JPH10113493A - 減圧式洗濯機あるいは減圧式洗濯乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ 衣類の布地を傷めずに洗濯すること。そし
て、衣類を移し変えることなく、手間をかけずに、その
洗濯物を乾燥させること。 ［解決手段］ 密閉された気密の容器の中に洗濯物を入
れ、水と洗剤を加え、加熱装置で加熱し、真空ポンプで
その容器の内部を減圧すれば、低温でその液は沸騰す
る。すると、その沸騰する泡の勢いで洗濯物は洗われ、
布地を傷めない。そして、排水と注水、更に、排水と注
水と加熱と減圧を組み合わせれば、濯ぎができる。即
ち、排水と注水と排水が、１つの濯ぎのパターンであ
り、注水と加熱と減圧をすれば、比較的低温でその水が
沸騰し、その泡の勢いで濯ぎがなされるという濯ぎの１
つのパターンである。そして、濯ぎを終えたら、排水
し、加熱し、減圧すれば、洗濯物についている水が気化
し排気され、衣類の乾燥がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の属する分野］本発明は、衣類など
や、食器などや、その他を洗う、新しい洗濯機、あるい
は洗濯乾燥機に関する。

【０００２】［従来の在り方］従来の洗濯機は、ほとん
どが撹拌式、乾燥機は、ほとんどが熱風式である。

【０００３】［本発明がもたらすこと］本発明の洗濯乾
燥機で衣類を洗えば、布地を傷めることがなく、しか
も、洗い終えたら、そのまま衣類を乾燥させることがで
きる。

【０００４】［本発明の洗濯乾燥機の働くようす］洗濯
物は畳んで重ねて入れることが薦められる。必要なら、
入れ終えた洗濯物の上に軽い圧しの板をのせてもよい。
（それらのことにより、洗い終わった後、そして乾燥し
終わった後、洗濯物は畳まれたままであり、皺ができに
くい）。洗剤を入れる。扉を閉じ容器を密閉する。注水
する。加熱する。（加熱は、ヒーターででも、電極を用
いて洗濯液に交流電流を流すことによる、ででも、極超
短波を当てることによる、ででも、その他でもよい）。
真空ポンプで容器の内部を適度に減圧する。その減圧
は、真空ポンプの能力と、洗濯に適した温度から決定す
る。その温度（例えば、６０度）で洗剤を加えた水が沸
騰し始める。その沸騰の泡の勢いで洗濯物は洗われる。
（したがって、布地を傷めない）。その間、真空ポンプ
は、その状態を保つべく働かせ続ける。洗い終えたら、
ヒーターと真空ポンプを止め排水する。（真空ポンプを
止めた場合に、真空ポンプを通して自然に容器に空気が
入ってこない方式の真空ポンプならば、排水のために、
弁を有する通気口を設け、排水の時に通気口を開く）。
排水し終えたら、次は、濯ぎである。注水と排水を適度
の回数繰り返す。その後、注水し、加熱し、減圧し、沸
騰させ濯ぐ。そして排水する。その濯ぎを適度の回数繰
り返す。次は、乾燥である。排水を終えたら、加熱して
減圧する。（加熱は、先に述べたどれかで為す。ただ
し、衣類を焦がさないように制御する）。それにより、
衣類についている水分が気化し排気され乾燥していく。
（以上は、食器洗い機などにも応用できる）。

【０００５】［発明の実施の形態］『特許請求の範囲』
と『本発明の洗濯乾燥機の働くようす』にすべて記され
ている。加筆すべきこととしては、次のことがある。排
気ホースは、排水口につなぐように仕組むとよい。なぜ
なら、排気される水蒸気が、通常より低温であるため、
その多くが水に液化するからである。そして、水と衣類
に交流電流を流して加熱する場合は、できるだけ広い面
積をもつ、水に溶け出さない電極を用いるのがよい。あ
るいは、衣類との接触を確実にするために、その電極に
突起を数多く設けてもよい。

【０００６】［発明の効果］本発明の洗濯乾燥機で衣類
を洗えば、布地を傷めることなく洗濯でき、しかも、洗
い終えたら、そのまま乾燥させることができ、手間が少
なくてすむ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部の必要な減圧に耐え、開閉できる扉
   を有した気密の容器を有し、その容器の下部に排水口と
   弁を有し、その容器の上部に排気口を有し、その排気口
   に真空ポンプがつながれており、真空ポンプを止めた場
   合に、真空ポンプを通して自然に容器に空気が入ってこ
   ない方式の真空ポンプならば、排水時のために、弁を有
   する通気口を設け、その容器内に水を供給できる機構を
   有し、その容器の内部か外部に加熱装置を有し、必要な
   制御装置を有した機械なる洗濯機、あるいは洗濯乾燥機
   で、その制御の内容は、注水、排水、加熱、減圧を組み
   合わせたものである。