JPH10112726A - パケットルータ処理装置 - Google Patents

パケットルータ処理装置

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JPH10112726A
JPH10112726A JP26387496A JP26387496A JPH10112726A JP H10112726 A JPH10112726 A JP H10112726A JP 26387496 A JP26387496 A JP 26387496A JP 26387496 A JP26387496 A JP 26387496A JP H10112726 A JPH10112726 A JP H10112726A
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充 丸山
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哲生 川野
Kenichiro Murakami
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哲 八木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容回線数の増加,転送回線容量の増大,経
路情報交換先の増加を行っても、個々のデータパケット
の転送処理の能力に影響を及ぼさないルータ処理装置を
提供すること。 【解決手段】 経路情報のプロトコル処理は、回線対応
部で経路情報パケットを受信した後にその情報をメッセ
ージ転送手段を使って、プロトコル処理部に転送し、そ
こで、経路情報のプロトコル処理が実行される。その結
果得られた経路情報の更新データをメッセージ転送手段
を使って、該当する回線対応部に送付し、各回線対応部
では、得られた経路情報とスイッチ部で使用されるリン
クレイヤアドレス情報の対応付けを行う変換テーブルを
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムの中
で経路情報に関するプロトコル処理と、経路情報に基づ
きデータパケットの転送処理を行うパケットルータ処理
装置(以下、「ルータ処理装置」という)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ルータ処理装置においては、大
別して、 (1)経路情報に関するプロトコル処理 (2)データパケットの転送処理が行われる。従来のルー
タ処理装置において、上記(1)の経路情報に関するプロ
トコル処理は、以下のように行われる。 (a)回線対応部で経路情報の交換を行う相手ホストか
ら、通信回線を介して経路情報のパケットを受信する。 (b)経路情報に関するプロトコル処理を行う。なお、従
来、経路情報用のプロトコルとしては、BGP,OSP
F,RIPなどが利用されてきた。参考文献:西田著T
CP/IPインターネットワーキング(ISBN4-91577
8-23-1)等。 (c)プロトコルの処理結果を経路情報格納テーブルに反
映させる。
【0003】また、従来のルータ処理装置において、上
記(2)のデータパケットの転送処理は、以下のように行
われる。 (d)回線対応部で通信回線上のデータパケットを受信
し、そのデータパケットのヘッダ部分を抽出する。ヘッ
ダ部分には、宛先アドレスと送出元アドレスとが格納さ
れている。 (e)宛先をキーとして経路情報格納テーブルから検索処
理を行い、そのエントリに格納されているゲートウェイ
アドレスなどの情報を得て、データパケットの送出先を
決定する。 (f)送出先のアドレスから、リンクレイヤのアドレスへ
の変換処理を行う。もし、経路情報格納テーブル上にリ
ンクレイヤのアドレスがない場合には、ARP(Addres
s Resolution Protocol)などを利用してリンクレイヤ
のアドレスを得る。参考文献:上記。 (g)上で得た送出先のリンクレイヤのアドレスを宛先と
して、データパケットを送出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のルータ処理装置
は、図7に示すような構成を有する。図7において、1
はプロトコル処理部、2〜5は回線対応部で、11〜1
4が各回線対応部2〜5単位の通信回線である。なお、
ここでは、プロトコル処理部1,回線対応部2〜5が同
一バス上に接続され、相互に転送を行うものとする。こ
のルータ処理装置では、個々の回線対応部では、データ
パケットの転送先を決定するために、プロトコル処理部
1で、集中的に管理される経路情報格納テーブルを用い
て検索処理を行うために、以下のような問題点があっ
た。
【0005】(1)検索処理が終了するまで、データパケ
ットの転送制御に関する処理が遅延する。 (2)複数の回線対応部からの検索要求を同時に処理する
場合、特定の回線対応部の検索処理にCPU時間をとら
れ、他の検索処理などが不定期に遅延することがある。
特に、この問題は、接続された複数の回線がFDDI,
B−ISDNのように高速になると、顕著になる。 (3)経路情報の検索処理を行う部分に検索要求が入力す
るたびに割り込みが発生し、割り込み処理にCPU時間
をとられ、システム全体のリアルタイム性が下がる。接
続された複数の回線がFDDI,B−ISDNのように
高速になると、1つのパケット間隔が短くなるため特に
顕著になる。
【0006】また、検索結果を各回線対応部が保有する
キャッシュテーブルの中に入れて、頻繁に検索処理要求
が起きないようにする例もあるが、これにも、以下のよ
うな問題があった。 (4)キャッシュテーブルの内容とプロトコル処理部で管
理している最新の経路情報とが食い違い、一致させるた
めに特別なメッセージを頻繁に飛ばす必要がある。この
メッセージの送受は、回線対応部の台数が増える毎に増
加し、プロトコル処理部での管理が大変になると共に、
プロトコル処理部のCPU使用率の増大を招く。
【0007】また、出力側の回線対応部においては、以
下のような問題も生じる。 (5)出力側の回線対応部においては、宛先アドレスをリ
ンクレイヤのアドレスに変換する処理や、リンクレイヤ
のアドレスを獲得する処理が必要になるため、変換処理
にCPU時間が取られる。また、この処理のために、出
力側の回線対応部にデータパケットを蓄積してから転送
するために、遅延が発生する上、バッファも大量に必要
になる。
【0008】更に、図7に示したような同一バス接続の
構成例では、以下のような問題も生じる。 (6)複数の回線対応部が同時に転送処理を行う場合に
は、バスの競合により、1つの転送処理のみが行われ、
他の転送処理がブロックされる。図8に、上記(1)の方
法における動作例を示す。図8上では、縦方向が時間の
経過を示しており、それぞれの縦線が各部での動作経過
時間を示す。以下、回線対応部2に、連続してデータパ
ケットの入力がある場合の動作を説明する。
【0009】1つ目のデータパケットの転送処理では、
通信回線から回線対応部2にデータパケットが入力さ
れ、そのヘッダ情報を基に、プロトコル処理部1に対し
て該当する宛先に対する検索要求が発行される。プロト
コル処理部1の検索処理部では、経路情報テーブルの中
から上述の該当する宛先がどの回線対応部に転送すべき
ものかを検索する。検索結果は、検索応答として、検索
要求を発行した回線対応部に転送される。検索結果が回
線対応部3であるという結果を受け取った回線対応部2
は、バスを介して該当するデータパケットを出力側の回
線対応部3に転送する。
【0010】出力側の回線対応部3では、受け取ったデ
ータパケットのリンクレイヤのアドレスをテーブル上か
ら検索する。ここで、もし、テーブル上にない場合に
は、ARP(Address Resolution Protocol)などを使
用して、回線上にブロードキャストパケットを送出し
て、戻ってきた返答パケットを解析してリンクレイヤの
アドレスを得る。リンクレイヤのアドレスが確定する
と、そのアドレスを宛先としてデータパケットを回線上
に出力処理する。以後、同様に、2つ目のデータパケッ
トを処理する。
【0011】上述の通り、従来のルータ処理装置は、入
力側の回線対応部でプロトコル処理部からの経路情報の
検索結果が得られない限り、出力側の回線対応部への転
送ができなかったり、出力時にリンクレイヤのアドレス
に変換するための処理が必要で、高速なデータパケット
の転送処理速度を得るのが難かしかった。図9に、2つ
の回線対応部2,4に同時にデータパケット入力があっ
た場合を示す。回線対応部2および4では、入力された
データパケットの宛先フィールドを抽出して、それぞ
れ、プロトコル処理部に対して検索要求を発行する。
【0012】このとき、回線対応部2から発行された検
索要求が少し早く到着したとすると、検索処理が先
に行われ、検索応答が回線対応部2に返された後に、
検索要求が受け付けられるために、結果として、回線
対応部4の検索応答は遅延する。回線対応部2は、検
索応答を受けて回線対応部3への転送処理を行い、回
線対応部3は、宛先リンクレイヤアドレスの変換と回線
への出力処理を行う。回線対応部4は、検索応答を受
けて、回線対応部5への転送処理を行い、回線対応部5
は、宛先リンクレイヤアドレスの変換と回線への出力処
理を行う。
【0013】このように、従来のルータ処理装置では、
複数の回線対応部からの検索要求を同時に処理する場合
に、特定の回線対応部の検索処理が他の検索処理を遅延
させるため、システム全体のスループットが上がらない
という問題があった。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、従来の技術におけ
る上述の如き問題を解消して、収容回線数の増加,転送
回線容量の増大,経路情報交換先の増加を行っても、個
々のデータパケットの転送処理の能力に影響を及ぼさな
いルータ処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
通信回線上のデータパケットを受け取り、また、通信回
線上にデータパケットを送出する複数の回線対応部と、
経路情報に関するプロトコルデータの処理を行う複数の
プロトコル処理部と、前記各部の相互間を結合し、リン
クレイヤのアドレスに基づき転送処理を行うスイッチ部
とを有するルータ処理装置であって、前記回線対応部の
入力側には、前記プロトコル処理部においてプロトコル
データの処理を行った結果から得られた外部アドレス情
報と、前記スイッチ部で使用されるリンクレイヤアドレ
ス情報との対応付けを行う変換テーブルを有し、前記各
部の相互間でメッセージの授受を行うメッセージ転送手
段と、前記回線対応部相互間でデータパケットの授受を
行うデータ転送手段とを有し、前記各回線対応部が独立
に、通信回線から入力されたデータパケットの外部アド
レスの宛先情報を、前記変換テーブルを使って宛先のリ
ンクレイヤアドレス情報に変換し、前記スイッチ部を経
由して直接転送することを特徴とするルータ処理装置に
よって達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るルータ処理装置にお
いては、ルータ処理装置の経路情報制御とデータパケッ
トの転送制御に関する処理を、以下のように実現する。
まず、経路情報に関するプロトコル処理は、以下の各部
で機能を分担する。 (1)回線対応部:通信回線のアクセスを行い、他のルー
タ処理装置とデータを送受する (2)プロトコル処理部:経路情報に関するプロトコル処
理を行う (3)回線対応部:得られた最新の経路情報を各回線対応
部内の変換テーブルに反映する
【0016】上述の経路情報のプロトコル処理は、回線
対応部で経路情報パケットを受信した後にその情報をメ
ッセージ転送手段を使って、プロトコル処理部に転送
し、そこで、経路情報のプロトコル処理が実行される。
その結果得られた経路情報の更新データをメッセージ転
送手段を使って、該当する回線対応部に送付し、各回線
対応部では、得られた経路情報とスイッチ部で使用され
るリンクレイヤアドレス情報の対応付けを行う変換テー
ブルを生成する。
【0017】また、請求項2に係る装置では、上述の変
換テーブルのインデックスとして、ホストアドレスを含
む宛先アドレス,ホストアドレスを含む送出元アドレ
ス,アプリケーション種別情報,使用プロトコルの情報
またはこの組み合わせを指定可能に構成している。請求
項3に係る装置では、変換テーブルの変換値に出力許可
/禁止を出力可能に構成している。
【0018】これらの変換テーブルを生成した後に、デ
ータパケットの転送制御に関する処理は、以下の各部で
機能を分担する。 (1)通信回線に接続された回線対応部 (2)回線対応部の入力側に設けられた、経路情報とリン
クレイヤアドレスを変換する変換テーブル (3)スイッチ部
【0019】回線対応部で、データパケットを受信した
後に、ヘッダ部分の宛先アドレスを抽出し、宛先アドレ
スから宛先装置に該当するリンクレイヤアドレスに変換
するために、変換テーブルを参照する。宛先のリンクレ
イヤアドレスが決まると、スイッチ部に対してデータ転
送手段を使って、データパケットを転送する。スイッチ
部では、宛先のリンクレイヤアドレスを持つ装置に対し
てデータパケットの送出を行う。また、請求項3に係る
装置では、変換結果が出力許可であった場合には転送を
行い、出力禁止であった場合には、転送を行わない。
【0020】以下、本発明の実施例を図面に基づいてよ
り詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るル
ータ処理装置の構成図である。ここでは、プロトコル処
理部が2つ、回線対応部が4つの場合を例に挙げる。図
中、1はプロトコル処理部、2〜5は回線対応部で、1
1〜14が各回線対応部2〜5単位の通信回線である。
また、6はリンクレイヤのスイッチングが可能なスイッ
チ部、7〜10は各回線対応部2〜5内に備えられてい
る変換テーブルを示している。なお、この変換テーブル
7〜10は、通常のメモリなどを使って構成できる。
【0021】上述のスイッチ部6は、Ethernet switc
h,FDDI switch,ATM switch,HIPPI switch,
Fiber channel switchなどで構成可能である。プロト
コル処理部1,回線対応部2〜5の各モジュール相互間
では、メッセージの転送を行うことが可能であり、回線
対応部2〜5相互間では、データパケットの授受を行う
データ転送が可能である。プロトコル処理部1,回線対
応部2〜5の各モジュールは、プロセッサにスイッチ部
のインタフェースを備えた、汎用のワークステーショ
ン,パソコン(パーソナルコンピュータ)などで実現する
ことが可能である。
【0022】なお、上述の通信回線11〜14として
は、FDDI,Ether,ATM,HIPPI,Fiber c
hannelなどの通信回線を用いる。上述のメッセージの転
送を行う手段は、通常のマルチプロセッサ間のメッセー
ジパッシングの機構を使うことで実現でき、データ転送
手段は、DMA転送などの手段を利用することが可能で
ある。次に、図2を用いて、実際の経路情報制御および
データ転送制御の方法を説明する。
【0023】図2で使用している外部アドレスは、IP
(Internet Protocol)準拠の 32bitのアドレス体系
を持つものとする。以下で用いる/16の記法は、ネッ
トマスクのビット長を示すもので、/16ならネットワ
ーク部分が16ビットを示す。これは、ネットマスク25
5.255.0.0と同じ意味である。図2の構成では、ホスト
装置15のIPアドレスは 10.0.0.5/24であり、ホス
ト装置16のIPアドレスは 10.0.1.6/24である。
【0024】それぞれの回線対応部にもIPアドレスが
付与される。回線対応部2が 10.0.0.1/24、回線対応
部3が 10.0.1.1/24、回線対応部4が 10.0.2.1/2
4、回線対応部5が 10.0.3.1/24のアドレスを持つ。
図2中、17,18は外部に接続された外部ルータ装置
(経路情報交換ノード)を示し、IPアドレスは、外部ル
ータ装置17の通信回線13に接続された側が10.0.2.2
/24、ホスト19と接続され側が 172.16.7.1/16、
外部ルータ装置18の通信回線14に接続された側が 1
0.0.3.3/24、ホスト20と接続され側が192.186.1.11
/24である。
【0025】図2中の19,20はそれぞれ外部ルータ
装置17,18の先に接続されたホストで、そのIPア
ドレスは、ホスト19が172.167.7.8/16、ホスト20
が192.168.1.3/24である。また、スイッチ部6に接続
された装置には、それぞれリンクレイヤアドレスが付与
され、回線対応部2がアドレス200、ホスト装置15
がアドレス201、回線対応部3がアドレス300、ホ
スト装置16がアドレス301、回線対応部4がアドレ
ス400、外部ルータ装置17がアドレス401、回線
対応部5がアドレス500、外部ルータ装置18がアド
レス501、また、プロトコル処理部がアドレス999
を割り当てている。
【0026】まず、図2に基づいて、経路情報制御方法
を説明する。ここでは、本実施例に係るルータ処理装置
が、外部ルータ装置17,18と経路情報の交換を行う
方法を説明する。経路情報のプロトコル処理は、プロト
コル処理部1で行い、外部ルータ装置17,18からの
経路情報は、通信回線13,14を介して回線対応部
4,5で受信し、その情報をメッセージ転送手段を使っ
て、スイッチ部6経由でプロトコル処理部1に転送す
る。プロトコル処理部1では、BGPやOSPFなどの
経路情報プロトコル処理が行われる。プロトコル処理部
1は、複数台を並列構成にして負荷の低減を図ることも
可能である。
【0027】図3は、上述の動作の結果得られた、本実
施例に示すルータ処理装置のプロトコル処理部1で管理
する経路情報の一例を示すものである。ここに示す例で
は、ネットワークアドレス,ネットマスク,ゲートウェ
イアドレス(中継アドレス),属性などを管理している。
外部ルータ装置17から 172.16.0.0/16の経路情報が
プロトコル処理部1に転送され、外部ルータ装置18か
らは192.168.1.0/24の経路情報がプロトコル処理部1
に転送され、図3のテーブル上に反映されている。図3
では、本実施例に示すルータ処理装置に接続されたネッ
トワークとして、回線対応部2に接続された10.0.0.0/
24,回線対応部3に接続された10.0.1.0/24,回線
対応部4に接続された10.0.2.0/24,回線対応部5に
接続された10.0.3.0/24の情報がテーブル上に記述さ
れている。
【0028】上述の処理の結果、経路情報の更新が確認
されると、図2のプロトコル処理部1は、メッセージ転
送手段を使って、スイッチ部6経由で、各回線対応部2
〜5に更新データを伝える。この更新データを受信した
回線対応部では、変換テーブル7〜10のエントリの追
加/削除などの再生処理を行う。図4は、経路情報のデ
ータを基に構成された変換テーブルの一例を示すもので
ある。図4に示すように、宛先ネットワークアドレス,
宛先ネットマスク,ゲートウェイアドレス(送出中継ア
ドレス)や送出先のリンクレイヤアドレスから構成され
る。ネットマスクがない場合は、32bit すべてのIP
アドレスの比較が必要なアドレスを示す。
【0029】次に、このように生成された変換テーブル
を使用したデータパケット転送制御の動作を、図2を使
って説明する。図2において、ホスト装置15からホス
ト装置16に転送が行われる場合を説明する。ホスト装
置15から送出された宛先が10.0.1.6のデータパケット
は、回線11を介して、回線対応部2に入力される。回
線対応部2では、図4に示した変換テーブルを使って、
インデックスとして、宛先10.0.1.6を指定する。図4か
らわかる通り、宛先10.0.1.6は、32ビットすべての比
較を行う対象であり、リンクレイヤアドレス301に変
換可能である。
【0030】回線対応部2では、アドレス301を指定
してスイッチ部6にデータパケットを送出する。その結
果、回線対応部3経由でデータパケットがデータパケッ
トが回線12に出力さる。回線12上に接続されたホス
ト装置16は、自分宛リンクレイヤのアドレスを持つデ
ータパケットであため、それを受信する。このようにし
て、一連のデータパケット転送処理が実行できる。更
に、図2において、外部ルータに接続されたホスト19
からホスト20に転送が行われる場合を示す。
【0031】ホスト19から送出された、宛先が 192.1
68.1.3のデータパケットは、外部ルータ装置17でフォ
ワードされて通信回線13を介してルータ処理装置の回
線対応部4に入力される。回線対応部4では、図4に示
す変換テーブル9を使って、インデックスとして、宛先
192.168.1.3を指定する。この場合は、この変換テーブ
ル9に書かれたネットワークマスクをかけることによっ
て、32bitのなかで どの部分がテーブル上にあるネッ
トワーク部かを抽出する。その結果、192.168.1.0のエ
ントリ部分のマスクが255.255.255.0であるため、その
マスクを192.168.1.3に適用すると、192.168.1.0が得ら
れて、このエントリと一致したことを示す。
【0032】そのエントリから、ゲートウェイアドレス
が10.0.3.3であることと、そのリンクレイヤのアドレス
として501を変換値として取り出すことができる。回
線対応部4では、上述のアドレス501を指定して、ス
イッチ部6にデータパケットを送出する。その結果、回
線対応部5経由でデータパケットが回線14に出力され
る。回線14上に接続された外部ルータ装置18は、上
述のパケットが自分宛リンクレイヤのアドレスを持つデ
ータパケットであるため、これを受信して内部に取り込
み、宛先アドレスを解析して、ホスト20にフォワード
する。このようにして、一連のデータパケット転送処理
が実行できる。
【0033】図5に、本実施例における動作例を示す。
図5は、図8と同様に、縦方向が時間の経過を示してお
り、それぞれの縦線が各部での動作経過時間を示す。以
下、連続してホスト装置15からホスト装置16に対し
てデータパケットの転送がある場合の動作を説明する。
まず、予め、プロトコル処理部1において、経路情報制
御が行われて、その結果に基づいて回線対応部2の変換
テーブル7の初期化や生成が行われているものとする。
【0034】1つ目のデータパケットの転送処理では、
回線対応部2にデータパケットがホスト装置15から
入力され、そのヘッダ情報の宛先IPアドレスをインデ
ックスにして、変換テーブルによりホスト装置16のリ
ンクレイヤアドレスへの変換を行う。そのリンクレイヤ
アドレスを持つホスト装置16に対して、スイッチ部6
経由でデータパケットが回線対応部3経由で直接転送さ
れる。
【0035】2つ目のデータパケットの転送処理も同様
に行われるが、回線対応部2内で独立して送出先が決定
できるため、パイプライン的に連続動作が可能である。
なお、回線対応部2からホスト装置16へのデータパケ
ットの転送処理は、DMAで行われるために、データ
パケットの入力処理と並行して行うことも可能であ
る。
【0036】次に、図6を用いて、本実施例における並
列動作例を示す。図6も、図5,図8と同様に、縦方向
が時間の経過を示しており、それぞれの縦線が各部での
動作経過時間を示す。以下、連続してホスト装置15か
らホスト装置16に対してデータパケットの転送がある
場合と、ホスト19からホスト20に対してデータパケ
ットの転送が同時に発生した場合の動作を説明する。こ
こでも、図5に示した例と同様に、予め、プロトコル処
理部1において、経路情報制御が行われて、その結果に
基づいて回線対応部2の変換テーブル7の初期化や生成
が行われているものとする。
【0037】本実施例における並列動作は、2つの回線
対応部2,4に同時にデータパケット入力があった場合
を示す。回線対応部2および4では、入力されたデータ
パケットの宛先フィールドを抽出して、同時に変換テー
ブルにより、出力するリンクレイヤアドレスを決定す
る。この結果、回線対応部2はホスト装置16に対して
転送処理を行い、回線対応部4は外部ルータ装置18
に対して、転送処理を行う。この2つの転送処理は、
ノンブロック構成のスイッチ部6のメカニズムにより、
同時に転送可能である。
【0038】このように、複数の回線対応部からの出力
処理が並列に行えることで、システム全体のスループッ
トを上げることが可能である。また、請求項2に基づく
変換テーブルでは、図4に示す宛先情報の他、送出元ア
ドレスやプロトコル種別などをインデックスとして変換
可能に構成したので、よりきめ細かい変換制御が可能に
なる。更に、請求項2に基づく変換テーブルでは、変換
値として回線対応部のポートアドレスの他に、出力許可
/禁止を変換値として取り出すことも可能である。な
お、上記各実施例は本発明の一例を示したものであり、
本発明はこれらに限定されるべきものではないことは言
うまでもないことである。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、収容回線数の増加,転送回線容量の増大,経路情
報交換先の増加を行っても、個々のデータパケットの転
送処理の能力に影響を及ぼさないルータ処理装置を実現
できるという顕著な効果を奏するものである。より具体
的には、発明が解決しようとする課題の項に記載した課
題をすべて解決し、実用上非常に有効なルータ処理装置
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るルータ処理装置の構成
図である。
【図2】実施例に係るルータ処理装置における、経路情
報制御およびデータ転送制御の方法を説明する図であ
る。
【図3】実施例に係るルータ処理装置における、プロト
コル処理部で管理する経路情報を説明する図である。
【図4】実施例に係るルータ処理装置における、変換テ
ーブルの構成を説明する図である。
【図5】実施例に係るルータ処理装置の動作を説明する
図(その1)である。
【図6】実施例に係るルータ処理装置の動作を説明する
図(その2)である。
【図7】従来のルータ処理装置の構成図である。
【図8】従来のルータ処理装置の動作を説明する図(そ
の1)である。
【図9】従来のルータ処理装置の動作を説明する図(そ
の2)である。
【符号の説明】
1 プロトコル処理部 2〜5 回線対応部 6 スイッチ部 7〜10 変換テーブル 11〜14 通信回線 15,16,19,20 ホスト装置 17,18 外部ルータ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 哲 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線上のデータパケットを受け取
    り、また、通信回線上にデータパケットを送出する複数
    の回線対応部と、経路情報に関するプロトコルデータの
    処理を行う複数のプロトコル処理部と、前記各部の相互
    間を結合し、リンクレイヤのアドレスに基づき転送処理
    を行うスイッチ部とを有するパケットルータ処理装置で
    あって、前記回線対応部の入力側には、前記プロトコル
    処理部においてプロトコルデータの処理を行った結果か
    ら得られた外部アドレス情報と、前記スイッチ部で使用
    されるリンクレイヤアドレス情報との対応付けを行う変
    換テーブルを有し、前記各部の相互間でメッセージの授
    受を行うメッセージ転送手段と、前記回線対応部相互間
    でデータパケットの授受を行うデータ転送手段とを有
    し、前記各回線対応部が独立に、通信回線から入力され
    たデータパケットの外部アドレスの宛先情報を、前記変
    換テーブルを使って宛先のリンクレイヤアドレス情報に
    変換し、前記スイッチ部を経由して直接転送することを
    特徴とするパケットルータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変換テーブルは、その変換インデッ
    クスとして、ホストアドレスを含む宛先アドレス,ホス
    トアドレスを含む送出元アドレス,アプリケーション種
    別情報,使用プロトコルの情報またはこの組み合わせを
    指定可能に構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のパケットルータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変換テーブルは、その変換値に出力
    許可/禁止を出力可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項1または2記載のパケットルータ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012086068A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 株式会社日立製作所 計算機システムおよびルーティング制御方法
JPWO2013001578A1 (ja) * 2011-06-29 2015-02-23 株式会社日立製作所 入出力制御装置及び入出力制御装置のフレーム処理方法

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