JPH10113105A - 魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制御装置およびスプール駆動モータ制御方法 - Google Patents

魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制御装置およびスプール駆動モータ制御方法

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Publication number
JPH10113105A
JPH10113105A JP26857096A JP26857096A JPH10113105A JP H10113105 A JPH10113105 A JP H10113105A JP 26857096 A JP26857096 A JP 26857096A JP 26857096 A JP26857096 A JP 26857096A JP H10113105 A JPH10113105 A JP H10113105A
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JP
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motor
drive motor
spool drive
power
electric
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Application number
JP26857096A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Hirahara
俊之 平原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10113105A publication Critical patent/JPH10113105A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常巻上げ速度におけるモータの使用可能速
度に影響を与えることなく、高速巻上げが可能とする。 【解決手段】 入力ポートP1に矩形波を出力するとと
もに、入力ポートP2にHレベルの電圧を与える。入力
ポートP1にHレベルの電圧が印加されるとトランジス
タQ1:オフ、トランジスタQ2:オンとなり、バッテ
リ36によりコンデンサC1、C2に充電される。トラ
ンジスタQ3はオン状態でありモータ28は回転駆動さ
れる。入力ポートP1にLレベルの電圧が印加される
と、トランジスタQ1、Q2は逆状態となり、バッテリ
36とコンデンサC1、C2が直列接続され、端子aに
は両者電圧が加算して与えられる。これを繰返すことに
より、モータ28を高速回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用電動リールに
おけるスプール駆動モータの制御装置に関し、特にその
高速回転に関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】今日、空巻スイッチを設け
た電動リールが知られている。一般に、電動リールにお
いては、巻上げ速度の変更は直流モータに印加するパル
ス電圧のデューティ比を変更することにより行なわれ
る。すなわち、通常巻上げ動作中に、前記空巻スイッチ
が押されると、前記デューティ比を最大(100%)と
することにより、モータの最大能力でスプールを巻取
る。これにより、高速巻上げが可能となるので、餌を取
替える場合、魚がヒットせず仕掛けを巻取る場合、また
は途中でバラシたような場合等に、迅速な巻上げが可能
となる。
【0003】しかしながら、前記電動リールにおいて
は、以下の様な問題があった。前記モータの能力には限
界が有るにもかかわらず、空巻状態時にモータの最大能
力を発揮するように減速比等を設定する必要がある。し
たがって、実際の釣りにおいて、重要な通常巻上げ速度
におけるモータの使用可能速度に限界がある。
【0004】この発明は、従来よりも、通常巻上げ速度
におけるモータの使用可能速度に影響を与えることな
く、高速巻上げが可能となる魚釣用電動リールのモータ
制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の魚釣用電動リ
ールの駆動速度制御装置においては、魚釣用電動リール
のスプール駆動モータを制御するモータ制御装置であっ
て、 A)前記スプール駆動モータに昇圧された駆動電力を与
えるために、電力を蓄える蓄電器、 B)切替命令を受けると、以下の第1の状態と第2の状
態とを切替える切替器、 b1)前記蓄電器に電力が蓄電されるように、直流電源と
前記蓄電器とを接続するとともに、前記スプール駆動モ
ータに駆動電圧が印加されるように前記直流電源と前記
スプール駆動モータとを接続する第1の状態、 b2)前記直流電源から与えられる電力に前記蓄電器に蓄
電された電力を加算させて前記スプール駆動モータに与
えるように、前記スプール駆動モータ、前記直流電源お
よび前記蓄電器を接続する第2の状態、 C)前記切替器に前記切替命令を繰返し出力する制御
部、を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御装置においては、前記制御部は、所定時間
経過するごとに前記切替命令を繰返し出力することを特
徴とする。
【0007】請求項3の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御装置においては、前記充電器の充電度を計
測する充電度計測手段を備え、前記制御部は、前記充電
度計測手段が計測した充電度に応じて、前記切替命令を
繰返し出力することを特徴とする。
【0008】請求項4の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御方法においては、魚釣用電動リールのスプ
ール駆動モータを制御するモータ制御方法であって、以
下の第1の状態と第2の状態とを繰返し切替えて、前記
スプール駆動モータへ印加する平均電圧を昇圧させるこ
と、 b1)直流電源と蓄電器とを接続して蓄電器に電力を蓄電
させるとともに、前記スプール駆動モータに前記直流電
源からの電力を与える第1の状態、 b2)前記直流電源から与えられる電力に前記蓄電器に蓄
電された電力を加算させて前記スプール駆動モータに与
える第2の状態、を特徴とする。
【0009】
【発明の効果】請求項1の魚釣用電動リールの駆動速度
制御装置においては、前記制御部は、前記切替器に前記
切替命令を繰返し出力する。これにより前記切替器は、
前記蓄電器に電力が蓄電されるように、直流電源と前記
蓄電器とを接続するとともに、前記スプール駆動モータ
に駆動電圧が印加されるように前記直流電源と前記スプ
ール駆動モータとを接続する第1の状態、b2)前記直流
電源から与えられる電力に前記蓄電器に蓄電された電力
を加算させて前記スプール駆動モータに与えるように、
前記スプール駆動モータ、前記直流電源および前記蓄電
器を接続する第2の状態とを切替える。
【0010】これにより、前記蓄電器に蓄電された電力
を加算させて前記スプール駆動モータに与えることがで
き、前記スプール駆動モータに印加する平均電圧を昇圧
させることができる。したがって、通常巻上げ速度にお
けるモータの使用可能速度に影響を与えることなく、高
速巻上げが可能な魚釣用電動リールのスプール駆動モー
タ制御装置を提供することができる。
【0011】請求項2の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御装置においては、前記制御部は、所定時間
経過するごとに前記切替命令を繰返し出力する。前記所
定時間に応じて印加する平均電圧が変化するので、この
所定時間を管理するだけで、昇圧された平均電圧を決定
することができる。
【0012】請求項3の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御装置においては、前記充電器の充電度を計
測する充電度計測手段を備え、前記制御部は、前記充電
度計測手段が計測した充電度に応じて、前記切替命令を
繰返し出力する。したがって、充電度に応じて、デュー
ティ比を変更することができる。
【0013】請求項4の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータ制御方法においては、b1)直流電源と蓄電器と
を接続して蓄電器に電力を蓄電させるとともに、前記ス
プール駆動モータに前記直流電源からの電力を与える第
1の状態と、b2)前記直流電源から与えられる電力に前
記蓄電器に蓄電された電力を加算させて前記スプール駆
動モータに与える第2の状態とを繰返し切替えて、前記
スプール駆動モータへ印加する平均電圧を昇圧させる。
したがって、前記蓄電器に蓄電された電力を加算させて
前記スプール駆動モータに与えることができ、前記スプ
ール駆動モータに印加する平均電圧を昇圧させることが
できる。したがって、通常巻上げ速度におけるモータの
使用可能速度に影響を与えることなく、高速巻上げが可
能な魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制御方法を
提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1に、駆動速度制御装置1を有する電
動リール11の外観を示す。図1において、一対のサイ
ドフレーム51、52間には、スプール37が、回転自
在に支持されている。スプール37には、スプール駆動
モータ(図示せず)(以下モータという)が内蔵されて
いる。このモータによって、スプール37は回転駆動さ
れる。
【0015】サイドフレーム51上には、コントロール
ボックス35が設けられている。コントロールボックス
35には、釣糸繰り出し量や釣りモード等を表示する液
晶ディスプレイ30、ON/空巻スイッチ31、ON/
アップダウンスイッチ32、およびOFFスイッチ33
が設けられている。
【0016】コントロールボックス35には、モータ制
御装置であるモータコントローラが内蔵されている。モ
ータコントローラは、通常巻上げモードまたは高速巻上
げモードにてモータ28を駆動する。通常巻上げモード
とは、ON/空巻スイッチ31またはON/アップダウ
ンスイッチ32からの信号に基づいて、魚を取り込み可
能な速度巻上げ設定速度にてスプール37を巻取るモー
ドをいい、高速巻上げモードとは、ON/空巻スイッチ
31からの信号に基づいて、前記取り込み可能速度を越
えた巻取速度でスプール37を巻取るモードをいう。
【0017】本実施形態においては、モータコントロー
ラは、高速巻上げモード中に、ON/空巻スイッチ31
またはON/アップダウンスイッチ32が操作される
と、通常巻上げモードにてモータ28を駆動する。ま
た、モータコントローラは、モータ28を駆動していな
い停止モードでON/アップダウンスイッチ32が操作
された場合には、モータ28の駆動状態を停止モードか
ら通常巻上げモードに変更する。
【0018】モータコントローラをCPUで実現したハ
ードウェア構成の一例を図2に示す。図2に示すモータ
コントローラ34は、CPU23、ROM25、RAM
27、モータドライバ34、入出力インターフェイス2
2およびバスライン29を備えている。入出力インター
フェイス22にはモータドライバ26が接続されてい
る。また、ON/空巻スイッチ31、ON/アップダウ
ンスイッチ32、およびOFFスイッチ33、直流電源
であるバッテリ36も接続されている。モータドライバ
26には、スプール37を回転駆動するモータ28が接
続される。バッテリ36の電力は、後述するように、モ
ータドライバ26を介して、モータ28に与えられる。
また、CPU23にも、入出力インターフェイス22を
介して、与えられる。
【0019】ROM25には、CPU23の制御プログ
ラム等が記憶されており、CPU23は、この制御プロ
グラムに従いバスライン29を介して、各部を制御す
る。RAM27には、後述する通常巻取モードにおける
巻取設定速度データである速度設定値等の各種のデータ
が記憶される。
【0020】CPU23から入出力インターフェイス2
2を介して、モータドライバ26に回転制御信号が与え
られると、モータ28が駆動され、スプール37の巻取
制御がなされる。モータドライバ26について、図3を
用いて説明する。トランジスタQ1は、Pチャンネルパ
ワーMOSFETであり、Lレベルのゲート電圧(この
場合、0v)が印加されるとON動作し、Hレベルのゲ
ート電圧(この場合、バッテリ電圧−VF(ダイオード
D1の電圧降下分))が印加されるとOFF動作する。
トランジスタQ2、Q3は、NチャンネルパワーMOS
FETであり、Lレベルのゲート電圧が印加されるとO
FF動作し、Hレベルのゲート電圧が印加されるとON
動作する。モータ28はスプール37を回転駆動させる
直流(DC)モータである。コンデンサC1、C2は、
電解コンデンサであり、2つのコンデンサは互いに逆向
きに接続(無極性接続)されている。ダイオードD1、
D2、D3は、逆流防止のためダイオードである。抵抗
R1、R2は非駆動時にトランジスタQ1、Q2、Q3
のゲートに安全な電位を与える。
【0021】本実施形態においては、コンデンサC1,
C2が蓄電器を構成し、トランジスタQ1、Q2が切替
器を構成する。
【0022】図2に示すON/空巻スイッチ31は、電
動巻取りを開始するためのモータ28の駆動スイッチで
ある。ON/アップダウンスイッチ32は、図1に示す
アップスイッチ32aおよびダウンスイッチ32bから
構成されており、アップスイッチ32aを押すと、巻上
げ速度を高くする速度変更信号が出力され、ダウンスイ
ッチ32bを押すと、巻上げ速度を低くする速度変更信
号が出力される。すなわち、本実施例においては、ON
/アップダウンスイッチ32は通常巻上げモードにおけ
る巻上げ速度を変更する速度変更信号を出力する。図2
に示すOFFスイッチ33は、通常巻上げモードまたは
高速巻上げモードにてプッシュ操作されると、モータ2
8の駆動を停止する停止信号を出力する。
【0023】つぎに、ROM25に記憶されたプログラ
ムについて説明する。CPU23は、まず、RAM27
に記憶された速度設定値Aを初期化する(図5ステップ
ST1)。つぎに、CPU23は、ON/アップダウン
スイッチ32が押されたか否か判断する(ステップST
3)。ON/アップダウンスイッチ32が押された場合
には、RAM27に記憶された速度設定値Aがゼロか否
か判断する(ステップST7)。CPU23は、速度設
定値Aがゼロと判断した場合には、速度設定値Aを中速
巻上げ速度LO−2に設定する(ステップST9)。本
実施例においては、速度設定値Aの範囲を、50m/分
〜150m/分に設定し、中速巻上げ速度LO−2を7
0m/分とした。
【0024】ステップST3において、ON/アップダ
ウンスイッチ32が押されていない場合には、CPU2
3は、ステップST5に進み、ON/空巻スイッチ31
が押されたか否か判断する。ON/空巻スイッチ31が
押された場合には、ステップST7に進む。これに対し
て、ON/空巻スイッチ31が押されない場合には、図
7ステップST31に進み、モータ停止モードとした
後、再び図5ステップST3以下の処理を繰り返す。
【0025】また、図5ステップST7において、速度
設定値Aがゼロでない場合は、図6ステップST11に
進み、RAM27の設定スピード記憶部に速度設定値A
を記憶する。
【0026】つぎに、CPU23は、この設定スピード
記憶部に記憶された設定速度で、モータ28を回転させ
るようモータドライバ26に指令する(ステップST1
3)。具体的には、入力ポートP1にHレベルの電圧を
与え、入力ポートP2には設定速度に応じて、デューテ
ィ比を変更させた矩形波のパルス電圧を与える。トラン
ジスタQ3は、デューティ比に応じて、オンオフ動作を
繰返し、これにより、モータ28は、回転駆動される。
また、入力ポートP1に与えられるHレベルの電圧によ
り、トランジスタQ1はオフ状態となり、トランジスタ
Q2はオン状態となるので、ダイオードD1を通過し
て、コンデンサC2、C1に満充電となるまで充電され
る。
【0027】つぎに、CPU23は、現在の設定スピー
ドを速度設定値Aとして記憶する(図6ステップST1
5)。
【0028】つぎに、CPU23は、OFFスイッチ3
3が押されたか否か判断し、押されていない場合には、
ON/アップダウンスイッチ32が押されたか否か判断
する。ON/アップダウンスイッチ32が押された場合
には、ステップST20に進み、速度設定値Aを指示さ
れた値に変更する。そして、ステップST11以下の処
理を繰り返す。
【0029】これに対して、ステップST19におい
て、ON/アップダウンスイッチ32が押されていない
場合には、CPU23は、ON/空巻スイッチ31が押
されたか否か判断する(図6ステップST21)。ON
/空巻スイッチ31が押されていない場合には、ステッ
プST11以下の処理を繰り返す。
【0030】ON/空巻スイッチ31が、押された場合
には、図7ステップST23に進み、高速でモータ28
を回転させる。これにより、高速巻上モードでスプール
37が回転駆動される。なお、本実施例においては、高
速巻上げ速度を200m/分とした。
【0031】高速巻上げモードにおけるモータドライバ
26の動作について、図3、図4を用いて説明する。C
PU23は、入力ポートP1に図4Bに示す矩形波の昇
圧パルスを出力するとともに、入力ポートP2にHレベ
ル(約12v)の電圧を与える。時刻t0から時刻t1
間は、図3に示すトランジスタQ1はオフ状態であり、
トランジスタQ2はオン状態である。したがって、バッ
テリ36からの電圧がダイオードD1を介して、コンデ
ンサC2、C1に与えられる。これにより、コンデンサ
C1、C2は、端子b側がプラスに、端子a側がマイナ
スに充電される。また、トランジスタQ3はオン状態で
あるので、モータ28がバッテリ36に接続され、モー
タ28は、回転駆動される。
【0032】つぎに、図4Bに示す時刻t1から時刻t
2間は、図3に示すトランジスタQ1はオン状態であ
り、トランジスタQ2は、オフ状態である。したがっ
て、バッテリ36の電圧はダイオードD2を介して、コ
ンデンサC1、C2に与えられる。これにより、バッテ
リ36と充電されたコンデンサC1,C2が直列に接続
された状態となり、端子aには、両者の加算された電圧
が与えられる。
【0033】なお、ダイオードD1によって、端子aに
おける電圧がバッテリ36に与えられることが防止され
る。
【0034】コンデンサC1,C2は時間経過ととも
に、放電していく。放電が進むにつれて、図4Aに示す
ように、端子aの電圧は下降する。このように昇圧パル
スがLレベルの時、モータ28には昇圧された電圧が与
えられることにより、モータ28を、より高速に回転駆
動させることができる。
【0035】このように、本実施形態においては、(1)
コンデンサC1,C2に充電するとともにモータ28に
駆動電圧を印加させる第1の状態と、(2)バッテリ36
の電力とコンデンサC1,C2に蓄電された電力を加算
させて前記モータに与える第2の状態、を繰返させるこ
とにより、モータ28に印加させる平均電圧を昇圧させ
ることができる。
【0036】端子aにおける電位は、オンオフのデュー
ティ比によって決定される。図4Aに示す放電による電
圧降下を無視できる程度に小さいと仮定すると、端子a
の平均電圧Vavは、以下の式(1)で与えられる。
【0037】 Vav={(2Vb-Vf)*t+(Vb-Vf)*(T-t)}/T ・・・(1) ここで、Vb:バッテリ36の電圧、Vf:ダイオードD
1による電圧降下である。
【0038】これを整理すると、式(2)が得られる。
【0039】Vav=Vb(T-t)/T-Vf・・・(2) ここで、デューティ比dは、以下の式で表される。
【0040】d=100(T-t)/T・・・(3) (2)式、(3)式より、平均電圧Vavは、以下の式で表さ
れる。
【0041】Vav=Vb(2-d/100)-Vf・・・(4) すなわち、デューティ比dを変化させることにより、端
子aの電圧を、約2Vb-Vfまで昇圧させることができる。
【0042】なお、RAM27に記憶されている高速巻
上げ速度データに応じて、デューティ比dを変化させる
ようにしてもよい。
【0043】このように、CPU23は、ON/空巻ス
イッチ31から与えられた信号を、停止モード時に与え
られた場合には通常動作開始信号であると判断し、モー
タドライバ26の入力ポートP1にオン信号を与え、通
常巻上げモード時に与えられた場合には高速動作開始信
号であると判断して、モータドライバ26の入力ポート
P1にオンオフの繰返しのパルス信号を与える。
【0044】つぎに、CPU23は、OFFスイッチ3
3が押されたか否か判断し(図7ステップST25)、
OFFスイッチ33が押された場合には、モータ28を
停止させる(図7ステップST31)。そして、図5ス
テップST3以下の処理を繰り返す。
【0045】これに対して、OFFスイッチ33が押さ
れていない場合には、CPU23は、ON/アップダウ
ンスイッチ32が押されたか否か判断し、押されていな
い場合には、ON/空巻スイッチ31が押されたか否か
判断する(図7ステップST29)。また、ON/空巻
スイッチ31が押されていない場合には、ステップ23
以下の処理を繰り返す。これに対して、ON/アップダ
ウンスイッチ32が、ステップST27において押され
たと判断した場合には、図6ステップST11に戻り、
以下の処理を繰り返す。
【0046】なお、図7ステップST29において、O
N/空巻スイッチ31が押された場合も同様に、ステッ
プ11以下の処理を繰り返す。
【0047】すなわち、本実施例においては、高速巻上
モードでスプールを回転駆動している場合に、ON/ア
ップダウンスイッチ32またはON/空巻スイッチ31
のいずれかが押された場合には、通常巻上モードに移行
する。
【0048】なお、本実施例においては、高速巻上モー
ドから通常巻上モードに移行した場合に、ステップST
15で記憶した値でモータ28を回転させるようにして
いる。したがって、直前に、駆動していた設定速度で、
スプール37を駆動することができる。
【0049】なお、本実施形態においては、コンデンサ
C1、C2は、10μsで満充電できるように、22μ
Fのものを用いたが、これに限定されず、より容量の大
きなコンデンサを用いてもよい。これにより最初に満充
電するのにやや時間はかかるけれども、放電に伴う端子
aにおける電圧降下を減らすことができる。
【0050】また、本実施形態においては、CPU23
から図4Aに示すパルス信号を出力するようにしたが、
クロック発生回路を別途設け、CPU23からクロック
発生回路に対して、クロック発生命令を出力するように
してもよい。この場合、デューティ比を変更する場合に
は、変更命令を出力するようにすればよい。
【0051】なお、本実施形態においては、高速巻上げ
モードにおいては、トランジスタQ3には、パルス信号
ではなく、Hレベルの信号を与えて、オン状態を保持さ
せていたが、通常巻上げモードと同様に、パルス信号を
与えるようにしてもよい。これにより、空巻き速度を複
数段階に設定することができる。
【0052】本実施形態におけるモータドライバ26の
他の実施形態について説明する。モータドライバ26の
原理的回路図を図8に示す。これは、バッテリ36に逆
電流防止素子D、モータMおよびスイッチ素子S1が接
続されたモータ駆動回路である。逆電流防止素子Dとモ
ータMとの接続点aに、コンデンサCが接続されてい
る。また、コンデンサCの接続点aに接続された電極端
子caとは反対極性の電極端子cbは、切換スイッチ素
子S2の共通端子comに接続されている。切換スイッ
チ素子S2の一方側の接点であるA接点が、モータ駆動
回路のバッテリ36の正極または負極に接続され、上記
切換スイッチ素子S2の他方側の接点であるB接点がバ
ッテリ36の負極または正極に接続されている。
【0053】制御部41は、切換スイッチ素子S2が、
A接点側への接続時間t1とB接点側への接続時間t2
とを、予め設定した時間比で切替える動作を行なう。前
記所定時間に応じて印加する平均電圧が変化するので、
この所定時間を管理するだけで、昇圧された平均電圧を
決定することができる。
【0054】なお、切換スイッチ素子S2がB接点側に
接続されている時(すなわち、充電動作時)、コンデン
サCの充電電圧レベルをコンデンサCの電極端子aの電
圧検出を制御部41により行ない、所定電圧レベルに達
した時点で切換スイッチ素子S2をA接点側に切換えて
バッテリ36に直列にコンデンサCの充電電圧を加算し
てモータMに印加するように制御してもよい。
【0055】また、コンデンサCの両端の電圧を計測す
る電圧計を設け、充電度を検出して、計測した充電度に
応じて切換スイッチ素子S2のスイッチ動作を制御する
ようにしてもよい。この場合、電圧計が充電度計測手段
に該当する。
【0056】制御手段は、切換スイッチ素子S2がA接
点側に接続されている時、コンデンサCに流れる充電電
流を検出し、検出された充電電流の値が所定のレベルに
達した時、切換スイッチ手段S2をB接点側に接続する
よう、切替を行なうようにしてもよい。充電電流の検出
は、電流計を設けてもよく、また、微小抵抗をコンデン
サCに直列に接続し、その両端の電圧を検出することに
より行なってもよい。この場合、電圧計または電流計が
充電度計測手段に該当する。
【0057】なお、本実施形態においては、トランジス
タQ1〜Q3をパワーMOSFETを用いて構成した
が、高速に回路を切替えることができる切替器であれ
ば、どのようなものであってもよく、パワートランジス
タ(PNP,NPN)を用いてもよい。さらに、リレ
ー、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)
等を用いてもよい。
【0058】なお、上記各実施例においては、ON/ア
ップダウンスイッチ32で速度変更量を与えて巻上げ速
度を変更する例について説明したが、変速機構付きの電
動リールであれば、どのようなタイプのものにも適用で
きる。
【0059】なお、上記各実施例においては、モータコ
ントローラ34をCPU23を用いて、ソフトウェアに
よってこれを実現している。しかし、その一部もしくは
全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータコントローラ34を有す
る電動リール1の外観図である。
【図2】モータコントローラ34をCPUで実現したハ
ードウェア構成を示す図である。
【図3】モータドライバ26の詳細を示す図である。
【図4】モータドライバ26に印加される電圧と、モー
タ28に印加される電圧との対応を説明する為の図であ
る。
【図5】ROM25に記憶されたプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図6】ROM25に記憶されたプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図7】ROM25に記憶されたプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図8】モータドライバ26の原理回路図である。
【符号の説明】
22・・・・・入出力インターフェイス 23・・・・・・CPU 25・・・・・・ROM 26・・・・・・モータドライバ 27・・・・・・RAM 28・・・・・・モータ Q1・・・・・・トランジスタ Q2・・・・・・トランジスタ Q3・・・・・・トランジスタ D2・・・・・・ダイオード C1,C2・・・コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣用電動リールのスプール駆動モータを
    制御するモータ制御装置であって、 A)前記スプール駆動モータに昇圧された駆動電力を与
    えるために、電力を蓄える蓄電器、 B)切替命令を受けると、以下の第1の状態と第2の状
    態とを切替える切替器、 b1)前記蓄電器に電力が蓄電されるように、直流電源と
    前記蓄電器とを接続するとともに、前記スプール駆動モ
    ータに駆動電圧が印加されるように前記直流電源と前記
    スプール駆動モータとを接続する第1の状態、 b2)前記直流電源から与えられる電力に前記蓄電器に蓄
    電された電力を重畳させて前記スプール駆動モータに与
    えるように、前記スプール駆動モータ、前記直流電源お
    よび前記蓄電器を接続する第2の状態、 C)前記切替器に前記切替命令を繰返し出力する制御
    部、 を備えたことを特徴とする魚釣用電動リールのスプール
    駆動モータ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1の魚釣用電動リールのスプール駆
    動モータ制御装置において、 前記制御部は、所定時間経過するごとに前記切替命令を
    繰返し出力すること、 を特徴とする魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制
    御装置。
  3. 【請求項3】請求項1の魚釣用電動リールのスプール駆
    動モータ制御装置において、 前記充電器の充電度を計測する充電度計測手段を備え、 前記制御部は、前記充電度計測手段が計測した充電度に
    応じて、前記切替命令を繰返し出力すること、 を特徴とする魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制
    御装置。
  4. 【請求項4】魚釣用電動リールのスプール駆動スプール
    駆動モータを制御するモータ制御方法であって、 以下の第1の状態と第2の状態とを繰返し切替えて、前
    記スプール駆動モータへ印加する平均電圧を昇圧させる
    こと、 b1)直流電源と蓄電器とを接続して蓄電器に電力を蓄電
    させるとともに、前記スプール駆動モータに前記直流電
    源からの電力を与える第1の状態、 b2)前記直流電源から与えられる電力に前記蓄電器に蓄
    電された電力を加算させて前記スプール駆動モータに与
    える第2の状態、 を特徴とする魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制
    御方法。
JP26857096A 1996-10-09 1996-10-09 魚釣用電動リールのスプール駆動モータ制御装置およびスプール駆動モータ制御方法 Pending JPH10113105A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109121460A (zh) * 2016-04-07 2019-01-01 株式会社丰田自动织机 电动机装置
CN110604106A (zh) * 2019-10-28 2019-12-24 荆门湛器户外装备有限公司 一种横轴式鱼线轮增程装置

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