JPH10109293A - 氷状物切断用の帯鋸装置 - Google Patents

氷状物切断用の帯鋸装置

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JPH10109293A
JPH10109293A JP28130796A JP28130796A JPH10109293A JP H10109293 A JPH10109293 A JP H10109293A JP 28130796 A JP28130796 A JP 28130796A JP 28130796 A JP28130796 A JP 28130796A JP H10109293 A JPH10109293 A JP H10109293A
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JP
Japan
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band saw
cutting
take
movable table
ice
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JP28130796A
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Katsuhiko Takagi
克彦 高木
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TOKAI IFUEKUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全に且つ正確に氷状物を分割することが出
来、しかも、効率的な作業が可能な氷状物切断用の帯鋸
装置を提供する。 【解決手段】 上下のプーリ(1)、(1)に巻回され
た帯鋸(2)の鋸刃(2a)に対し、被切断物としての
氷状物を進退させてこれを切断する帯鋸装置であって、
鋸刃(2a)の左右には、氷状物が載せられる進退可能
な可動テーブル(4)と、切断片が排出される取出台
(5)とがそれぞれ配置され、取出台(5)側には、氷
状物の側端位置を規定する案内板(6)が設けられ、可
動テーブル(4)の後退方向側の縁部には、取出台
(5)から切断片を前方へ送り出す押送部材(7)が付
設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷状物切断用の帯鋸装
置に関し、詳しくは、安全に且つ正確に氷状物を分割す
ることが出来、しかも、効率的な作業が可能な氷状物切
断用の帯鋸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷却剤として使用される固形の
ドライアイスは、一辺が約25cmの立方体にプレス成
型された塊状のドライアイスを薄板状、サイコロ状など
の小片に切断加工したものである。上記の塊状ドライア
イスは、プレス成型における型抜きの実情および保管な
どにおける昇華状態の相違から、正確には立方体ではな
く、個々に不定形となるため、所望の形状に切断加工す
るには、通常、帯鋸装置(バンドソー)が使用される。
【0003】ドライアイスの切断に使用される帯鋸装置
は、基本的には木材加工用の装置と略同様であり、上下
のプーリに巻回され且つ略垂直に走行する鋸刃により被
切断物を切断する帯鋸と、鋸刃が相対的に進入可能な一
条のスリットを備え且つ帯鋸に対して進退可能に配置さ
れた水平なテーブルとから主として構成される。そし
て、切断操作においては、被切断物としてのドライアイ
スを載せたテーブルを進退させる。
【0004】上記の様な帯鋸装置は、装置構成が比較的
簡単であり、かつ、テーブル上の所望の位置に被切断物
を載せることによって任意の大きさに切断できる等、切
断作業における自由度の高さからドライアイスの切断に
好適である。しかも、帯鋸装置においては、帯鋸に張力
を与えて走行させるため、被切断物の硬度に比較し、薄
い鋸身(厚さ)の帯鋸を使用することが出来、特に、粉
体を圧縮成型した脆い性状のドライアイスの切断では、
切断ロスを少なくし得るという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の様な
立方体のドライアイスは、周知の通り低温であり且つ2
4kg以上の質量がある。斯かるドライアイスを帯鋸装
置のテーブルに載せ、帯鋸の近傍で保持して切断するの
は危険な作業であり、かつ、正確な寸法の小片に切断す
るには相当の熟練を必要とする。
【0006】また、切断片を取り出すには、1回の切断
の都度に取り出すか、または、テーブル上でドライアイ
スを水平移動させながら所定形状に切断した後、切断片
を纏めて取り出している。従って、取り出し作業におい
ても、帯鋸近傍での操作であるため危険性を伴い、ま
た、相当の手間を要する。
【0007】更に、帯鋸による切り屑、すなわち、切削
によって発生する粉体は、空気中の水分を伴ってテーブ
ル上で氷結するため、時折、作業を中断して氷状物を除
去しなければならないという問題もある。上記の様な種
々の問題は、ドライアイスの他、塊状の氷を含む氷状物
の切断に使用される帯鋸装置において共通の問題であ
る。
【0008】本発明は、上記の実状に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、安全に且つ正確に氷状物を分割
することが出来、しかも、効率的な作業が可能な氷状物
切断用の帯鋸装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る氷状物切断用の帯鋸装置は、上下のプ
ーリに巻回された帯鋸の略垂直に走行する鋸刃に対し、
被切断物としての氷状物を進退させてこれを切断する帯
鋸装置であって、前記鋸刃の左右には、氷状物が載せら
れる進退可能な可動テーブルと、氷状物の切断片が排出
される取出台とがそれぞれ配置され、前記取出台側に
は、前記可動テーブルに対して接近離間可能に構成され
且つ氷状物の側端位置を規定する案内板が設けられ、前
記可動テーブルの後退方向側の縁部には、前記取出台の
上方に張出し且つ当該取出台から切断片を前方へ送り出
す押送部材が付設されていることを特徴とする。
【0010】上記の帯鋸装置において、可動テーブル上
にあるドライアイスの側端を案内板に当接させると、可
動テーブルに対して接近離間可能に構成された案内板
は、鋸刃から案内板までの離間距離、すなわち、左右方
向の切断寸法を規定する。可動テーブルは、これを進操
作されることによって鋸刃にドライアイスを送り込み、
鋸刃は、送り込まれたドライアイスを切断する。また、
その際、取出台の上方に張出した押送部材は、取出台の
上に切り出される切断片の後端を押圧し、切断片をその
まま前方へ送り出す様に作用する。
【0011】上記の態様の切断装置においては、取出台
がフリーローラーによって構成されていると、押送部材
によって切断片を排出する際、一層小さな力で円滑に送
り出すことが出来る。また、搬送用のコンベヤが取出台
の前縁側に配置されている場合には、押送部材によって
送り出した切断片を次工程へそのまま搬送することが出
来、取出作業を一層安全かつ効率的に行い得る。更に、
切り屑を排出する落下孔が可動テーブルに設けられてい
ると、切断に伴って発生する氷状物の切削屑を円滑に排
除し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る氷状物切断用の帯鋸
装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、
本発明に係る氷状物切断用の帯鋸装置の要部を示す正面
側から見た斜視図である。図2は、可動テーブル及び取
出台の周辺の構造を示す正面図であり、図3は、可動テ
ーブル及び取出台の周辺の構造を示す平面図である。以
下、実施の形態の説明においては、氷状物切断用の帯鋸
装置を「帯鋸装置」と略記し、また、氷状物として、ド
ライアイスを一例に挙げて説明する。
【0013】本発明の帯鋸装置は、図1に示す様に、上
下のプーリ1,1に巻回された帯鋸2(バンドソー)の
略垂直に走行する鋸刃2aに対し、被切断物としてのド
ライアイス(図示せず)を進退させてこれを切断する装
置であり、機体(図示せず)、プーリ1,1、帯鋸2、
帯鋸2を回転させるモーター(図示せず)及び帯鋸2の
テンション調整のためのプーリー1の上下調整機構(図
示せず)などの構造は従来公知の帯鋸装置と略同様であ
る。
【0014】帯鋸2としては、一般の木工用帯鋸と略同
様の鋸であって、ドライアイスの粒子状の切り屑を円滑
に排出し得るあさり形状を備えた帯鋸が使用される。帯
鋸2の鋸身の厚さ(板厚)は、鋸の強度、切断可能速
度、切削ロスを考慮し、例えば、0.5〜1.5mm程
度とされ、あさり幅は、0.8〜3.0mm程度とされ
る。帯鋸2は、垂直に走行し且つ切断に使用される鋸刃
の一部分、すなわち、図1中に符号2aで示す部分だけ
が露出させられ、その他の部分はカバーで覆われる。以
下、帯鋸2の露出部分を鋸刃2aと言う。
【0015】帯鋸2の鋸刃2aの手前側には、機体に固
定された水平な基盤3が配置される。基盤3は、図3に
示す様に、略方形の平面形状を備え、その中央部には、
後縁側(手前側)に開口し且つ奥端側に鋸刃2aが挿通
されるスリット30が設けられる。そして、図2に示す
様に、基盤3の上面側には、ドライアイスが載せられる
進退可能な可動テーブル4と、ドライアイスの切断片が
排出される取出台5とが鋸刃(2a)を基準として左右
にそれぞれ配置される。なお、スリット30の両側に
は、ドライアイスの切り屑を下方に落下させることによ
り、基盤3上の機材の氷結を防止するため、当該スリッ
トに沿って一対の案内板が立設される。
【0016】可動テーブル4は、低温による歪や氷結を
低減するため、フッ素樹脂や高密度ポリエチレン等の合
成樹脂板またはこれらの樹脂板を表面に貼設した複合板
によって構成され、その平面形状を方形に形成される。
斯かる可動テーブル4の進退操作は、駆動装置を使用し
て行うことも出来るが、帯鋸2の仕様や切れ味に応じて
送り込み速度を適宜に変化させるため、一般的には手動
操作によって行なわれる。
【0017】可動テーブル4の支持機構は、図2及び図
3に示す様に、例えば、可動テーブル4の裏面に取り付
けられて基盤3の上を走行する直進キャスター45,4
5及びリニアガイド46から成り、リニアガイド46
は、基盤3の上に配置されたレール及び可動テーブル4
の裏面に取り付けられて前記レールに噛合する摺動部材
によって構成される。直進キャスター45,45は、加
重時の可動テーブル4の移動性を確保し、また、リニア
ガイド46は、低温歪による可動テーブル4のガタツキ
を防止する。なお、図示しないが、可動テーブル4の支
持機構には、ドライアイスを切断し得る距離だけ可動テ
ーブル4を送り込んだ位置において、移動端として可動
テーブル4を停止させるためのストッパーが付設され
る。
【0018】また、図1及び図3に示す様に、可動テー
ブル4の前進方向側の縁部(前縁部)には、ガイド部材
41が配置される。ガイド部材41は、単なるバー状の
部材によって構成されていてもよいが、例えば、可動テ
ーブル4上のドライアイスが容易に乗り上げることのな
い厚さであって、かつ、鋸刃2aと反対側の可動テーブ
ル4の側縁に向かうに従い幅が狭くなる略台形の平面形
状を備えた薄板状の部材によって構成される。
【0019】上記ガイド部材41は、可動テーブル4に
ドライアイスを載せる際、可動テーブル4上の所定位置
に円滑にドライアイスを案内する機能を有する。すなわ
ち、ガイド部材41は、可動テーブル4の側縁側(図3
中において右側)において搭載面を拡張する平面形状を
備えているため、ドライアイスを載せる場合には、側方
から容易に載せることが出来、しかも、側方から当該ガ
イド部材に沿ってドライアイスを送り込むだけで所定の
切断位置に位置決め出来る。更に、ガイド部材41は、
切断操作において可動テーブル4を後退させた際、可動
テーブル4からのドライアイスの落下を防止する機能を
有する。
【0020】また、可動テーブル4の上記の側縁側に
は、可動テーブル4と同様の材料によって構成され且つ
同一高さになされた補助テーブル31が配置される。補
助テーブル31は、基盤3の上に固定されたテーブルで
あり、前後に動くことがないため、可動テーブル4にド
ライアイスを載せる際、予め仮置きすることにより、一
層容易かつ安全に載せることが出来る。
【0021】可動テーブル4の後退方向側の縁部(後縁
部)には、可動テーブル4を前進させてドライアイスを
切断する際、鋸刃2aを遮って安全性を確保するため、
可動テーブル4上のドライアイスとの隔壁としての保護
板42が立設される。そして、保護板42の外表面に
は、可動テーブル4を操作するための握が設けられる。
【0022】また、保護板42の内側は、所定の板厚を
備え且つドライアイスの後端を支持する支持板43が可
動テーブル4と略同一の幅で付設される。支持板43
は、低温歪や氷結を低減するため、可動テーブル4と同
様の樹脂板または複合板によって構成される。支持板4
3の厚さは、可動テーブル4を移動端まで前進させた
際、ドライアイスの後端側まで相対的に通過した鋸刃2
aを当該支持板の厚さの範囲に収容し得る様に、鋸刃2
aの幅よりも厚くなされている。具体的には、可動テー
ブル4を前進させた場合、鋸刃2aは、支持板43と後
述の押送部材7との境界部分の凹部に収容される。
【0023】更に、図3に示す様に、可動テーブル4に
は、当該可動テーブル表面の氷結を防止するため、ドラ
イアイスの切削屑、すなわち、切り屑を排出するための
落下孔44が設けられる。落下孔44は、可動テーブル
4の適宜の位置の設けることが出来るが、上述の可動テ
ーブル4の支持機構の凍結や可動テーブル4と保護板4
2の入隅部分における切り屑の堆積を防止する観点か
ら、図示する様に、可動テーブル4の後縁部に設けられ
るのが好ましい。
【0024】上記の取出台5は、切断片を一時的に支持
するための支持台であり、基盤3に固定して設けられ
る。本発明の好ましい態様として、取出台5はフリーロ
ーラーによって構成される。斯かるフリーローラーにお
いては、例えば、ステンレス、アルミニウム合金などの
比較的腐食し難い金属、または、フッ素樹脂や高密度ポ
リエチレン等の耐低温特性に優れた樹脂から成るローラ
ーが使用され、その上面の高さは、可動テーブル4の表
面と同一高さに設定される。なお、上記の取出台5とし
ては平板状の台を使用することも出来る。
【0025】また、取出台5の前縁側には、取出台5に
切り出された切断片を次の工程、例えば、更に細分化す
る工程や包装工程へそのまま搬送するため、搬送用のコ
ンベヤ8が配置される。コンベヤ8としては、図示する
様なローラーコンベヤの他、ベルトコンベヤを使用して
もよい。ローラーコンベヤは、駆動ローラーコンベヤ、
フリーローラーコンベヤの何れであってもよく、また、
ベルトコンベヤとしては、樹脂ベルトコンベヤが使用さ
れる。特に、取出台5がフリーローラーによって構成さ
れている場合には、コンベヤ8を配置することにより、
一層円滑に切断片を搬出することが出来る。
【0026】本発明の帯鋸装置においては、図1に示す
様に、ドライアイスの切断幅を正確に設定するため、取
出台5側には、可動テーブル4に対して接近離間可能に
構成され且つドライアイスの側端位置を規定する案内板
6が設けられる。具体的には、案内板6は、取出台5の
上方に垂直に立設され且つ左右に移動自在になされた板
状部材であり、ドライアイスの左右方向の位置決めを行
う。
【0027】案内板6の移動機構は、図3に示す様に、
方形の平面形状を備え且つ取出台5の側方の基盤3上に
配設されたフレーム61と、案内板6の背面に突設され
且つフレーム61の平行な2辺に亙って摺動自在に貫通
させられた一対のラックバー62,62と、フレーム6
1の他の平行な2辺に亙って回動自在に架設され且つ一
対の歯車が設けられた操作棒64とから主として構成さ
れる。ラックバー62,62は、操作棒64の各歯車に
噛合い、また、操作棒64の端部にはハンドル63が付
設されている。
【0028】すなわち、上記の移動機構においては、ハ
ンドル63の回動操作により、案内板6が取出台5の上
方を平行移動しつつ可動テーブル4に対して接近離間す
る。なお、符号65は、案内板6の上端縁に付設された
ゲージを示し、斯かるゲージ65の目盛りは、鋸刃2a
から案内板6までの離間距離を示す目盛りであり、フレ
ーム61に取り付けられた針によって読み取ることが出
来る。また、上記の移動機構には、所望の位置で案内板
6を固定するためのストッパーが設けられていてもよ
い。
【0029】更に、図2及び図3に示す様に、本発明の
帯鋸装置においては、切断片の取出作業を安全かつ効率
的に行うため、可動テーブル4の後退方向側の縁部に
は、取出台5の上方に張出し且つ当該取出台から切断片
を前方へ送り出す押送部材7が付設される。押送部材7
は、低温歪や氷結を低減するため、支持板43と同様の
樹脂板または複合板により、支持板43と同一厚さに構
成される。斯かる押送部材7は、可動テーブル4の後縁
部に設けられた保護板42の張出部分として形成され、
かつ、可動テーブル4を送り込んだ際に取出台5と干渉
しない高さに設定される。
【0030】次に、本発明の帯鋸装置による切断操作に
ついて説明する。切断操作においては、先ず、ガイド部
材41に沿わせて可動テーブル4の上にドライアイスを
載せ、その後端を保護板42に押し付け、また、その一
方の側端を案内板6に当接させてドライアイスを位置決
めする。ドライアイスの側端の位置決めにおいては、案
内板6にドライアイスを当接させる前または当接させた
後、ハンドル63を回動させて案内板6を左右方向に移
動させ、鋸刃2aから案内板6までの離間距離を設定す
る。すなわち、可動テーブル4に対して接近離間可能に
構成された案内板6は、鋸刃2aの位置から取出台5側
へはみ出したドライアイス側端までの距離、具体的には
左右方向の切断寸法を規定する。
【0031】次いで、帯鋸2を回転させた後、可動テー
ブル4を前進させることによって鋸刃2aにドライアイ
スを送り込むと、鋸刃2aは、送り込まれたドライアイ
スを切断する。可動テーブル4をその移動端まで前進さ
せることにより、鋸刃2aは、支持板43と押送部材7
の境界部分の凹部(図3参照)に相対的に進入し、ドラ
イアイスを完全に分割する。
【0032】その際、可動テーブル4に設けられた押送
部材7は、取出台5の上方に張出し、ドライアイスの切
断される部分の後端に当接しているから、可動テーブル
4の十分な前進操作により、取出台5の上に切り出され
る切断片の後端を押圧し、切断片をそのまま前方へ送り
出す様に作用する。切断後、可動テーブル4を後退させ
ると、未だ切断されていないドライアイスが可動テーブ
ル4上にあり、可動テーブル4が未切断のドライアイス
だけを手前側に後退させる。
【0033】更に、続けて、可動テーブル4上に残され
た未切断のドライアイスを切断する場合は、斯かるドラ
イアイスを左右方向に移動させ、その側端を案内板6に
当接させて位置決めし、可動テーブル4の上記の進退操
作を再び行う。その際、仮に、前回に切断された切断片
が取出台5の上に残っていた場合、押送部材7は、可動
テーブル4が前進操作されることにより、ドライアイス
の次に切断される部位を介して前回の切断片を前方へ送
り出し、また、切り出される切断片も続けて前方へ送り
出す。
【0034】本発明の帯鋸装置においては、可動テーブ
ル4の進退によって切断および切断片の送り出しを一連
の操作として行うことが出来、また、可動テーブル4上
のドライアイスの後端と一方の側端が保護板42と案内
板6によって隔離されており、鋸刃2a近傍でドライア
イスを直接保持したり、或いは、鋸刃2a近傍で切断片
を直接取り出す必要がないため、極めて安全である。ま
た、案内板6によってドライアイスの側端を押し付ける
だけで切断幅を簡単に設定でき、正確にドライアイスを
分割することが出来る。しかも、押送部材7により、切
断と同時に前方へ切断片を送り出すことが出来、効率的
な作業が可能である。
【0035】また、本発明の帯鋸装置においては、特
に、取出台5がフリーローラーによって構成されている
と、押送部材7によって切断片を排出する際、一層少な
い押圧力で円滑に送り出すことが出来る。更に、搬送用
のコンベヤ8が取出台5の前縁側に配置されている場合
には、押送部材7によって送り出した切断片を次工程へ
そのまま搬送することが出来、取出作業を一層安全かつ
効率的に行い得る。しかも、落下孔44が可動テーブル
4に設けられていると、切断に伴って発生するドライア
イスの切削屑を一層円滑に排除し得る。
【0036】なお、本発明の帯鋸装置は、塊状態で質量
が大きく且つ低温のドライアイスに好適に使用し得る
が、ドライアイスの他、氷、冷凍食品などの不定形の氷
状物にも十分に適用することが出来る。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の氷状物切断
用の帯鋸装置によれば、可動テーブルの進退によって切
断および切断片の送り出しを一連の操作として行うこと
が出来、鋸刃の近傍でドライアイスを直接保持したり、
或いは、鋸刃の近傍で切断片を直接取り出す必要がない
ため、極めて安全である。また、案内板によってドライ
アイスの側端を押し付けるだけで切断幅を簡単に設定で
き、正確にドライアイスを分割することが出来る。しか
も、押送部材により、切断と同時に前方へ切断片を送り
出すことが出来、効率的な作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】氷状物切断用の帯鋸装置の要部を示す正面側か
ら見た斜視図である。
【図2】可動テーブル及び取出台の周辺の構造を示す正
面図である。
【図3】可動テーブル及び取出台の周辺の構造を示す平
面図である。
【符号の説明】
1:プーリ 2:帯鋸 2a:鋸刃 3:基盤 4:可動テーブル 41:ガイド部材 42:保護板 44:落下孔 5:取出台 6:案内板 7:押送部材 8:コンベヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下のプーリに巻回された帯鋸の略垂直
    に走行する鋸刃に対し、被切断物としての氷状物を進退
    させてこれを切断する帯鋸装置であって、前記鋸刃の左
    右には、氷状物が載せられる進退可能な可動テーブル
    と、氷状物の切断片が排出される取出台とがそれぞれ配
    置され、前記取出台側には、前記可動テーブルに対して
    接近離間可能に構成され且つ氷状物の側端位置を規定す
    る案内板が設けられ、前記可動テーブルの後退方向側の
    縁部には、前記取出台の上方に張出し且つ当該取出台か
    ら切断片を前方へ送り出す押送部材が付設されているこ
    とを特徴とする氷状物切断用の帯鋸装置。
  2. 【請求項2】 取出台がフリーローラーによって構成さ
    れている請求項1に記載の氷状物切断用の帯鋸装置。
  3. 【請求項3】 搬送用のコンベヤが取出台の前縁側に配
    置されている請求項1又は2に記載の氷状物切断用の帯
    鋸装置。
  4. 【請求項4】 切り屑を排出する落下孔が可動テーブル
    に設けられている請求項1〜3の何れかに記載の氷状物
    切断用の帯鋸装置。
  5. 【請求項5】 氷状物がドライアイスである請求項1〜
    4の何れかに記載の氷状物切断用の帯鋸装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200453428Y1 (ko) 2009-04-15 2011-05-03 이우익 폐 pvc샷시 자동 절단장치
CN114340858A (zh) * 2019-07-16 2022-04-12 洛科威国际有限公司 用于水平切开矿棉网幅的方法和装置

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KR200453428Y1 (ko) 2009-04-15 2011-05-03 이우익 폐 pvc샷시 자동 절단장치
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