、ベースライン量
等の露光条件のキャリブレーション用の基準部材の熱変
形を抑制して、その露光条件のキャリブレーションを常
に高精度に行うことができる露光装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による露光装置
は、露光光(IL)のもとでマスクパターン(1)が転
写される感光基板(5)を位置決めするための基板ステ
ージ(6)と、この基板ステージ上に固定された基準部
材(8)とを備え、この基準部材を用いて所定の露光条
件のキャリブレーションが行われる露光装置において、
基準部材(8)の温度を制御する温度制御手段(20,
24A〜24C)を設けたものである。
【0011】斯かる本発明の露光装置によれば、基準部
材(8)の温度を温度制御手段(20,24A〜24
C)により例えばほぼ一定の状態に制御することで、基
準部材(8)の熱変形が抑えられる。これにより、その
所定の露光条件のキャリブレーションを常に高精度に行
うことができる。この場合、基準部材(8)の温度を計
測する温度計測手段(25A,25B)を設け、この温
度計測手段で計測される温度に基づいて温度制御手段
(20,24A〜24C)は基準部材(8)の温度を制
御することが望ましい。例えば温度計測手段(25A,
25B)により計測される基準部材(8)の温度が所望
の値になるように制御することで、基準部材(8)の温
度を常にその所望の値に維持することができる。
【0012】また、感光基板(5)上の位置合わせ用マ
ークの位置を検出するアライメントセンサ(12Y,1
3)が設けられている場合、その基準部材の一例は、所
定の基板上にそのマスクパターン用の基準マーク(17
A,17B)及びアライメントセンサ(12Y,13)
用の基準マーク(15X,15Y,16X,16Y)が
形成された基準マーク部材(8)であり、そのキャリブ
レーションの対象となる所定の露光条件の一例は、その
マスクパターンの基板ステージ(6)上での転写位置と
アライメントセンサ(12Y,13)の計測中心との相
対間隔(ベースライン量)である。温度制御手段(2
0,24A〜24C)によって基準マーク部材(8)の
温度をほぼ一定に制御することによって、アライメント
センサ(12X,13)のベースライン量のキャリブレ
ーションが常に高精度に行われ、このベースライン量に
基づいて、そのマスクパターンが感光基板(5)上に高
い重ね合わせ精度で転写される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による露光装置の実
施の形態の一例につき図面を参照して説明する。本例
は、ステッパー型の投影露光装置に本発明を適用したも
のである。図1は、本例の投影露光装置を示す一部を切
り欠いた概略構成図であり、この図1において、露光時
に光源、レチクル上の照度分布を均一化するフライアイ
レンズ、露光光のレチクル上の視野を規定する視野絞
り、及びコンデンサレンズ等を含む照明光学系ELから
射出される露光光ILは、レチクル1上に均一な照度分
布で照射される。露光光ILのもとで、レチクル1上の
パターンの像が投影光学系4を介して投影倍率β(βは
1/4、又は1/5等)でウエハ5の各ショット領域に
転写される。露光光ILとしては、水銀ランプの紫外域
の輝線(g線、i線等)、KrFエキシマレーザ光やA
rFエキシマレーザ光、あるいは銅蒸気レーザやYAG
レーザの高調波等が使用される。以下、投影光学系4の
光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な2次元平面
内で図1の紙面に平行にX軸、図1の紙面に垂直にY軸
を取って説明する。
【0014】レチクル1はX方向、Y方向、及び回転方
向に微動可能なレチクルステージ2上に載置されてい
る。レチクルステージ2のX方向及びY方向の端部に
は、外部のX軸用のレーザ干渉計3X及びY軸用の2つ
のレーザ干渉計(不図示)からのレーザビームをそれぞ
れ反射する移動鏡3XM及び3YMが固定されている。
X軸用のレーザ干渉計3X及び移動鏡3XMによりレチ
クルステージ2のX座標が計測され、Y軸用の2つのレ
ーザ干渉計及び移動鏡3YMによりレチクルステージ2
のY座標及び回転角が計測される。これらのレーザ干渉
計の計測値は主制御系9に供給され、主制御系9はそれ
らの計測値に基づいて不図示のステージ駆動系を介して
レチクルステージ2の位置決め動作を制御する。また、
レチクル1上にはレチクルのアライメント用のレチクル
アライメントマークが形成されている。
【0015】図2は、レチクル1の平面図を示し、この
図2において、レチクル1のパターン領域PAを囲む遮
光帯TAのX方向の外側に近接して、1対の十字状のレ
チクルアライメントマークRMA,RMBが形成されて
いる。レチクルアライメントマークRMA,RMBの中
央がレチクル1のパターン中心RCに設定されている。
【0016】図1に戻り、図2のレチクルアライメント
マークRMA及びRMBに対応してレチクル1の上方
に、それぞれレチクルアライメント顕微鏡11A及び1
1Bが配置されている。本例のレチクルアライメント顕
微鏡11A及び11Bは、それぞれ露光光ILと同じ波
長の照明光のもとで、レチクルアライメントマークRM
A及びRMBと対応する後述の基準マークとの像を撮像
する顕微鏡であり、この撮像信号を処理することによっ
てレチクル1のアライメントが行われる。
【0017】一方、ウエハ5は不図示のウエハホルダを
介してX方向及びY方向に移動自在、且つZ方向及び回
転方向に微動可能なウエハステージ6上に載置されてい
る。ウエハステージ6によりウエハ5の各ショット領域
の中心をレチクル1のパターン中心の像の位置に移動す
る動作と、露光動作とがステップ・アンド・リピート方
式で繰り返されて、レチクル1のパターン像が順次ウエ
ハ5上の各ショット領域に転写される。また、ウエハス
テージ6のX方向及びY方向の端部には、外部のX軸用
のレーザ干渉計7X、及びY軸用の2つのレーザ干渉計
(不図示)からのレーザビームをそれぞれ反射する移動
鏡7XM及び7YMが固定されている。X軸用のレーザ
干渉計7X及び移動鏡7XMによりウエハステージ6の
X座標が計測され、Y軸用の2つのレーザ干渉計及び移
動鏡7YMによりウエハステージ6のY座標及び回転角
が計測される。これらのレーザ干渉計の計測値は主制御
系9に供給され、主制御系9はそれらの計測値に基づい
て不図示のリニアモータ等のステージ駆動系を介してウ
エハステージ6の位置決め動作を制御する。
【0018】また、ウエハ5上の各ショット領域には位
置合わせ用のウエハマークが形成されており、これらの
ウエハマークの位置が後述のアライメントセンサにより
計測される。この計測結果によって例えば所謂エンハン
スト・グローバル・アライメント(EGA)方式で各シ
ョット領域の配列座標が決定され、これらの配列座標を
アライメントセンサのベースライン量で補正した座標に
基づいてウエハステージ6を駆動することによって、各
ショット領域の中心がそれぞれレチクル1のパターン中
心の像に合致する。
【0019】本例の投影露光装置には、ウエハマークの
位置検出用として、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式
で且つLIA(Laser Interferometric Alignment)方式
のY軸のアライメントセンサ12Y、LIA方式の不図
示のX軸のアライメントセンサ、及びオフ・アクシス方
式で且つFIA(Field Image Alignment)方式のアライ
メントセンサ13が設置されている。LIA方式とは、
回折格子状のウエハマークに対して可干渉で僅かに周波
数の異なる1対のレーザビームを照射し、そのウエハマ
ークから同一方向に発生する例えば1対の回折光からな
るヘテロダインビームを光電変換して得られるビート信
号の位相に基づいて、そのウエハマークの位置を検出す
る方式である。FIA方式とは、ハロゲンランプ等から
の比較的広い波長域の照明光でウエハマークを照射して
得られた像を画像処理して、そのウエハマークの位置を
検出する方式である。
【0020】先ず、LIA方式のY軸のアライメントセ
ンサ12Yの内部のヘテロダインビーム生成系からは、
ウエハ5に塗布されたフォトレジストに非感光性の波長
域で、且つ周波数が僅かに異なる1対のレーザビームA
L1が射出される。レーザビームAL1は、アライメン
トセンサ12Yから射出された後、ミラーM1により下
方に曲げられて投影光学系4に入射し、投影光学系4を
通過したレーザビームAL1は、ウエハ5上の各ショッ
ト領域に付設された回折格子状のY軸用のウエハマーク
(不図示)に照射される。そのウエハマークからの1対
の回折光は、投影光学系PL及びミラーM1を介してア
ライメントセンサ12Y内の光電変換素子に入射し、こ
の光電変換素子よりウエハビート信号が出力される。ま
た、アライメントセンサ12Yからは参照ビート信号も
出力され、ウエハビート信号及び参照ビート信号は主制
御系9に供給される。
【0021】主制御系9は、ウエハビート信号と参照ビ
ート信号との位相差が例えば0になるようにウエハステ
ージ6を駆動し、そのときのウエハステージ6のレーザ
干渉計によって計測されるY座標がそのウエハマークの
Y座標となる。なお、上述のようにX軸用のLIA方式
のアライメントセンサも設置されており、このX軸のア
ライメントセンサによりX軸のウエハマークのX座標が
計測される。
【0022】次に、FIA方式のアライメントセンサ1
3から射出されたウエハ5上のフォトレジストに非感光
性の照明光AL3は、直接ウエハ5上の検出対象のショ
ット領域のウエハマークに照射される。このウエハマー
クからの反射光は、アライメントセンサ13の内部の所
定の指標マークが形成された指標マーク板上で一度ウエ
ハマークの像を形成する。そして、その指標マーク板を
通過した照明光AL3が、アライメントセンサ13内の
2次元CCD等の撮像素子上にそのウエハマーク及び指
標マークの像を結像する。その撮像素子からの撮像信号
は主制御系9に供給され、主制御系9は、そのウエハマ
ークの像とその指標マークの像との位置ずれ量、及びそ
のときのウエハステージ6の座標より、そのウエハマー
クのX座標、又はY座標を算出する。
【0023】さて、本例の投影露光装置のウエハステー
ジ6上には、上述のアライメントセンサのベースライン
量のキャリブレーションを行うために、複数の基準マー
クが形成された基準マーク部材8が固定されている。基
準マーク部材8は、Y方向に長い矩形の平板状の光透過
性の基板上に、例えばクロム膜の蒸着によって各種の基
準マークを形成したものである。基準マーク部材8の基
板としては、例えば低膨張率の石英ガラスが使用でき
る。基準マーク部材8の表面の高さはウエハ5の表面と
同じになるように設定されている。
【0024】図3は、基準マーク部材8の斜視図を示
し、この図3に示すように、基準マーク部材8の−X方
向の端部には、図1のLIA方式のY軸のアライメント
センサ12Y用の、Y方向に所定ピッチの回折格子状の
基準マーク16Yが形成されている。また、LIA方式
のX軸のアライメントセンサに対応して、基準マーク部
材8の+Y方向の端部にはX軸用の回折格子状の基準マ
ーク16Xが形成されている。更に、基準マーク部材8
の−Y方向の端部には、図1のFIA方式のアライメン
トセンサ13用の、X方向に所定ピッチの回折格子状の
基準マーク15X、及びこの基準マーク15Xを90°
回転した形状のY軸の基準マーク15Yが形成されてい
る。
【0025】図6は、FIA方式のアライメントセンサ
13用のX軸の基準マーク15Xの拡大平面図を示し、
この図6において、基準マーク15XはY方向に伸びた
遮光パターンをX方向に一定のピッチPで配列したライ
ン・アンド・スペースパターンからなる。本例では、L
IA方式のアライメントセンサ用の基準マーク16X
も、その基準マーク15Xと同様にピッチPのライン・
アンド・スペースパターンである。
【0026】図3に戻り、基準マーク部材8の基準マー
ク16Yの内側に近接して、枠状の基準マーク17Bが
形成され、基準マーク部材8の+X方向の端部には基準
マーク17Bに対応した基準マーク17Aが形成されて
いる。これらの基準マーク17A,17Bは同一形状で
あり、それぞれ図1のレチクルアライメント顕微鏡11
A,11B用の基準マークである。
【0027】図5は、一方の基準マーク17Aを示す拡
大平面図であり、この図5において、基準マーク17A
は所定ピッチd1で形成された1対のY方向に伸びた遮
光パターン18XA,18XBと、これらの遮光パター
ンからX方向に間隔d2だけ離れた1対のY方向に伸び
た同様の遮光パターン18XC,18XDと、これらの
遮光パターン18XA〜18XDをこれらの中心の周り
に90°回転した4本の遮光パターン18YA〜18Y
Dとから構成されている。
【0028】図3において、基準マーク17A,17B
の例えば中心が基準点KCとなり、この基準点KCに対
して他のX軸の基準マーク15X,16XのX方向への
位置ずれ量、及びY軸の基準マーク15Y,16YのY
方向への位置ずれ量が予め正確に計測されている。そし
て、これらの位置ずれ量が設計値として例えば図1の主
制御系9の記憶部に記憶されている。
【0029】図1に戻り、基準マーク部材8の底部のウ
エハステージ6の内部には、外部の露光用の光源(不図
示)からの露光光の一部を導くための光ガイド19Aの
端部が設置され、後述のベースライン量のキャリブレー
ションを行う際には、光ガイド19Aの端部から露光光
ILと同じ波長の照明光IL1が射出される。この照明
光IL1は、レンズ19Bによって集光されてハーフミ
ラー19Cに入射し、ハーフミラー19Cで反射された
照明光が基準マーク部材8の基準マーク17B(図3参
照)を底部から照明し、ハーフミラー19Cを透過した
照明光がミラー19Dで反射されて基準マーク17A
(図3参照)を底部から照明する。
【0030】本例においても、ウエハ5は、露光光IL
の照射によって照射エネルギーを吸収し、この照射エネ
ルギーがウエハホルダ等を介して基準マーク部材8に伝
達されると共に、ウエハステージ6の駆動系等で発生す
る熱エネルギーも基準マーク部材8に伝達されるため、
何らかの対策を施さないと基準マーク部材8の温度は上
昇することになる。そこで、基準マーク部材8の温度上
昇を抑えるために、本例の基準マーク部材8の底部には
密着する状態で内部を冷却液が流れる冷却コイル24C
が設置されている。
【0031】この冷却コイル24Cの一方の端部は、可
撓性を有する断熱配管24Aを介してウエハステージ6
の外部の温調装置20に接続され、他方の端部も可撓性
を有する断熱配管24Bを介して温調装置20に接続さ
れている。温調装置20により温度制御された冷却液
は、断熱配管24Aを介して冷却コイル24Cに導入さ
れ、基準マーク部材8の熱を吸収した冷却液は、断熱配
管24Bを介して温調装置20に戻り、そこで再び温調
されて冷却コイル24Cに戻される。
【0032】図4は基準マーク部材8の底面図であり、
この図4において、冷却コイル24Cは基準マーク部材
8の底面のほぼ全面に均一に接するように蛇行して配置
されている。但し、基準マーク部材8上の基準マーク1
7A,17Bが図1の照明光IL1によって照明される
ように、冷却コイル24Cは基準マーク17A,17B
の底部を避ける形状で配置されている。また、基準マー
ク部材8の温度を検出するための温度センサ25A,2
5Bが、基準マーク部材8の底部のY方向の両端に取り
付けられている。温度センサ25A,25Bの温度の計
測値は図1の温調装置20に供給されており、温調装置
20は温度センサ25A,25Bで計測される温度の平
均値が予め定められた所定の目標温度になるように、冷
却コイル24C内に供給する冷却液の温度及び流量を制
御する。その目標温度としては、例えば本例の投影露光
装置を露光しない状態で暫く放置しておいたときの温度
センサ25A,25Bの計測値の平均値が使用される。
【0033】その冷却コイル24Cに供給される冷却液
としては例えば水が使用できる。また、冷却コイル24
Cの材料としては、銅、若しくは熱伝導率の高いステン
レスのような高熱伝導率の金属、又は高熱伝導率の樹脂
等が使用できる。一方、断熱配管24A及び24Bとし
ては、熱伝導率の低い合成ゴムや合成樹脂等の可撓性の
ある材料が使用できる。なお、冷却コイル24Cに冷却
液の代わりに、例えば冷却された空気のような気体を供
給するようにしてもよい。その他に、基準マーク部材8
の温度を例えばペルティエ素子等の熱電素子を使用して
下げるようにしてもよい。
【0034】また、図1において、投影光学系4の左右
の側面に近接して、ウエハ5の表面のZ方向の位置(焦
点位置)を検出するための送光光学系14A、及び受光
光学系14Bからなる斜入射方式の焦点位置検出系が備
えられている。この焦点位置検出系からのウエハ5の焦
点位置に関する情報は主制御系9に供給され、主制御系
9はその情報に基づいてウエハステージ6の高さ及び傾
斜角を制御する。
【0035】次に、本例のLIA方式のアライメントセ
ンサ、及びFIA方式のアライメントセンサ13のベー
スライン量のキャリブレーションを行う動作の一例につ
き説明する。この場合、図1において、基準マーク部材
8の基準マーク17A,17Bの中央の基準点KC(図
3参照)が投影光学系4の光軸AXにほぼ合致するよう
にウエハステージ6が位置決めされる。この状態で、光
ファイバ束19Aを介した照明光IL1によって、基準
マーク部材8の基準マーク17A,17Bが底部から照
明され、基準マーク17A,17Bを通過した照明光I
L1が、投影光学系4を介してそれぞれ図2のレチクル
アライメントマークRMA及びRMBを含む領域を照明
する。照明光IL1は、露光光ILと同じ波長であるた
め、レチクルアライメントマークRMA及びRMBの形
成面に基準マーク17A,17Bの像が形成される。
【0036】そして、図2のレチクルアライメントマー
クRMA及びRMBを含む領域を通過した照明光IL1
は、それぞれ図1のレチクルアライメント顕微鏡11
A,11B内の2次元の撮像素子上に、基準マーク17
A及び17B、並びに対応するレチクルアライメントマ
ークRMA及びRMBの像を形成する。それらの撮像素
子の撮像信号は主制御系9に供給され、主制御系9では
供給された撮像信号より、基準マーク17Aに対するレ
チクルアライメントマークRMAの位置ずれ量、及び基
準マーク17Bに対するレチクルアライメントマークR
MBの位置ずれ量を求める。そして、主制御系9ではこ
れらの位置ずれ量がレチクルアライメントマークRMA
及びRMBで対称になるように、図1のレチクルステー
ジ2を駆動してレチクルアライメントを行う。これによ
って、図3に示すように、基準マーク部材8の基準点K
Cと図2のレチクル1のパターン中心RCの像RCWと
は実質的に合致する。
【0037】次に、そのようにレチクルアライメントが
行われた状態で、図1のLIA方式のY軸のアライメン
トセンサ12Yによって図3の基準マーク部材8上のY
軸の基準マーク16Yの位置検出を行う。そして、例え
ばアライメントセンサ12Yからのウエハビート信号と
参照ビート信号との位相差が0になるように、ウエハス
テージ6をY方向に駆動したときのY方向への駆動量Δ
LIA を求める。この際に、基準マーク17A,17B
の中央の基準点KCと基準マーク16YとのY方向の間
隔BYLIA は予め正確に求められており、この間隔BY
LIA に計測された駆動量ΔYLIA を加算することで、ア
ライメントセンサ12YのY方向のベースライン量が求
められる。同様に、LIA方式のX軸のアライメントセ
ンサのX方向へのベースライン量は、基準マーク16X
の位置検出を行うことによって求められる。
【0038】また、上述のようにレチクルアライメント
が行われた状態で、図1のFIA方式のアライメントセ
ンサ13によって図3の基準マーク部材8上のX軸の基
準マーク15X、及びY軸の基準マーク15Yの位置検
出を行う。そして、基準マーク15X、及び基準マーク
15Yの対応する指標マークからの位置ずれをウエハス
テージ6上に換算した値ΔXFIA 及びΔYFIA を求め
る。この際に、基準点KCと基準マーク15XとのX方
向の間隔BXFIA 、及び基準マーク15YとのY方向の
間隔BYFIA は予め正確に求められており、これらの間
隔BXFIA 及びBYFIA にそれぞれ計測された値ΔX
FIA 及びΔYFIA を加算することで、アライメントセン
サ13のX方向及びY方向のベースライン量が求められ
る。以上のように基準マーク部材8上の基準マークの位
置検出を行うことによって、アライメントセンサ12
Y,13等のベースライン量の正確な計測であるキャリ
ブレーションが完了する。
【0039】この場合、本例の基準マーク部材8の底部
には内部を冷却液が流れる冷却コイル24Cが配置さ
れ、基準マーク部材8に取り付けられた温度センサ25
A,25Bの計測値に基づいて温調装置20が、基準マ
ーク部材8の温度が常に所定の目標温度になるようにそ
の冷却液の温度及び流量を制御している。従って、基準
マーク部材8の温度がほぼ一定温度に維持されるため、
基準マーク部材8の熱変形は生ずることがなく、LIA
方式のアライメントセンサ、及びFIA方式のアライメ
ントセンサ13のベースライン量のキャリブレーション
が常に正確に行われる。そして、そのように正確に求め
られたベースライン量に基づいて、対応するアライメン
トセンサの計測値の補正を行うことによって、レチクル
1のパターン像がウエハ5上の各ショット領域に高い重
ね合わせ精度で転写できる。
【0040】なお、上述の実施の形態では、ウエハステ
ージ6の内部からの照明光で基準マーク部材8上の基準
マーク17A,17B、及び対応するレチクルアライメ
ントマークRMA,RMBを照明している。それ以外
に、例えば図1において、レチクル1の上方に退避自在
にハーフミラーを設け、このハーフミラーを介して露光
光ILでレチクルアライメントマークRMA,RMB、
及び基準マーク部材8上の対応する基準マークを照明
し、これら基準マーク及びレチクルアライメントマーク
RMA,RMBからの露光光を対応するレチクルアライ
メント顕微鏡で受光することによって、レチクルアライ
メントを行うようにしてもよい。
【0041】また、上述の実施の形態では、基準マーク
部材8の温度を計測するための温度センサ25A,25
Bが基準マーク部材8の底部に配置されているが、必ず
しも基準マーク部材8に接触、又は近接して温度センサ
を設ける必要はない。このように基準マーク部材8に接
触、又は近接した温度センサを設けない場合には、温調
装置20から冷却コイル24C中に一定温度の冷却液を
供給すればよい。この場合、温調装置20の冷却液の供
給口の近くに冷却液の温度を計測するための温度センサ
を設置し、その温度センサの測定値に基づいてその冷却
液の温度を制御するようにしてもよい。
【0042】また、上述の実施の形態においては、アラ
イメントセンサとしてTTL方式で且つLIA方式のア
ライメントセンサ、及びオフ・アクシス方式で且つFI
A方式のアライメントセンサ13が使用されているが、
それ以外にTTL方式、又はオフ・アクシス方式で且つ
LSA(レーザ・ステップ・アライメント)方式のアラ
イメントセンサを使用する場合でも、温度制御された基
準マーク部材を使用することによってベースライン量の
キャリブレーションが正確に行われる。更に、TTR
(スルー・ザ・レチクル)方式のアライメントセンサを
使用する場合であっても、温度制御された基準マーク部
材を使用することによってベースライン量のキャリブレ
ーションが正確に行われる。
【0043】また、上述の実施の形態ではベースライン
量のキャリブレーションを行う場合に本発明を適用した
ものであるが、例えば投影倍率の誤差を含めたレチクル
の倍率誤差等のキャリブレーションを行う場合にも本発
明が適用できる。図7(a)はレチクルの倍率誤差の計
測を行う場合に、投影露光装置のウエハステージに設け
られる空間像の計測センサの一例を示し、この図7
(a)において、光透過性の基板よりなる基準開口板3
1の表面の遮光膜中にY方向に長いスリット状の開口3
2X、及びX方向に長いスリット状の開口32Yが形成
されている。基準開口板31は、図1のウエハステージ
6と同様のウエハステージ上に固定されている。そし
て、開口32Xの底部のウエハステージの内部に集光レ
ンズ33X及び光電検出器34Xが配置され、開口32
Yの底部のウエハステージの内部に集光レンズ33Y及
び光電検出器34Yが配置されている。また、基準開口
板31の底部に温度センサ36が取り付けられ、その底
部で開口32X及び32Yの底部を除く領域に冷却コイ
ル35が配置されている。本例でも、その温度センサ3
6で計測される温度が目標温度となるように、不図示の
温調装置から冷却コイル35に対して冷却液が供給され
ている。
【0044】図7(a)において、レチクルの倍率誤差
の計測を行う際には、ウエハステージを駆動して、レチ
クルに形成された評価用パターンの像を開口32X及び
32YでそれぞれX方向及びY方向に走査することによ
って、対応する光電検出器34X及び34Yからの検出
信号SX及びSYを取り込む。そして、例えば検出信号
SX及びSYの変化と、ウエハステージの座標とに基づ
いて各評価用パターンの像の位置が検出され、各評価用
パターンの像の位置関係からレチクルの倍率誤差が投影
倍率を含めた形で求められる。即ち、レチクルの倍率誤
差のキャリブレーションが行われる。この際に、基準開
口板31の温度が一定に維持されているため、レチクル
の倍率誤差のキャリブレーションが常に正確に行われ
る。
【0045】また、図7(b)は空間像の計測センサの
他の例を示し、この図7(b)において、光透過性の基
板よりなる基準開口板37の表面の遮光膜中に正方形の
開口38が形成されている。そして、開口38の底部の
ウエハステージの内部に集光レンズ39及び光電検出器
40が配置されている。また、基準開口板37の底部に
温度センサ36が取り付けられ、その底部で開口38の
底部を除く領域に冷却コイル35が配置されている。本
例でも、その温度センサ36で計測される温度が目標温
度となるように、不図示の温調装置から冷却コイル35
に対して冷却液が供給されている。
【0046】図7(b)において、レチクルの倍率誤差
の計測を行う際には、ウエハステージを駆動して、レチ
クルに形成された評価用パターンの像を開口38のエッ
ジでX方向及びY方向に走査することによって、光電検
出器40からの検出信号SEを取り込む。そして、検出
信号SEの微分信号と、ウエハステージの座標とに基づ
いて各評価用パターンの像の位置が検出され、各評価用
パターンの像の位置関係からレチクルの倍率誤差が投影
倍率のキャリブレーションが行われる。この際に、基準
開口板37の温度が一定に維持されているため、レチク
ルの倍率誤差のキャリブレーションが常に正確に行われ
る。
【0047】また、キャリブレーションの必要な露光条
件としては、上述のベースライン量やレチクルの倍率誤
差の他に、例えば投影光学系の結像面の状態やウエハ上
での露光光の照度等がある。そして、結像面の状態のモ
ニタ用に平面度の高い基準平面部材が使用されることが
あり、露光光の照度のモニタ用に所謂照射量モニタ等が
使用される。そこで、これらの基準平面部材や照射量モ
ニタ等をも温度制御するようにしてもよい。これによっ
て、それらの露光条件のキャリブレーションを常に正確
に行うことができる。
【0048】更に、本発明はレチクルのパターンの一部
を投影光学系を介してウエハ上に投影した状態で、レチ
クルとウエハとを投影光学系に対して同期走査してレチ
クルのパターンをウエハの各ショット領域に逐次露光す
るステップ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投
影露光装置や、プロキシミティ方式の露光装置等にも同
様に適用できる。
【0049】このように、本発明は上述の実施の形態に
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得る。
【0050】
【発明の効果】本発明の露光装置によれば、所定の露光
条件のキャリブレーションを行うための基準部材の温度
を温度制御手段により所定の状態に制御することがで
き、その基準部材の熱変形を抑えることができる。これ
により、その露光条件のキャリブレーションを常に高精
度に行うことができる利点がある。
【0051】また、基準部材の温度を計測する温度計測
手段を設け、この温度計測手段で計測される温度に基づ
いてその温度制御手段がその基準部材の温度を制御する
場合には、その基準部材の温度を正確に所望の温度に設
定できる。また、感光基板上の位置合わせ用マークの位
置を検出するアライメントセンサが設けられ、その基準
部材が、所定の基板上にマスクパターン用の基準マーク
及びそのアライメントセンサ用の基準マークが形成され
た基準マーク部材であり、キャリブレーションの対象と
なる所定の露光条件が、そのマスクパターンの基板ステ
ージ上での転写位置とそのアライメントセンサの計測中
心との相対間隔である場合には、そのアライメントセン
サのベースライン量のキャリブレーションが常に正確に
行われる。そして、そのキャリブレーションが行われた
ベースライン量に基づいて、そのマスクパターンを感光
基板上に高い重ね合わせ精度で転写できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の実施の形態の一例を示
す一部を切り欠いた概略構成図である。
【図2】図1のレチクル1上のレチクルアライメントマ
ークを示す平面図である。
【図3】図1の基準マーク部材8の基準マークの配置を
示す拡大斜視図である。
【図4】図1の基準マーク部材8の底面に配置された冷
却コイル24C等を示す底面図である。
【図5】図3の基準マーク17Aを示す拡大平面図であ
る。
【図6】図3の基準マーク15Xを示す拡大平面図であ
る。
【図7】(a)は空間像センサの一例を示す一部を切り
欠いた拡大斜視図、(b)は空間像センサの他の例を示
す一部を切り欠いた拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 レチクル 4 投影光学系 5 ウエハ 6 ウエハステージ 8 基準マーク部材 9 主制御系 11A,11B レチクルアライメント顕微鏡 12Y LIA方式のY軸のアライメントセンサ 13 FIA方式のアライメントセンサ RMA,RMB レチクルアライメントマーク 15X,15Y FIA方式用の基準マーク 16X,16Y LIA方式用の基準マーク 17A,17B レチクルアライメント顕微鏡用の基準
マーク 20 温調装置 24A,24B 断熱配管 24C 冷却コイル 25A,25B 温度センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光のもとでマスクパターンが転写さ
    れる感光基板を位置決めするための基板ステージと、該
    基板ステージ上に固定された基準部材とを備え、該基準
    部材を用いて所定の露光条件のキャリブレーションが行
    われる露光装置において、 前記基準部材の温度を制御する温度制御手段を設けたこ
    とを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置であって、 前記基準部材の温度を計測する温度計測手段を設け、該
    温度計測手段で計測される温度に基づいて前記温度制御
    手段は前記基準部材の温度を制御することを特徴とする
    露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の露光装置であっ
    て、 前記感光基板上の位置合わせ用マークの位置を検出する
    アライメントセンサが設けられ、 前記基準部材は、所定の基板上に前記マスクパターン用
    の基準マーク及び前記アライメントセンサ用の基準マー
    クが形成された基準マーク部材であり、 前記キャリブレーションの対象となる所定の露光条件と
    は、前記マスクパターンの前記基板ステージ上での転写
    位置と前記アライメントセンサの計測中心との相対間隔
    であることを特徴とする露光装置。
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