JPH10114299A - 船外機 - Google Patents

船外機

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Publication number
JPH10114299A
JPH10114299A JP8285846A JP28584696A JPH10114299A JP H10114299 A JPH10114299 A JP H10114299A JP 8285846 A JP8285846 A JP 8285846A JP 28584696 A JP28584696 A JP 28584696A JP H10114299 A JPH10114299 A JP H10114299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
cam shift
rod
bevel gear
outboard motor
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Pending
Application number
JP8285846A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Nakamura
大介 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP8285846A priority Critical patent/JPH10114299A/ja
Publication of JPH10114299A publication Critical patent/JPH10114299A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 上下式シフト構造および回動式シフト構
造にも共通して使用することができるロワーケースを備
えている船外機を提供する。 【解決手段】 カムシフトおよびロッドシフトは、上下
スライドカムシフト(46)および上下スライドカムシ
フト用ロッドシフト(47)または、水平回転カムシフ
ト(56)および水平回転カムシフト用ロッドシフト
(61)で構成されている。そして、ロワーケース
(4)には、上下スライドカムシフトを上下方向に案内
する上下方向の縦ガイド空間(51)と、この縦ガイド
空間の略中央部において略水平方向に横切って配置され
ているとともに水平回転カムシフトを回転可能に案内す
る水平ガイド空間(58)とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーターボート、
ヨットや漁船などの小型船舶に装着されている船外機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船外機の一般的な構造について、
図7および図8を用いて説明する。図7は従来の船外機
の説明図で、(a)が側面から見た船外機下部の断面
図、(b)がプロペラ、プロペラシャフトや受動用傘歯
車などを取り外したロワーケースを後方から見た図、
(c)は(a)のc矢視断面図である。図8は従来の他
の形式の船外機の説明図で、(a)が側面から見た船外
機の下部の断面図、(b)がプロペラ、プロペラシャフ
トや受動用傘歯車などを取り外したロワーケースを後方
から見た図、(c)は水平回転カムシフトおよびプラン
ジャーの平面図である。
【0003】図7および図8において、ドライブシャフ
ト01の下端部には、駆動用傘歯車02が固定されてお
り、この駆動用傘歯車02に前側受動用傘歯車04およ
び後側受動用傘歯車05が噛み合っている。この前後の
受動用傘歯車04,05はプロペラシャフト07に回転
可能に取り付けられている。そして、プロペラシャフト
07の後端にプロペラ08が取り付けられている。前側
受動用傘歯車04と後側受動用傘歯車05との間には、
ドッグクラッチ010が配置され、このドッグクラッチ
010はプロペラシャフト07にスプライン嵌合、すな
わち相対回転不能で、かつ、軸方向に移動可能に嵌まっ
ている。
【0004】このドッグクラッチ010が前側に移動し
て、前側受動用傘歯車04と噛み合うと、ドライブシャ
フト01からの回転力は、駆動用傘歯車02、前側受動
用傘歯車04、ドッグクラッチ010を介してプロペラ
シャフト07に伝達され、プロペラ08が回転して、船
外機が装着されている船舶が前進する。一方、ドッグク
ラッチ010が後側に移動して、後側受動用傘歯車05
と噛み合うと、ドライブシャフト01からの回転力は、
駆動用傘歯車02、後側受動用傘歯車05、ドッグクラ
ッチ010を介してプロペラシャフト07に伝達され、
プロペラ08が回転して、船舶が後進する。
【0005】次に、ドッグクラッチ010の切り換え構
造について説明する。ドッグクラッチ010にはプラン
ジャー012が取り付けられており、プロペラシャフト
07の前方に突出している。そして、図7に図示する船
外機の場合には、このプランジャー012の先端に、上
下方向にスライドする上下スライドカムシフト016が
当接しており、この上下スライドカムシフト016が、
上下スライドカムシフト用ロッドシフト017で上下方
向に駆動されている。
【0006】また、図8に図示する船外機の場合には、
このプランジャー012の先端に、水平回転カムシフト
021が当接しており、この水平回転カムシフト021
が、水平回転カムシフト用ロッドシフト022で略垂直
な軸を中心として回動されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に図示
する上下スライドカムシフト016を採用している上下
式シフト構造は、図8に図示する水平回転カムシフト0
21を採用している回動式シフト構造よりも、ロッドシ
フトを駆動するための構造(図示せず)が簡単で、か
つ、設置スペースの水平断面が小さい。したがって、製
造コストを低くすることができるとともに、船外機をコ
ンパクトにすることができる。一方、操作性たとえば操
作した際の感触は、回動式シフト構造の方が上下式シフ
ト構造よりも優れている。この様に、上下式シフト構造
の船外機と回動式シフト構造の船外機とは、それぞれ一
長一短があり、両タイプの船外機が共存して生産されて
いる。しかしながら、回動式シフト構造の船外機と上下
式シフト構造の船外機とでは、ロワーケース025の形
状が異なっており、両タイプの船外機を生産すると、二
種類のロワーケース025を製造する必要があり、部品
開発コストや部品管理コストなどが上昇している。
【0008】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、上下式シフト構造および回動式シフト構造
にも共通して使用することができるロワーケースを備え
ている船外機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の船外機は、略上
下方向に配置されているドライブシャフト(7)と、略
前後方向に配置されているプロペラシャフト(14)
と、前記ドライブシャフトの下端部に固定されている駆
動用傘歯車(9)と、この駆動用傘歯車に係合するとと
もに、プロペラシャフトに対して回転自在に設けられて
いる前後一対の受動用傘歯車(11,12)と、この受
動用傘歯車の回転力を前記プロペラシャフトに伝達また
は切断するクラッチ(38)と、このクラッチを作動さ
せるカムシフト(46,56)と、下部にこのカムシフ
トが固定されているとともに、略上下方向に配置されて
いるロッドシフト(47,61)と、前記ドライブシャ
フトの下部、プロペラシャフト、駆動用傘歯車、受動用
傘歯車、クラッチ、ロッドシフトの下部およびカムシフ
トが内部に配置されているロワーケース(4)とを備え
ている。
【0010】前記カムシフトおよびロッドシフトは、上
下スライドカムシフトおよび上下スライドカムシフト用
ロッドシフトまたは、水平回転カムシフトおよび水平回
転カムシフト用ロッドシフトで構成されている。そし
て、ロワーケースには、前記上下スライドカムシフトを
上下方向に案内する上下方向の縦ガイド空間(51)
と、この縦ガイド空間の略中央部において略水平方向に
横切って配置されているとともに水平回転カムシフトを
回転可能に案内する水平ガイド空間(58)とが設けら
れている。
【0011】また、前記縦ガイド空間の下端付近に、前
記水平回転カムシフト用ロッドシフトを回転可能に軸受
けする軸受け(57)が設けられている場合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明における船外機の実
施の一形態を図1ないし図6を用いて説明する。図1は
本発明における船外機の側面図である。図2はロワーケ
ースの要部の説明図で、(a)が(b)の a-a断面図、
(b)が(a)の b-b断面図、(c)が後方から見たロ
ワーケースの要部拡大図である。図3は上下スライドカ
ムシフトガイド用空間および水平回転カムシフトガイド
用空間のイメージ図である。図4が側面から見たロワー
ケースの断面図である。図5は上下スライドカムシフト
が取り付けられているロワーケースの説明図で、(a)
が図4の要部拡大図、(b)がプロペラ、プロペラシャ
フトや受動用傘歯車などを取り外したロワーケースを後
方から見た図、(c)は(a)のc矢視断面図である。
図6が水平回転カムシフトが取り付けられているロワー
ケースの説明図で、(a)が(b)のa矢視図、(b)
が(a)のb矢視図、(c)がプロペラ、プロペラシャ
フトや受動用傘歯車などを取り外したロワーケースを後
方から見た図である。
【0013】船外機は、上側から順番にアッパーカウリ
ング1、ロワーカウリング2、アッパーケース3および
ロワーケース4からなるハウジングで覆われている。ま
た、船外機には取り付けブラケット5が設けられ、この
取り付けブラケット5で、モーターボートなどの小型船
舶の船尾に着脱自在に装着することができる。そして、
アッパーカウリング1およびロワーカウリング2内にエ
ンジン6が設けられ、エンジン6の出力軸はドライブシ
ャフト7に連結されている。ドライブシャフト7はアッ
パーケース3の内部を上下方向に貫通し、その下端はロ
ワーケース4の下部に達しており、ドライブシャフト7
の下端部には駆動用傘歯車9が固定されている。この駆
動用傘歯車9には、前側および後側に各々受動用傘歯車
11,12が噛み合っている。この受動用傘歯車11,
12はプロペラシャフト14に回転可能に取り付けられ
ている。このプロペラシャフト14は支持筒15を介し
てロワーケース4に対して回転可能に取り付けられてい
る。
【0014】プロペラシャフト14には前側スペーサ1
7が挿入され、この前側スペーサ17の前端が支持筒1
5の後端に当接し、さらに、プロペラシャフト14に
は、前側スペーサ17の後側に円筒状のスリーブ18が
挿入され、ついで、後側スペーサ21が挿入され、ナッ
ト22で締め付けられている。このスリーブ18の外周
にはゴム製の弾性を有するダンパー24が焼付け固定さ
れ、このダンパー24の外周にプロペラ26のボス部2
7が圧入され、摩擦力でダンパー24の回転がプロペラ
26に伝達されている。
【0015】また、後側スペーサ21は、前部スペーサ
エレメント31と、後部スペーサエレメント32とから
なっており、この両スペーサエレメント31,32はス
テンレス製で、板金プレス加工して製造されている。そ
して、前部スペーサエレメント31はスリーブ18の後
端に当接する鍔部31aおよび、この鍔部31aの外周
部からプロペラシャフト14の軸方向に後側に延在し
て、プロペラ26のボス部27の内周面に接触している
円筒部31bから構成されている。また、後部スペーサ
エレメント32は、ナット22で締め付けられる鍔部3
2aおよび、この鍔部32aの外周部からプロペラシャ
フト14の軸方向に前側に延在して、プロペラシャフト
14の外周面に接触している円筒部32bから構成され
ている。後部スペーサエレメント32の円筒部32bの
前端が、前部スペーサエレメント31の鍔部31aに当
接しており、鍔部31aはスリーブ18と円筒部32b
とで挟まれている。この様に、後側スペーサ21は、板
金加工された両スペーサエレメント31,32で構成さ
れているので、製造コストを減少させることができる。
【0016】また、前側の受動用傘歯車11と、後側の
受動用傘歯車12との間にはドッグクラッチ38が設け
られており、このドッグクラッチ38はプロペラシャフ
ト14にスプライン嵌合すなわち相対回転不能で、か
つ、軸方向に移動可能に取り付けられている。ドッグク
ラッチ38が前側の受動用傘歯車11と係合すると、ド
ライブシャフト7からの回転力が駆動用傘歯車9、前側
の受動用傘歯車11およびドッグクラッチ38を介して
プロペラシャフト14に伝達されて、プロペラ26が回
転し、船外機が装着されている船舶が前進する。一方、
ドッグクラッチ38が後側の受動用傘歯車12と係合す
ると、ドライブシャフト7からの回転力が駆動用傘歯車
9、後側の受動用傘歯車12およびドッグクラッチ38
を介してプロペラシャフト14に伝達されて、プロペラ
26が回転し、船舶が後進する。
【0017】このドッグクラッチ38の後端と、プロペ
ラシャフト14の外周面に形成されている鍔部14aと
の間に、付勢手段としてのバネであるコイルバネ39が
設けられ、ドッグクラッチ38を常時前側に付勢してい
る。また、ドッグクラッチ38には連結ピン41が結合
され、連結ピン41はプロペラシャフト14に形成され
ている開口42に挿入されている。この開口42は連結
ピン41の直径よりも前後方向に長く形成され、連結ピ
ン41はプロペラシャフト14の軸方向に移動可能であ
る。そして、連結ピン41の中央部にはプランジャー4
4が連結され、このプランジャー44は、プロペラシャ
フト14を軸方向に貫通して前側に突出している。
【0018】このプランジャー44の先端が上下スライ
ドカムシフト46に当接しており、この上下スライドカ
ムシフト46の上側には上下スライドカムシフト用ロッ
ドシフト47が連結されている。この上下スライドカム
シフト46および上下スライドカムシフト用ロッドシフ
ト47などで上下式シフト構造が構成されている。そし
て、断面円形の棒状の上下スライドカムシフト用ロッド
シフト47の上部は、ロワーケース4およびアッパーケ
ース3の下部前端の張出部3aを貫通し、さらに上方の
取り付けブラケット5の後部に回動自在に設けられてい
る中空のピボット軸5aを貫通して、アッパーケース3
の上端付近に達し、リンク機構やプッシュプルケーブル
などを介して、操縦席などに配置されている図示しない
操作レバーなどに連結されている。この上下スライドカ
ムシフト用ロッドシフト47は、ロワーケース4の上部
において、一部が潰されて突出部48が形成され、この
突出部48の上側にワッシャ49が上下スライドカムシ
フト用ロッドシフト47に嵌められて載置されている。
この突出部48およびワッシャ49により、ロワーケー
ス4から上下スライドカムシフト用ロッドシフト47が
抜けることを防止する抜け止め構造が構成されている。
なお、上下スライドカムシフト用ロッドシフト47は、
上部ロッドシフト47aと下部ロッドシフト47bとで
構成されており、アッパーケース3の張出部3aと取り
付けブラケット5との間において、連結具47cで連結
されている。また、封止部材50で、ロワーケース4の
上端における上下スライドカムシフト用ロッドシフト4
7の周囲は水密構造となっている。
【0019】そして、操作レバーが操作されると、この
上下スライドカムシフト用ロッドシフト47が上下動
し、それに連動して、上下スライドカムシフト46が上
下動して、プランジャー44を前後動させる。すなわ
ち、上下スライドカムシフト46が下方に移動すると、
プランジャー44はコイルバネ39の付勢力に抗して後
側に移動し、逆に、上下スライドカムシフト46が上方
に移動すると、プランジャー44はコイルバネ39の付
勢力により前側に移動する。このプランジャー44の前
後動により、プランジャー44に連結ピン41を介して
連結されているドッグクラッチ38が前後動し、前述の
ドライブシャフト7からプロペラシャフト14への動力
の伝達の切り換えが行われている。
【0020】この上下スライドカムシフト46を上下に
案内する縦ガイド空間である上下スライドカムシフトガ
イド用空間51がロワーケース4の内部の前端部に形成
されている。この上下スライドカムシフトガイド用空間
51は後面が開口しているとともに、上下方向に延在し
ており、前面および両側面が上下スライドカムシフト4
6を案内する案内面となっている。
【0021】そして、図6に図示する水平回転カムシフ
ト56が使用できる様に、上下スライドカムシフトガイ
ド用空間51の底面には、水平回転カムシフト用軸受け
57が形成されているとともに、上下スライドカムシフ
トガイド用空間51の中央部すなわちプランジャー44
に対向している部分を横切る様に、略水平に水平回転カ
ムシフトガイド用空間58が形成されている。この水平
ガイド空間である水平回転カムシフトガイド用空間58
の上面および下面が、水平回転カムシフト56の上面お
よび下面を案内しており、後面は開放している。そし
て、水平回転カムシフト56には、水平回転カムシフト
用ロッドシフト61がスプライン嵌合して固定されてい
る。この水平回転カムシフト用ロッドシフト61の下端
部は、水平回転カムシフト56を貫通して水平回転カム
シフト56の下方に突出し、軸受け57に嵌まって回転
可能に軸受けされている。この水平回転カムシフト56
および水平回転カムシフト用ロッドシフト61などで回
動式シフト構造が構成されている。そして、水平回転カ
ムシフト用ロッドシフト61の上部は、上下スライドカ
ムシフト用ロッドシフト47の上部と同様に、ロワーケ
ース4およびアッパーケース3の下部前端の張出部3a
を貫通し、さらに上方の取り付けブラケット5のピボッ
ト軸5aを貫通して、アッパーケース3の上端付近に達
し、リンク機構やプッシュプルケーブルなどを介して、
操縦席などに配置されている操作レバーなどに連結され
ている。水平回転カムシフト56および水平回転カムシ
フト用ロッドシフト61が取り付けられている船外機に
おいて、操縦席などに配置されている図示しないレバー
が操作されると、水平回転カムシフト用ロッドシフト6
1が回動し、それに連動して、水平回転カムシフト56
が回動して、プランジャー44をコイルバネ39の付勢
力に抗して前後動させる。なお、ロワーケース4には、
軽量化するために4個の軽目用空間64が形成されてい
る。
【0022】この様に船外機のロワーケース4には、上
下スライドカムシフトガイド用空間51、および、この
上下スライドカムシフトガイド用空間51を横切る水平
回転カムシフトガイド用空間58が形成されているとと
もに、上下スライドカムシフトガイド用空間51の下端
部に軸受け57が設けられているので、上下式シフト構
造の上下スライドカムシフト46または、回動式シフト
構造の水平回転カムシフト56の何れでも、ロワーケー
ス4に取り付けることができるとともに、水平回転カム
シフト56が安定して回動することができる。
【0023】また、プランジャー44は、ドッグクラッ
チ38とプロペラシャフト14の鍔部14aとの間に配
置されている付勢手段としてのコイルバネ39で、カム
シフト46,56の方向に付勢されている。この様にバ
ネであるコイルバネ39は、プロペラシャフト14の外
側に配置されているので、プロペラシャフト14の内部
にバネを配置する場合よりも、簡単に製作することがで
き、製作コストを削減することができる。また、プロペ
ラシャフト14の強度を向上させることができる。
【0024】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)縦ガイド空間は、上下スライドカムシフト46を
ガイドすることができるならば、すなわち、上下スライ
ドカムシフト46の前面を縦ガイド空間の前面が案内
し、上下スライドカムシフト46の両サイドを縦ガイド
空間の両側面が案内することができるならば、その形状
は適宜変更可能である。たとえば、実施の形態において
は、縦ガイド空間である上下スライドカムシフトガイド
用空間51の後面は、全面にわたって開放しているが、
プランジャー44が進退することができる開口部が形成
されているならば、上下スライドカムシフトガイド用空
間51の後面を部分的に壁で覆うことも可能である。
【0025】(2)水平ガイド空間は、水平回転カムシ
フト56をガイドすることができるならば、すなわち、
水平回転カムシフト56の上下両面を、縦ガイド空間の
上下両面が案内することができるならば、その形状は適
宜変更可能である。たとえば、実施の形態においては、
水平ガイド空間である水平回転カムシフトガイド用空間
58の後面は、全面にわたって開放しているが、プラン
ジャー44が進退することができる開口部が形成されて
いるならば、水平回転カムシフトガイド用空間58の後
面を部分的に壁で覆うことも可能である。 (3)実施の形態においては、軸受け57はロワーケー
ス4に直接形成されているが、軸受け57をロワーケー
ス4とは別部材で構成し、ロワーケース4に後付けする
ことも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、上下スライドカムシフ
トを上下方向に案内する上下方向の縦ガイド空間と、こ
の縦ガイド空間の略中央部において略水平方向に横切っ
て配置されているとともに水平回転カムシフトを回転可
能に案内する水平ガイド空間とが設けられている。した
がって、縦ガイド空間で上下スライドカムシフトを案内
し、水平ガイド空間で水平回転カムシフトを案内するこ
とができる。その結果、このロワーケースに、上下スラ
イドカムシフトまたは水平回転カムシフトを選択的に取
り付けることができる。
【0027】また、縦ガイド空間の下端付近に、水平回
転カムシフト用ロッドシフトを回転可能に軸受けする軸
受けが設けられている場合には、水平回転カムシフト用
ロッドシフトの下部を軸受けで回転可能に支持すること
ができ、水平回転カムシフト用ロッドシフトを安定して
回動させることができる。しかも、軸受けは、縦ガイド
空間の下端付近に設けられており、上下スライドカムシ
フトの上下動の妨げになることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における船外機の側面図である。
【図2】図2はロワーケースの要部の説明図で、(a)
が(b)の a-a断面図、(b)が(a)の b-b断面図、
(c)が後方から見たロワーケースの要部拡大図であ
る。
【図3】図3は上下スライドカムシフトガイド用空間お
よび水平回転カムシフトガイド用空間のイメージ図であ
る。
【図4】図4が側面から見たロワーケースの断面図であ
る。
【図5】図5は上下スライドカムシフトが取り付けられ
ているロワーケースの説明図で、(a)が図4の要部拡
大図、(b)がプロペラ、プロペラシャフトや受動用傘
歯車などを取り外したロワーケースを後方から見た図、
(c)は(a)のc矢視断面図である。
【図6】図6が水平回転カムシフトが取り付けられてい
るロワーケースの説明図で、(a)が(b)のa矢視
図、(b)が(a)のb矢視図、(c)がプロペラ、プ
ロペラシャフトや受動用傘歯車などを取り外したロワー
ケースを後方から見た図である。
【図7】図7は従来の船外機の説明図で、(a)が側面
から見た船外機下部の断面図、(b)がプロペラ、プロ
ペラシャフトや受動用傘歯車などを取り外したロワーケ
ースを後方から見た図、(c)は(a)のc矢視断面図
である。
【図8】図8は従来の他の形式の船外機の説明図で、
(a)が側面から見た船外機の下部の断面図、(b)が
プロペラ、プロペラシャフトや受動用傘歯車などを取り
外したロワーケースを後方から見た図、(c)は水平回
転カムシフトおよびプランジャーの平面図である。
【符号の説明】
4 ロワーケース 7 ドライブシャフト 9 駆動用傘歯車 11,12 受動用傘歯車 14 プロペラシャフト 38 ドッグクラッチ(クラッチ) 46 上下スライドカムシフト(カムシフト) 47 上下スライドカムシフト用ロッドシフト(ロッド
シフト) 51 上下スライドカムシフトガイド用空間(縦ガイド
空間) 56 水平回転カムシフト(カムシフト) 57 軸受け 58 水平回転カムシフトガイド用空間(水平ガイド空
間) 61 水平回転カムシフト用ロッドシフト(ロッドシフ
ト)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略上下方向に配置されているドライブシ
    ャフトと、 略前後方向に配置されているプロペラシャフトと、 前記ドライブシャフトの下端部に固定されている駆動用
    傘歯車と、 この駆動用傘歯車に係合するとともに、プロペラシャフ
    トに対して回転自在に設けられている前後一対の受動用
    傘歯車と、 この受動用傘歯車の回転力を前記プロペラシャフトに伝
    達または切断するクラッチと、 このクラッチを作動させるカムシフトと、 下部にこのカムシフトが固定されているとともに、略上
    下方向に配置されているロッドシフトと、 前記ドライブシャフトの下部、プロペラシャフト、駆動
    用傘歯車、受動用傘歯車、クラッチ、ロッドシフトの下
    部およびカムシフトが内部に配置されているロワーケー
    スとを備えている船外機において、 前記カムシフトおよびロッドシフトは、上下スライドカ
    ムシフトおよび上下スライドカムシフト用ロッドシフト
    または、水平回転カムシフトおよび水平回転カムシフト
    用ロッドシフトで構成され、 前記ロワーケースには、前記上下スライドカムシフトを
    上下方向に案内する上下方向の縦ガイド空間と、この縦
    ガイド空間の略中央部において略水平方向に横切って配
    置されているとともに、前記水平回転カムシフトを回転
    可能に案内する水平ガイド空間とが設けられていること
    を特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 前記縦ガイド空間の下端付近に、前記水
    平回転カムシフト用ロッドシフトを回転可能に軸受けす
    る軸受けが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の船外機。
JP8285846A 1996-10-09 1996-10-09 船外機 Pending JPH10114299A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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